[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2006224071A - 触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置 - Google Patents

触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006224071A
JP2006224071A JP2005044627A JP2005044627A JP2006224071A JP 2006224071 A JP2006224071 A JP 2006224071A JP 2005044627 A JP2005044627 A JP 2005044627A JP 2005044627 A JP2005044627 A JP 2005044627A JP 2006224071 A JP2006224071 A JP 2006224071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
honeycomb
light
coated
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005044627A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kuno
央志 久野
Masaaki Ishioka
正明 石岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005044627A priority Critical patent/JP2006224071A/ja
Publication of JP2006224071A publication Critical patent/JP2006224071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】所望のコート幅までスラリーが到達したことを,小規模な設備で精密かつ容易に検出できる触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置を提供すること。
【解決手段】本発明の触媒製造装置は,ハニカム21にスラリー22をコートする触媒製造装置1であって,ハニカム21を,その孔が縦向きになるように保持するハニカム保持台14と,ハニカム21の上方から光を照射する高輝度ランプ11と,ハニカム21の下方からスラリー22を押し上げるスラリー押し上げ装置15と,ハニカム21の側面のうち所望の高さを上限とする範囲を覆う遮光ボックス12と,遮光ボックス12の内部の光量を検出する光度センサ13と,光度センサ13の検出値が所定値以下となったらスラリー押し上げ装置15によるスラリー22の押し上げを停止するコントローラ16とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は,自動車用の排ガス浄化用触媒等を製造する触媒製造方法,その一部であり,ハニカム状の被コート体にスラリーをコートするスラリーコート方法およびそれらの方法に用いられる触媒製造装置に関する。さらに詳細には,耐火性セラミックス製等の多孔質の被コート体にスラリーをコートする触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置に関するものである。
従来より,自動車等のエンジンから排出される排ガスを,大気中に放出する前に浄化するための排ガス浄化用触媒がある。一般に,この排ガス浄化用触媒は,排ガスの通過方向に多数の貫通孔を有するセラミック製や金属製のハニカムに,触媒成分を含んだスラリーをコートすることにより製造される。近年では,排気の規制レベルが上昇し,この排ガス浄化触媒に要求される性能も上がっている。例えば,エンジン始動時等の触媒が十分暖まっていない状態での浄化効率の向上や,排ガスの高温化に対する耐久性の向上等が求められている。
これらの要求に対応するために,2種類の異なるスラリーを,ハニカムの軸方向の両側から塗り分ける製造方法がある。例えば,ハニカムの軸方向を垂直に立てて保持し,スラリーをハニカム内に下方から押し上げるというコート方法によって,第1のスラリーを所定の幅までコートする。その後,ハニカムの上下を返して,第2のスラリーを同様にコートするのである。しかし,この2種類のスラリーがハニカム内部で重なったり,あるいは間が空きすぎたりすることは,いずれも好ましくない。そのため,ハニカムの軸方向に所望の幅まで適切にスラリーをコートするために,押し上げているスラリーの上面が所望の高さまで到達したことを検出する技術が必要となっている。
このスラリーの到達高さを検出する方法の一例として,例えば,CCDカメラを用いた画像処理センサーを利用する技術が開示されている(例えば,特許文献1参照。)。この文献に記載の技術では,ハニカムの上方に設置されたCCDカメラからのカラー映像信号を基に,色の一致度によって,スラリーの到達高さが判定できるとされている。
またあるいは,透過線の送線器と受線器を用いてスラリーの到達高さを検出する技術も開示されている(例えば,特許文献2参照。)。この技術では,ハニカムを間にして,その直径方向の両側にX線発信器とCCDカメラとを備え,ハニカムを透過したX線をCCDカメラで受信している。スラリーの有無によってその画像上の濃度が異なるので,境界位置を判定できるとされている。
特開2002−59011号公報 特開2002−242669号公報
しかしながら,前記した従来の技術では,次のような問題点があった。特許文献1に記載の技術では,ハニカム内部の色の変化を検出して,スラリーの上端位置を判断している。そのため,ハニカムとスラリーの色の差がごく小さい場合には使用できないという問題点があった。また,ハニカムの上方からCCDカメラで検出するため,ハニカムの軸方向長さに対して比較的小さい幅でコートする場合には,正確に検出することが難しいという問題点があった。また,ハニカムの各貫通孔へ進入されるスラリーの高さは必ずしも一定でなく,バラツキが生じることもある。その場合には,CCDカメラによる1点のみの検出では,誤差が大きくなるおそれがあるという問題点もあった。
また,特許文献2に記載の技術では,X線を使用している。しかし,X線は人体に有害であるため,遮蔽設備が必要となる。そのため,設備が大型化しがちであるとともに,高コストなものとなる。さらには,取り扱いにも注意が必要であるという問題点があった。また,X線発信器とCCDカメラとをスラリーを停止したい高さ位置に設置する必要があるので,高さを変更するにはこれらの位置を変更しなければならず,手順が繁雑であるという問題点があった。
本発明は,前記した従来のスラリーコート方法が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,所望のコート幅までスラリーが到達したことを,小規模な設備で精密かつ容易に検出できる触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の触媒製造方法は,ハニカム状の被コート体にスラリーをコートして触媒を製造する方法であって,被コート体を,その孔が縦向きになるように保持し,被コート体の上方から光を照射しつつ被コート体の下方からスラリーを押し上げ,被コート体の側方へ漏れる光量が所定値以下である領域が所望の高さに達したら押し上げを停止するものである。
本発明の触媒製造方法によれば,ハニカム状の被コート体は,その孔が縦向きになるように保持され,上方から光が照射される。従って,孔に沿って被コート体の内部に光が入る。このとき,ハニカム状の被コート体が,その側方にもある程度光を透過させる物質で形成されていれば,被コート体内部で乱反射された光がその側方に漏れる。一方,スラリーが被コート体の下方から押し上げられている部分は,被コート体の孔はスラリーで埋まった状態となっている。スラリーが光を透過しにくい材質であれば,スラリーで埋まった部分では,被コート体の側方へ漏れる光量はスラリーによって減少される。従って,被コート体の側方へ漏れる光量を検出すれば,その領域にスラリーが達しているかどうかが分かる。これにより,所望のコート幅までスラリーが到達したことを,小規模な設備で精密かつ容易に検出できる触媒製造方法となっている。
なお,本願では,触媒とは,ハニカム状の被コート体に触媒活性体を含んだスラリーがコートされているものを指し,自動車用の排ガス浄化用触媒等に相当する。そして,触媒担体とは,ハニカム状の被コート体に触媒活性体を含まないアルミナ等の担持層のみがコートされたものを指し,担体基材とは,何もコートされていないハニカム状の被コート体のことを指す。
また,触媒を製造するための手順として,担体基材に担持層と触媒活性体とをともに含むスラリーをコートする方法と,まず担体基材に担持層のみをコートし,さらにその上に触媒活性体をコートする方法とがある。本発明は,このいずれのコート工程にも適用可能である。
さらに本発明では,被コート体の側面のうち所望の高さを上限とする範囲を不透明体で覆った状態で光の照射およびスラリーの押し上げを行い,不透明体の内部の光量が所定値以下となったら押し上げを停止することが望ましい。
このようなものであれば,不透明体の内部全体としての光量を観察すればよい。スラリーの上面が不透明体の上面に達したとき,光量は大幅に減少するので,その検出は容易である。
さらに本発明では,被コート体の上方から照射する光の光源として,LEDランプ,メタルハライドランプ,水銀ランプ,高圧ナトリウムランプを含む群のいずれか1つを用いることが望ましい。
これらの光源はいずれも高輝度ランプであり,ハニカム状の被コート体を透過して側方へ漏れる十分な光量が得られる。
また,本発明は,ハニカム状の被コート体にスラリーをコートする方法であって,被コート体を,その孔が縦向きになるように保持し,被コート体の上方から光を照射しつつ被コート体の下方からスラリーを押し上げ,被コート体の側方へ漏れる光量が所定値以下である領域が所望の高さに達したら押し上げを停止するスラリーコート方法にも及ぶ。
また,本発明は,ハニカム状の被コート体にスラリーをコートする触媒製造装置であって,被コート体を,その孔が縦向きになるように保持する保持部と,被コート体の上方から光を照射する光源と,被コート体の下方からスラリーを押し上げる押し上げ手段と,被コート体の側面のうち所望の高さを上限とする範囲を覆う不透明体と,不透明体の内部の光量を検出するセンサと,センサの検出値が所定値以下となったら押し上げ手段によるスラリーの押し上げを停止する停止手段とを有する触媒製造装置にも及ぶ。
本発明の触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置によれば,所望のコート幅までスラリーが到達したことを,小規模な設備で精密かつ容易に検出できる。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,自動車用の触媒を製造するための触媒製造装置に本発明を適用したものである。
まず,本形態で使用するハニカムとスラリーとについて説明する。ハニカムは,軸方向に排ガスを通過させるための多数の貫通孔が形成されているものであり,外形形状や各貫通孔の形状等は特に限定されない。ハニカムの材質は,その貫通孔と交わる方向にも光を透過できることが必要であり,例えば,気孔率40%程度の多孔質の耐熱セラミックスが適している。本形態では,金属製のハニカムは使用できない。スラリーは,液状の材質全般が含まれるが,光の透過率の非常に大きい材質は適していない。ここでは,貴金属等の触媒成分と活性アルミナ等の無機酸化物を含む水溶液とする。
本形態の触媒製造装置1は,図1にその概略を示すように,高輝度ランプ11,遮光ボックス12,光度センサ13,ハニカム保持台14,スラリー押し上げ装置15,コントローラ16を有している。この触媒製造装置1は,貫通孔が鉛直方向になるように保持されたハニカム21に,その下方からスラリー22を押し上げることによって,各貫通孔内に所定の幅までスラリー22を浸積させ,コートするための装置である。
高輝度ランプ11は,例えばLEDランプ,メタルハライドランプ,水銀ランプ,高圧ナトリウムランプ等の高輝度の光源である。高輝度ランプ11は,ハニカム21の図中上方に設けられて,その貫通孔に沿ってハニカム21に投光する。遮光ボックス12は,その外部からの入射光を遮断するためのものであり,ハニカム21の下部を所定の高さまで覆っている。光度センサ13は,遮光ボックス12の内部の光量を検出するためのものである。そのために,遮光ボックス12の内部にその検出部が設けられている。
ハニカム保持台14は,ハニカム21を保持するとともに,その内部にはスラリー22を連通させる連通路が設けられている。このハニカム保持台14によって,ハニカム21はその貫通孔を鉛直方向に向けて保持される。スラリー押し上げ装置15は,シリンダ15aとその内部を図中上下方向に移動可能なピストン15bとを有している。シリンダ15a内にはスラリー22が保持され,図中上方へピストン15bを押し上げることによって,スラリー22がハニカム21の内部へ押し出されるようになっている。コントローラ16は,光度センサ13の検出結果を受け,スラリー押し上げ装置15に対して押し上げまたは停止を指示するものである。
次に,本形態の触媒製造装置1によってハニカム21の所望の高さまでスラリー22をコートするスラリーコート工程を,図2に基づいて説明する。まず,ハニカム21とスラリー22とを用意する(工程1)。次に,ハニカム21をハニカム保持台14に保持させ,スラリー22をスラリー押し上げ装置15に充填する。さらに,ハニカム21に遮光ボックス12をセットする(工程2)。このとき,遮光ボックス12の遮光高さを,ハニカム21に対するこのスラリー22の所望コート高さに一致させておく。
次に,高輝度ランプ11を照射させるとともに,光度センサ13による検出を開始する(工程3)。このとき,ハニカム21はその貫通孔と交わる方向にも光を透過するので,高輝度ランプ11による光のうち乱反射された成分は,ハニカム21の側壁を透過して光度センサ13に到達する。従って,この段階では光度センサ13の検出値はある程度大きい値となる。
続いて,スラリー押し上げ装置15のピストン15bを上昇させて,スラリー22をハニカム21内へ押し上げる(工程4)。スラリー22は光の透過率が小さいので,ハニカム21の貫通孔にスラリー22が充填されると,その部分はハニカム21の側壁を透過して外部に出る光が減少することになる。すなわち,光度センサ13の位置から見て,スラリー22が到達している部分は,ハニカム21が暗く見えるのである。
さらにピストン15bを上昇させ,スラリー22の液面が遮光ボックス12の上面に達すると,ハニカム21のうち遮光ボックス12内の部分はすべてスラリー21によって覆われている。そのため,ハニカム21を透過して遮光ボックス12内へ到達する光が著しく減少し,光度センサ13の検出値がごく小さくなる。コントローラ16は,光度センサ13の検出値が所定値以下となったとき,スラリー押し上げ装置15に対して停止を指示する。従って,ピストン15bが停止される(工程5)。
その後,ピストン15bを下降させ,下方から吸引する等により余剰のスラリー22を回収する(工程6)。上方から吹き払うことによる回収方法もある。最後に,スラリー22がコートされたハニカム21を乾燥し,焼成する(工程7)。これで,スラリーコート工程は終了である。他端部から他種のスラリーをさらにコートする場合は,このハニカム21の上下を返してハニカム保持台14に保持させ,同様にスラリーコート工程を行えばよい。
「実施例」
次に,この触媒製造装方法による実施例を示す。本実施例では,実験用の小型ハニカム21を使用し,その両端側で異なるスラリー22を塗り分けた。ここで用いたハニカム21は,直径30mm,長さ50mmの円柱形状であり,壁厚は6milである。その内部にセル数400cpsiのセルが形成されている。また,高輝度ランプ11としては,National製の「BF−325P」を使用した。
さらに,本実施例では,遮光ボックス12,光度センサ13,コントローラ16を使用せず,目視によって実施した。すなわち,作業者がハニカム21を側方から観察し,スラリー22によって暗く見える部分が所定の高さまで到達したら,スラリー押し上げ装置15を停止させるようにした。
また,本実施例では,上流側スラリー22Aをハニカム21の一端側から14mmコートし,下流側スラリー22Bをハニカム21の他端側から35mmコートすることを目標とした。2種類のスラリー22A,22Bをハニカム21の両端から塗り分ける場合には,それらの間にわずかに隙間ができるようにすることが好ましい。同位置に2回重ねてコートされると,貫通孔の内部空間が狭くなり,排ガスの通気性が悪化するおそれがあるからである。この実験での目標コート幅では,隙間は1mmとなる。
上流側スラリー22Aの調製は以下のように行った。まず,セリア−ジルコニア−ランタナ複合酸化物(例えば,Ce:Zr:La=60:35:5)300gを500mlのイオン交換水に分散,攪拌した。さらに,ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(例えば,Pt4.4wt%)を204.5g入れて,2時間攪拌し,乾燥後,450℃で2時間焼成した。この粉末を,Pt(3wt%)/CZLとする。次に,γ−アルミナ100gと,上記のPt(3wt%)/CZL300g,アルミナゾル(固形分10wt%)200gを混合し,イオン交換水を20g加え,ボールミルを用いて15分混合した。
また,下流側スラリー22Bの調製は以下のように行った。まず,ジルコニア−ランタナ複合酸化物(例えば,Zr:La=95:5)400gを600mlのイオン交換水に分散,攪拌した。さらに,硝酸ロジウム溶液(例えば,Rh2.8wt%)を71g入れて,2時間攪拌し,乾燥後,450℃で2時間焼成した。この粉末を,Rh(0.5wt%)/ZLとする。次に,γ−アルミナ80gと,上記のRh(0.5wt%)/ZL400g,アルミナゾル(固形分10wt%)240gを混合し,イオン交換水を32g加え,ボールミルを用いて15分混合した。
これらの用意ができたら,ハニカム21をハニカム保持台14に保持させ,まずスラリー22Aをスラリー押し上げ装置15に充填した。ハニカム21の上端から高輝度ランプ11を照射し,ハニカム21の側方から目視しながら,スラリー22Aを注入した。そして,ハニカム21中の暗い部分が14mmに到達したら,スラリー押し上げ装置15を停止させた。さらに,注入した側から吸引することにより余分なスラリー22Aを除去した。さらに,120℃で30分乾燥し,250℃で1時間焼成した。
次に,焼成の終了したハニカム21を,上下を逆にしてハニカム保持台14に保持させ,スラリー22Bをスラリー押し上げ装置15に充填した。上記と同様に,スラリー22Bを注入し,ハニカム21中の暗い部分が35mmに到達したら,スラリー押し上げ装置15を停止させた。さらに,注入した側から吸引することにより余分なスラリー22Bを除去し,上記と同様に乾燥焼成した。
この実施例によって,2種類のスラリー22A,22Bがコートされたハニカム21の内部の様子を図3に示す。これは,コート済みのハニカム21を縦半分に割り,内部の様子を確認した結果である。すなわち,上流側スラリー22Aはハニカム21の一端側から13.1mmまでコートされ,下流側スラリー22Bはハニカム21の他端側から36.0mmまでコートされていた。2種類のスラリー22A,22Bの間には,0.9mmの隙間ができ,非常に良好なコート状態であった。
以上詳細に説明したように,本形態の触媒製造装置1によれば,ハニカム21の上部から高輝度ランプ11によって照射し,ハニカム21の側面を透過して外部へ漏れる光を検出する。そして,遮光ボックス12と光度センサ13とを用いているので,スラリー22のコート高さが遮光ボックス12の上面に達したことが容易に把握できる。さらに,コントローラ16によってスラリー押し上げ装置15を制御しているので,光度センサ13の検出値が所定値以下となったときに,自動的にスラリー22の押し上げを停止させることができる。コート高さを変更する際には,遮光ボックス12の蓋位置を変更するのみでよい。従って,所望のコート幅までスラリー22が到達したことを,小規模な設備で精密かつ容易に検出できる触媒製造装置1となっている。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,スラリー押し上げ装置15はピストン15bを有するものとしたが,スラリーを押し上げることができればピストン方式には限らない。
また例えば,本形態では光度センサ13によって遮光ボックス12内の光度を検出し,コントローラ16によってスラリー押し上げ装置15を自動的に制御しているが,これらを手動で行うこともできる。例えば,作業者が光度センサ13の検出値をチェックして,手動でピストン15bを停止させてもよい。あるいは,実施例で行ったように,作業者がハニカム21を側方から観察し,スラリー22によって暗く見える部分が所定の高さまで到達したら,スラリー押し上げ装置15を停止させることもできる。
また例えば,本形態ではセラミックス製の担体基材であるハニカム21に触媒成分を含むスラリー22をコートすることにより触媒を製造する方法を例に説明した。触媒の製造方法にはこの他に,担体基材であるハニカム21に触媒成分を含まないアルミナ等の担持層のみをまずコートし,その後その上に触媒成分を含むスラリーを重ねてコートすることによる製造方法もある。この製造方法において,ハニカム21に触媒成分を含まない担持層のみをコートするコート工程や,担体基材に担持層が形成されているハニカムに触媒成分を含むスラリーをコートするコート工程等にも本発明は適用可能である。
本形態の触媒製造装置を示す概略構成図である。 本形態の触媒製造装方法を示す工程図である。 本形態の触媒製造装方法によってスラリーがコートされた状態の例を示す説明図である。
符号の説明
1 触媒製造装置
11 高輝度ランプ(光源)
12 遮光ボックス(不透明体)
13 光度センサ(センサ)
14 ハニカム保持台(保持部)
15 スラリー押し上げ装置(押し上げ手段)
16 コントローラ(停止手段)
21 ハニカム(被コート体)
22 スラリー

Claims (5)

  1. ハニカム状の被コート体にスラリーをコートして触媒を製造する方法において,
    被コート体を,その孔が縦向きになるように保持し,
    被コート体の上方から光を照射しつつ被コート体の下方からスラリーを押し上げ,
    被コート体の側方へ漏れる光量が所定値以下である領域が所望の高さに達したら押し上げを停止することを特徴とする触媒製造方法。
  2. 請求項1に記載の触媒製造方法において,
    被コート体の側面のうち所望の高さを上限とする範囲を不透明体で覆った状態で光の照射およびスラリーの押し上げを行い,
    前記不透明体の内部の光量が所定値以下となったら押し上げを停止することを特徴とする触媒製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の触媒製造方法において,
    被コート体の上方から照射する光の光源として,LEDランプ,メタルハライドランプ,水銀ランプ,高圧ナトリウムランプを含む群のいずれか1つを用いることを特徴とする触媒製造方法。
  4. ハニカム状の被コート体にスラリーをコートする方法において,
    被コート体を,その孔が縦向きになるように保持し,
    被コート体の上方から光を照射しつつ被コート体の下方からスラリーを押し上げ,
    被コート体の側方へ漏れる光量が所定値以下である領域が所望の高さに達したら押し上げを停止することを特徴とするスラリーコート方法。
  5. ハニカム状の被コート体にスラリーをコートする触媒製造装置において,
    被コート体を,その孔が縦向きになるように保持する保持部と,
    被コート体の上方から光を照射する光源と,
    被コート体の下方からスラリーを押し上げる押し上げ手段と,
    被コート体の側面のうち所望の高さを上限とする範囲を覆う不透明体と,
    前記不透明体の内部の光量を検出するセンサと,
    前記センサの検出値が所定値以下となったら前記押し上げ手段によるスラリーの押し上げを停止する停止手段とを有することを特徴とする触媒製造装置。
JP2005044627A 2005-02-21 2005-02-21 触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置 Pending JP2006224071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005044627A JP2006224071A (ja) 2005-02-21 2005-02-21 触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005044627A JP2006224071A (ja) 2005-02-21 2005-02-21 触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006224071A true JP2006224071A (ja) 2006-08-31

Family

ID=36985886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005044627A Pending JP2006224071A (ja) 2005-02-21 2005-02-21 触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006224071A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2941999A1 (fr) * 2009-02-12 2010-08-13 Peugeot Citroen Automobiles Sa Catalyseur pour le traitement des gaz d'echappement d'un moteur a combustion et procede d'obtention d'un tel catalyseur
JP2013518708A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト コーティング方法および装置
JP2018504262A (ja) * 2014-12-11 2018-02-15 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフトUmicore AG & Co.KG 触媒製造における漏れ検出の方法
CN115569820A (zh) * 2022-10-24 2023-01-06 中自环保科技股份有限公司 一种提高涂覆式催化剂涂覆精准度的控制方法
JP7247380B1 (ja) 2022-01-07 2023-03-28 株式会社キャタラー 排ガス浄化用触媒の製造装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150827A (ja) * 1982-03-03 1983-09-07 Kyoto Daiichi Kagaku:Kk 界面の検出方法及び装置
JPS62177418A (ja) * 1985-12-18 1987-08-04 ルーカス・インダストリーズ・パブリック・リミテッド・コンパニー 液体センサおよび表示方式
JPH11344443A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Meidensha Corp ろ過水測定用高感度濁度計
JP2002059011A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Ict:Kk 触媒の製造方法
JP2002059010A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Ict:Kk 触媒の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58150827A (ja) * 1982-03-03 1983-09-07 Kyoto Daiichi Kagaku:Kk 界面の検出方法及び装置
JPS62177418A (ja) * 1985-12-18 1987-08-04 ルーカス・インダストリーズ・パブリック・リミテッド・コンパニー 液体センサおよび表示方式
JPH11344443A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Meidensha Corp ろ過水測定用高感度濁度計
JP2002059011A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Ict:Kk 触媒の製造方法
JP2002059010A (ja) * 2000-08-14 2002-02-26 Ict:Kk 触媒の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2941999A1 (fr) * 2009-02-12 2010-08-13 Peugeot Citroen Automobiles Sa Catalyseur pour le traitement des gaz d'echappement d'un moteur a combustion et procede d'obtention d'un tel catalyseur
WO2010092273A1 (fr) * 2009-02-12 2010-08-19 Peugeot Citroën Automobiles SA Catalyseur pour le traitement des gaz d'echappement d'un moteur a combustion et procede d'obtention d'un tel catalyseur
CN102317590A (zh) * 2009-02-12 2012-01-11 标致·雪铁龙汽车公司 内燃机废气处理用的催化器和制取这样一种催化器的方法
JP2013518708A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト コーティング方法および装置
JP2018504262A (ja) * 2014-12-11 2018-02-15 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフトUmicore AG & Co.KG 触媒製造における漏れ検出の方法
JP7247380B1 (ja) 2022-01-07 2023-03-28 株式会社キャタラー 排ガス浄化用触媒の製造装置
WO2023132159A1 (ja) * 2022-01-07 2023-07-13 株式会社キャタラー 排ガス浄化用触媒の製造装置
JP2023101121A (ja) * 2022-01-07 2023-07-20 株式会社キャタラー 排ガス浄化用触媒の製造装置
CN115569820A (zh) * 2022-10-24 2023-01-06 中自环保科技股份有限公司 一种提高涂覆式催化剂涂覆精准度的控制方法
CN115569820B (zh) * 2022-10-24 2023-05-16 中自环保科技股份有限公司 一种提高涂覆式催化剂涂覆精准度的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10018095B2 (en) Exhaust gas purification device
US9433927B2 (en) Exhaust gas purification catalyst and exhaust gas purification method using said catalyst
US10086363B2 (en) Exhaust gas purification device
KR20200111818A (ko) 개선된 필터 특성을 갖는 4-원 전환 촉매
US20170296969A1 (en) Exhaust gas purification device
US8722001B2 (en) Catalyst for purification of exhaust gas and method for purification using the same
CN103796758A (zh) 催化剂载体及其制造方法
US20070215009A1 (en) Metal Oxide Nanoporous Material, Coating Composition to Obtain the Same, and Methods of Manufacturing Them
CN1263789A (zh) 氮氧化物贮存材料及由其制得的氮氧化物贮存催化剂
JP6662852B2 (ja) 内燃機関排気ガスの浄化触媒及び該触媒を用いた排気ガス浄化方法
WO2014165804A1 (en) System and method for zpgm catalytic converters
JP2017512647A (ja) セラミックハニカム本体の外皮形成
JP2006224071A (ja) 触媒製造方法,スラリーコート方法および触媒製造装置
JP2006346661A (ja) 排ガス浄化触媒
RU2698811C2 (ru) Способ быстрого и равномерного нанесения покрытия
US11904298B2 (en) Composite oxide catalyst, porous composite, and method of producing composite oxide catalyst
EP3488927B1 (en) Catalyst for purifying exhaust gas from internal combustion engine, and exhaust gas purification method using said catalyst
EP2343122A1 (en) Exhaust gas purifying catalyst and method for purifying exhaust gas using the catalyst
US11766662B2 (en) Homogeneous catalytic fiber coatings and methods of preparing same
EP2554233A1 (en) Honeycomb filter
WO2020105545A1 (ja) 排ガス浄化装置及びその製造方法
JP2005211781A (ja) 光触媒フィルタ及びその製造方法、ならびに光触媒処理装置
CN104971745A (zh) 废气净化催化剂、使用它的废气净化过滤器和废气净化方法
JP2008259944A (ja) 排ガス浄化用装置の製造法および排ガス浄化用装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110920