JP2006219448A - アクネ用皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、有効性の高いシモニロの抽出物に関して有効に活用するために種々検討した。また、アクネに関してもより安全で有効な製剤が求められていた。
【解決手段】シモニロの抽出物がリパーゼ産生を優位に抑制することがわかり、ニキビの形成を抑え有効な種々の外用剤を提供できた。さらにこれと保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、抗プラスミン剤、活性酸素抑制剤、抗ヒスタミン剤の特定した薬剤を組み合わせ配合することにより、さらに肌のくすみ、肌荒れなど、種々の皮膚の悩みを改善することがわかった。
【解決手段】シモニロの抽出物がリパーゼ産生を優位に抑制することがわかり、ニキビの形成を抑え有効な種々の外用剤を提供できた。さらにこれと保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、抗プラスミン剤、活性酸素抑制剤、抗ヒスタミン剤の特定した薬剤を組み合わせ配合することにより、さらに肌のくすみ、肌荒れなど、種々の皮膚の悩みを改善することがわかった。
Description
本発明品は、特定の属の植物から抽出された抽出物が皮膚表皮組織中のリパーゼ産生を優位に抑制することで、ニキビの形成を抑え、これと保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、抗プラスミン剤、活性酸素抑制剤、抗ヒスタミン剤の特定した薬剤を組み合わせ配合することにより、さらに肌のくすみ、肌荒れなど、種々の皮膚の悩みを改善する皮膚外用剤に関する。
シモニロ(Conyza filaginoides)はキク科の植物でメキシコの植物で生薬として利用され、また化粧料の原料として公知されている。(特許文献1参照)
アクネは、顔面や背部などの脂腺が多く存在する部分に出来る毛包腺系の炎症性疾患で、その原因には主として内分泌因子、毛漏斗部の角化障害因子、細菌性因子の3つが挙げられる。アクネ病態に深く関与しているP.acnesは健常人の皮膚にも存在する皮膚常在菌であり、細菌性リパーゼを産生する。産生されたリパーゼは皮脂中のトリグリセライドを分解して遊離脂肪酸が産生され、これによって角化が行進しコメドを形成するだけでなく、アクネ炎症の原因ともなる。さらには産生された遊離脂肪酸の主成分のオレイン酸はP.acnesの生育を促進する。
特開2001−048739号公報
本発明の目的は、有効性の高いシモニロの抽出物に関して有効に活用するために種々検討した。また、アクネに関してもより安全で有効な製剤が求められていた。
前記目的を達成するため、本発明者らは鋭意検討した結果、リパーゼ産生を優位に抑制することを見出した。さらに特定の薬剤(保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、抗プラスミン剤、活性酸素抑制剤、抗ヒスタミン剤など)を配合することによって、シワはもとより、くすみ、肌荒れなど、種々の皮膚の悩みを改善することが分かった。
シモニロの抽出物の形態はなんら限定されるものではないが、好ましくはシモニロ(全草)を陰乾し、粉砕後、抽出溶媒(例えばエタノール等のアルコール、水またはこれら混合)とともに、3日間浸漬または2時間100度にて加温、冷却、ろ過した液を使用する。
試験例;リパーゼ抑制試験
基質であるPentanoic acid 4-nitrophenyl eaterが酵素リパーゼにより加水分解され、生成される4-nitrophenyl esterの吸収を測定するリパーゼ抑制試験により、シモニロの抽出物についてリパーゼ活性阻害作用を調べた。0.04%オレフィンスルホン酸-50mM Tris緩衝液(pH7.7)で調製した試験品500μlに同緩衝液3ml、2mg/mlリパーゼ〔SIGMA〕酵素-50mM Tris緩衝液(pH7.7)500μlを添加、攪拌後、40℃で5分間インキュベートした。さらに1mM PNP-valerate 1mlを添加、攪拌し、40℃で15分間インキュベートした後、Abs.425nmにて吸光度(A)を測定した。同様に、酵素液の代替として緩衝液を用いた場合の吸光度(B)、試験品の代替として緩衝液を用いた場合の吸光度(C)、酵素液の代替として緩衝液をかつ試験品の代替として緩衝液を用いた場合の吸光度(D)を測定し、下記の数式よりリパーゼ活性阻害率(%)を算出した。
リパーゼ活性阻害率(%)=[1-(A-B)/(C-D)]×100
○試験品は以下に示し、
シモニロE:シモニロ(全草)(100g)のエタノール(300ml)エキス(凍結乾燥物)
シモニロEW:シモニロ(全草)(100g)の50%エタノール−水(300ml)エキス(凍結乾燥物)
シモニロW:シモニロ(全草)(100g)の熱水(300ml)エキス(凍結乾燥物)
作用濃度は0.10%で行った。試験結果を表1に示す。
基質であるPentanoic acid 4-nitrophenyl eaterが酵素リパーゼにより加水分解され、生成される4-nitrophenyl esterの吸収を測定するリパーゼ抑制試験により、シモニロの抽出物についてリパーゼ活性阻害作用を調べた。0.04%オレフィンスルホン酸-50mM Tris緩衝液(pH7.7)で調製した試験品500μlに同緩衝液3ml、2mg/mlリパーゼ〔SIGMA〕酵素-50mM Tris緩衝液(pH7.7)500μlを添加、攪拌後、40℃で5分間インキュベートした。さらに1mM PNP-valerate 1mlを添加、攪拌し、40℃で15分間インキュベートした後、Abs.425nmにて吸光度(A)を測定した。同様に、酵素液の代替として緩衝液を用いた場合の吸光度(B)、試験品の代替として緩衝液を用いた場合の吸光度(C)、酵素液の代替として緩衝液をかつ試験品の代替として緩衝液を用いた場合の吸光度(D)を測定し、下記の数式よりリパーゼ活性阻害率(%)を算出した。
リパーゼ活性阻害率(%)=[1-(A-B)/(C-D)]×100
○試験品は以下に示し、
シモニロE:シモニロ(全草)(100g)のエタノール(300ml)エキス(凍結乾燥物)
シモニロEW:シモニロ(全草)(100g)の50%エタノール−水(300ml)エキス(凍結乾燥物)
シモニロW:シモニロ(全草)(100g)の熱水(300ml)エキス(凍結乾燥物)
作用濃度は0.10%で行った。試験結果を表1に示す。
シモニロ(Conyza filaginoides)の抽出物は0.001〜10重量%で配合すれば効果等を十分発揮することから、この濃度で配合することが望ましい。
さらに、シモニロの抽出物に特定の薬剤(保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、抗プラスミン剤、活性酸素抑制剤、抗ヒスタミン剤など)を配合すると、シワ、シミ・そばかす、くすみ、肌荒れなど種々の肌の悩みを改善することがわかった。
とくに有効なものを列記すると、アサガオカラクサの全草、アサムの材、アダトダ バシカ(Adhatoda vasica)の材、イエロウメランチの材、イステカ(Ixcate)(Hippocratea celastroides)の樹皮、イボナシツヅラフジの枝、インドサルサの根、インドセンダンの樹皮、ウッドフォディア フルティコサ(Woodfordia fruticosa)の花および葉、ウバメガシの材、オオバナサルスベリ(lagerstroemia speciosa)の葉、カスカ‐ドーチェ(CASCA‐DOCE)(学名Pradosia lactescens又はLucumaglyciphloea又はChrysophyllum buranhem) 、カツラの材、カプールの材、カミメボウキの茎や枝、カワラケツメイ属(決明子、センナ、望江南、山扁豆、ナンバンサイカチ)、キレンソウの全草、キンコウボクの花、クアチャララテ(Cuachalalate)(Juliania adstringens Schl)の樹皮、グァバの葉、クウェルクス ピダンクレイト(Quercus pedunculate)の果実、クミンの種子、ケブラコの心材、コウスイガヤの根茎、コスティラス(Costillas)(Acalypha diversifolia Jacq.)の幹や枝、コバノブラッシュノキ(Melaleuca leucadendron)の樹皮、ゴルドロボ(Gordolobo)(Gnaphalium sphacellatum)の全草、サフランのめしべ、サラカ インディカ(Saraka indica )の樹皮、ジェキティバ(JEQUITIBA)(Carinianabrasiliensis又はCouratari legalis又はPyxidaria macrocarpa)の樹皮、ジャトバ(JATOBA)(Hymenaea coubaril)の果皮、ジャンボラン(Eugenia jambolana)の樹皮、シロバナチョウセンアサガオの種子、スファランサス インディクス(Sphaeranthus indicus)の全草、スプールースの樹皮、スミラックス ゼイラニカ(Smilax zeylanica)の根、セプターの材、タブノキの樹皮、チャバコショウの根、デスモディウム ガンゲチクム(Desmodium gangeticm)の全草、テルミナリア ホーリダ(Terminalia horrida)の果実、トラギア インボルクラタ(Tragia involucrata)の全草、ニゲラ サティバの種子、ハマビシの全草、ヒエルバデルサボ(Hierba del sapo)(Eryngium comosum)の全草、ヒハツの根、ピルル(Pirul)(Schinus molle)の全草、フィランサス ヌリリ(Phyllanthus nuriri)の全草、フウセンカズラの全草、プサ(PUCA)(Cissus antiparaliticus)の実、ベチバーの根、ヘデサルム アウストロシビリクス(Hedysarum austrosibiricus)の根、ヘルペストリス モンニエス(Herpestris monnies)の全草、ベロニカ(VERONICA)(Veronica officinalis)の樹皮、ボッレリア ヒスピダの根や茎、ポンガミア グラブラ(Pongamia glabra )の根、ミズキの樹皮、ミズメの樹皮、ミムソプス エレンギ(Mimusops elengi ミサキノハナ)の全草、ムラヤ コエニギイ(Murraya koenigii)の茎枝、ムンロニア プミラの全草、メラピーの材、モクレン科ホオノキ属の樹皮、ヤマザクラの材、ランボの材、ルウメックス シプリウス(Rumex cyprius)の葉、ワットルの樹皮、愛玉子、一條根、王不留行、化石草、貝母、貫衆、岩弁慶の根、Paeonia anomalaの根、栗いが、栗葉、鶏血藤、沙棗、使君子、小金櫻、秦皮、辛夷、西河柳、石蓮子、石榴根皮、石榴実皮、石榴樹皮、仙鶴草、穿破石、蒼朮、谷精草、中国産白朮、鉄包金、冬葵子、琵琶葉、菱実、鳳尾草、了哥王、蓮の葉、檳榔子、胖大海、茘枝、訶子、鉤藤、鵝不食、イシゲ科の海藻;真珠末、コンキオリン、コンキオリン加水分解物、コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理した物質、貝類の粘液を加水分解して得られる物質、貝類肉より得られたステロール類、貝類肉より得られる酸性多糖類、貝類肉より得られたコラーゲン、貝類肉より得られたグリコーゲン、貝類肉より得られたリン脂質、貝類肉より得られたデオキシリボ核酸、チオサリチル酸及びその塩、マグノロール、ホオノキオール、1−(4−ヒドロキシフェニチオ)−2−プロパノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジチアン、2−(4−アセトキシフェニル)−1,3−ジチアン、2,5−ジヒドロキシベンズアミド、2,6−ジヒドロキシベンズアミド、4−アミノフェノール、4−ヒドロキシチオフェノール、4−ヒドロキシベンズアミド、5−ヒドロキシインドール、6-dihydroxy)-dihydrobenzofuran-3-yl-(3'4'-dihydroxy)-phenyl ketone、スチルベンガロイル配糖体、シトラシンC、エチレンジアミン誘導体、カラハナエノン誘導体、カシューナッツ殻油、カルダノール、カルドール、アナカルド酸、センノサイド、α−アルブチン、Glu−Glu−Met−Gln−Arg−Argの配列を含むペプチドもしくはこのペプチドのカルボキシル基末端をアミド体に変換したまたは/およびアミノ基末端をアシル化体に変換したペプチドが挙げられる。
エチレンジアミン誘導体を例示すれば、N‐フェニル‐N‐(2,3,3トリメチル‐1‐シクロペンテン‐1‐エチル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミン、N‐2‐ピリジル‐N‐(3,7‐ジメチル‐6‐オクテン‐1‐イル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミン、N‐2‐ピリジル‐N‐(2‐ピネン‐10‐イル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミン、N‐2‐ピリジル‐N‐(1,8‐p‐メンタジエン‐7‐イル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミンが挙げることができる。
カラハナエノン誘導体を例示すれば、N−p−ヒドロキシフェニル−3,3,6−トリメチル−5−シクロヘプタン−2−オン−1−カルボキシアミド、2−ヒドロキシ−N−p−ヒドロキシフェニル−3,3,6−トリメチル−5−シクロヘプテン−1−カルボキシアミドが挙げることができる。 スチルベンガロイル配糖体を例示すれば、3,5,4′−トリヒドロキシスチルベン4′−0−β−D−(6″ガロイル)グルコピラノシド、3,5,4′−トリヒドロキシスチルベン4′−0−β−D−(2″ガロイル)グルコピラノシドが挙げることができる。
とくに有効なものを列記すると、アサガオカラクサの全草、アサムの材、アダトダ バシカ(Adhatoda vasica)の材、イエロウメランチの材、イステカ(Ixcate)(Hippocratea celastroides)の樹皮、イボナシツヅラフジの枝、インドサルサの根、インドセンダンの樹皮、ウッドフォディア フルティコサ(Woodfordia fruticosa)の花および葉、ウバメガシの材、オオバナサルスベリ(lagerstroemia speciosa)の葉、カスカ‐ドーチェ(CASCA‐DOCE)(学名Pradosia lactescens又はLucumaglyciphloea又はChrysophyllum buranhem) 、カツラの材、カプールの材、カミメボウキの茎や枝、カワラケツメイ属(決明子、センナ、望江南、山扁豆、ナンバンサイカチ)、キレンソウの全草、キンコウボクの花、クアチャララテ(Cuachalalate)(Juliania adstringens Schl)の樹皮、グァバの葉、クウェルクス ピダンクレイト(Quercus pedunculate)の果実、クミンの種子、ケブラコの心材、コウスイガヤの根茎、コスティラス(Costillas)(Acalypha diversifolia Jacq.)の幹や枝、コバノブラッシュノキ(Melaleuca leucadendron)の樹皮、ゴルドロボ(Gordolobo)(Gnaphalium sphacellatum)の全草、サフランのめしべ、サラカ インディカ(Saraka indica )の樹皮、ジェキティバ(JEQUITIBA)(Carinianabrasiliensis又はCouratari legalis又はPyxidaria macrocarpa)の樹皮、ジャトバ(JATOBA)(Hymenaea coubaril)の果皮、ジャンボラン(Eugenia jambolana)の樹皮、シロバナチョウセンアサガオの種子、スファランサス インディクス(Sphaeranthus indicus)の全草、スプールースの樹皮、スミラックス ゼイラニカ(Smilax zeylanica)の根、セプターの材、タブノキの樹皮、チャバコショウの根、デスモディウム ガンゲチクム(Desmodium gangeticm)の全草、テルミナリア ホーリダ(Terminalia horrida)の果実、トラギア インボルクラタ(Tragia involucrata)の全草、ニゲラ サティバの種子、ハマビシの全草、ヒエルバデルサボ(Hierba del sapo)(Eryngium comosum)の全草、ヒハツの根、ピルル(Pirul)(Schinus molle)の全草、フィランサス ヌリリ(Phyllanthus nuriri)の全草、フウセンカズラの全草、プサ(PUCA)(Cissus antiparaliticus)の実、ベチバーの根、ヘデサルム アウストロシビリクス(Hedysarum austrosibiricus)の根、ヘルペストリス モンニエス(Herpestris monnies)の全草、ベロニカ(VERONICA)(Veronica officinalis)の樹皮、ボッレリア ヒスピダの根や茎、ポンガミア グラブラ(Pongamia glabra )の根、ミズキの樹皮、ミズメの樹皮、ミムソプス エレンギ(Mimusops elengi ミサキノハナ)の全草、ムラヤ コエニギイ(Murraya koenigii)の茎枝、ムンロニア プミラの全草、メラピーの材、モクレン科ホオノキ属の樹皮、ヤマザクラの材、ランボの材、ルウメックス シプリウス(Rumex cyprius)の葉、ワットルの樹皮、愛玉子、一條根、王不留行、化石草、貝母、貫衆、岩弁慶の根、Paeonia anomalaの根、栗いが、栗葉、鶏血藤、沙棗、使君子、小金櫻、秦皮、辛夷、西河柳、石蓮子、石榴根皮、石榴実皮、石榴樹皮、仙鶴草、穿破石、蒼朮、谷精草、中国産白朮、鉄包金、冬葵子、琵琶葉、菱実、鳳尾草、了哥王、蓮の葉、檳榔子、胖大海、茘枝、訶子、鉤藤、鵝不食、イシゲ科の海藻;真珠末、コンキオリン、コンキオリン加水分解物、コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理した物質、貝類の粘液を加水分解して得られる物質、貝類肉より得られたステロール類、貝類肉より得られる酸性多糖類、貝類肉より得られたコラーゲン、貝類肉より得られたグリコーゲン、貝類肉より得られたリン脂質、貝類肉より得られたデオキシリボ核酸、チオサリチル酸及びその塩、マグノロール、ホオノキオール、1−(4−ヒドロキシフェニチオ)−2−プロパノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジチアン、2−(4−アセトキシフェニル)−1,3−ジチアン、2,5−ジヒドロキシベンズアミド、2,6−ジヒドロキシベンズアミド、4−アミノフェノール、4−ヒドロキシチオフェノール、4−ヒドロキシベンズアミド、5−ヒドロキシインドール、6-dihydroxy)-dihydrobenzofuran-3-yl-(3'4'-dihydroxy)-phenyl ketone、スチルベンガロイル配糖体、シトラシンC、エチレンジアミン誘導体、カラハナエノン誘導体、カシューナッツ殻油、カルダノール、カルドール、アナカルド酸、センノサイド、α−アルブチン、Glu−Glu−Met−Gln−Arg−Argの配列を含むペプチドもしくはこのペプチドのカルボキシル基末端をアミド体に変換したまたは/およびアミノ基末端をアシル化体に変換したペプチドが挙げられる。
エチレンジアミン誘導体を例示すれば、N‐フェニル‐N‐(2,3,3トリメチル‐1‐シクロペンテン‐1‐エチル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミン、N‐2‐ピリジル‐N‐(3,7‐ジメチル‐6‐オクテン‐1‐イル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミン、N‐2‐ピリジル‐N‐(2‐ピネン‐10‐イル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミン、N‐2‐ピリジル‐N‐(1,8‐p‐メンタジエン‐7‐イル)‐N′,N′‐ジメチルエタンジアミンが挙げることができる。
カラハナエノン誘導体を例示すれば、N−p−ヒドロキシフェニル−3,3,6−トリメチル−5−シクロヘプタン−2−オン−1−カルボキシアミド、2−ヒドロキシ−N−p−ヒドロキシフェニル−3,3,6−トリメチル−5−シクロヘプテン−1−カルボキシアミドが挙げることができる。 スチルベンガロイル配糖体を例示すれば、3,5,4′−トリヒドロキシスチルベン4′−0−β−D−(6″ガロイル)グルコピラノシド、3,5,4′−トリヒドロキシスチルベン4′−0−β−D−(2″ガロイル)グルコピラノシドが挙げることができる。
さらに水酸基を2つ以上含む多価アルコール、低級アルコール、界面活性剤、低分子ベタインのいずれか1種または2種以上を配合するとより効果が得られることもわかった。
利用できる多価アルコールに特に限定はないが例示すれば、グリセリン、1,3ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール、トレハロース、マルトース等が挙げられる。これらを0.1〜80重量%、好ましくは1〜30重量%を配合するが、多価アルコールの種類によって配合量は変化し、また、複数の多価アルコールを利用できることはいうまでもない。
低級アルコールを配合することによって吸収性が向上する。低級アルコールの種類は種々あるが通常エタノールを用いる。配合量は特に限定はないが、2〜70重量%が好ましい。
シモニロの抽出物を含む多価アルコールの組み合わせに界面活性剤を併せて配合することも有効であり、さらに前記の低級アルコールをも合わせて配合することも有効である。
界面活性剤には特に限定はなく、用途や剤形によって種類や量を選択すればよい。
界面活性剤は、油剤等の乳化や可溶化等のために用いられ、アニオン性(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩)、非イオン性(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)及び両性(カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型、ベタイン型)、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤)その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤)の活性剤を適宜用いることができる。
シモニロの抽出物を含む多価アルコールの組み合わせに界面活性剤を併せて配合することも有効であり、さらに前記の低級アルコールをも合わせて配合することも有効である。
界面活性剤には特に限定はなく、用途や剤形によって種類や量を選択すればよい。
界面活性剤は、油剤等の乳化や可溶化等のために用いられ、アニオン性(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩)、非イオン性(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)及び両性(カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型、ベタイン型)、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤)その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤)の活性剤を適宜用いることができる。
低分子ベタインも選択されるべき原料の1つであり、これを配合することによってさらに効果は向上し、且つ塗布感もよくなり、皮膚外用剤として有効性は増す。
利用できる低分子ベタインは、分子量200以下の、第四アンモニウム塩基、スルホニウム塩基、ホスホニウム塩基等の分子内塩で両性イオンを形成するものを包含し得る。例示すれば、トリメチルグリシン、N,N,N−トリメチルアラニン、N,N,N−トリメチルグルタミン酸、トリエチルグリシンなどがあるが、トリメチルグリシンが好適である。
なお、分子量200以上のものは界面活性能を有し、低分子ベタインの効果とは異なるもので、上述したように界面活性剤を用いることは本発明の効果を高めるが低分子ベタインとは効果が異なる。
利用できる低分子ベタインは、分子量200以下の、第四アンモニウム塩基、スルホニウム塩基、ホスホニウム塩基等の分子内塩で両性イオンを形成するものを包含し得る。例示すれば、トリメチルグリシン、N,N,N−トリメチルアラニン、N,N,N−トリメチルグルタミン酸、トリエチルグリシンなどがあるが、トリメチルグリシンが好適である。
なお、分子量200以上のものは界面活性能を有し、低分子ベタインの効果とは異なるもので、上述したように界面活性剤を用いることは本発明の効果を高めるが低分子ベタインとは効果が異なる。
本発明の皮膚外用剤は、常法に従い、通常の皮膚外用剤として知られる種々の形態の基材に配合して調製することができる。
外用剤の形態としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、水溶液、パック等の任意の剤形を選択することができる。
本発明の皮膚外用剤には、上記した必須成分の他に通常の外用剤に配合される成分、例えば、油剤、粉体、精製水、高分子化合物、ゲル化剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、酸化防止剤、色素、防腐剤、香料、美容成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用いることができる。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものではない。また、使用した薬剤の抽出液についての抽出方法は何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例の処方を表2から表4に示す。作成方法は常法により行った。なお、表2はローション、表3は美容液、表4はクリームの処方であり、配合量は重量部で示す。
実施例及び比較例の処方を表2から表4に示す。作成方法は常法により行った。なお、表2はローション、表3は美容液、表4はクリームの処方であり、配合量は重量部で示す。
(注1)シモニロ抽出液1はシモニロ(全草乾燥物)10gに精製水200mlを加えて1時間煮沸した後、ろ過した抽出液を用いた。
(注2)シモニロ抽出液2はシモニロ(全草乾燥物)10gに精製水100mlとエタノール100mlを加えて3日間攪拌した後、ろ過した抽出液を用いた。
(注3)シモニロ抽出液3はシモニロ(全草乾燥物)10gにエタノール200mlを加えて3日間攪拌した後、ろ過した抽出液を用いた。
(注4)加水分解コンキオリン液はコンキオリンを硫酸分解し、分子量1000以下のものを用いた。
(注5)タブノキ抽出液はマチルス抽出液 [丸善製薬(株)製]を用いた。
(注6)ホオノキ抽出液はファルコレックスホオノキE[一丸ファルコス(株)製]を用いた。
(注7)グァバ抽出液はグァバの葉10gにエタノール300mlを加えて5日間放置後、ろ過した抽出液を用いた。
(注8)西河柳抽出液は西河柳エキス[日本精化株]製]を用いた。
(注9)海藻抽出液はマリンパージ[一丸ファルコス(株)製]を用いた。
(注10)アカシア樹皮抽出液は樹皮10gにエタノール300mlを加えて5日間放置後、ろ過した抽出液を用いた。
(注11)ムラヤコエンギイ抽出液はムラヤコエンギイ]抽出液[山川貿易(株)製を用いた。
(注12)オオバナサルスベリ抽出液はオオバナサルスベリ抽出液 [山川貿易(株)製]を用いた。
(注2)シモニロ抽出液2はシモニロ(全草乾燥物)10gに精製水100mlとエタノール100mlを加えて3日間攪拌した後、ろ過した抽出液を用いた。
(注3)シモニロ抽出液3はシモニロ(全草乾燥物)10gにエタノール200mlを加えて3日間攪拌した後、ろ過した抽出液を用いた。
(注4)加水分解コンキオリン液はコンキオリンを硫酸分解し、分子量1000以下のものを用いた。
(注5)タブノキ抽出液はマチルス抽出液 [丸善製薬(株)製]を用いた。
(注6)ホオノキ抽出液はファルコレックスホオノキE[一丸ファルコス(株)製]を用いた。
(注7)グァバ抽出液はグァバの葉10gにエタノール300mlを加えて5日間放置後、ろ過した抽出液を用いた。
(注8)西河柳抽出液は西河柳エキス[日本精化株]製]を用いた。
(注9)海藻抽出液はマリンパージ[一丸ファルコス(株)製]を用いた。
(注10)アカシア樹皮抽出液は樹皮10gにエタノール300mlを加えて5日間放置後、ろ過した抽出液を用いた。
(注11)ムラヤコエンギイ抽出液はムラヤコエンギイ]抽出液[山川貿易(株)製を用いた。
(注12)オオバナサルスベリ抽出液はオオバナサルスベリ抽出液 [山川貿易(株)製]を用いた。
表2〜表4記載の実施例及び比較例の効果試験を実施した。試験方法は18〜25才の女性20名をパネルとし、毎日朝と夜の2回、12週間にわたって洗顔後に被験外用剤の適量を顔面に塗布した。塗布によるアクネの改善効果の結果を表5に示す。
Claims (5)
- シモニロ(Conyza filaginoides)の抽出物を配合することを特徴とするアクネ用皮膚外用剤
- シモニロ(Conyza filaginoides)の抽出物を配合することを特徴とするリパーゼ抑制剤
- シモニロ(Conyza filaginoides)の抽出物と保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、抗プラスミン剤、活性酸素抑制剤、抗ヒスタミン剤のいずれか1種または2種以上を含む皮膚外用剤
- 保湿剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、抗プラスミン剤、活性酸素抑制剤、抗ヒスタミン剤がアサガオカラクサの全草、アサムの材、アダトダ バシカ(Adhatoda vasica)の材、イエロウメランチの材イステカ(Ixcate)(Hippocratea celastroides)の樹皮、イボナシツヅラフジの枝、インドサルサの根、インドセンダンの樹皮、ウッドフォディア フルティコサ(Woodfordia fruticosa)の花および葉、ウバメガシの材、オオバナサルスベリ(lagerstroemia speciosa)の葉、カスカ‐ドーチェ(CASCA‐DOCE)(学名Pradosia lactescens又はLucumaglyciphloea又はChrysophyllum buranhem) 、カツラの材、カプールの材、カミメボウキの茎や枝、カワラケツメイ属(決明子、センナ、望江南、山扁豆、ナンバンサイカチ)、キレンソウの全草、キンコウボクの花、クアチャララテ(Cuachalalate)(Juliania adstringens Schl)の樹皮、グァバの葉、クウェルクス ピダンクレイト(Quercus pedunculate)の果実、クミンの種子、ケブラコの心材、コウスイガヤの根茎、コスティラス(Costillas)(Acalypha diversifolia Jacq.)の幹や枝、コバノブラッシュノキ(Melaleuca leucadendron)の樹皮、ゴルドロボ(Gordolobo)(Gnaphalium sphacellatum)の全草、サフランのめしべ、サラカ インディカ(Saraka indica )の樹皮、ジェキティバ(JEQUITIBA)(Carinianabrasiliensis又はCouratari legalis又はPyxidaria macrocarpa)の樹皮、ジャトバ(JATOBA)(Hymenaea coubaril)の果皮、ジャンボラン(Eugenia jambolana)の樹皮、シロバナチョウセンアサガオの種子、スファランサス インディクス(Sphaeranthus indicus)の全草、スプールースの樹皮、スミラックス ゼイラニカ(Smilax zeylanica)の根、セプターの材、タブノキの樹皮、チャバコショウの根、デスモディウム ガンゲチクム(Desmodium gangeticm)の全草、テルミナリア ホーリダ(Terminalia horrida)の果実、トラギア インボルクラタ(Tragia involucrata)の全草、ニゲラ サティバの種子、ハマビシの全草、ヒエルバデルサボ(Hierba del sapo)(Eryngium comosum)の全草、ヒハツの根、ピルル(Pirul)(Schinus molle)の全草、フィランサス ヌリリ(Phyllanthus nuriri)の全草、フウセンカズラの全草、プサ(PUCA)(Cissus antiparaliticus)の実、ベチバーの根、ヘデサルム アウストロシビリクス(Hedysarum austrosibiricus)の根、ヘルペストリス モンニエス(Herpestris monnies)の全草、ベロニカ(VERONICA)(Veronica officinalis)の樹皮、ボッレリア ヒスピダの根や茎、ポンガミア グラブラ(Pongamia glabra)の根、ミズキの樹皮、ミズメの樹皮、ミムソプス エレンギ(Mimusops elengi ミサキノハナ)の全草、ムラヤ コエニギイ(Murraya koenigii)の茎枝、ムンロニア プミラの全草、メラピーの材、モクレン科ホオノキ属の樹皮、ヤマザクラの材、ランボの材、ルウメックス シプリウス(Rumex cyprius)の葉、ワットルの樹皮、愛玉子、一條根、王不留行、化石草、貝母、貫衆、岩弁慶の根、Paeonia anomalaの根、栗いが、栗葉、鶏血藤、沙棗、使君子、小金櫻、秦皮、辛夷、西河柳、石蓮子、石榴根皮、石榴実皮、石榴樹皮、仙鶴草、穿破石、蒼朮、谷精草、中国産白朮、鉄包金、冬葵子、琵琶葉、菱実、鳳尾草、了哥王、蓮の葉、檳榔子、胖大海、茘枝、訶子、鉤藤、鵝不食草、イシゲ科の海藻、;真珠末、コンキオリン、コンキオリン加水分解物、コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理した物質、貝類の粘液を加水分解して得られる物質、貝類肉より得られたステロール類、貝類肉より得られる酸性多糖類、貝類肉より得られたコラーゲン、貝類肉より得られたグリコーゲン、貝類肉より得られたリン脂質、貝類肉より得られたデオキシリボ核酸、チオサリチル酸及びその塩、マグノロール、ホオノキオール、1−(4−ヒドロキシフェニチオ)−2−プロパノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジチアン、2−(4−アセトキシフェニル)−1,3−ジチアン、2,5−ジヒドロキシベンズアミド、2,6−ジヒドロキシベンズアミド、4−アミノフェノール、4−ヒドロキシチオフェノール、4−ヒドロキシベンズアミド、5−ヒドロキシインドール、6-dihydroxy)-dihydrobenzofuran-3-yl-(3'4'-dihydroxy)-phenyl ketone、スチルベンガロイル配糖体、シトラシンC、エチレンジアミン誘導体、カラハナエノンの誘導体、カシューナッツ殻油、カルダノール、カルドール、アナカルド酸、センノサイド、α−アルブチン、Glu−Glu−Met−Gln−Arg−Argの配列を含むペプチドもしくはこのペプチドのカルボキシル基末端をアミド体に変換したまたは/およびアミノ基末端をアシル化体に変換したペプチドである請求項3からなる皮膚外用剤
- さらに水酸基を2つ以上含む多価アルコール、低級アルコール、界面活性剤、低分子ベタインのいずれか1種または2種以上を含む請求項3乃至請求項4の皮膚外用剤
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