JP2006203839A - 温度高安定薄膜構造弾性表面波基板とその基板を用いた弾性表面波機能素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度の変化に対する中心周波数の変化の小さい、擬似弾性表面波を用いたフィルタを提供する。
【解決手段】電気機械結合係数の大きなLiNbO3、LiTaO3基板上に膜厚がH1の金属膜2を付着させた後、膜厚がH2で正の周波数温度特性をもつSiO2などの薄膜3を付着させた構造とする。この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー波より速い速度をもつ擬似弾性表面波を用い、圧電性基板1として、LiNbO3の場合、回転Y板のカット角がマイナス25度から180度の範囲のLiNbO3基板、LiTaO3の場合、25度から45度の範囲であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲でとする。
【選択図】図1
【解決手段】電気機械結合係数の大きなLiNbO3、LiTaO3基板上に膜厚がH1の金属膜2を付着させた後、膜厚がH2で正の周波数温度特性をもつSiO2などの薄膜3を付着させた構造とする。この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー波より速い速度をもつ擬似弾性表面波を用い、圧電性基板1として、LiNbO3の場合、回転Y板のカット角がマイナス25度から180度の範囲のLiNbO3基板、LiTaO3の場合、25度から45度の範囲であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲でとする。
【選択図】図1
Description
本発明は周波数温度特性(TCF)が零或いは零に近い値をもつ温度安定性に優れたSiO2/電極膜/圧電体基板を用いた擬似弾性表面波を用いた弾性表面波フィルタ及び機能素子に関する。
圧電性基板表面にすだれ状電極を設けた弾性表面波変換器を用いた弾性表面波フィルタ及び弾性表面波機能素子は、テレビの中間周波数帯のフィルタ、移動体通信用のフィルタとして、広く応用されている。これらのフィルタでは、比較的帯域幅が広い特性が要求される。また、温度の変化に対する周波数特性の変化の小さいフィルタ及び変換器が要求されている。しかし、従来のフィルタは電気機械結合係数(k2)の大きな圧電体基板が用いられているが、k2の大きな基板は一般に温度特性が悪く、温度安定性に欠ける。一方、温度安定性に優れた弾性表面波基板として、ST−カット水晶、LST−カット水晶などが提案されている。しかし、これらの単結晶基板は、高安定の発振器として有用であるが、電気機械結合係数が小さいので、広い帯域幅をもち、挿入損失の小さいフィルタには向かない。
一方、温度安定性に優れ、かつ大きな電気機械結合係数をもつ基板として、LiNbO3、LiTaO3基板表面に、逆の温度特性をもつSiO2膜を付着させたSiO2/LiNbO3、SiO2/LiTaO3基板が考案され(文献:山之内、岩橋、柴山:Wave Electronics,3,(1979−12)及び、文献:山之内、端山:IEEE,Trans.on Sonics and Ulrason.,Vol−SU,No.−1,Jan.1984)実験により好結果が得られている。この基板は、高安定の発振器及び通常の両方向性のすだれ状電極を用いたフィルタとしての応用が提案されている。しかし、この基板より更に大きなk2をもち、かつ薄い膜厚の薄膜構造基板で温度安定性に優れた基板が要求されている。
本発明は、高結合の圧電性基板表面に逆の温度特性をもつ薄膜を付着させることにより温度超高度安定でかつ広帯域の低挿入損失のフィルタ、広帯域電圧制御発振器、遅延線などを得ることを目的としている。SiO2/電極/回転Y−カット面・X軸伝搬LiNbO3・LiTaO3基板で、その回転カット角がYカット面を中心(零度)として、マイナス25度からプラス68度の範囲であり、伝搬方向がX軸であり、
その上に電極を付着させた後、SiO2膜の膜厚として、薄膜の膜厚をH2、弾性表面波の動作中心周波数の波長をλとして、H2/λの値が0.05から0.6の範囲で良好な周波数温度特性が得られる。特に膜厚が、0.1から0.4の値付近のレーレー波より速い速度をもつ擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板では、零周波数温度特性(TCF)と大きなk2が得られることを用いることにより、広い帯域幅をもち、しかも温度の変化に対する周波数の変化の小さい、低挿入損失の高周波の弾性表面波フィルタ及び弾性表面波機能素子を得ることを目的としている。特に、上記のSiO2/LiNbO3基板において、SiO2とLiNbO3の間に正規型のすだれ状電極を作成した素子、多位相型の一方向性の変換器を作成した素子、内部反射型一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を作成した素子、“すだれ状電極”を用いた共振器、反射器を付加した共振器などを構成することにより、擬似弾性表面波でありながら、伝搬減衰が零で、大きなk2と零周波数温度特性の基板を得ることにより、低挿入損失フィルタ、集積型のすだれ状電極を用いた低挿入損失フィルタ、内部反射型の一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を用いたフィルタ、共振器構造のすだれ状電極弾性表面波変換器を用いた低挿入損失のフィルタ、或いはこの共振器をラダー型或いはラティス型に構成した低挿入損失フィルタが得られる。
特に、GHz帯では、SiO2の膜厚を1μm以下としても良好な温度特性をもつ基板が得られるので、実用上有用である。また、LiNbO3基板にH2/λの値で、0.4以下のSiO2薄膜を付着させた基板では、擬似弾性表面波の電気機械結合係数k2が、0.2以上と非常に大きいこと、またLiTaO3基板でも0.08以上のk2が得られるので、広帯域の零周波数温度特性フィルタが得られる。また、擬似弾性表面波でありながら、LiNbO3ではマイナス25度から64度カットでは、H2/λの値が0.13以上では、界面短絡条件では、伝搬減衰が零となるので、温度特性に優れた広帯域特性・低挿入損失のフィルタが得られる。また、LiTaO3でも、カット角が25度から45度の範囲で界面短絡条件及び開放の条件で、伝搬減衰が0.01以下となるので、挿入損失が小さくなる。また、これらの基板では、薄膜による伝搬損失が重要であるが、実験の結果、1GHzの周波数でも、0.01dB/λ以下と非常に小さい。また、薄膜をつけたことによる膜厚に対する速度の変化も小さいので、零温度特性付近の膜厚での膜厚に対する中心周波数の変化も非常に小さいフィルタが得られる。
その上に電極を付着させた後、SiO2膜の膜厚として、薄膜の膜厚をH2、弾性表面波の動作中心周波数の波長をλとして、H2/λの値が0.05から0.6の範囲で良好な周波数温度特性が得られる。特に膜厚が、0.1から0.4の値付近のレーレー波より速い速度をもつ擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板では、零周波数温度特性(TCF)と大きなk2が得られることを用いることにより、広い帯域幅をもち、しかも温度の変化に対する周波数の変化の小さい、低挿入損失の高周波の弾性表面波フィルタ及び弾性表面波機能素子を得ることを目的としている。特に、上記のSiO2/LiNbO3基板において、SiO2とLiNbO3の間に正規型のすだれ状電極を作成した素子、多位相型の一方向性の変換器を作成した素子、内部反射型一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を作成した素子、“すだれ状電極”を用いた共振器、反射器を付加した共振器などを構成することにより、擬似弾性表面波でありながら、伝搬減衰が零で、大きなk2と零周波数温度特性の基板を得ることにより、低挿入損失フィルタ、集積型のすだれ状電極を用いた低挿入損失フィルタ、内部反射型の一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を用いたフィルタ、共振器構造のすだれ状電極弾性表面波変換器を用いた低挿入損失のフィルタ、或いはこの共振器をラダー型或いはラティス型に構成した低挿入損失フィルタが得られる。
特に、GHz帯では、SiO2の膜厚を1μm以下としても良好な温度特性をもつ基板が得られるので、実用上有用である。また、LiNbO3基板にH2/λの値で、0.4以下のSiO2薄膜を付着させた基板では、擬似弾性表面波の電気機械結合係数k2が、0.2以上と非常に大きいこと、またLiTaO3基板でも0.08以上のk2が得られるので、広帯域の零周波数温度特性フィルタが得られる。また、擬似弾性表面波でありながら、LiNbO3ではマイナス25度から64度カットでは、H2/λの値が0.13以上では、界面短絡条件では、伝搬減衰が零となるので、温度特性に優れた広帯域特性・低挿入損失のフィルタが得られる。また、LiTaO3でも、カット角が25度から45度の範囲で界面短絡条件及び開放の条件で、伝搬減衰が0.01以下となるので、挿入損失が小さくなる。また、これらの基板では、薄膜による伝搬損失が重要であるが、実験の結果、1GHzの周波数でも、0.01dB/λ以下と非常に小さい。また、薄膜をつけたことによる膜厚に対する速度の変化も小さいので、零温度特性付近の膜厚での膜厚に対する中心周波数の変化も非常に小さいフィルタが得られる。
実施例の1は、図1のように、負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性をもつ薄膜3を付着させた構造の基板であって、
この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、圧電性基板1として、回転Y板のカット角がマイナス25度から180度の範囲のLiNbO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である擬似弾性表面波基板、及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の1である。
実施例の2は、図1のように、負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性をもつ薄膜3を付着させた構造の基板であって、
この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、圧電性基板1として、回転Y板のカット角が25度から45度の範囲のLiTaO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である擬似弾性表面波基板、或いはカット角が25度から36度の範囲で薄膜2の膜厚がH1/λが0.005から0.2、薄膜3の膜厚が零の擬似弾性表向波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の2である。
実施例の3は、負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性をもつ薄膜3を付着させたた構造の基板であって、圧電性基板1として、X−カット・112°LiTaO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向が112°からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である弾性表向波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の3である。
実施例の4は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3において、薄膜2として、アルミニューム薄膜、銅薄膜、タングステン薄膜、チタン薄膜、或いはアルミニューム金属膜と銅、チタン、或いは銅とチタン、クロムなどとの組み合わせ金属薄膜、また薄膜3として、SiO2薄膜、正の局波数温度特許をもつガラス、などからなる擬似弾性表面波基板及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の4である。
実施例の5は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4において、周波数温度特性が−25ppm/℃から+10ppm/℃であり、かつ理論解析による、擬似弾性表面波の伝搬減衰が0.05dB/λ以下からなる擬似弾性表面波基板及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の5である。
実施例の6は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5において、弾性表面波を励振する“すだれ状電極”部分のSiO2薄膜の膜厚と、弾性表面波が伝搬する部分、或いは弾性表面波を反射させる周期構造の電極部分のSiO2の膜厚が同じ構造及び異なる構造の弾性表面波基板とこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子、及びこの弾性表面波が擬似弾性表面波である擬似弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の6である。
実施例の7は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6において、上記の薄膜基板を用いた高周波帯の多位相型一方向性“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ、集積型のすだれ状電極を用いたフィルタ、内部反射型の一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を用いたフィルタ、共振器構造の“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ或いはこの共振器をラダー型に用いたフィルタ或いはラティス型に用いたフィルタ、或いは、すだれ状電極がタップ電極からなるマッチドフィルタが実施例の7である。
この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、圧電性基板1として、回転Y板のカット角がマイナス25度から180度の範囲のLiNbO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である擬似弾性表面波基板、及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の1である。
実施例の2は、図1のように、負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性をもつ薄膜3を付着させた構造の基板であって、
この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、圧電性基板1として、回転Y板のカット角が25度から45度の範囲のLiTaO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である擬似弾性表面波基板、或いはカット角が25度から36度の範囲で薄膜2の膜厚がH1/λが0.005から0.2、薄膜3の膜厚が零の擬似弾性表向波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の2である。
実施例の3は、負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性をもつ薄膜3を付着させたた構造の基板であって、圧電性基板1として、X−カット・112°LiTaO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向が112°からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である弾性表向波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の3である。
実施例の4は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3において、薄膜2として、アルミニューム薄膜、銅薄膜、タングステン薄膜、チタン薄膜、或いはアルミニューム金属膜と銅、チタン、或いは銅とチタン、クロムなどとの組み合わせ金属薄膜、また薄膜3として、SiO2薄膜、正の局波数温度特許をもつガラス、などからなる擬似弾性表面波基板及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の4である。
実施例の5は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4において、周波数温度特性が−25ppm/℃から+10ppm/℃であり、かつ理論解析による、擬似弾性表面波の伝搬減衰が0.05dB/λ以下からなる擬似弾性表面波基板及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の5である。
実施例の6は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5において、弾性表面波を励振する“すだれ状電極”部分のSiO2薄膜の膜厚と、弾性表面波が伝搬する部分、或いは弾性表面波を反射させる周期構造の電極部分のSiO2の膜厚が同じ構造及び異なる構造の弾性表面波基板とこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子、及びこの弾性表面波が擬似弾性表面波である擬似弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の6である。
実施例の7は、特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6において、上記の薄膜基板を用いた高周波帯の多位相型一方向性“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ、集積型のすだれ状電極を用いたフィルタ、内部反射型の一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を用いたフィルタ、共振器構造の“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ或いはこの共振器をラダー型に用いたフィルタ或いはラティス型に用いたフィルタ、或いは、すだれ状電極がタップ電極からなるマッチドフィルタが実施例の7である。
本発明の効果一例として、図2が種々のAl膜厚に対するTCFであり、ほぼH2/λがほぼ0.2で零TCFが得られることが判る。また、図3はCu膜厚に対するTCFであり、H2/λがほぼ0.2で零TCFが得られることが判る。
図4は、36度LiTaO3基板を用いたAl膜厚をパラメーターとした、SiO2膜厚に対するTCFの特性を示す。Al膜厚が大きくなるとTCFが零となるSiO2膜厚が薄くなることが判る。一方、図5は、Al膜厚H1/λ=0.1,回転角をパラメーターとした、SiO2膜厚H2/λに対する伝搬減衰を示しており、30度、33度の場合、小さい伝搬減衰の基板が得られることが判る。
図6は、Al/LiTaO3構造基板の回転角をパラメーターとした場合のAl膜厚H1/λに対する伝搬減衰を示す。図から34度がら38度カット角が伝搬減衰が小さいことが判る。
図7は、36度LiTaO3基板を用いたCu膜厚をパラメーターとした、SiO2膜厚に対するTCFの特性を示す。Al膜厚が大きくなると零TCFのSiO2膜厚は小さくなることが判る。
図8は、SiO2/Cu/X−カット・112°Y伝搬のLiTaO3基板を用いたCu膜厚をパラメーターとした、SiO2膜厚に対するTCFの特性を示す。十分厚いCu膜厚でもTCFが零となるSiO2膜厚が得られることが判る。
本発明のフィルタ及び機能素子を用いることにより、広い帯域幅、低挿入損失、かつ温度安定性に優れた弾性表面波フィルタ、高性能の弾性表面波共振器及びVCOなどの弾性波機能素子、高性能の半導体素子と組み合わせた素子が得られる。
また、回転Y板のカット角については、金属膜、SiO2薄膜の音響特性により、最適のカット角がそれぞれ異なるので、最適のカット角を求めて目的とするデバイスを作製する。
図4は、36度LiTaO3基板を用いたAl膜厚をパラメーターとした、SiO2膜厚に対するTCFの特性を示す。Al膜厚が大きくなるとTCFが零となるSiO2膜厚が薄くなることが判る。一方、図5は、Al膜厚H1/λ=0.1,回転角をパラメーターとした、SiO2膜厚H2/λに対する伝搬減衰を示しており、30度、33度の場合、小さい伝搬減衰の基板が得られることが判る。
図6は、Al/LiTaO3構造基板の回転角をパラメーターとした場合のAl膜厚H1/λに対する伝搬減衰を示す。図から34度がら38度カット角が伝搬減衰が小さいことが判る。
図7は、36度LiTaO3基板を用いたCu膜厚をパラメーターとした、SiO2膜厚に対するTCFの特性を示す。Al膜厚が大きくなると零TCFのSiO2膜厚は小さくなることが判る。
図8は、SiO2/Cu/X−カット・112°Y伝搬のLiTaO3基板を用いたCu膜厚をパラメーターとした、SiO2膜厚に対するTCFの特性を示す。十分厚いCu膜厚でもTCFが零となるSiO2膜厚が得られることが判る。
本発明のフィルタ及び機能素子を用いることにより、広い帯域幅、低挿入損失、かつ温度安定性に優れた弾性表面波フィルタ、高性能の弾性表面波共振器及びVCOなどの弾性波機能素子、高性能の半導体素子と組み合わせた素子が得られる。
また、回転Y板のカット角については、金属膜、SiO2薄膜の音響特性により、最適のカット角がそれぞれ異なるので、最適のカット角を求めて目的とするデバイスを作製する。
1−圧電体基板、2−金属薄膜、すだれ状電極、グレーティング電極、3−誘電体薄膜、
Claims (7)
- 負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性(TCF)をもつ薄膜3を付着させた構造の基板であって、この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、圧電性基板1として、回転Y板のカット角がマイナス25度から180度の範囲のLiNbO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である擬似弾性表面波基板、及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
- 負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性をもつ薄膜3を付着させた構造の基板であって、この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、圧電性基板1として、回転Y板のカット角が25度から45度の範囲のLiTaO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である擬似弾性表面波基板、或いはカット角が25度から36度の範囲で薄膜2の膜厚がH1/λが0.005から0.2、薄膜3の膜厚が零の擬似弾性表面波基板、及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
- 負の周波数温度特性をもつ圧電性基板1の上に膜厚がH1の金属膜・すだれ状電極・グレーティング電極2を付着させた後、その膜厚がH2の正の周波数温度特性をもつ薄膜3を付着させたた構造の基板であって、圧電性基板1として、X−カット・112°LiTaO3基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向が112°からプラス・マイナス5度の範囲であり、薄膜2の膜厚H1/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.2の範囲であり、薄膜3の膜厚H2/λ(λ:弾性表面波の動作周波数での波長)が0.005から0.6の範囲である弾性表面波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
- 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3において、薄膜2として、アルミニューム薄膜、銅薄膜、タングステン薄膜、チタン薄膜、或いはアルミニューム金属膜と銅、チタン、或いは銅とチタン、クロムなどとの組み合わせ金属薄膜、また薄膜3として、SiO2薄膜、正の周波数温度特許をもつガラス、などからなる擬似弾性表面波基板及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
- 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4において、周波数温度特性が−25ppm/℃から+10ppm/℃であり、かつ理論解析による、擬似弾性表面波の伝搬減衰が0.05dB/λ以下からなる擬似弾性表面波基板及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
- 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5において、弾性表面波を励振する“すだれ状電極”部分のSiO2薄膜の膜厚と、弾性表面波が伝搬する部分、或いは弾性表面波を反射させる周期構造の電極部分のSiO2の膜厚が同じ構造及び異なる構造の弾性表面波基板とこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子、及びこの弾性表面波が擬似弾性表面波である擬似弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
- 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6において、上記の薄膜基板を用いた高周波帯の多位相型一方向性“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ、集積型のすだれ状電極を用いたフィルタ、内部反射型の一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を用いたフィルタ、共振器構造の“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ或いはこの共振器をラダー型に用いたフィルタ或いはラティス型に用いたフィルタ、或いは、すだれ状電極がタップ電極からなるマッチドフィルタ。
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