JP2006299167A - インフレーションフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記(A)〜(E)の要件を満たすポリエチレン系樹脂をインフレーション成形する。
(A)密度が935kg/m3以上980kg/m3以下、
(B)MFR(g/10分)が0.01以上0.5以下、
(C)炭素数6以上の長鎖分岐数が1,000個の炭素原子当たり0.01個以上3個以下、
(D)溶融張力(MS190)(mN)とMFR(g/10分、190℃)が、下記式(1)
MS190>22×MFR−0.88 (1)
を満たすと共に、溶融張力(MS160)(mN)とMFR(g/10分、190℃)が、下記式(2)を満たし、
MS160>110−110×log(MFR) (2)
(E)TREFによる0℃における溶出割合が0.2重量%未満である
【選択図】 選択図なし
Description
(A)密度が935kg/m3以上980kg/m3以下、
(B)190℃、2.16kg荷重でのMFR(g/10分)が0.01以上0.5以下、
(C)炭素数6以上の長鎖分岐数が1,000個の炭素原子当たり0.01個以上3個以下、
(D)190℃で測定した溶融張力(MS190)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(1)
MS190>22×MFR−0.88 (1)
を満たすと共に、160℃で測定した溶融張力(MS160)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(2)を満たし、
MS160>110−110×log(MFR) (2)
(E)温度上昇溶離分別(TREF)による0℃における溶出割合が0.2重量%未満である
以下、本発明について詳細に説明する。
MS190>22×MFR−0.88 (1)
で示される関係にあり、好ましくは下記式(1)’
MS190>30×MFR−0.88 (1)’
で示される関係にあり、さらに好ましくは下記式(1)”
MS190>5+30×MFR−0.88 (1)”
で示される関係にある。(1)式を満たさない場合、高ブロー比でインフレーション成形を行う場合に、バブルが不安定になるとともに、バブルに皺や弛みが発生し易くなる。
MS160>110−110×log(MFR) (2)
で示される関係にあり、好ましくは下記式(2)’
MS160>130−110×log(MFR) (2)’
で示される関係にあり、さらに好ましくは下記式(2)”
MS160>150−110×log(MFR) (2)”
で示される関係にある。(2)式を満たさない場合、高ブロー比でインフレーション成形を行う場合に、バブルが不安定になるとともに、バブルに皺や弛みが発生し易くなる。
0.5<log(g’)/log(g)<1.0 (3)’
さらに、Mwの3倍の絶対分子量におけるg値(g3M)とMwの1倍の絶対分子量におけるg値(gM)の間には、式(4)、好ましくは式(4)’、さらに好ましくは式(4)”で示される関係があることが、本発明のポリエチレン系樹脂をインフレーション成形する際のバブルの安定性向上やフィルムの均一化のために望ましい。
0<g3M/gM≦0.9 (4)’
0<g3M/gM≦0.8 (4)”
本発明のインフレーションフィルムに使用されるポリエチレン系樹脂は、エチレンを重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン重合体、またはエチレンと炭素数3以上のオレフィンを共重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン共重合体であり、
(F)Mnが2,000以上であり、
(G)Mw/Mnが2以上5以下である
マクロモノマーの存在下に、エチレンおよび任意に炭素数3以上のオレフィンを重合することによって得られたものであることが望ましい。マクロモノマーとは、末端にビニル基を有するオレフィン重合体であり、好ましくはエチレンを重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン重合体、またはエチレンと炭素数3以上のオレフィンを共重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン共重合体であり、さらに好ましくは任意に用いられる炭素数3以上のオレフィンに由来する分岐以外の分岐の内、長鎖分岐(すなわち、13C−NMR測定で検出されるヘキシル基以上の分岐)が、主鎖メチレン炭素1,000個当たり0.01個未満である、末端にビニル基を有する直鎖状エチレン重合体または直鎖状エチレン共重合体である。
Z=[X/(X+Y)]×2 (5)
(ここで、Xはマクロモノマーの主鎖メチレン炭素1,000個当たりのビニル末端数であり、Yはマクロモノマーの主鎖メチレン炭素1,000個当たりの飽和末端数である。)
で表されるビニル末端数と飽和末端数の比(Z)は0.25以上1以下であり、好ましくは0.50以上1以下である。XおよびYは、1H−NMR、13C−NMRまたはFT−IR等で求められる。例えば、13C−NMRにおいて、ビニル末端は114ppm、139ppm、飽和末端は32.3ppm、22.9ppm、14.1ppmのピークにより、その存在および量が確認できる。
本発明のインフレーションフィルムを成形する際の加工温度に特に制限はないが、安定した成形加工ができることから150〜250℃の範囲が好ましい。
重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mLの濃度で調製し、0.3mL注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正されている。なお、MwおよびMnは直鎖状ポリエチレン換算の値として求めた。
収縮因子(g’値)は、GPCによって分別したポリエチレン系樹脂の[η]を測定する手法で求めたMwの3倍の絶対分子量における[η]を、分岐が全くないHDPEの同一分子量における[η]で除した値である。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を145℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は2.0mg/mLの濃度で調製し、0.3mL注入して測定した。粘度計は、Viscotek社製 キャピラリー差圧粘度計210R+を用いた。
収縮因子(g値)は、GPCによって分別したポリエチレン系樹脂を、光散乱によって慣性半径を測定する手法で求めた。本発明の樹脂キャップに用いるポリエチレン系樹脂のMwの3倍の絶対分子量における慣性半径の二乗平均を、分岐が全くないHDPEの同一分子量における慣性半径の二乗平均で除した値である。光散乱検出器としては、Wyatt Technology社製 多角度光散乱検出器DAWV EOSを用い、690nmの波長で、29.5°、33.3°、39.0°、44.8°、50.7°、57.5°、64.4°、72.3°、81.1°、90.0°、98.9°、107.7°、116.6°、125.4°、133.2°、140.0°、145.8°の検出角度で測定した。
ビニル末端、飽和末端などのマクロモノマーの末端構造は、日本電子(株)製 JNM−ECA400型核磁気共鳴装置を用いて、13C−NMRによって測定した。溶媒はテトラクロロエタン−d2である。ビニル末端数は、主鎖メチレン炭素(化学シフト:30ppm)1,000個当たりの個数として114ppm、139ppmのピークの平均値から求めた。また、飽和末端数は、同様に32.3ppm、22.9ppm、14.1ppmのピークの平均値から求めた。このビニル末端数(X)と飽和末端数(Y)から、Z=[X/(X+Y)]×2を求めた。
密度は、JIS K6922−1(1997)に準拠して密度勾配管法で測定した。
MFRは、JIS K6922−1(1997)に準拠して190℃、2.16kg荷重で測定した。
ポリエチレン系樹脂の長鎖分岐数は、日本電子(株)製 JNM−GSX270型核磁気共鳴装置を用いて、13C−NMRによって測定した。
溶融張力(MS)の測定に用いたポリエチレン系樹脂は、予め耐熱安定剤としてイルガノックス1010TM(チバスペシャリティケミカルズ社製)1,500ppm、イルガフォス168TM(チバスペシャリティケミカルズ社製)1,500ppmを添加し、インターナルミキサー(東洋精機製作所製、商品名:ラボプラストミル)を用いて、窒素気流下、190℃、回転数30rpmで3分間混練したものを用いた。溶融張力(MS)は、バレル直径9.55mmの毛管粘度計(東洋精機製作所、商品名:キャピログラフ)に、長さ(L)が8mm、直径(D)が2.095mm、流入角が90°のダイを装着し測定した。MSは、温度を160℃または190℃に設定し、ピストン降下速度を10mm/分、延伸比を47に設定し、引き取りに必要な荷重(mN)をMSとした。
0℃における溶出割合は、クロス分別装置(三菱化学株式会社製、商品名CFC T−150A)を使用し、下記の条件により測定を行った結果から算出した。なお、このクロス分別装置は、試料を溶解度の差を利用して分別する温度上昇溶離分別(TREF)機構と、分別された区分をさらに分子サイズで分別するサイズ排除クロマトグラフをオンラインで接続した装置である。
0℃における溶出割合は、上記条件で測定した0℃での溶出成分の重量を全溶出成分の重量で除した値として算出した。
フィルム成形は、空冷インフレーション成形機(株式会社プラコー製、型式 HD−50)により行った。押出機のシリンダー温度を200℃に保持して押出した樹脂を200℃に加温したサーキュラーダイ(リップクリアランス1.2mm)に導入し、ブロー比6.0、引取速度50m/分で厚さ6μmの空冷インフレーションフィルムを作製した。
上記、フィルムの成形方法に基づきフィルムを成形する際のバブル安定性の良否を目視で確認した。
○;バブルの揺れ無し
×;バブルの揺れ有り
〜バブル形状(バブルの皺および弛み)評価〜
上記、フィルムの成形方法に基づきフィルムを成形する際の成形開始から2時間経過後のバブル形状を目視で確認した。
○;バブルに皺および弛み無し
×;バブルに皺または弛み有り
〜メヤニ評価〜
上記、フィルムの成形方法に基づきフィルムを成形する際の成形開始から2時間経過後のダイリップ部におけるメヤニの付着状態を目視で確認した。
○;ダイリップ部へのメヤニの付着無し
△;ダイリップ部に部分的にメヤニの付着有り
×;ダイリップ部全面にメヤニの付着有り
〜粉吹き評価〜
上記、フィルムの成形方法に基づきフィルムを成形する際に、成形機上部の案内板に黒色の模造紙を取り付け、成形開始から2時間経過後に案内板に取り付けた黒色模造紙への粉の付着状態を目視で確認した。
○;黒色模造紙への粉の付着無し
△;黒色模造紙に部分的に粉の付着有り
×;黒色模造紙全面に粉の付着有り
実施例1
[変性ヘクトライトの調製]
水60mLにエタノール60mLと37%濃塩酸2.0mLを加えた後、得られた溶液にN,N−ジメチルオクタデシルアミン 6.55g(0.022mol)を添加し、60℃に加熱することによって、N,N−ジメチルオクタデシルアミン塩酸塩溶液を調製した。この溶液にヘクトライト20gを加えた。この懸濁液を60℃で3時間撹拌し、上澄液を除去した後、60℃の水1Lで洗浄した。その後、60℃、10−3torrで24時間乾燥し、ジェットミルで粉砕することによって、平均粒径5.2μmの変性ヘクトライトを得た。元素分析の結果、変性ヘクトライト1g当たりのイオン量は0.85mmolであった。
上記変性ヘクトライト8.0gをヘキサン29mLに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)46mLを添加し、室温で1時間攪拌することにより、変性ヘクトライトとトリイソブチルアルミニウムの接触生成物を得た。一方、ジフェニルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド151mg(320μmol)をトルエンに溶解させたものを添加し、室温で一晩攪拌することにより、触媒スラリー(100g/L)を得た。
10Lオートクレーブに、ヘキサン6,000mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)5.0mLを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー0.88mLを添加し、エチレンを分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレンを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後に、内温を50℃まで降温してオートクレーブの内圧を0.1MPaまで脱圧した後、オートクレーブに窒素を0.6MPaになるまで導入して脱圧した。この操作を5回繰り返した。このオートクレーブから抜き出したマクロモノマーはMn=14,400、Mw/Mn=3.02であり、13C−NMRによりマクロモノマーの末端構造を解析したところ、ビニル末端数と飽和末端数の比(Z)はZ=0.65であった。また、13C−NMRにおいてメチル分岐が1,000炭素原子当たり0.41個、エチル分岐が1,000炭素原子当たり0.96個検出された。さらに、13C−NMRにおいて長鎖分岐は検出されなかった。
上記で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)1.4mLとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 7μmolを導入し、オートクレーブの内温を60℃に昇温後、30分間攪拌した。続いてオートクレーブの内温を90℃に昇温後、エチレン/水素混合ガス(水素1,000ppm)を分圧が0.3MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.3MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始230分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、1,008gのポリマーが得られた。得られたポリエチレンのMFRは0.3g/10分、密度は955kg/m3、Mwは13.1×104、Mw/Mnは5.7、長鎖分岐数は0.03個/1,000炭素であった。その他の物性を表1〜3に示す。
[マクロモノマー製造用触媒の調製]
実施例1[変性ヘクトライトの調製]で調製した変性ヘクトライト8.0gをヘキサン29mLに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)46mLを添加し、室温で1時間攪拌することにより、変性ヘクトライトとトリイソブチルアルミニウムの接触生成物を得た。一方、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド111.5mg(320μmol)をトルエンに溶解させたものを添加し、室温で一晩攪拌することにより、触媒スラリー(100g/L)を得た。
10Lオートクレーブに、ヘキサン6,000mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)12mLを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー1.25mLを添加し、エチレンを分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレンを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後に、内温を50℃まで降温してオートクレーブの内圧を0.1MPaまで脱圧した後、オートクレーブに窒素を0.6MPaになるまで導入して脱圧した。この操作を5回繰り返した。このオートクレーブから抜き出したマクロモノマーのMnは9,600、Mw/Mnは2.30であり、13C−NMRによりマクロモノマーの末端構造を解析したところ、ビニル末端数と飽和末端数の比(Z)はZ=0.57であった。また、13C−NMRにおいてメチル分岐が1,000炭素原子当たり0.52個、エチル分岐が1,000炭素原子当たり1.22個検出された。さらに、13C−NMRにおいて長鎖分岐は検出されなかった。
上記で製造したマクロモノマーが含まれる10Lオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714mol/L)1.4mLとジフェニルメチレン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド 5μmolを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温後、エチレン/水素混合ガス(水素1,000ppm)を分圧が0.6MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が0.6MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後に、オートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、1,685gのポリマーが得られた。得られたポリエチレンのMFRは0.13g/10分、密度は965kg/m3、Mwは17.4×104、Mw/Mnは14.5、長鎖分岐数は0.03個/1,000炭素であった。その他の物性を表1〜3に示す。
市販の高密度ポリエチレン(KEIYOポリエチF3001Y、京葉ポリエチレン(株)製、MFR=0.04g/10分、密度950kg/m3)を用いて、実施例1と同様の方法でインフレーション成形を行い、バブル安定性、バブル形状、メヤニおよび粉吹きの評価を行った。結果を表4に示すが、バブルに皺および弛みが発生するとともに、メヤニ、粉吹きが発生し易いものであった。
市販の高密度ポリエチレン(ハイゼックス7000F、三井化学(株)製、MFR=0.04g/10分、密度952kg/m3)を用いて、実施例1と同様の方法でインフレーション成形を行い、バブル安定性、バブル形状、メヤニおよび粉吹きの評価を行った。結果を表4に示すが、バブルに皺および弛みが発生するとともに、メヤニ、粉吹きが発生し易いものであった。
市販の高密度ポリエチレン(ニポロンハード6100A、東ソー(株)製、MFR=0.35g/10分、密度955kg/m3)を用いて、実施例1と同様の方法でインフレーション成形を行い、バブル安定性、バブル形状、メヤニおよび粉吹きの評価を行った。結果を表4に示すが、バブル安定性が悪く、バブルの皺および弛みが発生するとともに、メヤニ、粉吹きが発生し易いものであった。
Claims (4)
- 下記(A)〜(E)の要件を満たすポリエチレン系樹脂からなることを特徴とするインフレーションフィルム。
(A)密度が935kg/m3以上980kg/m3以下、
(B)190℃、2.16kg荷重でのMFR(g/10分)が0.01以上0.5以下、
(C)炭素数6以上の長鎖分岐数が1,000個の炭素原子当たり0.01個以上3個以下、
(D)190℃で測定した溶融張力(MS190)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(1)
MS190>22×MFR−0.88 (1)
を満たすと共に、160℃で測定した溶融張力(MS160)(mN)と2.16kg荷重のMFR(g/10分、190℃)が、下記式(2)を満たし、
MS160>110−110×log(MFR) (2)
(E)温度上昇溶離分別(TREF)による0℃における溶出割合が0.2重量%未満である - エチレンを重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン重合体、またはエチレンと炭素数3以上のオレフィンを共重合することによって得られる末端にビニル基を有するエチレン共重合体であり、
(F)Mnが2,000以上であり、
(G)Mw/Mnが2以上5以下である
マクロモノマーの存在下に、エチレンおよび任意に炭素数3以上のオレフィンを重合することにより得られるポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のインフレーションフィルム。 - インフレーション成形時のブロー比が3.0以上であることを特徴とする請求項1および2に記載のインフレーションフィルム。
- フィルム厚みが5μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1〜3に記載のインフレーションフィルム。
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