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JP2006296189A - 風力発電装置の発電機制御方法およびその装置 - Google Patents

風力発電装置の発電機制御方法およびその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 過大風速により回転数が過大に上昇してもブレーキなどの外部装置を用いずに風車の回転を減速するとともに、発電装置の稼働率を向上できる発電機制御方法を提供する。
【解決手段】 風車10と、発電機20と、発電機の回転に応じたトルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータ30と、コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータ40とを備え、ある風速での風車の最大トルクとなる点よりも低い回転数の領域に保護トルク指令パターンを設け、発電機20の回転数が上昇した時にトルク指令パターンから保護トルク指令パターンへ移行する保護検出レベルを設け、また、発電機20の回転数が下降した時にトルク指令パターンへ復帰する復帰検出レベルを設けたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、風力を電力へ変換する風力発電装置の発電機制御方法およびその装置に関する。
従来の風力発電装置では、暴風等の過大風速により回転数が過大に上昇した場合、風車の破損を防止するため電気ブレーキまたは機械ブレーキにより風車を減速するようにしている(例えば、非特許文献1参照)。
また、目標のトルク指令値に対して風速エネルギーが小さい領域ではトルク指令値を下降し、風速エネルギーが大きい領域ではトルク指令値を上昇することで一定トルクを保つようにした発電機制御もある(例えば、特許文献1参照)。
また、低風速時には最大出力を取り出し、高風速時には平準化した出力を取り出すようにした発電機制御もある(例えば、特許文献2参照)。
また、風況予測情報によって出力可能な風車の出力をスケジューリングして風車ブレードのピッチおよび電力変換機を制御し、所定の出力を取り出すようにした発電機制御もある(例えば、特許文献3参照)。
図4は非特許文献1の原理に係る従来の風力発電装置を示すブロック図である。
図において、11は風車であり、風10のエネルギーを回転エネルギーへ変換する。20は発電機であり、風車11の回転エネルギーを交流の電気エネルギーへ変換する。30はコンバータであり発電機20を制御して取り出した交流を直流へ変換してDCリンクへ31出力する。40はインバータであり、直流を所定の電圧と周波数の交流へ変換して系統へ出力する。50はシーケンサなどからなるコントローラであり、コンバータ30を介して発電機20の回転数をモニタし、過大風速時に発電機20の回転数が過大に上昇した場合にブレーキ60を動作して風車11を減速する。
このように、従来の風力発電装置では、ブレーキ60により風車11を減速することで過大風速時に風車11の破損を防止するという手順がとられていた。
佐藤 雄志著「小型風力発電「そよ風くん(登録商標)」の開発」電気学会論文誌産業応用部門誌 Vol.124 No.9 2004 p.976 特開平11−62814号公報(第4−6頁、図2) 特開2004−64929号公報(第4−6頁、図1、図2) 特開2003−83229号公報(第4−6頁、図1)
このように、従来の風力発電装置では、過大風速により回転数が過大に上昇した場合、ブレーキ60により風車を減速するという手順をとっているので、発電装置が複雑になり信頼性が低下するという問題があった。
また、長時間のブレーキ60による減速回転を行うと、ブレーキ60が過熱したり磨耗が激しくなり、減速回転を維持できなくなるという問題あった。
さらに、ブレーキ60の過熱や磨耗を避けるため風車11を停止した場合、風圧により風車11が破損するという問題もあった。
そして、過大風速によりブレーキ60が動作すると、通常の運転に復帰する際には手動により復帰となるため、発電装置の稼働率が低下するという問題もあった。
また、特許文献1記載の発明のように、目標のトルク指令値に対して風速エネルギーが小さい領域ではトルク指令値を下降し、風速エネルギーが大きい領域ではトルク指令値を
上昇することで一定トルクを保つようにした場合、過大風速時には発電機20とコンバータ30とインバータ40が過負荷運転となり、過熱から制御不能となるという問題があった。
また、特許文献2記載の発明のように、低風速時には最大出力を取り出し、高風速時には平準化した出力を取り出すようにした場合も同様に、過大風速時には発電機20とコンバータ30とインバータ40が過負荷運転となり、過熱から制御不能となるという問題があった。
そして、特許文献3記載の発明のように、風況予測情報によって出力可能な風車11の出力をスケジューリングして風車ブレードのピッチおよび電力変換機を制御し、所定の出力を取り出すようにした場合、ブレードのピッチを調整することにより風車を減速するという手段をとっているので、発電装置が複雑になり信頼性が低下するという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ブレーキ60などの外部装置を用いずに風車11の回転を減速するとともに、発電装置の稼働率を向上することができる風力発電装置の発電機制御方法およびその装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1記載の発明は風力発電装置の発電機制御方法に係り、風車と、発電機と、発電機の回転に応じたトルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータとを備えた風力発電装置の発電機制御方法において、ある風速での風車の最大トルクとなる点よりも低い回転数の領域に保護トルク指令パターンを設け、前記発電機の回転数が所定の値を超えた時に前記トルク指令パターンから前記保護トルク指令パターンへ移行するようにしたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は請求項1記載の風力発電装置の発電機制御方法において、前記保護トルク指令パターンでの制御で、前記発電機の回転数が下降した時に前記保護トルク指令パターンから前記トルク指令パターンへ復帰するようにしたことを特徴としている。
請求項3記載の発明は風力発電装置の発電機制御方法に係り、風車と、発電機と、発電機の回転に応じた保護トルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータと、を備えた風力発電装置の発電機制御方法であって、前記発電機の回転に応じて決まる前記保護トルク指令パターンを決める要素としてゲインKを含み、速度ωの関数f(ω)との積として、トルク指令T_ref=K・f(ω)で与えられる構成において、所定のレベルに満たない風速で平常に運転する場合は平常時用のゲインKnormで運転し、風速がある所定のレベルを超えた場合に、前記所定のレベルを超えたことを判定し、前記所定のレベルを超えたと判断した場合には、前記保護トルク指令パターンを決めるゲインを所定の変化量で増加させ、前記ゲインを上昇させたことにより回転数が低下し、前記発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判断した場合に、その時点でゲインの大きさでゲインを固定し運転を継続することを特徴としている。
請求項4記載の発明は請求項3記載の風力発電装置の発電機制御方法において、前記保護トルク指令パターンでの制御で、風力が平常のレベルまで低下した場合に、その状態を発電機トルクが所定のレベルよりも小さくなったことにより検出し、トルクゲインKを平常時のゲインKnormに戻して平常運転状態に復帰すようにしたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は風力発電装置の発電機制御装置に係り、風車と、発電機と、発電機の回転に応じたトルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータとを備えた風力発電装置の発電機制御方法において、ある風速での風車の最大トルクとなる点よりも低
い回転数の領域に保護トルク指令パターンを有し、前記発電機の回転数が上昇した時に前記トルク指令パターンから前記保護トルク指令パターンへ移行させる保護検出レベルを設けたことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の風力発電装置の発電機制御装置において、前記保護トルク指令パターンでの制御において、前記発電機の回転数が下降した時に前記保護トルク指令パターンから前記トルク指令パターンへ復帰する復帰検出レベルを設けたことを特徴としている。
請求項7記載の発明は風力発電装置の発電機制御装置に係り、風車と、発電機と、発電機の回転に応じたトルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータと、を備えた風力発電装置の発電機制御装置であって、前記発電機の回転に応じて決まる前記トルク指令パターンを決める要素としてゲインKを含み、速度ωの関数f(ω)との積として、トルク指令T_ref=K・f(ω)で与えられる構成において、平常時用のゲインKnormで運転する平常時用低ゲイン運転部と、前記トルク指令パターンを決めるゲインを所定の変化量で増加させるゲイン増加部と、ゲインの大きさをそのときのゲインに固定するゲイン固定部と、風速が所定のレベルを超えたかどうか判定する風速判定部と、発電機トルクが所定のレベルかどうかを判定する発電機トルク判定部を備え、前記風速判定部が所定のレベルに満たない風速と判定したときは前記平常時用低ゲイン運転部を動作させ、前記風速判定部が風速がある所定のレベルを超えたと判断した場合には、前記ゲイン増加部を動作させ、ゲインを上昇させたことにより、回転数が低下し、前記発電機トルク判定部が発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判定した場合に前記ゲイン固定部を動作させてその時点でのゲインの大きさで運転を継続させるようにしたことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の風力発電装置の発電機制御装置において、前記保護トルク指令パターンでの制御において、風力が平常のレベルかどうか判定する風力平常レベル判定部を有し、前記風力平常レベル判定部が風力が平常のレベルまで低下したと判定し、かつ前記発電機トルク判定部が発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判定した場合に、平常時用低ゲイン運転部を動作させて、トルクゲインKを平常時のゲインKnormに戻し、平常運転状態に復帰させるようにしたことを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項3記載の風力発電装置の発電機制御装置において、ゲインを上昇させたことにより、回転数が低下し、発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判断した場合に、その時点の回転数で発電機の回転数を一定として運転を継続することを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の風力発電装置の発電機制御装置において、風力が平常のレベルまで低下した場合に、その状態を発電機トルクが所定のレベルよりも小さくなったことにより検出し、トルクゲインKを平常時のゲインKnormに戻す処理により、平常運転状態に復帰することを特徴とするものである。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の風力発電装置の発電機制御装置において、風速が前記所定のレベルを超えた状態が所定の時間継続した場合に前記所定のレベルを超えたと判定することを特徴とするものである。
請求項12記載の発明は、請求項10記載の風力発電装置の発電機制御装置において、発電機トルクが所定のレベルよりも小さくなった状態が所定の時間継続した場合に風力が平常のレベルに低下したと判定することを特徴とするものである。
請求項1および5記載の発明によると、ブレーキなどの外部装置を用いずに発電機制御のみで過大風速時に風車の回転を減速することができ、発電装置が簡略化して信頼性を向上することができる。
また、過大風速時に風車を停止することがないため、風車が破損することがない。
また、請求項2および6記載の発明によると、自動的に平常の運転に復帰し、風車を停止することなく運転を継続することができ、発電装置の稼働率を向上することができる。
請求項3および7記載の発明によると、コンバータの制御において平常のトルク指令パターンから保護トルク指令パターンへの移行の手順をとるので、ブレーキなどの外部装置を用いずに発電機制御のみで過大風速時に風車の回転を減速することができ、発電装置が簡略化して信頼性を向上することができる。
また、過大風速時に風車を停止することがないため、風車が破損することがない。
また、請求項4および8記載の発明によると、保護トルク指令パターンTerから平常のトルク指令パターンTnormへの復帰の手順をとるので、自動的に平常の運転に復帰し、風車を停止することなく運転を継続することができ、発電装置の稼働率を向上することができる。
請求項9記載の発明によると、ブレーキなどの外部装置を用いずに発電機制御のみで過大風速時に風車の回転を減速することができ、発電装置が簡略化して信頼性を向上することができる。また、過大風速時に風車が過回転となることが無く、風車を停止することもないため、風車に過大な力が掛かることがなく風車を破損することがない。また、過大風速時には風車を低回転数の領域で運転するため、発電装置が過負荷となることが無く過熱により制御不能となることが無い。
また、請求項10に記載の発明によると、自動的に平常の運転に復帰し、風車を停止することなく運転を継続することができ、発電装置の稼働率を向上することができる。
また、請求項11に記載の発明によると瞬間的な風力の変動により所定のレベルを超えたと判定することが無く、また請求項12に記載の発明によると瞬間的な風力の変動により所定のレベルより小さくなったと判定することが無く、安定して平常運転または過大風速時に風車の回転を減速した運転を継続することができる。
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1に係る方法を実施する風力発電装置の構成を示すブロック図である。図において11は風車であり、風10のエネルギーを回転エネルギーへ変換する。20は発電機であり、風車11と直結またはギアなどを介して接続されており、風車11の回転エネルギーを交流の電気エネルギーへ変換する。30はコンバータであり発電機20を制御して取り出した交流を直流へ変換してDCリンク31へ出力する。40はインバータであり、直流を所定の電圧と周波数の交流へ変換して系統へ出力する。
図2は、本発明のトルク指令パターンおよび風車11の回転数とトルクおよび出力の特性を示すグラフで、(a)は風車の回転数対トルク特性、(b)は風車の回転数対出力特性である。
図において(a)のWT1はある風速1における風車1のトルク特性であり、(b)のWP1はその時の出力特性である。同様に、WT2とWP2、WT3とWP3、WT4とWP4は、風速2、風速3、風速4における風車11のトルク特性と出力特性である。なお、風速は風速1<風速2<風速3<風速4の順で大きくなる。また、風速1、風速2、風速3は平常時の風速であり、風速4は平常時の風速を上回る過大な風速である。発電機は風車の回転数に比例して回転数が増減する。Tnormは平常時のトルク指令パターンであり、発電機の回転数に応じたトルク指令となっている。Pnormは、平常時のトルク指令パターンによって発電機制御を行った結果得られる風車11の出力である。Terは保護トルク指令パターンであり、Perは、保護トルク指令パターンによって発電機制御を行った結果得られる風車11の出力である。
また、図3は本発明の制御方法において平常のトルク指令パターンから保護トルク指令パターンへの移行および復帰する処理手順を示すフローチャートである。
図2および図3を用いて本発明の方法を順を追って説明する。
平常時は、風10は風速1、風速2、風速3の間で変動している。
コンバータ30は、平常時のトルク指令パターンTnormで発電機20を制御しており、風速に応じてTn1、Tn2、Tn3のトルク指令により、風車11からPn1、Pn2、Pn3の出力を取り出している。このとき、コンバータ30では、発電機20から出力される電圧と電流から計算により発電機20の回転数と電力および風車11が出力しているトルクを求めて発電機20の状態を監視している。
次に、風速が上昇して過大な風速である風速4になると、風車11の回転数が上昇するとともにトルク指令値も上昇しTn4となる。このとき、回転数が保護検出レベルωerを超えるため、コンバータ30では過大な風速になったと判断し、平常のトルク指令パターンTnormから保護トルク指令パターンTerへ移行を開始する。
次に、平常のトルク指令パターンTnormから保護トルク指令パターンTerへの移行の手順について説明する。風速4により、回転数が保護検出レベルを超えて上昇しT1になると、コンバータ30ではトルク指令値をT1より微少量ΔTだけ大きいトルク指令を出力する。コンバータ30によりT1+ΔTのトルク指令が与えられると、風車11が出力できるトルクはT1であるため、風車11にはΔTの減速するトルクがかかり回転数が下降する。風車11の回転数が下降すると、風車11が出力できるトルクは上昇するため、コンバータ30ではトルク指令値をさらにΔTだけ大きくしT1+2ΔTのトルク指令を出力する。この手順を繰り返してトルク指令値を徐々に大きくしていくことで、風車11の回転数が下降していく。
次に、風車11の回転数が下降して行くと、上昇していた風車11の出力できるトルクがTmを最大として減少し始める。コンバータ30では発電機20の回転数と風車11が出力しているトルクを求めて監視しているため、トルク指令をΔT増加する前後の風車1
1が出力しているトルクを比較することで、風車11の出力できるトルクが減少し始めたことを検出することができる。
風車11の出力できるトルクが減少し始めると、コンバータ30のトルク指令が増加していくと風車11の回転数が急激に下降してしまう。このため、コンバータ30は風車11の出力できるトルクが減少し始めたことを検出すると、トルク指令をその時点でのトルク指令値に固定する。このときのトルク指令値はTmよりも大きくなっているため、トルク指令値を固定していても風車11の回転数は下降して行き、風車11の回転数が下降するに連れて風車11が出力するトルクも下降していく。
次に、回転数が下降するに連れて風車11が出力するトルクも下降していく。平常時の風速3におけるトルク指令値Tn3よりも下降すると、出力はPn3よりも小さくなり、発電機20、コンバータ30、インバータ40が過熱することなく正常に運転が可能である。このため、風車11の出力するトルクがTn3よりも下降した時点で保護トルク指令パターンTerをトルク指令パターンとして設定する。なお、トルク指令パターンは、通常、回転数の2乗に比例する特性など簡単な式で表わせる特性となっているため、保護トルク指令パターンTerは設定する時点の回転数と風車11が出力しているトルクから容易に決定することができる。
これにより、過大風速時において風車11の回転数を低い回転数に抑制しながら運転を継続することができる。
このようにコンバータ30の制御において平常のトルク指令パターンから保護トルク指令パターンへの移行の手順をとるので、ブレーキ60などの外部装置を用いずに発電機制御のみで過大風速時に風車11の回転を減速することができ、発電装置が簡略化して信頼性を向上することができる。また、過大風速時に風車11を停止することがないため、風車が破損することがない。
次に、保護トルク指令パターンTerから平常のトルク指令パターンTnormへの復帰の手順について説明する。
風速が低下して過大な風速4から平常の風速3、風速2、風速1と低下するに連れて、風車11が出力するトルクは低下し、回転数も低下していく。これにより、風車11の回転数が低下したことから風速が低下したことが分かる。そこで、コンバータ30では、風車11の回転数が復帰検出レベルωresよりも下降したことを検出し、トルク指令パターンを保護トルク指令パターンTerから平常のトルク指令パターンTnormへ復帰する。
このように、保護トルク指令パターンTerから平常のトルク指令パターンTnormへの復帰の手順をとるので、自動的に平常の運転に復帰し、風車11を停止することなく運転を継続することができ、発電装置の稼働率を向上することができる。
図2および図4を用いて本発明の実施例2に係る方法を説明する。
平常時は、風10は風速1、風速2、風速3の間で変動している。コンバータ30は、平常時のトルク指令パターンTnormで発電機20を制御しており、風速に応じてTn1、Tn2、Tn3のトルク指令により、風車11からPn1、Pn2、Pn3の出力を取り出している。このとき、コンバータ30では、発電機20から出力される電圧と電流から計算により発電機20の回転数と電力および風車11が出力しているトルクTwindを求めて発電機20の状態を監視している。このとき、図4において、平常運転中は保護動作移行完了フラグは”0”であり、(S1)の判定で”no”の条件の処理(S2)が実行され、ここでも過大風力条件を越えていないため、(S3)の処理でトルクゲインKとして平常時のトルクゲインKnormが用いられ、(S4)の処理でトルク指令T_refを演算している。
次に、風速が上昇して過大な風速である風速4になると、風車11の回転数が上昇するとともにトルク指令値も上昇しTn4となる。このとき、発電機の回転数が保護検出レベルωerを超えることもしくはトルク指令T_refが保護検出レベルTer_lvlを越えることから、コンバータ30では過大な風速になったと判断し(S2)、平常のトルク指令パターンTnormから保護トルク指令パターンTerへ移行を開始する。
次に、平常のトルク指令パターンTnormから保護トルク指令パターンTerへの移行の手順について説明する。
風速4により、発電機の回転数が保護検出レベルを超えて上昇しT1になると、過大風力条件を検出し(S2)、コンバータ30ではトルクゲインKをΔK加算し(S5)、次に風車の出力トルクと保護トルクレベルを比較する(S6)。ここで、保護トルクレベルは、過大風力時に保護動作中のトルク指令パターンであるトルク指令パターンとなったと判断するためのトルクレベルであり、トルク指令の保護検出レベルTer_lvlよりも小さい値に設定したものである。最初は、風車出力トルク>保護トルクレベルであるので、次のステップでトルク指令T_refを前述の(S5)の処理でΔK加算したトルクゲインKを用いて演算した値で制御を行う。
ゲインKをΔKだけ大きくすると図2におけるトルク指令パターンTnormの曲線は傾きが急になり保護トルク指令パターンTerに近づくいていく。そのためトルク指令T_refが大きくなっていくが、風車11が出力できるトルクはT1であるため、風車11にはトルク指令の増加分の減速するトルクがかかり発電機の回転数が下降していく。このとき風車のトルクTwindも上昇していくが、発電機の回転数が下がり、ピークTmを超えると、今度は減少し始める。
引き続き、次の演算周期で図4のフローが実行されたときに、同様に、(S1),(S2),(S5),(S6)の処理が繰り返され、(S6)の条件処理で風車出力トルクTwindが保護トルクレベルを下回ったと判定した場合に、保護動作移行完了フラグを”1”にセットする。
保護動作移行完了フラグを”1”にセットされた次の周期では、(S1)の処理で保護動作移行完了フラグが”1”であるので、(S8)の復帰条件検出の処理が実行される。
(S8)における復帰条件は、風車の出力トルクTwindが復帰検出レベルTres_lvlを下回ったこともしくは風車11による発電機の回転数が復帰検出レベルωresよりも下降したことを検出することで行っている。
復帰条件を満たすまでの間は、何もせずに次の(S4)が実行されるため、保護動作移行完了時のトルクゲインKを保持して、トルク指令T_refが演算される。
保護動作中は図2の保護トルク指令パターンTerで示されるように、平常時の風速3におけるトルク指令値Tn3よりも下降すると、出力はPn3よりも小さくなり、発電機20、コンバータ30、インバータ40が過熱することなく正常に運転が可能である。なお、トルク指令パターンは、通常、回転数の2乗に比例する特性など簡単な式であらわせる特性となっているため、平常時の指令トルクパターンTnormは風車の特性に基づき事前に設定することができる。
これにより、過大風速時において風車11の回転数を低い回転数に抑制しながら運転を継続することができる。
このように、コンバータ30の制御において平常のトルク指令パターンから保護トルク指令パターンへの移行の手順をとるので、ブレーキ60などの外部装置を用いずに発電機制御のみで過大風速時に風車11の回転を減速することができ、発電装置が簡略化して信頼性を向上することができる。また、過大風速時に風車11を停止することがないため、風車が破損することがない。
次に、保護トルク指令パターンTerから平常のトルク指令パターンTnormへの復帰の手順について説明する。
風速が低下して過大な風速4から平常の風速3、風速2、風速1と低下するに連れて、風車11が出力するトルクは低下し、発電機の回転数も低下していく。これにより、風車11による発電機の回転数が低下したことから風速が低下したことが分かる。そこで、(
S8)の復帰条件を満たした場合は、トルクゲインKを平常のトルク指令パターンのゲインであるKnormとし、保護動作移行完了フラグに”0”をセットする(S9)。
次の周期では、保護動作移行完了フラグが”0”となっているので、上記の平常状態の処理に戻って、(S1)、(S2)、(S3)、(S4)の各処理が実行される。
このように、保護トルク指令パターンTerから平常のトルク指令パターンTnormへの復帰の手順をとるので、自動的に平常の運転に復帰し、風車11を停止することなく運転を継続することができ、発電装置の稼働率を向上することができる。
図6および図7を用いて本発明の実施例3に係る方法を説明する。
図6は、本発明のトルク指令パターンおよび風車11の回転数とトルクおよび出力の特性を示すグラフである。
図6においてWT1はある風速1における風車1のトルク特性であり、WP1はその時の出力特性である。同様に、WT2とWP2、WT3とWP3、WT4とWP4は、風速2、風速3、風速4における風車11のトルク特性と出力特性である。なお風速は風速1<風速2<風速3<風速4の順で大きくなる。また、風速1、風速2、風速3は平常時の風速であり、風速4は平常時の風速を上回る過大な風速である。発電機は風車の回転数に比例して回転数が増減する。したがってここでは,風車の回転数と発電機の回転数を同義で用いて説明している。Tnormは平常時のトルク指令パターンであり、発電機の回転数に応じたトルク指令となっている。したがって、Tnormは発電機の回転数ωを入力として、ωの関数f(ω)と傾きの勾配を示すトルクゲインKの積で表され、ある発電機回転数ωにおけるトルク指令T_refはT_ref=K・f(ω)で与えられる。Pnormは、平常時のトルク指令パターンによって発電機制御を行った結果得られる風車11の出力である。Ter_lvlは保護動作を開始するトルクレベルであり,ωerは保護動作を開始する発電機の回転数である。Tp_lvlは保護運転条件のトルクレベルであり,ωpは保護運転条件における発電機の回転数である。
図7は、本発明の制御方法において平常のトルク指令パターンから保護運転条件への移行および復帰する処理手順を示すフローチャートである。図7が図4と異なる部分はステップS10を備え部分であり、その他は図4と同一である。
図6、図7を用いて本発明の方法を順を追って説明する。
平常時は、風10は風速1、風速2、風速3の間で変動している。コンバータ30は、平常時のトルク指令パターンTnormで発電機20を制御しており、風速に応じてTn1、Tn2、Tn3のトルク指令により、風車11からPn1、Pn2、Pn3の出力を取り出している。このとき、コンバータ30では、発電機20から出力される電圧と電流から計算により発電機20の回転数と電力および風車11が出力しているトルクTwindを求めて発電機20の状態を監視している。このとき図7において、平常運転中は保護動作移行完了フラグは"0"であり、(S1)の判定で"no"の条件の処理(S2)が実行され、ここでも過大風力条件を越えていないため、(S3)の処理でトルクゲインKとして平常時のトルクゲインKnormが用いられ、(S4)の処理でトルク指令T_refを演算している。
次に、風速が上昇して過大な風速である風速4になると、風車11の回転数が上昇するとともにトルク指令値も上昇しTn4となる。このとき、発電機の回転数が保護検出レベルωerを超えることもしくはトルク指令T_refが保護検出レベルTer_lvlを越え、あらかじめ定めておいた所定の時間経過すると、コンバータ30では過大な風速になったと判断し(S2)、平常のトルク指令パターンTnormから保護運転条件ωpへ移行を開始する。
ここで、ωpは保護動作移行完了時の発電機回転数であり、保護運転中は発電機回転数がωpとなるように運転を行う。
次に、平常のトルク指令パターンTnormから保護運転条件ωp への移行の手順について説明する。風速4により、発電機の回転数が保護検出レベルを超えて上昇しTn4になると、過大風力条件を検出し(S2)、コンバータ30ではトルクゲインKをΔK加算し(S5)、次に風車の出力トルクと保護トルクレベルTp_lvlを比較する(S6)。ここで、保護トルクレベルTp_lvlは、過大風力時に保護動作中の風車出力トルクが所定のトルクとなったと判断するためのトルクレベルであり、トルク指令の保護検出レベルTer_lvlよりも小さい値に設定したものである。最初は、風車出力トルク>保護トルクレベルであるので、次のステップでトルク指令T_refを前述の(S5)の処理でΔK加算したトルクゲインKを用いて演算した値で制御を行う。
ゲインKをΔKだけ大きくすると図6におけるトルク指令パターンTnormの曲線は傾きが急になっていく。そのためトルク指令T_refが大きくなっていくが、風車11が出力できるトルクはTn4であるため、風車11にはトルク指令の増加分の減速するトルクがかかり発電機の回転数が下降していく。このとき風車のトルクTwindも上昇していくが、発電機の回転数が下がり、ピークTmを超えると、今度は減少し始める。
引き続き、次の演算周期で図7のフローが実行されたときに、同様に、(S1),(S2),(S5),(S6)の処理が繰り返され、(S6)の条件処理で風車出力トルクTwindが保護トルクレベルTp_lvlを下回ったと判定した場合に、保護動作移行完了フラグを"1"にセットし(S7),このときの発電機の回転数をωpとする。
保護動作移行完了フラグを"1"にセットされた次の周期では、(S1)の処理で保護動作移行完了フラグが"1"であるので、(S8)の復帰条件検出の処理が実行される。
(S8)における復帰条件は、風車の出力トルクTwindが復帰検出レベルTres_lvlを下回り、あらかじめ定めておいた所定の時間経過すると、コンバータ30では平常の風速になったと判断する。
復帰条件を満たすまでの間は、何もせずに次の(S10)が実行されるため、保護動作移行完了時の回転数ωpを保持して、発電機の回転数がωpとなるよう制御を行う。
保護動作中は、風車11を低回転数の領域で運転するため、発電機トルクが平常時の風速3におけるトルク指令値Tn3と同程度であっても出力はPn3よりも小さくなり、発電機20、コンバータ30、インバータ40が過熱することなく正常に運転が可能である。
これにより、過大風速時において風車11の回転数を低い回転数に抑制しながら運転を継続することができる。
このように、コンバータ30の制御において平常のトルク指令パターンから保護運転条件への移行の手順をとるので、ブレーキ60などの外部装置を用いずに発電機制御のみで過大風速時に風車11の回転を減速することができ、発電装置が簡略化して信頼性を向上することができる。また、過大風速時に風車11を停止することがないため、風車が破損することがない。また、瞬間的な風力の変動により所定のレベルを超えたと判定することが無く安定して平常運転を継続することができる。
次に、保護運転条件ωpから平常のトルク指令パターンTnormへの復帰の手順について説明する。
風速が低下して過大な風速4から平常の風速3、風速2、風速1と低下するに連れて、風車11が出力するトルクは低下していく。これにより、風速が低下したことが分かる。そこで、(S8)の復帰条件を満たした場合は、トルクゲインKを平常のトルク指令パターンのゲインであるKnormとし、保護動作移行完了フラグに"0"をセットする(S9)。
次の周期では、保護動作移行完了フラグが"0"となっているので、上記の平常状態の処理に戻って、(S1)、(S2)、(S3)、(S4)の各処理が実行される。
このように、保護運転条件ωpから平常のトルク指令パターンTnormへの復帰の手順をとるので、自動的に平常の運転に復帰し、風車11を停止することなく運転を継続することができ、発電装置の稼働率を向上することができる。また、瞬間的な風力の変動により所定のレベルを下回ったと判定することが無く安定して保護運転条件での運転を継続することができる。
本発明の方法を実施する風力発電装置の構成を示すブロック図 本発明のトルク指令パターンおよび風車の回転数とトルクおよび出力の特性を示すグラフ 本発明の制御方法において平常のトルク指令パターンから保護トルク指令パターンへの移行および復帰する処理手順を示すフローチャート 実施例2の制御方法において平常のトルク指令パターンから保護トルク指令パターンへの移行および復帰する処理手順を示すフローチャート 従来の風力発電装置の構成を示すブロック図 実施例3のトルク指令パターンおよび風車(発電機)の回転数とトルクおよび出力の特性を示すグラフ 実施例3の制御方法において平常のトルク指令パターンから保護運転条件への移行および復帰する処理手順を示すフローチャート
符号の説明
10 風
11 風車
20 発電機
30 コンバータ
31 DCリンク
40 インバータ
50 コントローラ
60 ブレーキ

Claims (12)

  1. 風車と、発電機と、発電機の回転に応じたトルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータとを備えた風力発電装置の発電機制御方法において、
    ある風速での風車の最大トルクとなる点よりも低い回転数の領域に保護トルク指令パターンを設け、前記発電機の回転数が所定の値を超えた時に前記トルク指令パターンから前記保護トルク指令パターンへ移行するようにしたことを特徴とする風力発電装置の発電機制御方法。
  2. 前記保護トルク指令パターンでの制御において、前記発電機の回転数が下降した時に前記保護トルク指令パターンから前記トルク指令パターンへ復帰するようにしたことを特徴とする請求項1記載の風力発電装置の発電機制御方法。
  3. 風車と、発電機と、発電機の回転に応じた保護トルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータと、を備えた風力発電装置の発電機制御方法であって、
    前記発電機の回転に応じて決まる前記保護トルク指令パターンを決める要素としてゲインKを含み、速度ωの関数f(ω)との積として、トルク指令T_ref=K・f(ω)で与えられる構成において、所定のレベルに満たない風速で平常に運転する場合は平常時用のゲインKnormで運転し、風速がある所定のレベルを超えた場合に、前記所定のレベルを超えたことを判定し、前記所定のレベルを超えたと判断した場合には、前記保護トルク指令パターンを決めるゲインを所定の変化量で増加させ、前記ゲインを上昇させたことにより回転数が低下し、前記発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判断した場合に、その時点でゲインの大きさでゲインを固定し運転を継続することを特徴とする風力発電装置の発電機制御方法。
  4. 前記保護トルク指令パターンでの制御において、風力が平常のレベルまで低下した場合に、その状態を発電機トルクが所定のレベルよりも小さくなったことにより検出し、トルクゲインKを平常時のゲインKnormに戻して平常運転状態に復帰すようにしたことを特徴とする請求項3記載の風力発電装置の発電機制御方法。
  5. 風車と、発電機と、発電機の回転に応じたトルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータとを備えた風力発電装置の発電機制御方法において、
    ある風速での風車の最大トルクとなる点よりも低い回転数の領域に保護トルク指令パターンを有し、前記発電機の回転数が上昇した時に前記トルク指令パターンから前記保護トルク指令パターンへ移行させる保護検出レベルを設けたことを特徴とする風力発電装置の発電機制御装置。
  6. 前記保護トルク指令パターンでの制御において、前記発電機の回転数が下降した時に前記保護トルク指令パターンから前記トルク指令パターンへ復帰する復帰検出レベルを設けたことを特徴とする請求項5記載の風力発電装置の発電機制御装置。
  7. 風車と、発電機と、発電機の回転に応じたトルク指令パターンを有して発電機の制御を行うコンバータと、前記コンバータの出力を所定の電圧と周波数に変換して系統へ出力するインバータと、を備えた風力発電装置の発電機制御装置であって、
    前記発電機の回転に応じて決まる前記トルク指令パターンを決める要素としてゲインKを含み、速度ωの関数f(ω)との積として、トルク指令T_ref=K・f(ω)で与えられる構成において、平常時用のゲインKnormで運転する平常時用低ゲイン運転部と、前記トルク指令パターンを決めるゲインを所定の変化量で増加させるゲイン増加部と、ゲインの大きさをそのときのゲインに固定するゲイン固定部と、風速が所定のレベルを超えたかどうか判定する風速判定部と、発電機トルクが所定のレベルかどうかを判定する発電機トルク判定部を備え、前記風速判定部が所定のレベルに満たない風速と判定したときは前記平常時用低ゲイン運転部を動作させ、前記風速判定部が風速がある所定のレベルを超えたと判断した場合には、前記ゲイン増加部を動作させ、ゲインを上昇させたことにより、回転数が低下し、前記発電機トルク判定部が発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判定した場合に前記ゲイン固定部を動作させてその時点でのゲインの大きさで運転を継続させるようにしたことを特徴とする風力発電装置の発電機制御装置。
  8. 前記保護トルク指令パターンでの制御において、風力が平常のレベルかどうか判定する風力平常レベル判定部を有し、前記風力平常レベル判定部が風力が平常のレベルまで低下したと判定し、かつ前記発電機トルク判定部が発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判定した場合に、平常時用低ゲイン運転部を動作させて、トルクゲインKを平常時のゲインKnormに戻し、平常運転状態に復帰させるようにしたことを特徴とする請求項7記載の風力発電装置の発電機制御装置。
  9. 前記ゲインを上昇させたことにより、回転数が低下し、発電機トルクが所定のレベルより小さくなったと判断した場合に、その時点の回転数で発電機の回転数を一定として運転を継続することを特徴とする請求項3記載の風力発電装置の発電機制御方法。
  10. 風力が平常のレベルまで低下した場合に、その状態を発電機トルクが所定のレベルよりも小さくなったことにより検出し、トルクゲインKを平常時のゲインKnormに戻す処理により、平常運転状態に復帰することを特徴とする請求項9記載の風力発電装置の発電機制御方法。
  11. 風速が前記所定のレベルを超えた状態が所定の時間継続した場合に前記所定のレベルを超えたと判定することを特徴とする請求項9記載の風力発電装置の発電機制御方法。
  12. 発電機トルクが所定のレベルよりも小さくなった状態が所定の時間継続した場合に風力が平常のレベルに低下したと判定することを特徴とする請求項10記載の風力発電装置の発電機制御方法。
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