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JP2006289868A - 余白調整方法及び装置、及びラインプリンタ及びプリントシステム - Google Patents

余白調整方法及び装置、及びラインプリンタ及びプリントシステム Download PDF

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JP2006289868A JP2005116058A JP2005116058A JP2006289868A JP 2006289868 A JP2006289868 A JP 2006289868A JP 2005116058 A JP2005116058 A JP 2005116058A JP 2005116058 A JP2005116058 A JP 2005116058A JP 2006289868 A JP2006289868 A JP 2006289868A
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Hajime Inoue
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】 ラインプリンタの余白を簡単に調整する。
【解決手段】 余白調整装置6は、プリント指示部62によりカラー感熱プリンタ3にプリント指示を行い、テストプリント4を作成させる。テストプリント4には、側端4aとの間の余白の量が異なる帯状のテストパターン71,72が多数印画されている。ユーザーは、テストパターン71,72の中から最適な余白を有するテストパターンを選択し、そのテストパターンの番号を操作部60を用いて余白調整装置6に入力する。演算部63は、入力されたテストパターンに基づいて、最適な余白が得られるようにカラー感熱プリンタ3の余白を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ライン状の印画ヘッドと、記録紙の端部を検出する検出手段とを有するラインプリンタの余白を調整する余白調整方法及び装置と、これを利用したラインプリンタ及びプリントシステムに関する。
支持体上に、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色に発色する3つの感熱発色層が層設されたカラー感熱記録紙を用い、このカラー感熱記録紙を副走査方向に搬送させながら、サーマルヘッドで各感熱発色層を加熱して発色させることで、各色の画像を面順次に記録して1画面のカラー画像を得るカラー感熱プリンタが知られている。サーマルヘッドは、画素に対応する印画素子として、複数の発熱素子が主走査方向に沿ってライン状に配列された発熱素子アレイを備えており、画像をライン記録するライン印画ヘッドである。
3色の画像を重ね合わせてカラー画像を記録する場合、各色の画像の印画位置が適正に重なり合わないと、色ずれ(レジストレーションずれ)が発生して、鮮明なカラー画像を得ることができない。また、記録紙に接触していない状態で発熱素子が発熱される、いわゆる空発熱が行なわれると、発熱温度が規定以上に上昇するオーバー加熱状態となり、その発熱素子が断線することがある。そのため、空発熱が行なわれないように、印画時に駆動される発熱素子を適切に制御して、端部に1ドット分程度の余白が形成されるように印画を行なっている。
上記カラー感熱プリンタのように、用紙を搬送させながら3色の画像を記録する場合には、副走査方向の印画位置は、ステッピングモータなどを使用して、カラー感熱記録紙の送り量を制御することにより調整される。他方、主走査方向の印画位置は、発熱素子と平行に配列された検出手段を使用してカラー感熱記録紙の側端位置を検出し、この側端位置から得られる用紙位置に基づいて、各色の印画位置が決定される(例えば、特許文献1参照)。検出手段としては、例えば、検出素子として複数の撮像素子を備えたCCDラインセンサが用いられる。
上記発熱素子と、CCDラインセンサの各撮像素子は、主走査方向において対応付けがとられている。例えば、カラー感熱プリンタは、1ドット目の発熱素子を基準発熱素子(基準印画素子)として設定し、この基準発熱素子と主走査方向の位置が一致している撮像素子を基準撮像素子(基準検出素子)として設定している。そして、カラー感熱記録紙の側端位置をCCDラインセンサで検出したときに、その検出した撮像素子の素子番号と基準撮像素子の素子番号との差を求めてサーマルヘッドに適用し、印画時に駆動される発熱素子の番号を特定している。
上記基準撮像素子の調整は、カラー感熱プリンタの出荷前に行なわれている。その調整方法は、カラー感熱プリンタによってテストプリントを行い、このテストプリントの余白量を拡大スコープ等で拡大して目視により測定し、その測定結果に基づいて1ドット目の発熱素子に対応する撮像素子を設定している。
特開2003−145823号公報
サーマルヘッドとCCDラインセンサは、長期間のプリンタの使用によって取り付け位置がずれることがあるため、定期的に基準撮像素子の位置を調整する必要がある。しかし、拡大スコープ等を用いた基準撮像素子の調整は、プリンタが設置されている店頭などで行なうことが困難である。また、一定以上の技能も必要となるため、プリンタの運用者が簡単に調整を行なうこともできなかった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、カラー感熱プリンタの余白を簡単に調整できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のラインプリンタの余白調整方法は、ラインプリンタにより、記録紙の主走査方向の端部に対する余白の量がそれぞれ異なる複数のテストパターンを有するテスト画像が印画されるステップと、前記ステップで作成されたテストプリントから、適正な余白を有するテストパターンが選択されるステップと、選択されたテストパターンに基づいて余白が調整されるステップを備えている。
また、記録紙位置検出手段は、主走査方向に沿って配列された複数の検出素子により、搬送中の記録紙の主走査方向の端部である側端を検出し、記印画位置決定手段は、予め設定されている基準印画素子と、この基準印画素子に主走査方向の位置が対応する基準検出素子と、記録紙の側端を検出した第1の検出素子と、規定量の余白とに基づいて画像の主走査方向の印画位置を決定し、テストプリントを作成する際には、テスト画像の印画時に規定量の余白が形成されないように基準検出素子を変更するようにしている。
また、テストプリントを作成するステップの前に、ラインプリンタに第1の検出素子を特定するためのプレプリントを実行させ、前記印画位置決定手段から基準検出素子の主走査方向の位置を表す素子番号と、第1の検出素子の素子番号とを読み出すステップを設け、余白が調整されるステップでは、選択されたテストパターンと、基準検出素子及び第1の検出素子の素子番号とに基づいて基準検出素子が変更されるようにしている。
また、基準検出素子の変更は、基準検出素子と第1の検出素子、及び基準検出素子と基準印画素子との位置関係に基づいて、第1の検出素子に対応する第1の印画素子を特定するステップと、第1の印画素子に対し、前記規定量の余白の分だけ離れて配置された第2の印画素子を特定するステップと、前記テスト画像を構成する画素のうち、主走査方向において第2の印画素子に対応する画素の画素番号を第1の画素番号として特定するステップと、前記選択されたテストパターンを構成する複数の画素のうち、主走査方向において記録紙の側端に近接する画素の画素番号を第2の画素番号として特定するステップと、前記第1の画素番号と第2の画素番号との差を算出するステップと、この差に基づいて、新しい基準検出素子の素子番号を算出するステップと、印画位置決定部に対し、新しい基準検出素子の素子番号を設定するステップとにより行なう。
また、第1の印画素子は、第1の検出素子の素子番号と基準検出素子の素子番号との差を基準印画素子の素子番号に加算することにより算出され、第2の印画素子は、第1の印画素子の素子番号に規定量の余白のドット数を加算することにより算出されるようにしている。
また、第1の画素番号は、第2の印画素子の素子番号と、テスト画像の主走査方向の1ドット目の画素に対応する第3の印画素子の素子番号との差により求められる。
また、新しい基準検出素子の素子番号は、印画位置決定手段から読み出した基準検出素子の素子番号に、第1の画素番号と第2の画素番号との差を加算することにより得ることができる。
更に、テスト画像は、記録紙の主走査方向よりも広い幅を有し、前記複数のテストパターンは、テスト画像の主走査方向の端部との間の余白が1ドットずつ大きくなるように副走査方向に沿って配列された第1〜第nのテストパターンから構成されている。
また、テストパターンの番号は、テスト画像の主走査方向の端部との間に有する余白のドット数を表しており、前記第2の画素番号は、選択されたテストパターンの番号に規定量の余白のドット数を加算することによって得ることができる。
また、基準印画素子及び基準検出素子は、記録紙の主走査方向の両端部においてそれぞれ設定されており、前記基準検出素子の変更は、両側端の基準検出素子に対して行なわれる。
更に、ラインプリンタは、異なる色の画像を記録紙に印画してカラー画像を形成する複数のライン印画ヘッドと、各ライン印画ヘッドに対応して設けられた複数の検出手段とを備えたカラーラインプリンタであり、前記基準検出素子の変更は、各ライン印画ヘッド及び検出手段ごとに行なわれる。
また、記録紙として、加熱によってそれぞれが異なる色に発色する複数の感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙を用い、ライン印画ヘッドとして、各感熱発色層を加熱して発色させるサーマルヘッドを用いることもできる。
また、本発明のラインプリンタの余白調整装置は、ラインプリンタに対し、記録紙の主走査方向の端部に対する余白の量がそれぞれ異なる複数のテストパターンを有するテスト画像を印画させてテストプリントを作成するプリント指示手段と、前記プリント指示手段によるプリント指示を前記ラインプリンタに送信し、余白の調整指示を印画位置決定手段に送信する通信手段と、前記テストプリントから選択されたテストパターンの番号が入力される入力手段と、選択されたテストパターンに基づいて余白を調整する演算手段とから構成されている。
また、記録紙位置検出手段は、主走査方向に沿って配列された複数の検出素子により、搬送中の記録紙の主走査方向の端部である側端を検出し、印画位置決定手段は、予め設定されている基準印画素子と、この基準印画素子に主走査方向の位置が対応する基準検出素子と、記録紙の側端を検出した第1の検出素子と、規定量の余白とに基づいて画像の主走査方向の印画位置を決定し、プリント指示手段は、テスト画像の印画時に前記規定量の余白が形成されないように、基準検出素子を変更する。
更に、プリント指示手段は、テストプリントの作成前に、ラインプリンタに第1の検出素子を特定するためのプレプリントを実行させ、通信手段は、印画位置決定手段から基準検出素子の主走査方向の位置を表す素子番号と、第1の検出素子の素子番号とを読み出し、演算手段は、選択されたテストパターンと、基準検出素子及び第1の検出素子の素子番号とに基づいて基準検出素子を変更する。
また、演算手段は、基準検出素子と第1の検出素子、及び基準検出素子と基準印画素子との位置関係に基づいて、第1の検出素子に対応する第1の印画素子を特定し、この第1の印画素子に対し、印画時に記録紙の側端に形成される余白の分だけ離れて配置された第2の印画素子を特定し、テスト画像を構成する画素のうち、主走査方向において第2の印画素子に対応する画素の画素番号を第1の画素番号として特定し、選択されたテストパターンを構成する複数の画素のうち、主走査方向において記録紙の側端に近接する画素の画素番号を第2の画素番号として特定し、第1の画素番号と第2の画素番号との差を算出し、この差に基づいて、新しい基準検出素子の素子番号を算出する。
また、演算手段は、第1の検出素子の素子番号と基準検出素子の素子番号との差を基準印画素子の素子番号に加算することにより第1の印画素子の位置を算出し、第1の印画素子の素子番号に規定量の余白のドット数を加算することにより第2の印画素子の位置を算出するようにしている。
また、演算手段は、第2の印画素子の素子番号と、テスト画像の主走査方向の1ドット目の画素に対応する第3の印画素子の素子番号との差によって、第1の画素番号を算出するようにしている。
また、テスト画像は、記録紙の主走査方向よりも広い幅を有し、前記複数のテストパターンは、テスト画像の主走査方向の端部との間の余白が1ドットずつ大きくなるように副走査方向に沿って配列された第1〜第nのテストパターンからなり、これらのテストパターンの番号は、テスト画像の主走査方向の端部との間に有する余白のドット数を表しており、演算手段は、選択されたテストパターンの番号に規定量の余白のドット数を加算することによって第2の画素番号を算出するようにしている。
また、本発明のラインプリンタは、記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段と、副走査方向と直交する主走査方向に沿って配列された複数の印画素子を有し、記録紙上に設定された所定の記録エリアに対して画像を印画するライン印画ヘッドと、ライン印画ヘッドの近傍に配置され、ライン印画ヘッドに対する記録紙の主走査方向の相対位置を検出する記録紙位置検出手段と、検出された記録紙位置に基づいて、画像の主走査方向の印画位置を決定する印画位置決定手段と、余白調整装置の通信手段と接続されるインターフェース手段と、これらを制御する制御手段を備え、制御手段は、インターフェース手段を介して余白調整装置と通信を行い、プリント指示に応じて各部を動作させてテストプリントを作成し、余白調整指示に基づいて余白を調整するようにしている。
また、記録紙位置検出手段は、主走査方向に沿って配列された複数の検出素子により、搬送中の記録紙の主走査方向の端部である側端を検出し、印画位置決定手段は、予め設定されている基準印画素子と、この基準印画素子に主走査方向の位置が対応する基準検出素子と、記録紙の側端を検出した第1の検出素子と、規定量の余白とに基づいて画像の主走査方向の印画位置を決定するようにしている。
また、基準印画素子及び基準検出素子は、記録紙の両側端においてそれぞれ設定されており、前記余白調整装置による基準検出素子の変更は、両側端の基準検出素子に対して行なわれる。
また、ラインプリンタは、異なる色の画像を記録紙に印画してカラー画像を形成する複数のライン印画ヘッドと、各ライン印画ヘッドに対応して設けられた複数の検出手段とを備えたカラーラインプリンタであり、前記基準検出素子の変更は、各ライン印画ヘッド及び検出手段ごとに行なわれるようにしている。
また、記録紙として、加熱によってそれぞれが異なる色に発色する複数の感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙を用い、ライン印画ヘッドとして、各感熱発色層を加熱して発色させるサーマルヘッドを用いてもよい。
また、上述した余白調整装置とラインプリンタとを組みあわせることにより、本発明のプリントシステムを構成することができる。
本発明によれば、テストプリントからテストパターンを選択して入力するだけで余白を調整することができるので、店頭であっても簡単に余白調整を行なうことができる。また、ライン印画ヘッド、または検出手段のずれに応じて基準検出素子を変更することにより行なうようにしたので、適正な余白調整を行なうことができ、印画品質を向上させることができる。
図1は、本発明のプリントシステムの構成を示すブロック図である。このプリントシステム2は、カラープリントを作成するカラー感熱プリンタ(以下、プリンタと略称する)3と、このプリンタ3で作成されたテストプリント4に基づいて、プリンタ3の余白を調整する余白調整装置(以下、調整装置と略称する)6とから構成されている。
図2及び図3は、プリンタ3の構成を示す概略図、及びブロック図である。プリンタ3は、図中右方に長尺のカラー感熱記録紙10(以下、記録紙と略称する)をロール状に巻いた記録紙ロール11がセットされ、この記録紙ロール11から引き出された記録紙10は、図中左方の副走査方向Sに給紙される。先端検出センサ12によって記録紙10の先端が検出され、給紙が完了したことが分かると、記録紙ロール11の下流側に配置されたイエロー印画部13、マゼンタ印画部14、シアン印画部15は、記録紙10の所定の記録エリア内に対し、副走査方向Sに直交する主走査方向Mに沿って1ラインずつ印画を行い、カラー画像を形成する。印画後の記録紙10は、カッター16によって記録エリア毎に切断されてシート状のカラープリントとなり、排紙口17から排出される。
記録紙10は、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設したものである。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、発光波長のピークが約420nmの青紫色の可視光であるイエロー定着光が照射されたときに発色能力が消失する。マゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、発光波長のピークが約365nmの近紫外線であるマゼンタ定着光が照射されたときに発色能力が消失する。
イエロー印画部13には、記録紙10の上下面を挟み込んで搬送する搬送ローラ対20が配置されている。この搬送ローラ対20は、搬送モータ21によって回転駆動されるキャプスタンローラ22と、このキャプスタンローラ22に圧接するピンチローラ23とからなる。搬送モータ21は、モータドライバ24によって駆動される。
ピンチローラ23は、図示しないシフト機構によって上下方向で移動自在とされており、記録紙10の給送時には上方に移動されてキャプスタンローラ22との間に記録紙10が通過可能な隙間を形成する。記録紙10の通過後には、下方に移動されてキャプスタンローラ22とともに記録紙10を挟み込む。記録紙10は、搬送ローラ対20によって図中左方の副走査方向Sに搬送される。
搬送ローラ対20のS方向の上流側には、サーマルヘッド27とプラテンローラ28とが記録紙10の上下面を挟むように配置されている。サーマルヘッド27は、熱伝導性のよい金属で形成されたヘッド基板29の下面に、発熱素子アレイ30を備えている。イエロー印画部13の概略的な平面図である図4に示すように、発熱素子アレイ30は、印画素子である多数の発熱素子Hが主走査方向Mに沿ってライン状に配列されたもので、記録紙10の幅よりも長く設けられている。
プラテンローラ28は、発熱素子アレイ30の下方に回転自在に配置されている。また、プラテンローラ28は、図示しないシフト機構によって上下方向で移動自在とされており、記録紙10の給送時には下方にシフトされてサーマルヘッド27との間に隙間を形成し、印画時には上方にシフトされてサーマルヘッド27に圧接する。
サーマルヘッド27は、ヘッドドライバ34によって駆動され、搬送ローラ対20によってS方向に搬送される記録紙10に圧接し、発熱素子アレイ30の各発熱素子Hを発熱させてイエロー感熱発色層を発色させる。これにより、記録紙10にはイエロー画像が1ラインずつ印画される。プラテンローラ28は、記録紙10の搬送に応じて従動回転して、記録紙10と発熱素子アレイ30との摺接を補助する。
図4に示すように、サーマルヘッド27のS方向上流側で、記録紙10の搬送経路の下方には、発熱素子アレイ30よりも長く形成されたCCDラインセンサ37が配置されている。検出手段であるCCDラインセンサ37は、検出素子である撮像素子Pが主走査方向Mに沿ってライン状に配列されており、CCDドライバ38に駆動されて記録紙10の両側端10a,10bの主走査方向位置を検出する。CCDラインセンサ37の各撮像素子Pと、発熱素子アレイ30の各発熱素子Hは、主走査方向における配列が同ピッチにされている。そのため、発熱素子単位で記録紙10の側端10a,10bの主走査方向位置を検出することができる。
サーマルヘッド27とCCDラインセンサ37は、プリンタ3の製造時に、発熱素子Hと撮像素子Pとの主走査方向の位置が合致するように位置調整が行なわれる。また、この位置調整時には、発熱素子Hと撮像素子Pとが対応付けされる。例えば、第1ドットの発熱素子H1と、最終ドットの発熱素子Hnが基準発熱素子として設定される。また、基準発熱素子H1,Hnに対して主走査方向の位置が一致している撮像素子Pa,Pbが特定され、この撮像素子Pa,Pbが基準撮像素子として設定される。これらの基準発熱素子H1,Hn、及び基準撮像素子Pa,Pbは、印画位置決定部41に記憶される。
印画位置決定部41は、上記基準撮像素子をもとにして印画時に駆動される発熱素子の範囲を決定する。例えば、記録紙10の側端10a,10bを検出したのが撮像素子Pc,Pdであるとき、印画位置決定部41は、基準撮像素子Paと撮像素子Pc、基準撮像素子Pbと撮像素子Pdとの間のドット数の差PDL、PDRを求め、これを発熱素子H1,Hnの素子番号に加算する。これにより、撮像素子Pc,Pdに対応した発熱素子Hc,Hdを特定することができるので、印画時には、このHc,Hdの間の発熱素子Hを駆動するように制御する。
搬送ローラ対20のS方向下流側で搬送経路の上方には、イエロー用定着ランプ44が配置されている。イエロー用定着ランプ44は、ランプドライバ45に駆動されて、発光ピークが420nmの近紫外線を放射し、記録紙10のイエロー感熱発色層を定着する。
図3に示すように、プリンタ3は、システムコントローラ48によって全体が制御されている。システムコントローラ48は、例えば、CPU,プログラムROM,ワークRAM等からなるマイクロコンピュータであり、PUは、プログラムROMに記憶されている制御プログラムに従ってプリンタ3の各部を制御し、その時々に生じる一時的なデータをワークRAMに記憶してプリンタの制御に利用する。
システムコントローラ48には、インターフェース回路(I/F)51が接続されている。このI/F51には、種々のコネクタが設けられており、調整装置6やデジタルスチルカメラ、メモリカードの記録内容を読み取るカードリーダー等が接続されて画像データが入力される。
I/F51を介して入力された画像データは、画像メモリ54に記録される。画像メモリ54に記録された画像データは、システムコントローラ48を介してプリントデータ形成部55に読み込まれる。プリントデータ形成部55は、読み込んだRGBの画像データをYMCのプリントデータに変換するデータ変換部や、YMCの各プリントデータを記録するフレームメモリ、これらのフレームメモリから読み出した1ライン分のプリントデータを記録するラインメモリ等を備えている。ラインメモリから読み出された1ライン分のプリントデータは、ヘッドドライバ34に入力され、ヘッドドライバ34は、1ライン分のプリントデータに基づいてサーマルヘッド27の各発熱素子Hを駆動する。
マゼンタ印画部14及びシアン印画部15は、イエロー印画部13と同様の構成を備えているため詳しい説明は省略するが、イエロー印画部13と同様の動作によって記録紙10の側端を検出し、マゼンタ画像とシアン画像とを1ラインずつ印画する。なお、シアン感熱発色層には定着性が付与されていないため、シアン印画部15には定着ランプは設けられていない。また、マゼンタ印画部14及びシアン印画部15には、それぞれのサーマルヘッドとCCDラインセンサとに基づいて専用の基準発熱素子と基準撮像素子とが設定されており、これらの基準撮像素子の素子番号は印画位置決定部41に記憶されている。
上記カラー感熱プリンタ3において、画像記録開始操作がなされると、搬送モータ21が正転されて給紙ローラ18が反時計方向に回転され、記録紙10が記録紙ロール11から送り出される。記録紙10の先端部が搬送経路内を移動して、先端検出センサ12によって検出されると、搬送モータ21の回転が一旦停止される。以後、搬送モータ21に供給されるパルス数がカウントされ、これにより、記録紙10の搬送位置がシステムコントローラ48で特定される。また、この搬送中に、各印画部13〜15のCCDラインセンサ37により、記録紙10の両紙端が検出される。
イエロー印画部13では、先端検出センサ12により記録紙10の先端部が検出されると、シフト機構によりプラテンローラ28が上昇されて発熱素子アレイ30との間で記録紙10が挟み込まれる。
次いで、ヘッドドライバ34に入力されたイエロー画像用の駆動データに基づいて、発熱素子アレイ30の各発熱素子Hが発熱され、記録紙10のイエロー感熱発色層にイエロー画像が1ライン分記録される。
その後、搬送モータ21が正転され、記録紙10が1ライン分ずつ搬送されながら、記録紙10の1画面分の画像記録領域にイエロー画像が記録される。このとき、CCDラインセンサ37の検出結果に基づいて駆動する発熱素子が決定される。また、このイエロー画像の記録開始と同時に、ランプドライバ45によりイエロー用定着ランプ44が発光され、画像記録済みのイエロー感熱発色層に定着が施される。
イエロー感熱発色層の定着後、記録紙10は、マゼンタ印画部14でマゼンタ画像の記録および定着、シアン印画部15でシアン画像の記録が施される。シアン画像が記録された記録紙10は、画像記録領域をカッター16によって切断され、1枚のシート状のカラープリントとして排紙口17からプリンタ外に排出される。
調整装置6は、この装置の操作に用いられる操作部60と、プリンタ3との間で通信を行なう通信部61と、この通信部61を介してプリンタ3にプレプリントとテストプリントとを作成させるプリント指示部62と、新しい基準撮像素子を算出する演算部63と、調整装置6の動作状態や、操作部60またはデータ通信部61から入力された内容等を表示する表示部64とを備えている。
プリント指示部62の指示によりプリンタ3で作成されるプレプリントは、例えば記録エリアの全域にグレーのベタ画像が印画されたものである。このプレプリントの両側端には、発熱素子Hの空発熱を防止するための規定量の余白、例えば発熱素子1ドット分(80μm程度)が設けられるように、印画が行なわれる。
通信部61は、プレプリントの作成後にプリンタ3の印画位置決定部41から、各印画部13〜15の基準撮像素子の素子番号と、プレプリントの印画時に記録紙10の側端10a,10bを検出した第1の撮像素子の素子番号とを読み出す。演算部63は、入力された基準撮像素子の素子番号と第1の撮像素子の素子番号とに基づいて実際に印画を行なう発熱素子を特定し、新しい基準撮像素子を決定する。以下、イエロー印画部13の左側を例に、基準撮像素子の調整手順について説明する。
演算部63は、プレプリント時に記録紙10の側端10aを検出した第1の撮像素子Pcに対応する第1の発熱素子の位置を特定する。図4に示すように、演算部63は、基準撮像素子Paと第1の撮像素子Pcとの差PDLを算出し、この差PDLをサーマルヘッド27の発熱素子H1の素子番号に加算する。これにより、第1の撮像素子Pcに対応する第1の発熱素子Hcを特定することができる。この第1の発熱素子Hcは、記録紙10の側端に1ドット分の余白を形成するため、プレプリント時には発熱されておらず、この第1の発熱素子Hcに隣接する発熱素子Hc+1が第2の発熱素子となる。
次に、プリント指示部62は、通信部61を介してプリンタ3にテストプリント4を作成させる。図5に示すように、テストプリント4は、記録紙10に対し、記録紙10の主走査方向の幅寸法W1よりも幅の広いW2の幅を有するテスト画像70を印画したものであり、このテストプリント時には、記録紙10の側端10aに余白が生じないように、基準撮像素子の位置が数ドット〜数十ドット分だけ外側に変更される。テスト画像70は、主走査方向に複数列、副走査方向に複数行の画素を備えており、副走査方向及び主走査方向に所定の幅寸法を有する帯状のテストパターン71,72が副走査方向に沿って多数設けられている。各テストパターン71,72には、副走査方向の先端側から後端側に向かってYL1〜YL30,YR1〜YR30というパターン番号が付与されており、その側方にはパターン番号が印画されている。
テストパターンYL1,YR1は、テスト画像70の側端70a,70bに対し1ドットの余白が形成されて配置されており、テストパターンYL2〜YL30は、上方に配置されているテストパターンに対して、1ドットずつテストプリント4の内側にずらして印画されている。そのため、テストパターン71,72のパターン番号は、側端70a,70bからの余白量も表している。
上記テスト画像70は、記録紙10の主走査方向の搬送位置に応じて主走査方向でシフトされる。例えば、記録紙10の位置が主走査方向でずれていない場合には、テスト画像70の主走査方向の中心が発熱素子アレイ30の主走査方向の中心に位置合せされるため、テスト画像70の主走査方向の第1列目の画素G1に相当する第3の発熱素子Heを特定することができる。次に、演算部63は、第3の発熱素子Heと第2の発熱素子Hc+1との差から、第2の発熱素子Hc+1がテスト画像70の主走査方向の何列目に該当するのかを特定する。例えば、第1の発熱素子Hcの素子番号が50、第2の発熱素子Hc+1の素子番号が51、第3の発熱素子Heの素子番号が32である場合、第2の発熱素子Hc+1に対応するテスト画像70の画素の第1の列番号(第1の画素番号)は、19列目となる。
ユーザーは、テストプリント4のテストパターン71を観察して、最も適切な余白量を有するテストパターンを選択し、そのパターン番号を入力手段でもある操作部60によって演算部63に入力する。例えば、ユーザーが、テスト画像70の側端70aから18ドットの余白を有するテストパターンYL18を選択したとする。テストパターンYL18の側端4a近傍の画素の第2の列番号(第2の画素番号)は、パターン番号に規定量の余白のドット数(1ドット)を加算することによって得ることができるため、19列目となる。演算部63は、第1の列番号と第2の列番号との差によって基準撮像素子Paのズレ量を算出するが、この場合には第1の列番号と第2の列番号とに差がないため、演算部63は基準撮像素子Paにズレが生じていないと判断して調整は行なわない。
なお、図6に示すイエロー印画部のように、CCDラインセンサ37が主走査方向にずれている場合には、第1の列番号及び第2の列番号に食い違いが生じるため、この場合にはその差に基づいて基準撮像素子の素子番号が変更される。
次に、上記実施形態の作用について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。プリンタ3の基準撮像素子の調整を行なう際には、プリンタ3のI/F51に調整装置6を接続する。プリンタ3と調整装置6の電源がオンされている状態で操作部60を操作して、プレプリントを開始させる。プリント指示部62は、グレーのベタ画像からなる画像データを通信部61を介してプリンタ3に入力する。
プリンタ3は、記録紙10を副走査方向に搬送し、イエロー印画部13、マゼンタ印画部14、シアン印画部15を駆動して、プレプリントを行なう。このプレプリント時に、各印画部13〜15はCCDラインセンサ37を駆動して、記録紙10の側端10a,10bを検出し、この検出位置と、予め設定されている基準撮像素子とに基づいて発熱素子が駆動される。
図6に示すように、長期間の使用等によってCCDラインセンサ37の主走査方向の位置が、例えば左方に2ドットずれてしまった場合には、基準撮像素子Paと基準発熱素子H1との主走査方向の位置もずれてしまう。そのため、プレプリント時の記録紙10の側端10aは、第1の撮像素子Pc+2よって検出される。
演算部63は、第1の撮像素子Pc+2に対応する第2の発熱素子を特定する。まず、基準撮像素子Paの素子番号と第1の撮像素子Pc+2の素子番号との差PDL+2を算出し、この差PDL+2を基準発熱素子H1の素子番号に加算する。これにより、第1の発熱素子Hc+2と、第2の発熱素子Hc+3を特定することができる。
次に、プリント指示部62は、通信部61を介してプリンタ3にテストプリント4を作成させる。印画位置決定部41は、第1の撮像素子Pc+2によって記録紙10の側端10aが検出されるため、記録紙10が主走査方向で右側に2ドットずれて搬送されてきたと誤った判断を行い、その記録紙10の搬送位置に合せてテスト画像70と、駆動する発熱素子の範囲を主走査方向において右側に2ドット移動させて印画を行なう。
上記テスト画像70は、主走査方向の右側に2ドット移動されているため、テスト画像70の主走査方向の1列目の画素G1に相当する第3の発熱素子は、He+2となる。次に、演算部63は、第3の発熱素子He+2の素子番号と第2の発熱素子Hc+3との差から、第2の発熱素子Hc+3がテスト画像70の何列目に該当するのかを特定する。図4において説明した際と同様に、発熱素子Hcの素子番号が50、発熱素子Heの素子番号が32であるとき、第2の発熱素子Hc+3の素子番号は53、第3の発熱素子He+2の素子番号は34となる。これにより、第2の発熱素子Hc+3に対応するテスト画像70の第1の列番号(第1の画素番号)は、19列目となる。
図7に示すように、テストプリント4は、第2の発熱素子Hc+3〜Hd+1の駆動により作成されるので、テストパターン71,72は全体的にテストプリント4の右側にずれて印画される。そのため、基準撮像素子Paの位置が適正であるならば1ドットの余白が形成されるはずのテストパターンYL18は、余白が大きくなってしまうため選択されない。
ユーザーがテストパターン71を観察し、テストパターンYL16を選択して入力すると、演算部63は、テストパターンYL16の側端近傍の画素の第2の列番号(第2の画素番号)17と、第1の列番号19との差から基準撮像素子Paのズレ量が2ドットであることを算出する。そして、この基準撮像素子Paのズレを調整するために、撮像素子Pa+2を新たな基準撮像素子として決定し、印画位置決定部41に入力する。これにより、調整後のプリンタ3は、基準撮像素子Pa+2を基準にして印画が行なわれるため、適正な量の余白を得ることができる。
この基準撮像素子の調整は、イエロー印画部の右側と、マゼンタ印画部14、シアン印画部15においても同様の手法によって行なわれる。これにより、プリンタ3によって適正な余白を有し、かつ色ズレのないカラープリントを作成することができる。
上記実施形態では、最初にプレプリントを行なってからテストプリントを行なったが、プレプリントを省略してテストプリントの作成から行なってもよい。また、余白調整装置6は、カラー感熱プリンタ3に組み込んでもよい。
また、上記実施形態は、1パス3ヘッドタイプのカラー感熱プリンタを例に説明したが、3パス1ヘッドタイプのカラー感熱プリンタにも適用することができる。更に、カラー感熱プリンタ以外の熱転写プリンタ、熱溶融式プリンタインクジェットプリンタ等のその他のラインプリンタにも採用することもできる。
本発明を実施したプリントシステムの構成を示すブロック図である。 カラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。 カラー感熱プリンタの構成を示すブロック図である。 基準撮像素子にずれがない場合のイエロー印画部の概略平面図である。 基準撮像素子にずれがない場合のテストプリントを示す説明図である。 基準撮像素子がずれている場合のイエロー印画部の概略平面図である。 基準撮像素子がずれている場合のテストプリントを示す説明図である。 基準撮像素子の調整手順を示すフローチャートである。
符号の説明
2 プリントシステム
3 カラー感熱プリンタ
4 テストプリント
6 余白調整装置
10 カラー感熱記録紙
13 イエロー印画部
27 サーマルヘッド
30 発熱素子アレイ
37 CCDラインセンサ
41 印画位置決定部
70 テスト画像
71,72 テストパターン
H 発熱素子
H1 基準発熱素子
P 撮像素子
Pa 基準撮像素子

Claims (26)

  1. 記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    副走査方向と直交する主走査方向に沿って配列された複数の印画素子を有し、記録紙上に設定された所定の記録エリアに対して画像を印画するライン印画ヘッドと、
    前記ライン印画ヘッドの近傍に配置され、ライン印画ヘッドに対する記録紙の主走査方向の相対位置を検出する記録紙位置検出手段と、
    検出された記録紙位置に基づいて、画像の主走査方向の印画位置を決定する印画位置決定手段を備えたラインプリンタに用いられ、前記記録紙の主走査方向の端部に形成される余白を調整する方法であって、
    前記ラインプリンタにより、記録紙の主走査方向の端部に対する余白の量がそれぞれ異なる複数のテストパターンを有するテスト画像が印画されるステップと、
    前記ステップで作成されたテストプリントから、適正な余白を有するテストパターンが選択されるステップと、
    前記選択されたテストパターンに基づいて余白が調整されるステップを備えたことを特徴とするラインプリンタの余白調整方法。
  2. 前記記録紙位置検出手段は、主走査方向に沿って配列された複数の検出素子により、搬送中の記録紙の主走査方向の端部である側端を検出し、
    前記印画位置決定手段は、予め設定されている基準印画素子と、この基準印画素子に主走査方向の位置が対応する基準検出素子と、記録紙の側端を検出した第1の検出素子と、規定量の余白とに基づいて画像の主走査方向の印画位置を決定し、
    前記テストプリントを作成するステップにおいて、テスト画像の印画時に前記規定量の余白が形成されないように、基準検出素子を変更することを特徴とする請求項1記載のラインプリンタの余白調整方法。
  3. 前記テストプリントを作成するステップの前に、ラインプリンタに第1の検出素子を特定するためのプレプリントを実行させ、前記印画位置決定手段から基準検出素子の主走査方向の位置を表す素子番号と、第1の検出素子の素子番号とを読み出すステップを設け、
    前記余白が調整されるステップでは、前記選択されたテストパターンと、基準検出素子及び第1の検出素子の素子番号とに基づいて基準検出素子が変更されることを特徴とする請求項2記載のラインプリンタの余白調整方法。
  4. 前記基準検出素子の変更は、
    基準検出素子と第1の検出素子、及び基準検出素子と基準印画素子との位置関係に基づいて、第1の検出素子に対応する第1の印画素子を特定するステップと、
    第1の印画素子に対し、前記規定量の余白の分だけ離れて配置された第2の印画素子を特定するステップと、
    前記テスト画像を構成する画素のうち、主走査方向において第2の印画素子に対応する画素の画素番号を第1の画素番号として特定するステップと、
    前記選択されたテストパターンを構成する複数の画素のうち、主走査方向において記録紙の側端に近接する画素の画素番号を第2の画素番号として特定するステップと、
    前記第1の画素番号と第2の画素番号との差を算出するステップと、
    この差に基づいて、新しい基準検出素子の素子番号を算出するステップと、
    前記印画位置決定部に対し、新しい基準検出素子の素子番号を設定するステップを備えたことを特徴とする請求項3記載のラインプリンタの余白調整方法。
  5. 前記第1の印画素子は、第1の検出素子の素子番号と基準検出素子の素子番号との差を基準印画素子の素子番号に加算することにより算出され、第2の印画素子は、第1の印画素子の素子番号に規定量の余白のドット数を加算することにより算出されることを特徴とする請求項4記載のラインプリンタの余白調整方法。
  6. 前記第1の画素番号は、第2の印画素子の素子番号と、テスト画像の主走査方向の1ドット目の画素に対応する第3の印画素子の素子番号との差により求められることを特徴とする請求項4または5記載のラインプリンタの余白調整方法。
  7. 前記新しい基準検出素子の素子番号は、印画位置決定手段から読み出した基準検出素子の素子番号に、第1の画素番号と第2の画素番号との差を加算することにより得られることを特徴とする請求項4ないし6いずれか記載のラインプリンタの余白調整方法。
  8. 前記テスト画像は、記録紙の主走査方向よりも広い幅を有し、前記複数のテストパターンは、テスト画像の主走査方向の端部との間の余白が1ドットずつ大きくなるように副走査方向に沿って配列された第1〜第nのテストパターンからなることを特徴とする請求項4ないし7いずれか記載のラインプリンタの余白調整方法。
  9. 前記テストパターンの番号は、テスト画像の主走査方向の端部との間に有する余白のドット数を表しており、前記第2の画素番号は、選択されたテストパターンの番号に規定量の余白のドット数を加算することによって得られることを特徴とする請求項8記載のラインプリンタの余白調整方法。
  10. 前記基準印画素子及び基準検出素子は、記録紙の主走査方向の両端部においてそれぞれ設定されており、前記基準検出素子の変更は、両側端の基準検出素子に対して行なわれることを特徴とする請求項2ないし9いずれか記載のラインプリンタの余白調整方法。
  11. 前記ラインプリンタは、異なる色の画像を記録紙に印画してカラー画像を形成する複数のライン印画ヘッドと、各ライン印画ヘッドに対応して設けられた複数の検出手段とを備えたカラーラインプリンタであり、前記基準検出素子の変更は、各ライン印画ヘッド及び検出手段ごとに行なわれることを特徴とする請求項2ないし10いずれか記載のラインプリンタの余白調整方法。
  12. 前記記録紙は、加熱によってそれぞれが異なる色に発色する複数の感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙であり、前記ライン印画ヘッドは、各感熱発色層を加熱して発色させるサーマルヘッドであることを特徴とする請求項1ないし11いずれか記載のラインプリンタの余白調整方法。
  13. 記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    副走査方向と直交する主走査方向に沿って配列された複数の印画素子を有し、記録紙上に設定された所定の記録エリアに対して画像を印画するライン印画ヘッドと、
    前記ライン印画ヘッドの近傍に配置され、ライン印画ヘッドに対する記録紙の主走査方向の相対位置を検出する記録紙位置検出手段と、
    検出された記録紙位置に基づいて、画像の主走査方向の印画位置を決定する印画位置決定手段を備えたラインプリンタに用いられ、前記記録紙の主走査方向の端部に形成される余白を調整する装置であって、
    前記ラインプリンタに対し、記録紙の主走査方向の端部に対する余白の量がそれぞれ異なる複数のテストパターンを有するテスト画像を印画させてテストプリントを作成するプリント指示手段と、
    前記プリント指示手段によるプリント指示を前記ラインプリンタに送信し、余白の調整指示を印画位置決定手段に送信する通信手段と、
    前記テストプリントから選択されたテストパターンの番号が入力される入力手段と、
    前記選択されたテストパターンに基づいて余白を調整する演算手段を備えたことを特徴とするラインプリンタの余白調整装置。
  14. 前記記録紙位置検出手段は、主走査方向に沿って配列された複数の検出素子により、搬送中の記録紙の主走査方向の端部である側端を検出し、
    前記印画位置決定手段は、予め設定されている基準印画素子と、この基準印画素子に主走査方向の位置が対応する基準検出素子と、記録紙の側端を検出した第1の検出素子と、規定量の余白とに基づいて画像の主走査方向の印画位置を決定し、
    前記プリント指示手段は、テスト画像の印画時に前記規定量の余白が形成されないように、基準検出素子を変更することを特徴とする請求項13記載のラインプリンタの余白調整装置。
  15. 前記プリント指示手段は、テストプリントの作成前に、ラインプリンタに第1の検出素子を特定するためのプレプリントを実行させ、
    前記通信手段は、印画位置決定手段から基準検出素子の主走査方向の位置を表す素子番号と、第1の検出素子の素子番号とを読み出し、
    前記演算手段は、選択されたテストパターンと、基準検出素子及び第1の検出素子の素子番号とに基づいて基準検出素子を変更することを特徴とする請求項14記載のラインプリンタの余白調整装置。
  16. 前記演算手段は、基準検出素子と第1の検出素子、及び基準検出素子と基準印画素子との位置関係に基づいて、第1の検出素子に対応する第1の印画素子を特定し、
    この第1の印画素子に対し、印画時に記録紙の側端に形成される余白の分だけ離れて配置された第2の印画素子を特定し、
    前記テスト画像を構成する画素のうち、主走査方向において第2の印画素子に対応する画素の画素番号を第1の画素番号として特定し、
    前記選択されたテストパターンを構成する複数の画素のうち、主走査方向において記録紙の側端に近接する画素の画素番号を第2の画素番号として特定し、
    前記第1の画素番号と第2の画素番号との差を算出し、
    この差に基づいて、新しい基準検出素子の素子番号を算出することを特徴とする請求項15記載のラインプリンタの余白調整装置。
  17. 前記演算手段は、第1の検出素子の素子番号と基準検出素子の素子番号との差を基準印画素子の素子番号に加算することにより第1の印画素子の位置を算出し、第1の印画素子の素子番号に規定量の余白のドット数を加算することにより第2の印画素子の位置を算出することを特徴とする請求項16記載のラインプリンタの余白調整装置。
  18. 前記演算手段は、第2の印画素子の素子番号と、テスト画像の主走査方向の1ドット目の画素に対応する第3の印画素子の素子番号との差によって、第1の画素番号を算出することを特徴とする請求項16または17記載のラインプリンタの余白調整装置。
  19. 前記テスト画像は、記録紙の主走査方向よりも広い幅を有し、前記複数のテストパターンは、テスト画像の主走査方向の端部との間の余白が1ドットずつ大きくなるように副走査方向に沿って配列された第1〜第nのテストパターンからなり、これらのテストパターンの番号は、テスト画像の主走査方向の端部との間に有する余白のドット数を表しており、前記演算手段は、選択されたテストパターンの番号に規定量の余白のドット数を加算することによって第2の画素番号を算出することを特徴とする請求項16ないし18いずれか記載のラインプリンタの余白調整装置。
  20. 記録紙を副走査方向に搬送する搬送手段と、
    副走査方向と直交する主走査方向に沿って配列された複数の印画素子を有し、記録紙上に設定された所定の記録エリアに対して画像を印画するライン印画ヘッドと、
    前記ライン印画ヘッドの近傍に配置され、ライン印画ヘッドに対する記録紙の主走査方向の相対位置を検出する記録紙位置検出手段と、
    検出された記録紙位置に基づいて、画像の主走査方向の印画位置を決定する印画位置決定手段と、
    余白調整装置の通信手段と接続されるインターフェース手段と、
    これらを制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、インターフェース手段を介して余白調整装置と通信を行い、プリント指示に応じて各部を動作させてテストプリントを作成し、余白調整指示に基づいて余白を調整することを特徴とするラインプリンタ。
  21. 前記記録紙位置検出手段は、主走査方向に沿って配列された複数の検出素子により、搬送中の記録紙の主走査方向の端部である側端を検出し、
    前記印画位置決定手段は、予め設定されている基準印画素子と、この基準印画素子に主走査方向の位置が対応する基準検出素子と、記録紙の側端を検出した第1の検出素子と、規定量の余白とに基づいて画像の主走査方向の印画位置を決定することを特徴とする請求項20記載のラインプリンタ。
  22. 前記基準印画素子及び基準検出素子は、記録紙の両側端においてそれぞれ設定されており、前記余白調整装置による基準検出素子の変更は、両側端の基準検出素子に対して行なわれることを特徴とする請求項21記載のラインプリンタ。
  23. 前記ラインプリンタは、異なる色の画像を記録紙に印画してカラー画像を形成する複数のライン印画ヘッドと、各ライン印画ヘッドに対応して設けられた複数の検出手段とを備えたカラーラインプリンタであり、前記基準検出素子の変更は、各ライン印画ヘッド及び検出手段ごとに行なわれることを特徴とする請求項21または22記載のラインプリンタ。
  24. 前記記録紙は、加熱によってそれぞれが異なる色に発色する複数の感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙であり、前記ライン印画ヘッドは、各感熱発色層を加熱して発色させるサーマルヘッドであることを特徴とする請求項21ないし23いずれか記載のラインプリンタ。
  25. 前記請求項13記載の余白調整装置と、請求項20記載のラインプリンタとからなることを特徴とするプリントシステム。
  26. 前記請求項14ないし19いずれか記載の余白調整装置と、請求項21ないし24いずれか記載のラインプリンタとからなることを特徴とするプリントシステム。
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