JP2006288054A - ソフトスタート回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチング方式DC-DCコンバータの起動時の出力電圧のオーバーシュートを緩和する。
【解決手段】基準電圧VREFとフィードバック電圧VFBを入力するエラーアンプ1と、基準電圧VREFを階段状に上昇させる第1カウンタ9と、エラーアンプ1のエラー出力信号VERRと三角波を比較するコンパレータ2と、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついているか否かを示すコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPと、コンパレータ出力信号VCOMPを定期的に調べ,フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついていない場合にはカウント値をカウントアップする第2カウンタ6と、コンパレータ出力信VCOMP号によって導通状態を制御される出力MOSトランジスタM1と、出力MOSトランジスタM1の過電流を制御する過電流保護回路3とを備えるソフトスタート回路。
【選択図】図1
【解決手段】基準電圧VREFとフィードバック電圧VFBを入力するエラーアンプ1と、基準電圧VREFを階段状に上昇させる第1カウンタ9と、エラーアンプ1のエラー出力信号VERRと三角波を比較するコンパレータ2と、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついているか否かを示すコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPと、コンパレータ出力信号VCOMPを定期的に調べ,フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついていない場合にはカウント値をカウントアップする第2カウンタ6と、コンパレータ出力信VCOMP号によって導通状態を制御される出力MOSトランジスタM1と、出力MOSトランジスタM1の過電流を制御する過電流保護回路3とを備えるソフトスタート回路。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチング方式DC-DCコンバータに関し、特にそのソフトスタート回路に関する。
DC-DCコンバータにおいては、一般に起動時の突入電流による出力トランジスタの破壊を防ぎ、同時に出力電圧のオーバーシュートを抑えるために、電圧の立ち上がりを緩やかに行うソフトスタートの手法が用いられている。一般的なソフトスタートの方法として、起動後基準電圧を徐々に上げる方法、出力トランジスタの電流制限を行う方法があるが、それぞれの方法には次のような欠点がある。
起動後基準電圧を徐々に上げる方法では、基準電圧の上昇を階段状に行う場合、ステップアップ電圧のレベルによってはステップアップ時点でのエラー信号の変動量が急激に大きくなり、出力電圧 のオーバーシュートを引き起こす場合がある。このため、これを緩やかに上昇させるためにステップアップ電圧を細かく行う等の回路の追加が必要になる。
出力トランジスタの電流制限を行う方法では、起動時の制限電流値を大きく設定した場合、出力電圧の上昇完了後、出力トランジスタが遮断してもインダクタンスを流れる電流は回生ダイオードを経由して供給されるため、直ちに遮断されず、出力電圧のオーバーシュートを引き起こす。これを回避するため、起動時の制限電流値を小さく抑えた場合、電圧上昇後のオーバーシュートは抑えることができるが、負荷電流が制限電流値よりも大きくなる場合、目的の電圧まで出力電圧 が上昇できない場合が発生する。
電源投入時の突入電流の制御をマイクロコンピュータのファームウェアによって作成したパターンに従って行い、出力電圧を滑らかに変化させるDC-DCコンバータについては、既に提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
或いは又、DC-DCコンバータの直流出力に比例した電圧を発生する検出抵抗に並列接続された交流成分除去用コンデンサを予め所定の電圧に充電しておくことによって、出力安定化のための制御回路の起動時の応答を迅速化して、出力直流電圧のオーバーシュートを防止する構成のDC-DCコンバータについても既に開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−96937号公報
特開平05−3671号公報
本発明は、スイッチング方式DC-DCコンバータの起動時の出力電圧のオーバーシュートを、負荷電流の大小に応じて過電流保護回路の保護電流値を制御することにより、緩和させるソフトスタート回路を提供する。
本発明の特徴は、(イ)基準電圧とフィードバック電圧を入力するエラーアンプと、(ロ)基準電圧を階段状に上昇させる第1カウンタと、(ハ)エラーアンプのエラー出力信号と三角波を比較するコンパレータと、(ニ)フィードバック電圧の上昇が基準電圧の上昇に追いついているか否かを示すコンパレータのコンパレータ出力信号と、(ホ)コンパレータ出力信号を定期的に調べ,フィードバック電圧の上昇が基準電圧の上昇に追いついていない場合にはカウント値をカウントアップする第2カウンタと、(へ)コンパレータ出力信号によって導通状態を制御される出力トランジスタと、(ト)出力トランジスタの過電流を制御する過電流保護回路とを備えるソフトスタート回路であることを要旨とする。
本発明のソフトスタート回路によれば、スイッチング方式DC-DCコンバータの起動時の出力電圧のオーバーシュートを、負荷電流の大小に応じて過電流保護回路の保護電流値を制御することにより、緩和させることができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各ブロックの平面寸法、各回路構成の平面寸法、各動作タイミング波形等は現実のものとは異なることに留意すべきである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各ブロックの構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路は、図1に示すように、基準電圧VREFとフィードバック電圧VFBを入力するエラーアンプ1と、基準電圧VREFを階段状に上昇させる第1カウンタ9と、エラーアンプ1のエラー出力信号VERRと三角波を比較するコンパレータ2と、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついているか否かを示すコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPと、コンパレータ出力信号VCOMPを定期的に調べ,フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついていない場合にはカウント値をカウントアップする第2カウンタ6と、コンパレータ出力信VCOMP号によって導通状態を制御される出力MOSトランジスタM1と、出力MOSトランジスタM1の過電流を制御する過電流保護回路3とを備える。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路は、図1に示すように、基準電圧VREFとフィードバック電圧VFBを入力するエラーアンプ1と、基準電圧VREFを階段状に上昇させる第1カウンタ9と、エラーアンプ1のエラー出力信号VERRと三角波を比較するコンパレータ2と、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついているか否かを示すコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPと、コンパレータ出力信号VCOMPを定期的に調べ,フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いついていない場合にはカウント値をカウントアップする第2カウンタ6と、コンパレータ出力信VCOMP号によって導通状態を制御される出力MOSトランジスタM1と、出力MOSトランジスタM1の過電流を制御する過電流保護回路3とを備える。
又、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において、第2カウンタ6は、コンパレータ出力信号VCOMPを参照して、カウント値をカウントアップする。
又、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において、第1カウンタ9の起動後一定期間後、第2カウンタ6のカウント値を最大値に設定するタイマ信号TMSを第2カウンタ6に出力するタイマ8を更に備えていても良い。
又、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において、第2カウンタ6のカウント値にしたがって、過電流保護回路3の検出電流値(電流制限値)ILIMを設定する検出電流値制御回路7を更に備えていても良い。
又、本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において、コンパレータ2と出力MOSトランジスタの制御電極間に接続され,過電流保護回路3の検出信号OCDにより出力MOSトランジスタM1のオンデューティーを制御するラッチ回路4を更に備えていても良い。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路は、更に詳細に説明すると、図1に示すように、プラス側の入力端子にフィードバック電圧VFB ,マイナス側の入力端子にクロックCLK1に接続された第1カウンタ9の基準電圧VREFを接続するエラーアンプ1と、エラーアンプ1のエラー出力信号VERRおよび三角波発生器TRWの三角波出力信号VOSCを入力するコンパレータ2と、コンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMP,電流コンパレータ5の過電流検出信号OCDを入力し, かつクロックCLK3に接続されたラッチ回路4と、コンパレータ2の出力,CLK2およびタイマ8に接続された第2カウンタ6と、第2カウンタ6の出力に接続された検出電流値制御回路7と、ラッチ回路4に接続された出力MOSトランジスタM1と、出力MOSトランジスタM1のドレインと電源電圧V3との間に接続された過電流保護回路3と、過電流保護回路3および検出電流値制御回路7に接続された電流コンパレータ5と、更に出力MOSトランジスタM1のソースに接続されたインダクタンスL,回生ダイオードD1と、インダクタンスLに接続されたアッテネータATTおよび両端に出力電圧VOUTを発生する負荷抵抗RLとを備える。
(エラーアンプ)
エラーアンプ1は、DC-DCコンバータの出力電圧VOUTをアッテネータATTによって分圧したフィードバック電圧VFBと、基準電圧VREFとの差をゲインG倍にて増幅する回路であり、フィードバック電圧VFB と基準電圧VREFの電位差をΔVとした時、出力にΔV×G+VREFが出力される。尚、分圧せず、VFB=VOUTとする場合もある。本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において適用するエラーアンプ1の詳細な回路例は図2に示す通りである。
エラーアンプ1は、DC-DCコンバータの出力電圧VOUTをアッテネータATTによって分圧したフィードバック電圧VFBと、基準電圧VREFとの差をゲインG倍にて増幅する回路であり、フィードバック電圧VFB と基準電圧VREFの電位差をΔVとした時、出力にΔV×G+VREFが出力される。尚、分圧せず、VFB=VOUTとする場合もある。本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において適用するエラーアンプ1の詳細な回路例は図2に示す通りである。
(コンパレータ)
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において適用するコンパレータ2の動作は、図3に示すように表される。コンパレータ2は、エラー出力信号VERRと三角波発生器TRWの三角波出力信号VOSC を比較し、出力MOSトランジスタM1のONパルス幅を決め、コンパレータ出力信号VCOMPを出力する電圧コンパレータである。図3(a)は、コンパレータ2のエラー出力信号VERRおよび三角波出力信号VOSCからなる入力波形例を示す。又、図3(b)は、コンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPの波形例を示す。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において適用するコンパレータ2の動作は、図3に示すように表される。コンパレータ2は、エラー出力信号VERRと三角波発生器TRWの三角波出力信号VOSC を比較し、出力MOSトランジスタM1のONパルス幅を決め、コンパレータ出力信号VCOMPを出力する電圧コンパレータである。図3(a)は、コンパレータ2のエラー出力信号VERRおよび三角波出力信号VOSCからなる入力波形例を示す。又、図3(b)は、コンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPの波形例を示す。
(過電流保護回路)
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において適用する過電流保護回路3の動作は、図4に示すように表される。過電流保護回路3は、出力MOSトランジスタM1に流れている電流IM1をモニタし、モニタ信号S1を発生する回路である。即ち、電源基準の信号を接地(GND)基準へ変換している。電流コンパレータ5は、モニタ信号S1をみて、設定された過電流の検出電流値ILIM以上の電流が流れた場合に、検出信号OCDを発生する回路である。図4(a)は、過電流保護回路3の検出信号OCDの動作波形を示す。又、図4(b)は、ラッチ回路4の出力VSWの波形およびコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPの波形を示す。検出信号OCDによりラッチ回路4の出力VSWのONオンデューティー(ON Duty)制限を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において適用する過電流保護回路3の動作は、図4に示すように表される。過電流保護回路3は、出力MOSトランジスタM1に流れている電流IM1をモニタし、モニタ信号S1を発生する回路である。即ち、電源基準の信号を接地(GND)基準へ変換している。電流コンパレータ5は、モニタ信号S1をみて、設定された過電流の検出電流値ILIM以上の電流が流れた場合に、検出信号OCDを発生する回路である。図4(a)は、過電流保護回路3の検出信号OCDの動作波形を示す。又、図4(b)は、ラッチ回路4の出力VSWの波形およびコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPの波形を示す。検出信号OCDによりラッチ回路4の出力VSWのONオンデューティー(ON Duty)制限を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路において適用する過電流保護回路3、ラッチ回路4および第2カウンタ6の詳細な回路構成例を図5に示す。
過電流保護回路3は、出力MOSトランジスタM1と並列接続される電流検出トランジスタM2と、ナレータC1と、抵抗R1,R2から構成される。ナレータC1と抵抗R2によって、抵抗R1に発生する電圧を抵抗R3へ発生させる回路が構成される。出力MOSトランジスタM1に流れる電流IM1の値によって、出力MOSトランジスタM1のドレイン・ソース間電圧VDSが変化し、ドレイン・ソース間電圧VDSに比例した電圧が抵抗R1の両端に発生する。抵抗R1の両端の電圧は、過電流保護回路3によって制限電流値設定電圧VLIMと比較するための電圧として抵抗R3に発生する。電流コンパレータ5の過電流検出信号OCDは、DタイプF/F11のD入力に入力され、又インバータ13の出力はNANDゲート12の一方の入力端子に接続されている。DタイプF/F10,11のクリア端子CLRには、フリップフロップクリア信号FCLが入力される。ラッチ回路4は、DタイプF/F11とインバータ13から構成され、第2カウンタ6は、DタイプF/F10とNANDゲート12から構成される。ラッチ回路4は、電流コンパレータ5から受ける過電流検出信号OCDを、フリップフロップクリア信号FCLが入力されるまで保持する。
(カウンタ)
図1において、第1カウンタ9は、起動時にエラーアンプ1の基準電圧VREFを階段状に上昇させるためのカウンタである。又、第2カウンタ6と検出電流値制御回路7は、起動時の過電流保護回路3の検出電流値ILIMを決める回路であり、第2カウンタ6のカウンタデータであるカウント値と検出電流値制御回路7の検出電流値ILIMの設定値は、図6に示すように、1対1で対応している。第2カウンタ6がクリアされているとき、検出電流値ILIMの設定値は最小値をとり、カウントアップが完了しているときに最大値となる。ここで、図6の電流値は一例である。DC‐DCコンバータの電源電圧や出力電圧、過電流制限の電流値によって、適切な値は変化する。又、図6においてはカウンタデータとして、ビット2,ビット1,ビット0の3ビットの例が示されているが、3ビットに限られず、nビット(nは4以上の整数値)であっても良い。図1において、タイマ8は負荷電流ILが小さいことにより、検出電流値ILIMが最大値に達しない状態で出力電圧VOUT が目標電圧に達したとき、検出電流値ILIMを強制的に最大値に設定するための時間を生成する。
図1において、第1カウンタ9は、起動時にエラーアンプ1の基準電圧VREFを階段状に上昇させるためのカウンタである。又、第2カウンタ6と検出電流値制御回路7は、起動時の過電流保護回路3の検出電流値ILIMを決める回路であり、第2カウンタ6のカウンタデータであるカウント値と検出電流値制御回路7の検出電流値ILIMの設定値は、図6に示すように、1対1で対応している。第2カウンタ6がクリアされているとき、検出電流値ILIMの設定値は最小値をとり、カウントアップが完了しているときに最大値となる。ここで、図6の電流値は一例である。DC‐DCコンバータの電源電圧や出力電圧、過電流制限の電流値によって、適切な値は変化する。又、図6においてはカウンタデータとして、ビット2,ビット1,ビット0の3ビットの例が示されているが、3ビットに限られず、nビット(nは4以上の整数値)であっても良い。図1において、タイマ8は負荷電流ILが小さいことにより、検出電流値ILIMが最大値に達しない状態で出力電圧VOUT が目標電圧に達したとき、検出電流値ILIMを強制的に最大値に設定するための時間を生成する。
(カウンタ動作)
第2カウンタ6の動作波形は、図7に示すように表される。即ち、図7(a)に示すクロックCLK2の立下り時に、コンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPのレベルを参照して、ハイレベルの場合、図7(b)に示すように、ラッチ回路4をカウントアップする動作に対応する。ビット0〜ビット2に対応する動作波形は、図7(c)〜図7(e)に示すように表される。特に、図7(c)では、コンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPのレベルがハイレベルなので、カウントアップと共に、データを保持している様子が示されている。
第2カウンタ6の動作波形は、図7に示すように表される。即ち、図7(a)に示すクロックCLK2の立下り時に、コンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPのレベルを参照して、ハイレベルの場合、図7(b)に示すように、ラッチ回路4をカウントアップする動作に対応する。ビット0〜ビット2に対応する動作波形は、図7(c)〜図7(e)に示すように表される。特に、図7(c)では、コンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPのレベルがハイレベルなので、カウントアップと共に、データを保持している様子が示されている。
(負荷電流が大きく、クロック入力毎に基準電圧VREFがレベルアップする場合)
図8は負荷電流ILが大きく、クロックCLK2の入力毎に基準電圧VREFがレベルアップする場合の動作波形を示す。ビット0〜ビット2に対応する動作波形は、図8(a)〜(c)に示すように表される。図8(d)は、階段状に上昇していく基準電圧VREFの動作波形を示す。起動時には、第2カウンタ6はクリアされており、最小の検出電流値ILIM で過電流保護を行う。第2カウンタ6の起動後、基準電圧VREFは第1カウンタ9によって階段状に上昇していくが、クロックCLK2によって一定周期毎にコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPが検査され、負荷電流ILが大きいことにより、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いつかず、エラー出力信号VERRが三角波発生器TRWの三角波出力信号VOSCの下限電圧VT2(図3参照)を下回っている場合、第2カウンタ6がカウントアップされ、過電流保護回路3の検出電流値ILIMが1段階ステップアップする。図8(d)に示すTCK1は、クロックCK1のクロック周期を示している。
図8は負荷電流ILが大きく、クロックCLK2の入力毎に基準電圧VREFがレベルアップする場合の動作波形を示す。ビット0〜ビット2に対応する動作波形は、図8(a)〜(c)に示すように表される。図8(d)は、階段状に上昇していく基準電圧VREFの動作波形を示す。起動時には、第2カウンタ6はクリアされており、最小の検出電流値ILIM で過電流保護を行う。第2カウンタ6の起動後、基準電圧VREFは第1カウンタ9によって階段状に上昇していくが、クロックCLK2によって一定周期毎にコンパレータ2のコンパレータ出力信号VCOMPが検査され、負荷電流ILが大きいことにより、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFの上昇に追いつかず、エラー出力信号VERRが三角波発生器TRWの三角波出力信号VOSCの下限電圧VT2(図3参照)を下回っている場合、第2カウンタ6がカウントアップされ、過電流保護回路3の検出電流値ILIMが1段階ステップアップする。図8(d)に示すTCK1は、クロックCK1のクロック周期を示している。
(負荷電流が小さく、基準電圧VREFが最大値までレベルアップしない場合)
これに対し、図9は、負荷電流ILが小さく、クロックCLK2の入力毎に基準電圧VREFがレベルアップする動作を行わない場合、即ち、基準電圧VREFが最大値までレベルアップしない場合の動作波形を示す。ビット0〜ビット2に対応する動作波形は、図9(a)〜(c)に示すように表される。図9(d)は、対応する基準電圧VREFの動作波形を示す。負荷電流ILが小さく、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFを上回り、エラー出力信号VERRが三角波発生器TRWの三角波出力信号VOSC の上限電圧VT1(図3参照)を超える場合、検出電流値ILIM のステップアップはなく、インダクタンスLを流れるコイル電流IINDを小さい値に保持することで出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑えることができる。
これに対し、図9は、負荷電流ILが小さく、クロックCLK2の入力毎に基準電圧VREFがレベルアップする動作を行わない場合、即ち、基準電圧VREFが最大値までレベルアップしない場合の動作波形を示す。ビット0〜ビット2に対応する動作波形は、図9(a)〜(c)に示すように表される。図9(d)は、対応する基準電圧VREFの動作波形を示す。負荷電流ILが小さく、フィードバック電圧VFBの上昇が基準電圧VREFを上回り、エラー出力信号VERRが三角波発生器TRWの三角波出力信号VOSC の上限電圧VT1(図3参照)を超える場合、検出電流値ILIM のステップアップはなく、インダクタンスLを流れるコイル電流IINDを小さい値に保持することで出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑えることができる。
起動スタートから一定時間後に、タイマ8のタイマ信号TMSにより、第2カウンタ6の全ビットをセットし、検出電流値ILIMを最大値としている。図8(d)に示すTCK1は、クロックCK1のクロック周期を示し、又TDMはタイマ8のタイマ時間を表している。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路を使用することで、負荷電流ILの大小に関わらず安定した出力電圧VOUTの立ち上がり特性を得ることができる。
(シミュレーション結果)
図10にIL=0Aの負荷電流無しの時、図11に負荷電流IL=1.2A時のシミュレーション波形を示す。図10(a)はエラーアンプ1のマイナス入力端子における基準電圧VREF、図10(b)はインダクタンスLを流れるコイル電流IIND、図10(c)はフィードバック電圧VFBの波形をそれぞれ示している。同様に、図11(a)はエラーアンプ1のマイナス入力端子における基準電圧VREF、図11(b)はインダクタンスLを流れるコイル電流IIND、図11(c)はフィードバック電圧VFBの波形をそれぞれ示している。
図10にIL=0Aの負荷電流無しの時、図11に負荷電流IL=1.2A時のシミュレーション波形を示す。図10(a)はエラーアンプ1のマイナス入力端子における基準電圧VREF、図10(b)はインダクタンスLを流れるコイル電流IIND、図10(c)はフィードバック電圧VFBの波形をそれぞれ示している。同様に、図11(a)はエラーアンプ1のマイナス入力端子における基準電圧VREF、図11(b)はインダクタンスLを流れるコイル電流IIND、図11(c)はフィードバック電圧VFBの波形をそれぞれ示している。
図10および図11のシミュレーション波形から明らかなように、階段状に上昇する基準電圧VREFに対して、フィードバック電圧VFBの波形には、IL=0Aの負荷電流無しの時、負荷電流IL=1.2A時のいずれにおいても、オーバーシュートは全く発生していない。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路によれば、電源投入時の突入電流の制御を、電源投入時には小さく抑えておいた検出電流値(電流制限値)ILIMを、徐々に上昇していく基準電圧VREFと実際の出力電圧VOUTを定期的に比較して、これが基準電圧VREFの上昇に追いついていない場合に随時ステップアップさせる方法を採用している。これにより、負荷の大小に係わらず、出力電圧の上昇のための電流値を小さく抑えることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るソフトスタート回路によれば、スイッチング方式DC-DCコンバータの起動時の出力電圧のオーバーシュートを、負荷電流の大小に応じて過電流保護回路の保護電流値を制御することにより、緩和させることができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明は第1の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…エラーアンプ
2…コンパレータ
3…過電流保護回路
4…ラッチ回路
5…電流コンパレータ
6…第2カウンタ
9…第1カウンタ
7…検出電流値制御回路
8…タイマ
M1…出力MOSトランジスタ
IL…負荷電流
VOUT…出力電圧
VFB …フィードバック電圧
VREF…基準電圧
VCOMP…コンパレータ出力信号
2…コンパレータ
3…過電流保護回路
4…ラッチ回路
5…電流コンパレータ
6…第2カウンタ
9…第1カウンタ
7…検出電流値制御回路
8…タイマ
M1…出力MOSトランジスタ
IL…負荷電流
VOUT…出力電圧
VFB …フィードバック電圧
VREF…基準電圧
VCOMP…コンパレータ出力信号
Claims (5)
- 基準電圧とフィードバック電圧を入力するエラーアンプと、
前記基準電圧を階段状に上昇させる第1カウンタと、
前記エラーアンプのエラー出力信号と三角波を比較するコンパレータと、
前記フィードバック電圧の上昇が前記基準電圧の上昇に追いついているか否かを示す前記コンパレータのコンパレータ出力信号と、
前記コンパレータ出力信号を定期的に調べ,前記フィードバック電圧の上昇が前記基準電圧の上昇に追いついていない場合にはカウント値をカウントアップする第2カウンタと、
前記コンパレータ出力信号によって導通状態を制御される出力トランジスタと、
前記出力トランジスタの過電流を制御する過電流保護回路
とを備えることを特徴とするソフトスタート回路。 - 前記第2カウンタは、前記コンパレータ出力信号を参照して、前記カウント値をカウントアップすることを特徴とする請求項1記載のソフトスタート回路。
- 前記第1カウンタの起動後一定期間後、前記第2カウンタの前記カウント値を最大値に設定するタイマ信号を前記第2カウンタに出力するタイマを更に備えることを特徴とする請求項1記載のソフトスタート回路。
- 前記第2カウンタの前記カウント値にしたがって、前記過電流保護回路の検出電流値を設定する検出電流値制御回路を更に備えることを特徴とする請求項1記載のソフトスタート回路。
- 前記コンパレータと前記出力トランジスタの制御電極間に接続され,前記過電流保護回路の検出信号により前記出力トランジスタのオンデューティーを制御するラッチ回路を更に備えることを特徴とする請求項1記載のソフトスタート回路。
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JP2005103711A JP2006288054A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | ソフトスタート回路 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2005-03-31 JP JP2005103711A patent/JP2006288054A/ja not_active Withdrawn
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