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JP2006287555A - 携帯電話機間の電力移動システム - Google Patents

携帯電話機間の電力移動システム Download PDF

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JP2006287555A JP2005103967A JP2005103967A JP2006287555A JP 2006287555 A JP2006287555 A JP 2006287555A JP 2005103967 A JP2005103967 A JP 2005103967A JP 2005103967 A JP2005103967 A JP 2005103967A JP 2006287555 A JP2006287555 A JP 2006287555A
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Abstract

【課題】 外出先などでバッテリ切れになりかけた場合、携帯電話機と共にノートパソコン等の情報端末を携帯していなくても、自分の携帯電話機に充電することができる機会を格段に増やすこととなる電力移動システムを提供する。
【解決手段】 本発明の電力移動システムは、それぞれ電池を内蔵する複数の携帯電話機で構成され、1携帯電話機は、他の携帯電話機に対して電力を供給する供給手段を持ち、他の携帯電話機は、前記1携帯電話機から供給された電力を電池に蓄電する充電手段を持つ。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内蔵する電池で動作する携帯電話機に関し、特に内蔵する電池を充電する際の利便性向上技術に関する。
近年、携帯電話機は、本来の機能である音声通信機能のほかに、電子メール通信機能、テレビ・ラジオ放送受信機能、音楽データの記録再生機能など、様々な機能が搭載されるに至っている。
それらの機能を利用する際、通常は、内蔵するバッテリからの電力で動作している。したがって、内蔵するバッテリの充電は、定期的に行う必要がある。
しかしながら、使用する機能の種類、使用頻度によって、消費する電力量が異なり、予想外に電力を消費する場合や、充電するのを忘れて外出してしまう場合などがある。
このような場合、自機用の充電器を持っていないことがほとんどであり、また持っていたとしても外部電源が近くにあるとは限らない。
このような場合を想定し、携帯電話機と共に携帯していることが多いノートパソコン等の情報端末から充電を行う技術が開発されている(特許文献1参照)。
特開2001−186676号公報
しかし、携帯電話機のユーザの多くは、情報端末を共に持ち歩いているとは限らず、また、携帯電話機自体の多機能化、高性能化が進むにつれ、携帯電話機のみで様々な作業が可能となることが予想され、他の情報端末を共に携帯する機会は減ると考えられる。
またさらに、携帯電話機の機能が多様化するに従い、バッテリ切れは、物が買えない、電車に乗れない等、大変な不便を強いられることになりかねない。
そこで、本発明は、外出先などでバッテリ切れになりかけた場合、携帯電話機と共にノートパソコン等の情報端末を携帯していなくても、自分の携帯電話機に充電することができる機会を格段に増やすこととなる電力移動システムの提供を目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明の電力移動システムは、それぞれ電池を内蔵する第1携帯電話機と第2携帯電話機とで構成される電力移動システムであって、第1携帯電話機は、第2携帯電話機に対して電力を供給する供給手段を備え、第2携帯電話機は、前記第1携帯電話機から供給された電力を電池に蓄電する充電手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る電力移動システムは、上述の構成を備えることにより、他の携帯電話機から充電することができるので、回りに電源がなくても、他の携帯電話機がありさえすれば充電することができるようになる。
すなわち、外出先で、バッテリ切れになったときのみならず、遭難などの非常時に、複数の携帯電話機を所持しているが、外との連絡を保つ為に1つの携帯電話機に電力を集めたい場合や、自分の携帯電話機に装着できる他のバッテリがない場合などにも有効である。
また、前記第1携帯電話機は、更に、内蔵する電池の電力残量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが供給を所望する電力量を示す供給情報を取得する手段と、前記電力残量と前記供給情報とに基づいて、供給する電力量を決定する決定手段とを備え、前記供給手段は、第2携帯電話機に対して前記決定手段で決定した電力量の電力を供給することとしてもよい。
これにより、供給する電力をユーザが決めることができるので、自分の携帯電話機がバッテリ切れになるなどの不都合を防ぐことできるようになる。
また、直ぐに帰宅するなどの理由で、相手に自機の電力残量の全てを供給することも可能となる。
また、前記第2携帯電話機は、更に、内蔵する電池の電力残量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが充電を所望する電力量を示す充電情報を取得する手段と、前記電力残量と前記充電情報とに基づいて、要求する電力量を決定し、決定した電力量を表す情報を第1携帯電話機に送信する送信手段とを備え、前記第1携帯電話機は、前記送信手段で送信された情報を受信する手段を備え、前記供給手段は、前記受信した情報に基づき決定した電力量の電力を、第2携帯電話機に供給することとしてもよい。
これにより、充電する電力をユーザが決めることができるので、自分の携帯電話機に必要最小限度の電力のみを充電することできるようになる。
例えば、供給する側も供給される側も、自分達の今後の予定を考慮して電力をやり取りすることができるので、必要以上に電力を提供させてしまって相手の携帯電話機がバッテリ切れになることなどを防ぐことが出来る。
また、前記表示する電力残量に関する情報とは、前記検出手段により検出した電力残量によって待ち受け状態が維持される時間であることとしてもよい。
これにより、電力残量で維持できる待ち受け時間を知ることができるので、供給したり、供給されたりする電力を容易に決定することができるようになる。
また、前記第1携帯電話機および前記第2携帯電話機は、更に、それぞれ外部出力端子を有し、前記供給手段は、前記端子を通じて電力を供給することとしてもよい。
これにより、ケーブル等で接続して電力移動を行うことができるので、効率的に電力を移動することができるようになる。
また、本発明に係る携帯電話機は、電池を内蔵する携帯電話機であって、前記電池の電力残量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが供給を所望する電力量を示す供給情報を取得する手段と、前記電力残量と前記供給情報とに基づいて、供給する電力量を決定する決定手段と、前記決定した電力量の電力を外部に供給する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る携帯電話機は、電池を内蔵する携帯電話機であって、前記電池の電力残量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが充電を所望する電力量を示す充電情報を取得する手段と、前記電力残量と前記充電情報とに基づいて、蓄電する電力量を決定し、外部から供給される電力を、内蔵する電池に蓄電する充電手段とを備えることを特徴とする。
これにより、電力移動システムの構築が、容易にできるようになる。
<概要>
本発明に係る電力移動システムは、携帯電話機間で電力のやり取りを行うシステムである。すなわち、充電が必要な携帯電話機が、他の携帯電話機から電力を供給してもらうことが可能なシステムである。
現在、携帯電話機は、多くの人が携帯していることから、携帯電話機間で充電ができれば、バッテリ切れになりそうな時に充電できる機会を格段に増やすことが可能となる。
また、本発明は、携帯電話機が供給する電力量や、供給して欲しい電力量を指定して、電力のやり取りができるものである。
移動する電力量を決めることにより、お互いに再度のバッテリ切れを防ぐことが可能となる。
本実施形態では、携帯電話機同士をケーブルで接続して、電力を移動する場合について説明する。
<構成>
以下、本発明の実施形態に係る電力移動システムについて図1および図2を用いて説明する。
図1は、携帯電話機同士をケーブルで接続した様子を表す図である。
ここでは、携帯電話機1000と携帯電話機2000とを、ケーブル3000で接続している。
ケーブル3000は、電力の移動のみならず、データ通信も可能なものであるとする。
次に、図2は、本発明に係る電力移動システムの構成を示す機能ブロック図である。
第1携帯電話機1000は、送受信部1001、マイク1002、スピーカ1003、着信報知部1004、制御部1100、操作部1200、表示部1300、外部通信部1400、電池情報記憶部1500、電源制御部1600、電力残量検出部1700、充電用電源作成部1800、電力移動接続部1900および電池1010で構成される。
また、第2携帯電話機2000は、送受信部2001、マイク2002、スピーカ2003、着信報知部2004、制御部2100、操作部2200、表示部2300、外部通信部2400、電池情報記憶部2500、電源制御部2600、電力残量検出部2700、充電部2800、電力移動接続部2900および電池2010で構成される。
第1携帯電話機1000と第2携帯電話機2000とは、基本的には同じような構成を備えるが、第2携帯電話機2000の充電部2800が、第1携帯電話機1000では充電用電源作成部1800となる点のみが異なる。
これは、本実施形態では、第2携帯電話機2000が、電力を供給してもらう側であり、第1携帯電話機1000が、電力を供給する側である事に起因する構成の違いである。
尚、第1携帯電話機および第2携帯電話機共に、電力を供給してもらう側にも、電力を供給する側にもなれるものとする。すなわち、充電部2800と電源作成部1800の双方を有するが、ここでは、説明の便宜上、片方の役割を果たす為に必要な機能部のみを記載してある。
以下、各機能部について説明する。説明に際して、第1携帯電話機1000と第2携帯電話機2000とで機能が共通する機能部は、一緒に説明する。
送受信部(1001、2001)は、送信する信号を制御部(1100、2100)から受け取り、送信用の所定の形態に変換し、変換した送信信号をアンテナ(図示していない)を介して送信する機能と、アンテナにより受信された信号を復調などの処理を行い、制御部(1100、2100)に送る機能とを有する。
マイク(1002、2002)は、外部音声を入力する機能を有し、スピーカ(1003、2003)は、音声信号を出力する機能を有する。
また、着信報知部(1004、2004)は、リンガーやバイブレータ等を通して、着信等をユーザに知らせる機能を有する。
制御部(1100、2100)は、各機能部同士のデータの受け渡しおよび制御などを行う機能を有する。また、本実施形態では、電力移動を行う際に、電源制御部(1600、2600)に指示を出す機能も有する。
操作部(1200、2200)は、ボタン、キーなどで構成され、ボタンの押下などのユーザの指示を受け取り、制御部(1600、2600)に通知する機能を有する。
表示部(1300、2300)は、いわゆるディスプレイであり、電話番号やメニューなどの様々な情報を表示する機能を有する。
次に、外部通信部(1400、2400)は、他の携帯電話機との通信を行う機能を有する。この通信部は、通常の携帯電話機が備えている基地局との通信を行うものではない。また、電力を移動するものではない。
この外部通信部(1400、2400)による通信は、ケーブル3000(図1参照)で接続して行うものとする。
電池情報記憶部(1500、2500)は、携帯電話機の内蔵電池の容量など、内蔵電池に関した情報を記録する機能を有する。記録している情報については、図4および図5を用いて、後で説明する。
電力残量検出部(1700、2700)は、電池(1010、2010)の残量を検知する機能を有する。
電力移動接続部(1900、2900)は、他の携帯電話機と電力をやり取りする機能を有する。具体的には、ケーブルで電力を移動する場合には、ケーブルの外部端子等をいう。
第1携帯電話機1000の電源制御部1600は、供給する電力量を決定し、充電用電源作成部1800に指示を出す等の機能を有する。
一方、第2携帯電話機2000の電源制御部2600は、要求する電力量を決定したり、充電部2800に充電の指示を出す等の機能を有する。
これらの電源制御部(1600,2600)は、電力を供給する側か供給される側かで、その機能を選択する。電力移動システムの立ち上げ時に「電力供給依頼」をメニューから選択した側が、電力を供給される側、本実施形態では第2携帯電話機となる。
第1携帯電話機1000の充電用電源作成部1800は、内蔵する電池電源を使用し、昇圧回路にて供給する電源を作成する機能を有する。本実施形態では、第2携帯電話機2000の電池2010の電圧は、予め一定の範囲内であることとし、昇圧回路はその電圧よりも高い電圧に昇圧する。
第2携帯電話機2000の充電部2800は、電池2010への充電を行う機能を有する。具体的には、充電用の回路が該当する。
ここで電源制御部1600等の各部による各処理の全部または一部は、CPU(図示していない)が各種プログラムを実行することにより実現されるものである。
<データ>
以下、電力移動システムが用いる主なデータについて、図3および図4を用いて説明する。
図3(a)は、第1携帯電話機の電池情報の構成および内容例を示す図であり、 図3(b)は、第1携帯電話機の、供給する電力量の指定画面の例を示す図である。
まず、図3(a)の第1携帯電話機1000の電池情報1510について説明する。
この電池情報1510は、予め作成されているものであり、電池情報記憶部1500に記憶されている。この内容は、内蔵している電池の容量や、携帯電話機での電力消費量などにより、機種によって異なるものである。
電池情報1510は、電力残量1511、全体比1512および待受時間1513で構成される。
電力残量1511は、内蔵する電池1010の電力の残量を表している。単位は、mAh(ミリアンペアアワー)である。
全体比1512は、電力残量検出部1700が検出した電力残量の、満充電の場合に対する比を表し、単位は%(パーセント)である。
また、待受時間1513は、電力残量1511で表される電力量で維持できる待ち受け時間の長さを表しており、単位は時間である。
次に、図3(b)の第1携帯電話機の画面1310について説明する。
画面1310には、現時点での電池の残量に関する情報と、供給できる電力の選択肢1311が表示されている。選択肢1311には、供給できる電力のパーセントと、電力を供給した後に残る電力量で可能な待ち受け時間とが表示される。
供給できる電力量をパーセントで示すのは、ユーザは自機の電池容量を覚えている場合はまれであると考えられ、自機の電力残量を把握し易くする為である。
また、電力を供給した後の待ち受け時間を示すのは、供給する電力量を選択するときの指針となるものを提供する為である。もちろん、他の情報でもよい。
この選択肢の1つをフォーカスし、確定キー1313で選択する。
例では、現時点での電池の残量に関する情報は「残量 75%」、「待受時間 270時間」であり、供給できる電力の選択肢は「25%:180時間」、「50%:90時間」、「75%:0時間」であり、ユーザは「50%:90時間」をフォーカスしている。これは、50%の電力を供給したとしたら、あと90時間は待ち受け状態を維持できることを示す。
尚、本実施形態では、電力残量は切捨てで扱うものとする。例えば、実際に検出された電力残量が650mAhであった場合は、600mAhとして、電力残量を表示する(以下、同様である)。
次に、図4(a)は、第2携帯電話機の電池情報の構成および内容例を示す図であり、 図4(b)は、第2携帯電話機の、充電する電力量の指定画面の例を示す図である。
図4(a)の第2携帯電話機2000の電池情報2510は、図3(a)に示す第1携帯電話機1000の電池情報1510と同様に、予め作成されているものであり、電池情報記憶部2500に記憶されている。
電池情報2510は、電力残量2511、全体比2512および待受時間2513で構成され、その内容は、それぞれ、電池情報1510の電力残量1511、全体比1512および待受時間1513(図3(a)参照)と同様である。
ただし、第2携帯電話機2000の電池2010の容量は第1携帯電話機1000の電池1010とは異なっている。電力残量2511を表す間隔は、200mAhであるが、他の間隔であってもよく、機種に依存する。
次に、図4(b)の第2携帯電話機の画面2310について説明する。
画面2310は、現時点での電池の残量に関する情報と、第1携帯電話機1000が供給してもよいとした供給電力2311と、この電力を充電した場合の充電後情報2312とが表示されている。
ユーザは、供給電力2311の供給を依頼したい場合は、OKボタン2313を押下する。
例では、現時点での電池の残量に関する情報は「残量 20%」、「待受時間 80時間」であり、提供してもらえる供給電力2311は「400mAh」、供給電力を充電した後の電池の残量は、「60%:240時間」である。
<動作>
以下、上述した第1携帯電話機1000と第2携帯電話機の動作について図5を用いて説明する。
図5は、電力移動システムの処理を示すフローチャートである。
まず、電池残量が少なくなってきた第2携帯電話機2000のユーザは、自機の第2携帯電話機2000と第1携帯電話機1000とをケーブル3000で接続する(図1参照)。
次に、第2携帯電話機2000の操作部2200を操作し、表示部2300であるディスプレイにメニューを表示させ、メニューから、「電力移動システム」を選択する。本実施形態では、メニューから本システムを動作させることとしているが、例えば、特定のボタンやキーを押下することのみで動作させることとしてもよい。
メニューから、「電力移動システム」を選択した旨を検知した操作部2200は、その旨を制御部2100に通知する。
通知を受けた制御部2100は、外部通信部2400に、第1携帯電話機との接続を依頼する。
依頼を受けた外部通信部2400は、ケーブル3000を通して第1携帯電話機1000の外部通信部1400と接続を試みる(ステップS200)。
一方、第1携帯電話機1000では、第2携帯電話機1000とケーブル3000で接続された後、第2携帯電話機と同様に、「電力移動システム」を選択し、動作させる。
外部通信部1400は、第2携帯電話機2000から接続を求めてきていることを検知したら接続し(ステップS100)、接続が完了した旨を制御部1100に通知する。
第2携帯電話機2000の外部通信部2400は、第1携帯電話機1000との接続が完了したことを検知したら、その旨を制御部2100に通知する。
接続が完了した旨の通知を受けた制御部2100は、その旨を表示部2300に表示し、接続が完了した旨の表示を確認したユーザは、メニューから「電力供給依頼」を選択する。
「電力供給依頼」を選択した旨を操作部2200から受け取った制御部2100は、電力の供給依頼を外部通信部2400を介して、第1携帯電話機に送信する(ステップS210)。
電力の供給依頼を外部通信部1400を介して受け取った第1携帯電話機の制御部1100は、その旨を表示部1300に表示し、電力供給依頼を確認したユーザは、メニューから「電力供給了承」を選択する。
「電力供給了承」を選択した旨を操作部1200から受け取った制御部1100は、電力の供給了承を外部通信部1400を介して、第2携帯電話機に送信する(ステップS110)。
その後、第1携帯電話機の制御部1100は、電源制御部1600に電力移動の処理を行うよう依頼する。
依頼をうけた第1携帯電話機の電源制御部1600は、まず、電力残量を検出するよう電力残量検出部1700に依頼する。
依頼をうけた電力残量検出部1700は、電池1010の電力残量を検出し(ステップS120)、検出した残量を電源制御部1600に渡す。
検出した電力残量を受け取った電源制御部1600は、電池情報記憶部1500から電池情報1510を読出し、電池の残量に関する情報と、供給できる電力の選択肢1311を作成し(図3(b)参照)、制御部1100を介して、表示部1300に表示依頼を行う。依頼を受けた表示部1300は、電池残量に関する情報などを表示する(ステップS130)。
ここで表示する選択肢1311は、供給可能な電力を表示する。従って、現在の残量が「25%」であった場合は、選択肢1311は「25%:0時間」の1つのみとなる。
ユーザは、表示された選択肢1311から1つ選択するか、又は、電力の供給をキャンセルする。キャンセルは、キャンセルボタンを押下するものとする。
第1携帯電話機のユーザ、すなわち電力供給側のユーザが、キャンセルした場合には、その旨を第2携帯電話機のユーザに伝え、電力移動システムを終了する。
ユーザが、表示された選択肢1311から1つを選択した場合には、制御部1100を介して操作部1200から、選択された選択肢が電源制御部1600に通知される。
選択された選択肢の通知を受けた電源制御部1600は、供給する電力量を電池情報1510から求め、第2携帯電話機2000に通知する(ステップS140)。
また、一方、第1携帯電話機1000から、「電力供給了承」を選択した旨の通知を受けた第2携帯電話機2000の制御部2100は、電源制御部2600に電力移動の処理を行うよう依頼する。
依頼を受けた電源制御部2600は、電力残量を検出するよう電力残量検出部2700に依頼し(ステップS220)、表示部2300に表示する(ステップS230)。このとき、画面2310(図4(b)参照)の供給電力2311および充電後電力2312は、空欄となっている。
その後、第1携帯電話機1000から、供給される電力量の通知を受けた第2携帯電話機2000の制御部2100は、その値を画面2310に表示するよう表示部2300に依頼する。依頼を受けた表示部2300は、画面2310の供給電力2311を表示する。
制御部2100は同時に、受け取った電力量を電源制御部2600に通知する。
電源制御部2600は、通知された電力量の電力を充電した場合の状態を算出する。具体的には、電池情報記憶部2500の情報2510を読出し、充電後の電力残量の割合と可能な待ち受け時間を求める。
例では、「400mAh」を充電すると、現在の電力残量が「20%」、すなわち、「200mAh」であるから、充電後の電力残量は「200mAh+400mAh=600mAh」となる。従って、充電後の電力残量は、「60%」、可能な待ち受け時間は「240時間」となる(図4(a)参照)。
このように、自機の電池の性能に合わせて充電後の状態を表示することにより、ユーザは供給される電力が充分か否かの判断をすることが容易となる。
充電後の状態を確認したユーザは、電力量が充分と判断すれが、OKボタン2313を押下し、第1携帯電話機1000に電力の供給開始を依頼する(ステップS240)。
ここで、電力量が不十分または多すぎると判断すれば、キャンセルボタン(図示していない)を押下し、第1携帯電話機1000のユーザに、再度選択肢を選択してもらう(図3(b)参照)。
第2携帯電話機2000から、電力の供給開始の依頼を受けた第1携帯電話機1000の電源制御部1600は、充電用電源作成部1800に電源の作成を開始するよう依頼する。
依頼を受けた充電用電源作成部1800は、自機の電池1010の電圧を昇圧し、電力移動接続部1900とケーブル3000を介して、第2携帯電話機2000に電力を送出する(ステップS150)。すなわち、第2携帯電話機の端子に電圧をかける。
第2携帯電話機2000では、電力移動接続部2900と充電部2800を介して、電池2010の端子に印加されることで、蓄電を行う(ステップS250)。
充電用電源作成部1800に電力の供給依頼をした電源制御部1600は、所定の間隔ごとに、電力残量検出部1700に電池の残量を検出するよう依頼する(ステップS160)。例えば、1秒の間隔で、電力残量をチェックする。
電源制御部1600は、電力残量検出部1700が検出する電力残量から供給した電力の量を求め、求めた電力量が供給予定の電力量に達した場合(ステップS170:YES)には、充電用電源作成部1800に作成を中止する旨通知し、電力の供給を終了し、供給が終了した旨のメッセージを表示部1300に表示する。また、第2携帯電話機2000に対して、電力の供給が終了した旨通知し、電力移動システムを終了する(ステップS180)。
電力の供給が終了した旨の通知を受けた第2携帯電話機2000は、充電が終了した旨のメッセージを表示部2300に表示し、電力移動システムを終了する(ステップS260)。
尚、第2携帯電話機1000の電池2010が、満充電になった場合は、電力の移動を終了する。
<補足>
以上、本発明に係る電力移動システムについて実施形態に基づいて説明したが、このシステムを部分的に変形することもでき、本発明は上述の実施形態に限られないことは勿論である。即ち、
(1)実施形態では、電力の移動量を指定して、その分の電力を移動することとしているが、供給する側が残したい電力量を設定して、または、充電される側が充電後の電力残量を設定して、電力を移動することとしてもよい。
この場合は、所定の時間間隔で、電力残量を検出し、目的の電力残量となった時点で、電力の移動を中止する。
(2)実施形態では、電力の移動中の状態を通知することはしていないが、電力を供給する側と供給される側とが、定期的に通信し、電力残量を更新することとしてもよい。
(3)実施形態では、電力供給側は、すべての電力を供給できるものとしているが、電力残量が、一定値を下回った時点で終了することとしてもよい、
(4)実施形態では、電力の移動は、ケーブルを利用して行うこととしているが、無線で行ってもよい。
例えば、電磁誘導方法で、例えば、交流磁場を生成するなどを利用する。
無線で電力移動を行う場合は、ケーブルが不要であるという利点があり、一方、ケーブルを使用して電力移動を行う場合は、電力のロスが少ないという利点がある。
また、実施形態では、携帯電話機間の通信は、ケーブルを接続して行うこととしているが、無線であっても良い。例えば、Bluetoothや赤外線などを利用した通信であってもよい。
(5)実施形態では、電力を供給される側の電池の電圧は、予め一定の範囲内であることとしているが、予め定めておかなくてもよい。
例えば、供給される側の携帯電話機から供給する側の携帯電話機に、電圧に関する情報を送信し、その電圧情報に基づいて、供給する電源を作成することとしてもよい。
(6)実施形態では、携帯電話機間での電力移動を説明しているが、これに限られない。例えば、携帯電話機とPDA(Personal Digital Assistants)、PDA同士、携帯電話機と複数の機器などの間での電力移動も可能である。
(7)実施形態で示した携帯電話機の各機能を実現させる為の各制御処理(図2等参照)をCPUに実行させる為のプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるCPUで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのCPUがそのプログラムを実行することにより実施形態で示した携帯電話機の各機能が実現される。
内蔵電池で動作する、あらゆる携帯端末の充電方法として有用である。
電力移動システム実施時の、携帯電話機同士をケーブルで接続した様子を表す図である。 本発明に係る電力移動システムの構成を示す機能ブロック図である。 図3(a)は、第1携帯電話機の電池情報の構成および内容例を示す図であり、 図3(b)は、第1携帯電話機の、供給する電力量の指定画面の例を示す図である。 図4(a)は、第2携帯電話機の電池情報の構成および内容例を示す図であり、 図4(b)は、第2携帯電話機の、充電する電力量の指定画面の例を示す図である。 電力移動システムの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1000 第1携帯電話機
1001、2001 送受信部
1002、2002 マイク
1003、2003 スピーカ
1004、2004 着信報知部
1010、2010 電池
1100、2100 制御部
1200、2200 操作部
1300、2300 表示部
1310、2310 画面
1400、2400 外部通信部
1500、2500 電池情報記憶部
1510、2510 電池情報
1600、2600 電源制御部
1700、2700 電力残量検出部
1800 充電用電源作成部
1900、2900 電力移動接続部
2000 第2携帯電話機
2800 充電部
3000 ケーブル

Claims (7)

  1. それぞれ電池を内蔵する第1携帯電話機と第2携帯電話機とで構成される電力移動システムであって、
    第1携帯電話機は、第2携帯電話機に対して電力を供給する供給手段を備え、
    第2携帯電話機は、前記第1携帯電話機から供給された電力を電池に蓄電する充電手段を備える
    ことを特徴とする電力移動システム。
  2. 前記第1携帯電話機は、更に、内蔵する電池の電力残量を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが供給を所望する電力量を示す供給情報を取得する手段と、
    前記電力残量と前記供給情報とに基づいて、供給する電力量を決定する決定手段とを備え、
    前記供給手段は、第2携帯電話機に対して前記決定手段で決定した電力量の電力を供給する
    ことを特徴とする請求項1記載の電力移動システム。
  3. 前記第2携帯電話機は、更に、内蔵する電池の電力残量を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが充電を所望する電力量を示す充電情報を取得する手段と、
    前記電力残量と前記充電情報とに基づいて、要求する電力量を決定し、決定した電力量を表す情報を第1携帯電話機に送信する送信手段とを備え、
    前記第1携帯電話機は、前記送信手段で送信された情報を受信する手段を備え、
    前記供給手段は、前記受信した情報に基づき決定した電力量の電力を、第2携帯電話機に供給する
    ことを特徴とする請求項1記載の電力移動システム。
  4. 前記表示する電力残量に関する情報とは、前記検出手段により検出した電力残量によって待ち受け状態が維持される時間である
    ことを特徴とする請求項2または3記載の電力移動システム。
  5. 前記第1携帯電話機および前記第2携帯電話機は、更に、それぞれ外部出力端子を有し、
    前記供給手段は、前記端子を通じて電力を供給する
    ことを特徴とする請求項1記載の電力移動システム。
  6. 電池を内蔵する携帯電話機であって、
    前記電池の電力残量を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが供給を所望する電力量を示す供給情報を取得する手段と、
    前記電力残量と前記供給情報とに基づいて、供給する電力量を決定する決定手段と、
    前記決定した電力量の電力を外部に供給する手段と
    を備えることを特徴とする携帯電話機。
  7. 電池を内蔵する携帯電話機であって、
    前記電池の電力残量を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出した電力残量に関する情報を表示し、ユーザが充電を所望する電力量を示す充電情報を取得する手段と、
    前記電力残量と前記充電情報とに基づいて、蓄電する電力量を決定し、外部から供給される電力を、内蔵する電池に蓄電する充電手段と
    を備えることを特徴とする携帯電話機。
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