JP2006270824A - ディジタル放送受信装置及びディジタル放送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 受信状態に応じてサイマル放送を切替える際、番組を切れ目無く切替える。
【解決手段】 アナログ放送受信部3がアナログテレビ放送を受信して再生出力Adecを出力する時間t2と、ディジタル放送受信部2がディジタルテレビ放送を受信して再生出力Ddecを出力する時間t1との時間差(t1−t2)を、遅延時間検出部6が検出し、受信状態検出部5がディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送の受信状態を検出する。ディジタル放送受信部2の再生出力Ddecを切替え部8を介して出力中に、制御部7が受信状態検出部5の検出結果に基づいて受信状態の悪化を判断すると、遅延部4の遅延時間を時間差(t1−t2)に設定した後、切替え部8を制御して、アナログ放送受信部2の再生出力Adecが遅延部4で遅延されて成る遅延信号Adlyを出力信号Doutとして切れ目無く出力させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 アナログ放送受信部3がアナログテレビ放送を受信して再生出力Adecを出力する時間t2と、ディジタル放送受信部2がディジタルテレビ放送を受信して再生出力Ddecを出力する時間t1との時間差(t1−t2)を、遅延時間検出部6が検出し、受信状態検出部5がディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送の受信状態を検出する。ディジタル放送受信部2の再生出力Ddecを切替え部8を介して出力中に、制御部7が受信状態検出部5の検出結果に基づいて受信状態の悪化を判断すると、遅延部4の遅延時間を時間差(t1−t2)に設定した後、切替え部8を制御して、アナログ放送受信部2の再生出力Adecが遅延部4で遅延されて成る遅延信号Adlyを出力信号Doutとして切れ目無く出力させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ディジタル放送を受信するディジタル放送受信装置とディジタル放送受信方法に関する。
近年、放送のディジタル化が進められ、新たな放送メデアとしてCS(Communication Satellite)ディジタル放送、BS(Broadcasting Satellite)ディジタル放送、地上ディジタル放送が開始されている。
また、ディジタル放送では、情報源符号化方式及び伝送制御信号方式として、MPEG2−TS及びTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)、多重化方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式等が採用されている。
これにより、劣化耐性に優れた伝送と、放送周波数の有効利用が可能となり、伝送帯域幅を複数セグメントに分けて放送を行う多チャンネル化、テレビ放送等の高画質化及び高機能化、放送のみならず様々なデータを伝送するマルチメディア化、固定受信向けと移動受信向けの番組を組み合わせた放送サービス等を行うことを可能にしている。
また、非特許文献1と非特許文献2に公開されているように、既存の地上アナログテレビ放送から地上ディジタルテレビ放送への移行が完了するまでの移行期間では、同じ番組のディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送とを夫々別個の伝送帯域に割り当てて同じ時間帯に放送するサイマル放送(simultaneous broadcast)が行われ、これによって、アナログテレビ放送受信装置の所有者がディジタルテレビ放送受信装置を購入等するまでの間、アナログテレビ放送を視聴することができるようになっている。
また、移行期間では、所定の移行計画(アナログ周波数変更対策)に従ってアナログテレビ放送に割り当てられている伝送帯域を変更することで、ディジタル放送用の伝送帯域を確保することとしている。
また、地上ディジタル放送では、上述した同一番組をディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送によって同時間帯に放送するサイマル放送だけでなく、同一番組を劣化耐性の異なる伝送路符号化方式で同時間帯に多重伝送するサイマル放送も実用段階に入っている。
すなわち、OFDM方式は、1つの伝送帯域を複数のセグメント(具体的には13セグメント)に分けると共に、その複数のセグメントを所定数ずつのセグメントのグループ(例えば、5セグメントと7セグメントと1セグメントの各グループ等)に分け、各グループ毎に所要のパラメータで伝送路符号化を行って、フェージング等に対する劣化耐性の異なる複数の伝送を行うことが可能な階層伝送方式である。このことから、1つの伝送帯域の中の所定のグループ(例えば、5セグメントのグループと7セグメントのグループ)によって固定受信向けと移動受信向けの同一番組を同時間帯にディジタルテレビ放送し、更に残余のグループ(例えば、1セグメントのグループ)で同一番組の音声をディジタルラジオ放送する等の様々な形態での放送サービスが可能である。
このように、同一番組を異なった伝送路符号化方式で同時間帯に多重伝送するサイマル放送も実用段階に入っている。
ところが、ディジタル放送の特徴として、ディジタル放送受信装置がディジタル放送を受信中に、劣化耐性の限界に達するまでは映像や音声等の品質劣化を抑制することが可能であるが、電波状態の劣化等によって受信状態が悪化して劣化耐性の限界を超えることとなると、いわゆる崖効果(Cliff Effect)により急激に品質劣化が生じ、更に、ディジタル放送の放送方式の違いによっても、壁効果の生じる条件が異なる。
そこで、この崖効果の影響を回避するため、特許2001−217735号公報に開示された放送受信装置が提案されている。
この放送受信装置は、サイマル放送であるディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送を受信するサイマル放送受信装置であり、ディジタル放送を受信中に、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)を監視し、そのビット誤り率が所定の限界点に達すると、アナログテレビ放送に切替えて受信することで、映像や音声等の品質の急減な劣化を防止するようにしている。すなわち、アナログテレビ放送に切替えると、良好な受信状態の下でディジタル放送を受信する場合に較べて映像や音声等の品質が低下することとなるが、崖効果の影響を回避することができ、同時間帯に放送されている同一番組を継続して受信することを可能にしている。
総務大臣指定 指定周波数変更対策機関 ARIB 社団法人電波産業会「http://www.arib.or.jp/anahen/index.html」(アナログ周波数変更対策情報)
総務大臣指定 指定周波数変更対策機関 社団法人電波産業会「http://www.arib.or.jp/anahen/skj/1_skj.html#top」(地上ディジタルテレビ・アナログ周波数変更対策情報 アナログ周波数変更のスケジュール)
特開2001−217735号公報
しかしながら、上記従来の放送受信装置では、受信状態が悪化したと判断すると、単にディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送の受信へと切替えているに過ぎない。このため、同一番組に切り替わるものの、ディジタルテレビ放送を受信再生していた番組の映像や音声等と、アナログテレビ放送に切替えて受信再生されるその同一番組の映像や音声等とが時間的にずれて不連続となり、例えば切替え時に視聴者等に違和感を与える等の問題がある。
本発明はこうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、同時間帯に同一番組を放送しているサイマル放送を切替える際、同一番組を連続して受信再生することが可能なディジタル放送受信装置とその受信方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、異なる放送方式の複数の放送によって同一番組が同時間帯に放送されるサイマル放送を受信し、受信状態の良好な放送に切替えるディジタル放送受信機であって、前記サイマル放送の一の放送を受信する第1放送受信手段と、前記サイマル放送の他の放送を受信する第2放送受信手段と、前記第1,第2放送受信手段の受信状態を検出する受信状態検出手段と、前記第1放送受信手段が前記一の放送を受信して再生出力を出力する時間と、前記第2放送受信手段が前記他の放送を受信して再生出力を出力する時間との時間差を検出する遅延時間検出手段と、前記遅延時間検出手段で検出される時間差に相当する遅延時間に設定され、前記第1放送受信手段の前記再生出力と前記第2放送受信手段の前記再生出力との出力タイミングを前記遅延時間によって合わせる遅延手段と、前記遅延手段によって出力タイミングが合わせられた前記第1放送受信手段の前記再生出力と前記第2放送受信手段の前記再生出力とを切替えて出力する切替え手段と、前記第1,第2放送受信手段と遅延手段と切替え手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1,第2放送受信手段に前記サイマル放送を受信させ、前記切替え手段に前記第1放送受信手段の前記再生出力を出力させている際、前記受信状態検出手段の検出結果に基づいて受信状態の悪化を検出すると、前記遅延時間検出手段で検出される前記時間差を前記遅延手段の遅延時間に設定して、前記切替え手段を切替え制御することにより、前記出力タイミングが合わせられた前記第2放送受信手段の前記再生出力を出力させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディジタル放送受信装置であって、前記サイマル放送はテレビ放送であることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係るディジタル放送受信装置について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態のディジタル放送受信装置の構成を表したブロック図、図2は、トランスポートストリーム(MPEG-2 TS)の構成を説明するための概念図である。
図1において、このディジタル放送受信装置1は、地上放送受信アンテナANTが接続された第1放送受信手段としてのディジタル放送受信部2及び第2放送受信手段としてのアナログ放送受信部3と、遅延部4と、受信状態検出部5、遅延時間検出部6、制御部7、切替え部8を有して構成され、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3が、異なる放送方式で放送されてくるサイマル放送の一方のディジタルテレビ放送と他方のアナログテレビ放送を夫々受信する。
このディジタル放送受信装置1の個々の構成を説明する前に、放送局側から伝送されてくる地上ディジタル放送の放送方式について、図2を参照して概説することとする。
地上ディジタル放送では、エンコード(符号化)された映像データや音声データ、番組再生のための制御情報データ、放送事業者のサービス情報データ等をパケット化し、時系列のストリームとして多重伝送することを可能にするトランスポートストリーム(TS:Transport Stream)が用いられ、更に、トランスポートストリーム(TS)を伝送するための伝送路符号化方式として、OFDM方式が採用されている。
トランスポートストリーム(TS)は、トランスポートストリームパケット(TSP:Transport Stream Packet)と呼ばれる固定長(188バイト)のパケットが時系列に繋がった集合として構成され、各トランスポートストリームパケット(TSP)は、TSヘッダ(Transport Stream header)とTSペイロード(Transport Stream payload)を有して構成されている。
そして、エンコードされた映像データや音声データ等の番組データが、エレメンタリーストリーム(ES:Elementary Stream)やパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES:Packetized Elementary Stream)と呼ばれるパケットデータとして作成され、トランスポートストリームパケット(TSP)中に伝送されるようになっている。
更に、受信装置側で元の映像データと音声データにデコードする際、放送局側と受信装置側を基本クロックに合わせてAV同期等をとるためのPCR(Program Clock Reference)と呼ばれるデータも、トランスポートストリームパケット(TSP)中に伝送されるようになっている。
更に、受信装置側で、上述の多重化されているエレメンタリーストリーム(ES)やパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES)の多重解除を行って、元の映像データや音声データにデコード等するために用いるPAT(Program Association Table)、PMT(Program Mapped Table)、CAT(Conditional Access Table)、NIT(Network Information Table)等のテーブルデータから成るPSI(Program Specific Information)セクションと呼ばれる再生制御に関するデータの他、電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)の作成等に用いられる、番組名や、番組開始及び終了時刻、番組内容、番組ジャンル等の情報を有するテーブルデータ(EIT:Event Information Table)等から成る番組配列に関する情報(SI:Service Information)も、トランスポートストリームパケット(TSP)中に伝送されるようになっている。
そして、放送局側では、作成したトランスポートストリーム(TS)に、誤り訂正のための外符号符号化、周波数スペクトルの均一化のためのエネルギー拡散、インターリーブ、更に誤り訂正のための内部符号符号化等の処理を行い、デジタル変調によってベースバンド信号(OFDM変調波)を生成して、フロントエンド部を介して電波伝送する。
したがって、受信装置側では、到来電波を受信して放送局側が行ったのとは逆の復調処理等を行うことで、トランスポートストリーム(TS)を再生し、更に、PSIセクションのPAT、PMT、CAT、NIT等のテーブルデータの情報を解析し、その解析結果に基づいて、トランスポートストリーム(TS)に含まれているエレメンタリーストリーム(ES)やパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES)、EIT等のサービス情報(SI)を分離して、エレメンタリーストリーム(ES)やパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES)に含まれているエンコードされている映像データと音声データをデコード(MPEG-2 Video、MPEG-2 AAC)することで、元の映像データや音声データを再生することができるようになっている。
更に、AV同期等をとるためのPCRデータに基づいて所定周波数(具体的には、27MHz)の基本クロックを生成し、その同期クロックに同期した水平及び垂直同期のタイミングに合わせて元の映像データや音声データを再生することにより、ディスプレイ装置やスピーカシステム等に供給した場合に、放送局側との同期が取れるようになっている。
更に、分離したEIT等のサービス情報(SI)をOSD(On Screen Display)部に供給することで、電子番組表(EPG)のためのデータを作成することができるようになっている。
再び図1を参照して、本実施形態のディジタル放送受信装置1の各構成を説明する。
ディジタル放送受信部2は、受信アンテナANTに生じるRF(Radio Frequency)受信信号と、制御部7からの選局制御信号CHDに従って内部発生する同調周波数の局発信号とを混合することによる周波数変換処理を行うことによって中間周波信号を生成し、その中間周波信号を直交検波することでベースバンド信号(OFDM変調波)を再生する。更に、そのベースバンド信号に対して、放送局が送信時に行ったのとは逆の処理、すなわちOFDM復調処理等を行うことで、トランスポートストリーム(TS)を再生する。
ディジタル放送受信部2は、受信アンテナANTに生じるRF(Radio Frequency)受信信号と、制御部7からの選局制御信号CHDに従って内部発生する同調周波数の局発信号とを混合することによる周波数変換処理を行うことによって中間周波信号を生成し、その中間周波信号を直交検波することでベースバンド信号(OFDM変調波)を再生する。更に、そのベースバンド信号に対して、放送局が送信時に行ったのとは逆の処理、すなわちOFDM復調処理等を行うことで、トランスポートストリーム(TS)を再生する。
更に、ディジタル放送受信部2は、再生したトランスポートストリーム(TS)に含まれているPSIセクションのPAT、PMT、CAT、NIT等のテーブルデータの情報を解析し、その解析結果に基づいて、エレメンタリーストリーム(ES)やパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES)、EIT等のサービス情報(SI)を分離すると共に、エレメンタリーストリーム(ES)やパケッタイズドエレメンタリストリーム(PES)に含まれているエンコードされている映像データと音声データを、PCRデータに基づいてAV同期させてデコードすることにより、元の映像データと音声データ(以下「ディジタルTV再生映像音声信号」と総称する)Ddecを再生して、切替え部8に供給する。
アナログ放送受信部3は、受信アンテナANTに生じるRF受信信号と、制御部7からの選局制御信号CHAに従って内部発生する同調周波数の局発信号とを混合することによる周波数変換処理を行うことによって中間周波信号を生成し、その中間周波信号を映像検波(AM検波)と音声検波(FM検波)することでコンポジットビデオ信号と音声ベースバンド信号を生成する。更に、コンポジットビデオ信号に含まれているコンポジット同期信号(水平同期信号と、垂直同期のための等価パルス)に基づいて再生同期信号を生成すると共に、コンポジットビデオ信号に含まれている映像信号成分に対して輝度及び色信号処理等を施すことで映像信号を再生し、更に、音声ベースバンド信号に対して音声多重復調処理等を施すことで音声信号を再生して、再生同期信号に同期した映像信号と音声信号を再生する。そして、同期再生した映像信号と音声信号をディジタル映像信号とディジタル音声信号(以下「アナログTV再生映像音声信号」と総称する)にアナログディジタル変換して、遅延部4に供給する。
遅延部4は、制御部7からの遅延時間設定信号CDLYに従って遅延時間が可変設定される可変遅延回路や可変遅延素子等で形成され、入力されるアナログTV再生映像音声信号Adecを遅延時間分遅延させて切替え部8に供給する。なお、以下の説明では、アナログTV再生映像音声信号Adecが遅延部4で遅延されて切替え部8に入力する信号を遅延映像音声信号Adlyと呼ぶこととする
受信状態検出部5は、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3によって、サイマル放送であるディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送が同時に受信されている間、上述の直交検波によってディジタル放送受信部1内で生成されるベースバンド信号I,Qを入力し、そのベースバンド信号I,Qから受信感度を表すC/N(Carrier/Noise)値やエラーレート等を検出する。そして、その検出結果をディジタル放送受信部2側の受信状態を示す検出信号DET1として制御部7に逐一供給する。
受信状態検出部5は、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3によって、サイマル放送であるディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送が同時に受信されている間、上述の直交検波によってディジタル放送受信部1内で生成されるベースバンド信号I,Qを入力し、そのベースバンド信号I,Qから受信感度を表すC/N(Carrier/Noise)値やエラーレート等を検出する。そして、その検出結果をディジタル放送受信部2側の受信状態を示す検出信号DET1として制御部7に逐一供給する。
更に、受信状態検出部5は、上述のC/N値を検出するのと平行して、上述の映像検波によってアナログ放送受信部2内で生成されるコンポジットビデオ信号VIFに混入しているノイズを検出し、所定のゲート期間(予め決められた単位時間)内に現れるノイズの数を計数することでノイズの発生密度を検出すると共に、その検出した発生密度を映像信号成分に対するノイズ成分との比、すなわちS/N(Signal/Noise)比とする。そして、その検出結果をアナログ放送受信部3側の受信状態を示す検出信号DET2として制御部7に逐一供給する。
遅延時間検出部6は、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3によってサイマル放送であるディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送が同時に受信されている間、ディジタル放送受信部1が出力するディジタルTV再生映像音声信号Ddecとアナログ放送受信部2が出力するアナログTV再生映像音声信号Adecとの、同一映像成分(又は同一音声成分)の出力時t1,t2を検出し、再生映像音声信号Adecの出力時t1とアナログTV再生映像音声信号Adecの出力時t2との時間差(t1−t2)を検出する。
すなわち、仮に、アナログ放送受信部2から任意の時点t2に出力されるアナログTV再生映像音声信号Adecの映像成分(又は音声成分)をAdec(t2)で表し、その後に、ディジタル放送受信部1から出力される成分Adec(t2)と同一の映像成分(又は音声成分)をDdec(t1)で表すこととすると、遅延時間検出部6は、上述の成分Adec(t2)の検出時点t2と、ディジタル放送受信部1から遅れて出力される成分Ddec(t1)を検出する時点t1との正の値の時間差(t1−t2)を検出する。そして、その時間差(t1−t2)を示す検出信号DET3を制御部7に逐一供給する。
切替え部8は、制御部7からの切替え制御信号CSWに従って切替え動作するスイッチ素子等で形成されている。そして、ディジタル放送受信部2側に切替えられると、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecをディスプレイ装置やスピーカシステム側に出力するための出力信号Doutとして出力し、また、アナログ放送受信部2側に切替えられると、遅延映像音声信号Adlyを出力信号Doutとして出力する。
制御部7は、選局制御信号CHDによってディジタル放送受信部2を選局制御し、選局制御信号CHAによってアナログ放送受信部3を選局制御する。更に、受信状態検出部5から供給される検出信号DET1,DET2に基づいて、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3の受信状態を判断し、切替え制御信号CSWによって、より良好な受信状態が得られるディジタル放送受信部2側又はアナログ放送受信部3側に切替え部8を切替えさせる。
更に、制御部7は、遅延部4の遅延時間を遅延時間設定信号CDLYによって設定する。すなわち、検出信号DET3で示される上述の時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間に設定する。
より具体的には、制御部7は、ユーザー等からの選局入力に従って、切替え部8をディジタル放送受信部2側に切り替えてディジタルテレビ放送の視聴等を可能にしている場合に、検出信号DET1,DET2に基づいてディジタルテレビ放送の受信状態が悪化したと判断して、切替え部8をアナログテレビ放送受信部3側に切替える際、その切替え前の最新の検出信号DET3から得られていた時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間として設定してから、直ちに切替え部8をアナログテレビ放送受信部3側に切替えさせる。
かかる遅延部4の遅延時間設定と切替え部8の切替え制御を行うことで、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecと遅延映像音声信号Adlyとの切替え部8への入力タイミングを一致させ、特に、切替え時に出力信号Doutが途切れたり不連続となることを未然に防止して、同一番組をより良好な品質の下で視聴等できるようにする。
更に、制御部7は、上述のディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送に切替えた後、受信状態検出部5から供給される検出信号DET1,DET2に基づいて、ディジタル放送受信部2側の受信状態が良好な状態となったと判断すると、切替え制御信号CSWによって、切替え部8をディジタル放送受信部2側へ切り替えさせて、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecを出力信号Doutとして出力させる。これにより、本来アナログテレビ放送よりも品質の良いディジタルテレビ放送の視聴等を可能にする。
そして、制御部7は、ユーザー等からサイマル放送が選局されている間、検出信号DET1,DET2で示される受信状態の良否に応じて、上述のディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替え制御と、上述のアナログテレビ放送からディジタルテレビ放送への切替え制御と、更に上述のディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替え制御に際して遅延部4の遅延時間を設定する処理とを繰り替えることで、同時間帯に放送される同一番組を切れ目無く、且つ自動的に切替えて、より品質の良い番組の方をユーザー等に提供する。
以上に説明したように、本実施形態のディジタル放送受信装置1によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、サイマル放送である一方のディジタルテレビ放送をディジタル放送受信部2で受信中には、切替え部8をそのディジタル放送受信部2側へ切替えさせ、且つ他方のアナログテレビ放送をアナログ放送受信部3でも受信させ、ディジタルTV再生映像音声信号DdecとアナログTV再生映像音声信号Adecとの時間差を検出して、受信状態が悪化した場合に、遅延部4の遅延時間をその時間差に設定してから切替え部8をアナログ放送受信部3側へ切替えるので、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecと時間的に一致した遅延映像音声信号Adlyを出力信号Doutとして切替え出力することができる。このため、切替え部8が切り替わる際に、同一時間帯に放送される同一番組を、部分的に欠落することがなく、且つ切れ目無く連続的に視聴等できるようにユーザー等に提供することができ、更に、自動的に受信状態のより良いアナログテレビ放送へと切り替えるので、ユーザー等に対して優れた利便性、操作性を提供することができる。
更に、受信状態の悪化に応じてディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送へ切り替えた後も、受信状態の良否を逐一検出し、ディジタルテレビ放送の受信状態が良好となっていると、再びディジタルテレビ放送への切替えを自動的に行うので、本来良好な品質の得られるディジタルテレビ放送を優先して視聴等することを可能にし、更にユーザー等に対して優れた利便性、操作性を提供することができる。
なお、以上の説明では、受信状態に応じてディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行う際、遅延部4の遅延時間を上述の時間差(t1−t2)に設定してから直ちに、切替え部8を切替えさせて、遅延映像音声信号Adlyを出力信号Doutとして出力させることとしているが、他の切替えシーケンスに従って切替え部8を切り替えるようにしてもよい。
すなわち、変形例として、ディジタル放送受信部2がエレメンタリーストリーム(ES)やパケッタイズドエレメンタリーストリーム(PES)をデコードし、PCRデータに基づいてAV同期した元の映像データや音声データを再生する際に、再生同期をとるために再生される水平ブランキング期間又は垂直ブランキング期間を制御部7が検出し、その水平ブランキング期間又は垂直ブランキング期間の期間内に、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行うようにしてもよい。すなわち、制御部7は、遅延部4の遅延時間を上述の時間差(t1−t2)に設定した後、上述の水平ブランキング期間又は垂直ブランキング期間となったことを検出して、先に検出された水平又は垂直ブランキング期間内に、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行うように切替え部8を制御してもよい。かかる変形例によれば、ユーザー等が気付かない間に、同一番組の映像や音声を切替えることができる。
また、他の変形例として、アナログ放送受信部3が検出する水平又は垂直ブランキング期間を制御部7が検出し、遅延部4の遅延時間を上述の時間差(t1−t2)に設定した後、その検出した水平ブランキング期間又は垂直ブランキング期間の間に、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行うように切替え部8を制御してもよい。かかる変形例においても、ユーザー等が気付かない間に、同一番組の映像や音声を切替えることができる。
また、更に他の変形例として、制御部7は、遅延部4の遅延時間を上述の時間差(t1−t2)に設定した後、音声多重放送によって送られてくる、番組の本編からシーンが変化することとなるコマーシャル等の再生期間中を、ディジタル放送受信部7から出力されるサービス情報(SI)に基づいて検出し、その検出したコマーシャル期間内に、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行うように切替え部8を制御してもよい。かかる変形例によれば、番組の本編の映像や音声には影響を及ぼすことなく、同一番組を切替えることができる。
また、更に他の変形例として、制御部7は、遅延部4の遅延時間を上述の時間差(t1−t2)に設定した後、アナログ放送受信部3で映像検波されるコンポジットビデオ信号VIFに含まれている副チャンネルの信号を検出することで、音声多重放送によって送られてくるコマーシャル等の再生期間を検出し、その検出したコマーシャル期間内に、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行うように切替え部8を制御してもよい。かかる変形例によっても、番組の本編の映像や音声には影響を及ぼすことなく、同一番組を切替えることができる。
更にまた、以上に説明した複数の変形例は、受信状態に応じてディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送へ切替える際の切替えシーケンスに関するものであるが、アナログテレビ放送へ切替えた後、ディジタルテレビ放送の受信状態が良好となって、再びディジタルテレビ放送へ切り替える場合にも、水平又は垂直ブランキング期間や、コマーシャル期間を検出し、最も速く検出できた期間内に、そのディジタルテレビ放送への切替えを行うようにしてもよい。
また、本実施形態は、地上ディジタル放送における別個の伝送帯域で同時間帯に同一番組がサイマル放送されるディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送の再生出力を受信状態に応じて切替えるディジタル放送受信装置であるが、本実施形態のディジタル放送受信装置は、放送方式の異なるディジタルテレビ放送とディジタルテレビ放送との再生出力を受信状態に応じて切替えるディジタル放送受信装置にも応用することができる。
すなわち、更に他の変形例として、図1に示したアナログ放送受信部3を、ディジタル放送受信部2と同様のディジタル放送受信部に置き換える。更に、受信状態検出部5は、ディジタル放送受信部2と置き換えたディジタル放送受信部との両者のC/N値を検出し、各々のC/N値の検出信号DET1,DET2を制御部7に供給する。更に、遅延時間検出部6は、ディジタル放送受信部2からディジタルTV再生映像音声信号Ddecが出力される時点t1と、置き換えたディジタル放送受信部からディジタルTV再生映像音声信号Ddecと同信号成分(映像又は音声の成分)が出力される時点t2を検出し、時間差(t1−t2)を検出する。そして、ユーザー等からの選局入力に従って、サイマル放送の2者のディジタル放送を受信する際、制御部7は、番組配列に関するサービス情報(SI)から2者のディジタル放送の放送方式を調べ、ディジタル放送受信部2においてディジタルTV再生映像音声信号Ddecを再生処理するのに要する時間よりも、置き換えたディジタル放送受信部においてディジタルTV再生映像音声信号(符号略)を再生処理するのに要する時間の方が短くなるように、選局制御信号CHD,CHAによって、ディジタル放送受信部2及び置き換えたディジタル放送受信部を選局制御して、切替え部8をディジタル放送受信部2側に切替えておく。
そして、受信状態が悪化して、制御部7が切替え部8を、置き換えたディジタル放送受信部側へ切替える際に、上述した時間差(t1−t2)を検出して、置き換えたディジタル放送受信部に接続されている遅延部4の遅延時間をその時間差(t1−t2)に設定した後、切替え部8を、置き換えたディジタル放送受信部側へ切替える。
かかる変形例の構成によれば、受信状態に応じて、ディジタル放送とディジタル放送間での切替えが可能である。
更にまた、1つの伝送帯域の中で固定受信向けのディジタルテレビ放送と移動受信向けディジタルテレビ放送から成るサイマル放送も、アナログ放送受信部3をディジタル放送受信部で置き換える上述の構成とすれば、受信状態に応じてより良好な品質の得られるディジタルテレビ放送に切り替えることが可能である。
更に、以上に説明した複数の変形例を含む本実施形態のディジタル放送受信装置は、受信状態に応じたテレビ放送間での切り替えに限らず、受信状態に応じたラジオ放送間でのサイマル放送の切替えにも適用することができる。
更に、地上ディジタル放送の受信に限らず、CSディジタル放送や、BSディジタル放送におけるサイマル放送の切替えにも応用することができるものである。
次に、より具体的な実施例のディジタル放送受信装置について、図1、図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施例のディジタル放送受信装置の動作を説明するためのフローチャート、図4は、崖効果を説明するための図である。
図1を参照して本実施例のディジタル放送受信装置1の構成を説明すると、本実施例では、受信状態検出部5が、演算機能を有するディジタルシグナルプロセッサ(DSP)で形成されており、ユーザー等からの選局入力に従って、ディジタルテレビ放送の視聴等を可能にすべく、制御部7が切替え部8をディジタル放送受信部2側に切替え、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3によって、サイマル放送であるディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送が同時に受信されている間、前述した直交検波によってディジタル放送受信部1内で生成されるベースバンド信号I,Qを入力する。そして、ベースバンド信号I,Qのコンスタレーション上でのI軸成分の二乗(I2)とQ軸成分の二乗(Q2)の和(I2+Q2)を演算して、平方根SQRT(I2+Q2)を演算することによってシンボル振幅Raを求め、基準の(固定の)シンボル振幅Rとシンボル振幅Raとの差分の絶対値│R−Ra│を、ノイズによって生じる振幅のズレ量とする。そして、予め決められた所定時間の間に、上述の絶対値│R−Ra│を複数個(固定数)演算して累積加算することで受信感度を表すC/Nの値を演算し、そのC/Nの値を示す検出信号DET1を制御部7へ逐一供給する。
遅延時間検出部6は、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)で形成されており、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3によって、サイマル放送であるディジタルテレビ放送とアナログテレビ放送が同時に受信されている間、アナログ放送受信部3から出力されるアナログTV再生映像音声信号Ddecに含まれている時報信号(音声データ)を検出し、その時報信号(音声データ)とディジタル放送受信部2から出力されるディジタルTV再生映像音声信号Ddecとを相互相関演算し、相関値にピークが発生すると、ディジタルTV再生映像音声信号Ddec中の時報信号(音声データ)を検出したと判断して、そのピーク発生位置までの位相差をの時間差(t1−t2)とし、その時間差(t1−t2)を示す検出信号DET2を制御部7に供給する。更に、時報信号を検出する毎に、同等の処理を行って時間差(t1−t2)を示す検出信号DET2を制御部7に供給する。
遅延部4は、バッファメモリで形成されており、アナログ放送受信部3から供給されるディジタル映像信号AdecをFIFO(ファーストインファーストアウト)処理によって遅延時間分遅延させ、遅延映像音声信号Adlyにして切替え部8に供給する。
そして、制御部7は、ユーザー等からの選局入力に従って、切替え部8をディジタル放送受信部2側に切り替えてディジタルテレビ放送の視聴等を可能にしている場合に、検出信号DET1,DET2に基づいてディジタルテレビ放送の受信状態が悪化したと判断して、切替え部8をアナログテレビ放送受信部3側に切替える際、その切替え前の最新の検出信号DET3から得られていた時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間として設定してから、直ちに切替え部8をアナログテレビ放送受信部3側に切替えさせる。
かかる遅延部4の遅延時間設定と切替え部8の切替え制御を行うことで、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecと遅延映像音声信号Adlyとの切替え部8への入力タイミングを一致させ、特に、切替え時に出力信号Doutが途切れたり不連続となることを未然に防止して、同一番組をより良好な品質の下で視聴等できるようにしている。
更に、制御部7は、上述のディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送に切替えた後、受信状態検出部5から供給される検出信号DET1,DET2に基づいて、ディジタル放送受信部2側の受信状態が良好な状態となったと判断すると、切替え制御信号CSWによって、切替え部8をディジタル放送受信部2側へ切り替えさせて、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecを出力信号Doutとして出力させる。これにより、本来アナログテレビ放送よりも品質の良いディジタルテレビ放送の視聴等を可能にする。
そして、制御部7は、ユーザー等からサイマル放送が選局されている間、検出信号DET1,DET2で示される受信状態の良否に応じて、上述のディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替え制御と、上述のアナログテレビ放送からディジタルテレビ放送への切替え制御と、更に上述のディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替え制御に際して遅延部4の遅延時間を設定する処理とを繰り返すことで、同時間帯に放送される同一番組を切れ目無く、且つ自動的に切替えて、より品質の良い番組の方をユーザー等に提供する。
次に、かかる構成を有する本実施例のディジタル放送受信機の動作について、図3のフローチャートと、図4の崖効果を説明するための特性図を参照して説明する。
なお、ユーザー等がサイマル放送であるディジタルテレビ放送又はアナログテレビ放送を選局した場合の動作について説明する。
なお、ユーザー等がサイマル放送であるディジタルテレビ放送又はアナログテレビ放送を選局した場合の動作について説明する。
このディジタル放送受信機は、電源投入されると、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3が共に受信動作を行う。そして、図3のステップS100において、図示しない操作部を介してユーザー等から所望の放送チャンネルが選局入力されると、制御部7がステップS101に移行して、サイマル放送のうちディジタルテレビ放送を受信するための指示がなされたか判断し、ディジタルテレビ放送を受信するための指示がなされていない場合(「No」の場合)には、再設定をしてもらうためにステップS100からの処理を行う。そして、ディジタルテレビ放送を受信するための指示がなされたと判断(「Yes」と判断)すると、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、制御部7がディジタル放送の出力開始の制御を行う。すなわち、制御部7は、ユーザー等から選局入力されたディジタルテレビ放送をディジタル放送受信部2で受信させ、アナログテレビ放送をアナログ放送受信部3で受信させて、切替え部8をディジタル放送受信部2側へ切り替えさせることにより、ディジタル放送受信部2の再生出力であるディジタルTV再生映像音声信号Ddecを出力信号Doutとして出力させる。
次に、ステップS103において、制御部7が検出信号DET1と所定の閾値THDcrfとの比較によって、ディジタル放送受信部2側の受信状態の良否を判断する。そして、検出信号DET1が閾値THDcrfより大きい場合には、受信状態が良好であると判断(「Yes」と判断)して、受信中のディジタルテレビ放送の出力を継続し、一方、検出信号DET1が閾値THDcrfより小さい場合には、受信状態が悪化したと判断(「No」と判断)して、ステップS104へ移行する。
すなわち、図4の特性図にて模式的に示すように、ディジタルテレビ放送(DTV)の到来電波が所定の電界強度Ecrfより強く、それによってC/N(もしくは、エラーレート)の値も大きいときには、スピーカシステムやディスプレイ装置で再生される音声と映像は、アナログテレビ放送(ATV)を受信する場合よりも高品質となるが、上述の電界強度が強度Ecrfより弱くなり、C/N(もしくは、エラーレート)の値も小さくなるときには、アナログテレビ放送(ATV)を受信する場合に較べて、急激に品質が低下する。かかる現象は崖効果(Cliff Effect)と呼ばれている。
そこで、制御部7は、電界強度Ecrfに相当する予め記憶している閾値THDcrfと検出信号DET1とを比較し、検出信号DET1の値の方が閾値THDcrfより大きいときには、受信状態が良好であると判断して受信中のディジタルテレビ放送の出力を継続する。一方、検出信号DET1の値が閾値THDcrfより小さい場合には受信状態が悪化したと判断して、ステップS104へ移行する。
ステップS104では、制御部7が、検出信号DET2と予め記憶している閾値THDsnと比較し、検出信号DET2の値が閾値THDsnより大きい場合には、アナログテレビ放送よりもディジタルテレビ放送を出力する方が良好な映像と音声を再生することができると判断(「No」と判断)して、受信中のディジタルテレビ放送の出力を継続すべくステップS104の処理を繰り返す。一方、検出信号DET2の値が閾値THDsnより小さい場合には、アナログテレビ放送を受信する方が良好な映像と音声を再生することができると判断(「Yes」と判断)して、ステップS105に移行する。
すなわち、一般的には、上述の崖効果よってディジタルテレビ放送の受信感度が悪化した場合には、アナログテレビ放送に切替えた方が良好な映像と音声を再生することができるが、アナログテレビ放送の伝送帯域に大電力のノイズが混入等した場合には、アナログテレビ放送では良好な映像と音声を再生することができなくなる場合がある。
そこで、制御部5は、アナログテレビ放送の伝送帯域に大電力のノイズが混入等した場合を想定して決められている閾値THDsnと、実際に検出された検出信号DET2を比較し、検出信号DET2の値が閾値THDsnより大きい場合には、ステップS104からの処理に移行して、受信中のディジタルテレビ放送を継続して出力させ、一方、検出信号DET2の値が閾値THDsnより小さい場合にステップS105に移行して、アナログテレビ放送の出力に切替えるための処理を行う。
ステップS105では、制御部7が、ディジタルテレビ放送の受信状態が悪化する直前に入力しておいた検出信号DET3に基づいて時間差(t1−t2)を検出し、遅延時間設定信号CDLYによって遅延部4の遅延時間をその時間差(t1−t2)に設定する。そして、切替え制御信号CSWによって切替え部8をアナログ放送受信部2側へ切替えさせることで、遅延映像音声信号Adlyを出力信号Doutとして出力させる。これにより、同一番組が切れ目無く切り替わり、連続性を有する映像や音声をユーザー等に提供できる。
このように受信状態の悪化に伴ってアナログテレビ放送の出力に切替えた後、次に、ステップS106において、制御部7が、検出信号DET1に基づいてディジタルテレビ放送の受信状態を監視する。すなわち、検出信号DET1の値と閾値THDcrfとを比較し、検出信号DET1の値が閾値THDcrfより大きい場合には、受信状態を良好である判断(「Yes」と判断)してステップS107へ移行し、一方、検出信号DET1の値が閾値THDcrfより小さい場合には、ディジタルテレビ放送の受信状態を良好ではないと判断(「No」と判断)して、ステップS106の処理を繰り返すことでアナログテレビ放送の出力を継続する。
次に、ステップS107では、制御部7が、上述のディジタルテレビ放送の受信状態が良好な状態となったとの判断結果に従って、切替え制御信号CSWによって切替え部8をディジタル受信部2側へ切替えさせる。これにより、ディジタル放送受信部2の再生出力であるディジタルTV再生映像音声信号Ddecが、出力信号Doutとして出力される。
そして、ステップS107の処理に引き続いて、ステップS103からの処理を繰り返すことで、より良好な受信状態の下でユーザー等が視聴等できるように処理が行われる。
更に、以上に説明したステップS100〜S109の処理中に、ユーザー等から新たな放送チャンネルが入力操作されると、制御部7はステップS100からの処理を新規に開始することで、サイマル放送の新たな放送チャンネルに対しても、受信状態の良否に応じて自動的により良好な品質の得られるディジタルテレビ放送又はアナログテレビ放送に切替える処理を行う。
以上に説明したように、本実施例のディジタル放送受信装置によれば、特殊な周波数パターンで送られてくる時報信号を検出して、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecと遅延映像音声信号Adlyとの切替え部8への入力タイミングを一致させるように遅延部4の遅延時間を設定するので、切替え部8の切替え時に出力信号Doutが途切れたり不連続となることを未然に防止して、同一番組をより良好な品質の下で継続して視聴等できるようにユーザー等に提供できる。
なお、本実施例のディジタル放送受信装置では、遅延時間検出部7が、放送局から送られてくる時報信号に基づいて、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3との受信のために要する内部処理時間の差(t1−t2)を検出しているが、時報信号以外の情報を検出して時間差(t1−t2)を検出してもよい。時報信号と同様に特殊な周波数パターンや特殊な波形の信号を検出対象として決めておき、アナログ放送受信部3で再生される特殊な信号の発生時点t2とディジタル放送受信部2で再生される同じ特殊な信号の発生時点t1を検出してその時間差(t1−t2)を検出してもよい。
また、特殊な周波数パターンや波形の信号を時間差検出のための対象とせず、アナログ放送受信部3が任意の再生信号を検出してから、その再生信号と同じ再生信号がディジタル放送受信部2で再生されるまでに要する時間差を遅延時間検出部7が検出するようにしてもよい。
また、遅延部4の遅延期間を設定した後に、切替え部8を切替えるタイミングを、水平ブランキング期間内又は垂直ブランキング内若しくはコマーシャル期間内としてもよい。
また、本実施例では、検出部5がDSPで形成された例を示したが、これに限るものではなく、アナログ回路構成等によって検出部5を形成するようにしてもよい。
次に、他の実施例について説明する。なお、本実施例のディジタル放送受信装置の構成は、基本的に、図1に示したディジタル放送受信装置1と同様であるため、図1を参照して説明する。
本実施例のディジタル放送受信装置では、遅延時間検出部6は、放送局から送られてくるサービス情報(SI)を入力し、そのサービス情報(SI)に含まれている、受信中のディジタル放送の放送方式の情報を取得する。そして、取得した放送方式の情報に基づいて、ディジタル放送受信部2が電波受信をしてからディジタルTV再生映像音声信号Ddecを再生して出力するまでに要する内部処理時間t1を判定する。ここで、遅延時間検出部6には、放送方式とディジタル放送受信部2の内部処理時間(理論的な内部処理時間)との関係を示すデータテーブルが設けられ、このデータテーブルを受信中のディジタル放送の放送方式の情報に基づいて検索することにより、ディジタル放送受信部2の内部処理時間t1を判定する。更に、遅延時間検出部6は、アナログ放送受信部3が電波受信をしてからアナログTV再生映像音声信号Adecを再生して出力するまでに要する内部処理時間t2のデータを予め記憶している。すなわち、基本的にアナログ信号処理によって検波や復調を行うアナログ放送受信部3の内部処理時間はほぼ一定であることから、遅延時間検出部6は、アナログ放送受信部3の内部処理時間t2を一定値のデータとして記憶している。そして、遅延時間検出部6は、上述のディジタル放送受信部2の内部処理時間t1とアナログ放送受信部3の内部処理時間t2との時間差(t1−t2)を演算し、その演算結果を示す検出信号DET3を制御部7に供給する。
そして、本実施例のディジタル放送受信装置が、上述の実施形態で述べたのと同様の動作を行い、受信状態の悪化に伴って、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行う際に、制御部7が上述の時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間として設定してから、切替え部8をアナログ放送受信部3側切替えさせる。
かかる構成を有する本実施例のディジタル放送受信装置によれば、放送局からサービス情報(SI)に含めて送られてくる放送方式の情報に基づいて判定したディジタル放送受信部2の内部処理時間t1と、アナログ放送受信部3の内部処理時間t2との時間差(t1−t2)によって、遅延部4の遅延時間を設定するので、受信状態に応じて切替え部8を切替える際、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecと遅延映像音声信号Adlyとの切替え部8への入力タイミングを一致させることができ、出力信号Doutが途切れたり不連続となることを未然に防止して、同一番組をより良好な品質の下で継続して視聴等できるようにユーザー等に提供できる。
なお、遅延部4の遅延期間を設定した後に、切替え部8を切替えるタイミングを、水平ブランキング期間内又は垂直ブランキング内若しくはコマーシャル期間内としてもよい。
次に、更に他の実施例について説明する。なお、本実施例のディジタル放送受信装置の構成は、基本的に、図1に示したディジタル放送受信装置1と同様であるため、図1を参照して説明する。
本実施例のディジタル放送受信装置では、遅延時間検出部6は、ディジタル放送受信部2がエレメンタリーストリーム(ES)やパケッタイズドエレメンタリーストリーム(PES)をデコードして、PCRデータに基づいてAV同期した元の映像データや音声データを再生する際に、再生同期をとるために再生される水平ブランキング期間又は垂直ブランキング期間のデータ(以下「フレーム同期データDsyn」とする)を入力すると共に、アナログ放送受信部3がコンポジット同期信号から検出する水平ブランキング期間又は垂直ブランキング期間を示す信号(以下「フレーム同期信号Asyn」とする)を入力する。そして、フレーム同期データDsynで示される時間t1と、フレーム同期信号Asynで示される時間t2との時間差(t1−t2)を検出して、その検出結果を示す検出信号DET1を制御部7に供給する。
そして、本実施例のディジタル放送受信装置が、上述の実施形態で述べたのと同様の動作を行い、受信状態の悪化に伴って、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行う際に、制御部7が、検出信号DET1で示される上述の時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間として設定してから、切替え部8をアナログ放送受信部3側へ切替えさせる。
かかる構成を有する本実施例のディジタル放送受信装置によれば、ディジタルテレビ放送で放送される番組の水平又は垂直ブランキング期間の時点t1と、アナログテレビ放送で放送される同一番組の水平又は垂直ブランキング期間の時点t2との時間差(t1−t2)から、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3の内部処理時間の差を検出し、その時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間を設定するので、受信状態に応じて切替え部8を切替える際、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecと遅延映像音声信号Adlyとの切替え部8への入力タイミングを一致させることができ、出力信号Doutが途切れたり不連続となることを未然に防止して、同一番組をより良好な品質の下で継続して視聴等できるようにユーザー等に提供できる。
なお、遅延部4の遅延期間を設定した後に、切替え部8を切替えるタイミングを、水平ブランキング期間内又は垂直ブランキング内若しくはコマーシャル期間内としてもよい。
次に、更に他の実施例について説明する。なお、本実施例のディジタル放送受信装置の構成は、基本的に、図1に示したディジタル放送受信装置1と同様であるため、図1を参照して説明する。
本実施例のディジタル放送受信装置では、遅延時間検出部6は、アナログ放送受信部3で映像検波されるコンポジットビデオ信号VIFに含まれている副チャンネルの信号を検出することで、コマーシャルや2カ国語放送等の音声多重放送の情報を検出し、更に、ディジタル放送受信部2で再生されるディジタルTV再生映像音声信号Ddec中に含まれる同じ内容のコマーシャルや2カ国語放送等の音声多重放送の情報を検出する。
そして、遅延時間検出部6は、コンポジットビデオ信号VIFから音声多重放送の情報を検出すると、その検出時点t2から時間的に遅れてディジタル放送受信部2で再生されるディジタルTV再生映像音声信号Ddec中の同じ音声多重放送の情報を検出する時点t1までの時間差(t1−t2)を検出して、検出結果を示す検出信号DET3を制御部7に供給する。
そして、本実施例のディジタル放送受信装置が、上述の実施形態で述べたのと同様の動作を行い、受信状態の悪化に伴って、ディジタルテレビ放送からアナログテレビ放送への切替えを行う際に、制御部7が、検出信号DET3で示される上述の時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間として設定してから、切替え部8をアナログ放送受信部3側切替えさせる。
かかる構成を有する本実施例のディジタル放送受信装置によれば、アナログテレビ放送で放送される音声多重放送の情報を検出する時点t2と、ディジタルテレビ放送で放送される音声多重放送の情報を検出する時点t1との時間差(t1−t2)から、ディジタル放送受信部2とアナログ放送受信部3の内部処理時間の差を検出し、その時間差(t1−t2)を遅延部4の遅延時間を設定するので、受信状態に応じて切替え部8を切替える際、ディジタルTV再生映像音声信号Ddecと遅延映像音声信号Adlyとの切替え部8への入力タイミングを一致させることができ、出力信号Doutが途切れたり不連続となることを未然に防止して、同一番組をより良好な品質の下で継続して視聴等できるようにユーザー等に提供できる。
なお、遅延部4の遅延期間を設定した後に、切替え部8を切替えるタイミングを、水平ブランキング期間内又は垂直ブランキング内若しくはコマーシャル期間内としてもよい。
なお、遅延部4の遅延期間を設定した後に、切替え部8を切替えるタイミングを、水平ブランキング期間内又は垂直ブランキング内若しくはコマーシャル期間内としてもよい。
1…ディジタル放送受信装置
2…ディジタル放送受信部
3…アナログ放送受信部
4…遅延部
5…受信状態検出部
6…遅延時間検出部
7…制御部
8…切替え部
2…ディジタル放送受信部
3…アナログ放送受信部
4…遅延部
5…受信状態検出部
6…遅延時間検出部
7…制御部
8…切替え部
Claims (10)
- 異なる放送方式の複数の放送によって同一番組が同時間帯に放送されるサイマル放送を受信し、受信状態の良好な放送に切替えるディジタル放送受信機であって、
前記サイマル放送の一の放送を受信する第1放送受信手段と、
前記サイマル放送の他の放送を受信する第2放送受信手段と、
前記第1,第2放送受信手段の受信状態を検出する受信状態検出手段と、
前記第1放送受信手段が前記一の放送を受信して再生出力を出力する時間と、前記第2放送受信手段が前記他の放送を受信して再生出力を出力する時間との時間差を検出する遅延時間検出手段と、
前記遅延時間検出手段で検出される時間差に相当する遅延時間に設定され、前記第1放送受信手段の前記再生出力と前記第2放送受信手段の前記再生出力との出力タイミングを前記遅延時間によって合わせる遅延手段と、
前記遅延手段によって出力タイミングが合わせられた前記第1放送受信手段の前記再生出力と前記第2放送受信手段の前記再生出力とを切替えて出力する切替え手段と、
前記第1,第2放送受信手段と遅延手段と切替え手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記第1,第2放送受信手段に前記サイマル放送を受信させ、前記切替え手段に前記第1放送受信手段の前記再生出力を出力させている際、前記受信状態検出手段の検出結果に基づいて受信状態の悪化を検出すると、前記遅延時間検出手段で検出される前記時間差を前記遅延手段の遅延時間に設定して、前記切替え手段を切替え制御することにより、前記出力タイミングが合わせられた前記第2放送受信手段の前記再生出力を出力させることを特徴とするディジタル放送受信装置。 - 前記サイマル放送はテレビ放送であることを特徴とする請求項1に記載のディジタル放送受信装置。
- 前記遅延時間検出手段は、前記第1放送受信手段と前記第2放送受信手段が再生する同じ信号成分の再生時点の差を前記時間差として検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のディジタル放送受信装置。
- 前記同じ信号成分は、放送されてくる時報信号であることを特徴とする請求項3に記載のディジタル放送受信装置。
- 前記制御手段は、前記遅延検出手段で検出される前記時間差を前記遅延手段の遅延時間に設定した後、番組のシーンが変化する期間内に前記切替え手段を切替え制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のディジタル放送受信装置。
- 前記シーンが変化する期間は、コマーシャル期間であることを特徴とする請求項5に記載のディジタル放送受信装置。
- 前記遅延時間検出手段は、前記第1放送受信手段が再生する水平又は垂直同期期間と前記第2放送受信手段が再生する水平又は垂直同期期間との時間の差から前記時間差を検出することを特徴とする請求項2に記載のディジタル放送受信装置。
- 前記遅延時間検出手段は、前記第1放送受信手段が再生する音声多重放送の情報と前記第2放送受信手段が再生する音声多重放送の情報との時間の差から前記時間差を検出することを特徴とする請求項2に記載のディジタル放送受信装置。
- 前記制御手段は、前記遅延検出手段で検出される前記時間差を前記遅延手段の遅延時間に設定した後、水平又は垂直同期期間内に前記切替え手段を切替え制御することを特徴とする請求項2、7、8の何れか1項に記載のディジタル放送受信装置。
- 異なる放送方式の複数の放送によって同一番組が同時間帯に放送されるサイマル放送を受信し、受信状態の良好な放送に切替えるディジタル放送受信装置のディジタル放送受信方法であって、
前記サイマル放送の一の放送を受信する第1放送受信工程と、
前記サイマル放送の他の放送を受信する第2放送受信工程と、
前記第1,第2放送受信工程での受信状態を検出する受信状態検出工程と、
前記第1放送受信工程で前記一の放送を受信して再生出力を出力するのに要する時間と、前記第2放送受信工程で前記他の放送を受信して再生出力を出力するのに要する時間との時間差を検出する遅延時間検出工程と、
前記遅延時間検出工程で検出される時間差に相当する遅延時間に設定し、前記第1放送受信工程の前記再生出力と前記第2放送受信工程の前記再生出力との出力タイミングを前記遅延時間によって合わせる遅延工程と、
前記遅延工程によって出力タイミングが合わせられた前記第1放送受信工程の前記再生出力と前記第2放送受信工程の前記再生出力とを切替えて出力する切替え工程と、
前記第1,第2放送受信工程と遅延工程と切替え工程を制御する制御工程とを備え、
前記制御工程は、前記第1,第2放送受信工程で前記サイマル放送を受信させ、前記切替え工程で前記第1放送受信工程の前記再生出力を出力させている際、前記受信状態検出工程の検出結果に基づいて受信状態の悪化を検出すると、前記遅延時間検出工程で検出される前記時間差を前記遅延工程の遅延時間に設定して、前記切替え工程を切替え制御することにより、前記出力タイミングが合わせられた前記第2放送受信工程の前記再生出力を出力させることを特徴とするディジタル放送受信方法。
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