JP2006265316A - 配管接合用潤滑剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水に溶解することもなく、その成分が水に溶出することが防止された配管接続用潤滑剤の提供。
【解決手段】 菜種油、牛脂硬化油、ポリブテン、および流動パラフィンからなる潤滑剤である。潤滑剤をクリーム状で耐凍性に優れたものとする場合には、菜種油35〜55重量部、牛脂硬化油5〜15重量部、ポリブテン5〜15重量部、および流動パラフィン30〜40重量部を混合して製造すると良い。
【選択図】 なし
【解決手段】 菜種油、牛脂硬化油、ポリブテン、および流動パラフィンからなる潤滑剤である。潤滑剤をクリーム状で耐凍性に優れたものとする場合には、菜種油35〜55重量部、牛脂硬化油5〜15重量部、ポリブテン5〜15重量部、および流動パラフィン30〜40重量部を混合して製造すると良い。
【選択図】 なし
Description
本発明は、配管同士を接合する際の摩擦を低減する潤滑剤に関するものである。
農業用水や上下水道等においては、複数の配管を接合することで、供給・排出目的物の流路を形成することが行なわれている。配管には、軽量で軟弱地盤にも有利であって、熱伸縮が小さく、耐震性、耐食性、耐摩耗性に優れ、その上、電食の心配のない強化プラスチック複合管が多用されており、ゴム輪を備えたものが使用されている。
図1は、配管の接続の一例を説明するための断面図である。図示の配管は、両端がテーパ状に面取りされた円筒管である本体部1と、本体部1の外径よりやや大径の内径に設定されているカラー2と、カラー2の内周面に接着されたゴム輪3とからなり、本体部1がゴム輪3内に圧入されたものである。この配管のゴム輪3は、軸方向両端近傍に峰状のリップ3aを周方向に設け、更に、中央に本体部1の圧入を阻止するストッパ3bを周方向に設けている。リップ3aが軸方向内向きに傾斜しているので、本体管1の圧入は容易で、抜き出し困難となっている。このような配管を連結することにより、配管の接合が行なわれるが、レバーブロックを使用して連結が行なわれ、接合の際には本体管1とゴム輪3との大きな摩擦が生じることになる。
このような摩擦を低減するために、接続前のゴム輪3の内周や配管2の外周に潤滑剤を塗りつけることが行なわれる。このとき使用する潤滑剤としては、例えば、特許文献1にポリアクリル酸のアルカリ金属塩の水溶液を主成分とする潤滑剤が、特許文献2に脂肪族ジカルボン酸塩、増粘剤および多価アルコールを含有する潤滑剤が、特許文献3に脂肪酸グリセリド、ケイ酸塩および/又はアルミニウム塩からなる増粘剤、並びに多価アルコールを配合した潤滑剤が開示されている。
特開昭53−31066号公報(特許請求の範囲)
特開昭53−79163号公報(特許請求の範囲)
特公昭62−14597号公報(特許請求の範囲)
上記特許文献1および2に開示されている潤滑剤は、水溶性である。一方の特許文献3に記載されている潤滑剤は、その成分に水溶性の多価アルコールが含有されているので、水と長時間接触した潤滑剤から多価アルコールが溶出する蓋然性がある。そのため、各特許文献に記載されている潤滑剤を雨天時の屋外や水中で長時間露呈した後に用いると、配管接続を行うに際して支障が生じることになる。従って、潤滑剤およびその内容成分が非水溶性の潤滑剤が求められている。
その他の潤滑剤の性質には、寒冷地で固化して使用不能とならない耐凍性や、塗布された潤滑剤が垂れ落ちるような流動性がないことが求められている。流動性については、直管部の内径が3000mm程度の大口径の配管も使用される実情から、潤滑剤の塗布作業中や塗布後に垂れ落ちて塗布斑が生じることがない非流動性が求められている。
上述のような事情に鑑み、本発明は、少なくとも内容成分が水に溶出することもない非水溶性の潤滑剤を提供することを目的とするものである。
本発明者は、特定の化合物を配合して製造された潤滑剤が水に溶解することもなく、さらに内容成分が水に溶出することもないことを見出し本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、菜種油、牛脂硬化油、ポリブテン、および流動パラフィンからなる非水溶性配管接続用潤滑剤である。
前記潤滑剤は、菜種油35〜55重量部、牛脂硬化油5〜15重量部、ポリブテン5〜15重量部、流動パラフィン30〜40重量部を混合したものであることが、潤滑剤がクリーム状となって好適である。
上記のように構成された発明によれば、内容成分が溶出することもない非水溶性の潤滑剤となり、潤滑剤成分が上記所定の濃度であるときには、クリーム状で、耐凍性に優れたものとなって、配管への均一な塗布を阻害する塗布後の垂れ落ちがなく、寒冷地においても使用することが可能な潤滑剤となる。
以下、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。本実施形態における潤滑剤は、環境に適した植物系油脂の一種である菜種油、動物系油脂に由来する牛脂硬化油、ポリブテン、および流動パラフィンを成分としており、これらの化合物を混合することにより製造される。製造における混合手順は、特に指定されるものではない。
潤滑剤の製造においては、菜種油が35〜55重量部、牛脂硬化油が5〜15重量部、ポリブテンが5〜15重量部、および流動パラフィンが30〜40重量部とされていると良い。この成分重量であるとき、潤滑剤は、クリーム状の耐凍性に優れたものとなる。
ポリブテンは、40℃の動粘度が2500〜4500cStのものであると良く、好ましくは、3000〜4000cStである。
流動パラフィンは、40℃の動粘度が50〜85cStのものであると良く、好ましくは、60〜75cStであり、更に好ましくは、65〜70cStである。
以下、本発明を実施例をもとに具体的に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
菜種白絞油45g、牛脂硬化油10g、40℃の動粘度が3450cStのポリブテン10g、40℃の動粘度が67.93cStの流動パラフィン35gを攪拌混合することによりクリーム状の潤滑剤を得た。この潤滑剤は、液垂れなく配管に均一に塗布することが可能であり、水に溶解することもなく、配管の接続に使用する際の潤滑剤として十分に機能を発揮していたことが確認されている。
嵌入管 2
ゴム輪 3
ゴム輪 3
Claims (2)
- 菜種油、牛脂硬化油、ポリブテン、および流動パラフィンからなる非水溶性配管接続用潤滑剤。
- 菜種油35〜55重量部、牛脂硬化油5〜15重量部、ポリブテン5〜15重量部、および流動パラフィン30〜40重量部を混合したクリーム状の非水溶性配管接続用潤滑剤。
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JP2005082893A JP2006265316A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 配管接合用潤滑剤 |
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JP2005082893A JP2006265316A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 配管接合用潤滑剤 |
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JP (1) | JP2006265316A (ja) |
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2005
- 2005-03-23 JP JP2005082893A patent/JP2006265316A/ja active Pending
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