JP2006265227A - α,β−不飽和アルデヒドおよび/またはα,β−不飽和カルボン酸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液相中、分子状酸素および貴金属含有触媒の存在下、110〜250℃で、アルコールを脱水及び酸化するα,β−不飽和アルデヒドおよび/またはα,β−不飽和カルボン酸の製造方法とする。あるいは、液相中、分子状酸素、貴金属含有触媒、および酸性物質の存在下で、アルコールを脱水及び酸化するα,β−不飽和アルデヒドおよび/またはα,β−不飽和カルボン酸の製造方法とする。
【選択図】なし
Description
(触媒調製)
酢酸パラジウム1.1gを酢酸60gに加え80℃で加熱溶解させた酢酸溶液を調製した。担体としてジルコニア粉末(比表面積24m2/g、平均粒径1μm、+4.8<H0)10gを上記酢酸溶液に添加し、エバポレーションを行った。その後、熱処理として、空気中で室温から450℃まで2.5℃/分で昇温し、450℃で3時間保持した後、室温まで降温した。熱処理された粉末に37質量%ホルムアルデヒド水溶液50gに加えた。70℃に加熱し、2時間攪拌保持し、吸引ろ過後純水1000gでろ過洗浄した。さらに窒素流通下100℃で2時間乾燥して、ジルコニア担持パラジウム含有触媒(パラジウム金属の担持率:5質量%)10.5gを得た。
ガス導入口付きオートクレーブ(以下、反応器という)に75質量%t−ブタノール水溶液100g、上記の調製された触媒10.5gおよびラジカルトラップ剤としてp−メトキシフェノールを反応溶媒に対して200ppm入れ、反応器を密閉した。
(触媒調製)
担体として酸性物質であるシリカ粉末(比表面積528m2/g、平均粒径58μm、+3.3<H0≦+4.0)を用いたことを除いては、実施例1と同様な操作を行った。これによりシリカ担持パラジウム含有触媒(パラジウム金属の担持率:5.0質量%)10.5gを得た。
上記の触媒10.5gを用いたことを除いては、実施例1と同様にして反応評価を行った。追加した純酸素は合計1.6MPa(約115mmol)であった。結果は表1に示した。
(反応評価)
パラジウムが担持されてないシリカ粉末(比表面積528m2/g、平均粒径58μm、+3.3<H0≦+4.0)10.0gを用いたことを除いては、実施例1と同様にして反応評価を行った。反応が進行しなかったため、純酸素は追加しなかった。結果は表1に示した。
(触媒調製)
担体として酸性物質であるHY型ゼオライト担体(SiO2/Al2O3(mol比)=110、比表面積736m2/g、平均粒径3.3μm、−8.2<H0≦−5.6)を用いたことを除いては、実施例1と同様な操作を行った。これによりHY型ゼオライト担持パラジウム含有触媒(パラジウム金属の担持率:5質量%)10.5gを得た。
上記の触媒10.5gを用い、反応温度を90℃としたことを除いては、実施例1と同様にして反応評価を行った。追加した純酸素は合計0.8MPa(約58mmol)であった。結果は表1に示した。
(触媒調製)
担体として酸性物質であるHY型ゼオライト担体(SiO2/Al2O3(mol比)=70、比表面積757m2/g、平均粒径2.8μm、−8.2<H0≦−5.6)を用いたことを除いては、実施例1と同様な操作を行った。これによりHY型ゼオライト担持パラジウム含有触媒(パラジウム金属の担持率:5.0質量%)10.5gを得た。
上記の触媒10.5gを用い、反応を50分で終了したことを除いては、実施例1と同様にして反応評価を行った。追加した純酸素は合計0.8MPa(約58mmol)であった。結果は表1に示した。
(触媒調製)
酢酸パラジウム1.1gと88質量%酢酸水溶液60gを80℃で加熱溶解させた。この溶液を活性炭粉末(比表面積780m2/g、平均粒径30μm)5.0gとともにオートクレーブに仕込み密閉した。毎分500回転にて攪拌を開始し、窒素ガスにより系内を窒素置換した。その後、内液の温度を10℃以下に冷却後、内圧0.5MPaまでプロピレンを導入し、70℃で1時間保持した。1時間後、内液の温度を20℃以下まで冷却し内圧を開放した。得られたスラリーを窒素気流下にて吸引ろ過後、純水1000gでろ過洗浄した。さらに窒素流通下100℃で2時間乾燥して、活性炭担持パラジウム含有触媒(パラジウム金属の担持率:10質量%)5.5gを得た。
75質量%アセトン水溶液100g、t−ブタノール6g、Amberlyst−15乾燥品3g(オルガノ社製商品名、強酸性イオン交換樹脂、官能基;−SO3H、H0≦−8.2)、上記の調製された触媒5.5gおよびラジカルトラップ剤としてp−メトキシフェノールを反応溶媒に対して200ppm入れ、反応器を密閉した。その後の操作は、反応温度を90℃とし、反応を50分で終了したことを除いては、実施例1と同様とした。追加した純酸素は合計0.6MPa(約43mmol)であった。結果は表1に示した。
(反応評価)
実施例5で使用した75質量%アセトン水溶液100gおよびt−ブタノール6gを、75質量%t−ブタノール水溶液100gに変えたことを除いては、実施例5と同様にして反応評価を行った。追加した純酸素は合計1.4MPa(約100mmol)であった。結果は表1に示した。
(反応評価)
Amberlyst−15乾燥品(オルガノ社製商品名)を用いなかったことを除いては、実施例6と同様にして反応評価を行った。反応が進行しなかったため純酸素は追加しなかった。結果は表1に示した。
Claims (2)
- アルコールからα,β−不飽和アルデヒドおよび/またはα,β−不飽和カルボン酸を製造する方法であって、液相中、分子状酸素および貴金属含有触媒の存在下、110〜250℃で、アルコールを脱水及び酸化するα,β−不飽和アルデヒドおよび/またはα,β−不飽和カルボン酸の製造方法。
- アルコールからα,β−不飽和アルデヒドおよび/またはα,β−不飽和カルボン酸を製造する方法であって、液相中、分子状酸素、貴金属含有触媒、および酸性物質の存在下で、アルコールを脱水及び酸化するα,β−不飽和アルデヒドおよび/またはα,β−不飽和カルボン酸の製造方法。
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