JP2006265061A - 粒状肥料組成物 - Google Patents
粒状肥料組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006265061A JP2006265061A JP2005088091A JP2005088091A JP2006265061A JP 2006265061 A JP2006265061 A JP 2006265061A JP 2005088091 A JP2005088091 A JP 2005088091A JP 2005088091 A JP2005088091 A JP 2005088091A JP 2006265061 A JP2006265061 A JP 2006265061A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- granular fertilizer
- fertilizer
- fertilizer composition
- polyol compound
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fertilizers (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明の粒状肥料組成物は、粒状肥料表面を鉱産物粉末とポリオール化合物とで被覆処理した粒状肥料組成物であって、粒状肥料に対して、前記鉱産物粉末の被覆量が0.1〜5重量%、前記ポリオール化合物の被覆量が0.1〜5重量%であることを特徴とし、中でも鉱産物が、タルク、カオリンまたは葉ろう石であり、ポリオール化合物がポリエーテルポリオールであるのが好ましい。
【選択図】 なし
Description
また、原料用固体肥料物質単体粉末または混合物粉末を造粒系に供給して水、熱水および/またはスチーム、および/または結合材として廃糖蜜、リグニンスルホン酸塩、ベントナイト等を利用して造粒する方法も知られている。
そして、造粒生成物は乾燥、冷却された後、製品粒径粒子を篩別分離される。残りの生成物はいわゆる循環品として造粒系に返還供給されている。このようにして得られた粒状肥料は従来から2つの大きな品質上の問題点を有している。
しかしながら、この方法に於いては、3ケ月程度迄は固結防止効果および粉立ち防止効果が持続するが、3ケ月程度からトリエチレングリコールが肥料の中に徐々に浸透して肥料粒面が乾いて来るため、鉱産物粉末が肥料粒面より徐々に剥離し、固結および粉立ちが増大して行くという欠点がある。
すなわち、本発明は、粒状肥料表面を鉱産物粉末とポリオール化合物とで被覆処理した粒状肥料組成物であって、粒状肥料に対して、前記鉱産物粉末の被覆量が0.1〜5重量%、前記ポリオール化合物の被覆量が0.1〜5重量%であることを特徴とする粒状肥料組成物である。
この鉱産物粉末の添加量は、通常、粒状肥料に対して約0.1〜5重量%、好ましくは約0.5〜3重量%である。添加量が少な過ぎると固結防止効果が不十分であり、また多過ぎても固結防止効果の著しい向上は望めない。
鉱産物粉末の添加方法は、特に制限されることはなく、常法の手段を用いることが出来る。通常、回転円筒、または回転皿等の装置を用いて粒状肥料を転動さながら、これに鉱産物粉末を添加混合して被覆処理する方法が採られる。
ポリオール化合物の添加量は、通常、粒状肥料に対して約0.1〜5重量%、好ましくは約0.5〜3重量%である。添加量が少な過ぎると粉立ち防止効果が不十分であり、また多過ぎても粉立ち防止効果の著しい向上は望めず、経済的に不利となるばかりでなく、肥料成分の低下をも来たす。
ポリオール化合物の添加方法は、特に制限されるものではなく、前記の鉱産物粉末と同様に、常法の手段を用いて行われる。
なかでも鉱産物粉末、次いでポリオール化合物の順に添加するのが固結防止効果および粉立ち防止効果の点から好ましい。
この場合には、肥料粒面に添加、被覆処理された鉱産物粉末を、次いで添加されるポリオール化合物が良く捕捉しながら、肥料粒面に添着保持するため、これによって固結の原因である肥料粒子相互間の接触が妨げられる。また、肥料粒面に添加されたポリオール化合物は粘度が前記のトリエチレングリコールに比べて高い、例えば25℃下における粘度はトリエチレングリコールが約40センチポイズ、本発明で好ましいものとして挙げたポリエーテルポリオール(スミフェン(登録商標)TM、住友バイエルウレタン社製品)は約650センチポイズであり、これによって肥料粒子表面に添加されたポリエーテルポリオールはトリエチレングリコールに比べて肥料粒子中の空隙内に浸透して行き難くなる結果、長期間に渡ってポリエーテルポリオールが鉱産物粉末を保持し続けることから、固結防止効果および粉立ち防止効果が極めて長期間持続するものと推察される。
また、実施例に於いて固結強度および粉立ち量(剥離量)の測定は、以下の方法で行なった。
図1に使用する測定器の断面を示す。内径6cm、高さ5cmのポリ塩化ビニル製の円筒容器(1)中の中心に、長さ6cm、直径3mmで、先端が外径6mmで高さ2mmの円錐状のステンレス製フック(2)を立てて、80gの試料(3)を充填し、中心をステンレス製フックが貫通する孔を有する円筒(4)(外径:4.5cm、内形:5mm)を円筒容器に挿入し、試料上に置いた。円筒に10kgの荷重(5)をかけて試料を固めた後、ステンレス製フックおよび試料が入った円筒容器をポリエチレン袋で密封し、温度40℃、湿度80%の恒温恒湿槽内で72時間放置した後、容器中に立てたフックの引き抜き強度(kg)を測定し、固結強度を求めた(指標として、引き抜き強度0.5kg以下は殆ど固結していないと見なした)。
(II)粉立ち量(剥離量)の測定方法:
市販の卓上形標準篩い振とう機に、200mmΦで目開きが210μm(60メッシュ)の標準篩いをセットし、この篩いの中に粒状肥料200gを入れ、回転数約264rpm、タッピング数約146回/分の条件下に10分間篩い分けし、篩われた210μm以下の粉の量を測定し粉立ち量とした。
粒径2〜4mmの硫燐安系粒状肥料[肥料成分13−13−13(13−13−13はN−P2O5−K2Oとしての含量%を示す。)、配合割合:燐酸2アンモン29.3%、硫安39.6%、塩化加里22%、石膏9.1%、含有水分:1.22%]1kgを皿型造粒機で転動させながらタルク[149μm(100メッシュ)パス品]を表1に示す割合で添加し、このものを転動させながら次いでポリエーテルポリオール(スミフェン(登録商標)TM、住友バイエルウレタン(株)製)を表1に示す割合で添加した。このようにして得た硫燐安系粒状肥料組成物をポリエチレン袋で密封し、次いで温度30℃、湿度60%の恒温恒湿槽内で1年間放置した後、各試料について固結強度および粉立ち量を測定した。結果を表1に示す。
表1より、本発明の鉱産物粉末およびポリオール化合物を添加、被覆処理した粒状肥料組成物は、従来品に比べて極めて優れた固結防止効果および粉立ち防止効果を長期間有することが解る。
粒径2〜4mmの尿素系粒状肥料[肥料成分18−18−18(18−18−18はN−P2O5−K2Oとしての含量%を示す。)、配合割合:燐酸2アンモン40%、尿素16%、ウレアホルム10%、塩化加里30%、石膏4%、含有水分:0.72%]1kgを皿型造粒機で転動させながらカオリン[149μm(100メッシュ)パス品]を表2に示す割合で添加し、このものを転動させながら次いでポリエーテルポリオール(スミフェン(登録商標)TM、住友バイエルウレタン(株)製)を表2に示す割合で添加した。このようにして得た尿素系粒状肥料組成物をポリエチレン袋で密封し、次いで温度30℃、湿度60%の恒温恒湿槽内で1年間放置した後、各試料について固結強度および粉立ち量を測定した。結果を表2に示す。
粒径2〜4mmの硝燐安系粒状肥料[肥料成分18−8−18(18−8−18はN−P2O5−K2Oとしての含量%を示す。)、配合割合:燐酸2アンモン18.5%、硝安44.4%、硫酸加里31.3%、石膏5.8%、含有水分:0.77%]1kgを皿型造粒機で転動させながら葉ろう石(149μm(100メッシュ)パス品)を表3に示す割合で添加し、このものを転動させながら次いでポリエーテルポリオール(スミフェン(登録商標)TM、住友バイエルウレタン(株)製)を表3に示す割合で添加した。このようにして得た硝安系粒状肥料組成物をポリエチレン袋で密封し、次いで温度30℃、湿度60%の恒温恒湿槽内で1年間放置した後、各試料について固結強度および粉立ち量を測定した。結果を表3に示す。
2:ステンレス製フック
3:試料
4:円筒
5:荷重
Claims (3)
- 粒状肥料表面を鉱産物粉末とポリオール化合物とで被覆処理した粒状肥料組成物であって、粒状肥料に対して、前記鉱産物粉末の被覆量が0.1〜5重量%、前記ポリオール化合物の被覆量が0.1〜5重量%であることを特徴とする粒状肥料組成物。
- ポリオール化合物がポリエーテルポリオールである請求項1記載の粒状肥料組成物。
- 鉱産物が、タルク、カオリンまたは葉ろう石である請求項1記載の粒状肥料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005088091A JP2006265061A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 粒状肥料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005088091A JP2006265061A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 粒状肥料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006265061A true JP2006265061A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37201405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005088091A Pending JP2006265061A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 粒状肥料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006265061A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009545507A (ja) * | 2006-05-31 | 2009-12-24 | オーエムエス・インヴェストメンツ・インコーポレイティッド | 尿素含有肥料における固化を抑制するための組成物及び方法 |
JP2015528025A (ja) * | 2012-05-18 | 2015-09-24 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 粉塵抑制凝集体 |
JP2016160106A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 東レ株式会社 | 粒状肥料組成物および粒状肥料組成物の製造方法 |
JP2017132659A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 東レ株式会社 | 粒状窒素肥料および粒状窒素肥料の製造方法 |
US9944568B2 (en) | 2012-11-16 | 2018-04-17 | Basf Se | Encapsulated fertilizer particle containing pesticide |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5238361A (en) * | 1975-09-22 | 1977-03-24 | Ube Industries | Slowly available coated granular fertilizer |
JPS6037074B2 (ja) * | 1978-12-27 | 1985-08-23 | チツソ旭肥料株式会社 | 被覆肥料とその製造方法 |
JPH09132493A (ja) * | 1995-11-10 | 1997-05-20 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 被覆粒状肥料 |
JP2002249392A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-09-06 | Chisso Corp | 浮上防止処理を施した被覆生物活性粒状物およびその製造方法 |
-
2005
- 2005-03-25 JP JP2005088091A patent/JP2006265061A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5238361A (en) * | 1975-09-22 | 1977-03-24 | Ube Industries | Slowly available coated granular fertilizer |
JPS6037074B2 (ja) * | 1978-12-27 | 1985-08-23 | チツソ旭肥料株式会社 | 被覆肥料とその製造方法 |
JPH09132493A (ja) * | 1995-11-10 | 1997-05-20 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 被覆粒状肥料 |
JP2002249392A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-09-06 | Chisso Corp | 浮上防止処理を施した被覆生物活性粒状物およびその製造方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009545507A (ja) * | 2006-05-31 | 2009-12-24 | オーエムエス・インヴェストメンツ・インコーポレイティッド | 尿素含有肥料における固化を抑制するための組成物及び方法 |
JP2015528025A (ja) * | 2012-05-18 | 2015-09-24 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 粉塵抑制凝集体 |
US9944568B2 (en) | 2012-11-16 | 2018-04-17 | Basf Se | Encapsulated fertilizer particle containing pesticide |
JP2016160106A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-05 | 東レ株式会社 | 粒状肥料組成物および粒状肥料組成物の製造方法 |
JP2017132659A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 東レ株式会社 | 粒状窒素肥料および粒状窒素肥料の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2662201C1 (ru) | Удобрения в виде сферических гранул и способ их получения | |
JP2007306844A (ja) | 廃棄物を用いた緑化資材の製造方法及び緑化資材 | |
US4410350A (en) | Production of pellets and pellet-containing fertilizer composition | |
JP2002519290A (ja) | 複合肥料顆粒の製造方法 | |
JP2006265061A (ja) | 粒状肥料組成物 | |
JP4279477B2 (ja) | 粒状肥料組成物およびその製造方法 | |
JP6125446B2 (ja) | グアニル尿素含有粒状肥料 | |
PL232693B1 (pl) | Sposób wytwarzania granulowanego nawozu mineralnego wapniowego | |
RU2804199C1 (ru) | Способ гранулирования высокоэффективного органоминерального удобрения биогумус | |
JP2005047725A (ja) | 粒状肥料組成物およびその製造方法 | |
JPH054954B2 (ja) | ||
JP2006021968A (ja) | 粒状肥料及びその製造方法 | |
RU2821906C1 (ru) | Сложное удобрение с наполнителем из фосфогипса | |
PL233754B1 (pl) | Sposob otrzymywania nawozu organicznego z ustabilizowanych komunalnych osadow sciekowych oraz nawoz organiczny z ustabilizowanych komunalnych osadow sciekowych | |
JP2002053382A (ja) | 肥 料 | |
JP2013018684A (ja) | 粒状塩加の製造方法 | |
US3802861A (en) | Production of calcined phospate fertilizers | |
JP2001026489A (ja) | 粒状肥料組成物 | |
JP2002012488A (ja) | 粒状肥料の製造方法 | |
JP7103828B2 (ja) | 粉体材料の造粒固化処理 | |
JPH0375287A (ja) | 多孔性けい酸質粒状物 | |
JP2001019577A (ja) | 石灰窒素を含む粒状物及びその製造方法 | |
JPS5841788A (ja) | 粉塵のない石灰および燐肥料剤の製造方法 | |
SU1536354A1 (ru) | Способ получени гранулированного цинкосодержащего суперфосфата | |
CN114478125A (zh) | 一种工业固废制作的缓释肥及其制备方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080128 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080131 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111018 |