JP2006262647A - 機器コントローラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 演算処理手段の起動時間を短縮が短縮して応答性のよい制御を実行し、併せて部品点数の削減を図ることのできる機器コントローラ、特に、バッテリ電源の電池コントローラや電源コントローラ、温調コントローラ等として用いられる電子制御式の機器コントローラを提供する。
【解決手段】 制御対象機器の物理量(たとえば、電圧、電流、温度)を検出手段によって検出し、前記検出手段による前記物理量の検出値に基づいて前記制御対象機器の状態を演算する演算処理手段(マイクロコンピュータ118)を備えた機器コントローラにおいて、前記検出手段による前記物理量の検出値の変化を監視し、当該検出値が変化したことにより、前記演算処理手段を起動させる連動起動回路(112、113、135)を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 制御対象機器の物理量(たとえば、電圧、電流、温度)を検出手段によって検出し、前記検出手段による前記物理量の検出値に基づいて前記制御対象機器の状態を演算する演算処理手段(マイクロコンピュータ118)を備えた機器コントローラにおいて、前記検出手段による前記物理量の検出値の変化を監視し、当該検出値が変化したことにより、前記演算処理手段を起動させる連動起動回路(112、113、135)を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、機器コントローラに係り、特に、バッテリ電源の電池コントローラや電源コントローラ、温調コントローラ等として用いられる電子制御式の機器コントローラに関する。
鉛電池やリチウム二次電池、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタなどの二次電池を用いた電源装置、分散型電力貯蔵装置、電気自動車では、二次電池を安全に、且つ有効に使用するために、二次電池の状態を検知し、二次電池を制御する電池コントローラ(機器コントローラ)が用いられている。
二次電池の状態としては、どの程度まで充電されているか、あるいはどの程度放電可能な電荷量が残っているのかを示す充電状態(State Of Charge の頭文字をとり、SOCと称す。)または残存容量や、どの程度まで劣化や弱っているのかを示す健康状態(State Of Health の頭文字をとり、SOHと称す。)または劣化度などがある。
従来の機器コントローラは、演算処理手段の起動を外部スイッチのオン等、外部からの起動信号によって行っている(例えば、特許文献1)。
特開2004−197585号公報
このため、従来の機器コントローラは、演算処理手段の起動時間の短縮を図ることが難しく、専用の起動信号線なども必要で、その分、部品点数が多くなる。
又、予め定められた入力電圧にのみ対応するように作られており、汎用性がなかった。
又、予め定められた入力電圧にのみ対応するように作られており、汎用性がなかった。
更に、従来の機器コントローラでは、予め接続される二次電池の種類に対応した電池特性にのみ対応できる状態推定や充放電制御しかできなかった。
更にまた、電池コントローラのような機器コントローラに接続される機器は多種多様であるが、接続される各機器に応じて通信インターフェイスなどの専用設計が必要であった。
乗用車は12Vの鉛電池が多く使われ、バスやトラックは12Vの鉛電池が2個直列接続された24Vの鉛電池が多く使われていることに対して、従来の機器コントローラでは、電圧検出回路やレギュレータ回路などは各二次電池に応じた専用設計が必要であった。
本発明は、前記点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、演算処理手段の起動時間を短縮が短縮して応答性のよい制御を実行し、併せて部品点数の削減を図ることのできる機器コントローラ、特に、バッテリ電源の電池コントローラや電源コントローラ、温調コントローラ等として用いられる電子制御式の機器コントローラを提供することにある。
前記目的を達成するべく、本発明による機器コントローラは、基本的には、制御対象機器の物理量を検出手段によって検出し、前記検出手段による前記物理量の検出値に基づいて前記制御対象機器の状態を演算する演算処理手段を備えた機器コントローラにおいて、前記検出手段による前記物理量の検出値の変化を監視し、当該検出値が変化したことにより、前記演算処理手段を起動させる連動起動回路を有することを特徴としている。
本発明による機器コントローラにおいては、前記検出手段によって検出される制御対象機器の物理量は、電圧、電流、温度の少なくともいずれか一つである。
本発明による機器コントローラは、好ましくは、前記検出手段による前記物理量の検出値のゲインを可変設定するゲイン可変アンプを有する。
本発明による機器コントローラは、好ましくは、前記演算手段による演算データを外部へ送信する通信手段を有し、前記通信手段は切替設定可能な複数の通信インターフェイスを備えている。
本発明による機器コントローラは、好ましくは、各々異なる電圧を入力とする複数の電圧レギュレータが直列に接続されている。
また、本発明による機器コントローラは、制御対象機器の物理量を検出手段によって検出し、前記検出手段による前記物理量の検出値に基づいて前記制御対象機器の状態を演算する演算処理手段を備えた機器コントローラにおいて、電源入力部に、各々異なる電圧を入力とする複数の電圧レギュレータが直列に接続されている。
本発明による電池コントローラは、上述の発明による機器コントローラを用い、二次電池の電圧、電流、温度の少なくとも1つを計測して前記二次電池の状態情報を演算する。
本発明による電源コントローラは、上述の発明による機器コントローラを用い、発電機の出力電圧、電気負荷の入力電圧によって発電機、電気負荷の状態情報を演算する。
本発明による電源コントローラは、上述の発明による温調コントローラを用い、温度調節器の温度を検出して前記温度調節器の状態情報を演算する。
温調コントローラ。
温調コントローラ。
本発明による自動車は、上述の発明による機器コントローラを車載制御機器の機器コントローラとして用いている。
本発明によれば、電流や電圧、温度等、制御対象機器の物理量を検出値の変化を検出して、演算処理手段を起動させるため、起動時間の短縮が短縮され、併せて起動信号線などの部品点数を削減できる。
本発明による機器コントローラの一つの実施形態を、図1を参照して説明する。
機器コントローラ100は、電圧測定端子101と、温度測定端子102と、電流測定端子103と、接地端子104と、第1の電源入力端子109と、第2の電源入力端子110と、起動端子111と、Vdd出力を行う電源供給端子108とを有する。
機器コントローラ100は、電圧測定端子101と、温度測定端子102と、電流測定端子103と、接地端子104と、第1の電源入力端子109と、第2の電源入力端子110と、起動端子111と、Vdd出力を行う電源供給端子108とを有する。
電圧測定端子101は、鉛電池やリチウム二次電池、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタなどの二次電池の電圧端子に接続される。
温度測定端子102は、サーミスタなどの温度センサに接続される。
温度測定端子102は、サーミスタなどの温度センサに接続される。
電流測定端子103は、シャント抵抗やカレントトランスなどの電流センサに接続される。
接地端子104は装置の接地端子に接続される。自動車ではシャーシが接地端子となっている場合が多い。
接地端子104は装置の接地端子に接続される。自動車ではシャーシが接地端子となっている場合が多い。
第1の電源入力端子109は12V(Vbat1)の二次電池へ接続され、第2の電源入力端子110は24V(Vbat2)の二次電池へ接続される。12Vの二次電池が2個直列接続された24Vの二次電池の場合、その共通接続点を第1の電源入力端子109に、24Vの端子を第2の電源入力端子110に接続する。
機器コントローラ100の電源入力部に、第1の電圧レギュレータ113と第2の電圧レギュレータ114とが互いに直列に接続されている。
第1の電圧レギュレータ113は、第1の電源入力端子109と第2の電圧レギュレータの出力を入力として、12Vを5Vあるいは3.3Vに変換し、これを電源供給端子108と電源起動リセット回路115と基準電源回路116に出力する。
第2の電圧レギュレータ114は、第2の電源入力端子110を入力として、24Vを12Vに変換し、これを第1の電圧レギュレータ113に出力する。
これにより、仮に、第2の電源入力端子110に接続された12Vの二次電池が故障した場合も、第1の電源入力端子109に接続された二次電池により動作可能であり、機器コントローラ100や全体システムの高信頼化が図られる。
電源供給端子108は、電流センサや外部機器へ電源を供給する端子であり、機器コントローラ100が内蔵している第1の電圧レギュレータ113によって二次電池の電圧12Vや24Vから、例えば、5Vなどの電圧に変換された電圧を電流センサや外部機器へ供給する。
起動端子111は、マイクロコンピュータ118に接続され、起動信号を受けた際に、後述のマイクロコンピュータ118を起動させる。起動信号としては、車載コントローラでは、キー・オン信号やドア・オープン信号などである。
機器コントローラ100は、更に、電流連動起動回路105と、電圧連動起動回路112と、温度連動起動回路135を有する。
電流連動起動回路105は、電流測定端子103に接続され、電流検出値の変化を監視し、電流の変化を検知すると、後述のマイクロコンピュータ118などを起動させる回路である。
電圧連動起動回路112は、12Vの二次電池へ接続される第一の電源入力端子109や、24Vの二次電池へ接続される第二の電源入力端子110に接続され、二次電池の電圧検出値の変化を監視し、電圧の変化を検知すると、後述のマイクロコンピュータ118などを起動させる回路である。
温度連動起動回路135は、温度測定端子102に接続され、温度検出値の変化を監視し、温度の変化を検知すると、後述のマイクロコンピュータ118などを起動させる回路である。
これらの連動起動回路105、112、135によるマイクロコンピュータ118の起動は、起動端子111を介してキー・オン信号やドア・オープン信号などの外部信号を受けてからマイクロコンピュータ118を起動する場合に比べ、起動時間や配線数を削減することができる。
機器コントローラ100は、更に、ゲイン可変アンプ106と、マルチプレクサ107と、第1の電圧レギュレータ113と、第2の電圧レギュレータ114と、電源起動リセット回路115、基準電源回路116と、ADコンバータ117と、マイクロコンピュータ118と、オシレータ119と、リード・オンリー・メモリ120と、ランダム・アクセス・メモリ121と、不揮発性メモリ122とを有する。
ゲイン可変アンプ106は、電圧測定端子101や温度測定端子102、電流測定端子103より入力される検出値(電圧)の増幅するアンプであり、検出値のゲイン(利得)を可変設定する。このゲイン可変アンプ106のゲインは、ソフトウェア処理あるいはOTP(One Time Programmable memory:一度だけ書き込み可能なメモリや)、端子設定等により適正値に設定される。
このゲイン可変アンプ106を用いて、各種二次電池の電圧に応じてゲインを変えることにより、適用できる二次電池の種類が拡大する。
同様に、このゲイン可変アンプ106を用いて、各種二次電池の電流や、電流センサの種類に応じてゲインを変えることにより、適用できる二次電池や電流センサの種類が拡大する。
また、このゲイン可変アンプ106を用いて、温度センサの種類に応じてゲインを変えることにより、適用できる温度センサの種類が拡大する。
マルチプレクサ107は、電圧測定端子101や温度測定端子102、電流測定端子103より入力され、ゲイン変換された信号を選択し、ADコンバータ117へ入力する。
これにより、ADコンバータ117を各測定端子に設ける必要がなくなり、ADコンバータの必要個数を削減できる。
ゲイン可変アンプ106は、マルチプレクサ107とADコンバータ117の間に設けることも可能である。この場合、ゲイン可変アンプ106の回路規模を削減できるが、各測定端子に応じてゲインを逐次変える。
電源起動リセット回路115は、第1の電圧レギュレータ113の出力を受けてマイクロコンピュータ118を起動と同時にリセットする。
基準電源回路116は、第1の電圧レギュレータ113の出力を受けてより安定した高精度な電圧を出力する。
ADコンバータ117は、基準電源回路116の出力電圧を基準にマルチプレクサ107で選択されたアナログ電圧をデジタル化する。
マイクロコンピュータ118は、演算処理手段であり、ADコンバータ117で変換されたデジタルデータなどを用いて種々の演算を行う。例えば、SOC演算やSOH演算、電池や機器コントローラ100自体の異常検出などを行う。
オシレータ119は、水晶発振器やコンデンサ、抵抗などの部品で構成された発振回路であり、一定周期の信号を生成する。マイクロコンピュータ118はこの信号に基づいて種々の演算を行う。
リード・オンリー・メモリ120は、読み出し専用のメモリであり、マイクロコンピュータ118の演算手順などが記憶されている。
ランダム・アクセス・メモリ121は、任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能なメモリであり、マイクロコンピュータ118で演算された結果及び演算過程の種々の値が読み書きされる。
不揮発性メモリ122は、電気的に消去(書き換え)できるメモリであり、電源を切ってもデータは消えない。マイクロコンピュータ118は、で演算された、SOC演算結果やSOH演算結果、電池や機器コントローラ100自体の異常検出結果などが記憶される。
機器コントローラ100は、更に、汎用インターフェイス回路123と、第1の切替回路124と、第2の切替回路125と、第1の通信回路126と、第2の通信回路127と、汎用端子128と、シリアル通信端子129と、第1の通信端子130と、第1のアクセス端子131と、第2の通信端子132と、第2のアクセス端子133とを有する。
汎用インターフェイス回路123は、外部機器に接続され、外部機器のオン/オフ動作などを制御する。
第1の切替回路124は、マイクロコンピュータ118が内蔵している通信回路ブロックと第1の通信端子130とを第1の通信回路126を介して接続するか、直接接続するかの切替えを行う。
第2の切替回路125は、マイクロコンピュータ118が内蔵している通信回路ブロックと第2の通信端子132とを第2の通信回路127を介して接続するか、直接接続するかの切替えを行う。
第1の通信回路126は、各種通信規格に従ったデータフォーマットや電圧振幅レベルを生成する回路である。ここではK−Lineの規格に準拠した回路としている。
第2の通信回路127は、各種通信規格に従ったデータフォーマットや電圧振幅レベルを生成する回路である。ここではCAN(Controller Aria Network)の規格に準拠した回路としている。
汎用端子128は、外部機器に接続され、外部機器のオン/オフ動作などを制御する。
シリアル通信端子129は、デジタルデータを1ビットずつ連続的に送信または受信する通信端子である。
シリアル通信端子129は、デジタルデータを1ビットずつ連続的に送信または受信する通信端子である。
第1の通信端子130は、第1の切替回路124の接続状況に応じてシリアル通信かK−Lineの両方に対応できる通信端子である。これは、通信手段が切替設定可能な複数の通信インターフェイスを備えていることを意味する。
第1のアクセス端子131は、第1の通信回路126に直接アクセスできる端子である。外部機器は、この第1のアクセス端子131にアクセスすることにより、第1の通信回路126を利用できる。
これにより、外部機器が機器コントローラ100の一部の回路ブロックを共用化できる。そして、全体の部品点数を削減できる。
第2の通信端子132は、第2の切替回路125の接続状況に応じてシリアル通信かCANの両方に対応できる通信端子である。これも、通信手段が切替設定可能な複数の通信インターフェイスを備えていることを意味する
第2のアクセス端子133は、第2の通信回路127に直接アクセスできる端子である。外部機器は、この第2のアクセス端子133にアクセスすることにより、第2の通信回路127を利用できる。
第2のアクセス端子133は、第2の通信回路127に直接アクセスできる端子である。外部機器は、この第2のアクセス端子133にアクセスすることにより、第2の通信回路127を利用できる。
これにより、外部機器が機器コントローラ100の一部の回路ブロックを共用化できる。そして、全体の部品点数を削減できる。
機器コントローラ100は、上述の回路ブロックを有し、二次電池のSOC演算やSOH演算といった状態検知を行う。また、電池や機器コントローラ100自体の異常検出などを行う。そして、演算結果や記憶情報を通信で外部機器へ伝える。
本実施形態の機器コントローラ100によれば、電流や電圧、温度の変化を検出して機器コントローラ100を起動させるため、起動時間の短縮が短縮される。また、起動信号線などの部品点数を削減できる。
また、本実施形態の機器コントローラ100により、種々の二次電池の電圧や電流、種々の温度センサや電流センサ、各種通信方式に対応でき、種々の電池特性に対応して状態推定や充放電制御を行うことができ、汎用性が拡大する。
さらに、各通信回路に直接アクセスできる端子を設けることにより、外部機器が機器コントローラ100の一部の回路ブロックを共用化でき、全体の部品点数を削減できる。
加えて、12V、24V対応の複数の電圧レギュレータを備えることにより、システムの動作信頼性が向上し、併せて、予め定められた入力電圧にのみ対応するものではないから、汎用性が向上する。
乗用車は12Vの鉛電池が多く使われ、バスやトラックは12Vの鉛電池が2個直列接続された24Vの鉛電池が多く使われていることに対して、電圧検出回路やレギュレータ回路など、各二次電池に応じた専用設計を必要としない。
また、通信手段が切替設定可能な複数の通信インターフェイスを備えていることにより、機器コントローラに接続される機器は多種多様であっても対応でき、接続される各機器に応じて通信インターフェイスなどの専用設計を必要としない。
上述の構成による機器コントローラ100をハイブリッド自動車の電池コントローラに適用した適用例(実施形態)1のエレクトリックパワートレインを、図2を参照して説明する。なお、ここでは、機器コントローラ100を電池コントローラ100と呼ぶ。
エレクトリックパワートレインは、インバータ212によって電力供給を制御される電動モータ213を有する。電動モータ213は、図示されていない車輪に結合され、車輪を駆動する。
インバータ212は、CPUを内蔵したインテリジェンスなインバータであり、二次電池201、202の直流電力を交流電力に変換し、電動モータ213を駆動する。また、インバータ212は、電動モータ213で発電された交流電力を直流電力に変換し、二次電池201、202に入力する。
電動モータ213の車載電源として、直列接続の二次電池(バッテリ電源)201、202を有する。二次電池201、202は、鉛電池やリチウム二次電池、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタなど、充電可能な電池である。二次電池202は電池コントローラ100の第1の電源入力端子109に接続され、二次電池201と202とは電池コントローラ100の第2の電源入力端子110に接続される。
直列接続の二次電池201、202の両端には、抵抗素子203、204が直列接続され、電源電圧の分圧が行われる。二次電池201と202の共通接続点は電池コントローラ100の電圧測定端子101に接続されている。
外部機器として、二次電池201、202の冷却を行う電動ファン205と、リレーボックス208がある。
電動ファン205は、電池コントローラ100の汎用端子128aに接続され、その動作は電池コントローラ100により制御される。
リレーボックス208は、二次電池201、202とインバータ212とを接続したり、切り離したりする回路である。リレーボックス208は、電池コントローラ100の汎用端子128b、128cに接続され、その動作は電池コントローラ100により制御される。
電池コントローラ100の電流測定端子103にはシャント抵抗やカレントトランスなどによる電流センサ207が接続されている。
電池コントローラ100のシリアル通信端子129には、第2の電池コントローラ209が双方向にデータ通信可能に接続されている。第2の電池コントローラ209は、マイクロコントローラを有し、電池コントローラ100の処理の一部を担当するものであり、電池コントローラ100の電源供給端子108より電力供給される。
電池コントローラ100の第2の通信端子132には、システムコントローラ210が接続されている。システムコントローラ210は、電池コントローラ100によるSOC演算やSOH演算などの演算結果に応じてインバータ212や車両全体を制御する。
電池コントローラ100の第1の通信端子130には、パーソナルコンピュータ211が接続されている。パーソナルコンピュータ211は、電池コントローラ100による演算や記憶されたSOC演算結果、SOH演算結果、電池や電池コントローラ100の異常検出結果、電池の使用回数などを通信により読み取る。
つぎに、図2に示されている適用例1のエレクトリックパワートレインの制御系の動作を、図3に示されているフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップ1において、電池コントローラ100の初期化を行う。
次に、ステップ2において、電池コントローラ100の電源供給端子108より第2の電池コントローラ209に対してVdd出力を行う。
次に、ステップ2において、電池コントローラ100の電源供給端子108より第2の電池コントローラ209に対してVdd出力を行う。
次に、ステップ3において、電池コントローラ100の電圧測定端子101、電流測定端子103、温度測定端子102に現れる電圧、電流、温度の各データをセンシングする。また、ステップ3では、第2の電池コントローラ209の初期化を行う。
次に、ステップ4において、電池コントローラ100のシリアル通信端子129によるシリアル通信によって、センシングデータを第2の電池コントローラ209に送信する。
次に、ステップ5において、第2の電池コントローラ209が電池コントローラ100よりのセンシングデータを受信する。
次に、ステップ5において、第2の電池コントローラ209が電池コントローラ100よりのセンシングデータを受信する。
次に、ステップ6において、第2の電池コントローラ209が受信したセンシングデータに基づいてSOC、SOH等の電池状態を演算する。
次に、ステップ7において、第2の電池コントローラ209が電池状態の演算データをシリアル通信によって電池コントローラ100へ送信する。
次に、ステップ7において、第2の電池コントローラ209が電池状態の演算データをシリアル通信によって電池コントローラ100へ送信する。
次に、ステップ8において、電池コントローラ100がシリアル通信端子129にシリアル通信によって第2の電池コントローラ209よりの電池状態の演算データを受信する。
次に、ステップ9において、電池コントローラ100が受信した演算データをCAN通信とシリアル通信の各々のための通信プロトコル変換を行う。
次に、ステップ9において、電池コントローラ100が受信した演算データをCAN通信とシリアル通信の各々のための通信プロトコル変換を行う。
次に、ステップ10において、電池コントローラ100の第2の通信端子132よりCAN通信によって電池状態の演算データをシステムコントローラ210へ出力し、また、電池コントローラ100の第1の通信端子130よりシリアル通信によって電池状態の演算データをパーソナルコンピュータ211へ出力する。
これにより、センシングデータの取り込み、電池状態の演算結果のCAN通信およびシリアル通信の出力と、電池状態の演算とが、電池コントローラ100と第2の電池コントローラ209とで分散して行われ、各コントローラの負荷軽減が図られる。
つぎに、上述の構成による機器コントローラ100をハイブリッド自動車の電池コントローラに適用した適用例(実施形態)2のエレクトリックパワートレインを、図4を参照して説明する。なお、図4において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。また、ここでも、機器コントローラ100を電池コントローラ100と呼ぶ。
適用例2では、システムコントローラ210が、電池コントローラ100に代えて、第2の電池コントローラ209とCANによって双方向に通信可能に接続されている。このこと以外は、図2に示されている実施形態と々構成である。
つぎに、図4に示されている適用例2のエレクトリックパワートレインの制御系の動作を、図5に示されているフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップ11において、電池コントローラ100の初期化を行う。
次に、ステップ12において、電池コントローラ100の電源供給端子108より第2の電池コントローラ209に対してVdd出力を行う。
次に、ステップ12において、電池コントローラ100の電源供給端子108より第2の電池コントローラ209に対してVdd出力を行う。
次に、ステップ13において、電池コントローラ100の電圧測定端子101、電流測定端子103、温度測定端子102に現れる電圧、電流、温度の各データをセンシングする。また、ステップ13では、第2の電池コントローラ209の初期化を行う。
次に、ステップ14において、電池コントローラ100のシリアル通信端子129によるシリアル通信によって、センシングデータを第2の電池コントローラ209に送信する。
次に、ステップ15において、第2の電池コントローラ209が電池コントローラ100よりのセンシングデータを受信する。
次に、ステップ15において、第2の電池コントローラ209が電池コントローラ100よりのセンシングデータを受信する。
次に、ステップ16において、第2の電池コントローラ209が受信したセンシングデータに基づいてSOC、SOH等の電池状態を演算する。
次に、ステップ17において、第2の電池コントローラ209が電池状態の演算データをシリアル通信によって電池コントローラ100へ送信する。
次に、ステップ17において、第2の電池コントローラ209が電池状態の演算データをシリアル通信によって電池コントローラ100へ送信する。
次に、ステップ18において、電池コントローラ100がシリアル通信端子129にシリアル通信によって第2の電池コントローラ209よりの電池状態の演算データを受信する。また、第2の電池コントローラ209自体が電池状態の演算データをCAN通信のための通信プロトコル変換を行う。
次に、ステップ19において、電池コントローラ100が受信した演算データをシリアル通信のための通信プロトコル変換を行う。また、第2の電池コントローラ209がCAN通信によって電池状態の演算データをシステムコントローラ210へ出力する。
次に、ステップ20において、電池コントローラ100の第1の通信端子130よりシリアル通信によって電池状態の演算データをパーソナルコンピュータ211へ出力する。
これにより、センシングデータの取り込み、電池状態の演算結果のシリアル通信による出力と、電池状態の演算、電池状態の演算結果のCAN通信による出力とが、電池コントローラ100と第2の電池コントローラ209とで分散して行われ、各コントローラの負荷軽減が図られる。
上述した適用例1、適用例2のように、本実施形態による電池コントローラ100は、異なる機器構成に対応することが可能となる。
つぎに、上述の構成による機器コントローラ100をハイブリッド自動車の電池コントローラに適用した適用例(実施形態)3のエレクトリックパワートレインを、図6を参照して説明する。なお、図6においても、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。また、ここでも、機器コントローラ100を電池コントローラ100と呼ぶ。
適用例3では、第2の電池コントローラ209が省略され、インバータ212が電池コントローラ100の第2の通信回路127の第2のアクセス端子133とシリアル通信端子129に接続され、第2の通信回路127の第2の通信端子132にシステムコントローラ210が接続されている。
この適用例では、電池コントローラ100の第2の通信回路127に外部機器であるインバータ212が直接アクセスでき、インバータ212よりのデータが第2の通信回路127をスルーしてシステムコントローラ210へ流れる。このように、電池コントローラ100の一部の回路ブロックを共用化でき、全体の部品点数を削減できる。
つぎに、図6に示されている適用例3のエレクトリックパワートレインの制御系の動作を、図7に示されているフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップ21において、電池コントローラ100の初期化を行う。
次に、ステップ22において、電池コントローラ100の電圧測定端子101、電流測定端子103、温度測定端子102に現れる電圧、電流、温度の各データをセンシングする。また、ステップ22では、インバータ内CPUの初期化を行う。
次に、ステップ22において、電池コントローラ100の電圧測定端子101、電流測定端子103、温度測定端子102に現れる電圧、電流、温度の各データをセンシングする。また、ステップ22では、インバータ内CPUの初期化を行う。
次に、ステップ23において、電池コントローラ100のシリアル通信端子129によるシリアル通信によって、センシングデータをインバータ212に送信する。
次に、ステップ24において、インバータ212が電池コントローラ100よりのセンシングデータを受信する。
次に、ステップ24において、インバータ212が電池コントローラ100よりのセンシングデータを受信する。
次に、ステップ25において、インバータ212が受信したセンシングデータに基づいて内蔵CPUを用いてSOC、SOH等の電池状態を演算する。
次に、ステップ26において、インバータ212がインバータ制御のための演算を行う。
次に、ステップ26において、インバータ212がインバータ制御のための演算を行う。
次に、ステップ27において、インバータ212自体が電池状態の演算データをCAN通信のための通信プロトコル変換を行う。
次に、ステップ28において、第2の電池コントローラ209が電池状態の演算データをシリアル通信によって電池コントローラ100へ送信すると共に、CAN通信のための通信プロトコル変換を行った通信データをCAN通信によって電池コントローラ100へ送信する。
次に、ステップ28において、第2の電池コントローラ209が電池状態の演算データをシリアル通信によって電池コントローラ100へ送信すると共に、CAN通信のための通信プロトコル変換を行った通信データをCAN通信によって電池コントローラ100へ送信する。
次に、ステップ29において、電池コントローラ100がシリアル通信端子129にシリアル通信によって第2の電池コントローラ209よりの電池状態の演算データを受信すると共に、第2の電池コントローラ209よりのCAN通信による電池状態の演算データを第2の通信回路127の第2のアクセス端子133に入力する。
次に、ステップ30において、電池コントローラ100が受信した演算データをK−line通信のための通信プロトコル変換を行う。また、第2の通信回路127の第2のアクセス端子133に入力したCAN通信による電池状態の演算データを第2の通信回路127の第2の通信端子132よりシステムコントローラ210へ出力する。
次に、ステップ31において、K−line通信のための通信プロトコル変換した電池状態の演算データを電池コントローラ100の第1の通信端子130よりシリアル通信によってパーソナルコンピュータ211へ出力する。
これにより、センシングデータの取り込み、電池状態の演算結果のK−line通信による出力と、電池状態の演算、電池状態の演算結果のCAN通信による出力とが、電池コントローラ100とインバータ212とで分散して行われ、各機器のCPU負荷の軽減が図られる。
つぎに、上述の構成による機器コントローラ100を分散型電力貯蔵装置の電池コントローラに適用した適用例(実施形態)4を、図8を参照して説明する。なお、図8においても、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。また、ここでも、機器コントローラ100を電池コントローラ100と呼ぶ。
分散型電力貯蔵装置は、電力線PSに、制御変換器700、商用電源701、太陽光発電装置702、負荷装置703Aが切替器705A、705B、705C、705Dによって選択的にオン/オフされる。また、電力線PSにはもう一つの負荷装置703Bが接続されている。二次電池201の両端は制御変換器704に接続されている。なお、これらの機器は、装置内に切替器を有することもある。
太陽光発電装置702は、太陽電池により太陽光を直流電力に変換し、インバータ装置により交流電力を出力する装置である。
負荷装置703A、負荷装置703Bは、空気調和装置、冷蔵庫、電子レンジ、照明などの家電品や、電動モータ、エレベータ、コンピュータ、医療機器などの電気機器や、第2の電源装置である。
制御変換器700は、MCU706を含み、交流電力を直流電力に変換、または、直流電力を交流電力に変換する充放電器である。MCU706は、切替器705A、705B、705C、705D、負荷装置703Bと双方向に通信可能に接続されている。これにより、制御変換器700は、充放電の制御や、太陽光発電装置702、負荷装置703A、703Bなどの機器を制御する制御器を兼ねている。
また、電池コントローラ100もシリアル通信端子129によって制御変換器704シリアル通信可能にと接続されている。
この適用例(実施形態)によれば、負荷装置703A、703Bが必要とする電力を、商用電源701や太陽光発電装置702で賄い切れない時には、制御変換器704を介して、二次電池201から電力を供給する。そして、商用電源701や太陽光発電装置702からの電力供給が過剰となっている時には、制御変換器704を介して二次電池201に蓄電する。
これらの動作の中で、電池コントローラ100はメモリ121に記憶されたデータやセンシングデータを用いて種々の演算を行う。例えば、SOC演算やSOH演算、電池や電池コントローラ100の異常検出などを行う。そして、二次電池201の状態演算結果や異常検出結果を制御変換器704に送る。制御変換器704はこれに応じて充放電等を制御する。
また、定期点検や故障診断時には、電池コントローラ100にシリアル通信可能に接続されているパーソナルコンピュータ211を用いて電池コントローラ100で演算された結果や記憶されたSOC演算結果やSOH演算結果、電池や電池コントローラ100の異常検出結果、電池の使用回数などを通信により読み取る。
これにより、定期点検や故障診断の内容が充実される。また、これらにかかる時間が短縮される。
また、電池コントローラ100は、二次電池201の状態検知が可能なため、二次電池201を安全に、且つ有効に活用することが可能となる。
また、これらの実施形態では、二次電池201を設けているため、商用電源701の契約電力や消費電力、太陽光発電装置702の発電定格を下げることが可能となり、設備費やランニングコストの削減を図ることができる。そして、消費電力がある時間帯に集中している時に、電源装置から商用電源701に電力を供給し、消費電力が少ない時に、電源装置に蓄電することで、消費電力の集中を緩和し、消費電力の平準化を図ることが可能となる。
更に、制御変換器704は、負荷装置703A、703Bの電力消費を監視し、負荷装置703A、703Bを制御するため、省エネルギや電力の有効利用が達成できる。
つぎに、上述の構成による機器コントローラ100を自動車の電源供給装置に適用した適用例(実施形態)5を、図9を参照して説明する。なお、図9においても、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。また、ここでは、機器コントローラ100を電源コントローラ100と呼ぶ。
この電源供給装置は、発電機901と、電気負荷908を有する。
この電源供給装置は、発電機901と、電気負荷908を有する。
発電機901は、自動車エンジンの回転出力軸にベルトを介して接続され、これにより電気を発電し、電気負荷908に電気を供給する。電気負荷908は、ライトやヒータ、オーディオ機器などの車両上の電気装置である。
発電機901と電気負荷908は、抵抗素子904とリレー906の直列接続及びこれらに並列接続されたリレー905とを介して接続されている。抵抗素子902と903は、直列接続され、発電機901の出力に接続され、その電圧を分圧している。抵抗素子902と903の共通接続点は、電源コントローラ100の温度測定端子102に接続されている。
温度接続端子102は、図1に示されているように、ゲイン可変アンプ106を介してADコンバータ117に接続されているため、ゲイン可変アンプも検出することができる。
また、抵抗素子203と204は直列接続され、電気負荷908の両端に接続され、その電圧を分圧している。抵抗素子203と204の共通接続点は電源コントローラ100の電圧測定端子101に接続されている。電源コントローラ100は、抵抗素子904とリレー906の直列接続及びこれらに並列接続されたリレー905とを介した発電機901の出力電圧と電気負荷908の入力電圧をモニタしている。
最初に、発電機901が始動したときや、電気負荷908が接続された直後は、発電機901と電気負荷908の電圧が大きく異なるケースがある。その様な場合には、抵抗素子904に接続されているリレー906をオンし、リレー905をオフする。すると、抵抗素子904により電気負荷908に流れる電流が制限され、電気負荷908に過大な電流が流れるのを防止することができる。
その後、発電機901の出力電圧と電気負荷908の入力電圧がほぼ等しい電圧になった時点でリレー906をオフし、リレー905をオンする。
また、電源コントローラ100は、発電機901の出力電圧や電気負荷908の入力電圧、リレー905、906のオン、オフ状態より、発電機901や電気負荷908、リレー905、906の動作状態を診断する。そして、電源コントローラ100は、発電機901の出力電圧や電気負荷908の入力電圧、リレー905、906のオン、オフ状態、発電機901や電気負荷908、リレー905、906の動作状態の診断結果などを第1の通信端子130を介して通信で上位コントローラへ伝える。上位コントローラはこれを受けて全体システムの制御や診断を行う。
図では起動端子111が接続されていないが、電圧連動起動回路112や温度連動起動回路135(ここでは電圧連動起動回路と同等な機能に相当する)が、発電機901の始動や発電量の変動に伴う電圧変化や、電気負荷908の接続による電圧変化や消費電力の変動による電圧変化等を検知して自動的に起動する。
また、ここでは、温度測定端子102を用いたが、電流測定端子103を用いることもできることは言うまでもない。
このようにゲイン可変アンプ106を設けたことにより、各測定端子の計測対象が拡大し、汎用性が向上する。また、電池以外のリレーボックス907などの装置にも適用するこが可能となっており用途の汎用性も拡大されている。
さらに、電流や電圧変化を検出して、電源コントローラ100を起動させるため、起動時間の短縮が短縮される。また、起動信号線などの部品点数を削減できる。
つぎに、上述の構成による機器コントローラ100を温度調整機能付き座椅子の温調コントローラに適用した適用例(実施形態)6を、図10を参照して説明する。なお、図10においても、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。また、ここでは、機器コントローラ100を温調コントローラ100と呼ぶ。
座椅子1000には、その各部に温度調節器1001、1002、1003が埋め込まれている。また、座椅子1000には、温度調節器1001、1002、1003の各々に対応して温度センサ1004、1005、1006が埋め込まれている。
温度調節器は、ヒータや冷却器などで構成されている。温度調節器1001、1002、1003は、それぞれ、座椅子1000に設けられた温調コントローラ100の汎用端子128a、128b、128cに接続されている。
温度調節器1004、1005、1006は、それぞれ、温調コントローラ100の温度測定端子102、電圧測定端子101、電流測定端子103に接続されている。
電圧測定端子101、電流測定端子103は、ゲイン可変アンプ106を介してADコンバータ117に接続されているため(図1参照)、ゲイン可変アンプ106のゲインを調節することにより、電圧測定端子101、電流測定端子103からも温度を検出することができる。
温調コントローラ100は、温度センサ1004〜1006の各々の検出値に応じて、または第1の通信端子130を介して入力される外部信号により、温度調節器1001〜1003をそれぞれ制御し、座椅子1000の温度を調節する。これにより、座椅子1000の利用者は快適なすわり心地を得ることができる。
図では、起動端子111が接続されていないが、電圧連動起動回路112や電流連動起動回路105(ここではいずれも温度連動起動回路と同等な機能に相当する)、温度連動起動回路135が、温度変化を検知して自動的に起動する。
加えて、温調コントローラ100は、温度センサ1004〜1006の検出値に応じて、人の有無や、着座状態を検知し、その情報を第1の通信端子130を介して上位コントローラへ伝える。上位コントローラはこの情報を元に、システム全体の制御や安全管理を行うことができる。
このように本発明によれば、ゲイン可変アンプ106を設けたことにより、各測定端子の計測対象が拡大し、汎用性が向上する。また、電池以外の温度調節機能付の座椅子などの装置にも適用することが可能となっており、用途の汎用性も拡大されている。
さらに、温度変化を検出して、温調コントローラ100を起動させるため、起動時間の短縮が短縮される。また、起動信号線などの部品点数を削減できる。
つぎに、上述の構成による機器コントローラ100をハイブリッド自動車の各部の機器コントローラに適用した適用例(実施形態)7を、図11を参照して説明する。
ハイブリッド自動車は、車両走行の原動機として、内燃機関1101と電動モータ1102とを有する。電動モータ1102は、二次電池1110を電源とし、インバータ1111による電力制御のもとに電力供給され、それに応じて駆動される。
ハイブリッド自動車は、走行エネルギによって発電を行う発電機1103を有する。
ハイブリッド自動車は、走行エネルギによって発電を行う発電機1103を有する。
内燃機関1101、電動モータ1102、発電機1103は、動力伝達系において動力分割伝達機構1104に接続され、動力分割伝達機構1104によってプロペラ軸1105に機械的に接続、切離しされる。
前後左右の4個の車輪1106a、1106b、1106c、1106dの各々には、電動ブレーキ装置1107a、1107b、1107c、1107dが設けられている。電動ブレーキ装置1107a〜1107dは、周知の構造のものであり、それぞれ、インバータ、モータ、ディスクブレーキ他からなり、インバータによる電力制御のもとにモータを駆動し、モータによってディスクブレーキを駆動する。
ハイブリッド自動車は、操舵系として、ステアリングホイール1108、電動パワーステアリング装置1109を有する。電動パワーステアリング装置1109は、周知の構造のものであり、インバータ、モータ、舵取り装置などからなる。電動パワーステアリング1109は、ステアリングホイール1108の回転情報(操舵角情報)を電気信号として受け取り、これに基づいてインバータによる電力制御のもとにモータを駆動し、モータによって舵取り装置を駆動する。
二次電池1200、電動ブレーキ装置1107a、1107b、1107c、1107d、電動パワーステアリング装置1109には、それぞれ、機器コントローラ100A、100B、100C、100D、100E、100Fが電気的に接続されている。これら機器コントローラ100A〜100Fは、システムコントローラ1212、インバータ1111と双方向に通信可能に接続されている。
機器コントローラ100A〜100Fは、図1に示されている機器コントローラ100と同じ構成の機器コントローラであり、機器コントローラ100は、前述したように、各測定端子の計測対象や適用可能な機器が拡大し、汎用性が向上されているため、二次電池110の電池コントローラ以外に、電動ブレーキ装置1107a〜1107dのコントローラや電動パワーステアリング1103のコントローラにも適用可能である。
機器コントローラ100A〜100Fは、それぞれが接続されている機器の電圧や電流、温度など、機器の状態を表す物理量を測定し、その電力を求めたり、当該機器の運転状態や故障の有無などを検出する。
図では起動端子111が接続されていないが、電圧連動起動回路112や電流連動起動回路105、温度連動起動回路135が、各入力の変化を検知して自動的に起動する。
そして、システムコントローラ1212は、システム全体の制御や各機器の電力供給の制御など、各機器の制御、管理を行う。これにより、システムコントローラ1212は、最適な制御を行うことが可能となり、高信頼な自動車制御システムを実現することが可能となる。
100 機器コントローラ(電池コントローラ、電源コントローラ、温調コントローラ)
100A〜100F 機器コントローラ
101 電圧測定端子
102 温度測定端子
105 電流連動起動回路
106 ゲイン可変アンプ
107 マルチプレクサ
108 電源供給線
109 第1の電源入力端子
110 第2の電源入力端子
111 起動端子
112 電圧連動起動回路
113 第1の電圧レギュレータ
114 第2の電圧レギュレータ
115 電源起動リセット回路
116 基準電源回路
117 ADコンバータ
118 マイクロコンピュータ
119 オシレータ
120 リード・オンリー・メモリ
121 ランダム・アクセス・メモリ
122 不揮発性メモリ
123 汎用インターフェイス回路
124 第1の切替回路
125 第2の切替回路
126 第1の通信回路
127 第2の通信回路
128 汎用端子
129 シリアル通信端子
130 第1の通信端子
131 第1のアクセス端子
132 第2の通信端子
133 第2のアクセス端子
135 温度連動起動回路
201、202 二次電池
203、204 抵抗素子
205 電動ファン
206 温度センサ
207 電流センサ
208 リレーボックス
209 第2の電源コントローラ
210 システムコントローラ
211 パーソナルコンピュータ
212 インバータ
213 電動モータ
701 商用電源
702 太陽光発電装置
703 負荷装置
704 制御変換器
705 切替器
901 発電機
902〜904 抵抗素子
905、906 リレー
908 電気負荷
1000 座椅子
1001〜1003 温度調節器
1004〜1006 温度センサ
1101 内燃機関
1102 電動モータ
1103 発電機
1104 動力分割伝達機構
1105 プロペラ軸
1106a〜1106d 車輪
1107a〜1107d 電動ブレーキ装置
1108 ステアリングホイール
1109 電動パワーステアリング装置
1110 二次電池
1111 インバータ
1212 システムコントローラ
100A〜100F 機器コントローラ
101 電圧測定端子
102 温度測定端子
105 電流連動起動回路
106 ゲイン可変アンプ
107 マルチプレクサ
108 電源供給線
109 第1の電源入力端子
110 第2の電源入力端子
111 起動端子
112 電圧連動起動回路
113 第1の電圧レギュレータ
114 第2の電圧レギュレータ
115 電源起動リセット回路
116 基準電源回路
117 ADコンバータ
118 マイクロコンピュータ
119 オシレータ
120 リード・オンリー・メモリ
121 ランダム・アクセス・メモリ
122 不揮発性メモリ
123 汎用インターフェイス回路
124 第1の切替回路
125 第2の切替回路
126 第1の通信回路
127 第2の通信回路
128 汎用端子
129 シリアル通信端子
130 第1の通信端子
131 第1のアクセス端子
132 第2の通信端子
133 第2のアクセス端子
135 温度連動起動回路
201、202 二次電池
203、204 抵抗素子
205 電動ファン
206 温度センサ
207 電流センサ
208 リレーボックス
209 第2の電源コントローラ
210 システムコントローラ
211 パーソナルコンピュータ
212 インバータ
213 電動モータ
701 商用電源
702 太陽光発電装置
703 負荷装置
704 制御変換器
705 切替器
901 発電機
902〜904 抵抗素子
905、906 リレー
908 電気負荷
1000 座椅子
1001〜1003 温度調節器
1004〜1006 温度センサ
1101 内燃機関
1102 電動モータ
1103 発電機
1104 動力分割伝達機構
1105 プロペラ軸
1106a〜1106d 車輪
1107a〜1107d 電動ブレーキ装置
1108 ステアリングホイール
1109 電動パワーステアリング装置
1110 二次電池
1111 インバータ
1212 システムコントローラ
Claims (10)
- 制御対象機器の物理量を検出手段によって検出し、該検出手段による前記物理量の検出値に基づいて前記制御対象機器の状態を演算する演算処理手段を備えた機器コントローラであって、
前記検出手段による前記物理量の検出値の変化を監視し、当該検出値が変化したことにより、前記演算処理手段を起動させる連動起動回路を有することを特徴とする機器コントローラ。 - 前記検出手段によって検出される制御対象機器の物理量は、電圧、電流、温度の少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の機器コントローラ。
- 前記検出手段による前記物理量の検出値のゲインを可変設定するゲイン可変アンプを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器コントローラ。
- 前記演算手段による演算データを外部へ送信する通信手段を有し、該通信手段は、切替設定可能な複数の通信インターフェイスを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の機器コントローラ。
- 電源入力部に、各々異なる電圧を入力とする複数の電圧レギュレータが直列に接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の機器コントローラ。
- 制御対象機器の物理量を検出手段によって検出し、該検出手段による前記物理量の検出値に基づいて前記制御対象機器の状態を演算する演算処理手段を備えた機器コントローラであって、
電源入力部に、各々異なる電圧を入力とする複数の電圧レギュレータが直列に接続されていることを特徴とする機器コントローラ。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の機器コントローラを用い、二次電池の電圧、電流、温度の少なくとも1つを計測して前記二次電池の状態情報を演算することを特徴とする電池コントローラ。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の機器コントローラを用い、発電機の出力電圧、電気負荷の入力電圧によって発電機、電気負荷の状態情報を演算することを特徴とする電源コントローラ。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の機器コントローラを用い、温度調節器の温度を検出して前記温度調節器の状態情報を演算することを特徴とする温調コントローラ。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の機器コントローラを車載制御機器の機器コントローラとして用いることを特徴とする自動車。
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2005
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