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JP2006253924A - 移動局装置、基地局装置、制御局装置および基地局装置選択方法 - Google Patents

移動局装置、基地局装置、制御局装置および基地局装置選択方法 Download PDF

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JP2006253924A
JP2006253924A JP2005065798A JP2005065798A JP2006253924A JP 2006253924 A JP2006253924 A JP 2006253924A JP 2005065798 A JP2005065798 A JP 2005065798A JP 2005065798 A JP2005065798 A JP 2005065798A JP 2006253924 A JP2006253924 A JP 2006253924A
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JP2005065798A
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Hirotaka Haga
宏貴 芳賀
Katsuhiko Hiramatsu
勝彦 平松
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】 複数の移動局装置がリソースを共有する通信方式が適用されるシステムにおいて、移動局装置におけるスループットを改善すること。
【解決手段】 セル選択部105は、それぞれの基地局装置から通知されるリソース割り当て確率情報を比較し、最大のリソース割り当て確率に対応する基地局装置を選択基地局装置として選択する。ここで、リソース割り当て確率とは、移動局装置に対し基地局装置からリソースが割り当てられる割当期待度をいう。すなわち、それぞれの基地局装置から通知されるリソース割り当て確率に基づいてリソース割り当て確率が最も高い基地局装置を選択基地局装置とすることで、移動局装置に対して個別データ信号が送信される確率が高くなり、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、移動局装置、基地局装置、制御局装置および基地局装置選択方法に関し、特に、複数の移動局装置がリソースを共有する通信方式が適用されるシステムにおける移動局装置、基地局装置、制御局装置および基地局装置選択方法に関する。
近年、移動局装置が複数のセルやセクタの境界付近の領域(以下「ハンドオーバ領域」という)に位置する際に、通信相手となる基地局装置やアンテナを瞬時の受信レベル変動に応じて、例えばスロットなどの短時間周期で高速に切り替える高速セル選択(FCS:Fast Cell Selection)を行うことが検討されている(例えば非特許文献1参照)。
図10(a)は、FCSによる基地局装置の選択動作の例を示す図である。同図に示すように、移動局装置10は、先頭スロット40から順に基地局装置20および基地局装置30を通信相手として切り替えている。
具体的には、移動局装置10は、基地局装置20および基地局装置30から送信されている共通パイロットチャネルの信号(以下「共通パイロット信号」という)を受信し、受信SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio:信号対干渉雑音比)を測定する。この測定結果を図10(b)に示す。同図において、実線は基地局装置20からの信号の受信SINRを示し、点線は基地局装置30からの信号の受信SINRを示している。
そして、移動局装置10は、スロットごとに受信SINRが大きい基地局装置を選択し、選択された基地局装置(以下「選択基地局装置」という)に関する情報を基地局装置20および基地局装置30へ送信する。ここで、スロットごとの選択基地局装置を図10(b)の下段に実線(すなわち基地局装置20)および点線(すなわち基地局装置30)で示す。
基地局装置20および基地局装置30は、選択基地局装置に関する情報を移動局装置10から受信し、スロットごとの選択基地局装置がそれぞれ図10(a)の斜線で示すスロットで個別チャネルや高速パケットチャネルなどのデータ信号(以下「個別データ信号」という)を送信する。
このようにハンドオーバ領域に位置する移動局装置10がスロットなどの短時間周期で選択基地局装置を切り替えることにより、移動局装置10におけるスループットを改善することができる。
また、例えば特許文献1では、基地局装置がトラフィック量を通知し、ハンドオーバ領域に位置する移動局装置は、各基地局装置から通知されるトラフィック量に基づいて選択基地局装置を切り替える技術が記載されている。
"Physical layer aspects of UTRA High Speed Downlink Packet Access"(6.4節)、3GPP TR25.848 V4.4.0(2001-03) 特開2003−264869号公報
しかしながら、複数の移動局装置がリソース(時間、周波数、コード、またはこれらの組み合わせなど)を共有する通信方式が適用されるシステムにおいて、上述したようなFCSやトラフィック量に基づいて移動局装置が選択基地局装置を切り替えても、必ずしも移動局装置におけるスループットを改善することができるとは限らない。
すなわち、複数の移動局装置がリソースを共有する通信方式においては、ある時間においてあるリソースを使用できるのは原則として1つの移動局装置のみである。つまり、複数の移動局装置が同一の基地局装置を選択基地局装置として選択する場合、原則として1つの移動局装置のみにリソースが割り当てられる。このとき、基地局装置は、自装置を選択基地局装置として選択した移動局装置のうち受信SINRが最も良い移動局装置にリソースを割り当てる。したがって、単に受信信号の受信SINRやトラフィック量のみに基づいて基地局装置を選択したとしても、選択した基地局装置から必ずリソースが割り当てられるとは限らず、移動局装置におけるスループットの改善が図られないことがあるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、複数の移動局装置がリソースを共有する通信方式が適用されるシステムにおいて、移動局装置におけるスループットを改善することができる移動局装置、基地局装置、制御局装置および基地局装置選択方法を提供することを目的とする。
本発明に係る移動局装置は、複数の基地局装置から通信相手となる基地局装置を選択する移動局装置であって、基地局装置からの信号の受信品質が自装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得する取得手段と、取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択する選択手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、過去のリソース割り当て状況から得られる割当期待度が最も大きい基地局装置を通信相手として選択するため、単に受信品質の大小のみではなく、実際に移動局装置に対する通信が行われる可能性が高い基地局装置を選択することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明に係る基地局装置は、自装置がカバーするセル内の移動局装置における受信品質を取得する取得手段と、取得された受信品質に応じて前記移動局装置に対するリソース割り当てを行う割当手段と、取得された受信品質と同等の受信品質を有する移動局装置に対して、過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を受信品質ごとに算出する算出手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、過去のリソース割り当ての結果から受信品質ごとの割当期待度を算出するため、移動局装置は、単に受信品質の大小のみではなく、基地局装置における平均的なトラフィック量などが考慮された割当期待度に応じて通信相手を選択することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明に係る制御局装置は、複数の基地局装置から移動局装置の通信相手となる基地局装置を選択する制御局装置であって、基地局装置からの信号の受信品質が前記移動局装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得する取得手段と、取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択する選択手段と、を有する構成を採る。
本発明に係る基地局装置選択方法は、複数の基地局装置から移動局装置の通信相手となる基地局装置を選択する基地局装置選択方法であって、基地局装置からの信号の受信品質が前記移動局装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得するステップと、取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択するステップと、を有するようにした。
これらによれば、過去のリソース割り当て状況から得られる割当期待度が最も大きい基地局装置を通信相手として選択するため、単に受信品質の大小のみではなく、実際に移動局装置に対する通信が行われる可能性が高い基地局装置を選択することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明によれば、複数の移動局装置がリソースを共有する通信方式が適用されるシステムにおいて、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る移動体通信システムの構成の一例を示す図である。同図に示すように、基地局装置200がカバーするセル200aと基地局装置300がカバーするセル300aとの境界付近の領域(ハンドオーバ領域)に位置する移動局装置100は、通信相手候補である基地局装置200および基地局装置300双方から送信される共通パイロット信号を受信している。また、移動局装置100は、例えばスロットなどの短い時間単位ごとに基地局装置200および基地局装置300のいずれか一方を通信相手として切り替えている。なお、セル200aおよびセル300aには、図示せぬ移動局装置が複数位置し、それぞれの移動局装置は移動局装置100と同一の構成を採る。
図2は、本実施の形態に係る移動局装置100の要部構成を示すブロック図である。図2に示す移動局装置100は、RF(Radio Frequency:無線周波数)受信部101、復調部102−1、102−2、誤り訂正復号部103−1、103−2、分離部104−1、104−2、セル選択部105、受信品質測定部106−1、106−2、受信品質情報生成部107−1、107−2、多重部108、誤り訂正符号化部109、変調部110、およびRF送信部111を有している。なお、本実施の形態においては、移動局装置100がセル200aおよびセル300aの2つのセルの境界付近に位置することを想定しているため、通信相手候補の2つの基地局装置に対応して復調部、誤り訂正復号部、分離部、受信品質測定部、および受信品質情報生成部を2つずつ有している。したがって、移動局装置100が3つ以上のセルの境界付近に位置する場合は、通信相手候補の3つ以上の基地局装置に対応して上記の各処理部を設ければ良い。また、以下では、復調部102−1、誤り訂正復号部103−1、および分離部104−1は、通信相手として選択した基地局装置(選択基地局装置)から送信される信号に対する処理部とし、復調部102−2、誤り訂正復号部103−2、および分離部104−2は、選択基地局装置以外の基地局装置から送信される信号に対する処理部として説明する。
RF受信部101は、アンテナを介して受信された信号に対して無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施し、受信処理が施された信号を復調部102−1、102−2へ出力する。
復調部102−1、102−2は、受信処理が施された信号を復調して、得られた復調信号をそれぞれ誤り訂正復号部103−1、103−2へ出力する。
誤り訂正復号部103−1、103−2は、それぞれの復調部102−1、102−2によって復調された復調信号に対して誤り訂正復号化を行い、得られた誤り訂正復号化データをそれぞれ分離部104−1、104−2へ出力する。
分離部104−1、104−2は、誤り訂正復号化された誤り訂正復号化データから、それぞれの基地局装置から通知されるリソース割り当て確率情報を抽出し、セル選択部105へ出力する。また、分離部104−1は、誤り訂正復号化データから受信データを抽出して後工程へ出力する。
セル選択部105は、それぞれの基地局装置から通知されるリソース割り当て確率に関する情報(以下「リソース割り当て確率情報」という)を比較し、最大のリソース割り当て確率に対応する基地局装置を選択基地局装置として選択する。ここで、リソース割り当て確率とは、移動局装置に対し基地局装置からリソースが割り当てられる割当期待度をいう。すなわち、それぞれの基地局装置から通知されるリソース割り当て確率に基づいてリソース割り当て確率が最も高い基地局装置を選択基地局装置とすることで、移動局装置に対して個別データ信号が送信される確率が高くなり、移動局装置におけるスループットを改善することができる。なお、それぞれの基地局装置がリソース割り当て確率を算出する具体的な方法については後述する。セル選択部105は、選択基地局装置に関する情報(以下「選択セル情報」という)を多重部108へ出力する。
受信品質測定部106−1、106−2は、それぞれの基地局装置から通知される共通パイロット信号を用いて伝搬路の状態の指標となるSINRを測定し、得られたSINRの測定結果をそれぞれ受信品質情報生成部107−1、107−2へ出力する。
受信品質情報生成部107−1、107−2は、それぞれの基地局装置との間のSINRの測定結果から、SINRに準じたCQI(Channel Quality Indicator)に関する情報を含む受信品質情報を生成し、多重部108へ出力する。ここで、CQIに関する情報を含む受信品質情報は、後述する多重部108からRF送信部111を経由して、所定の周期でそれぞれの基地局装置へ通知される。
多重部108は、送信データ、選択セル情報、および受信品質情報を多重し、得られた多重データを誤り訂正符号化部109へ出力する。
誤り訂正符号化部109は、多重データに対して誤り訂正符号化を行い、得られた誤り訂正符号化データを変調部110へ出力する。
変調部110は、誤り訂正符号化データを変調し、得られた変調データをRF送信部111へ出力する。
RF送信部111は、変調データに所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施した上でアンテナを介して送信する。
図3は、本実施の形態に係る基地局装置200の要部構成を示すブロック図である。図3に示す基地局装置200は、RF受信部201、復調部202、誤り訂正復号部203、分離部204、選択セル判定部205、リソース割り当て部206、リソース割り当て確率算出部207、リソース割り当て確率取得部208、多重部209、誤り訂正符号化部210、変調部211、およびRF送信部212を有している。
RF受信部201は、アンテナを介して受信された信号に対して無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施し、得られた受信信号を復調部202に出力する。
復調部202は、受信信号を復調して、得られた復調信号を誤り訂正復号部203へ出力する。
誤り訂正復号部203は、復調信号に対して誤り訂正復号化を行い、得られた誤り訂正復号化データを分離部204へ出力する。
分離部204は、誤り訂正復号化データから受信データ、選択セル情報、および受信品質情報をそれぞれ抽出する。そして、分離部204は、受信データを後工程へ出力するとともに、選択セル情報を選択セル判定部205へ出力し、また、受信品質情報をリソース割り当て部206、リソース割り当て確率算出部207およびリソース割り当て確率取得部208へ出力する。
選択セル判定部205は、複数の移動局装置から通知される選択セル情報から自装置が選択基地局装置として選択されたか否かの判定を行う。そして、自装置が選択基地局装置の場合にはリソース割り当て部206へその旨出力する。
リソース割り当て部206は、自装置を選択基地局として選択した移動局装置に対してリソースを割り当てる。なお、複数の移動局装置から自装置を選択基地局装置とすることを示す選択セル情報が通知された場合には、リソース割り当て部206は、受信品質情報に含まれるCQIの値が大きい移動局装置に対してリソースを割り当てる。そして、リソース割り当て部206は、リソースを割り当てた移動局装置のCQIの値をリソース割り当て確率算出部207へ出力する。つまり、リソース割り当て部206は、リソースを割り当てるごとに、リソースを割り当てた移動局装置のCQIの値をリソース割り当て確率算出部207へ出力する。そして、リソース割り当て部206は、割り当てたリソースに関する情報(以下「リソース割り当て情報」という)を多重部209、変調部211、およびRF送信部212へ出力する。
リソース割り当て確率算出部207は、CQIの値ごとに、CQIが通知された数をカウントする期間内にリソースが割り当てられた数をカウントし、CQIが通知された数のうちリソースが割り当てられた数の割合からリソース割り当て確率を算出する。以下、リソース割り当て確率の算出について具体的に述べる。
上述したように、移動局装置100において、基地局装置200および基地局装置300双方から送信される共通パイロット信号を受信しSINRが測定され、それぞれの基地局装置との間のSINRの測定結果からSINRに準じたCQIに関する情報を含む受信品質情報が生成される。そして、得られた受信品質情報は、所定の周期ごとにそれぞれの基地局装置へ通知される。
同様に、セル200a内に位置する他の移動局装置からは基地局装置200との間の受信品質情報が所定の周期ごとに基地局装置200へ通知され、また、セル300a内に位置する他の移動局装置からは基地局装置300との間の受信品質情報が所定の周期ごとに基地局装置300へ通知されている。
基地局装置200は、基地局装置200がカバーするセル200a内に位置する移動局装置100を含むすべての移動局装置からCQIが通知された数をCQIの値ごとにカウントする。すなわち、CQIが通知された数は、セル200a内に位置する移動局装置の数の指標となる。そして、CQIが通知された数をCQIの値ごとにカウントすることにより、リソース割り当て確率算出部207は、セル200a内に位置する移動局装置の数を、CQIごと、つまり、受信品質ごとに把握する。CQIが通知された数のカウントは、所定の期間ごとに行っても良く、また所定の時点から継続して行っても良い。
一方、リソース割り当て部206からはリソースがある移動局装置に割り当てられた度ごとに、リソースが割り当てられた移動局装置のCQIの値が出力される。つまり、リソース割り当て部206からCQIの値が出力された場合には、そのCQIの値を通知した移動局装置にリソースが割り当てられたことを意味する。そして、リソース割り当て確率算出部207は、CQIの値ごとに、CQIが通知された数をカウントする期間内にリソースが割り当てられた数をカウントし、CQIが通知された数のうちリソースが割り当てられた数の割合からリソース割り当て確率を算出する。
ここで、ある移動局装置にリソースが割り当てられるか否かは、選択基地局装置のセル内に位置する移動局装置の受信品質およびトラフィック量との関係で決まる。例えば、移動局装置100から基地局装置200へ通知されるCQIをCQI100-200、移動局装置100から基地局装置300へ通知されるCQIをCQI100-300としたとき、CQI100-200<CQI100-300の関係にある場合を考える。ここで、CQIはその値が大きいほど対応する基地局装置との間の受信品質が良いことを意味する。すなわち、CQI100-200<CQI100-300の場合には、移動局装置100と基地局装置300との間の受信品質が、移動局装置100と基地局装置200との間の受信品質に比べ良いことを意味する。
ところが、セル300a内にCQI100-300の値より大きいCQIを通知する他の移動局装置が存在する場合には、基地局装置300はCQIの値が大きい他の移動局装置にリソースを割り当てる。一方、セル200a内にCQI100-200の値より大きいCQIを通知する他の移動局装置が存在しない場合には、基地局装置200は移動局装置100にリソースを割り当てる。すなわち、CQI100-200<CQI100-300の関係にあっても、基地局装置300を選択基地局装置として選択した場合には移動局装置100にリソースが割り当てられず、基地局装置200を選択基地局装置とした場合に移動局装置100にリソースが割り当てられることがある。また、基地局装置200のセル200a内のトラフィック量が少なければ、セル200a内でCQI100-200が最も大きいCQIとなる可能性が高くなる。そして、セル200a内でCQI100-200が最も大きい場合には、移動局装置100にリソースが割り当てられる。このように、ある移動局装置にリソースが割り当てられるか否かは、選択基地局装置のセル内に位置する移動局装置の受信品質およびトラフィック量によって決まる。
したがって、移動局装置はリソース割り当て確率が最も高い基地局装置を選択基地局と選択することにより、基地局装置のセル内の他の移動局装置の受信品質およびトラフィック量との関係を考慮して、基地局装置からリソースが割り当てられる可能性が最も高い選択基地局装置を選択することになる。これにより、対応する選択基地局装置から移動局装置へ個別データ信号の伝送が行われる可能性が高くなり、結果として、移動局装置におけるスループットを改善することができる。リソース割り当て確率算出部207は、得られたリソース割り当て確率をリソース割り当て確率取得部208へ出力する。
なお、リソース割り当て確率算出部207は、通信システムが提供するサービス(音声、画像等)ごとに要求されるQoS(Quality of Service)別にリソース割り当て確率を算出しても良い。これにより、移動局装置は通信システムが提供するサービスに応じたリソース割り当て確率を用いて選択基地局装置を選択することができる。
リソース割り当て確率取得部208は、CQIと上述したリソース割り当て確率とを対応付けたリソース割り当て確率テーブルを保持している。図4に、リソース割り当て確率テーブルの一例を示す。同図に示すように、リソース割り当て確率テーブルは、CQIとリソース割り当て確率を対応付けた構成を採る。そして、リソース割り当て確率取得部208は、分離部204から出力される受信品質情報に含まれるCQIに対応するリソース割り当て確率を、リソース割り当て確率テーブルから取得する。リソース割り当て確率取得部208は、取得したリソース割り当て確率に関する情報(リソース割り当て確率情報)を多重部209へ出力する。また、リソース割り当て確率取得部208は、リソース割り当て確率算出部207からリソース割り当て確率が出力されると、リソース割り当て確率テーブルを更新する。
多重部209は、リソースが割り当てられた移動局装置に対応するリソース割り当て情報、送信データ、およびそれぞれの移動局装置のCQIに対応するリソース割り当て確率情報を多重(時間多重等)し、得られた多重データを誤り訂正符号化部210へ出力する。
誤り訂正符号化部210は、多重部209から出力されるデータに対して誤り訂正符号化を行い、得られた誤り訂正符号化データを変調部211へ出力する。
変調部211は、誤り訂正符号化データを変調し、得られた変調データをRF送信部212へ出力する。
RF送信部212は、変調データに所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を施した上でアンテナを介して送信する。
次いで、上記のように構成された移動局装置100、基地局装置200および基地局装置300による基地局装置選択動作について、図5に示すシーケンス図を参照しながら説明する。
まず、基地局装置200からは図示せぬ共通パイロット信号が送信されており、同様に、基地局装置300からは図示せぬ共通パイロット信号が送信されている。これらの共通パイロット信号は、移動局装置100のアンテナを介してRF受信部101によって受信される。受信されたそれぞれの共通パイロット信号は、所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)が施された後、それぞれ復調部102−1、102−2を経由して、それぞれ受信品質測定部106−1、106−2へ出力される。そして、受信品質測定部106−1、106−2によって、基地局装置200および基地局装置300との間の伝搬路についての受信品質の測定が行われる(401)。測定されたそれぞれの受信品質測定結果は、それぞれ受信品質情報生成部107−1、107−2に出力される。そして、受信品質情報生成部107−1、107−2によって、それぞれの基地局装置との間の受信品質の測定結果から、受信品質測定結果に対応するCQIについての情報を含む受信品質情報が生成される。受信品質情報は、所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)が施された上で、基地局装置200および基地局装置300の双方、もしくは、基地局装置200または基地局装置300のいずれか一方へ通知される(402)。図5では、受信品質情報403が基地局装置200へ通知され、受信品質情報404が基地局装置300へ通知されている。なお、受信品質情報403には、基地局装置200との間の伝搬路についての受信品質に対応するCQIに関する情報が含まれていて、受信品質情報404には、基地局装置300との間の伝搬路についての受信品質に対応するCQIに関する情報が含まれている。受信品質情報403および受信品質情報404が基地局装置200または基地局装置300のいずれか一方へのみ通知された場合には、通知された基地局装置が他の基地局装置へ対応する受信品質情報を転送する。
そして、受信品質情報403および受信品質情報404に基づき、それぞれ基地局装置200および基地局装置300のリソース割り当て確率取得部208によって、受信品質情報403および受信品質情報404それぞれに対応するリソース割り当て確率に関する情報が取得される(405、406)。具体的には、リソース割り当て確率取得部208が保持するリソース割り当て確率テーブルから、受信品質情報403および受信品質情報404に含まれるCQIに対応したリソース割り当て確率情報が取得される。取得されたリソース割り当て確率情報は、基地局装置200および基地局装置300の多重部209からRF送信部212を経由して所定の送信処理が施された後(407、408)、それぞれの基地局装置から移動局装置100へ通知される。もしくは、いずれか一方の基地局装置へリソース割り当て確率情報を転送し、転送された基地局装置から移動局装置100へリソース割り当て確率が通知される。図5では、基地局装置200からはリソース割り当て確率情報409が移動局装置100へ通知され、基地局装置300からはリソース割り当て確率情報410が移動局装置100へ通知されている。また、移動局装置100以外のハンドオーバ領域に位置する移動局装置に対しても、同様に、対応するリソース割り当て確率情報が通知されている。
移動局装置100のセル選択部105によって、複数の基地局装置より送信されるリソース割り当て確率の中から、より高いリソース割り当て確率に対応する基地局装置が選択される(411)。なお、基地局装置はそれぞれのリソース割り当て確率を上位局である制御局へ転送し、制御局によって、複数の基地局装置より転送されるリソース割り当て確率の中から、より高いリソース割り当て確率に対応する基地局装置が選択されるようにしても良い。
上述したように、リソース割り当て確率は、基地局装置のセル内の移動局装置の受信品質およびトラフィック量との関係を示す指標となる。つまり、リソース割り当て確率が高いということは、他の移動局装置に対し移動局装置100の受信品質が良い可能性が高いことを意味する。そして、トラフィック量が少なければ少ないほどリソース割り当て確率はより高くなる。一方、リソース割り当て確率が低いということは、他の移動局装置の受信品質に比べ移動局装置100の受信品質が悪い可能性が高いことを意味する。そして、トラフィック量が多ければ多いほどリソース割り当て確率はより低くなる。したがって、移動局装置100はリソース割り当て確率が最も高い基地局装置を選択基地局装置とすることにより、選択基地局装置から移動局装置100へ個別データ信号が伝送される確率が高くなる。そして、移動局装置へ個別データ信号の伝送が行われることにより、移動局装置のスループットを向上することができる。以下では、セル選択部105によって基地局装置200が選択基地局装置として選択されたものとして説明を進める。
選択基地局装置に関する選択セル情報は、所定の無線送信処理(412)が施された上で基地局装置200および基地局装置300へ通知される。上述したように、制御局が基地局装置を選択した場合には、制御局から基地局装置200および基地局装置300へ選択セル情報が通知される。図5では、選択セル情報413が基地局装置200へ通知され、選択セル情報414が基地局装置300へ通知されている。選択セル情報413および選択セル情報414の内容はいずれも同一であり、基地局装置200が選択基地局装置として選択されたことを示す。
選択セル情報413および選択セル情報414により、それぞれ基地局装置200および基地局装置300は、選択セル判定部205において自装置が選択基地局装置であるか否かを判定する(415)。図5において、基地局装置200は、自装置が選択基地局装置となったことを判定する。このとき、基地局装置200を選択基地局装置と選択した移動局装置が複数ある場合が想定されるが、以下では、基地局装置200のリソース割り当て部206によって、移動局装置100に対してリソースが割り当てられた(416)こととして説明する。そして、リソース割り当て部206からは、リソースを割り当てた移動局装置から通知されたCQIがリソース割り当て確率算出部207に出力され、リソース割り当て確率算出部207においてリソース割り当て確率が算出される。
上述したように、リソース割り当て確率は、CQIの値ごとに、CQIが通知された数をカウントする期間内にリソースが割り当てられた数をカウントし、CQIが通知された数のうちリソースが割り当てられた数の割合から算出する。CQIが通知された数のカウントは、所定の期間ごとに行っても良く、また所定の時点から継続して行っても良い。そして、リソース割り当て確率算出部207は、リソース割り当て確率情報をリソース割り当て確率取得部208へ出力する。リソース割り当て確率取得部208は、リソース割り当て確率算出部207からリソース割り当て確率情報が出力されると、リソース割り当て確率テーブルを更新する。
基地局装置200は、リソース割り当て部206によって移動局装置100へリソースを割り当てた後、所定の送信処理を行った上で(417)、割り当てられたリソースに関するリソース割り当て情報418を移動局装置100へ送信する。次いで、基地局装置200は、所定の送信処理を行った上で(419)個別データ信号420を移動局装置100へ送信する。なお、リソースが割り当てられなかった移動局装置100以外の移動局装置に対しては、基地局装置200は、リソース割り当て情報および個別データ信号の送信を行わない。また、選択基地局装置とならなかった基地局装置300は、移動局装置100へリソース割り当て情報および個別データ信号の送信を行わない(421)。基地局装置200から送信された個別データ信号420は、移動局装置100のRF受信部101、復調部102−1、誤り訂正復号部103−1、および分離部104−1によって所定の受信処理が施され(422)、受信データが得られる。
以上のように、本実施の形態によれば、複数の基地局装置から送信されるリソース割り当て確率情報に基づいて、リソース割り当て確率が最も高い基地局装置を選択基地局装置とする。このため、対応する選択基地局装置から移動局装置へ個別データ信号の伝送が行われる可能性が高くなることにより、結果として、移動局装置のスループットが改善される。
なお、セル選択部105は、受信品質測定部106−1、106−2において測定されるそれぞれの基地局装置との間の受信品質が所定の閾値より大きいか否かの判定を行い、受信品質が所定の閾値より大きい基地局装置のなかからリソース割り当て確率がより高い基地局装置を選択基地局装置として選択しても良い。これにより、選択基地局装置からリソースが割り当てられた場合において、移動局装置は伝送エラーを回避し確実に個別データを受信することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
(実施の形態2)
本発明の本実施の形態2の特徴は、リソース割り当て確率を用いるのでなく、リソース割り当て確率とデータレートとを乗算し得られる期待スループットを用い、期待スループットの大小によって基地局装置を選択する点である。
本実施の形態に係る移動体通信システムの構成は、図1に示す移動体通信システムと同様であるため、その説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態に係る移動局装置100の要部構成を示すブロック図である。なお、図6の本実施の形態の移動局装置100において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付して説明を省略する。図6に示す移動局装置100は、図2に示す移動局装置100からセル選択部105を削除し、セル選択部501に代えた構成を有している。
セル選択部501は、それぞれの基地局装置から通知される期待スループットを比較し、最大の期待スループットに対応する基地局装置を選択基地局装置として選択する。ここで、期待スループットとは、データレートにリソース割り当て確率を乗じ算出された割当期待度である。データレートは、基地局装置との間の受信品質に基づいて決定される。したがって、期待スループットは、リソース割り当て確率が高く、また、データレートが速ければ速いほど大きくなる。つまり、期待スループットがより大きい基地局装置を選択基地局装置とすることにより、移動局装置におけるスループットを改善させることができる基地局装置を選択することになる。例えば、基地局装置200および基地局装置300から通知されるリソース割り当て確率が同一である場合には、移動局装置100は、期待スループットのより大きい基地局装置を選択基地局装置とすることにより、移動局装置におけるスループットが改善される可能性が高くなる。
図7は、本発明の実施の形態に係る基地局装置200の要部構成を示すブロック図である。なお、図7の本実施の形態の基地局装置200において、図3と共通する構成部分には、図3と同一の符号を付して説明を省略する。図7に示す基地局装置200は、図3に示す基地局装置200からリソース割り当て確率取得部208および多重部209を削除し、期待スループット取得部601および多重部602に代えた構成を有している。
期待スループット取得部601は、CQIと、データレートと、リソース割り当て確率と期待スループットとを対応付けた構成を採る期待スループットテーブルを保持している。図8に期待スループットテーブルの一例を示す。上述したように、期待スループットはデータレートにリソース割り当て確率を乗算して得られたものである。期待スループットテーブルに含まれるリソース割り当て確率は、実施の形態1と同様に、リソース割り当て確率算出部207によって算出される。そして、リソース割り当て確率算出部207からリソース割り当て確率が出力されると、期待スループット取得部601は、期待スループットを算出し期待スループットテーブルを更新する。
期待スループット取得部601は、分離部204から出力される受信品質情報に含まれるCQIに対応する期待スループットを、期待スループットテーブルから取得する。そして、期待スループット取得部601は、取得した期待スループットに関する情報(以下「期待スループット情報」という)を多重部602へ出力する。
なお、期待スループットテーブルにおいて、期待スループットについてはテーブルに含めず、期待スループット取得部601が、CQIが通知されるごとに、CQIに対応するリソース割り当て確率およびデータレートを乗算して期待スループットを算出しても良い。これにより、期待スループットを保持するためのメモリを削減することができる。
多重部602は、リソースが割り当てられた移動局装置に対応するリソース割り当て情報、送信データ、およびそれぞれの移動局装置のCQIに対応する期待スループット情報を多重(時間多重等)し、得られた多重データを誤り訂正符号化部210へ出力する。
次いで、上記のように構成された移動局装置100による基地局装置選択動作について、図9に示すシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図9において、図5と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
まず、基地局装置200および基地局装置300から図示せぬ共通パイロット信号がそれぞれ送信されている。これらの共通パイロット信号は、移動局装置100のアンテナを介して受信され、受信された共通パイロット信号は、所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)が施された後、復調される。そして、復調された信号に対し受信品質が測定され、それぞれの基地局装置との間の受信品質の測定結果から、受信品質測定結果に対応するCQIについての情報を含む受信品質情報が生成される。受信品質情報は、所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)が施された上で(402)、基地局装置200および基地局装置300の双方、もしくは、基地局装置200または基地局装置300のいずれか一方へ通知される。図9では、受信品質情報403が基地局装置200へ通知され、受信品質情報404が基地局装置300へ通知されている。受信品質情報403および受信品質情報404が基地局装置200または基地局装置300のいずれか一方へのみ通知された場合には、通知された基地局装置が他の基地局装置へ対応する受信品質情報を転送する。
そして、受信品質情報403および受信品質情報404に基づき、それぞれ基地局装置200および基地局装置300の期待スループット取得部601によって、受信品質情報403および受信品質情報404それぞれに対応する期待スループット情報が取得される(701、702)。取得された期待スループット情報は、基地局装置200および基地局装置300の多重部602からRF送信部212を経由して所定の送信処理が施された後(407、408)、移動局装置100へそれぞれ通知される。もしくは、いずれか一方の基地局装置へ期待スループット情報を転送し、転送された基地局装置から期待スループット情報が移動局装置100へ通知される。図9では、基地局装置200から移動局装置100へは期待スループット情報703が通知され、基地局装置300から移動局装置100へは期待スループット情報704が通知されている。また、移動局装置100以外のハンドオーバ領域に位置する移動局装置に対しても、同様に、それぞれの基地局装置から対応する期待スループット情報が通知されている。
そして、移動局装置100のセル選択部501によって、複数の基地局装置より通知される期待スループットの中から、より大きい期待スループットに対応する基地局装置が選択される(705)。なお、基地局装置はそれぞれの期待スループットを上位局である制御局へ転送し、制御局によって、複数の基地局装置より転送される期待スループットの中から、より大きい期待スループットに対応する基地局装置が選択されるようにしても良い。
上述したように、期待スループットは、リソース割り当て確率が高く、データレートが速ければ速いほど大きい。したがって、期待スループットが最大の基地局装置を選択基地局装置とすることにより、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
以下、実施の形態1と同様に、選択セル情報が基地局装置200および基地局装置300へ通知され、選択基地局装置(図9では、基地局装置200)のみからリソース割り当て情報418および個別データ信号420が移動局装置100へ送信される。
以上のように、本実施の形態によれば、複数の基地局装置から送信される期待スループットに基づいて、期待スループットが最大の基地局装置を選択基地局装置とする。このため、スループットがより大きい基地局装置を通信相手とし、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明の第1の態様に係る移動局装置は、複数の基地局装置から通信相手となる基地局装置を選択する移動局装置であって、基地局装置からの信号の受信品質が自装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得する取得手段と、取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択する選択手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、過去のリソース割り当て状況から得られる割当期待度が最も大きい基地局装置を通信相手として選択するため、単に受信品質の大小のみではなく、実際に移動局装置に対する通信が行われる可能性が高い基地局装置を選択することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明の第2の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、基地局装置ごとの信号の受信品質を測定する測定手段と、測定された受信品質を各基地局装置へ通知する通知手段と、をさらに有し、前記取得手段は、通知された受信品質に対応する移動局装置に対して各基地局装置が所定期間内にリソースを割り当てた割合を示すリソース割り当て確率の情報を各基地局装置から受信する構成を採る。
この構成によれば、受信品質を各基地局装置へ通知し、リソース割り当て確率情報を各基地局装置から受信するため、リソース割り当て確率の算出は各基地局装置で行われることになり、移動局装置における処理負荷を低減することができる。
本発明の第3の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、基地局装置ごとの信号の受信品質を測定する測定手段と、測定された受信品質を各基地局装置へ通知する通知手段と、をさらに有し、前記取得手段は、通知された受信品質に対応する移動局装置に対して各基地局装置が所定期間内にリソースを割り当てた割合と割り当てたリソースに対応するデータレートとを乗算して得られる期待スループットの情報を各基地局装置から受信する構成を採る。
この構成によれば、受信品質を各基地局装置へ通知し、期待スループット情報を各基地局装置から受信するため、期待スループットの算出は各基地局装置で行われることになり、移動局装置における処理負荷を低減することができる。また、リソースの割り当ての有無だけではなく、単位時間に送信されるデータ量の期待値が大きい基地局装置が選択されることになり、確実に移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明の第4の態様に係る移動局装置は、上記第1の態様において、基地局装置ごとの信号の受信品質を測定する測定手段、をさらに有し、前記選択手段は、受信品質が所定の閾値以上であって、かつ、前記割当期待度が最も大きい基地局装置を選択する構成を採る。
この構成によれば、受信品質が所定の閾値以上、かつ、割当期待度が最大の基地局装置を選択するため、受信品質が劣悪な基地局装置を通信相手から除外することができ、処理負荷を低減することができるとともに、受信品質が劣悪な基地局装置が移動局装置にリソースを割り当てなくなるため、無駄なリソース割り当てを防止することができる。
本発明の第5の態様に係る基地局装置は、自装置がカバーするセル内の移動局装置における受信品質を取得する取得手段と、取得された受信品質に応じて前記移動局装置に対するリソース割り当てを行う割当手段と、取得された受信品質と同等の受信品質を有する移動局装置に対して、過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を受信品質ごとに算出する算出手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、過去のリソース割り当ての結果から受信品質ごとの割当期待度を算出するため、移動局装置は、単に受信品質の大小のみではなく、基地局装置における平均的なトラフィック量などが考慮された割当期待度に応じて通信相手を選択することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明の第6の態様に係る基地局装置は、上記第5の態様において、取得された受信品質に対応する割当期待度を当該受信品質に対応する移動局装置へ送信する送信手段、をさらに有する構成を採る。
この構成によれば、受信品質に対応する割当期待度を各移動局装置へ送信するため、移動局装置は、受信品質を基地局装置へ通知するのみで、この受信品質に対応する割当期待度を取得することができる。
本発明の第7の態様に係る制御局装置は、複数の基地局装置から移動局装置の通信相手となる基地局装置を選択する制御局装置であって、基地局装置からの信号の受信品質が前記移動局装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得する取得手段と、取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択する選択手段と、を有する構成を採る。
この構成によれば、過去のリソース割り当て状況から得られる割当期待度が最も大きい基地局装置を通信相手として選択するため、単に受信品質の大小のみではなく、実際に移動局装置に対する通信が行われる可能性が高い基地局装置を選択することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明の第8の態様に係る基地局装置選択方法は、複数の基地局装置から移動局装置の通信相手となる基地局装置を選択する基地局装置選択方法であって、基地局装置からの信号の受信品質が前記移動局装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得するステップと、取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択するステップと、を有するようにした。
この方法によれば、過去のリソース割り当て状況から得られる割当期待度が最も大きい基地局装置を通信相手として選択するため、単に受信品質の大小のみではなく、実際に移動局装置に対する通信が行われる可能性が高い基地局装置を選択することができ、移動局装置におけるスループットを改善することができる。
本発明に係る移動局装置、基地局装置、制御局装置および基地局装置選択方法は、移動局装置におけるスループットを改善することができ、例えば複数の移動局装置がリソースを共有する通信方式が適用されるシステムにおける移動局装置、基地局装置、制御局装置および基地局装置選択方法に適用することができる。
本発明の実施の形態に係る移動体通信システムの一例を示す図 本発明の実施の形態1に係る移動局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るリソース割り当て確率テーブルの一例を示す図 実施の形態1に係る移動局装置による基地局装置選択動作を示すシーケンス図 本発明の実施の形態2に係る移動局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態2に係る基地局装置の要部構成を示すブロック図 実施の形態2に係る期待スループットテーブルの一例を示す図 実施の形態2に係る移動局装置による基地局装置選択動作を示すシーケンス図 (a)FCSによる基地局装置選択動作の一例を示す図(b)受信SINRの測定結果の一例を示す図
符号の説明
101 RF受信部
102−1、102−2 復調部
103−1、103−2 誤り訂正復号部
104−1、104−2 分離部
105 セル選択部
106−1、106−2 受信品質測定部
107−1、107−2 受信品質情報生成部
108 多重部
109 誤り訂正符号化部
110 変調部
111 RF送信部
201 RF受信部
202 復調部
203 誤り訂正復号部
204 分離部
205 選択セル判定部
206 リソース割り当て部
207 リソース割り当て確率算出部
208 リソース割り当て確率取得部
209 多重部
210 誤り訂正符号化部
211 変調部
212 RF送信部
501 セル選択部
601 期待スループット取得部
602 多重部

Claims (8)

  1. 複数の基地局装置から通信相手となる基地局装置を選択する移動局装置であって、
    基地局装置からの信号の受信品質が自装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得する取得手段と、
    取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする移動局装置。
  2. 基地局装置ごとの信号の受信品質を測定する測定手段と、
    測定された受信品質を各基地局装置へ通知する通知手段と、をさらに有し、
    前記取得手段は、
    通知された受信品質に対応する移動局装置に対して各基地局装置が所定期間内にリソースを割り当てた割合を示すリソース割り当て確率の情報を各基地局装置から受信することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  3. 基地局装置ごとの信号の受信品質を測定する測定手段と、
    測定された受信品質を各基地局装置へ通知する通知手段と、をさらに有し、
    前記取得手段は、
    通知された受信品質に対応する移動局装置に対して各基地局装置が所定期間内にリソースを割り当てた割合と割り当てたリソースに対応するデータレートとを乗算して得られる期待スループットの情報を各基地局装置から受信することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  4. 基地局装置ごとの信号の受信品質を測定する測定手段、をさらに有し、
    前記選択手段は、
    受信品質が所定の閾値以上であって、かつ、前記割当期待度が最も大きい基地局装置を選択することを特徴とする請求項1記載の移動局装置。
  5. 自装置がカバーするセル内の移動局装置における受信品質を取得する取得手段と、
    取得された受信品質に応じて前記移動局装置に対するリソース割り当てを行う割当手段と、
    取得された受信品質と同等の受信品質を有する移動局装置に対して、過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を受信品質ごとに算出する算出手段と、
    を有することを特徴とする基地局装置。
  6. 取得された受信品質に対応する割当期待度を当該受信品質に対応する移動局装置へ送信する送信手段、をさらに有することを特徴とする請求項5記載の基地局装置。
  7. 複数の基地局装置から移動局装置の通信相手となる基地局装置を選択する制御局装置であって、
    基地局装置からの信号の受信品質が前記移動局装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得する取得手段と、
    取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする制御局装置。
  8. 複数の基地局装置から移動局装置の通信相手となる基地局装置を選択する基地局装置選択方法であって、
    基地局装置からの信号の受信品質が前記移動局装置と同等の移動局装置に対して、当該基地局装置が過去に実際にリソースを割り当てた頻度または量を示す割当期待度を前記複数の基地局装置それぞれについて取得するステップと、
    取得された割当期待度が最も大きい基地局装置を選択するステップと、
    を有することを特徴とする基地局装置選択方法。
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