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JP2006252711A - 薄型ブラシレスモータ - Google Patents

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JP2006252711A JP2005070130A JP2005070130A JP2006252711A JP 2006252711 A JP2006252711 A JP 2006252711A JP 2005070130 A JP2005070130 A JP 2005070130A JP 2005070130 A JP2005070130 A JP 2005070130A JP 2006252711 A JP2006252711 A JP 2006252711A
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Takashi Kuse
隆史 久瀬
Itsuo Murata
五雄 村田
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Nidec Corp
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

【課題】 ブラシレスモータの薄型化を行い、かつ記録ディスクの正確な記録および再生を可能とするブラシレスモータを提供すること。
【解決手段】 チャッキング装置120のケース130の蓋部133および保持部材140の上面は載置部94に載置された記録ディスクの上面以下となるようにする。そのために保持部材140は記録ディスク内周縁を半径方向のみにて押圧して保持する。またこの保持部材140の当接面144には、溝160が設けられており、記録ディスク内周縁の凹凸とクサビ状にかみ合って、摩擦係数を向上させ、記録ディスクの保持力を向上させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、薄型ブラシレスモータ、特にCDおよびDVD等の記録ディスクを保持するチャッキング装置に関する。
近年、CDおよびDVD等の記録ディスクを記録もしくは再生する機器の薄型化の需要が高まっている。それに伴い、これら記録ディスクを駆動するブラシレスモータも薄型化の要求が高まっている。
従来のブラシレスモータを図9に示す。図9を参照して、ディスク保持装置であるチャッキング装置1は、記録ディスク2を保持する保持部材3とこれを半径方向外側への移動を補助するバネ4とこれらを収容するケース5から構成されている(このような従来のブラシレスモータの構造に関しては例えば、特許文献1参照)。
特開2002−136031号公報
しかしながら、従来の構造では、保持部材3が記録ディスク2を上方向より抑える構造であるので、記録ディスク2よりも軸方向上側に保持部材3を配置しなければならず、それに伴い、この保持部材3を収容するケース5も軸方向に高く形成しなければならない。
その結果、このブラシレスモータを搭載する機器の薄型化を阻害していた。さらに、保持部材3が記録ディスク2を上方向より抑えるために、記録ディスク2がこの上からの保持する力によって歪んでしまい記録ディスク2の正確な記録および再生ができない可能性があった。また、DVD(デジタルビデオディスク)等の張り合わせの記録ディスクに対して従来の保持部材3では、この保持部材3の当接面3aが張り合わせ面に挟まってしまい正しく保持することができなかった。
本発明は、上記の問題に鑑み、なされたものであり、その目的とするところは、ブラシレスモータの薄型化を行い、かつ記録ディスクの正確な記録および再生を可能とするブラシレスモータを提供することである。
本発明の請求項1によれば、円盤状ディスクを載置するディスク載置部を設け、前記回転部材における前記ディスク載置部の中央部に、前記ディスク載置部に載置された前記ディスクを保持するディスク保持装置であって、前記ディスク保持装置は、前記回転部材と同心状に設けられ前記ディスクの中心孔が嵌装するケース部と、該ケース部から半径方向外側に突出自在となるよう前記ケース部に周方向に配列して収容され、それぞれの半径方向外側の端面部に前記ディスクの中心孔の内周面に当接する当接面が形成された複数の保持部材と、該各保持部材をそれぞれ半径方向外側に付勢する弾性部材とを用いて構成され、前記ケース部と前記保持部材との少なくともどちらか一方は、前記ディスク載置部からの高さが前記ディスクの厚み以下に設定されていることを特徴とする。
本発明の請求項1および請求項2に従えば、ディスク保持装置のディスク載置部からの高さがディスクの厚み以下とすることにより、薄型化を図ることができる。特にロータホルダにディスク載置部を形成することにより、その薄型化の効果を一層促進させることができる。
本発明の請求項2によれば、請求項1に係り、前記保持部材の前記当接面の曲率と前記当接面と当接する前記ディスクの内周面の曲率は同等であることを特徴とする。
本発明の請求項2に従えば、保持部材の当接面の曲率と当接面に当接するディスクの内周面の曲率が同等であることから、当接面積を増大させることができ、ディスクの保持力はそのままにして、ディスクの内周面に加わる圧力を減少させることができる。その結果、ディスクの変形を防ぐことができ、正確な読み取り若しくは書き込みを行うことができる。
本発明の請求項3によれば、請求項1および請求項2のいずれかに係り、前記保持部材の軸方向一端側の面の半径方向外側には、前記記録ディスクを案内する傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に従えば、保持部材に傾斜面が形成されることにより、ディスクをチャッキング装置に保持させる際に、その傾斜面がディスクを案内するので、ディスクの装着が多少ずれたとしてもスムーズに装着することができる。
本発明の請求項4によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに係り、前記保持部材の半径方向内側には、前記弾性部材の一部を収容保持する凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、弾性部材を収容する凹部を形成させることで、弾性部材と保持部材との保持を安定させる。また保持部材の半径方向内側への移動により弾性部材に力が加わった際にも、半径方向以外の方向への力の逃げを防ぐことができる。
本発明の請求項5によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに係り、前記保持部材の前記当接面には、軸方向に複数の山と谷とを有する溝が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項6によれば、請求項5に係り、前記当接面に形成された前記溝の山における一端側の谷の頂点から前記谷の頂点と他端側に隣り合う山の頂点を結んだ直線と軸方向とで成す角である第一角は、前記山の頂点の他端側に隣り合う谷の頂点から前記山の頂点を結んだ直線と軸方向とで成す角である第二角以下であることを特徴とする。
本発明の請求項7によれば、請求項6に係り、前記第二角は、80°以下であることを特徴とする。
本発明の請求項8によれば、請求項6および請求項7のいずれかに係り、前記溝は、周方向に傾斜していることを特徴とする。
本発明の請求項9によれば、請求項8に係り、前記溝の周方向に対する傾斜は、回転方向に向うに従い軸方向下側に傾斜していることを特徴とする。
本発明の請求項10によれば、請求項8および請求項9のいずれかに係り、前記溝の周方向に対する傾斜角度は、30°以下であることを特徴とする。
本発明の請求項5乃至請求項10に従えば、保持部材の当接面に溝が設けてあることにより、ディスクとの保持力を向上させることができる。特に、第二角が第一角より大きく形成され、その角度が80°以下であることにより、ディスクを装着させる際には、ディスクが保持部材に対してスムーズに挿入され、ディスクを抜き去る際には、力が必要となる。これにより、モータ静止時における微振動や外部衝撃等に対してもディスクを保持することができる。
またこの当接面の溝は、周方向に傾斜、特に回転方向に対して軸方向下側に傾斜することにより、モータ回転時にディスクには軸方向下側の力が働くようになる。またこの保持部材の溝を成形する際にも、傾斜させることにより、金型の流れ性をよくさせ、細部においても容易に成形することが可能となる。また金型を外す際にも、この傾斜に沿って回転させて外すことが可能となるので、溝を傷つけずに金型を容易に外すことができる。
またこの傾斜の角度は30°以上となると、モータ静止時における軸方向の力が著しく低下するので、30°以下であることが望ましい。
本発明の請求項11によれば、固定部材に対して回転自在な回転部材に、円盤状ディスクを載置するディスク載置部を設け、前記回転部材における前記ディスク載置部の中央部に、前記ディスク載置部に載置された前記ディスクを保持する請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のディスク保持装置を搭載したことを特徴とする。
本発明の請求項12によれば、請求項11に係り、前記回転部材は、前記固定部材に対し軸受を介して回転自在に支持された軸体と、この軸体に同軸に取りつけられた有蓋円筒状のロータホルダと、このロータホルダの円筒壁部に装着されたロータマグネットとを有してなり、前記ディスク載置部が前記ロータホルダの蓋部に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項11および請求項12に従えば、このディスク保持装置をモータに搭載することにより、モータを薄型化することができる。
本発明によれば、ディスク保持装置を薄型化することにより、モータを薄型化することができ、且つ、ディスクを安定して保持することのできるモータを提供することができる。
<ブラシレスモータの全体構成>
図1は、本発明のブラシレスモータの実施例の一形態を示した図である。図1の上下方向が軸方向となる。
図1を参照して、スリーブ10は含油した焼結金属を円筒状にて形成される。そしてスリーブ10の円筒部11の外周面には、銅合金等をプレス等の塑性加工にて形成されたハウジング20が圧入等にて固定されている。このハウジング20は、固定部材を構成するスリーブ10を保持する第一円筒部21とこの第一円筒部21より半径方向外側に配置された第二円筒部22とが形成されている。この第二円筒部22の軸方向下側には、半径方向外側に突出する突部23が形成されている。この第二円筒部22と突部23とにそれぞれ当接するように環状のステータ30が接着等にて固定されている。
またハウジング20の下端面の半径方向内側と半径方向外側には、それぞれ突起部24、25が形成されている。半径方向内側の突起部24の内周面には、スリーブ10に蓋をするようにプレート40が突起部24を内側へ塑性変形させることにより固定されている。このプレート40の中央部には、凹部41があり、この凹部41の上側には円盤状のワッシャ50が配置されている。そして半径方向外側の突起部25の外周面には、取付板60が突起部25を外側へ塑性変形させることにより固定されている。その取付板60の上側には、回路基板70が固定されている。
スリーブ10の内周面には、ステンレス鋼板を略円柱状に加工したシャフト80がワッシャ50と当接して、スリーブ10とワッシャ50に対して回転自在に支持されている。このシャフト80の上部には、鋼板等をプレス等の塑性加工によって略円筒状に形成された回転部材であるロータホルダ90が圧入等にて固定されている。ここでシャフト80とロータホルダ90とは一体的に成形されてもよい。またロータホルダ90は、シャフト80との固定部分にてバーリング等の軸方向上側に延びる内側円筒部91を形成しており、外周縁には軸方向下側に延び、ステータ30を外囲する外側円筒部92が形成されている。そしてこの内側円筒部91と外側円筒部92とを連結する蓋部93が形成されている。その外側円筒部92の内周面には、リング状のロータマグネット100が接着剤等にて固定されている。このロータマグネット100の内周面とステータ30の外周面とは、半径方向に微少間隙を介して対向するように構成されており、またロータマグネット100の下端面と軸方向に対向するように、ホール素子71が回路基板70に実装されている。また蓋部93は途中より若干半径方向外側に向うに従い軸方向上側に傾斜する。そして蓋部93の外周側は蓋部93の内周側より若干軸方向上側となる平面が形成され、その平面には、円環状のラバー110が粘着剤等にて固定されており、載置部94が形成されている。
ロータホルダ90の内側円筒部91の外周面に圧入等にて固定され、蓋部93と当接するようにディスクをチャックすることによりディスクを保持するディスク保持装置であるチャッキング装置120が配置されている。
このステータ30に通電することにより、磁場が発生して、ロータマグネット100と磁場との相互作用により回転してホール素子71により位置検出を行い回転数を制御する。
<チャッキング装置120の全体構成>
次に本発明の主要部であるチャッキング装置120の主要部について図2を参照して説明する。図2はモータの上面図である。
図2を参照して、チャッキング装置120は、略円筒状のケース部130に周方向等間隔に5個の保持部材140が収容されている。チャッキング装置120の中央部と保持部材130との半径方向の間に連結するように保持部材140と相当する数、すなわち5個のバネにて構成された弾性部材150が配置されている。このチャッキング装置120の半径方向外側には、ラバー110が配置されている。
<ケース部130>
次に図3を参照してケース130の構造について説明する。図3のa)はケース部の上面図であり、b)はa)のY−Y断面図である。図3のb)での上下方向は、上側を右方向および下側を左方向とする。
図a)を参照して、ケース130は、樹脂等を略中空円筒状に成形され、ロータホルダ80の内側円筒部81の外周面と固定される中空部131とこのケース130の外周面を形成する円筒部132とこれらを連結する蓋部133から構成されている。また円筒部132の円筒部132から中空部131に向い、周方向等間隔に保持部材140を収容する5個の凹部135が形成されている。また図b)を参照して、凹部135の軸方向高さは、ケース130の軸方向高さの半分程度であり、半径方向長さは、ケース130の3/2程度まで形成する。ここで、凹部135の半径方向内側には、弾性部材と当接する当接面136が形成されている。この当接面136は、凹部135の形成方向に対して垂直に形成されている。またこの凹部135は、ケース130の下端面より形成されている。そして凹部135が形成された部分の蓋部133の半径方向中間部には、この凹部135の保持部材140を半径方向に保持する5個の貫通孔137が設けられている(図a)参照)。
<保持部材140>
次に図4を参照して保持部材140の構造について説明する。図4のa)は保持部材の上面図であり、b)はa)のZ−Z断面図であり、c)はb)の矢視V方向から見た図である。図4での半径方向について、本文中の半径方向外側を当接面144が設けられる方向および半径方向内側を突起部145が設けられる方向とする。また本文中の上下方向は図b)における上下方向と一致する。
図b)を参照して、保持部材140は、樹脂等にて成形され、記録ディスクを保持する保持部141とケース130に収容される基部142とで形成される。保持部141は、記録ディスクを案内する傾斜面143と記録ディスクの内周縁と当接する当接面144とで構成されている。ここで当接面144の曲率は、記録ディスクの内周縁の曲率と同等であることが望ましい。これらの曲率を同等にすることにより、当接面143と記録ディスクの内周縁との当接する面積が大きくなるので、記録ディスクの内周縁に加わる圧力を低減することができる。その結果、記録ディスクの歪み等の変形を抑えることができる。
基部142は、保持部141の軸方向下側半分程度より半径方向内側に延びる略直方体形状にて形成されており、保持部141との半径方向の反対側には、軸方向上側に出っ張る突起部145が形成されている。この突起部145の周方向幅は、基部142の周方向幅よりも小さく形成される(図a)参照)。また、図c)を参照して、この突起部145と基部142との当接面144の半径方向反対側の端面146には、弾性部材150を収容する例えば、円柱形状の凹部147が形成されている。この凹部147の周方向幅は、突起部145の周方向幅以下であり、凹部147の半径方向深さは突起部145の半径方向長さ以下である。
<チャッキング装置120の組立てについて>
次に図5を参照して、チャッキング装置120の組立について説明する。図5は図2のX−X断面図である。本文中の上下方向は、図5の上下方向(すなわち、軸方向)と一致する。
保持部材140の基部142にある凹部147に弾性部材150が一部収容される。この凹部147は、弾性部材150の外径よりも若干大きい方が組立の容易さの観点から望ましい。また弾性部材150を収容することから、保持部材140が半径方向内側に移動して弾性部材150を収縮しても、その力が軸方向に逃げることができず、そのまま半径方向に費やされる。そのため、保持部材140の安定した移動を実現することができる。
この保持部材140と弾性部材150とを組合わせたものをケース130に収容する。ケース130のこれらを収容する部分である凹部135は下端面より形成されているので、この保持部材140および弾性部材150は、下端面より凹部135に収容される。そして弾性部材150は、当接面136に当接される。
保持部材140の突起部145は、ケース130の貫通孔137に収容される。その際、突起部145とケース130の蓋部133との軸方向高さは同等となる。また貫通孔137の周方向幅は、突起部145の周方向幅と同等もしくは若干大きい程度であるが、貫通孔137の半径方向長さは、突起部145の半径方向長さより大きくなるように形成されている。これにより、突起部145が半径方向に移動可能となる。また保持部材140の基部141の上端面は、ケース130の凹部135にある蓋部133と当接される。これにより、保持部材140が、ケース130に確実に収容される。
<保持部材140の当接面144について>
次に保持部材140の当接面144について図6を参照して説明する。図6のa)は当接面144の断面図である図4のb)の点線円Uを拡大した図であり、b)は当接面144の正面図である。また本文中の半径方向については、外側を左側、内側を右側とする。
当接面144の表面には、図a)のような半径方向外側に突出する山および半径方向内側に突出する谷にて形成された複数の溝160が形成されている。この溝160の谷から山までの高さは、数ミクロン〜数百ミクロンである。記録ディスクの内周縁もまた完全な面ではなくミクロン単位での凹凸があるので、当接面144と記録ディスクの内周縁とが当接した際、当接面144の溝160と内周縁の凹凸がクサビ状に合致して摩擦抵抗力を向上させる。これにより、高速回転時において、チャッキング装置120と記録ディスクとのから回りを防止することができる。
当接面144の溝160の形状に関して、図a)の様に所定の谷の頂点161からこの谷に隣合う山の頂点162を結んだ直線と軸方向(図a)での点線)とで成す角Φ1は、この山の頂点162から所定の谷と隣合う谷の頂点163を結んだ直線と軸方向(図a)での点線)とで成す角Φ2よりも角度が大きくなるように設定する。これにより、記録ディスクが、軸方向上側より挿入される際、角Φ2の方が小さくなることにより、角Φ2と山の頂点にて形成された傾斜面164が記録ディスクを案内する役目を果たし、挿入を滑らかにすることができる。そして記録ディスクを保持した際には、角Φ1が大きくなることから、溝160の山が記録ディスクの内周縁の凹部に入り込み、内周縁を軸方向に保持する力を大きく加えることができる。また角Φ1は80°以下の範囲で極力大きい角度になるように設定することが望ましい。記録ディスクを抜き去る際に、溝160の山が記録ディスクの内周縁の凹部に入り込んでいるので、角Φ1が80°より大きくなると記録ディスクの軸方向上側の移動に対して溝160の山が引っ掛かってしまい山が削れてしまう可能性が生じてしまう。また逆に角Φ1の値が小さいと、記録ディスクを角Φ1を構成する溝160の面と記録ディスクとが当接する角度が同様に小さくなり、保持する力が半径方向に大きくかかってしまい、軸方向にかかる力が減少してしまう。そのため軸方向に保持する効果が減少してしまう。
また図b)を参照して、溝160は周方向に関して、角Φ3にて傾斜している。特にこの傾斜は、回転方向に対して軸方向下側に傾斜していることが必須である(図b)においては矢印方向が回転方向となる)。これにより、回転によって、当接面144は軸方向下側の力が働き、記録ディスクを確実に保持することができる。また微振動や衝撃等により記録ディスクが持ち上がろうとしても軸方向下側の力によって安定して保持することができる。したがって、信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。さらに、この保持部材140を成形する金型は、当接面144の溝160に周方向に傾斜を設けることにより、この金型に保持部材140の材料となる樹脂等を流し込む際に、この傾斜に沿って樹脂等が流れていき、溝160の細部まで樹脂等が入り込み、金型の欠陥となる欠けや巣といった鋳込み不良をなくすことができる。そして、この金型を外す際には、傾斜に沿って金型を回しながら外すこともできるので、成形品を傷つけることなく、容易に外すことができる。
図8は、角Φ1の10°毎の角度別に見た角Φ3と軸方向保持力との関係を示したグラフである。縦軸の保持力下落率は、角Φ3を傾斜させない場合、すなわち角Φ3が0°のときの軸方向保持力からどれくらいの割合にて軸方向保持力が下落したかを示す。
図8を参照して、この角Φ3の角度を大きくする程、すなわち、周方向に傾斜させる程、軸方向保持力は減少することが分かる。そのため、図8より角Φ3の角度は30°以下が望ましい。角Φ3が30°以上となると急激にその軸方向保持力の下落率が上昇していることが分かる。そのため、30°以上の傾斜を設けた場合、静止時の微振動や外部衝撃等により、記録ディスクが外れてしまう可能性がある。30°以下であれば、その軸方向保持力の下落率が10%以内であり、静止時の微振動や外部衝撃等にも耐えることができる。
<記録ディスクとチャッキング装置120の位置関係について>
最後にチャッキング装置120に記録ディスクを保持させた場合の軸方向位置に関して図7を参照して説明する。図7の軸方向の一点鎖線より左側が本発明の実施例であり、そして右側が従来例である。
チャッキング装置120に記録ディスクを保持させる際には、記録ディスクの下面は、ラバー110に当接される。このときチャッキング装置120のケース130の蓋部133および保持部材140の軸方向高さは、記録ディスク120の上面の高さ以下である。
これは、保持部材140が記録ディスクの内周縁に対して半径方向でしか押圧しないからである。従来では、記録ディスクの上面側からも保持部材にて押圧していたので、保持部材のその出っ張り分だけケースおよび保持部材が上側にスペースLを必要としていた。そのため、ブラシレスモータの薄型化の要求に応えることができなかった。しかし、本発明では、ケース130の蓋部133および保持部材140が記録ディスクの上面以下となるように形成されるので、薄型化の要求に十分応えることができる。これによりこのブラシレスモータを搭載した機器の薄型化を図ることができる。
以上、実施例の一形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく、種々の変形が可能である。
例えば、実施例の保持部材140の個数は5個であったが、これに限定されることなく複数個が周方向に等間隔に配置されていればよい。
また実施例では、図6を参照して保持部材140の当接面144に形成される溝160の形状がV形状に限定されることなく、山の頂点162の部分が丸みを帯びていてもよい。
また実施例では、弾性部材150の一部を収容する保持部材140の凹部147は円柱形状であったが、これに限定されることはなく、弾性部材150の一部が収容できる形状であればよい。例えば、凹部147は四角柱形状でもよい。
また実施例では、弾性部材150にバネを使用しているが、これに限定されることなく、半径方向外側に力を付勢できる弾性部材であればよい。例えば、リング状であり、保持部材140の凹部147に収容されるような突起を有する弾性部材であってもよい。
また実施例では、図3を参照してケース部130の凹部135以外は蓋部133と下端面とが樹脂にて充填されているが、これに限定されることなく、図9のチャッキング装置1の左半分のように、下端面を形成せずに、蓋部133と円筒部132との厚さを薄く成形するような形状でもよい。
本発明に係るブラシレスモータの実施例の一形態を示した模式断面図である 本発明に係るブラシレスモータの実施例の一形態を示した上面図である 本発明に係るチャッキング装置におけるケースの図であり、図a)は上面図を示し、図b)は図a)のY−Y断面図を示す 本発明に係るチャッキング装置における保持部材の図であり、図a)は上面図を示し、図b)は図a)のZ−Z断面図を示し、図c)は図b)のV方向矢視図を示す 本発明に係るチャッキング装置における図2のX−X断面図である 本発明に係る保持部材の当接面を示した図であり、図a)は図4のb)のU部を拡大した図であり、図b)は当接面の正面図である 本発明と従来例のチャッキング装置の高さの比較を示した図である 角Φ1の角度別に見た角Φ3と軸方向保持力との関係を示す図である 従来例に係るブラシレスモータの模式断面図である
符号の説明
10 スリーブ
20 ハウジング
30 ステータ
40 プレート
50 ワッシャ
60 取付板
70 回路基板
80 シャフト
90 ロータホルダ
100 ロータマグネット
110 ラバー
120 チャッキング装置
130 ケース部
131 中空部
132 円筒部
133 蓋部
135 凹部
136 当接面
137 貫通孔
140 保持部材
141 保持部
142 基部
143 傾斜面
144 当接面
145 突起部
146 端面
147 凹部
150 弾性部材
160 溝
161、163 谷の頂点
162 山の頂点
Φ1 軸方向と所定の谷の頂点から隣り合う山の頂点までを結んだ線とのなす角
Φ2 軸方向とΦ1の山の頂点とΦ1と反対方向に隣り合う谷の頂点までを結んだ線とのなす角
Φ3 溝の傾斜角
L 従来例と実施例との高さの差

Claims (12)

  1. 円盤状ディスクを載置するディスク載置部を設け、前記回転部材における前記ディスク載置部の中央部に、前記ディスク載置部に載置された前記ディスクを保持するディスク保持装置であって、
    前記ディスク保持装置は、前記回転部材と同心状に設けられ前記ディスクの中心孔が嵌装するケース部と、該ケース部から半径方向外側に突出自在となるよう前記ケース部に周方向に配列して収容され、それぞれの半径方向外側の端面部に前記ディスクの中心孔の内周面に当接する当接面が形成された複数の保持部材と、該各保持部材をそれぞれ半径方向外側に付勢する弾性部材とを用いて構成され、
    前記ケース部と前記保持部材との少なくともどちらか一方は、前記ディスク載置部からの高さが前記ディスクの厚み以下に設定されていることを特徴とするディスク保持装置。
  2. 前記保持部材の前記当接面の曲率と前記当接面と当接する前記ディスクの内周面の曲率は同等であることを特徴とする請求項1に記載のディスク保持装置。
  3. 前記保持部材の軸方向一端側の面の半径方向外側には、前記記録ディスクを案内する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載のディスク保持装置。
  4. 前記保持部材の半径方向内側には、前記弾性部材の一部を収容保持する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のディスク保持装置。
  5. 前記保持部材の前記当接面には、軸方向に複数の山と谷とを有する溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のディスク保持装置。
  6. 前記当接面に形成された前記溝の山における一端側の谷の頂点から前記谷の頂点と他端側に隣り合う山の頂点を結んだ直線と軸方向とで成す角である第一角は、前記山の頂点の他端側に隣り合う谷の頂点から前記山の頂点を結んだ直線と軸方向とで成す角である第二角以下であることを特徴とする請求項5に記載のディスク保持装置。
  7. 前記第二角は、80°以下であることを特徴とする請求項6に記載のディスク保持装置。
  8. 前記溝は、周方向に傾斜していることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のディスク保持装置。
  9. 前記溝の周方向に対する傾斜は、回転方向に向うに従い軸方向下側に傾斜していることを特徴とする請求項8に記載のディスク保持装置。
  10. 前記溝の周方向に対する傾斜角度は、30°以下であることを特徴とする請求項8および請求項9のいずれかに記載のディスク保持装置。
  11. 固定部材に対して回転自在な回転部材に、円盤状ディスクを載置するディスク載置部を設け、前記回転部材における前記ディスク載置部の中央部に、前記ディスク載置部に載置された前記ディスクを保持する請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のディスク保持装置を搭載したことを特徴とするディスク駆動用モータ。
  12. 前記回転部材は、前記固定部材に対し軸受を介して回転自在に支持された軸体と、この軸体に同軸に取りつけられた有蓋円筒状のロータホルダと、このロータホルダの円筒壁部に装着されたロータマグネットとを有してなり、前記ディスク載置部が前記ロータホルダの蓋部に形成されていることを特徴とする請求項11に記載のディスク駆動用モータ。
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