JP2006251066A - 液晶表示パネルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液晶表示パネルの表示部に封入される液晶の量をより正確に調整できるようにする。
【解決手段】 液晶表示パネルは、第1の基板としてのアクティブマトリクス基板1と第2の基板としての対向基板2とが外周をシール剤としての表示部シール剤4によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙3を介して互いに貼り合せられ、この表示部液晶充填空隙3の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、上記第1,第2の基板間のうち表示部液晶充填空隙3に隣接する位置に1以上の補助空隙6を備える。この補助空隙6は、シール剤としての補助空隙シール剤5で囲まれることによって封止されており、補助空隙6と表示部液晶充填空隙3との間には外部からの操作によって開通させることが可能な状態で閉鎖されている液晶流通路8が設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】 液晶表示パネルは、第1の基板としてのアクティブマトリクス基板1と第2の基板としての対向基板2とが外周をシール剤としての表示部シール剤4によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙3を介して互いに貼り合せられ、この表示部液晶充填空隙3の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、上記第1,第2の基板間のうち表示部液晶充填空隙3に隣接する位置に1以上の補助空隙6を備える。この補助空隙6は、シール剤としての補助空隙シール剤5で囲まれることによって封止されており、補助空隙6と表示部液晶充填空隙3との間には外部からの操作によって開通させることが可能な状態で閉鎖されている液晶流通路8が設けられている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、液晶表示パネルおよびその製造方法に関するものである。
一般的に、液晶表示パネルは、マトリクス状に配列された複数の画素電極とこれらの画素電極に対向して配される共通電極である対向電極とを備え、画素電極と対向電極との間に表示媒体である液晶層を介在させている。表示にあたっては、複数の画素電極のうちの特定の画素電極に選択的に電位が書き込まれ、その結果として生じる画素電極と対向電極との間の電位差により、介在する液晶の光学的変調が行なわれる。こうして液晶は表示パターンとして視認されることとなる。
画素電極の駆動方法としては、マトリクス状に配された画素電極のそれぞれに個別にスイッチング素子を接続しておき、これらのスイッチング素子をオン/オフすることによって画素電極の各々に対する電圧の印加の有無を操作するという、いわゆるアクティブマトリクス駆動方式が知られている。アクティブマトリクス駆動方式に用いられるスイッチング素子としては、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)素子、MIM(Metal-Insulator-Metal:金属−絶縁膜−金属)素子、CGS(Continuous Grain Silicon:連続粒)などが一般的である。
液晶表示パネルへの液晶の注入方法の具体例として、2つの方法が挙げられる。まず第一に、「真空注入法」は、紫外線硬化型のシール剤を、注入口を有する枠形状になるように基板上に配置し、このシール剤を介して一対の基板を貼り合わせ、その後、気圧差を利用して注入口より表示部の液晶層を形成するための液晶を注入するものである。この真空注入法については特開平6−148657号公報(特許文献1)の段落0004、図6に記載されている。真空注入法では、液晶注入に要する時間が長くなるという問題がある。そこで第二の方法として、注入工程の生産性向上とプロセスの簡略化を目指した「滴下注入法」が用いられている。滴下注入法は、注入口を設けない枠形状にシール剤を配置し、その内部に液晶を滴下してから一対の基板を貼り合せるというものである。滴下注入法についてはたとえば特開2001−133799号公報(特許文献2)に記載されている。
特開平6−148657号公報(段落0004、図6)
特開2001−133799号公報
上述の2つの方法で液晶を注入した場合、真空法では大型パネルにおいて、滴下法では小型パネルにおいて、それぞれ注入量制御が困難であるので、表示部に封入される液晶の量の過不足が発生し、歩留まりを低下させるという問題がある。
そこで、本発明は、表示部に封入される液晶の量をより正確に調整できる液晶表示パネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく液晶表示パネルは、第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、上記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、上記第1,第2の基板間のうち上記表示部液晶充填空隙に隣接する位置に1以上の補助空隙を備える。この補助空隙は、シール剤で囲まれることによって封止されており、上記補助空隙と上記表示部液晶充填空隙との間には外部からの操作によって開通させることが可能な状態で閉鎖されている液晶流通路が設けられている。
本発明によれば、必要に応じて外部からの操作によって液晶流通路を開通させて表示部液晶充填間隙内の液晶の量を調節することができる。これは、貼合せ基板として組み立てた後で行なうことができるので、表示部に封入される液晶の量をより正確に調整することができる。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図4を参照して、本発明に基づく実施の形態1における液晶表示パネルについて説明する。
(構成)
図1〜図4を参照して、本発明に基づく実施の形態1における液晶表示パネルについて説明する。
この液晶表示パネルは、図1に示すように、アクティブマトリクス基板1と対向基板2とを備える。アクティブマトリクス基板1の表面には、図2に示すようにゲート配線(「走査線」ともいう。)10とソース配線(「データ線」ともいう。)11とが絶縁交差している。図2では説明の便宜上一部のゲート配線10およびソース配線11のみを表示している。ゲート配線10とソース配線11との交差部にはTFT(薄膜トランジスタ)からなるスイッチング素子(図示せず)が形成されている。画素電極は、スイッチング素子に電気的に接続されており、透明導電性膜であるITO(酸化インジウムおよび酸化スズの混合物)からなる。さらにこれらの上にラビング法によって配向処理が施された配向膜が設けられている。こうしてアクティブマトリクス基板1が形成されている。一方、対向基板2の表面にはアクティブマトリクス基板1の画素電極に対向するようにITOからなる対向電極が形成されている。アクティブマトリクス基板1および対向基板2の母材はいずれもプラスチック基板またはガラス基板である。
アクティブマトリクス基板1と対向基板2とはそれぞれの電極が配置された面が互いに対向し、なおかつ、対向基板2の2辺がアクティブマトリクス基板1の2辺と重なり合うような位置関係で、所定のシールパターンを有する表示部シール剤4および補助空隙シール剤5によって貼り合わされている。表示部シール剤4および補助空隙シール剤5は、対向基板2の端部近傍の内側において対向基板2の各辺に沿うように配置されている。表示部シール剤4と補助空隙シール剤5とは同じ材料であってもよい。
アクティブマトリクス基板1と対向基板2との間の表示部シール剤4で囲まれた空間が表示部液晶充填空隙3である。表示部液晶充填空隙3は画像が表示される領域を含む。表示部液晶充填空隙3内にはプラスチックビーズからなるスペーサが散布されている。表示部液晶充填空隙3内には液晶が充填されている。図1に示すようにアクティブマトリクス基板1と対向基板2とを互いに貼り合わせた状態のものを「貼合せ基板」ともいう。
図2に示した例では、真空注入法で組み立てた液晶表示パネルの例を示す。したがって、貼合せ基板の外形辺のうちアクティブマトリクス基板1の辺と対向基板2の辺とが重なっている辺の中央付近には注入口12が形成されている。注入口12は表示部シール剤4の一部が折れ曲がり、貼合せ基板の端部に至るまで外に向かって延在した形となっている。注入口12から表示部液晶充填空隙3内に注入された液晶を封止するために、この液晶表示パネルには注入口12を覆う注入口封止部13が形成されている。
本実施の形態における液晶表示パネルは、第1の基板としてのアクティブマトリクス基板1と第2の基板としての対向基板2とが外周を表示部シール剤4によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙3を介して互いに貼り合せられ、表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルである。この液晶表示パネルはさらに、第1,第2の基板間のうち表示部液晶充填空隙3に隣接する位置に1以上の補助空隙6を備える。補助空隙6は、それぞれ表示部液晶充填空隙3および補助空隙シール剤5で囲まれることによって封止されている。補助空隙6と表示部液晶充填空隙3との間には、外部からの操作によって開通させることが可能な状態で閉鎖されている液晶流通路8が設けられている。
補助空隙6の内部はほぼ真空となっている。液晶表示パネルを真空注入法で組み立てる場合、補助空隙6は、液晶注入前の真空脱気を行なった後に封止することによって形成可能である。液晶表示パネルを滴下注入法で組み立てる場合、真空下で、表示部液晶充填空隙3の内部には液晶を滴下し、補助空隙シール剤5の内部には液晶滴下を行なわない状態で、基板同士を貼合せれば、内部がほぼ真空の補助空隙6を実現することができる。
液晶流通路8の構造の一例の拡大図を図3に示す。液晶流通路8は、レーザ照射、紫外線照射または加熱によって欠落する部分を表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との間の仕切りの一部として配置したものである。図3に示す例では、液晶流通路8は、表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との間を仕切るシール剤に切れ目を設け、この切れ目の両側においてシール剤を一方の側に折り曲げて延在部4eとし、延在部4e同士が互いに密着するようにした構造を含む。図3に示す部分の斜視図を図4に示す。図4は補助空隙6の側から見た斜視図である。この例では、表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との間を仕切る「シール剤」は表示部液晶シール剤4の一部とみなしているが、表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との間を仕切るシール剤は他の呼び名であってもよい。
さらに、液晶流通路8は、シール剤のうち、切れ目の両側において折れ曲がって延在する部分、すなわち延在部4eが互いに密着した状態で共通金属膜21に固定されることによって切れ目が閉塞されている構造を含んでいる。共通金属膜21は、たとえば、外部からのレーザ照射によって少なくとも一部を昇華または飛散させることができるような材質、形状の金属膜としておく。この共通金属膜21のうちレーザ照射によって昇華または飛散する部分を以下「消滅部」と呼ぶ。消滅部は共通金属膜21の一部であっても全部であってもよい。消滅部が「レーザ照射、紫外線照射または加熱によって欠落する部分」に該当する。共通金属膜21としては、紫外線照射または加熱によって一部または全部が欠落するようなものを選択してもよい。図3、図4に示した例では、共通金属膜21はT字形としたがT字形以外の形状であってもよい。
液晶流通路8は、もし共通金属膜21の消滅部が消滅した場合には延在部4e同士の拘束を失って、図5に示すように切れ目を開放するような構造となっている。ただし、たとえ切れ目を開放したとしても、延在部4eは一方に曲げられて互いに密着しているので、この切れ目は、図5における矢印の向きの液晶の流れ、すなわち表示部液晶充填空隙3から補助空隙6への液晶の流れは通すが逆向きの液晶の流れは通さないようになっている。すなわち、液晶流通路8は、表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との間を仕切るシール剤によって形成された逆止弁を含んでいるといえる。図5はレーザ照射後の状態を示しており、この図の中では共通金属膜21の全部が消滅したかのように表示しているが、延在部4e同士の拘束解除を妨げない程度であれば共通金属膜21の一部が残っていてもよい。
共通金属膜21は、ゲート配線10またはソース配線11の材料で形成してもよい。いずれかの配線を形成するときに同時に金属パターンの一部として形成してもよい。
(作用・効果)
本実施の形態では、表示部液晶充填空隙3に隣接するように液晶流通路8を介して補助空隙6が配置され、液晶流通路8は、レーザ照射、紫外線照射または加熱といった貼合せ基板の外部からでも行なえる操作によって開通させることができるので、表示部液晶充填空隙3内に液晶を一旦封止した時点で封入されている液晶の量が多過ぎる場合、液晶流通路8に必要な操作、たとえばレーザ照射を行なうなどして、液晶流通路8を開通させることができる。液晶流通路8が開通した場合、余分な液晶は表示部液晶充填空隙3から補助空隙6へと流れるので、表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を適正な値にまで減らすことができる。この場合の表示部液晶充填空隙3から流出する液晶の量は補助空隙6の容積によって定まる。補助空隙6はその面積に応じて表示部液晶充填空隙3から流出する液晶を収容することができるので、たとえば表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との面積比を1000:1〜10:1にしておくことが好ましい。たとえば、面積比を100:1にしておけば、補助空隙6との間の液晶流通路8を1つ開通させることによって表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を約1%減じることができる。
本実施の形態では、表示部液晶充填空隙3に隣接するように液晶流通路8を介して補助空隙6が配置され、液晶流通路8は、レーザ照射、紫外線照射または加熱といった貼合せ基板の外部からでも行なえる操作によって開通させることができるので、表示部液晶充填空隙3内に液晶を一旦封止した時点で封入されている液晶の量が多過ぎる場合、液晶流通路8に必要な操作、たとえばレーザ照射を行なうなどして、液晶流通路8を開通させることができる。液晶流通路8が開通した場合、余分な液晶は表示部液晶充填空隙3から補助空隙6へと流れるので、表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を適正な値にまで減らすことができる。この場合の表示部液晶充填空隙3から流出する液晶の量は補助空隙6の容積によって定まる。補助空隙6はその面積に応じて表示部液晶充填空隙3から流出する液晶を収容することができるので、たとえば表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との面積比を1000:1〜10:1にしておくことが好ましい。たとえば、面積比を100:1にしておけば、補助空隙6との間の液晶流通路8を1つ開通させることによって表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を約1%減じることができる。
1つの表示部液晶充填空隙3の周囲に複数の補助空隙6を設けておいてそれぞれ液晶流通路8を介して表示部液晶充填空隙3に隣接するように配置しておけば、配置されている複数の補助空隙6のうちいくつについて液晶流通路8を開通させるかを選択することができ、この選択によって、表示部液晶充填空隙3からどの程度の液晶を減らすかを調節することができる。したがって、表示部液晶充填空隙3には目標値よりも多めに液晶を封入しておいてから複数の液晶流通路8のうちのいくつかを開通させることによって表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を目標値に近づけるという方法も考えられる。
表示部液晶充填空隙3に入っている液晶の量をより精密に調節したい場合は、1つの表示部液晶充填空隙3の周囲に、互いに容積の異なる複数の補助空隙6を設けておくことも考えられる。そのようにした場合、少ない回数の開通作業によって迅速に所望量の液晶を表示部液晶充填空隙3から逃がすことができる。
(実施の形態2)
(構成)
図6、図7を参照して、本発明に基づく実施の形態2における液晶表示パネルについて説明する。この液晶表示パネルの基本的な構成は実施の形態1で説明したものと同じである。この液晶表示パネルは、実施の形態1における液晶表示パネルと異なる点として、図6に示すように、第1,第2の基板間のうち表示部液晶充填空隙3に隣接する位置に1以上の補助空隙7を備える。補助空隙7は、それぞれ補助空隙シール剤5で囲まれることによって封止されている。補助空隙7と表示部液晶充填空隙3との間には、外部からの操作によって開通させることが可能な状態で閉鎖されている液晶流通路8rが設けられている。
(構成)
図6、図7を参照して、本発明に基づく実施の形態2における液晶表示パネルについて説明する。この液晶表示パネルの基本的な構成は実施の形態1で説明したものと同じである。この液晶表示パネルは、実施の形態1における液晶表示パネルと異なる点として、図6に示すように、第1,第2の基板間のうち表示部液晶充填空隙3に隣接する位置に1以上の補助空隙7を備える。補助空隙7は、それぞれ補助空隙シール剤5で囲まれることによって封止されている。補助空隙7と表示部液晶充填空隙3との間には、外部からの操作によって開通させることが可能な状態で閉鎖されている液晶流通路8rが設けられている。
補助空隙7の内部には、表示部液晶充填空隙3とは異なる圧力で液晶が充填されている。ここでいう「異なる圧力」が、もし表示部液晶充填空隙3内の液晶の圧力より低い圧力であれば、実施の形態1で説明したのと同じ構造の液晶流通路8を設けておくことによって実施の形態1と同様の効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、「異なる圧力」として表示部液晶充填空隙3内の液晶の圧力より高い圧力で充填されているものとして以下の説明を続ける。
なお、このように異なる圧力での充填は、滴下注入法によって容易に実現できる。たとえば本実施の形態のように表示部液晶充填空隙3より高い圧力で補助空隙7に液晶を充填しようとした場合は、表示部液晶充填空隙3に液晶を滴下する際に補助空隙7に対しては補助空隙7の容積より多くの液晶を滴下する。こうして基板同士を貼り合わせることにより、表示部液晶充填空隙3より高い圧力で液晶が充填された補助空隙7を実現することができる。実際には、補助空隙7への注入量は補助空隙7の容積の1〜数%増が実用的範囲である。
本実施の形態では、表示部液晶充填空隙3と補助空隙7との間の液晶流通路8rは、実施の形態1で示した液晶流通路8と基本的に同様の構造であってよいが、図7に示すように、配置される向きが実施の形態1の液晶流通路8とは逆であることが好ましい。すなわち、実施の形態1の液晶流通路8では延在部4eは表示部液晶充填空隙3ではなく補助空隙6の側に折り曲げられていたが、本実施の形態の液晶流通路8rでは、延在部4eは補助空隙7ではなく表示部液晶充填空隙3の側に折り曲げられていることが好ましい。
(作用・効果)
本実施の形態では、表示部液晶充填空隙3に隣接するように液晶流通路8rを介して補助空隙7が配置され、液晶流通路8rは、レーザ照射、紫外線照射または加熱といった貼合せ基板の外部からでも行なえる操作によって開通させることができるので、表示部液晶充填空隙3内に液晶を一旦封止した時点で封入されている液晶の量が不足している場合、液晶流通路8rに必要な操作、たとえばレーザ照射を行なうなどして、液晶流通路8rを開通させることができる。液晶流通路8rが開通した場合、補助空隙7の方が表示部液晶充填空隙3よりも高い圧力で液晶が充填されているので、液晶は補助空隙7から表示部液晶充填空隙3に向けて流れることとなる。こうして、表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を適正な値にまで増やすことができる。
本実施の形態では、表示部液晶充填空隙3に隣接するように液晶流通路8rを介して補助空隙7が配置され、液晶流通路8rは、レーザ照射、紫外線照射または加熱といった貼合せ基板の外部からでも行なえる操作によって開通させることができるので、表示部液晶充填空隙3内に液晶を一旦封止した時点で封入されている液晶の量が不足している場合、液晶流通路8rに必要な操作、たとえばレーザ照射を行なうなどして、液晶流通路8rを開通させることができる。液晶流通路8rが開通した場合、補助空隙7の方が表示部液晶充填空隙3よりも高い圧力で液晶が充填されているので、液晶は補助空隙7から表示部液晶充填空隙3に向けて流れることとなる。こうして、表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を適正な値にまで増やすことができる。
1つの表示部液晶充填空隙3の周囲に複数の補助空隙7を設けておいてそれぞれ液晶流通路8rを介して表示部液晶充填空隙3に隣接するように配置しておけば、配置されている複数の補助空隙7のうちいくつについて液晶流通路8rを開通させるかを選択することができ、この選択によって、表示部液晶充填空隙3に対してどの程度の液晶を追加するかを調節することができる。したがって、表示部液晶充填空隙3には目標値よりも少なめに液晶を封入しておいてから複数の液晶流通路8rのうちのいくつかを開通させることによって表示部液晶充填空隙3内の液晶の量を目標値に近づけるという方法も考えられる。
表示部液晶充填空隙3に入っている液晶の量をより精密に調節したい場合は、1つの表示部液晶充填空隙3の周囲に、互いに容積の異なる複数の補助空隙7を設けておくことも考えられる。そのようにした場合、少ない回数の開通作業によって迅速に所望量の液晶を表示部液晶充填空隙3に補うことができる。
なお、1つの液晶表示パネルには、補助空隙6,7のうちのいずれか一方のみを1以上設けていてもよいが、図7に示したように補助空隙6,7の両方をそれぞれ1以上設けておいてもよい。図7では補助間隙6,7をいずれも1つしか表示していないがこれら2種類の補助間隙のそれぞれは複数個であってもよい。補助空隙6,7の両方を設けておけば、表示部液晶充填空隙3内の液晶の量が多すぎる場合にも少なすぎる場合にもそれぞれ対処することができて好都合である。
(実施の形態3)
(構成)
本実施の形態における液晶表示パネルは、実施の形態1,2で説明したような補助空隙6または補助空隙7を備えている。表示部液晶充填空隙3とこれらの補助空隙との間に設けられている液晶流通路の構造が実施の形態1,2で説明したものとは異なる。
(構成)
本実施の形態における液晶表示パネルは、実施の形態1,2で説明したような補助空隙6または補助空隙7を備えている。表示部液晶充填空隙3とこれらの補助空隙との間に設けられている液晶流通路の構造が実施の形態1,2で説明したものとは異なる。
本実施の形態における液晶表示パネルにおいては、液晶流通路は、外部からの操作によって開通させた後、さらに外部からの操作によって閉鎖することが可能なように再閉鎖手段を備えている。好ましい一例として、再閉鎖手段は、外部からの操作によって膨張させることができる膨張部と、この膨張部を内部に保持する枠状部とを含む。具体的には、図8に示す液晶流通路8uのような構造であってよい。
図8は、本実施の形態における液晶表示パネルの中の液晶流通路8u近傍を拡大して示したものである。この液晶流通路8uは、表示部液晶充填空隙3と補助空隙6との間を仕切るシール剤に切れ目を設け、この切れ目の両側においてシール剤を一方の側に略半円状に延在させて半環状部4fとし、半環状部4fの先端部4h同士が互いに密着するようにした構造を含む。先端部4h同士は互いに密着した状態で共通金属膜31に固定されている。先端部4h同士の密着によってシール剤の切れ目は閉塞されている。共通金属膜31は、実施の形態1で述べた共通金属膜21と同様の材質であってよい。2つの半環状部4fは互いに対向することによって枠状部を形成し、この枠状部によって囲まれた領域の内部には、膨張部32が配置されている。膨張部32は、たとえば、外部からの操作によって膨張させることが可能なマイクロカプセルである。このようなマイクロカプセルとしては非可逆に膨張する性質のものが使用できる。
膨張部32として使用されるマイクロカプセルはたとえば直径数μm〜10μm程度のものであって、膨張開始温度が70〜100℃程度のものが使用可能である。
(作用・効果)
本実施の形態では、液晶流通路8uを開通させたいときは、レーザ照射、紫外線照射またはその他何らかの局所的な加熱の手段によって、共通金属膜31の少なくとも一部を昇華または飛散させればよい。こうすることで、シール剤の先端部4h同士の拘束が解かれ、図9に示すように先端部4h同士の間に隙間ができる。すなわち、液晶流通路8uが開通する。液晶は、この液晶流通路8uによって隔てられている2つの領域のうち高い圧力で充填されている方から低い圧力で充填されている方へ流れる。あるいは、液晶は、充填されている方から真空となっている方へと流れる。
本実施の形態では、液晶流通路8uを開通させたいときは、レーザ照射、紫外線照射またはその他何らかの局所的な加熱の手段によって、共通金属膜31の少なくとも一部を昇華または飛散させればよい。こうすることで、シール剤の先端部4h同士の拘束が解かれ、図9に示すように先端部4h同士の間に隙間ができる。すなわち、液晶流通路8uが開通する。液晶は、この液晶流通路8uによって隔てられている2つの領域のうち高い圧力で充填されている方から低い圧力で充填されている方へ流れる。あるいは、液晶は、充填されている方から真空となっている方へと流れる。
液晶が所望量だけ流れた時点で、今度はレーザ照射その他何らかの局所的な加熱の手段によって膨張部32を加熱する。加熱された膨張部32は膨張し、図10に示すように半環状部4fで囲まれた領域の内部に充満する。その結果、半環状部4fで囲まれた領域は液晶が流通することができなくなり、先端部4h同士が離れているにもかかわらず液晶流通路8uは閉鎖された状態となる。
なお、液晶の移動には、予め設定しておいた圧力差を利用する方法のほかに、一方の領域のみを加熱して人為的に圧力を高めることによってもよい。たとえば、補助空隙の液晶を加熱し、表示部液晶充填空隙3の液晶は加熱しないでおくと、補助空隙の液晶は高圧となるので、この状態で液晶流通路を開通させると、補助空隙から表示部液晶充填空隙3へと液晶が流れる。さらに、再閉鎖手段を利用して液晶流通路を閉鎖すれば、その後で常温に戻っても一旦移動した液晶はそのまま保持される。逆に表示部液晶充填空隙3の液晶のみを加熱して高圧にしてから液晶流通路を開通させることによって、表示部液晶充填空隙3から補助空隙へと液晶を移動させ、その後で液晶流通路を閉鎖することも可能である。
1対の半環状部4fに囲まれた領域内には、図8に示すように1つのマイクロカプセルのみが配置されていてもよいが、複数のマイクロカプセルが配置されていてもよい。ただし、いずれの場合も、マイクロカプセルの膨張前の直径は、図8における間隙Gより大きくなければならない。さもなければマイクロカプセルが枠状部すなわち1対の半環状部4fに囲まれた領域から不所望に出てしまい、膨張させようとしたときには既に枠状部内にはなくなっている可能性があるからである。
また、マイクロカプセルの直径は、共通金属膜31がレーザ照射などによって消滅したときに先端部4h同士の拘束が解かれて開く切れ目の幅より大きくなければならない。さもなければ切れ目を開通させたときにマイクロカプセルが液晶の流れに乗って枠状部から不所望に流出してしまい、膨張させようとしたときには既になくなっている可能性があるからである。
(実施の形態4)
(製造方法)
図11を参照して、本発明に基づく実施の形態4における液晶表示パネルの製造方法について説明する。図11に示すように、この製造方法は、まず、組立工程を含む。組立工程としては、第1,第2の基板間のうち表示部液晶充填空隙に隣接する位置にシール剤で囲まれることによって封止された1以上の補助空隙が配置された状態で第1,第2の基板同士が貼り合わさった構造のものを作製する。この構造物は、実施の形態1〜3で説明したような補助空隙および液晶流通路を備えている。組立工程は、真空注入法、滴下注入法のいずれによって行なってもよい。
(製造方法)
図11を参照して、本発明に基づく実施の形態4における液晶表示パネルの製造方法について説明する。図11に示すように、この製造方法は、まず、組立工程を含む。組立工程としては、第1,第2の基板間のうち表示部液晶充填空隙に隣接する位置にシール剤で囲まれることによって封止された1以上の補助空隙が配置された状態で第1,第2の基板同士が貼り合わさった構造のものを作製する。この構造物は、実施の形態1〜3で説明したような補助空隙および液晶流通路を備えている。組立工程は、真空注入法、滴下注入法のいずれによって行なってもよい。
次に、開通工程として、表示部液晶充填空隙と前記補助空隙との間で液晶の流路を開通させる。こうすることによって表示部液晶充填空隙の内部の液晶の量を調整する。液晶の流路を開通させる方法およびそのために準備しておくべき構造は実施の形態1〜3で説明したとおりである。
(作用・効果)
本実施の形態では、貼合せ基板を一旦作製した後で、分解することなく外部からの操作のみで表示部液晶充填空隙の内部の液晶の量を容易に調整することができるので、表示部液晶充填空隙に正確な量の液晶が封入されている状態の液晶表示パネルを効率良く得ることができる。表示部液晶充填空隙に正確な量の液晶が封入されていれば、表示部における液晶層の厚み(「セルギャップ」ともいう。)が正確なものとなるので、より高品質な液晶表示パネルとすることができる。
本実施の形態では、貼合せ基板を一旦作製した後で、分解することなく外部からの操作のみで表示部液晶充填空隙の内部の液晶の量を容易に調整することができるので、表示部液晶充填空隙に正確な量の液晶が封入されている状態の液晶表示パネルを効率良く得ることができる。表示部液晶充填空隙に正確な量の液晶が封入されていれば、表示部における液晶層の厚み(「セルギャップ」ともいう。)が正確なものとなるので、より高品質な液晶表示パネルとすることができる。
実施の形態3で説明したような構造を設けておいた場合、図12に示すように開通工程の後に閉鎖工程を行なってもよい。閉鎖工程とは、表示部液晶充填空隙と補助空隙との間で開通させた流路を閉鎖する工程である。このようにすれば、液晶の量を調節するにあたっては、任意の時点で液晶の流通を停止させることができるので、表示部液晶充填空隙に封入される液晶の量をより正確に決めることができる。
(実施の形態5)
(液晶表示パネル)
実施の形態1〜4に説明したように開通操作を行なった結果として生じる液晶表示パネルも本発明に基づく液晶表示パネルの1つの形態といえる。本発明に基づく実施の形態5における液晶表示パネルは、液晶の量を調整するために液晶流通路を開通させた後の状態の液晶表示パネルである。すなわち、この場合の液晶表示パネルは、第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、前記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、前記第1,第2の基板間のうち前記表示部液晶充填空隙に隣接する位置に1以上の補助空隙を備え、前記補助空隙は、シール剤で囲まれることによって封止されており、前記補助空隙と前記表示部液晶充填空隙との間には開通した液晶流通路が設けられている。本発明に基づく液晶表示パネルの液晶流通路は、図5、図9に示したように開放されている。これは、表示部液晶充填空隙内の液晶の量を調整するために液晶流通路を外部からの操作によって開通させたものである。
(液晶表示パネル)
実施の形態1〜4に説明したように開通操作を行なった結果として生じる液晶表示パネルも本発明に基づく液晶表示パネルの1つの形態といえる。本発明に基づく実施の形態5における液晶表示パネルは、液晶の量を調整するために液晶流通路を開通させた後の状態の液晶表示パネルである。すなわち、この場合の液晶表示パネルは、第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、前記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、前記第1,第2の基板間のうち前記表示部液晶充填空隙に隣接する位置に1以上の補助空隙を備え、前記補助空隙は、シール剤で囲まれることによって封止されており、前記補助空隙と前記表示部液晶充填空隙との間には開通した液晶流通路が設けられている。本発明に基づく液晶表示パネルの液晶流通路は、図5、図9に示したように開放されている。これは、表示部液晶充填空隙内の液晶の量を調整するために液晶流通路を外部からの操作によって開通させたものである。
(作用・効果)
このような状態の液晶表示パネルは、実施の形態1〜4で説明したような方法で表示部液晶充填空隙内の液晶の量を調節した結果として得られるものであるので、液晶の量が正確な液晶表示パネルとなる。本発明を実施した場合、現実的には、本発明に基づく液晶表示パネルとして市場に流通するのはこの状態のものが多くなるものと考えられる。
このような状態の液晶表示パネルは、実施の形態1〜4で説明したような方法で表示部液晶充填空隙内の液晶の量を調節した結果として得られるものであるので、液晶の量が正確な液晶表示パネルとなる。本発明を実施した場合、現実的には、本発明に基づく液晶表示パネルとして市場に流通するのはこの状態のものが多くなるものと考えられる。
なお、実施の形態3,4で説明したように閉鎖操作を行なった結果として生じる液晶表示パネルも本発明に基づく液晶表示パネルの1つの形態といえる。本発明に基づく実施の形態5における液晶表示パネルは、液晶の量を調整するために液晶流通路を閉鎖した後の状態の液晶表示パネルである。すなわち、この場合の液晶表示パネルは、第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、前記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、前記第1,第2の基板間のうち前記表示部液晶充填空隙に隣接する位置に1以上の補助空隙を備え、前記補助空隙は、シール剤で囲まれることによって封止されており、前記補助空隙と前記表示部液晶充填空隙との間には閉鎖された液晶流通路が設けられている。本発明に基づく液晶表示パネルの液晶流通路は、図10に示したように閉鎖されている。これは、表示部液晶充填空隙内の液晶の量を調整するために液晶流通路を外部からの操作によって閉鎖したものである。
(作用・効果)
このような状態の液晶表示パネルは、実施の形態3,4で説明したような方法で表示部液晶充填空隙内の液晶の量を調節した結果として得られるものであるので、液晶の量が正確な液晶表示パネルとなる。
このような状態の液晶表示パネルは、実施の形態3,4で説明したような方法で表示部液晶充填空隙内の液晶の量を調節した結果として得られるものであるので、液晶の量が正確な液晶表示パネルとなる。
なお、本実施の形態では、単体の液晶表示パネルを対象として説明したが、工業的には、アクティブマトリクス基板1および対向基板2はそれぞれ個別に分割する前の大きなマザー基板の状態で処理を行ない、貼り合わせて複数の液晶表示パネルが連なった構造のものを一旦作成してから個別の液晶表示パネルへと分割するという方法が一般的である。
この場合、真空注入法は各液晶表示パネルの注入口が同一の辺上に並ぶように複数の液晶表示パネルが一列に並んだ、いわゆる短冊状の状態で製造することが一般的である。
一方、滴下注入法ではマザー基板の状態で複数の液晶表示パネルに対応する各領域に液晶をそれぞれ注入可能であり、1枚のマザー基板の中に含まれる液晶を充填すべき領域のすべてに液晶を滴下してからマザー基板同士を貼り合わせることとなる。
このようにマザー基板を使って作業を進めていく場合においても、真空注入法、滴下注入法のいずれに対しても本発明は適用可能である。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 アクティブマトリクス基板、2 対向基板、3 表示部液晶充填空隙、4 表示部シール剤、4e 延在部、4f 半環状部、5 補助空隙シール剤、6 (内部が真空の)補助空隙、7 (内部に液晶が高圧で充填されている)補助空隙、8,8r,8u 液晶流通路、10 ゲート配線、11 ソース配線、12 注入口、13 注入口封止部、21,31 共通金属膜、32 膨張部。
Claims (14)
- 第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、前記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、
前記第1,第2の基板間のうち前記表示部液晶充填空隙に隣接する位置に1以上の補助空隙を備え、前記補助空隙は、シール剤で囲まれることによって封止されており、前記補助空隙と前記表示部液晶充填空隙との間には外部からの操作によって開通させることが可能な状態で閉鎖されている液晶流通路が設けられている、液晶表示パネル。 - 前記液晶流通路は、レーザ照射、紫外線照射または加熱によって欠落する部分を前記表示部液晶充填空隙と前記補助空隙との間の仕切りの一部として配置したものである、請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記液晶流通路は、前記表示部液晶充填空隙と前記補助空隙との間を仕切るシール剤によって形成された逆止弁を含む、請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記液晶流通路は、前記表示部液晶充填空隙と前記補助空隙との間を仕切るシール剤に切れ目を設け、前記切れ目の両側において前記シール剤を一方の側に折り曲げて互いに密着するように延在させた構造を含む、請求項3に記載の液晶表示パネル。
- 前記液晶流通路は、前記シール剤の前記切れ目の両側において折れ曲がって延在する部分が互いに密着した状態で共通金属膜に固定されることによって前記切れ目が閉塞されている構造を含む、請求項4に記載の液晶表示パネル。
- 前記液晶流通路は、外部からの操作によって開通させた後、さらに外部からの操作によって閉鎖することが可能なように再閉鎖手段を備えている、請求項1に記載の液晶表示パネル。
- 前記再閉鎖手段は、外部からの操作によって膨張させることができる膨張部と、前記膨張部を内部に保持する枠状部とを含む、請求項6に記載の液晶表示パネル。
- 前記補助空隙の内部は、真空となっている、請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示パネル。
- 前記補助空隙の内部には、前記表示部液晶充填空隙とは異なる圧力で液晶が充填されている、請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示パネル。
- 前記補助空隙の内部には、前記表示部液晶充填空隙よりも高い圧力で液晶が充填されている、請求項9に記載の液晶表示パネル。
- 第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、前記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、
前記第1,第2の基板間のうち前記表示部液晶充填空隙に隣接する位置に1以上の補助空隙を備え、前記補助空隙は、シール剤で囲まれることによって封止されており、前記補助空隙と前記表示部液晶充填空隙との間には開通した液晶流通路が設けられている、液晶表示パネル。 - 第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、前記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルであって、
前記第1,第2の基板間のうち前記表示部液晶充填空隙に隣接する位置に1以上の補助空隙を備え、前記補助空隙は、シール剤で囲まれることによって封止されており、前記補助空隙と前記表示部液晶充填空隙との間には閉鎖された液晶流通路が設けられている、液晶表示パネル。 - 第1の基板と第2の基板とが外周をシール剤によって囲まれることによって封止された表示部液晶充填空隙を介して互いに貼り合せられ、前記表示部液晶充填空隙の内部に液晶が充填された液晶表示パネルの製造方法であって、
前記第1,第2の基板間のうち前記表示部液晶充填空隙に隣接する位置にシール剤で囲まれることによって封止された1以上の補助空隙が配置された状態で前記第1,第2の基板同士が貼り合わさった構造のものを作製する組立工程と、
前記表示部液晶充填空隙と前記補助空隙との間で液晶の流路を開通させる開通工程とを含む、液晶表示パネルの製造方法。 - 前記表示部液晶充填空隙と前記補助空隙との間で開通させた前記流路を閉鎖する閉鎖工程を含む、請求項13に記載の液晶表示パネルの製造方法。
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WO2009031263A1 (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-12 | Sharp Kabushiki Kaisha | 液晶表示パネル及びその製造方法 |
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-
2005
- 2005-03-08 JP JP2005064246A patent/JP2006251066A/ja not_active Withdrawn
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