JP2006241736A - 窓シャッターの取付枠体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 窓シャッターの枠体部分の建物躯体側への取付時に、建物躯体側の構造や、サッシ枠の突出長さ、外壁の構造等が異なっていても、屋外側への延出寸法を施工現場にて調整可能とするとともに、その取付施工を容易に行うことを可能とする。
【解決手段】 建物開口部52の周囲における建物躯体51側に固定される下地枠2と、下地枠2に対して重ね合せて固定され窓シャッター61の構成部材が配置固定される取付面を構成する取付枠7とを具備し、下地枠2と取付枠7とは互いに嵌合しあう凹凸形状とされ、下地枠2に設けられるねじジャッキ構造の調整機構11にて、取付枠7と下地枠2との嵌合された状態での高さを調整自在とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 建物開口部52の周囲における建物躯体51側に固定される下地枠2と、下地枠2に対して重ね合せて固定され窓シャッター61の構成部材が配置固定される取付面を構成する取付枠7とを具備し、下地枠2と取付枠7とは互いに嵌合しあう凹凸形状とされ、下地枠2に設けられるねじジャッキ構造の調整機構11にて、取付枠7と下地枠2との嵌合された状態での高さを調整自在とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、住宅などの建築構造体の窓部分などの建物開口部に設けられる窓シャッターにおいて、この窓シャッターを構成する各構成部材を、建物躯体側に配設するための窓シャッターの取付枠体構造に関するものである。
住宅などの建築構造体の窓部分などの建物開口部には、サッシ窓が設けられるとともに、このサッシ窓の屋外側に位置して窓シャッターが配設される構成がある。サッシ窓を構成する上下左右の各枠は、建物開口部に嵌め込まれるように建物躯体側に固定される。また、窓シャッターは、このサッシ枠の周囲に位置して、サッシ枠を囲むように配置され、屋外側に延出した構造となって設けられる。
従来では、下記特許文献1に示すような、予め建物躯体側に固定されるサッシ枠の周囲に、このサッシ枠よりも屋外側に延出するような枠構造を備えたガイド縦枠,下枠,連結枠を建物躯体側に固定して、これらを窓シャッターの枠構造とし、ガイドレール,シャッター収納部を配置して構成するものがあった。
また、下記特許文献2,3に示すような、サッシ枠と、窓シャッターを構成するガイドレール等の枠体部分とを一体構造とし、建物躯体側に対して1度の施工で組み付けるものもあった。
特開平9−60456号公報
特開平10−148060号公報
特開2001−146884号公報
また、下記特許文献2,3に示すような、サッシ枠と、窓シャッターを構成するガイドレール等の枠体部分とを一体構造とし、建物躯体側に対して1度の施工で組み付けるものもあった。
しかしながら、上述した従来の窓シャッターの取付構造では、特許文献1では、サッシ枠の建物躯体からの延出寸法や、建物躯体に設けられる外壁との取り合い、外壁の厚さなどによって、建物躯体からの延出長さ、すなわち、実際にシャッターカーテンが通るガイドレール部分の位置が適切な位置に配置されない欠点を有し、すなわち、建物躯体側からの延出長さが固定であり、サッシ枠や外壁との納まりに合う窓シャッターの枠体が施工現場毎に必要となって建物躯体の構成やサッシ枠の構成などにより、突出長さの異なる枠状部材が必要となり、汎用性が低い欠点を有している。
また、特許文献2,3の窓シャッターの枠構造では、サッシ枠と一体構造であることから、建物躯体に対して、容易に取付施工が行える利点を有するが、例えばサッシ枠が既に設けられている建物開口部に対して後付け加工にて窓シャッターを組み込むには、サッシ枠を取り外した後に組み込むこととなり、汎用性を有していない欠点を有している。さらに、一体構造であることから、窓シャッター側或いはサッシ側に故障などが起きて、建物から取り外すような場合になった際には、双方同時に交換となってしまう。
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、窓シャッターの枠体部分の建物躯体側への取付時に、建物躯体側の構造や、サッシ枠の突出長さ、外壁の構造等が異なっていても、屋外側への延出寸法を施工現場にて調整可能とするとともに、その取付施工を容易に行うことを可能とする窓シャッターの取付枠体構造を提供することを目的としている。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の窓シャッターの取付枠体構造は、建物開口部の周囲に位置して前記開口部に対して延設される窓シャッターの取付枠体構造であって、
前記建物開口部52の周囲における建物躯体51側に固定され、前記建物開口部52を囲繞し、前記建物躯体51側に対して所定の高さを有する下地枠2(22)と、
前記下地枠2(22)に対して重ね合せて固定され、該下地枠2(22)に対して嵩上げを行い、前記建物躯体51側に対して所定の高さとなって、前記窓シャッター61の構成部材が配置固定される取付面を構成する取付枠7(27)と、
を具備することを特徴とする。
この発明の請求項1記載の窓シャッターの取付枠体構造は、建物開口部の周囲に位置して前記開口部に対して延設される窓シャッターの取付枠体構造であって、
前記建物開口部52の周囲における建物躯体51側に固定され、前記建物開口部52を囲繞し、前記建物躯体51側に対して所定の高さを有する下地枠2(22)と、
前記下地枠2(22)に対して重ね合せて固定され、該下地枠2(22)に対して嵩上げを行い、前記建物躯体51側に対して所定の高さとなって、前記窓シャッター61の構成部材が配置固定される取付面を構成する取付枠7(27)と、
を具備することを特徴とする。
この窓シャッターの取付枠体構造では、下地枠2(22)と取付枠7(27)とで構成し、すなわち、分割構造としたので、下地枠2(22)に対して取付枠7(27)を重ね合わせて固定する構造となり、下地枠2(22)の高さに取付枠7(27)の高さを加えた高さ、すなわち取付枠体構造1(21)としての厚さが嵩上げされることとなり、この厚さを所定の長さに設定することで、建物躯体51に配置固定された状態で、建物外壁からの延出長さとされる。これにより、建物躯体51に対する窓シャッター61の取付位置が最適なものとなり、すなわち、サッシ枠53や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッター61を設ける際に、外壁面51aからの延出長さを最適なものとすることが可能となる。
請求項2記載の窓シャッターの取付枠体構造では、請求項1記載の窓シャッターの取付枠体構造において、前記下地枠2(22)と、前記取付枠7(27)とは、互いに嵌合しあう凹凸形状とされるとともに、嵌合された状態での高さを調整自在とする調整機構11(31)を備えることを特徴とする。
この窓シャッターの取付枠体構造では、下地枠2(22)と取付枠7(27)とで分割構造とするとともに、これら下地枠2(22)と取付枠7(27)とに調整機構11(31)を設けたので、下地枠2(22)と取付枠7(27)との間隔距離を調整可能となり、すなわち枠体構造として、その厚みが調整可能となる。これにより、この取付枠体構造1(21)を建物躯体51側に配置固定することで、建物外壁からの延出長さを調整可能となり、建物躯体51に対する窓シャッター61の取付位置が最適なものとなる。すなわち、サッシ枠53や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッター61を設ける際に、外壁面51aからの延出長さを略最適なものとすることが可能となる。
請求項3記載の窓シャッターの取付枠体構造では、請求項2記載の窓シャッターの取付枠体構造において、前記調整機構31は、前記下地枠22と前記取付枠27との重合方向に直交し、建物躯体面と平行となる互いに平行な複数の突条32,33で構成され、前記下地枠22に構成される突条32と前記取付枠27に構成される突条33との互いの嵌め合せを組み合せることで、前記下地枠22に対する前記取付枠27の取付高さを調整することを特徴とする。
この窓シャッターの取付枠体構造では、調整機構31を、互いが嵌め合う複数の突条32,33で構成したことで、その嵌め合い位置で容易に延出長さを調整でき、窓シャッター61を取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが簡単な作業で行える。
請求項4記載の窓シャッターの取付枠体構造では、請求項2記載の窓シャッターの取付枠体構造において、前記調整機構11は、前記下地枠2に設けられるねじジャッキ構造の支持体よりなり、該支持体の先端を前記取付枠7に当接し、該取付枠7と前記下地枠2とを固定することを特徴とする。
この窓シャッターの取付枠体構造では、調整機構11をねじジャッキ構造の支持体としたことで、容易に延出長さを調整でき、窓シャッター61を取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが簡単な作業で行える。
請求項5記載の窓シャッターの取付枠体構造では、建物開口部の周囲に位置して前記開口部に対して延設される窓シャッターの取付枠体構造であって、
前記建物開口部52の周囲における建物躯体51側に固定され、前記建物開口部52を囲繞し、前記建物躯体51側に対して所定の高さとなる厚みを有する所定長さの枠状部材42とされ、該枠状部材42の表裏面には、該枠状部材42を厚み方向に重ねた際に互いに嵌合しあう凸部およびまたは凹部が長さ方向に連続して形成され、該枠状部材42を介して、前記建物開口部52の周囲に前記窓シャッター61の構成部材が配置固定されることを特徴とする。
前記建物開口部52の周囲における建物躯体51側に固定され、前記建物開口部52を囲繞し、前記建物躯体51側に対して所定の高さとなる厚みを有する所定長さの枠状部材42とされ、該枠状部材42の表裏面には、該枠状部材42を厚み方向に重ねた際に互いに嵌合しあう凸部およびまたは凹部が長さ方向に連続して形成され、該枠状部材42を介して、前記建物開口部52の周囲に前記窓シャッター61の構成部材が配置固定されることを特徴とする。
この窓シャッターの取付枠体構造では、枠状部材42にて、その厚さを建物躯体51からの延出長さとして構成でき、また、この枠状部材42を複数で構成することで、その枠状部材42の厚さ毎で、取付枠体構造41としての厚さ、すなわち延出長さを設定することができることとなる。これにより、この取付枠体構造41を建物躯体51側に配置固定することで、建物外壁からの延出長さを枠状部材42の厚さ毎で調整可能となり、建物躯体51に対する窓シャッター61の取付位置がより最適なものとなる。すなわち、サッシ枠53や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッター61を設ける際に、外壁面51aからの延出長さを略最適なものとすることが可能となる。そして、この枠状部材42の数にて、容易に延出長さを調整でき、窓シャッター61を取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが、重ね合わせるのみという簡単な作業で行える。
以上説明したように本発明に係る請求項1記載の窓シャッターの取付枠体構造によれば、下地枠と取付枠とで構成し、すなわち、分割構造としたので、下地枠に対して取付枠を重ね合わせて固定する構造となり、下地枠の高さに取付枠の高さを加えた高さ、すなわち取付枠体構造としての厚さが嵩上げされることとなり、この厚さを所定の長さに設定することで、建物躯体に配置固定された状態で、建物外壁からの延出長さとされる。
これにより、建物躯体に対する窓シャッターの取付位置が最適なものとなり、すなわち、サッシ枠や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッターを設ける際に、外壁面からの延出長さを最適なものとすることが可能となる。
このことから、施工現場毎に、窓シャッターを配置固定するための専用の枠部材等が必要なく、その現場にて調整を行って、最適な配置固定を行うことが可能となる。
これにより、建物躯体に対する窓シャッターの取付位置が最適なものとなり、すなわち、サッシ枠や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッターを設ける際に、外壁面からの延出長さを最適なものとすることが可能となる。
このことから、施工現場毎に、窓シャッターを配置固定するための専用の枠部材等が必要なく、その現場にて調整を行って、最適な配置固定を行うことが可能となる。
請求項2記載の窓シャッターの取付枠体構造によれば、下地枠と取付枠とで分割構造とするとともに、これら下地枠と取付枠とに調整機構を設けたので、下地枠と取付枠との間隔距離を調整可能となり、すなわち枠体構造として、その厚みが調整可能となる。これにより、この取付枠体構造を建物躯体側に配置固定することで、建物外壁からの延出長さを調整可能となり、建物躯体に対する窓シャッターの取付位置が最適なものとなる。すなわち、サッシ枠や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッターを設ける際に、外壁面からの延出長さを略最適なものとすることが可能となる。
請求項3記載の窓シャッターの取付枠体構造によれば、調整機構を、互いが嵌め合う複数の突条で構成したことで、その嵌め合い位置で容易に延出長さを調整でき、窓シャッターを取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが簡単な作業で行える。
請求項4記載の窓シャッターの取付枠体構造によれば、調整機構をねじジャッキ構造の支持体としたことで、容易に延出長さを調整でき、窓シャッターを取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが簡単な作業で行うことが可能となる。
請求項5記載の窓シャッターの取付枠体構造によれば、枠状部材にて、その厚さを建物躯体からの延出長さとして構成でき、また、この枠状部材を複数で構成することで、その枠状部材の厚さ毎で、取付枠体構造としての厚さ、すなわち延出長さを設定することができることとなる。これにより、この取付枠体構造を建物躯体側に配置固定することで、建物外壁からの延出長さを枠状部材の厚さ毎で調整可能となり、建物躯体に対する窓シャッターの取付位置がより最適なものとなる。
すなわち、サッシ枠や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッターを設ける際に、外壁面からの延出長さを略最適なものとすることが可能となる。そして、この枠状部材の数にて、容易に延出長さを調整でき、窓シャッターを取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが、重ね合わせるのみという簡単な作業で行うことができる。
すなわち、サッシ枠や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッターを設ける際に、外壁面からの延出長さを略最適なものとすることが可能となる。そして、この枠状部材の数にて、容易に延出長さを調整でき、窓シャッターを取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが、重ね合わせるのみという簡単な作業で行うことができる。
以下、本発明の窓シャッターの取付枠体構造について、各実施の形態毎に説明する。
第1の実施の形態
図1は本発明による窓シャッターの取付枠体構造の実施の形態を示す側断面図、図2は同平断面図、図3は同概略分解斜視図、図4は一部拡大斜視図である。
なお、本発明の取付枠体構造は、垂直部分と横架部分とで構成され、図3に示すように、口字状或いは日字状に配置構成されて、建物躯体側に固定される。これら垂直部分と横架部分とは、互いに連結されることとしてもよい。以下の説明では、これら垂直部分と横架部分とが共通の構成であることから、一方の垂直部分の取付枠体構造の構成にて説明する。
図1は本発明による窓シャッターの取付枠体構造の実施の形態を示す側断面図、図2は同平断面図、図3は同概略分解斜視図、図4は一部拡大斜視図である。
なお、本発明の取付枠体構造は、垂直部分と横架部分とで構成され、図3に示すように、口字状或いは日字状に配置構成されて、建物躯体側に固定される。これら垂直部分と横架部分とは、互いに連結されることとしてもよい。以下の説明では、これら垂直部分と横架部分とが共通の構成であることから、一方の垂直部分の取付枠体構造の構成にて説明する。
本実施の形態の取付枠体構造1は、下地枠2と取付枠7と調整機構11とで大略構成されている。
下地枠2は、略平滑な設置面部3と、この設置面部3に直交して延出する一対の支持面部4,5とを備えた断面略コ字状に形成されている長尺体よりなる。下地枠2は設置面部3が、建物躯体51に固定され、両支持面部4,5が屋外側に互いに平行となって突出するようになる。本実施の形態では、図6に示すように、設置面部3と一方の支持面部4との接合角部分の外側に凹溝部6が形成されている。
下地枠2は、略平滑な設置面部3と、この設置面部3に直交して延出する一対の支持面部4,5とを備えた断面略コ字状に形成されている長尺体よりなる。下地枠2は設置面部3が、建物躯体51に固定され、両支持面部4,5が屋外側に互いに平行となって突出するようになる。本実施の形態では、図6に示すように、設置面部3と一方の支持面部4との接合角部分の外側に凹溝部6が形成されている。
取付枠7は、略平滑な取付面部8と、この取付面部8に直交して延出する一対の固定面部9,10とを備えた断面略コ字状に形成されている長尺体よりなる。この取付枠7は、上記下地枠2と同等の長さに設定される。取付枠7の各固定面部9,10の間隔幅は、その内幅長が、下地枠2の各支持面部4,5の外幅長と略同等とされ、すなわち、図6に示すように、下地枠2に対して取付枠7が外方位置で互いに嵌め合うように凹凸状に構成されている。
調整機構11は、本実施の形態では、図5に示すように、ねじジャッキ構造の支持体よりなり、ベース部12と、支持部15とで構成される。ベース部12は、調整機構11の基端側を構成し、筒状に形成される雌ネジ部13を有し、この雌ネジ部13の基端に固定板14を備えている。支持部15は、調整機構11の先端側を構成し、ベース部12の雌ネジ部13に螺合する雄ネジ部16を有し、雄ネジ部16の先端には支持板17が設けられている。調整機構11は、ベース部12の固定版14が、下地枠2内に配置固定され、図4に示すように、下地枠2の各支持面部4,5の延出方向と同方向に延出するようになる。調整機構11の先端となる支持部15の支持板17は、下地枠2の設置面部3と略平行とされる。
この調整機構11によれば、ベース部12に対して支持部15を回転させることで、この支持部15が軸線方向に進退でき、下地枠2に対する支持板17の突出長さを可変させることが可能となる。
なお、この調整機構11は、図4に示すように、下地枠2の長手方向に複数設けられており、それぞれの突出長さを揃えることで、この下地枠2に取り付けられる取付枠7の取付面部8が、下地枠2の設置面部3と略平行となる。また、好ましくは、固定板14は下地枠2の設置面部3とともに建物躯体51側にビスなどの固定手段19にて固定される。
なお、この調整機構11は、図4に示すように、下地枠2の長手方向に複数設けられており、それぞれの突出長さを揃えることで、この下地枠2に取り付けられる取付枠7の取付面部8が、下地枠2の設置面部3と略平行となる。また、好ましくは、固定板14は下地枠2の設置面部3とともに建物躯体51側にビスなどの固定手段19にて固定される。
このように構成される取付枠体構造1では、下地枠2を建物躯体51側にビスなどの固定手段にて固定した後、この下地枠2の内部に位置させ設置面部3上に調整機構11である支持体の固定板14を固定する。調整機構11は、下地枠2の長手方向に、所定間隔毎に複数配置固定される。なお、調整機構11の配置位置としては、例えば300mm毎とされる。
次に、各調整機構11の支持部15の雄ネジ部16を回転させ、ベース部12に対する突出長さを調整する。すなわちベース部12に対して支持部15を回転させることで支持部15を軸線方向に突出させる。
次に、下地枠2に被せるように、取付枠7を下地枠2に沿わせて取り付ける。取付枠7は、取付面部8の内面を調整機構11の支持板17に当接させる。取付枠7の各固定面部9,10は、下地枠2の各支持面部4,5の外側に位置する。
次に、下地枠2に被せるように、取付枠7を下地枠2に沿わせて取り付ける。取付枠7は、取付面部8の内面を調整機構11の支持板17に当接させる。取付枠7の各固定面部9,10は、下地枠2の各支持面部4,5の外側に位置する。
下地枠2に対して取付枠7が配置された後、取付枠7の固定面部9,10外側からビスや、タッピングビスなどの固定手段にて、取付枠7と下地枠2とが固定される。このビスなどの固定手段は、取付枠7の長手方向に沿って複数箇所、所定間隔ごととされる。
これにより、建物躯体51の外面に対して、取付枠体構造1の取付面部8が、所定の延出位置の屋外側に位置することとなり、すなわち、取付枠体構造1としての厚みが嵩上げされることとなる。
これにより、建物躯体51の外面に対して、取付枠体構造1の取付面部8が、所定の延出位置の屋外側に位置することとなり、すなわち、取付枠体構造1としての厚みが嵩上げされることとなる。
そして、上述した取付枠体構造1は、図3に示すように、左右一対となる垂直部分と、下縁部、上縁部、及び上部横架部の5つで矩形状に構成されて、建物躯体51に固定される。各取付枠体構造1は、図1,2に示すように、建物躯体51側の建物開口部52に予め設置固定されているサッシ枠53の周囲を囲むように位置し、建物外壁面51aからの延出長さを調整可能となる。
なお、各取付枠体構造1における下地枠2の凹溝部6は、図1,2,6に示すように、建物躯体51に固定された状態で、外周位置とされ、この凹溝部6は外壁面51aとで矩形溝となり、各凹溝部6には、シーリング剤55が充填され、建物外壁面51aと下地枠2との防水性が得られるようになっている。
なお、各取付枠体構造1における下地枠2の凹溝部6は、図1,2,6に示すように、建物躯体51に固定された状態で、外周位置とされ、この凹溝部6は外壁面51aとで矩形溝となり、各凹溝部6には、シーリング剤55が充填され、建物外壁面51aと下地枠2との防水性が得られるようになっている。
その後、各取付枠体構造1の取付枠7の取付面部8には、窓シャッター61を構成する各構成部材、例えばガイドレール62や水切枠63、シャッター収納部64などが固定されることとなる。なお、これら各部62,63,64の固定時には、調整機構11の位置を避けた位置でビスなどの固定部材が貫通される。
従ってこのように構成された窓シャッターの取付枠体構造では、下地枠2と取付枠7とで分割構造とするとともに、これら下地枠2と取付枠7との間に調整機構11を設けたので、下地枠2の設置面部3と取付枠7の取付面部8との間隔距離を調整可能となり、すなわち枠体構造として、その厚みが調整可能となる。これにより、この取付枠体構造1を建物躯体51側に配置固定することで、建物外壁からの延出長さを調整可能となり、建物躯体51に対する窓シャッター61の取付位置が最適なものとなる。すなわち、サッシ枠53や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッター61を設ける際に、外壁面51aからの延出長さを最適なものとすることが可能となる。特に調整機構11をねじジャッキ構造の支持体としたことで、容易に延出長さを調整でき、窓シャッター61を取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが簡単な作業で行える。
なお、上述した実施の形態では、調整機構11のベース部12を下地枠2の設置面部3側に固定配置し、下地枠2側から支持部15の支持板17が進退する構成とした例を示したが、この調整機構11は、ベース部12の固定板14を取付枠7側に固定配置する構成としてもよく、すなわち、取付枠7側から、支持板17が進退する構成として、この支持板17に下地枠2の設置面部3内面を当接させることとしてもよい。
第2の実施の形態
図7は本発明による窓シャッターの取付枠体構造の第2の実施の形態を示す平断面図である。
なお、この第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態と同等の箇所には同等の符号を付して説明する。
図7は本発明による窓シャッターの取付枠体構造の第2の実施の形態を示す平断面図である。
なお、この第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態と同等の箇所には同等の符号を付して説明する。
本実施の形態の取付枠体構造21は、下地枠22と取付枠27と調整機構とで大略構成されている。
下地枠22は、略平滑な設置面部23と、この設置面部23に直交して延出する一対の支持面部24,25とを備えた断面略コ字状に形成されている長尺体よりなる。下地枠22は設置面部23が、建物躯体51に固定され、両支持面部24,25が屋外側に互いに平行となって突出するようになる。本実施の形態では、図7に示すように、設置面部23と一方の支持面部24との接合角部分の外側に凹溝部26が形成されている。
下地枠22は、略平滑な設置面部23と、この設置面部23に直交して延出する一対の支持面部24,25とを備えた断面略コ字状に形成されている長尺体よりなる。下地枠22は設置面部23が、建物躯体51に固定され、両支持面部24,25が屋外側に互いに平行となって突出するようになる。本実施の形態では、図7に示すように、設置面部23と一方の支持面部24との接合角部分の外側に凹溝部26が形成されている。
取付枠27は、略平滑な取付面部28と、この取付面部28に直交して延出する一対の固定面部29,30とを備えた断面略コ字状に形成されている長尺体よりなる。この取付枠27は、上記下地枠22と同等の長さに設定される。取付枠27の各固定面部29,30の間隔幅は、その内幅長が、下地枠22の各支持面部24,25の外幅長と略同等とされ、すなわち、図7に示すように、下地枠22に対して取付枠27が外方位置で互いに嵌め合うように凹凸状に構成されている。
調整機構31は、この実施の形態では、上記下地枠22と取付枠27とに形成される構成となっている。この調整機構31は、下地枠22と取付枠27との重合方向に直交するそれぞれの長手方向とされ、建物躯体面51aと平行となる互いに平行な複数の突条32,33で構成される。各突条32,33は各幅長が略同一となるよう形成されるとともに、それぞれの突出長も略同一に形成され、幅長と同幅の間隔で配置構成される。本実施の形態では、下地枠22の他方の支持面部25外側と、取付枠27の他方の固定面部30内側とに形成されており、下地枠22に取付枠27を取り付けた状態で互いに対向し嵌合しあうようになっている。なお、これら突条32,33の幅長とその間隔幅とは、互いに略等しく形成されることが好ましい。
この調整機構31によれば、下地枠22と取付枠27との各突条32,33の嵌合位置が長手方向に直交する方向で多段となる構成とされ、これにより、突条32,33の幅長の2倍のピッチで嵌合位置を調整可能となる。例えば、各幅長を5mmとして形成すれば、この2倍の10mmピッチで下地枠22の設置面部23と取付枠27の取付面部28との間隔距離を調整可能となり、すなわち枠体構造21として、その厚みが調整可能となる。
このように構成される取付枠体構造21では、まず、下地枠22を建物躯体51側にビスなどの固定手段(図示せず)にて固定する。
次に、この下地枠22に取付枠27を被せるように、下地枠22に沿わせて取り付ける。このとき下地枠22の他方の支持面部25と取付枠27の他方の固定面部30とを、互いの対向面に形成される複数の突条32,33同士を嵌合させる。この突条32,33同士の嵌合の際、互いに複数ある突条32,33の嵌合数をピッチ毎に変えることで設置面部23と取付面部28との間隔距離を所望の長さとすることが可能となる。
また、下地枠22の一方の支持面部24には、取付枠27の一方の固定面部29が外側に位置して取り付けられる。
下地枠22に対して所望の位置にて取付枠27が配置された後、取付枠27の一方の固定面部29外側からビスや、タッピングビスなどの固定手段にて、取付枠27と下地枠22とが固定される。このビスなどの固定手段は、取付枠27の長手方向に沿って複数箇所、所定間隔ごととされる。
これにより、建物躯体51の外面に対して、取付枠体構造21の取付面部28が、所定の延出位置の屋外側に位置することとなる。
これにより、建物躯体51の外面に対して、取付枠体構造21の取付面部28が、所定の延出位置の屋外側に位置することとなる。
そして、上述した取付枠体構造21は、左右一対となる垂直部分と、下縁部、上縁部、及び上部横架部の5つで略矩形状に構成されて、建物躯体に固定される(図3参照)。各取付枠体構造21は、建物躯体51側の建物開口部52に予め設置固定されているサッシ枠53の周囲を囲むように位置し、建物外壁面51aからの延出長さを調整可能となる。
なお、各取付枠体構造21における下地枠22の凹溝部26は、図7に示すように、建物躯体51に固定された状態で、外周位置とされ、この凹溝部26は外壁面51aとで矩形溝となり、各凹溝部26には、シーリング剤55が充填され、建物外壁面51aと下地枠22との防水性が得られるようになっている。
なお、各取付枠体構造21における下地枠22の凹溝部26は、図7に示すように、建物躯体51に固定された状態で、外周位置とされ、この凹溝部26は外壁面51aとで矩形溝となり、各凹溝部26には、シーリング剤55が充填され、建物外壁面51aと下地枠22との防水性が得られるようになっている。
その後、各取付枠体構造21の取付枠27の取付面部28には、窓シャッター61を構成する各構成部材、例えばガイドレール62や水切枠63、シャッター収納部64などが固定されることとなる。
従ってこのように構成された窓シャッターの取付枠体構造では、下地枠22と取付枠27とで分割構造とするとともに、これら下地枠22と取付枠27とに調整機構31を設けたので、下地枠22の設置面部23と取付枠27の取付面部28との間隔距離を調整可能となり、すなわち枠体構造として、その厚みが調整可能となる。これにより、この取付枠体構造21を建物躯体51側に配置固定することで、建物外壁からの延出長さを調整可能となり、建物躯体51に対する窓シャッター61の取付位置が最適なものとなる。すなわち、サッシ枠53や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッター61を設ける際に、外壁面51aからの延出長さを略最適なものとすることが可能となる。特に調整機構31を、互いが嵌め合う複数の突条32,33で構成したことで、その嵌め合い位置で容易に延出長さを調整でき、窓シャッター61を取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが簡単な作業で行える。
なお、上述した実施の形態では、調整機構31として、下地枠22の他方の支持面部25外側と取付枠27の他方の固定面部30内側とに形成され、互いに対向し嵌合しあうよう複数の突条32,33とを構成した例について述べたが、支持面部25と固定面部30のいずれか一方の突条32,33を、複数ではなく、図8に示すように、1つで構成することとしてもよい。この場合、外向きに突出する側となる支持面部25側の突条32を1つで構成し、かつ、この支持面部25の先端縁にのみ設けられる構成とすれば、下地枠22と取付枠27とを組み付けた状態で、突条及び溝状部分が表出することなく組み合わせることが可能となり、外観の見栄えが良くなる。
さらに、一方の突条を、長手方向に連続した条状に形成するのではなく、図9(a)に示すように、ピン状の凸部34として断続的に形成することとしてもよい。このような構成とすれば、上記同様に、突条33(32)との嵌め合い位置で容易に延出長さを調整できる。また、このピン状の凸部34による構成では、上端近傍と下端近傍の2カ所に配設される構成とすることで、図9(b)に示すように、下地枠22と取付枠27とを、設置面部23と取付面部28とを平行面とせずに組み付けが可能となり、例えば、建物躯体側の取付面が長手方向で歪んでいる場合や、シャッター構成部材を斜めに組み付ける場合などに対応が可能となる。
第3の実施の形態
図10は本発明による窓シャッターの取付枠体構造の第3の実施の形態を示す一部拡大平面図、図11は同一部拡大側断面図、図12は同一部拡大側断面図である。
なお、この第3の実施の形態においては、上述した第1,第2の実施の形態と同等の箇所には同等の符号を付して説明する。
図10は本発明による窓シャッターの取付枠体構造の第3の実施の形態を示す一部拡大平面図、図11は同一部拡大側断面図、図12は同一部拡大側断面図である。
なお、この第3の実施の形態においては、上述した第1,第2の実施の形態と同等の箇所には同等の符号を付して説明する。
本実施の形態の取付枠体構造41は、所定断面形状が連続する所定長さの枠状部材42よりなる。
枠状部材42は、図10に示すように、断面略コ字状に形成される長尺体よりなる。本実施の形態では、枠本体43と支持体49とで構成される。枠本体43は、略中央に凹部44を有するとともに、端縁にそれぞれ段部45を備え、すなわち2つの凸部が形成される表面となる板面部46と、両端縁に直交して裏面方向に延出し、先端縁に突条部47を有する一対の側面部48とで断面略コ字状に形成される。支持体49は、一対で構成され、枠本体43の板面部46略中央部分における前記凹部44の裏面となる位置となり、側面部48と略平行となって延出して、枠本体43と一体に構成される。各支持体49の間隔幅は、枠本体43の凹部44の幅と略同等とされる。
枠状部材42は、図10に示すように、断面略コ字状に形成される長尺体よりなる。本実施の形態では、枠本体43と支持体49とで構成される。枠本体43は、略中央に凹部44を有するとともに、端縁にそれぞれ段部45を備え、すなわち2つの凸部が形成される表面となる板面部46と、両端縁に直交して裏面方向に延出し、先端縁に突条部47を有する一対の側面部48とで断面略コ字状に形成される。支持体49は、一対で構成され、枠本体43の板面部46略中央部分における前記凹部44の裏面となる位置となり、側面部48と略平行となって延出して、枠本体43と一体に構成される。各支持体49の間隔幅は、枠本体43の凹部44の幅と略同等とされる。
そして、この枠状部材42は、複数で構成されることで、重ね合わせて使用することが可能となる。すなわち、例えば、図10に示すように、枠状部材42を2つで構成し使用する場合には、互いを重ね合わせることで、所定の厚さを構成させることが可能となる。このとき、建物躯体51側となる下側枠状部材42と、窓シャッター61の構成部材が取り付けられる上側枠状部材42とは、下側枠状部材42の凹部44に上側枠状部材42の一対の支持体49,49が凸部となって嵌合し、また下側枠状部材42の各段部45,45に上側枠状部材42の各側面部48の先端縁が嵌合して、互いが重ね合わさることとなる。
このように構成される取付枠体構造41では、例えば上記したように2つで構成して使用する場合には、まず、下側枠状部材42と上側枠状部材42とを、重ね合わせた状態で建物躯体51側にビスやタッピングビスなどの固定手段50を用い、両枠状部材42,42を貫通させて固定する。このとき、上下各枠状部材42,42は、上記したように、凹部44と凸部(支持体49)、段部45と側面部48先端縁とが互いに嵌合しており、幅方向のズレが生じることがない。なお、ビスなどの固定手段50は、枠状部材42の長手方向に沿って複数箇所、所定間隔ごととされる。
これにより、建物躯体51の外面に対して、取付枠体構造41の上側枠状部材42の表面が、所定の延出位置の屋外側に位置して、窓シャッター61の構成部材の取付面となる。
これにより、建物躯体51の外面に対して、取付枠体構造41の上側枠状部材42の表面が、所定の延出位置の屋外側に位置して、窓シャッター61の構成部材の取付面となる。
そして、上述した取付枠体構造41は、左右一対となる垂直部分と、下縁部、上縁部、及び上部横架部の5つで構成されて、建物躯体51に固定される(図3参照)。各取付枠体構造41は、建物躯体51側の建物開口部52に予め設置固定されているサッシ枠53の周囲を囲むように位置し、建物外壁面51aからの延出長さを調整可能となる。すなわち、この実施の形態では、枠状部材42の厚さを1単位として、その構成数で厚さを所望の長さに設定可能となる。
その後、各取付枠体構造41の取付面には、窓シャッター61を構成する各構成部材、例えばガイドレール62(図10参照)や水切枠63(図12参照)、シャッター収納部64,枠材65(図11参照)などが固定されることとなる。なお、図11,12には、枠状部材42を重ねずに、1つで構成した場合の図として示している。
なお、これら構成部材41の枠状部材42表面と対する面に、図10,12に示すように凹凸面を形成することで、枠状部材42との取付状態にズレなどを生じさせることなく、位置決めを行えて取り付けが行え、作業性等を向上させることができる。
また、各枠状部材42同士の接合部分や外壁面51aとの隙間、窓シャッターの構成部材等との隙間部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
なお、これら構成部材41の枠状部材42表面と対する面に、図10,12に示すように凹凸面を形成することで、枠状部材42との取付状態にズレなどを生じさせることなく、位置決めを行えて取り付けが行え、作業性等を向上させることができる。
また、各枠状部材42同士の接合部分や外壁面51aとの隙間、窓シャッターの構成部材等との隙間部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
従ってこのように構成された窓シャッターの取付枠体構造41では、枠状部材42にて、その厚さを建物躯体51からの延出長さとして構成でき、また、この枠状部材42を複数で構成することで、その枠状部材42の厚さ毎で、取付枠体構造41としての厚さ、すなわち延出長さを設定することができるものである。これにより、この取付枠体構造41を建物躯体51側に配置固定することで、建物外壁からの延出長さを枠状部材42の厚さ毎で調整可能となり、建物躯体51に対する窓シャッター61の取付位置がより最適なものとなる。すなわち、サッシ枠53や外壁などの既設となる部位に対して、窓シャッター61を設ける際に、外壁面51aからの延出長さを略最適なものとすることが可能となる。特にこの実施の形態では、同形状の枠状部材42の数にて、容易に延出長さを調整でき、窓シャッター61を取り付ける現場に応じて所望の延出長さを得ることが、重ね合わせるのみという簡単な作業で行える。
なお、上述した実施の形態では、枠状部材42の形状が、下面側の開口した断面略コ字状に形成される例として述べたが、図13に示すように、略凸字状と略凹字状とを組み合わせた形状で中空矩形パイプ形状とされた断面形状とした枠状部材72にて構成することとしてもよい。この例の枠状部材72によれば、例えば図13に示すように2つで構成させる場合には、一方の面である表面の凸部73と、他方の面である裏面の凹部74とを互いに嵌合させることで取付枠体構造71を構成する。このような形状の枠状部材72では、図13(a)に示すように、凸部73を除く厚さAと凸部73の突出長さBとで、取付枠体構造71としての厚さ寸法となり、枠状部材72の数を2とすれば、凸部73を除く厚さAを乗じた数値に、凸部73の突出長さBを加算した数値2A+Bを取付枠体構造71の厚さ、すなわち延出長さとして設定が可能となる。
また、この中空矩形パイプ形状の枠状部材72によれば、図13(b)に示すように凸部73,73同士を突き合わせるように重ね合わせ、或いは凹部74側を対向させるように重ね合わせることで、取付枠体構造71を構成することとしても良い。このような組み合わせとすれば、図13(b)に示すように、枠状部材72の数を2とすれば、凸部73を除く厚さAと凸部73の突出長さBを加算し、これに枠状部材72の数=2を乗じた数値2A+2Bを取付枠体構造71の厚さ、すなわち延出長さとして設定が可能となる。
なお、枠状部材72の建物躯体51への固定は、上述した実施の形態の枠状部材42と同様(図10〜12参照)に、ビスやタッピングビスなどの固定手段を用い、枠状部材72を貫通させて固定する。好ましくは、凸部73の頂面には、ビスなどの頭部が嵌入可能な凹部が形成されることで、この頂面に凹凸が生じず、この枠状部材72に対して取り付けられることとなる窓シャッター61の構成部材がガタつくことなく配置することができる。また、各枠状部材72同士の接合部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
なお、枠状部材72の建物躯体51への固定は、上述した実施の形態の枠状部材42と同様(図10〜12参照)に、ビスやタッピングビスなどの固定手段を用い、枠状部材72を貫通させて固定する。好ましくは、凸部73の頂面には、ビスなどの頭部が嵌入可能な凹部が形成されることで、この頂面に凹凸が生じず、この枠状部材72に対して取り付けられることとなる窓シャッター61の構成部材がガタつくことなく配置することができる。また、各枠状部材72同士の接合部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
さらに、図14に示すように、上記した例の中空矩形パイプ状に、さらに両側面に、幅長に膨らみを持たせるような突出部85をそれぞれ形成し、かつ、表面の凸部83と同方向に延出する片部86を各突出部85の端縁に互いに平行に設ける形状として、枠状部材82を構成してもよい。この形状の枠状部材82の場合、凸部85の両側部に片部86が形成されていることで、この凸部85の両側が凹部状に形成され、また、裏面の凹部84の両側が凸部状に形成されることとなり、枠状部材82同士を重ね合わせることで、図14(a)に示すように表裏面が互いの凹部84と凸部83とで嵌合しあうこととなる。なお、この枠状部材82においても、上記同様図14(b)に示すように表面の凸部83同士を突き合わせるように重ね合わせることで取付枠体構造81を構成することとしてもよい。このような形状の例の場合も、上記例と同様に、枠状部材82の数を2とすれば、凸部83と凹部84とを嵌合させるように重ね合わせた場合では、凸部83を除く厚さAを乗じた数値に、凸部83の突出長さBを加算した数値2A+Bを取付枠体構造81の厚さ、すなわち延出長さとして設定が可能となり、また、凸部83同士を突き合わせたように重ねた場合には、凸部83を除く厚さAと凸部83の突出長さBを加算し、これに枠状部材82の数=2を乗じた数値2A+2Bを取付枠体構造81の厚さ、すなわち延出長さとして設定が可能となる。
このような枠状部材82では、外観としての両側面が片部86によって略平滑な形状となり、これにより、枠状部材82を複数で構成して重ね合わせる場合に、その両側面における外観が凹凸状とならず、意匠性を損ねることがなくなる。
なお、枠状部材82の建物躯体51への固定は、上述した実施の形態の枠状部材42と同様(図10〜12参照)に、ビスやタッピングビスなどの固定手段を用い、枠状部材82を貫通させて固定する。好ましくは、凸部83の頂面には、ビスなどの頭部が嵌入可能な凹部が形成されることで、この頂面に凹凸が生じず、この枠状部材82に対して取り付けられることとなる窓シャッター61の構成部材がガタつくことなく配置することができる。また、各枠状部材82同士の接合部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
なお、枠状部材82の建物躯体51への固定は、上述した実施の形態の枠状部材42と同様(図10〜12参照)に、ビスやタッピングビスなどの固定手段を用い、枠状部材82を貫通させて固定する。好ましくは、凸部83の頂面には、ビスなどの頭部が嵌入可能な凹部が形成されることで、この頂面に凹凸が生じず、この枠状部材82に対して取り付けられることとなる窓シャッター61の構成部材がガタつくことなく配置することができる。また、各枠状部材82同士の接合部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
また、上述のような中空矩形パイプ形状ではなく、図15に示すような、一方の側面96を平滑な面とし、他方の側面97が中途で略L字状に屈曲形成され、表面側に対して裏面側の幅長がやや幅狭となり、裏面側となる開口部分の幅長をやや狭く形成した略コ字状の枠状部材92として構成してもよい。この枠状部材92では、例えば2つで構成する場合に、図15(a)に示すように、一方の枠状部材92の表面側の幅広部分93に、他方の枠状部材92の裏面側の幅狭部分94を対向して重ね、すなわち、同じ向きで重ね合わせた場合には、その枠状部材92の厚さの2倍の厚さが、延出長さとなって構成できる。すなわち開口側の幅狭部分94における厚さをAとし、幅広部分93の厚さをBとした場合に、枠状部材92を2つで構成すれば、それぞれの厚さを合計した厚さ2A+2Bが取付枠体構造91の厚さとなる。また、図15(b)に示すように、一方の枠状部材92と他方の枠状部材92とをコ字状の開口部分95同士を対向させることで、幅狭部分94同士を互いに嵌合させることができ、この場合には、開口側の幅狭部分94における厚さをAとし、幅広部分93の厚さをBとした場合に、枠状部材92を2つで構成すれば、それぞれの幅広部分93の厚さの合計厚さ2Bと幅狭部分の厚さAとの合計の厚さA+2Bが取付枠体構造91の厚さとなる。
このような枠状部材92では、一方の側面96が略平滑な形状とされており、これにより、枠状部材92を複数で構成して重ね合わせる場合に、その一方の側面96における外観が凹凸状とならず、意匠性を損ねることがなくなる。また、他方の側面97を屈曲形成して、対向させて重ね合わせる際には、一方の側面96に対して屈曲形成された他方の側面97が開口内に嵌合して組み合わさることから、外観として幅広な部分93同士が重ね合わせられたものとなり、その外観に凹凸部分のない略平滑な取付枠体構造91となる。 なお、枠状部材92の建物躯体51への固定は、上述した実施の形態の枠状部材42と同様(図10〜12参照)に、ビスやタッピングビスなどの固定手段を用い、枠状部材92を貫通させて固定する。好ましくは、幅広部分93の外面には、ビスなどの頭部が嵌入可能な凹部が形成されることで、この外面に凹凸が生じず、この枠状部材92に対して取り付けられることとなる窓シャッター61の構成部材がガタつくことなく配置することができる。また、各枠状部材92同士の接合部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
このような枠状部材92では、一方の側面96が略平滑な形状とされており、これにより、枠状部材92を複数で構成して重ね合わせる場合に、その一方の側面96における外観が凹凸状とならず、意匠性を損ねることがなくなる。また、他方の側面97を屈曲形成して、対向させて重ね合わせる際には、一方の側面96に対して屈曲形成された他方の側面97が開口内に嵌合して組み合わさることから、外観として幅広な部分93同士が重ね合わせられたものとなり、その外観に凹凸部分のない略平滑な取付枠体構造91となる。 なお、枠状部材92の建物躯体51への固定は、上述した実施の形態の枠状部材42と同様(図10〜12参照)に、ビスやタッピングビスなどの固定手段を用い、枠状部材92を貫通させて固定する。好ましくは、幅広部分93の外面には、ビスなどの頭部が嵌入可能な凹部が形成されることで、この外面に凹凸が生じず、この枠状部材92に対して取り付けられることとなる窓シャッター61の構成部材がガタつくことなく配置することができる。また、各枠状部材92同士の接合部分には、シーリング剤を充填し、防水性を得られることとしてもよい。
なお、上述した図10〜15に示した各実施の形態での枠状部材42,72,82,92では、厚さを同等とする複数の枠状部材を、外に重ね合わせることで所望の厚さに構成させ取付枠体構造とするものであるが、各枠状部材の厚さを異なるもので構成することとしてもよい。この場合に、その異なる厚さを複数種用意することで、それらの組み合わせが所望の厚さに容易に設定可能となり、取付枠体構造としての厚さ、すなわち延出長さをより最適に設定可能となる。
1,21,41,71,81,81…取付枠体構造
2,22…下地枠
7,27…取付枠
11,31…調整機構
32,33…突条
42,72,82,92…枠状部材
51…建物躯体
52…建物開口部
53…サッシ枠
61…窓シャッター
2,22…下地枠
7,27…取付枠
11,31…調整機構
32,33…突条
42,72,82,92…枠状部材
51…建物躯体
52…建物開口部
53…サッシ枠
61…窓シャッター
Claims (5)
- 建物開口部の周囲に位置して前記開口部に対して延設される窓シャッターの取付枠体構造であって、
前記建物開口部の周囲における建物躯体側に固定され、前記建物開口部を囲繞し、前記建物躯体側に対して所定の高さを有する下地枠と、
前記下地枠に対して重ね合せて固定され、該下地枠に対して嵩上げを行い、前記建物躯体側に対して所定の高さとなって、前記窓シャッターの構成部材が配置固定される取付面を構成する取付枠と、
を具備することを特徴とする窓シャッターの取付枠体構造。 - 前記下地枠と、前記取付枠とは、互いに嵌合しあう凹凸形状とされるとともに、嵌合された状態での高さを調整自在とする調整機構を備えることを特徴とする請求項1記載の窓シャッターの取付枠体構造。
- 前記調整機構は、前記下地枠と前記取付枠との重合方向に直交し、建物躯体面と平行となる互いに平行な複数の突条で構成され、前記下地枠に構成される突条と前記取付枠に構成される突条との互いの嵌め合せを組み合せることで、前記下地枠に対する前記取付枠の取付高さを調整することを特徴とする請求項2記載の窓シャッターの取付枠体構造。
- 前記調整機構は、前記下地枠に設けられるねじジャッキ構造の支持体よりなり、該支持体の先端を前記取付枠に当接し、該取付枠と前記下地枠とを固定することを特徴とする請求項2記載の窓シャッターの取付枠体構造。
- 建物開口部の周囲に位置して前記開口部に対して延設される窓シャッターの取付枠体構造であって、
前記建物開口部の周囲における建物躯体側に固定され、前記建物開口部を囲繞し、前記建物躯体側に対して所定の高さとなる厚みを有する所定長さの枠状部材とされ、該枠状部材の表裏面には、該枠状部材を厚み方向に重ねた際に互いに嵌合しあう凸部およびまたは凹部が長さ方向に連続して形成され、該枠状部材を介して、前記建物開口部の周囲に前記窓シャッターの構成部材が配置固定されることを特徴とする窓シャッターの取付枠体構造。
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