JP2006136584A - グリル - Google Patents
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Abstract
【課題】アフターバーナの失火も速やかに検出することを目的とする。
【解決手段】本発明の実施例1としてのグリル5では、アフターバーナ9用の熱電対27yの第3の導体34の長さや太さを調理バーナ8用の熱電対27xの第3の導体34に対して変化させることにより、抵抗を増加させてアフター熱電対27yの第2接続点36での逆起電力を調理熱電対27xに比べて大きく設定している。これによって、調理バーナ8の排気通路に設けられているため失火時に温度が下がりにくいアフターバーナ部においても、熱起電力を失火検知レベルまで速やかに低下させることができ、すばやく燃料ガスの供給を遮断することができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の実施例1としてのグリル5では、アフターバーナ9用の熱電対27yの第3の導体34の長さや太さを調理バーナ8用の熱電対27xの第3の導体34に対して変化させることにより、抵抗を増加させてアフター熱電対27yの第2接続点36での逆起電力を調理熱電対27xに比べて大きく設定している。これによって、調理バーナ8の排気通路に設けられているため失火時に温度が下がりにくいアフターバーナ部においても、熱起電力を失火検知レベルまで速やかに低下させることができ、すばやく燃料ガスの供給を遮断することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、被調理物から発生した煙を浄化するアフターバーナを備えたグリルに関する。
従来から、被調理物から発生した煙を、排気通路に設けたアフターバーナにより浄化して無臭無煙化するグリルが知られている(特許文献1)。こうした無臭無煙化グリルでは、調理バーナと同時にアフターバーナが燃焼し、加熱調理中は常にアフターバーナにより煙を浄化する。
上述したグリルのようなガス燃焼器具では、炎の立ち消えが生じた際に燃料ガスの供給を遮断して生ガスの放出を防止する安全装置が備えられる。具体的には、調理バーナやアフターバーナの近傍に設置した熱電対から発生する熱起電力が所定値以上となった時に着火ありとしてマグネット安全弁の電磁コイルに通電して吸着保持し、所定値以下の時には失火したとして通電を停止してガス通路を遮断する構成である。
上述したグリルのようなガス燃焼器具では、炎の立ち消えが生じた際に燃料ガスの供給を遮断して生ガスの放出を防止する安全装置が備えられる。具体的には、調理バーナやアフターバーナの近傍に設置した熱電対から発生する熱起電力が所定値以上となった時に着火ありとしてマグネット安全弁の電磁コイルに通電して吸着保持し、所定値以下の時には失火したとして通電を停止してガス通路を遮断する構成である。
また、最近では、上述したような安全装置の熱電対として、バーナの燃焼による加熱によって熱起電力を発生する主起電部とは別に、この主起電部とは逆方向の熱起電力を発生する逆起電部を備えた、いわゆる逆起電力型熱電対を用いたものが知られている。このような逆起電力型熱電対は、バーナの消火時における主起電部と逆起電部の熱起電力の和が速やかに低下する。さらに、定常状態における合成起電力も小さくなるため、失火時には合成起電力が早く失火検知レベルを下まわりバーナへの燃料供給路をすばやく遮断することができる(例えば、特許文献2参照)。
特許第2612826号公報
特開2003−279038号公報
しかしながら、上述した無臭無煙化グリルでは、アフターバーナは排気通路に設けられるため、炎の立ち消えが生じても、調理バーナからの排気熱によってアフターバーナ用の熱電対が加熱され続けてしまうという問題がある。このため、アフターバーナ用の熱電対として調理バーナ用の熱電対と同じ逆起電力型熱電対を使用しても、熱起電力を失火検知レベルまで落とすことができなかった。
本発明のグリルは上記課題を解決し、アフターバーナの失火も速やかに検出することを目的とする。
本発明のグリルは上記課題を解決し、アフターバーナの失火も速やかに検出することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のグリルは、
グリル庫内の被調理物を加熱する調理バーナと、
被調理物から発生した煙の排気通路に設けられ煙の浄化を行うアフターバーナと、
上記調理バーナの燃焼状態により熱起電力が変化する調理バーナ熱電対と、
上記アフターバーナの燃焼状態により熱起電力が変化するアフターバーナ熱電対と、
上記調理バーナ熱電対からの起電力により、上記調理バーナの失火を検出する調理バーナ失火検出手段と、
上記アフターバーナ熱電対からの起電力により、上記アフターバーナの失火を検出するアフターバーナ失火検出手段と
を備え、
上記調理バーナ熱電対及び上記アフターバーナ熱電対が、それぞれ上記調理バーナ又は上記アフターバーナの燃焼によって起電力を発生する主起電部と、該主起電部とは逆方向の起電力を発生する逆起電部とを有した逆起電力型熱電対であるグリルにおいて、
上記アフターバーナ熱電対における主起電部で発生する起電力に対する逆起電部で発生する逆起電力の割合を、上記調理バーナ熱電対における主起電部で発生する起電力に対する逆起電部で発生する逆起電力の割合よりも大きくしたことを要旨とする。
グリル庫内の被調理物を加熱する調理バーナと、
被調理物から発生した煙の排気通路に設けられ煙の浄化を行うアフターバーナと、
上記調理バーナの燃焼状態により熱起電力が変化する調理バーナ熱電対と、
上記アフターバーナの燃焼状態により熱起電力が変化するアフターバーナ熱電対と、
上記調理バーナ熱電対からの起電力により、上記調理バーナの失火を検出する調理バーナ失火検出手段と、
上記アフターバーナ熱電対からの起電力により、上記アフターバーナの失火を検出するアフターバーナ失火検出手段と
を備え、
上記調理バーナ熱電対及び上記アフターバーナ熱電対が、それぞれ上記調理バーナ又は上記アフターバーナの燃焼によって起電力を発生する主起電部と、該主起電部とは逆方向の起電力を発生する逆起電部とを有した逆起電力型熱電対であるグリルにおいて、
上記アフターバーナ熱電対における主起電部で発生する起電力に対する逆起電部で発生する逆起電力の割合を、上記調理バーナ熱電対における主起電部で発生する起電力に対する逆起電部で発生する逆起電力の割合よりも大きくしたことを要旨とする。
上記構成を有する本発明の請求項1記載のグリルでは、調理バーナ失火検出手段が調理バーナ熱電対の熱起電力の低下により調理バーナの失火を検出し、アフターバーナ失火検出手段がアフターバーナ熱電対の熱起電力の低下によりアフターバーナの失火を検出する。そして、熱起電力の速やかな低下をはかるために、調理バーナ熱電対及びアフターバーナ熱電対としてともに逆起電力型の熱電対を用いている。
さらに、アフターバーナ熱電対で発生する逆起電力の割合を調理バーナ熱電対で発生する逆起電力の割合よりも大きく設定することにより、アフターバーナ熱電対の熱起電力の和(合成起電力)をより一層すみやかに低下させることができる。また、定常状態における合成起電力も低めに抑えることができる。この結果、調理バーナの排気通路に設けられているため失火時に温度が下がりにくいアフターバーナ部においても、熱起電力が失火検知レベルまですみやかに低下し、確実に失火を検出することができる。
さらに、アフターバーナ熱電対で発生する逆起電力の割合を調理バーナ熱電対で発生する逆起電力の割合よりも大きく設定することにより、アフターバーナ熱電対の熱起電力の和(合成起電力)をより一層すみやかに低下させることができる。また、定常状態における合成起電力も低めに抑えることができる。この結果、調理バーナの排気通路に設けられているため失火時に温度が下がりにくいアフターバーナ部においても、熱起電力が失火検知レベルまですみやかに低下し、確実に失火を検出することができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のグリルの好適な実施例について説明する。
図1は、一実施例としてのガスグリルを搭載したガスビルトインコンロの概略斜視図であり、図2は、ガスグリルの側断面概略構成図である。
図1に示すビルトインコンロ1は、キッチンカウンターに組み込まれるもので、トッププレート2の左右の開口からコンロバーナ3を臨ませた二組のコンロ部4と、本体の中央に設けられるグリル5とを備える。
本体正面には、魚等の被調理物Fを出し入れするグリル扉6を中央に備え、更にその両側には、二組のコンロ部4をそれぞれ点火/消火操作するための点消火ボタン7と、グリル5の調理バーナ8及び後述するアフターバーナ9を同時に点火/消火するための点消火ボタン10と、グリル5の燃焼時間タイマの設定及び表示を行うとともにグリル5の失火エラー表示を行うグリル表示部11とを備える。
図1に示すビルトインコンロ1は、キッチンカウンターに組み込まれるもので、トッププレート2の左右の開口からコンロバーナ3を臨ませた二組のコンロ部4と、本体の中央に設けられるグリル5とを備える。
本体正面には、魚等の被調理物Fを出し入れするグリル扉6を中央に備え、更にその両側には、二組のコンロ部4をそれぞれ点火/消火操作するための点消火ボタン7と、グリル5の調理バーナ8及び後述するアフターバーナ9を同時に点火/消火するための点消火ボタン10と、グリル5の燃焼時間タイマの設定及び表示を行うとともにグリル5の失火エラー表示を行うグリル表示部11とを備える。
グリル5は、図2に示すように、被調理物Fを収納して燃焼空間を形成するグリル庫12と、グリル庫12の上方左右両側に設けられ被調理物Fを上方から加熱する上バーナ8aと、グリル庫12の下方左右両側に設けられ被調理物Fを下方から加熱する下バーナ8bと、グリル庫12後方左右両側で上バーナ8aと下バーナ8bとの火移りを行う火移りバーナ8cと、グリル庫12の中段で被調理物Fを載置する焼網13と、焼網13を支持するとともに被調理物Fから落下する油汁を受ける汁受皿14と、グリル扉6の下部で汁受皿14を連結したグリル取手15とを備える。上バーナ8aと下バーナ8bと火移りバーナ8cとが本発明における調理バーナに相当する。
以下の説明において、上下、左右、火移りバーナを区別しないときは単に調理バーナ8と呼び、左右を区別するときはその符号の末尾にLまたはRを付加する。
以下の説明において、上下、左右、火移りバーナを区別しないときは単に調理バーナ8と呼び、左右を区別するときはその符号の末尾にLまたはRを付加する。
グリル庫12の後方には、グリル庫12背面12aの下部で連通し排気を器具外に排出するための排気ダクト16が設けられる。この排気ダクト16は、グリル庫12の背部で縦方向に形成される縦ダクト16aと、縦ダクト16aの上端から後方に上向き傾斜した傾斜ダクト16bを備え、その後端に排気口17が形成される。傾斜ダクト16bの上傾斜面18には、燃焼面をダクト内に向けた表面燃焼式のアフターバーナ9が設けられる。このアフターバーナ9は、被調理物Fから発生した煙を焼き切り消失させ無臭無煙化(煙の浄化)を図るものである。
排気口17は、トッププレート2に形成された排気開口19に臨んで設けられると共に、その内部に触媒フィルタ20が装着される。この触媒フィルタ20は、複数の開口を形成した耐熱性のセラミック板に白金などの酸化触媒を担持させたもので、排気口17の通路全体を覆うように設けられ、排気上流側近傍に設けられたアフターバーナ9により加熱されて活性化し、煙が触媒フィルタ20を通過する時に煙を酸化して無臭無煙化を図るものである。
尚、図中において符号21は、トッププレート2の排気開口19に装着され、ゴミ等の侵入を防止する排気キャップである。
排気口17は、トッププレート2に形成された排気開口19に臨んで設けられると共に、その内部に触媒フィルタ20が装着される。この触媒フィルタ20は、複数の開口を形成した耐熱性のセラミック板に白金などの酸化触媒を担持させたもので、排気口17の通路全体を覆うように設けられ、排気上流側近傍に設けられたアフターバーナ9により加熱されて活性化し、煙が触媒フィルタ20を通過する時に煙を酸化して無臭無煙化を図るものである。
尚、図中において符号21は、トッププレート2の排気開口19に装着され、ゴミ等の侵入を防止する排気キャップである。
次に、グリル5の点火/消火を司る構成について図3を用いて説明する。
器具内に配設されるガス配管は、その上流側からマグネット安全弁22、主弁23が設けられ、その下流側では左調理バーナ8L、右調理バーナ8R、アフターバーナ9へのガス供給路に分岐される。従って、マグネット安全弁22と主弁23とが開弁すると調理バーナ8とアフターバーナ9とへ同時に燃料ガスが供給される構成である。
マグネット安全弁22と主弁23とは、周知のプッシュプッシュ機構により開閉されるもので、点消火ボタン10の押し操作により両弁が機械的に押されて開弁し、点消火ボタン10から手を離すことにより主弁23が開弁位置に係止されるとともにマグネット安全弁22が閉弁可能状態に置かれるものの電磁コイル24への通電により開弁状態が維持され、消火時には、点消火ボタン10を再度押し操作して手を離すことにより主弁23の開弁係止が解除されて主弁23が閉弁するように構成される。
また、プッシュプッシュ機構の進退動を利用して、点消火ボタン10が押し操作されている時のみONするコックスイッチ25が設けられる。
器具内に配設されるガス配管は、その上流側からマグネット安全弁22、主弁23が設けられ、その下流側では左調理バーナ8L、右調理バーナ8R、アフターバーナ9へのガス供給路に分岐される。従って、マグネット安全弁22と主弁23とが開弁すると調理バーナ8とアフターバーナ9とへ同時に燃料ガスが供給される構成である。
マグネット安全弁22と主弁23とは、周知のプッシュプッシュ機構により開閉されるもので、点消火ボタン10の押し操作により両弁が機械的に押されて開弁し、点消火ボタン10から手を離すことにより主弁23が開弁位置に係止されるとともにマグネット安全弁22が閉弁可能状態に置かれるものの電磁コイル24への通電により開弁状態が維持され、消火時には、点消火ボタン10を再度押し操作して手を離すことにより主弁23の開弁係止が解除されて主弁23が閉弁するように構成される。
また、プッシュプッシュ機構の進退動を利用して、点消火ボタン10が押し操作されている時のみONするコックスイッチ25が設けられる。
左右の下バーナ8bL、8bRには燃料ガスに火花放電を行って点火する調理点火器26xL、26xRを、左右の上バーナ8aL、8aRには調理バーナ8の炎により直接加熱され炎の有無を検出する調理熱電対27xL、27xRとを備え、アフターバーナ9にも同様の点火器26y(以下、アフター点火器26yと呼ぶ)と熱電対27y(以下、アフター熱電対27yと呼ぶ)とを備える。
ここで、熱電対27の構成について説明する。熱電対27は、バーナ8、9の燃焼による加熱によって熱起電力を発生する主起電部Aと、この主起電部Aとは逆向きの熱起電力を発生する逆起電部Bとを備えた逆起電力型熱電対である。尚、調理バーナ8用及びアフターバーナ9用を区別しない場合は、単に熱電対27と呼び、区別する場合には符号の末尾にそれぞれxまたはyを付加する。
熱電対27は、図4に示すように、先端にいくにつれて細くなる筒状の第1の導体32(例えば、インコネル)の中に、異種金属でできた棒状の第2の導体33(例えば、コンスタンタン)を挿入するとともに、両者の先端を接続して第1接続点35が形成される。棒状の第2の導体33の他端には、さらにもう一つの異種金属でできた棒状の第3の導体34(例えば、クロメル)が接続され、第2接続点36が形成される。第2の導体33と第3の導体34とはガラスチューブ40で被覆される。
ここで、熱電対27の構成について説明する。熱電対27は、バーナ8、9の燃焼による加熱によって熱起電力を発生する主起電部Aと、この主起電部Aとは逆向きの熱起電力を発生する逆起電部Bとを備えた逆起電力型熱電対である。尚、調理バーナ8用及びアフターバーナ9用を区別しない場合は、単に熱電対27と呼び、区別する場合には符号の末尾にそれぞれxまたはyを付加する。
熱電対27は、図4に示すように、先端にいくにつれて細くなる筒状の第1の導体32(例えば、インコネル)の中に、異種金属でできた棒状の第2の導体33(例えば、コンスタンタン)を挿入するとともに、両者の先端を接続して第1接続点35が形成される。棒状の第2の導体33の他端には、さらにもう一つの異種金属でできた棒状の第3の導体34(例えば、クロメル)が接続され、第2接続点36が形成される。第2の導体33と第3の導体34とはガラスチューブ40で被覆される。
また、筒状の第1の導体32は筒状の真鍮製の電極ホルダー37の先端に固着され、この電極ホルダー37内を第2の導体33と第3の導体34とが挿通する構成である。そして、この電極ホルダー37の外側にリード線38が接続され、もう一方のリード線39は電極ホルダー37の内部で第3の導体34に接続される。
熱電対27は、第1接続点35が先端部となり、検出対象となるバーナ8、9の炎にて直接加熱される位置に配置され、第2接続点36がバーナ8、9の炎から離れた位置に配置される。そして、第2接続点36で発生する熱起電力が第1接続点35で発生する熱起電力に対して逆極性となり、しかも第2接続点36の熱起電力は第1接続点35よりも小さくなるように構成される。従って、第1接続点35が、バーナ8、9の燃焼によって熱起電力を発生する主起電部Aとなり、第2接続点36が主起電部Aとは逆方向の起電力を発生する逆起電部Bとなる。
熱電対27は、第1接続点35が先端部となり、検出対象となるバーナ8、9の炎にて直接加熱される位置に配置され、第2接続点36がバーナ8、9の炎から離れた位置に配置される。そして、第2接続点36で発生する熱起電力が第1接続点35で発生する熱起電力に対して逆極性となり、しかも第2接続点36の熱起電力は第1接続点35よりも小さくなるように構成される。従って、第1接続点35が、バーナ8、9の燃焼によって熱起電力を発生する主起電部Aとなり、第2接続点36が主起電部Aとは逆方向の起電力を発生する逆起電部Bとなる。
次に、熱電対27の特性について説明する。
バーナ8、9の燃焼中には、第1接続点35はバーナ8、9の炎によって直接加熱されるので非常に高温となるが、第2接続点36はそれに比べてかなり低い温度となるため、第1接続点35で発生する熱起電力は、第2接続点36で発生する熱起電力に対して充分大きなものとなる。これに対して、バーナ8、9が消火すると、バーナ8、9の炎によって直接加熱されていた第1接続点35の温度は急激に低下するため、第2接続点36の温度との差が少なくなり、熱電対27全体としての合成起電力の内、第2接続点36での逆起電力の割合が大きくなり、合成起電力は第1接続点35のみでの起電力と比べて急激に低下する。このようにして、バーナ8、9の消火時に熱電対29の起電力の低下が早められる。
更に、本発明では、アフターバーナ9用の熱電対27yの第3の導体34の長さや太さを調理バーナ8用の熱電対27xの第3の導体34に対して相違させる。
例えば、アフターバーナ9用の第3の導体34を調理バーナ8用の第3の導体34より長くしたり(調理バーナ8用:直径1.6mm×長さ17mmに対して、アフターバーナ9用:直径1.6mm×長さ34mm)、アフターバーナ9用の第3の導体34を調理バーナ8用の第3の導体34より細くする(調理バーナ8用:直径1.6mm×長さ17mmに対して、アフターバーナ9用:直径1.2mm×長さ17mm)。つまり、アフターバーナ9用の第3の導体34の電気抵抗を増加させて第2接続点36での逆起電力を調理バーナ8用の熱電対27xに比べて大きくしている。
また、第3の導体34を長くしたり線径を細くしたりすると、電気抵抗が大きくなるだけでなく、アフターバーナ9の失火時に第3の導体34の第2の導体33との接続側の温度がリード線39との接続側の温度に比べて大きく変化(低下)する。このため、逆起電力が一層大きくなり、合成熱起電力がすばやく低下する。
バーナ8、9の燃焼中には、第1接続点35はバーナ8、9の炎によって直接加熱されるので非常に高温となるが、第2接続点36はそれに比べてかなり低い温度となるため、第1接続点35で発生する熱起電力は、第2接続点36で発生する熱起電力に対して充分大きなものとなる。これに対して、バーナ8、9が消火すると、バーナ8、9の炎によって直接加熱されていた第1接続点35の温度は急激に低下するため、第2接続点36の温度との差が少なくなり、熱電対27全体としての合成起電力の内、第2接続点36での逆起電力の割合が大きくなり、合成起電力は第1接続点35のみでの起電力と比べて急激に低下する。このようにして、バーナ8、9の消火時に熱電対29の起電力の低下が早められる。
更に、本発明では、アフターバーナ9用の熱電対27yの第3の導体34の長さや太さを調理バーナ8用の熱電対27xの第3の導体34に対して相違させる。
例えば、アフターバーナ9用の第3の導体34を調理バーナ8用の第3の導体34より長くしたり(調理バーナ8用:直径1.6mm×長さ17mmに対して、アフターバーナ9用:直径1.6mm×長さ34mm)、アフターバーナ9用の第3の導体34を調理バーナ8用の第3の導体34より細くする(調理バーナ8用:直径1.6mm×長さ17mmに対して、アフターバーナ9用:直径1.2mm×長さ17mm)。つまり、アフターバーナ9用の第3の導体34の電気抵抗を増加させて第2接続点36での逆起電力を調理バーナ8用の熱電対27xに比べて大きくしている。
また、第3の導体34を長くしたり線径を細くしたりすると、電気抵抗が大きくなるだけでなく、アフターバーナ9の失火時に第3の導体34の第2の導体33との接続側の温度がリード線39との接続側の温度に比べて大きく変化(低下)する。このため、逆起電力が一層大きくなり、合成熱起電力がすばやく低下する。
器体本体内には、グリル5の点火/消火を制御するコントローラ28が設けられる。
このコントローラ28には、上述した点火器26、熱電対27、マグネット安全弁22の電磁コイル24、コックスイッチ25が接続されるとともに、器体前面パネルに設けたグリル表示部11が接続される。
また、熱電対27から発生する熱起電力が所定値以上になった時に着火ありと判断してマグネット安全弁22の電磁コイル24に通電し、所定値以下の時には失火(不着火及び途中失火)したと判断して通電を停止する駆動回路を備える。
更に、熱電対27により着火ありと検出されると同時に初期調理時間からのカウントダウンを開始する調理時間タイマを備える。
このコントローラ28には、上述した点火器26、熱電対27、マグネット安全弁22の電磁コイル24、コックスイッチ25が接続されるとともに、器体前面パネルに設けたグリル表示部11が接続される。
また、熱電対27から発生する熱起電力が所定値以上になった時に着火ありと判断してマグネット安全弁22の電磁コイル24に通電し、所定値以下の時には失火(不着火及び途中失火)したと判断して通電を停止する駆動回路を備える。
更に、熱電対27により着火ありと検出されると同時に初期調理時間からのカウントダウンを開始する調理時間タイマを備える。
グリル表示部11は、二つの7セグメントLEDからなる表示パネル29と、+スイッチ30及び−スイッチ31とから構成される。そして、熱電対27により着火ありと検出されると同時に表示パネル29に初期調理時間を表示し、その後時間経過に応じた調理時間タイマの残り時間(分)を表示する。また、+スイッチ30、−スイッチ31により調理時間を分単位で調節することができる。
次に、このグリル5の煙浄化メカニズムについて説明する。
使用者の点火操作によりグリル庫12内の調理バーナ8が燃焼を開始すると、燃焼により発生する高温排気がグリル庫12内に充満し被調理物Fを加熱する。この燃焼排気は、被調理物Fを加熱したのち排気ダクト16に溢れてグリル庫12から排出されるが、このとき、被調理物Fから発生した煙も排気と一緒に排気ダクト16に流れる。
アフターバーナ9は、この排気中に含まれる煙や臭い成分を焼いて消失させるとともに、触媒フィルタ20を加熱して活性化しその浄化機能を高める。
排気ダクト16を流れる排気中に含まれる煙や臭い成分は、アフターバーナ9の火炎に接触してほとんど消失するが、完全には消失しきれない場合が有る。そこで、残りの煙や臭い成分を触媒フィルタ20に通過させて酸化することにより無臭無煙化が実現される。
使用者の点火操作によりグリル庫12内の調理バーナ8が燃焼を開始すると、燃焼により発生する高温排気がグリル庫12内に充満し被調理物Fを加熱する。この燃焼排気は、被調理物Fを加熱したのち排気ダクト16に溢れてグリル庫12から排出されるが、このとき、被調理物Fから発生した煙も排気と一緒に排気ダクト16に流れる。
アフターバーナ9は、この排気中に含まれる煙や臭い成分を焼いて消失させるとともに、触媒フィルタ20を加熱して活性化しその浄化機能を高める。
排気ダクト16を流れる排気中に含まれる煙や臭い成分は、アフターバーナ9の火炎に接触してほとんど消失するが、完全には消失しきれない場合が有る。そこで、残りの煙や臭い成分を触媒フィルタ20に通過させて酸化することにより無臭無煙化が実現される。
次に、本実施例のグリル5のコントローラ30により実行される制御動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
点消火ボタン10を押すと、主弁23、マグネット安全弁22が機械的に押し開かれて調理バーナ8及びアフターバーナ9に燃料ガスが流れ、同時に点火器26x、26yがスパークして燃焼を開始する(S1)。この燃焼熱により調理熱電対27x及びアフター熱電対27yが加熱されて熱起電力を発生する。その出力電圧V(調理熱電対27の出力電圧はV1、アフター熱電対29の出力電圧はV2とする)を読み込み、それぞれの出力電圧Vが予め設定された設定電圧Vs(例えば、2mV)より大きいか否かを判断する(S2)。尚、調理熱電対27xでは、左右の調理バーナ8L、8Rにそれぞれ左調理熱電対27xL、右調理熱電対27xRとして設けられており、それぞれの熱起電力を別々に検出している。そして、どちらか一方の熱起電力でも設定電圧Vsに達していなければ、以下の制御ではV1<Vsの処理を行い、両方の熱起電力がVsに達してはじめてV1>Vsの処理を行う。
点火開始直後では、熱電対27x、27yの加熱遅れのためV<Vsとなるが(S2:NO)、燃焼熱により熱電対27x、27yが加熱されてV>Vsとなると(S2:YES)、電磁コイル24への通電を開始する(S3)とともに、表示パネル31に調理時間タイマの初期時間9分を表示しタイマのカウントダウンを開始する(S4)。
そして、使用者が点消火ボタン10から手を離すことで点火器26x、26yを停止し、マグネット安全弁22の吸着開弁保持により燃焼継続される。
点消火ボタン10を押すと、主弁23、マグネット安全弁22が機械的に押し開かれて調理バーナ8及びアフターバーナ9に燃料ガスが流れ、同時に点火器26x、26yがスパークして燃焼を開始する(S1)。この燃焼熱により調理熱電対27x及びアフター熱電対27yが加熱されて熱起電力を発生する。その出力電圧V(調理熱電対27の出力電圧はV1、アフター熱電対29の出力電圧はV2とする)を読み込み、それぞれの出力電圧Vが予め設定された設定電圧Vs(例えば、2mV)より大きいか否かを判断する(S2)。尚、調理熱電対27xでは、左右の調理バーナ8L、8Rにそれぞれ左調理熱電対27xL、右調理熱電対27xRとして設けられており、それぞれの熱起電力を別々に検出している。そして、どちらか一方の熱起電力でも設定電圧Vsに達していなければ、以下の制御ではV1<Vsの処理を行い、両方の熱起電力がVsに達してはじめてV1>Vsの処理を行う。
点火開始直後では、熱電対27x、27yの加熱遅れのためV<Vsとなるが(S2:NO)、燃焼熱により熱電対27x、27yが加熱されてV>Vsとなると(S2:YES)、電磁コイル24への通電を開始する(S3)とともに、表示パネル31に調理時間タイマの初期時間9分を表示しタイマのカウントダウンを開始する(S4)。
そして、使用者が点消火ボタン10から手を離すことで点火器26x、26yを停止し、マグネット安全弁22の吸着開弁保持により燃焼継続される。
また、V1<Vs又はV2<Vsの場合は(S2:NO)、バーナへの着火なしとみなし、点火操作が続行されているか否かを確認するためコックスイッチ25がOFFか否かを判断し(S5、S6)、コックスイッチ25がOFFの場合(S5:YES、S6:YES)点火操作終了とみなし、表示パネル31に点火不良エラーであることを示す「11」を表示(S7、S8)して操作を終了する。コックスイッチ25がONの場合(S5:NO、S6:NO)点火操作継続中とみなし、ステップ2に戻って熱起電力Vの確認を行う。
ここで、ステップ2でV1>Vsとはなったものの、V2<Vsのままだった場合、すなわちアフター熱電対29の方で先に失火を検知した場合(S2:V2<Vs)には、点火不良がアフターバーナ9の方で起こったと判断して、その旨を知らせるために、ステップ8で点火不良を示すエラーコードである「11」とエラー部位(アフターバーナ9)を示す部位コードである「A5」を表示パネル29に1秒間隔で交互に表示する(図6)。
また、逆に、ステップ2でV2>Vsとはなったものの、V1<Vsのままだった場合(S2:V1<Vs)、すなわち調理熱電対27xの方で先に失火を検知した場合には、点火不良が調理バーナ8の方で起こったと判断して、その旨を知らせるために、ステップ5で点火不良を示す「11」とエラー部位(調理バーナ8)を示す「05」を表示パネル31に1秒間隔で交互に表示する。
従って、調理バーナ8とアフターバーナ9のどちらか一方が失火しても両方とも同時に消火するために、どちらのバーナで異常が生じているのかが分かり難い本実施例のようなグリルであっても、どちらのバーナで点火不良が生じたのか一目で分かる。
ここで、ステップ2でV1>Vsとはなったものの、V2<Vsのままだった場合、すなわちアフター熱電対29の方で先に失火を検知した場合(S2:V2<Vs)には、点火不良がアフターバーナ9の方で起こったと判断して、その旨を知らせるために、ステップ8で点火不良を示すエラーコードである「11」とエラー部位(アフターバーナ9)を示す部位コードである「A5」を表示パネル29に1秒間隔で交互に表示する(図6)。
また、逆に、ステップ2でV2>Vsとはなったものの、V1<Vsのままだった場合(S2:V1<Vs)、すなわち調理熱電対27xの方で先に失火を検知した場合には、点火不良が調理バーナ8の方で起こったと判断して、その旨を知らせるために、ステップ5で点火不良を示す「11」とエラー部位(調理バーナ8)を示す「05」を表示パネル31に1秒間隔で交互に表示する。
従って、調理バーナ8とアフターバーナ9のどちらか一方が失火しても両方とも同時に消火するために、どちらのバーナで異常が生じているのかが分かり難い本実施例のようなグリルであっても、どちらのバーナで点火不良が生じたのか一目で分かる。
次に、バーナ8、9に着火されてから調理が終了するまでの間、熱電対27x、27yの熱起電力Vが設定電圧Vsより大きいか否かを監視し(S9)、V1<Vs又はV2<Vsの場合は(S9:NO)、途中失火が生じたとみなして電磁コイル24への通電を停止し(S10、S11)、表示パネル31に途中失火エラーであることを示す「10」を表示(S12、S13)して操作を終了する。
ここで、ステップ9でV2<Vsの方を先に検知した場合(S9:V2<Vs)は、アフターバーナ9の方で途中失火が起こっていると判断して、その旨を知らせるために、ステップ13で途中失火不良を示す「10」とエラー部位(アフターバーナ9)を示す「A5」を表示パネル31に1秒間隔で交互に表示する。
また、逆に、ステップ9でV1<Vsの方を先に検知した場合(S9:V1<Vs)は、調理バーナ8の方で途中失火が起こっていると判断して、その旨を知らせるために、ステップ12で点火不良を示す「10」とエラー部位(調理バーナ8)を示す「A5」を表示パネル31に1秒間隔で交互に表示する。
従って、調理バーナ8とアフターバーナ9のどちらか一方が失火しても両方とも同時に消火するために、どちらのバーナで異常が生じているのかが分かり難い本実施例のようなグリルであっても、どちらのバーナで点火不良が生じたのか一目で分かる。
V1とV2がともにVsよりも大きいの場合は(S9:YES)、燃焼が継続されているとみなし、調理終了時間に達したか否かを判断する(S14)。調理時間に達した場合(S14:YES)は、電磁コイル24への通電を停止しマグネット安全弁22を閉じる(S15)。
最後は、使用者が点消火ボタン10を再度押して主弁23を閉じて操作を終了する。
ここで、ステップ9でV2<Vsの方を先に検知した場合(S9:V2<Vs)は、アフターバーナ9の方で途中失火が起こっていると判断して、その旨を知らせるために、ステップ13で途中失火不良を示す「10」とエラー部位(アフターバーナ9)を示す「A5」を表示パネル31に1秒間隔で交互に表示する。
また、逆に、ステップ9でV1<Vsの方を先に検知した場合(S9:V1<Vs)は、調理バーナ8の方で途中失火が起こっていると判断して、その旨を知らせるために、ステップ12で点火不良を示す「10」とエラー部位(調理バーナ8)を示す「A5」を表示パネル31に1秒間隔で交互に表示する。
従って、調理バーナ8とアフターバーナ9のどちらか一方が失火しても両方とも同時に消火するために、どちらのバーナで異常が生じているのかが分かり難い本実施例のようなグリルであっても、どちらのバーナで点火不良が生じたのか一目で分かる。
V1とV2がともにVsよりも大きいの場合は(S9:YES)、燃焼が継続されているとみなし、調理終了時間に達したか否かを判断する(S14)。調理時間に達した場合(S14:YES)は、電磁コイル24への通電を停止しマグネット安全弁22を閉じる(S15)。
最後は、使用者が点消火ボタン10を再度押して主弁23を閉じて操作を終了する。
アフターバーナ9への点火からの経過時間Tに対するアフター熱電対27yからの起電力Vの推移は、図7に示すグラフの様になる。尚、点線で表わした曲線L1は調理熱電対27xと同じ熱電対を用いた場合の特性であり、実線で表わした曲線L2は本実施例で使用したアフター熱電対27y(調理熱電対27xよりも逆起電力を大きく設定したもの)での特性である。
アフターバーナ9は排気通路に設けられているので、途中失火しても調理バーナ8からの排気によってアフター熱電対27yが加熱され続けてしまうため、アフターバーナ9用の熱電対27yとして調理バーナ8用の熱電対(調理熱電対27x)と同じ熱電対を用いると、図7に示すように、起電力が失火検知レベルVs(例えば、2mV)まで低下せず、ステップ9で途中失火を検出できないという問題がある。
これに対して、本実施例では、アフター熱電対27yの第3の導体34を長くしたり細くして電気抵抗値を大きくすることにより、アフター熱電対27yで発生する逆起電力の割合を調理熱電対27xで発生する逆起電力の割合よりも大きく設定しているため、図7に示すように、熱起電力の和(合成起電力)をより一層すみやかに低下させ、すばやく失火検知レベルVs以下にすることができる。
アフターバーナ9は排気通路に設けられているので、途中失火しても調理バーナ8からの排気によってアフター熱電対27yが加熱され続けてしまうため、アフターバーナ9用の熱電対27yとして調理バーナ8用の熱電対(調理熱電対27x)と同じ熱電対を用いると、図7に示すように、起電力が失火検知レベルVs(例えば、2mV)まで低下せず、ステップ9で途中失火を検出できないという問題がある。
これに対して、本実施例では、アフター熱電対27yの第3の導体34を長くしたり細くして電気抵抗値を大きくすることにより、アフター熱電対27yで発生する逆起電力の割合を調理熱電対27xで発生する逆起電力の割合よりも大きく設定しているため、図7に示すように、熱起電力の和(合成起電力)をより一層すみやかに低下させ、すばやく失火検知レベルVs以下にすることができる。
以上説明したように本実施例のグリル5によれば、アフター熱電対27yの逆起電力を大きく設定することによって、調理バーナ8の排気通路に設けられているため失火時に温度が下がりにくいアフターバーナ部においても、熱起電力を失火検知レベルまで速やかに低下させることができ、すばやく燃料ガスの供給を遮断することができる。
また、調理熱電対27x又はアフター熱電対27yのいずれか一方又は両方からの出力電圧が所定の起電力以下になった場合、すなわち調理バーナ8又はアフターバーナ9の内どちらか一方からでも失火が検出されると、一つのマグネット安全弁22により両方のバーナ8、9へのガス流路を閉じて同時に消火する。従って、調理バーナ8用とアフターバーナ9用との二つのマグネット安全弁を別個に設ける必要がなく、一つの安全弁で兼用できるので製造コストを低減できる。
また、調理熱電対27x又はアフター熱電対27yのいずれか一方又は両方からの出力電圧が所定の起電力以下になった場合、すなわち調理バーナ8又はアフターバーナ9の内どちらか一方からでも失火が検出されると、一つのマグネット安全弁22により両方のバーナ8、9へのガス流路を閉じて同時に消火する。従って、調理バーナ8用とアフターバーナ9用との二つのマグネット安全弁を別個に設ける必要がなく、一つの安全弁で兼用できるので製造コストを低減できる。
更に本実施形態のグリルでは、調理熱電対27xが先に失火を検出すると表示パネル29に調理バーナ8の失火エラー(点火不良または途中失火)を表示し、逆に、アフター熱電対27yが先に失火を検出すると表示パネル29にアフターバーナ9の失火エラー(点火不良または途中失火)を表示する。このため、調理バーナ8とアフターバーナ9のいずれか一方で故障が生じた際に、一つのマグネット安全弁22で両方のバーナ8、9へのガス燃料の供給を遮断して同時に消火するグリルにおいても、どちらが故障したか一目で分かる。
この結果、サービスマンが修理をする際に、故障しているバーナの特定作業が不要となり、修理作業を短時間で的確に終える事が可能となる。
特に、アフターバーナ9は、器具の外側から全く見ることができない位置(排気ダクト16内)に設けられているため、本実施例のように区別してエラー表示を行うことは有効となる。
上述したように本実施例では、失火不良が生じた際の安全対策として、燃料ガス遮断は一つのマグネット安全弁22で同時に行いエラー表示は部位によって区別して行うことで、製造コストを抑えたまま修理を適切に行うことができる。
また、共通の表示器(グリル表示部11)を使って、失火異常を生じたバーナを特定してその旨を表示しているため、わざわざ調理バーナ8用の失火異常表示器とアフターバーナ9用の失火異常表示器とを別個に設ける必要がなく製造コストの上昇を抑制できる。さらに、この失火異常を表示するための表示器(グリル表示部11)は、グリルタイマの表示器としても兼用しているため、より一層製造コストの上昇を抑制できる。
この結果、サービスマンが修理をする際に、故障しているバーナの特定作業が不要となり、修理作業を短時間で的確に終える事が可能となる。
特に、アフターバーナ9は、器具の外側から全く見ることができない位置(排気ダクト16内)に設けられているため、本実施例のように区別してエラー表示を行うことは有効となる。
上述したように本実施例では、失火不良が生じた際の安全対策として、燃料ガス遮断は一つのマグネット安全弁22で同時に行いエラー表示は部位によって区別して行うことで、製造コストを抑えたまま修理を適切に行うことができる。
また、共通の表示器(グリル表示部11)を使って、失火異常を生じたバーナを特定してその旨を表示しているため、わざわざ調理バーナ8用の失火異常表示器とアフターバーナ9用の失火異常表示器とを別個に設ける必要がなく製造コストの上昇を抑制できる。さらに、この失火異常を表示するための表示器(グリル表示部11)は、グリルタイマの表示器としても兼用しているため、より一層製造コストの上昇を抑制できる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施例では、第1の導体32、第2の導体33、第3の導体34の材料として、それぞれインコネル、コンスタンタン、クロメルを用いているが、これらに限定されるものではなく、第1接続点35と第2接続点36とで発生する熱起電力が逆極性となるような材料の組み合わせならばよい。
また、本実施例では、太さは同じままでアフターバーナ9用の熱電対27yの第3の導体34の方を調理バーナ8の方よりも長くしたり、長さは同じままアフターバーナ9用の方を細くすることによって、アフターバーナ9用の第3の導体34の抵抗を大きくしているがこれに限ったものではない。例えば、アフターバーナ9用の方を長くかつ細くしても良いし、アフターバーナ9用の方を太くしてもそれ以上の割合で長くすることより電気抵抗値が大きくなるならば構わないし、アフターバーナ9用の方を短くしてもそれ以上の割合で細くすることにより電気抵抗値が大きくなるならば構わない。
例えば、本実施例では、第1の導体32、第2の導体33、第3の導体34の材料として、それぞれインコネル、コンスタンタン、クロメルを用いているが、これらに限定されるものではなく、第1接続点35と第2接続点36とで発生する熱起電力が逆極性となるような材料の組み合わせならばよい。
また、本実施例では、太さは同じままでアフターバーナ9用の熱電対27yの第3の導体34の方を調理バーナ8の方よりも長くしたり、長さは同じままアフターバーナ9用の方を細くすることによって、アフターバーナ9用の第3の導体34の抵抗を大きくしているがこれに限ったものではない。例えば、アフターバーナ9用の方を長くかつ細くしても良いし、アフターバーナ9用の方を太くしてもそれ以上の割合で長くすることより電気抵抗値が大きくなるならば構わないし、アフターバーナ9用の方を短くしてもそれ以上の割合で細くすることにより電気抵抗値が大きくなるならば構わない。
また、調理バーナ8やアフターバーナ9の燃焼方式や配置等は任意に変更できるもののであり、また、触媒フィルタ20は必ずしも設けなくてもよい。
また、本実施例では、着火が正常に行われなかった点火不良及び炎が途中で消えてしまう途中失火の両方の場合において、バーナ8、9の失火を検出して表示するようにしているが、どちらか一方の場合においてのみ行うようにしても構わない。
また、本実施例では、着火が正常に行われなかった点火不良及び炎が途中で消えてしまう途中失火の両方の場合において、バーナ8、9の失火を検出して表示するようにしているが、どちらか一方の場合においてのみ行うようにしても構わない。
本発明は、ガステーブルコンロやガスビルトインコンロなどのグリルを組み込んだガス器具だけでなく、魚焼器のようにグリル単体の調理器にも適用できる。
5 グリル
8 調理バーナ
9 アフターバーナ
12 グリル庫
16 排気ダクト
22 マグネット安全弁
27x 調理熱電対
27y アフター熱電対
28 コントローラ
32 第1の導体
33 第2の導体
34 第3の導体
35 第1接続点
36 第2接続点
A 主起電部
B 逆起電部
8 調理バーナ
9 アフターバーナ
12 グリル庫
16 排気ダクト
22 マグネット安全弁
27x 調理熱電対
27y アフター熱電対
28 コントローラ
32 第1の導体
33 第2の導体
34 第3の導体
35 第1接続点
36 第2接続点
A 主起電部
B 逆起電部
Claims (1)
- グリル庫内の被調理物を加熱する調理バーナと、
被調理物から発生した煙の排気通路に設けられ煙の浄化を行うアフターバーナと、
上記調理バーナの燃焼状態により熱起電力が変化する調理バーナ熱電対と、
上記アフターバーナの燃焼状態により熱起電力が変化するアフターバーナ熱電対と、
上記調理バーナ熱電対からの起電力により、上記調理バーナの失火を検出する調理バーナ失火検出手段と、
上記アフターバーナ熱電対からの起電力により、上記アフターバーナの失火を検出するアフターバーナ失火検出手段と
を備え、
上記調理バーナ熱電対及び上記アフターバーナ熱電対が、それぞれ上記調理バーナ又は上記アフターバーナの燃焼によって起電力を発生する主起電部と、該主起電部とは逆方向の起電力を発生する逆起電部とを有した逆起電力型熱電対であるグリルにおいて、
上記アフターバーナ熱電対における主起電部で発生する起電力に対する逆起電部で発生する逆起電力の割合を、上記調理バーナ熱電対における主起電部で発生する起電力に対する逆起電部で発生する逆起電力の割合よりも大きくしたことを特徴とするグリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004329916A JP2006136584A (ja) | 2004-11-15 | 2004-11-15 | グリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004329916A JP2006136584A (ja) | 2004-11-15 | 2004-11-15 | グリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006136584A true JP2006136584A (ja) | 2006-06-01 |
Family
ID=36617760
Family Applications (1)
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JP2004329916A Pending JP2006136584A (ja) | 2004-11-15 | 2004-11-15 | グリル |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006136584A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013040763A (ja) * | 2012-10-24 | 2013-02-28 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
-
2004
- 2004-11-15 JP JP2004329916A patent/JP2006136584A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013040763A (ja) * | 2012-10-24 | 2013-02-28 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
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