JP2006129806A - フィルタロッドの製造機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フィルタロッドの多量生産や多品種少量生産に好適した製造機を提供する。
【解決手段】 フィルタロッドの製造機は、第1種及び第2種フィルタロッドをそれぞれ製造するフロント側及びリア側のトラック38f,38rと、これらトラック38f,38rからフィルタロッドを受け取って搬送する受取りドラム56と、この受取りドラム56から延びる移送ドラム列58とを備え、移送ドラム列58は第1種及び第2種フィルタロッドの一方を取出し可能な第1出口ドラム118と、他方のフィルタロッド又は第1種及び第2種フィルタロッドの両方を取出し可能な第2出口ドラム120とを含む。
【選択図】 図2
【解決手段】 フィルタロッドの製造機は、第1種及び第2種フィルタロッドをそれぞれ製造するフロント側及びリア側のトラック38f,38rと、これらトラック38f,38rからフィルタロッドを受け取って搬送する受取りドラム56と、この受取りドラム56から延びる移送ドラム列58とを備え、移送ドラム列58は第1種及び第2種フィルタロッドの一方を取出し可能な第1出口ドラム118と、他方のフィルタロッド又は第1種及び第2種フィルタロッドの両方を取出し可能な第2出口ドラム120とを含む。
【選択図】 図2
Description
本発明は、フィルタシガレットの製造に使用されるフィルタロッドの製造機に係わり、特に、デュアルフィルタ等の複合フィルタの製造に好適したフィルタロッドの製造機に関する。
この種の複合フィルタは互いに異なる複数種のフィルタ素材からなり、例えば、デュアルフィルタの場合、プレーンフィルタ素材とチャコールフィルタ素材とが成形紙により一体的に接続されている。
上述した複合フィルタを得るには、その製造ライン上にて、複数種のフィルタ素材が所定の配列パターンにて並ぶ複合素材列を形成し、この複合素材列を成形紙により包み込んで、先ず、複合ロッドを成形する。この後、複合ロッドは製造ライン上にて、所定の長さ毎に切断されて、個々のフィルタロッドとなり(例えば、特許文献1参照)、製造ラインからフィルタシガレットの製造機、いわゆる、フィルタアタッチメントに供給される。
上述した複合フィルタを得るには、その製造ライン上にて、複数種のフィルタ素材が所定の配列パターンにて並ぶ複合素材列を形成し、この複合素材列を成形紙により包み込んで、先ず、複合ロッドを成形する。この後、複合ロッドは製造ライン上にて、所定の長さ毎に切断されて、個々のフィルタロッドとなり(例えば、特許文献1参照)、製造ラインからフィルタシガレットの製造機、いわゆる、フィルタアタッチメントに供給される。
フィルタアタッチメントは、フィルタロッドを個々の倍長複合フィルタに切断した後、この倍長複合フィルタの両端それぞれにシガレットをチップペーパにより接続して倍長フィルタシガレットを形成し、そして、この倍長ダブルフィルタシガレットをその中央から切断して、複合フィルタを備えた個々のフィルタシガレットを得る。
なお、複合フィルタの吸口端に位置するフィルタ素材が特許文献1のフィルタロッドの成形に使用され且つ対応したフィルタ素材の半分の長さを有することは言うまでもない。
なお、複合フィルタの吸口端に位置するフィルタ素材が特許文献1のフィルタロッドの成形に使用され且つ対応したフィルタ素材の半分の長さを有することは言うまでもない。
上述したフィルタロッドの生産性を高めるには、例えばシガレットの製造(例えば特許文献2参照)にも適用されているように、上述したフィルタロッドの製造ラインを2重化、つまり、ダブルトラック化することが考えられる。
特開2003-24035号公報
特開平8-205842号公報
しかしながら、製造ラインを単にダブルトラック化した製造機は、同一品種のフィルタロッドのみしか製造できないために汎用性に乏しく、消費量の変動や、他品種のフィルタロッドの製造に容易に対処することができない。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、消費量の変動のみならず、異品種のフィルタロッドの製造にも容易に対処することができるフィルタロッドの製造機を提供することある。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、消費量の変動のみならず、異品種のフィルタロッドの製造にも容易に対処することができるフィルタロッドの製造機を提供することある。
上述の目的を達成するため、本発明のフィルタロッドの製造機は、第1種フィルタロッドを成形する第1製造ラインと、この第1成形ラインと並列に延び、第1種フィルタロッドと同品種又は異品種の第2種フィルタロッドを前記第1種フィルタロッドと同期して成形する第2製造ラインと、第1及び第2製造ラインの終端に隣接して配置され且つその周方向に所定の間隔を存して多数の受取り溝を有した回転可能な受取りドラムを含み、この受取りドラムの回転に伴い、受取りドラムの周方向に離間した受取り位置の受取り溝内に第1及び第2製造ラインからの第1種及び第2種フィルタロッドをそれぞれに受け取って移送する受渡し装置と、受取りドラムから第1種及び第2種フィルタロッドを受け取って移送する移送ラインとを備え、そして、移送ラインは、受取りドラムに連なるドラム列からなり、このドラム列は、第1種及び第2フィルタロッドから選択された一方の排出を許容する第1出口ドラムと、第1出口ドラムの下流に配置され、第1及び第2種フィルタロッドのうちの他方及び第1及び第2種フィルタロッドの両方の何れかを選択して排出可能な第2出口ドラムとを含んでいる(請求項1)。
上述の請求項1の製造機によれば、所定の品種のフィルタロッドに関し、その生産量の増大が要求される場合、第1及び第2製造ラインは共に前記品種のフィルタロッドを共に成形し、この際、移送ラインは第2出口ドラムからフィルタロッドを全て排出する。
これに対し、第1及び第2製造ラインにて異なる品種のフィルタロッドが製造される場合、移送ラインは第1出口ドラム及び第2出口ドラムから互いに異なる品種のフィルタロッドをそれぞれ別個に排出する。
これに対し、第1及び第2製造ラインにて異なる品種のフィルタロッドが製造される場合、移送ラインは第1出口ドラム及び第2出口ドラムから互いに異なる品種のフィルタロッドをそれぞれ別個に排出する。
具体的には、各製造ラインは、その始端部に設けられ、製造ライン上に複数種のフィルタ素材が所定の順序で並ぶ配列を繰り返して形成する配列形成装置と、この配列形成装置の下流に設けられ、配列中の個々のフィルタ素材を互いに密着させて複合素材列とし、この複合素材列を包材により包み込んで複合ロッドに形成する巻上セクションと、この巻上セクションの下流に配置され、複合ロッドを所定の長さ毎に切断し、受渡し装置に供給すべきフィルタロッドを形成する第1及び第2製造ラインに共用の切断セクションと含んでいる(請求項2)。
請求項2における製造機の第1及び第2製造ラインは、同一の長さの第1種及び第2種フィルタロッドをそれぞれ成形する。
第1種及び第2種フィルタロッドは、同一配列のフィルタ素材を有するが、少なくとも2種のフィルタ素材の長さは異なっている(請求項3)。具体的には、第1種及び第2種フィルタロットがデュアルフィルタのためのロッドである場合、プレーンフィルタ素材及びチャコールフィルタ素材の長さは第1種及び第2種フィルタロッド間にて互いに異なっている。
第1種及び第2種フィルタロッドは、同一配列のフィルタ素材を有するが、少なくとも2種のフィルタ素材の長さは異なっている(請求項3)。具体的には、第1種及び第2種フィルタロットがデュアルフィルタのためのロッドである場合、プレーンフィルタ素材及びチャコールフィルタ素材の長さは第1種及び第2種フィルタロッド間にて互いに異なっている。
好ましくは、前述した受渡し装置は、第1及び第2製造ラインの終端にそれぞれ回転可能に配置され、外周面に螺旋溝を有する第1及び第2ヘリカルスペーサを含んでおり、各ヘリカルスペーサはその回転に伴い、対応する側の製造ラインの終端に到達したフィルタロッドを螺旋溝との係合により加速するともに受取りドラムの回転方向に偏向させて受取りドラムの1溝置きの受取り溝に送り込む(請求項4)。
請求項4の製造機によれば、受取りドラムの回転方向でみて、下流側の受取り位置を通過した受取り溝には第1種第2種フィルタロッドが交互に受け取られ、これら第1種及び第2種フィルタロッドは受取りドラムの回転に伴い移送ラインに向けて移送される。
請求項1〜4のフィルタロッドの製造機によれば、第1及び第2製造ラインにて製造された第1種及び第2種フィルタロッドが移送ラインの第1及び第2出口ドラムから別個に排出されるか、又は、第2出口ドラムから共に排出されるので、第1種及び第2種フィルタロッドが同一の品種又は別品種であっても、これらフィルタロッドの振り分けを確実に行え、その消費量に応じたフィルタロッドの生産や多品種のフィルタロッドの生産に容易に対処でき、汎用性に優れた製造機が提供される。
図1及び図2はフィルタロッドの製造機の上流セクション10及び下流セクションを概略的に示し、これらセクションは2重の製造ラインを形成する。
具体的には、上流セクション10は大きく分けてホッパ装置12と、素材コンベア14とからなり、ホッパ装置12は例えば4つのホッパ16a〜16dを有する。これらホッパ16は素材コンベア14の搬送方向に互いに隣接して配置されている。
具体的には、上流セクション10は大きく分けてホッパ装置12と、素材コンベア14とからなり、ホッパ装置12は例えば4つのホッパ16a〜16dを有する。これらホッパ16は素材コンベア14の搬送方向に互いに隣接して配置されている。
各ホッパ16は棒状をなしたフィルタ要素を多数蓄え、具体的には、ホッパ16a,16c内のフィルタ要素はアセテートフィルタ要素FAであり、これに対し、ホッパ16b,16d内のフィルタ要素はチャコールフィルタ要素FCである。
なお、アセテートフィルタ要素FAはアセテート繊維を巻取紙により包み込んだものであり、チャコールフィルタ要素FCはアセテート繊維中に活性炭の粒子を分布させ、そして巻取紙に包み込んで得られる。
なお、アセテートフィルタ要素FAはアセテート繊維を巻取紙により包み込んだものであり、チャコールフィルタ要素FCはアセテート繊維中に活性炭の粒子を分布させ、そして巻取紙に包み込んで得られる。
一方、素材コンベア14はフロント側上流トラック18fと、リア側上流トラック18rとを備え、これらトラック18はホッパ16a〜16dの手前側にて互い平行にして水平に配置されている。フロント上流トラック18fは無端状のサクションバンド22fを有し、このサクションバンド22fは、ホッパ16a〜16dの配置領域に亘って延びている。これに対し、リア側上流トラック18rもまた無端状のサクションバンド22rを有するが、このサクションバンド22rはホッパ16a,16bの配置領域のみに亘って延びている。
図1から明らかなように、サクションバンド22f,22rはそれぞれの駆動ローラ24に掛け回され、同一の走行速度で走行する。
なお、図1には示されていないが、サクションバンド22f,22r内にはサクションチャンバがそれぞれ配置されており、これらサクションチャンバはサクションバンド22f,22rに所定のサクション圧を付与する。
なお、図1には示されていないが、サクションバンド22f,22r内にはサクションチャンバがそれぞれ配置されており、これらサクションチャンバはサクションバンド22f,22rに所定のサクション圧を付与する。
ホッパ装置12は、サクションバンド22rとホッパ16a,16bとをそれぞれ接続する素材供給経路26a,26b、並びに、サクションバンド22fとホッパ16c,16dとをそれぞれ接続する素材供給経路26c,26dを更に備えている。これら素材供給経路26は実質的に同一の構成を有するので、以下には1つの素材供給経路26に着目して、その構成を説明する。なお、他の素材供給経路に関しては図1中、同一の参照符号を付して説明を省略する。
素材供給経路26は、ホッパ16の直下に溝付きの取出しドラム28を含み、この取出しドラム28はその回転に伴い、ホッパ16からフィルタ要素Fをその溝内に1本ずつ吸着して取出し、そして、吸着状態を維持しながらその外周面に沿って移送する。また、取出しドラム28はその外周面に複数のロータリナイフ30を備えており、これらロータリナイフ30はフィルタ要素Fを等分に切断し、複数のフィルタ素材fに分割する。
取出しドラム28の直下にはチェーンコンベア(図示しない)が配置されており、このチェーンコンベアは、その走行方向に所定の間隔を存して押出し爪を有する。これら押出し爪はチェーンコンベアの走行に伴い、取出しドラム28の溝内を通過し、この際、その溝から分断状態にあるフィルタ要素Fがチェーンコンベア上に押出され、この後、フィルタ要素Fはチェーンコンベアにより搬送される。なお、フィルタ要素Fが取出しドラム28から押し出されるとき、その溝に対するフィルタ要素Fの吸着は解除されている。
チェーンコンベアの終端は分離機構を介して送出ホイール32に接続され、この送出ホイール32は対応するサクションバンド22の近傍にて回転可能に配置されている。
分離機構は無端状の加速コンベアを備え、この加速コンベアはチェーンコンベアの上方に配置され、チェーンコンベアよりも速い速度で走行する。チェーンコンベア上のフィルタ要素Fが加速コンベアまで搬送されたとき、フィルタ要素Fは加速コンベアより送出ホイール32に向けて加速される。ここで、フィルタ要素Fは個々のフィルタ素材fに分断された状態にあるから、フィルタ要素Fにおける個々のフィルタ素材fは加速コンベアにより、その先頭から順次分離され、これにより、フィルタ素材f間に所定の間隔が確保される。
分離機構は無端状の加速コンベアを備え、この加速コンベアはチェーンコンベアの上方に配置され、チェーンコンベアよりも速い速度で走行する。チェーンコンベア上のフィルタ要素Fが加速コンベアまで搬送されたとき、フィルタ要素Fは加速コンベアより送出ホイール32に向けて加速される。ここで、フィルタ要素Fは個々のフィルタ素材fに分断された状態にあるから、フィルタ要素Fにおける個々のフィルタ素材fは加速コンベアにより、その先頭から順次分離され、これにより、フィルタ素材f間に所定の間隔が確保される。
一方、送出ホイール32はその外周面に複数の送出爪34を有し、これら送出爪34は送出ホイール32の周方向に等間隔を存して配置されている。送出ホイール32の回転に伴い、各送出爪34は前述したように分離状態にあるフィルタ素材f間に順次進入し、フィルタ素材fをサクションバンド22上に間欠的に送り込み、サクションバンドに吸着させる。
図1に示されるように、素材供給経路26a,26bはサクションバンド22rにフィルタ素材fをそれぞれ間欠的に供給し、これにより、サクションバンド22r上にてフィルタ要素FAから得られたフィルタ素材fAとフィルタ要素FCから得られたフィルタ素材fCとが交互に配列される。このような配列は繰り返して形成され、そして、フィルタ素材fA,fCはサクションバンド22rとともに下流セクションに向けて走行する。
また、サクションバンド22f上にあってもフィルタ素材fA,fCからなる配列が同様にして形成され、これらフィルタ素材fA,fCもまたサクションバンド22fとともに下流セクションに向けて走行する。
それ故、ホッパ16から送出ホイール32に至る経路はサクションベルト22上にフィルタ素材fA,fCの配列を繰り返して形成する配列形成装置を構成する。
それ故、ホッパ16から送出ホイール32に至る経路はサクションベルト22上にフィルタ素材fA,fCの配列を繰り返して形成する配列形成装置を構成する。
図1から明らかなように、サクションベルト22f上のフィルタ素材fA,fCはその長さがサクションベルト22f上の対応するフィルタ素材fA,fCとは異なっているものの1個ずつのフィルタ素材fA,fCの長さの合計は同一である。このため、同一種類のフィルタ要素Fを蓄えたホッパ16の取出しドラム28間でみて、前述したロータリナイフ30の切断位置は互いに異なっている。
図2に示す製造機の下流セクション36は、前述した上流トラック18f,18rのそれぞれと組をなすフロント側及びリア側の下流トラック38f,38rを備え、これら下流トラック38は対応する側の上流トラック18と同軸にして水平に延びている。
下流トラック38f,38rは同一の構成を有するので、一方の下流トラックについてのみ以下に説明する。
下流トラック38f,38rは同一の構成を有するので、一方の下流トラックについてのみ以下に説明する。
下流トラック38の上流部分はいわゆる巻上部40として構成されている。この巻上部38は下流トラック38の一部を形成する成形ベッド(図示しない)を備え、この成形ベッドはガニチャテープ42の走行を案内する成形溝(図示しない)を有する。図2から明らかなようにガニチャテープ42は無端状をなし、下流トラック38f,38rに共通の駆動ドラム44に掛け回されている。駆動ドラム44の回転に伴い、ガニチャテープ42は前述したサクションバンド22の走行方向と同一の方向に走行するが、ガニチャテープ42の走行速度はサクションバンド22の走行速度よりも遅い。例えば、サクションバンド22の走行速度はガニチャテープ42の走行速度の1.4倍に設定されている。
一方、ガニチャテープ42上には包材ウエブWが導かれており、この包材ウエブWはウエブロール(図示しない)から繰出される。上流トラック18から前述したフィルタ素材fA,fCの流れが下流トラック38に供給されたとき、フィルタ素材fA,fCは包材ウエブWを介してガニチャテープ42上に乗り移り、この後、ガニチャテープ42及び包材ウエブWとともに走行する。
前述したようにガニチャテープ42の走行速度はサクションバンド22の走行速度よりも遅いことから、サクションバンド22から供給されるフィルタ素材fA,fCは下流トラック38上にて制動され、それ故、下流トラック38の上流側には個々のフィルタ素材fA,fCが互いに密着して連続する棒状の複合素材列が形成される。
なお、上流トラック18のサクションバンド22と下流トラック38のガニチャテープ42との間にはフィルタ素材fA,fCのための受渡しガイドが(図示しない)が配置されている。
なお、上流トラック18のサクションバンド22と下流トラック38のガニチャテープ42との間にはフィルタ素材fA,fCのための受渡しガイドが(図示しない)が配置されている。
従って、下流トラック38の包材ウエブW上には上述した複合素材列が供給され、この複合素材列は包材ウエブWに接着された状態で、包材ウエブWと共にガニチャテープ42により移送される。より詳しくは、包材ウエブWがガニチャテープ42に向けて繰り出される過程にて、包材ウエブWにはその中央にレール糊が塗布されており、このレール糊により包材ウエブと複合素材列とが互いに接着される。
巻上セクション40はその上流部にシガレット製造機の巻上セクションと同様な構成、つまり、トング、ショートホルダ、糊塗布器及びロングホルダ等を備えており、これらを複合素材列が包材ウエブWとともに通過すると、複合素材列は包材ウエブWに連続的に包み込まれ、素材ロッドが形成される。図2中にトング、ショートホルダ、糊塗布器及びロングホルダは何れも図示されていないが、トングは複合素材列を圧縮し、ショート及びロングホルダは包材ウエブWの両側縁を順次曲成する。また、糊塗布器は包材ウエブWの一方の側縁にラップ糊を塗布し、包材ウエブWが複合素材列を包み込んだとき、その両側縁がラップ糊を介して互いに接着される。
なお、巻上セクション40の下流部にはクーラ(図示しない)が配置され、このクーラは素材ロッドが通過する際、ラップ糊及びレール糊の固化を促進させる。
巻上セクション40の下流には切断セクション46が配置されており、この切断セクション46を素材ロッドが通過する際、素材ロッドは所定の長さを有する個々のフィルタロッドに切断される。即ち、切断セクション46は、一方向に回転可能なナイフロータ48を備え、このナイフロータ48の外周面に周方向に等間隔を存して複数のナイフ50が取付けられている。これらナイフ50はナイフロータ48の回転に伴い、素材ロッドを周期的に切断し、素材ロッドから個々のフィルタロッドを形成する。
巻上セクション40の下流には切断セクション46が配置されており、この切断セクション46を素材ロッドが通過する際、素材ロッドは所定の長さを有する個々のフィルタロッドに切断される。即ち、切断セクション46は、一方向に回転可能なナイフロータ48を備え、このナイフロータ48の外周面に周方向に等間隔を存して複数のナイフ50が取付けられている。これらナイフ50はナイフロータ48の回転に伴い、素材ロッドを周期的に切断し、素材ロッドから個々のフィルタロッドを形成する。
図2から明らかなように、ナイフロータ48は下流トラック38f,38rの素材ロッドに対して共通に使用され、そのナイフ50は両方の素材ロッドを連続的に切断する。なお、切断セクション46は、下流トラック38f,38rの素材ロッドをそれぞれ案内するガイドスリーブ52を有し、これらガイドスリーブ52はナイフ50の通過を許容する。
図3を参照すると、下流トラック38f,38rの素材ロッドERf,ERrから得られるフィルタロッドFDf,FDrが具体的に示されている。これらフィルタロッドFDf,FDrは同一の長さを有し、その両端にフィルタ素材fCを等分に切断して得た素材半体fCHと、これら素材半体fCH間に配置された3つのフィルタ素材とからなり、これら3つのフィルタ素材はその中央のフィルタ素材fCと、このフィルタ素材fCを前後から挟む2つのフィルタ素材fAとを有する。前述の説明から明らかなように、フィルタ素材及び素材半体はフィルタロッドFDf,FDr間にて、その長さが互いに異なり、これらフィルタロッドFDf,FDrは本実施例にて第1種及び第2種フィルタロッドをそれぞれ示す。
下流トラック38f,38rの終端にはその直上にキッカーとしてのローラ状のヘリカルスペーサ54f,56rが回転可能に配置されており、このヘリカルスペーサ54はその回転に伴い、対応する側の下流トラック38の終端から先頭のフィルタロッドFDを間欠的に蹴り出す。
このようにして蹴り出されたフィルタロッドFDは受取りドラム56に受け取られ、この受取りドラム56は下流トラック38f,38rの近傍に回転可能に配置され、下流トラック38と平行な回転軸線を有する。この後、受取りドラム56に受け取られたフィルタロッドFDは移送ドラム列58を経てベルトコンベアに移送され、このベルトコンベアは箱詰め装置(図示しない)に接続されている。
このようにして蹴り出されたフィルタロッドFDは受取りドラム56に受け取られ、この受取りドラム56は下流トラック38f,38rの近傍に回転可能に配置され、下流トラック38と平行な回転軸線を有する。この後、受取りドラム56に受け取られたフィルタロッドFDは移送ドラム列58を経てベルトコンベアに移送され、このベルトコンベアは箱詰め装置(図示しない)に接続されている。
より詳しくは、図4から明らかなように受取りドラム56はその外周面に多数の受取り溝60を有し、これら受取り溝60は受取りドラム56の周方向に等間隔を存して配置されている。受取りドラム56の回転に伴い、各受取り溝60は、下流トラック38f,38rの終端とそれぞれ対応した受取り位置Pf,Prを通過し、この際に、対応する側の下流トラック38の終端から先頭のフィルタロッドFDが蹴り出されることで、このフィルタロッドFDを受け取ることができる。
上述した2つの受取り位置Pf,Prは下流トラック38f,38r間の間隔に相当する間隔、具体的には、受取り位置Pf,Prは受取り溝60のピッチ間隔でみて3ピッチ間隔分だけ受取りドラム56の周方向に離間している。
ここで、回転状態にある受取りドラム56の受取り溝60が下流トラック38から蹴り出されたフィルタロッドFDを確実に受け取るためには、フィルタロッドFDは後続のフィルタロッドFDから分離されると同時に、受取りドラム56の回転方向に偏向されなければならない。
ここで、回転状態にある受取りドラム56の受取り溝60が下流トラック38から蹴り出されたフィルタロッドFDを確実に受け取るためには、フィルタロッドFDは後続のフィルタロッドFDから分離されると同時に、受取りドラム56の回転方向に偏向されなければならない。
このため、図5に示されるように、前述したヘリカルスペーサ54はその周速が下流トラック38上のフィルタロッドFDの走行速度よりも速く、そして、その外周面には螺旋溝62が形成されている。この螺旋溝62はフィルタロッドFDの通過を許容する大きさを有し、そして、その下側部分が下流トラック38上のフィルタロッドFDに上方から嵌め合わされるべく配置されている。
また、螺旋溝62の底には複数の吸引孔からなる吸着域64が例えば2個所形成されており、これら吸着域64は螺旋溝62の溝方向に互いに離間している。ヘリカルスペーサ54の回転に伴い、各吸着域64は下流トラック38側を周期的に通過し、この際、サクションの供給を受け、これにより、下流トラック38上にて先頭のフィルタロッドFDを順次吸着する。即ち、先頭のフィルタロッドFDが螺旋溝62の一方の吸着域64により吸着されると、このフィルタロッドFDはヘリカルスペーサ54の回転により受取りドラム56に向けて加速、つまり、後続のフィルタロッドFDから分離され、そして、螺旋溝62の螺旋形状に従い受取りドラム56の回転方向に偏向される。
この結果、図6から明らかなように、先頭のフィルタロッドFDは、下流トラック38の終端から受取りドラム56の回転方向斜めに向けて蹴り出され、受取りドラム56の受取り溝60に確実に受け取られる。なお、図6中のマークSは吸着域64によるフィルタロッドFDの吸着位置を示しており、この吸着位置はフィルタロッドFDの前端である。
上述したようにして先頭のフィルタロッドFDがヘリカルスペーサ54より蹴り出されると、次のフィルタロッドFDが先頭となる。この後、先頭となったフィルタロッドFDはその前端にて螺旋溝62の他方の吸着域64に吸着されることで、下流トラック38の終端から同様にして蹴り出され、受取りドラム56の受取り溝60に受け取られる。
上述したようにして先頭のフィルタロッドFDがヘリカルスペーサ54より蹴り出されると、次のフィルタロッドFDが先頭となる。この後、先頭となったフィルタロッドFDはその前端にて螺旋溝62の他方の吸着域64に吸着されることで、下流トラック38の終端から同様にして蹴り出され、受取りドラム56の受取り溝60に受け取られる。
図4から明らかなようにフィルタロッドFDf,FDrは、受取りドラム56の受取り位置Pf,Prにて1溝置きの受取り溝60にそれぞれ受け取られ、それ故、受取り位置Prを通過した受取り溝60にはその全てにフィルタロッドFDf,FDrが交互に受け入れられている。
図7及び図8はヘリカルスペーサ54f,54rの平面図及び断面図をそれぞれを示す。図7でみて、ヘリカルスペーサ54の回転軸線は下流トラック38とは直交しておらず、その螺旋溝62のリードに応じ、下流トラック38に対して所定の角度を存して傾斜されている。また、図7にはヘリカルスペーサ54を回転させるモータ66もまた併せて示されており、モータ66は動力伝達経路を介してヘリカルスペーサ54の回転軸に接続されている。具体的には、モータ66の出力軸及びヘリカルスペーサ54の回転軸には出力プーリ68及び駆動プーリ70がそれぞれ取付けられ、これらプーリ68,70は駆動ベルト72を介して接続されている。
図7及び図8はヘリカルスペーサ54f,54rの平面図及び断面図をそれぞれを示す。図7でみて、ヘリカルスペーサ54の回転軸線は下流トラック38とは直交しておらず、その螺旋溝62のリードに応じ、下流トラック38に対して所定の角度を存して傾斜されている。また、図7にはヘリカルスペーサ54を回転させるモータ66もまた併せて示されており、モータ66は動力伝達経路を介してヘリカルスペーサ54の回転軸に接続されている。具体的には、モータ66の出力軸及びヘリカルスペーサ54の回転軸には出力プーリ68及び駆動プーリ70がそれぞれ取付けられ、これらプーリ68,70は駆動ベルト72を介して接続されている。
より詳しくは、図8に示されているように、ヘリカルスペーサ54の回転軸74には円筒形状のホルダ76が軸受を介して取付けられており、ヘリカルスペーサ54はホルダ76の外周面に回転自在に嵌合された状態で、回転軸74の先端に一体的に連結されている。
また、ホルダ76はその内部に吸引通路77が形成されており、この吸引通路77はヘリカルスペーサ54の吸着域64にサクション圧を供給する。
また、ホルダ76はその内部に吸引通路77が形成されており、この吸引通路77はヘリカルスペーサ54の吸着域64にサクション圧を供給する。
更に、図8から明らかなように、ヘリカルスペーサ54の回転軸線は受取り位置Pf,Pr間(下流トラック38f,38r間)を結ぶ水平面Hに対して平行ではなく、水平面Hに対し、その受取り位置に応じた角度を存して傾斜されている。
即ち、受取りドラム56はその外周面が円形であるので、ヘリカルスペーサ54から蹴り出されたフィルタロッドFDが受取りドラム56の回転方向に単に偏向されるだけでは、そのフィルタロッドFDを受取り溝60内に確実に送り込むことができない。しかしながら、上述したようにヘリカルスペーサ54の回転軸線が水平面Hに対して傾斜されていれば、フィルタロッドFDを受け取るべき受取り溝60が受取りドラム56の回転に連れ、受取り位置から受取りドラム56の外周に沿って変位しても、この変位に対してフィルタロッドFDの蹴り出し方向を追従させることができ、この結果、受取り溝60はフィルタロッドFDを確実に受け取ることができる。
即ち、受取りドラム56はその外周面が円形であるので、ヘリカルスペーサ54から蹴り出されたフィルタロッドFDが受取りドラム56の回転方向に単に偏向されるだけでは、そのフィルタロッドFDを受取り溝60内に確実に送り込むことができない。しかしながら、上述したようにヘリカルスペーサ54の回転軸線が水平面Hに対して傾斜されていれば、フィルタロッドFDを受け取るべき受取り溝60が受取りドラム56の回転に連れ、受取り位置から受取りドラム56の外周に沿って変位しても、この変位に対してフィルタロッドFDの蹴り出し方向を追従させることができ、この結果、受取り溝60はフィルタロッドFDを確実に受け取ることができる。
それ故、下流トラック38の終端にて、フィルタロッドFDを案内するガイド78f,78rもまた、そのヘリカルスペーサ54の傾斜に併せて傾斜されている。
図9は受取りドラム56の縦断面を示す。
受取りドラム56はその中心の駆動軸80を備え、この駆動軸80は軸受を介して固定スリーブ82に支持されている。固定スリーブ82は製造機のフレーム84に固定され、そして、その外周面に制御スリーブ86が取外し可能にして取付けられている。
図9は受取りドラム56の縦断面を示す。
受取りドラム56はその中心の駆動軸80を備え、この駆動軸80は軸受を介して固定スリーブ82に支持されている。固定スリーブ82は製造機のフレーム84に固定され、そして、その外周面に制御スリーブ86が取外し可能にして取付けられている。
更に、制御スリーブ86の外周面にはドラムシェル88が軸受を介して回転自在に支持れ、このドラムシェル88に前述した受取り溝60が備えられている。ドラムシェル88は駆動軸80の一端に脱着可能に取付けられ、駆動軸80と一体に回転することができる。
より詳しくは、駆動軸80の先端にはインデックスリング90が連結ねじを介して取付けられており、このインデックスリング90に対して駆動ディスク92がキー94を介して取付けられている。このキー94はインデックスリング90に対する駆動ディスク92の取付け回転角を決定する。
より詳しくは、駆動軸80の先端にはインデックスリング90が連結ねじを介して取付けられており、このインデックスリング90に対して駆動ディスク92がキー94を介して取付けられている。このキー94はインデックスリング90に対する駆動ディスク92の取付け回転角を決定する。
駆動ディスク92は連結ボルト96を介して駆動軸80に連結されているとともに、連結ボルト98を介してドラムシェル88にも連結されている。更に、駆動ディスク92とドラムシェル88との間にもキー100が配置され、このキー100は駆動ディスク92に対するドラムシェル88の取付け回転角を決定する。
一方、ヘリカルスペーサ54側のドラムシェル88の一端部はその外周面がカバーカウル102により覆われており、このカバーカウル102は、図4から明らかなように受取りドラム56の回転方向でみて、受取り位置Pfの上流位置から受取り位置Prを越えた下流位置までの所定の回転角域に亘り、受取りドラム56の周方向に延びている。
一方、ヘリカルスペーサ54側のドラムシェル88の一端部はその外周面がカバーカウル102により覆われており、このカバーカウル102は、図4から明らかなように受取りドラム56の回転方向でみて、受取り位置Pfの上流位置から受取り位置Prを越えた下流位置までの所定の回転角域に亘り、受取りドラム56の周方向に延びている。
受取りドラム56の回転に伴い、受取り溝60がカバーカウル102内に進入すると、受取り溝60はカバーカウル102によりトンネル状となる。カバーカウル102には、受取り位置Pf,Pr間及び受取り位置Prの下流にエア噴出孔104がそれぞれ形成され、これらエア噴出孔104はヘリカルスペーサ54とは反対側、つまり、フィルタロッドFDの蹴り出し方向に向けてカバーカウル102内に開口する一方、エア供給管路106を介して圧縮空気の供給源(図示しない)に接続されている。
従って、受取り溝60内に受け取られたフィルタロッドFDが受取りドラム56の回転に伴い、エア噴出孔104を通過するとき、フィルタロッドFDはエア噴出孔104から噴出される圧縮空気により加速され、その受取り溝60内をドラムシェル88の他端側に向けて移動される。
一方、各受取り溝60には、ドラムシェル88の他端側にロッド状のストッパ108が配置されており、圧縮空気により移動されるフィルタロッドFDはストッパ108に当接し、このストッパ108により受取り溝60内での停止位置が決定される。
一方、各受取り溝60には、ドラムシェル88の他端側にロッド状のストッパ108が配置されており、圧縮空気により移動されるフィルタロッドFDはストッパ108に当接し、このストッパ108により受取り溝60内での停止位置が決定される。
また、各受取り溝60の底にはストッパ108から所定の距離に亘って複数の吸引孔110が形成されており、これら吸引孔110はフィルタロッドFDが停止位置に位置付けられた後にサクション圧の供給を受け、そのフィルタロッドFDを受取り溝60内に吸着保持する。
このため、前述した制御スリーブ86には、吸引孔110にサクション圧を供給する複数の吸引スロット112が形成され、この吸引スロット112は受取りドラム56の周方向に所定の領域に亘って延びている。また、固定スリーブ82には吸引スロット112に連通する吸引通路114が形成され、この吸引通路114は外部のサクション源に接続されている。
このため、前述した制御スリーブ86には、吸引孔110にサクション圧を供給する複数の吸引スロット112が形成され、この吸引スロット112は受取りドラム56の周方向に所定の領域に亘って延びている。また、固定スリーブ82には吸引スロット112に連通する吸引通路114が形成され、この吸引通路114は外部のサクション源に接続されている。
従って、受取り溝60内のフィルタロッドFDは受取りドラム56の回転に伴い、その受取り溝60から脱落することなく前述した移送ドラム列58に向けて搬送される。
なお、上述の説明では、フィルタロッドFDがエア噴出孔104からの圧縮空気によりストッパ108に当接するまで移動されるものとしたが、ストッパ108の手前にてサクションによりフィルタロッドFDに制動を与えて一旦停止させ、この後、ストッパ108に当接するまで、フィルタロッドFDをサクションにより引き付けるようにしてもよい。
なお、上述の説明では、フィルタロッドFDがエア噴出孔104からの圧縮空気によりストッパ108に当接するまで移動されるものとしたが、ストッパ108の手前にてサクションによりフィルタロッドFDに制動を与えて一旦停止させ、この後、ストッパ108に当接するまで、フィルタロッドFDをサクションにより引き付けるようにしてもよい。
前述した移送ドラム列58は図2に示されているように受取りドラム56と同様な溝付きドラムを一列に連ねて構成されており、受取りドラム56上のフィルタロッドFDは移送ドラム列58の各溝付きドラムに順次乗り移りながら移送される。
ここで、ドラム間でのフィルタロッドFDの受渡しを確実にするため、その上流側のドラム、例えば図9の受取りドラム56にはその制御スリーブ86に空気吹き出し溝116が形成されている。この空気吹き出し溝116はフィルタロッドFDが受取りドラム56から移送ドラム列58側の溝付きドラムに乗り移る直前にて吸引孔110に連通し、吸引孔110に比較的弱い圧空を供給する。それ故、このとき、フィルタロッドFDの吸着が打ち消されると同時に、フィルタロッドFDは受取りドラム56から溝付きドラムの受取り溝に向けて押し出され、これらドラム間でのフィルタロッドFDの受渡しが確実になされる。
ここで、ドラム間でのフィルタロッドFDの受渡しを確実にするため、その上流側のドラム、例えば図9の受取りドラム56にはその制御スリーブ86に空気吹き出し溝116が形成されている。この空気吹き出し溝116はフィルタロッドFDが受取りドラム56から移送ドラム列58側の溝付きドラムに乗り移る直前にて吸引孔110に連通し、吸引孔110に比較的弱い圧空を供給する。それ故、このとき、フィルタロッドFDの吸着が打ち消されると同時に、フィルタロッドFDは受取りドラム56から溝付きドラムの受取り溝に向けて押し出され、これらドラム間でのフィルタロッドFDの受渡しが確実になされる。
移送ドラム列58の各溝付きドラムは、受取りドラム56側から検査ドラム116、第1出口ドラム118及び第2出口ドラム120として構成され、検査ドラム116はフィルタロッドFDの品質検査を実施し、検査ドラム116にてフィルタロッドFDの良否が判別される。
検査ドラム116に隣接する第1出口ドラム118はフィルタロッドFDf,FDr毎に独立した吸引経路を備えている。具体的には、第1出口ドラム118の受取り溝は、フィルタロッドFDf,FDrに対応した2種の吸引孔を有し、これら2種の吸引孔は受取り溝内での位置が溝方向でみて互いに異なり、独立した吸引スロットに連通可能である。例えば、図10に示されるように、第1出口ドラム118はフィルタロッドFDfのための吸引スロット122fと、フィルタロッドFDrのための吸引スロット122rとを有する。
検査ドラム116に隣接する第1出口ドラム118はフィルタロッドFDf,FDr毎に独立した吸引経路を備えている。具体的には、第1出口ドラム118の受取り溝は、フィルタロッドFDf,FDrに対応した2種の吸引孔を有し、これら2種の吸引孔は受取り溝内での位置が溝方向でみて互いに異なり、独立した吸引スロットに連通可能である。例えば、図10に示されるように、第1出口ドラム118はフィルタロッドFDfのための吸引スロット122fと、フィルタロッドFDrのための吸引スロット122rとを有する。
また、第1出口ドラム118は排除ドラムとしての機能をも有し、検査ドラム116にて不良品と判別されたフィルタロッドFDは、第1出口ドラム118上を移送される過程にて、排除位置を通過する際、その受取り溝内への圧縮空気の噴出により第1出口ドラム118から排除される(図2参照)。このため、第1出口ドラム118の各受取り溝は吸引孔に加えて、その底に圧縮空気の噴孔を有する。
第1出口ドラム118には排除位置の下流側にてベルトコンベア124が接続されており、このベルトコンベア124は第1出口ドラム118からフィルタロッドFDf,FDrの一方、本実施例ではフィルタロッドFDfを受取り、箱詰め装置に向けて移送する。即ち、第1出口ドラム118では、フィルタロッドFDfのための受取り溝の吸引孔はベルトコンベア124までしかサクション圧の供給を受けず、これにより、フィルタロッドFDfは第1出口ドラム118からベルトコンベア124に乗り移ることができる。
これに対し、第2出口ドラム120は、ベルトコンベア124の下流側にて第1出口ドラム118に隣接しており、第1出口ドラム118からフィルタロッドFDrを受取り、ベルトコンベア126に向けて移送する。このベルトコンベア126もまた、受取ったフィルタロッドFDrを箱詰め装置に供給する。
より詳しくは、図11に示されるように、第2出口ドラム120側の受取り溝128のピッチ間隔は第1出口ドラム118側の受取り溝130のピッチ間隔の2倍となっており、受取り溝128はフィルタロッドFDrの受取り溝130のみと合致し、この受取り溝130との間にてフィルタロッドFDrの受渡しがなされる。
より詳しくは、図11に示されるように、第2出口ドラム120側の受取り溝128のピッチ間隔は第1出口ドラム118側の受取り溝130のピッチ間隔の2倍となっており、受取り溝128はフィルタロッドFDrの受取り溝130のみと合致し、この受取り溝130との間にてフィルタロッドFDrの受渡しがなされる。
図12に示されるように、第2出口ドラム120は前述した受取りドラム56と同様な構造を有し、その受取り溝128は第2出口ドラム120のドラムシェル132に備えられており、このドラムシェル132は受取りドラム56のドラムシェル88と同様な連結構造にして、第2出口ドラム120の駆動軸134に対して脱着可能に連結されている。それ故、図12中、受取りドラム56側の連結構造と同様な構成部材には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
なお、図11及び12中、参照符号136,138は第2出口ドラム120の固定スリーブ及び制御スリーブを示し、これら固定スリーブ134,136に吸引通路及び吸引スロットがそれぞれ形成されている。
検査ドラム116及び第1出口ドラム118もまた、受取りドラム56及び第2出口ドラム120と同様な構造を備え、それらのドラムシェルは脱着可能に取付けられている。
検査ドラム116及び第1出口ドラム118もまた、受取りドラム56及び第2出口ドラム120と同様な構造を備え、それらのドラムシェルは脱着可能に取付けられている。
上述したように移送ドラム列58が第1出口ドラム118及び第2出口ドラム120を備えていれば、これら第1及び第2出口ドラム118,120からフィルタロッドFDf,FDrを別個に取出し、ベルトコンベア124,126を介して対応する箱詰め装置に供給することができる。
上述の実施例では、フィルタロッドFDf,FDrの構成が互いに異なっているが、製造機のフロントトラック18f,38f及びリアトラック18f,38rは同一構成のフィルタロッドをそれぞれ製造することもできる。
上述の実施例では、フィルタロッドFDf,FDrの構成が互いに異なっているが、製造機のフロントトラック18f,38f及びリアトラック18f,38rは同一構成のフィルタロッドをそれぞれ製造することもできる。
この場合、フィルタロッドは第1及び第2出口ドラム118,120からそれぞれ取出すこともできるし、第2出口ドラム120のみから取出すこともできる。第2出口ドラム120のみからフィルタロッドの取出しをなす場合、図13に示されるように第1出口ドラム118は検査ドラム116と同様なフィルタロッドの吸着構造を有し、前述した排除機能を有する排除ドラム140に置換される一方、第2出口ドラム120はそのドラムシェルが図13に示すドラムシェル142に置換される。この場合、ドラムシェル142側の受取り溝144のピッチ間隔は、排除ドラム144側の受取り溝146のピッチ間隔と同一であり、排除ドラム140上の全てのフィルタロッドが第2出口ドラム120を経てベルトコンベア126に供給される。
フロント側及びリア側のトラックにて同一のフィルタロッドが製造される場合、そのフィルタロッドの多量生産が可能となり、これに対し、フロント側及びリア側のトラックにり別種のフィルタロッドが製造されれば、フィルタロッドの多品種少量生産もまた可能となる。
更に、フィルタロッドは、適用されるシガレットの径に応じて径が異なるが、このような径の異なるフィルタロッドの製造にあっても、本実施例の製造機は容易に対処可能である。即ち、受取りドラム56や移送ドラム列58中の各ドラムはそのドラムシェルが取外し可能であり、しかも、ドラムシェルはキー94,100によりその取付け回転角が一義的に決定されるので、フィルタロッドの径に応じた受取り溝を有するドラムシェルに交換するだけで、径が異なる種々のフィルタロッドを製造できる。
更に、フィルタロッドは、適用されるシガレットの径に応じて径が異なるが、このような径の異なるフィルタロッドの製造にあっても、本実施例の製造機は容易に対処可能である。即ち、受取りドラム56や移送ドラム列58中の各ドラムはそのドラムシェルが取外し可能であり、しかも、ドラムシェルはキー94,100によりその取付け回転角が一義的に決定されるので、フィルタロッドの径に応じた受取り溝を有するドラムシェルに交換するだけで、径が異なる種々のフィルタロッドを製造できる。
また、第1出口ドラム118はフィルタロッドFDfに代えて、フィルタロッドFDrを取出すものであってもよい。
更にまた、フィルタロッドFDを構成するフィルタ素材fのタイプや組合せ、また、フィルタ素材の個数等は前述の実施例に限定されず、種々に変更可能である。
更にまた、フィルタロッドFDを構成するフィルタ素材fのタイプや組合せ、また、フィルタ素材の個数等は前述の実施例に限定されず、種々に変更可能である。
12 ホッパ装置(配列形成装置)
26 素材供給経路(配列形成装置)
18f フロント側上流トラック(第1製造ライン)
18r リア側上流トラック(第2製造ライン)
38f フロント側下流トラック(第1製造ライン)
38r リア側下流トラック(第2製造ライン)
40 巻上セクション
46 切断セクション
54f,54r ヘリカルスペーサ(受渡し装置)
56 受取りドラム(受渡し装置)
58 移送ドラム列
118 第1出口ドラム
120 第2出口ドラム
26 素材供給経路(配列形成装置)
18f フロント側上流トラック(第1製造ライン)
18r リア側上流トラック(第2製造ライン)
38f フロント側下流トラック(第1製造ライン)
38r リア側下流トラック(第2製造ライン)
40 巻上セクション
46 切断セクション
54f,54r ヘリカルスペーサ(受渡し装置)
56 受取りドラム(受渡し装置)
58 移送ドラム列
118 第1出口ドラム
120 第2出口ドラム
Claims (4)
- 第1種フィルタロッドを成形する第1製造ラインと、
前記第1成形ラインと並列に延び、前記第1種フィルタロッドと同品種又は異品種の第2種フィルタロッドを前記第1種フィルタロッドと同期して成形する第2製造ラインと、
前記第1及び第2製造ラインの終端に隣接して配置され且つその周方向に所定の間隔を存して多数の受取り溝を有した回転可能な受取りドラムを含み、この受取りドラムの回転に伴い、前記受取りドラムの周方向に離間した受取り位置の受取り溝内に前記第1及び第2製造ラインからの第1種及び第2種フィルタロッドをそれぞれに受け取って移送する受渡し装置と、
前記受取りドラムから第1種及び第2種フィルタロッドを受け取って移送する移送ラインとを備え、
前記移送ラインは、前記受取りドラムに連なるドラム列からなり、
前記ドラム列は、第1種及び第2フィルタロッドから選択された一方の排出を許容する第1出口ドラムと、
前記第1出口ドラムの下流に配置され、第1及び第2種フィルタロッドのうちの他方及び第1及び第2種フィルタロッドの両方の何れかを選択して排出可能な第2出口ドラムと
を含むことを特徴とするフィルタロッドの製造機。 - 前記各製造ラインは、
その始端部に設けられ、製造ライン上に複数種のフィルタ素材が所定の順序で並ぶ配列を繰り返して形成する配列形成装置と、
前記配列形成装置の下流に設けられ、前記配列中の個々のフィルタ素材を互いに密着させた複合素材列とし、この複合素材列を包材により包み込んで複合ロッドに形成する巻上セクションと、
前記巻上セクションの下流に配置され、前記複合ロッドを所定の長さ毎に切断し、前記受渡し装置に供給すべきフィルタロッドを形成する前記第1及び第2製造ラインに共用の切断セクションと
を含むことを特徴とする請求項1に記載のフィルタロッドの製造機。 - 第1種及び第2種フィルタロッドは、同一配列のフィルタ素材を有するが、少なくとも2種のフィルタ素材の長さは異なっていることを特徴とする請求項2に記載のフィルタロッドの製造機。
- 前記受渡し装置は、
前記第1及び第2製造ラインの終端にそれぞれ回転可能に配置され、外周面に螺旋溝を有する第1及び第2ヘリカルスペーサを含み、
前記各ヘリカルスペーサはその回転に伴い、対応する側の製造ラインの終端に到達したフィルタロッドを前記螺旋溝との係合により加速するともに前記受取りドラムの回転方向に偏向させて前記受取りドラムの1溝置きの受取り溝に送り込むことを特徴とする請求項1に記載のフィルタロッドの製造機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004323920A JP2006129806A (ja) | 2004-11-08 | 2004-11-08 | フィルタロッドの製造機 |
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ID=36723861
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-
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- 2004-11-08 JP JP2004323920A patent/JP2006129806A/ja not_active Withdrawn
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