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JP2006127986A - 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法および有機エレクトロルミネッセンス装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法および有機エレクトロルミネッセンス装置 Download PDF

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JP2006127986A
JP2006127986A JP2004316529A JP2004316529A JP2006127986A JP 2006127986 A JP2006127986 A JP 2006127986A JP 2004316529 A JP2004316529 A JP 2004316529A JP 2004316529 A JP2004316529 A JP 2004316529A JP 2006127986 A JP2006127986 A JP 2006127986A
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light emitting
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JP2004316529A
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Tetsuyuki Matsusue
哲征 松末
Hiromasa Inoue
広匡 井上
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 再現性良く製造できる駆動電圧の低い有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、およびその有機エレクトロルミネッセンス素子を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置を提供することである。
【解決手段】 有機EL素子100は、ホール注入電極2、ホール輸送層3、発光層4、第一電子輸送層5、金属層6、第二電子輸送層7および電子注入電極8を備える。金属層6は、第一電子輸送層5と第二電子輸送層7との間に形成される。金属層6の膜厚は、1nm以上2nm以下であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、およびその有機エレクトロルミネッセンス素子を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置に関する。
近年、情報機器の多様化に伴い、一般に使用されているCRT(陰極線管)に比べて消費電力が少ない平面表示素子に対するニーズが高まってきている。このような平面表示素子の一つとして、高効率・薄型・軽量・低視野角依存性等の特徴を有する有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELと略記する)素子が注目されている。
有機EL素子は、ホール注入電極と電子注入電極との間に、ホール輸送層、発光層および電子輸送層が順に形成された積層構造を有する。
電子注入電極としては、例えば、リチウム(Li)およびセシウム(Cs)等のアルカリ金属またはマグネシウム(Mg)等のアルカリ土類金属とアルミニウム(Al)等の金属とを合金化した材料を用いることができる。この場合、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は、電子を電子注入電極から電子輸送層へと注入する際のエネルギー障壁を低下させる役割を担う。それにより、駆動電圧を低下させることができる。
しかし、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は、不安定で反応性が高く容易に酸化する。そのため、上記のような金属材料を電子注入電極として用いた場合、電子注入電極が酸化することにより有機EL素子が劣化しやすい。
ところで、特許文献1には、単独の金属材料からなる陰極に接する有機化合物層に金属をドーピングすることにより駆動電圧を低下させた有機エレクトロルミネッセント素子が提案されている。
特開平10−270171号公報
上記特許文献1の有機エレクトロルミネッセント素子においては、駆動電圧を低下させるためには金属のドーピング濃度を調整する必要がある。しかしながら、金属のドーピング濃度を正確に制御することは困難である。そのため、駆動電圧の低い有機EL素子を再現性良く製造することができない。
本発明の目的は、再現性良く製造できる駆動電圧の低い有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、およびその有機エレクトロルミネッセンス素子を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置を提供することである。
第1の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、ホール注入電極と、光を発生する発光層と、有機材料からなる第1の電子輸送層と、金属からなる金属層と、有機材料からなる第2の電子輸送層と、電子注入電極とを順に備えたものである。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子においては、金属層は有機材料からなる第1の電子輸送層と第2の電子輸送層との間に形成されている。この場合、金属層は外部雰囲気の影響を受けにくくなるので、金属層の酸化が防止される。それにより、駆動電圧を低く抑制しつつ有機エレクトロルミネッセンス素子の劣化を防止することができる。また、金属層の厚さを制御することにより金属の量を容易に調整することができる。これらの結果、長寿命かつ低駆動電圧の有機エレクトロルミネッセンス素子を再現性良く製造することが可能となる。
金属層は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の少なくとも1種を含んでもよい。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動電圧を十分に低下させることができる。
金属層は、リチウムを含んでもよい。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動電圧をより十分に低下させることができる。
金属層の膜厚は、1nm以上2nm以下であってもよい。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子の高い発光効率を維持しつつ駆動電圧を低下させることができる。
第1の電子輸送層と第2の電子輸送層とは、同じ有機材料から形成されてもよい。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造が容易になる。
第1の電子輸送層および第2の電子輸送層は、式(1)で示される分子構造を有する有機化合物を含み、式(1)中のR1〜R3は同一または異なり、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基であってもよい。この場合、電子が第1および第2の電子輸送層により効率よく輸送されるので、有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動電圧を十分に低下させることができる。
Figure 2006127986
第1の電子輸送層および前記第2の電子輸送層は、式(2)で示されるトリス(8-ヒドロキシキノリナト)アルミニウムからなってもよい。この場合、電子が第1および第2の電子輸送層により効率よく輸送されるので、有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動電圧をより十分に低下させることができる。
Figure 2006127986
発光層と第1の電子輸送層とは、同じ有機材料から形成されてもよい。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造が容易になる。
発光層は、500nmよりも大きく650nmよりも小さい波長領域に少なくとも一つの発光ピークを有する光を発生する第1の発光層と、400nmよりも大きく500nmよりも小さい波長領域に少なくとも一つの発光ピークを有する光を発生する第2の発光層とを含んでもよい。この場合、第1の発光層が発生する橙色光と第2の発光層が発生する青色光とにより、白色光を得ることができる。
第2の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、第1の発明に係る1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子と、1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子により発生された光を透過する1または複数の色変換部材とを備えたものである。
第2の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置においては、1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子により発生された光が、1または複数の色変換部材を通過して外部に出射される。また、第1の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子が用いられているので、金属層の酸化を防止できかつ金属の量を容易に調整することができる。したがって、長寿命かつ低駆動電圧の有機エレクトロルミネッセンス装置を再現性良く製造することが可能となる。
第3の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、透光性基板と、透光性基板上に設けられた第1の発明に係る1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子と、透光性基板と1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子との間に設けられる1または複数の色変換部材とを備えたものである。
第3の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置においては、1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子により発生された光が、1または複数の色変換部材および透光性基板を通過して外部に出射される。また、第1の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子が用いられているので、金属層の酸化を防止できかつ金属の量を容易に調整することができる。したがって、長寿命かつ低駆動電圧のバックエミッション構造の有機エレクトロルミネッセンス装置を再現性良く製造することが可能となる。
第4の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、基板と、基板上に設けられた第1の発明に係る1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子と、1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子上に設けられる1または複数の色変換部材とを備えたものである。
第4の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置においては、1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子により発生された光が、1または複数の色変換部材を通過して外部に出射される。また、第1の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子が用いられているので、金属層の酸化を防止できかつ金属の量を容易に調整することができる。したがって、長寿命かつ低駆動電圧のトップエミッション構造の有機エレクトロルミネッセンス装置を再現性良く製造することが可能となる。
第5の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、ホール注入電極上に光を発生する発光層を形成する工程と、発光層上に有機材料からなる第1の電子輸送層を形成する工程と、第1の電子輸送層上に金属からなる金属層を形成する工程と、金属層上に有機材料からなる第2の電子輸送層を形成する工程と、第2の電子輸送層上に電子注入電極を形成する工程とを備えたものである。なお、ホール注入電極上に他の層を介して発光層が形成されてもよい。
第5の発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法においては、金属層は有機材料からなる第1の電子輸送層と第2の電子輸送層との間に形成される。この場合、金属層は外部雰囲気の影響を受けにくくなるので、金属層の酸化が防止される。それにより、駆動電圧を低く抑制しつつ有機エレクトロルミネッセンス素子の劣化を防止することができる。また、金属層の厚さを制御することにより金属の量を容易に調整することができる。これらの結果、長寿命かつ低駆動電圧の有機エレクトロルミネッセンス素子を再現性良く製造することが可能となる。
本発明によれば、金属層の酸化を防止しかつ金属の量を容易に調整することができる。それにより、長寿命かつ低駆動電圧の有機エレクトロルミネッセンス素子を再現性良く製造することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELと略記する)素子およびそれを備える有機EL装置について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る有機EL素子を示す模式的な断面図である。
図1に示す有機EL素子100の作製時には、例えばインジウム−スズ酸化物(ITO)またはインジウム−亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電膜からなるホール注入電極2上に、ホール輸送層3、発光層4、第一電子輸送層5、金属層6および第二電子輸送層7を順に形成する。さらに、この第二電子輸送層7上に、例えばアルミニウム等からなる電子注入電極8を形成する。
ホール輸送層3は、例えば、下記式(3)に示されるN,N'-ジ(1-ナフチル)-N,N'-ジフェニル-ベンジジン(N,N'-Di(1-naphthyl)-N,N'-diphenyl-benzidine)(以下、NPBと略記する)からなる。
Figure 2006127986
発光層4は、例えば、下記式(2)に示されるトリス(8-ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum)(以下、Alq3と略記する)からなる。
Figure 2006127986
第一電子輸送層5および第二電子輸送層7としては、例えば、下記式(1)に示される分子構造を有するアルミニウム錯体を用いることができる。
Figure 2006127986
式(1)において、R1〜R3は互いに同一であってもよいし、互いに異なってもよく、式(1)中のキノリン環のいずれの位置にあってもよい。式(1)中のR1〜R3は、水素原子、ハロゲン原子または炭素数が4以下のアルキル基を示す。
本実施の形態において第一電子輸送層5および第二電子輸送層7として用いることができるアルミニウム錯体は、例えば、Alq3である。この場合、電子注入電極8から注入された電子は、第一電子輸送層5および第二電子輸送層7により効率よく発光層4へと輸送される。それにより、有機EL素子100の駆動電圧を低下させることができる。
また、第一電子輸送層5および第二電子輸送層7としては、例えば、下記式(4)に示される3-(4-ビフェニリル)-4-フェニル-5-tert-ブチルフェニル-1,2,4-トリアゾール(3-(4Biphenylyl)-4-phenyl-5-tert-butylphenyl-1,2,4-triazole)(略称:TAZ)等のトリアゾール誘導体、下記式(5)に示される2,2'-(1,3-フェニレン)ビス[6-[4-(1,1-ジメチルエチル)フェニル]]-1,3,4-オキサジアゾール(2,2'-(1,3-Phenylene)bis[6-[4-(1,1-dimethylethyl)phenyl]]-1,3,4-Oxadiazole)(略称:OXD)等のオキサジアゾール誘導体、下記式(6)に示される2,9-ジメチル-4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン(2,9-Dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-phenanthroline)(略称:BCP)等のバソフェナントロリン誘導体等の有機材料を用いてもよい。
Figure 2006127986
Figure 2006127986
Figure 2006127986
なお、第一電子輸送層5と第二電子輸送層7とは、互いに異なる材料により形成されてもよいが、同じ材料から形成されることが好ましい。この場合、有機EL素子100の製造が容易になる。
また、発光層4として電子輸送性の材料(例えば、Alq3)を用いる場合、発光層4と第一電子輸送層5とは、同じ材料から形成されてもよい。それにより、有機EL素子100の製造が容易になる。
金属層6の材料としては、リチウム(Li)およびセシウム(Cs)等のアルカリ金属、マグネシウム(Mg)等のアルカリ土類金属またはそれらの合金等を用いることができる。金属層6の膜厚は0.5nm以上3nm以下であることが好ましく、1nm以上2nm以下であることがより好ましい。この場合、高い発光効率を維持しつつ駆動電圧を低下させることができる。
上記の有機EL素子100においては、ホール注入電極2と電子注入電極8との間に電圧を印加することにより、ホール注入電極2からホールが注入され、電子注入電極8から電子が注入される。ホールはホール輸送層3を通して発光層4に輸送され、電子は第二電子輸送層7、金属層6および第一電子輸送層5を通して発光層4に輸送され、発光層4においてホールと電子とが再結合し、発光層4が発光する。
本実施の形態の有機EL素子100においては、金属層6は有機材料からなる第一電子輸送層5と第二電子輸送層7との間に形成されている。この場合、金属層6は外部雰囲気の影響を受けにくくなるので、金属層6が酸化することが防止される。それにより、駆動電圧を低く抑制しつつ有機EL素子100の劣化を防止することができる。
また、金属層6の厚さを制御することにより金属の量を容易に調整することができる。ここで、金属層6の厚さの制御は、金属のドーピング濃度の制御に比べて容易である。したがって、再現性良く有機LE素子100を製造することができる。
これらの結果、長寿命かつ低駆動電圧の有機EL素子100を再現性良く製造することが可能となる。
なお、電子注入電極8としては、インジウム−スズ酸化物(ITO)またはインジウム−亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電膜を用いてもよい。この場合、ホール注入電極2側および電子注入電極8側の両方から光を取り出すことが可能となる。
また、ホール注入電極2または電子注入電極8に反射層を設けてもよい。この場合、電子注入電極8側またはホール注入電極2側から出射される光量が増加し、有機EL素子100の発光効率を向上させることができる。反射層の材料としては、クロム(Cr)、銀(Ag)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)またはそれらの合金等を用いることができる。
また、上記実施の形態においては、発光層4の材料としてAlq3を用いて緑色発光を得ているが、発光層4の材料を変更することにより赤色発光または青色発光等の他の発光色を得てもよい。
赤色発光を得る場合、発光層4は、例えば、Alq3をホスト材料とし、下記式(7)に示されるルブレン(Rubrene)を補助ドーパントとし、下記式(8)に示される(2-(1,1-ジメチルエチル)-6-(2-(2,3,6,7-テトラヒドロ-1,1,7,7-テトラメチル-lII,5II-ベンゾ〔ij〕キノリジン-9-イル)エテニル)-4H-ピラン-4-イリデン)プロパンジニトリル((2-(1,1-Dimethylethyl)-6-(2-(2,3,6,7-tetrahydro-1,1,7,7-tetramethyl-lII,5II-benzo〔ij〕quinolizin-9-yl)ethenyl)-4H-pyran-4-ylidene)propanedinitrile)(略称:DCJTB)を発光ドーパントとして形成される。この場合、発光ドーパントは発光し、補助ドーパントは、ホスト材料から発光ドーパントへのエネルギーの移動を促進することにより発光ドーパントの発光を補助する役割を担う。
Figure 2006127986
Figure 2006127986
青色発光を得る場合、発光層4は、例えば、下記式(9)に示されるターシャリー-ブチル置換ジナフチルアントラセン(tert-butyl substituted dinaphthylanthracene)(以下、TBADNと略記する)をホスト材料とし、下記式(10)に示す1,4,7,10-テトラ-ターシャリー-ブチルペリレン(1,4,7,10-Tetra-tert-butylPerylene)(以下、TBPと略記する)を発光ドーパントとして形成される。
Figure 2006127986
Figure 2006127986
また、緑色発光を得る場合、発光層4は、TBADNをホスト材料とし、下記式(11)に示す5,12-ビス(4-ターシャリー-ブチルフェニル)-ナフタセン(5,12-Bis(4-tert-butylphenyl)-naphthacene)(略称:tBuDPN)または下記式(12)に示される3-(2-ベンゾチアゾールイル)-7-(ジエチルアミノ)クマリン(3-(2-Benzothiazolyl)-7-(diethylamino)coumarin)(略称:クマリン6)を発光ドーパントとして形成してもよい。
Figure 2006127986
Figure 2006127986
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る有機EL素子を示す模式的な断面図である。
第2の実施の形態に係る有機EL素子101は、図1の有機EL素子100の発光層4の代わりに橙色発光を得ることが可能な橙色発光層4Oおよび青色発光を得ることが可能な青色発光層4Bが設けられる点を除き第1の実施の形態に係る有機EL素子100と同様の構成を有する。
橙色発光層4Oは、例えば、NPBをホスト材料とし、下記式(13)に示す5,12-ビス(4-(6-メチルベンゾチアゾール-2-イル)フェニル)-6,11-ジフェニルナフタセン(5,12-Bis(4-(6-methylbenzothiazol-2-yl)phenyl)-6,11-diphenylnaphthacene)(以下、DBzRと略記する)を発光ドーパントとして形成される。それにより、橙色発光層4Oは500nmよりも大きく650nmよりも小さいピーク波長を有する橙色光を発生する。
Figure 2006127986
青色発光層4Bは、例えば、TBADNをホスト材料とし、TBPを発光ドーパントとして形成される。それにより、青色発光層4Bは、400nmよりも大きく500nmよりも小さいピーク波長を有する青色光を発生する。
上記実施の形態に係る有機EL素子101においては、橙色発光層4Oおよび青色発光層4Bが発光することにより白色発光を得ることができる。
金属層6は有機材料からなる第一電子輸送層5と第二電子輸送層7との間に形成されている。この場合、金属層6は外部雰囲気の影響を受けにくくなるので、金属層6が酸化することが防止される。それにより、駆動電圧を低く抑制しつつ有機EL素子101の劣化を防止することができる。
また、金属層6の厚さを制御することにより金属の量を容易に調整することができる。ここで、金属層6の厚さの制御は、金属のドーピング濃度の制御に比べて容易である。したがって、再現性良く有機LE素子101を製造することができる。
これらの結果、長寿命かつ低駆動電圧の白色発光の有機EL素子101を再現性良く製造することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る有機EL装置を示す模式的な断面図である。
図3の有機EL装置においては、ガラスまたはプラスチック等からなる透明の基板1上に、例えば酸化シリコン(SiO2 )からなる層と窒化シリコン(SiNX )からなる層との積層膜11が形成される。
積層膜11上の一部にポリシリコン層等からなるチャネル領域12が形成される。チャネル領域12上には、ドレイン電極13d、ソース電極13sおよびゲート酸化膜14が形成される。ゲート酸化膜14上にゲート電極15が形成される。この、チャネル領域12、ドレイン電極13d、ソース電極13s、ゲート酸化膜14およびゲート電極15によりTFT(薄膜トランジスタ)20が形成される。
ゲート電極15を覆うようにゲート酸化膜14上に第1の層間絶縁膜16が形成される。ドレイン電極13dおよびソース電極13sを覆うように第1の層間絶縁膜16上に第2の層間絶縁膜17が形成される。
なお、ゲート酸化膜14は、例えば窒化シリコンからなる層と酸化シリコンからなる層との積層構造を有する。また、第1の層間絶縁膜16は、例えば酸化シリコンからなる層と窒化シリコンからなる層との積層構造を有し、第2の層間絶縁膜17は、例えば窒化シリコンからなる。
第2の層間絶縁膜17上に、赤色カラーフィルタ層CFR、緑色カラーフィルタ層CFGおよび青色カラーフィルタ層CFBがそれぞれ形成される。赤色カラーフィルタ層CFRは、赤色の波長領域の光を通過させ、緑色カラーフィルタ層CFGは、緑色の波長領域の光を通過させ、青色カラーフィルタ層CFBは、青色の波長領域の光を通過させる。
各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBは、例えばガラスまたはプラスチック等の透明な材料からなる。また、各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBとして、CCM(色彩転換媒体)を用いてもよく、ガラスまたはプラスチック等の透明な材料およびCCMの両方を用いてもよい。
赤色カラーフィルタ層CFR、緑色カラーフィルタ層CFGおよび青色カラーフィルタ層CFBを覆うように第2の層間絶縁膜17上に、例えばアクリル樹脂等からなる第1の平坦化層18が形成される。
赤色カラーフィルタ層CFRの上方の第1の平坦化層18上に有機EL素子100Rが形成され、緑色カラーフィルタ層CFGの上方の第1の平坦化層18上に有機EL素子100Gが形成され、青色カラーフィルタ層CFBの上方の第1の平坦化層18上に有機LE素子100Bが形成される。
各有機EL素子100R,100G,100Bは、図1の有機EL素子100と同様の構造を有する。有機EL素子100Rは図1の発光層4として赤色に発光する赤色発光層4Rを有し、有機EL素子100Gは図1の発光層4として緑色に発光する緑色発光層4Gを有し、有機EL素子100Bは図1の発光層4として青色に発光する青色発光層4Bを有する。なお、赤色発光層4B、緑色発光層4Gおよび青色発光層4Bとしては、第1の実施の形態において説明した材料を用いることができる。
ホール注入電極2は有機EL素子ごとに形成され、有機EL素子間の領域においてホール注入電極2を覆うように絶縁性の第2の平坦化層19が形成される。また、ホール注入電極2は、TFT20のドレイン電極13dに接続される。
上記の有機EL装置においては、有機EL素子100Rの赤色発光層4R、有機EL素子100Gの緑色発光層4Gおよび有機EL素子100Bの青色発光層4Bがそれぞれ赤色、緑色および青色に発光する。
各有機EL素子100R,100G,100Bから出射された光は、各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBおよび透明の基板1を通じて外部に取り出される。
以上のように、基板1上に積層膜11、TFT20、第1の層間絶縁膜16、第2の層間絶縁膜17、各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFB、第1の平坦化層18、第2の平坦化層19および各有機EL素子100R,100G,100Bが形成されることにより、バックエミッション構造の有機EL装置が完成する。
本実施の形態の有機EL装置においては、各有機EL素子100R,100G,100Bの金属層6は有機材料からなる第一電子輸送層5と第二電子輸送層7との間に形成されている。この場合、金属層6は外部雰囲気の影響を受けにくくなるので、金属層6が酸化することが防止される。それにより、駆動電圧を低く抑制しつつ各有機EL素子100R,100G,100Bの劣化を防止することができる。
また、金属層6の厚さを制御することにより金属の量を容易に調整することができる。ここで、金属層6の厚さの制御は、金属のドーピング濃度の制御に比べて容易である。したがって、再現性良く有機LE素子100R,100G,100Bを製造することができる。
これらの結果、長寿命かつ低駆動電圧の有機EL装置を再現性良く製造することが可能となる。
(第4の実施の形態)
図4は、本発明の第4の実施の形態に係る有機EL装置を示す模式的な断面図である。図4の有機EL装置は以下の点で図3の有機EL装置と構造が異なる。
図4の有機EL装置においては、図3の有機EL装置と同様に、基板1上に積層膜11、TFT20、第1の層間絶縁膜16、第2の層間絶縁膜17、第1の平坦化層18、第2の平坦化層19および各有機EL素子100R,100G,100Bが形成される。
その後、各有機EL素子100R,100G,100B上に、透明の接着剤層23を介してオーバーコート層22、各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBおよび透明の透明の封止基板21が順に積層された積層体が接着される。これにより、トップエミッション構造の有機EL装置が完成する。
各有機EL素子100R,100G,100Bから出射された光は、各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBおよび透明の封止基板21を通じて外部に取り出される。
なお、図4の有機EL装置においては、基板1は半導体基板およびフレキシブル基板等の不透明な材料により形成されてもよい。また、各有機EL素子100R,100G,100Bのホール注入電極2は、例えば、インジウム−スズ酸化物(ITO)またはインジウム−亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電膜とクロム、銀、白金またはアルミニウム等からなる反射層とを積層することにより形成される。この場合、ホール注入電極2は、赤色発光層4R、緑色発光層4Gおよび青色発光層4Bにより発生された光を封止基板21側へ反射する。
電子注入電極8は、例えば、インジウム−スズ酸化物(ITO)またはインジウム−亜鉛酸化物(IZO)等の透明導電膜からなる。オーバーコート層22は、例えばアクリル樹脂等からなる。封止基板21としては、例えば、ガラスおよび酸化シリコンからなる層または窒化シリコンからなる層を用いることができる。
本実施の形態の有機EL装置においては、トップエミッション構造であることによりTFT20上の領域も画素領域として用いることができる。すなわち、図4の有機EL装置では、図3の各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBよりも大きいカラーフィルタ層CFR,CFG,CFBを用いることができる。それにより、より広い領域を画素領域として用いることができるので、有機EL装置の輝度が向上する。
なお、図3および図4の有機EL装置においては、第2の平坦化層19上にホール注入電極2、ホール輸送層3、発光層(赤色発光層4R、緑色発光層4Gまたは青色発光層4B)、第一電子輸送層5、金属層6、第二電子輸送層7および電子注入電極8が順に形成されているが、第2の平坦化層19上に電子注入電極8、第二電子輸送層7、金属層6、第一電子輸送層5、発光層(赤色発光層4R、緑色発光層4Gまたは青色発光層4B)、ホール輸送層3およびホール注入電極2を順に形成してもよい。
また、図3および図4の有機EL装置においては、各有機EL素子100R,100G,100Bから出射される光の色純度を高めるために、カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBを設けているが、カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBを設けなくてもよい。
また、図3および図4の構造を有する有機EL装置において、有機EL素子100R,100G,100Bの代わりに、図2の有機EL素子101を用いてもよい。有機EL素子101を用いた有機EL装置においては、有機EL素子101から出射された白色光は、各カラーフィルタ層CFR,CFG,CFBにより赤色光、緑色光および青色光に変換される。この場合、有機EL素子101からの白色発光によりフルカラー表示を得ることができる。したがって、赤色、緑色および青色に発光する各有機EL素子100R,100G,100Bを別個に作製する必要がないので、有機EL装置の作製が容易になる。
第1〜第4の実施の形態においては、第一電子輸送層5が第1の電子輸送層に相当し、第二電子輸送層7が第2の電子輸送層に相当し、橙色発光層4Oが第1の発光層に相当し、青色発光層4Bが第2の発光層に相当し、基板1が透光性基板または基板に相当し、赤色カラーフィルタ層CFR、緑色カラーフィルタ層CFGおよび青色カラーフィルタ層CFBが色変換部材に相当する。
以下、実施例および比較例の有機EL素子を作製し、作製した有機EL素子の10mA/cm2 での発光効率および駆動電圧を測定した。なお、測定は室温で行った。
(実施例1)
実施例1においては、図1の構造を有する有機EL素子を以下の条件で作製した。
ホール注入電極2は、膜厚80nmを有し、インジウム−スズ酸化物(ITO)からなる。ホール輸送層3は、膜厚50nmを有し、NPBからなる。発光層4は、膜厚60nmを有し、Alq3からなる。
第一電子輸送層5は、膜厚10nmを有し、Alq3からなる。金属層6は、膜厚2nmを有し、リチウムからなる。第二電子輸送層7は、膜厚5nmを有し、Alq3からなる。電子注入電極8は、膜厚200nmを有し、アルミニウムからなる。
以上の条件で作製した有機EL素子の発光効率は1.8cd/Aであり、駆動電圧は11.0Vであった。
(実施例2)
実施例2においては、金属層6の膜厚を1nmとした点を除いて実施例1と同じ有機EL素子を作製した。
実施例2の有機EL素子の発光効率は2.0cd/Aであり、駆動電圧は11.0Vであった。
(実施例3)
実施例3においては、金属層6の膜厚を0.5nmとした点を除いて実施例1と同じ有機EL素子を作製した。
実施例3の有機EL素子の発光効率は1.6cd/Aであり、駆動電圧は16.5Vであった。
(実施例4)
実施例4においては、金属層6の膜厚を3nmとした点を除いて実施例1と同じ有機EL素子を作製した。
実施例4の有機EL素子の発光効率は1.1cd/Aであり、駆動電圧は14.5Vであった。
(実施例5)
実施例5においては、ホール注入電極2として膜厚100nmのインジウム−亜鉛酸化物(IZO)を用い、電子注入電極8として膜厚100nmの銀および膜厚20nmのITOからなる積層膜を用い、第二電子輸送層7の膜厚を10nmにした点を除いて実施例1と同じ有機EL素子を作製した。
実施例5の有機EL素子の発光効率は6.5cd/Aであり、駆動電圧は12.5Vであった。
(実施例6)
実施例6においては、図2の構造を有する有機EL素子を以下の条件で作製した。
ホール注入電極2は、膜厚100nmの銀および膜厚20nmのITOの積層膜からなる。ホール輸送層3は、膜厚50nmを有し、NPBからなる。
橙色発光層4Oは、膜厚30nmを有し、NPBからなるホスト材料にDBzRからなる発光ドーパントを添加することにより形成される。青色発光層4Bは、膜厚40nmを有し、TBADNからなるホスト材料にTBPからなる発光ドーパントを添加することにより形成される。
第一電子輸送層5は、膜厚10nmを有し、Alq3からなる。金属層6は、膜厚2nmを有し、リチウムからなる。第二電子輸送層7は、膜厚10nmを有し、Alq3からなる。電子注入電極8は、膜厚100nmを有し、IZOからなる。
実施例6の有機EL素子の発光効率は8.2cd/Aであり、駆動電圧は13.0Vであった。
(比較例1)
比較例1においては、第二電子輸送層7を設けなかった点を除いて実施例1と同じ有機EL素子を作製した。
比較例1の有機EL素子の発光効率は2.2cd/Aであり、駆動電圧は10.5Vであった。
(比較例2)
比較例2においては、第一電子輸送層5として、膜厚10nmを有し、Alq3とリチウムとから形成される混合層を設け、第二電子輸送層7を設けなかった点を除いて実施例1と同じ有機EL素子を作成した。なお、第一電子輸送層5におけるAlq3とリチウムとの分子比は1:1である。
比較例2の有機EL素子の発光効率は2.1cd/Aであり、駆動電圧は11.5Vであった。
(比較例3)
比較例3においては、ホール注入電極2として膜厚100nmのIZOを用い、電子注入電極8として膜厚100nmの銀および膜厚20nmのITOからなる積層膜を用い、第二電子輸送層7を設けなかった点を除いて実施例1と同じ有機EL素子を作製した。
比較例3の有機EL素子は発光しなかった。
(評価)
表1に、実施例1〜6および比較例1〜3の有機EL素子の各層の条件を示す。表2に、実施例1〜6および比較例1〜3における発光効率および駆動電圧の測定結果を示す。
Figure 2006127986
Figure 2006127986
(実施例1〜4、比較例1および比較例2の評価)
表2に示すように、実施例1〜4の有機EL素子の発光効率および駆動電圧は、比較例1および比較例2の有機EL素子の発光効率および駆動電圧とほぼ同等の値である。
比較例1の有機EL素子は、アルミニウムとリチウムとの積層膜を電子注入電極として用いる従来の一般的な有機EL素子と同じ構造を有している。比較例1の有機EL素子においては、金属層6は、電子を電子注入電極8から第一電子輸送層5へと注入する際のエネルギー障壁を低下させる役割を担う。それにより、駆動電圧を低下させることができる。しかし、比較例1の有機EL素子の構造では、金属層6が外部雰囲気の影響を受け酸化しやすい。
比較例2の有機EL素子は、Alq3とリチウムとからなる混合層を第一電子輸送層5として用いている。この場合、混合層のリチウムの酸化は防止されるが、Alq3とリチウムとの分子比を制御することが困難であり、有機EL素子を再現性良く作製することができない。
一方、実施例1〜4の有機EL素子においては、金属層6は第一電子輸送層5と第二電子輸送層7との間に形成されているので、外部雰囲気の影響を受けにくい。それにより、金属層6が酸化することが防止されている。また、金属層6の厚さを制御することにより金属の量を容易に調整することができる。したがって、再現性良く有機EL素子を作製することができる。
すなわち、実施例1〜4においては、発光特性を低下させることなく比較例1および比較例2に比べて再現性良く有機EL素子を作製することができる。
また、特に、実施例1および実施例2の有機EL素子の発光効率および駆動電圧は、実施例3および実施例4の有機EL素子に比べて改善されている。このことから、金属層6の膜厚は1nm以上2nm以下であることがより好ましいと言える。
(実施例5および比較例3の評価)
表2に示すように、実施例5の有機EL素子の発光効率は、実施例1および実施例2の発光効率に比べて高い。実施例5の有機EL素子においては、電子注入電極8の銀が反射層としての役割を担う。この場合、電子注入電極8は、発光層4により発光された光をホール注入電極2側へ反射するので、発光効率を向上させることができる。また、実施例5の有機EL素子の駆動電圧は、実施例1および実施例2の有機EL素子の駆動電圧とほぼ同等である。すなわち、実施例5の構成においては、駆動電圧を十分に抑制しつつ発光効率を向上させることができる。なお、比較例3の有機EL素子は発光しなかった。
(実施例6の評価)
表2に示すように、実施例6の有機EL素子の発光効率は、実施例1および実施例2の発光効率に比べて高い。実施例6の有機EL素子においては、ホール注入電極2の銀が反射層としての役割を担う。この場合、ホール注入電極2は、橙色発光層4Oおよび青色発光層4Bにより発生された白色光を電子注入電極8側へ反射するので、発光効率を向上させることができる。また、実施例6の有機EL素子の駆動電圧は、実施例1および実施例2の有機EL素子の駆動電圧とほぼ同等である。すなわち、複数の発光層により白色光を発生する構成を有する有機EL素子においても、第一電子輸送層5と第二電子輸送層7との間に金属層6を設けることにより、発光特性を低下させることなく再現性良く有機EL素子を作製することができる。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、およびその有機エレクトロルミネッセンス素子を備えた有機エレクトロルミネッセンス装置は、各種光源または各種表示装置等に有効に利用できる。
本発明の第1の実施の形態に係る有機EL素子を示す模式的な断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る有機EL素子を示す模式的な断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る有機EL装置を示す模式的な断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る有機EL装置を示す模式的な断面図である。
符号の説明
1 基板
2 ホール注入電極
3 ホール輸送層
4 発光層
4O 橙色発光層
4B 青色発光層
4R 赤色発光層
4G 緑色発光層
5 第一電子輸送層
6 金属層
7 第二電子輸送層
8 電子注入電極
CFR 赤色カラーフィルタ層
CFG 緑色カラーフィルタ層
CFB 青色カラーフィルタ層

Claims (13)

  1. ホール注入電極と、
    光を発生する発光層と、
    有機材料からなる第1の電子輸送層と、
    金属からなる金属層と、
    有機材料からなる第2の電子輸送層と、
    電子注入電極とを順に備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記金属層は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 前記金属層は、リチウムを含むことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記金属層の膜厚は、1nm以上2nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記第1の電子輸送層と前記第2の電子輸送層とは、同じ有機材料から形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 前記第1の電子輸送層および前記第2の電子輸送層は、式(1)で示される分子構造を有する有機化合物を含み、式(1)中のR1〜R3は同一または異なり、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
    Figure 2006127986
  7. 前記第1の電子輸送層および前記第2の電子輸送層は、式(2)で示されるトリス(8-ヒドロキシキノリナト)アルミニウムからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
    Figure 2006127986
  8. 前記発光層と前記第1の電子輸送層とは、同じ有機材料から形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記発光層は、500nmよりも大きく650nmよりも小さい波長領域に少なくとも一つの発光ピークを有する光を発生する第1の発光層と、
    400nmよりも大きく500nmよりも小さい波長領域に少なくとも一つの発光ピークを有する光を発生する第2の発光層とを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子と、
    前記1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子により発生された光を透過する1または複数の色変換部材とを備えることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  11. 透光性基板と、
    前記透光性基板上に設けられた請求項1〜9のいずれかに記載の1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子と、
    前記透光性基板と前記1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子との間に設けられる1または複数の色変換部材とを備えることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  12. 基板と、
    前記基板上に設けられた請求項1〜9のいずれかに記載の1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子と、
    前記1または複数の有機エレクトロルミネッセンス素子上に設けられる1または複数の色変換部材とを備えることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  13. ホール注入電極上に光を発生する発光層を形成する工程と、
    前記発光層上に有機材料からなる第1の電子輸送層を形成する工程と、
    前記第1の電子輸送層上に金属からなる金属層を形成する工程と、
    前記金属層上に有機材料からなる第2の電子輸送層を形成する工程と、
    前記第2の電子輸送層上に電子注入電極を形成する工程とを備えたことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
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