JP2006127482A - 環境負荷集計装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製品のライフステージの定義がメーカ毎に異なる場合でも、サプライヤがライフステージにおける投入および排出のデータをメーカ毎に登録する必要をなくす。
【解決手段】記憶部20には、部品情報、工程情報、および、製品のライフステージに割り当てる基本工程の情報(ステージ定義情報)が記憶されている。工程情報は、環境負荷項目の情報、対象工程に対応する基本工程の情報、および、対象工程が紐付けられた部品の情報を有する。基本工程とは所定の規則に従って定義された製品の製造に関する工程であり、各ユーザに共通の定義情報である。演算部10は、各部品の部品情報を用いて指定製品を構成する各部品を特定し、特定した各部品に紐付けられている各工程情報を検索し、ステージ定義情報を用いて検索した各工程情報をライフステージ毎に分類して、各工程情報に含まれている環境負荷項目の情報を各ライフステージ毎に集計する。
【選択図】図1
【解決手段】記憶部20には、部品情報、工程情報、および、製品のライフステージに割り当てる基本工程の情報(ステージ定義情報)が記憶されている。工程情報は、環境負荷項目の情報、対象工程に対応する基本工程の情報、および、対象工程が紐付けられた部品の情報を有する。基本工程とは所定の規則に従って定義された製品の製造に関する工程であり、各ユーザに共通の定義情報である。演算部10は、各部品の部品情報を用いて指定製品を構成する各部品を特定し、特定した各部品に紐付けられている各工程情報を検索し、ステージ定義情報を用いて検索した各工程情報をライフステージ毎に分類して、各工程情報に含まれている環境負荷項目の情報を各ライフステージ毎に集計する。
【選択図】図1
Description
本発明は、製品の各ライフステージにおける環境影響情報を集計する技術に関し、特に、EuP指令における「エコロジカルプロファイル」の作成を支援する技術に関する。
自動車に関するEUの規制としてELV(End-of Life Vehicles)がある。ELVでは、自動車の部品に、鉛、水銀、6価クロム、カドミウムなどを使用することを原則禁止している。通常、自動車の部品点数は数万にも及ぶ。また、多くの部品サプライヤが自動車メーカに部品を提供している。したがって、自動車メーカが自動車を構成する部品の1つ1つについて、禁止物質が使われているか否かを調べることは容易でない。このため、IMDS(International Material System)が利用されている。IMDSは、インターネットなどのネットワーク上に設けられたデータベースシステムである。部品サプライヤは、製品(自動車部品)の構成部品の材料、物質データをネットワークを介してIMDSに登録することができ、自動車メーカは、IMDSに登録された内容を閲覧することで、自社製品に利用されている部品をチェックすることができる(非特許文献1)。
市川芳明著 「新たな規制をビジネスチャンスに変える環境経営戦略」 中央法規出版 2004年7月10日 p.5 図17
近年、EUにおいて、EuP(Proposal for a DIRECTIVE on establishing a framework for the setting of Eco-design for Energy Using Products:エネルギー使用製品に対するエコデザイン要求設定枠組みに関する指令)が提案された。従来のライフサイクル評価の考え方では、自社内にてライフサイクルの全ステージを調査し推定するようなクローズしたデータ収集に終わっていたが、グローバルに部品が調達され高度に分業化された現在の社会においてサプライチェーンを意識したデータ収集をする必要性がでてきた。すなわち、実社会におけるライフステージは、サプライチェーンそのものと言ってよく、このサプライチェーンにおけるライフステージのデータを収集することが新たな課題として浮び上がった。このため、EuPでは、ライフサイクルの各ライフステージでの投入および排出を定量的に評価した「エコロジカルプロファイル」を作成し、製品の環境側面の設計を実施することを義務化している。
上記のIDMSをEuPに適用できるようにするために、製品の構成部品の材料、物質データのみならず、構成部品の製造(組立)工程における投入および排出のデータも登録するように変更することが考えられる。しかし、EuPは、エネルギー使用製品のライフサイクルを定義するが、ライフサイクルを構成する各ライフステージを定義していない。各メーカによってライフステージの定義が異なる場合も考えられる。このため、各ライフステージにおける投入および排出のデータ収集範囲がメーカ毎に異なり、サプライヤは、メーカ毎に異なるデータをIMDSに登録しなければならない。
また、構成部品の原価情報が、最終製品の各ライフステージにおける投入および排出のデータとして集計された状態では推定できなくても、当該構成部品の製造工程における投入および排出のデータから推定できる場合がある。したがって、サプライヤの許可なしで、当該サプライヤの構成部品の製造工程における投入および排出のデータをメーカが閲覧できないようにする仕組みが必要である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、製品の各ライフステージの定義がメーカ毎に異なる場合でも、サプライヤが各ライフステージにおける投入および排出のデータをメーカ毎に登録しておく必要のない技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、サプライヤが見せたくないデータを、部品の納品先であるメーカに対しても非公開にできる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様では、EuP等の法規で定義されたライフサイクルの各ライフステージを、各ユーザに共通の基本工程を用いて、ユーザが独自に定義できるようにする。これと共に、ユーザが独自に採用する工程を、該基本工程に対応付けて管理する。
例えば、本発明の第1の態様は、製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷集計装置であって、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報が記憶された部品情報記憶手段と、
製品を含む部品の提供者によって定義された部品の製造に関する工程の情報であり、当該工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報と、所定の規則に従って定義された製品の製造に関する各基本工程のうち当該工程に対応する基本工程の情報と、当該工程が紐付けられた部品の情報と、を有する工程情報が記憶された工程情報記憶手段と、
製品の提供者によって定義された製品のライフステージの情報であり、当該ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報が記憶されたステージ定義情報記憶手段と、
製品の指定を受け付け、指定製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷情報集計手段と、を有し、
前記環境負荷情報集計手段は、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定する処理と、前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索する処理と、前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品の提供者のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する処理と、前記検索した各工程情報に含まれている環境負荷項目の情報を各ライフステージ毎に集計する処理と、を実行する。
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報が記憶された部品情報記憶手段と、
製品を含む部品の提供者によって定義された部品の製造に関する工程の情報であり、当該工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報と、所定の規則に従って定義された製品の製造に関する各基本工程のうち当該工程に対応する基本工程の情報と、当該工程が紐付けられた部品の情報と、を有する工程情報が記憶された工程情報記憶手段と、
製品の提供者によって定義された製品のライフステージの情報であり、当該ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報が記憶されたステージ定義情報記憶手段と、
製品の指定を受け付け、指定製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷情報集計手段と、を有し、
前記環境負荷情報集計手段は、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定する処理と、前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索する処理と、前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品の提供者のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する処理と、前記検索した各工程情報に含まれている環境負荷項目の情報を各ライフステージ毎に集計する処理と、を実行する。
また、本発明の第2の態様では、環境負荷項目の情報の公開レベルをユーザが独自に定義した工程毎に設定できるようにしている。
例えば、本発明の第2の態様は、第1の態様の環境負荷集計装置であって、
製品の指定を受け付け、前記部品情報記憶手段に記憶されている指定製品を構成する各部品の部品情報、および、前記工程情報記憶手段に記憶されている前記指定製品を構成するいずれかの部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する部品構成情報表示手段をさらに有し、
前記工程情報記憶手段に記憶されている各工程情報は、環境負荷項目の情報を公開するか否かを示す公開レベルを有し、
前記部品構成情報表示手段は、
前記指定製品を構成する部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する場合、当該工程情報に含まれている公開レベルが環境負荷項目の情報の公開を許可しているならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をそのまま表示し、許可していないならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報より算出したライフサイクルアセスメント値を表示する。
製品の指定を受け付け、前記部品情報記憶手段に記憶されている指定製品を構成する各部品の部品情報、および、前記工程情報記憶手段に記憶されている前記指定製品を構成するいずれかの部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する部品構成情報表示手段をさらに有し、
前記工程情報記憶手段に記憶されている各工程情報は、環境負荷項目の情報を公開するか否かを示す公開レベルを有し、
前記部品構成情報表示手段は、
前記指定製品を構成する部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する場合、当該工程情報に含まれている公開レベルが環境負荷項目の情報の公開を許可しているならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をそのまま表示し、許可していないならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報より算出したライフサイクルアセスメント値を表示する。
また、本発明の第3の態様では、EuP等の法規で定義されたライフサイクルの各ライフステージを、各ユーザに共通の基本工程を用いて、ユーザが独自に定義できるようにする。
例えば、本発明の第3の態様は、製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷集計装置であって、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報が記憶された部品情報記憶手段と、
所定の規則に従って定義された製品の製造に関する基本工程の情報と、当該基本工程に紐付けられた部品の情報と、を有する工程情報が記憶された工程情報記憶手段と、
基本工程の情報と、当該基本工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報と、を有する環境負荷情報が記憶された環境負荷情報記憶手段と、
製品の各ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報が記憶されたステージ定義情報記憶手段と、
製品の指定を受け付け、指定製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷情報集計手段と、を有し、
前記環境負荷情報集計手段は、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定する処理と、前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索する処理と、前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する処理と、前記検索した各工程情報に含まれている基本工程の情報を含む環境負荷情報を、前記環境負荷情報記憶手段から読み出し、該読み出した環境負荷情報各々に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計する処理と、を実行する。
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報が記憶された部品情報記憶手段と、
所定の規則に従って定義された製品の製造に関する基本工程の情報と、当該基本工程に紐付けられた部品の情報と、を有する工程情報が記憶された工程情報記憶手段と、
基本工程の情報と、当該基本工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報と、を有する環境負荷情報が記憶された環境負荷情報記憶手段と、
製品の各ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報が記憶されたステージ定義情報記憶手段と、
製品の指定を受け付け、指定製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷情報集計手段と、を有し、
前記環境負荷情報集計手段は、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定する処理と、前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索する処理と、前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する処理と、前記検索した各工程情報に含まれている基本工程の情報を含む環境負荷情報を、前記環境負荷情報記憶手段から読み出し、該読み出した環境負荷情報各々に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計する処理と、を実行する。
本発明によれば、製品の各ライフステージの定義がメーカ毎に異なる場合でも、サプライヤが各ライフステージにおける投入および排出のデータをメーカ毎に登録しておく必要がなくなる。また、サプライヤが見せたくないデータを、部品の納品先であるメーカに対しても非公開にすることができる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
<<第1実施形態>>
図1は、本発明の第1実施形態が適用された環境負荷評価支援装置の概略図である。図示するように、本実施形態の環境負荷評価支援装置1は、演算部10と、記憶部20と、入出力部30と、を有する。
図1は、本発明の第1実施形態が適用された環境負荷評価支援装置の概略図である。図示するように、本実施形態の環境負荷評価支援装置1は、演算部10と、記憶部20と、入出力部30と、を有する。
入出力部30は、記憶部20に記憶するデータの入出力、ユーザよりの指示受付、および、ユーザへの情報表示を行う。
記憶部20は、会社情報記憶部201と、基本工程情報記憶部202と、部品情報記憶部203と、工程情報記録部204と、工程環境負荷記憶部205と、法規別環境負荷記憶部206と、ライフステージ定義情報記憶部207と、を有する。
会社情報記憶部201には、評価対象となる製品の製造に携わる各会社の会社情報が記憶されている。会社情報記憶部201は、図2(A)に示す会社番号管理テーブル2011と、図2(B)に示すサプライ関係管理テーブル2012と、を有する。
会社番号管理テーブル2011の各レコードは、会社番号を登録するフィールド20111と、会社名称を登録するフィールド20112と、を有する。
サプライ関係管理テーブル2012の各レコードは、部品納入先の会社番号を登録するフィールド20121と、部品納入元であるサプライ会社の会社番号を登録するフィールド20122と、を有する。
図2(C)は、会社番号管理テーブル2011およびサプライ関係管理テーブル2012から把握できる会社間のサプライ関係を表したツリー図である。この図において、矢印20130は部品の移動(納入元と納入先との関係)を表している。例えば、最終製品メーカAは1次サプライヤMおよび1次サプライヤNから部品を仕入れ、1次サプライヤMは2次サプライヤXから部品を仕入れ、そして、1次サプライヤNは2次サプライヤYから部品を仕入れている。
基本工程情報記憶部202には、所定の規則に従って定義(分類)された製品の製造に関する工程(基本工程と呼ぶ)の情報が記憶されている。基本工程情報記憶部202は、図3(A)に示す基本工程情報管理テーブル2021を有する。
基本工程情報管理テーブル2021の各レコードは、大分類番号を登録するフィールド20211と、中分類番号を登録するフィールド20212と、小分類番号を登録するフィールド20213と、最小単位番号を登録するフィールド20214と、工程名称を登録するフィールド20215と、LCA計算式を登録するフィールド20216と、LCAパラメータの項目を登録するための複数のフィールド20217と、を有する。
ここで、LCA計算式とは、対象工程におけるLCA値(ライフサイクルアセスメント値:環境影響評価値)を算出するための式である。例えば、対象工程が鉄切削である場合、当該工程において環境に影響を与える項目(環境負荷項目)としては、当該工程に投入される重油、LPGや、当該工程から排出されるCO2、NoX、SOX、鉄屑くずなどが挙げられる。LCA値とは、これらの環境負荷項目が与える影響を定量的に表した値であり、LCA計算式は、入力値(環境負荷項目)の種類、および、入力値からLCA値を算出するための関数を定義している。また、LCAパラメータは、LCA計算式を用いてLCA値を計算する際に利用する属性値(係数、定数)である。
基本工程の工程番号は、大分類番号+中分類番号+小分類番号+最小単位番号で表される。中分類番号以降が全て0の場合は対象の基本工程が大分類に属することを意味し、小分類番号以降が全て0の場合は対象の基本工程が中分類に属することを意味し、最小単位番号が全て0の場合は対象の基本工程が小分類に属することを意味し、そして、最小単位番号に0以外の数字が割り当てられている場合は対象の基本工程が最小単位に属することを意味する。図3(B)は、基本工程情報管理テーブル2021から把握できる基本工程間の親子関係を表したツリー図である。例えば、大分類20221に属する「表面処理」には、「塗装工程」を含む複数の中分類20222を有し、中分類20222に属する「塗装工程」は小分類20223に属する「樹脂塗装」を有する。また、小分類20223に属する「樹脂塗装」は、最小単位20224に属する「洗浄」、「塗装」、「乾燥」、「焼付け」を有する。
部品情報記憶部203には、評価対象となる製品および製品を構成する各部品(材料を含む)の情報が記憶される。部品情報記憶部203は、図4(A)に示す部品番号管理テーブル2031と、図4(B)に示す部品構成管理テーブル2032と、を有する。
部品番号管理テーブル2031の各レコードは、対象部品(製品、材料を含む)の部品情報を登録する会社の会社番号を登録するフィールド20311と、部品・材料番号を登録するフィールド20312と、名称を登録するフィールド20313と、部品(製品を含む)か材料かの種別を登録するフィールド20314と、を有する。
部品構成管理テーブル2032の各レコードは、親部品の部品情報を登録した会社の会社番号を登録するフィールド20321と、親部品を構成する子部品又は材料の情報を登録した会社の会社番号を登録するフィールド20322と、親部品の部品・材料番号を登録するフィールド20323と、子部品又は材料の部品・材料番号を登録するフィールド20324と、子部品又は材料の数量(員数または重量)を登録するフィールド20325と、を有する。
工程情報記録部204には、評価対象となる個々の製品が完成するまでの各工程の情報が記憶される。工程情報記録部204は、図5(A)に示す工程番号管理テーブル2041と、図5(B)に示す工程紐付管理テーブル2042と、を有する。
工程番号管理テーブル2041の各レコードは、対象工程の工程情報を登録する会社の会社番号を登録するフィールド20411と、工程番号を登録するフィールド20412と、名称を登録するフィールド20413と、公開レベルを登録するフィールド20414と、対象工程に対応する基本工程の工程番号(大分類番号+中分類番号+小分類番号+最小単位番号)を登録するフィールド20415と、を有する。ここで、公開レベルとは、対象工程に対する原材料、中間製品の投入量や廃棄物、排出物の発生量をどこまで他人に公開するかを設定するレベルである。本実施形態では、レベル「1」の場合に「工程名称」および「環境負荷値」を公開し、レベル「2」の場合に「工程名称」および「LCA値」を公開し、レベル「3」の場合に全てを非公開にしている。
また、工程紐付管理テーブル2042の各レコードは、対象工程の工程情報を登録する会社の会社番号を登録するフィールド20421と、対象工程を紐付ける(対象工程により生産される)部品の部品・材料番号を登録するフィールド20422と、対象工程の工程番号を登録するフィールド20423と、対象工程に対するLCA計算に利用するLCAパラメータを登録する複数のフィールド20425と、を有する。
工程環境負荷記憶部205には、各工程での環境負荷情報が登録される。工程環境負荷記憶部205は、図6(A)に示す環境負荷項目管理テーブル2051と、図6(B)に示す環境負荷管理テーブル2052と、を有する。
環境負荷項目管理テーブル2051の各レコードは、基本工程の工程番号(大分類番号+中分類番号+小分類番号+最小単位番号)を登録するフィールド20511と、対象の基本工程において環境に影響を与える環境負荷項目を登録するフィールド20512と、環境負荷項目の単位を登録するフィールド20513と、環境負荷項目が対象の基本工程に投入されるものであるか、それとも、対象の基本工程から排出されるものであるかを示す投入/排出区分情報を登録するフィールド20514と、を有する。
また、環境負荷管理テーブル2052の各レコードは、対象工程の環境負荷情報を登録する会社の会社番号を登録するフィールド20521と、対象工程の工程番号を登録するフィールド20522と、対象工程において環境に影響を与える環境負荷項目を登録するフィールド20523と、環境負荷項目の値(員数または重量)を登録するフィールド20524と、環境負荷項目が対象工程に投入されるものであるか、それとも、対象工程から排出されるものであるかを示す投入/排出区分情報を登録するフィールド20525と、を有する。
法規別環境負荷記憶部206には、EuPなどの法規毎に各ライフステージでの環境負荷情報が記憶される。法規別環境負荷記憶部206は図7に示す法規別環境負荷管理テーブル2061を有する。
法規別環境負荷管理テーブル2061の各レコードは、対象のライフステージの環境負荷情報を登録する会社の会社番号を登録するフィールド20611と、対象の法規を登録するフィールド20612と、対象のライフステージが紐付けられる部品の部品・材料番号を登録するフィールド20613と、対象のライフステージのライフステージ番号を登録するフィールド20614と、対象のライフステージに対するLCA計算の入力値となる環境負荷項目を登録するフィールド20615と、環境負荷項目が対象のライフステージに投入されるものであるか、それとも、対象のライフステージから排出されるものであるかを示す投入/排出区分情報を登録するフィールド20616と、環境負荷項目の値(員数または重量)を登録するフィールド20617と、を有する。
ここで、ライフステージとは、対象の法規が定義するライフサイクルを構成する工程である。例えばEuPでは、ライフサイクルは定義されているけれども、ライフサイクルを構成する各ライフステージは定義されていない。従って、ライフステージにどの基本工程を割り当てるかは、各会社(ユーザ)が個別に定義することになる。
ライフステージ定義情報記憶部207には、EuP等が定義するライフサイクルを構成する各ライフステージの定義情報が登録される。ライフステージ定義情報記憶部207は、図8(A)に示すステージ番号管理テーブル2071と、図8(B)に示すステージ定義情報管理テーブル2072とを有する。
ステージ番号管理テーブル2071の各レコードは、対象のライフステージを含むライフサイクルを定義する法規を登録するフィールド20711と、当該法規における対象のライフステージの名称を登録するフィールド20712と、対象のライフステージに割り当てたライフステージ番号を登録するフィールド20713と、を有する。
また、ステージ定義情報管理テーブル2072の各レコードは、ライフステージの定義情報を登録する会社の会社番号を登録するフィールド20721と、対象のライフステージを含むライフサイクルを定義する法規を登録するフィールド20722と、対象のライフステージのライフステージ番号を登録するフィールド20723と、対象のライフステージに割り当てる基本工程を示すステージ定義情報を登録するフィールド20724とを有する。この例では、EuPのライフステージ「部品加工」の定義として、会社番号「CO-A-0001」を持つ会社は小分類の基本工程「樹脂塗装」を割り当て、会社番号「CO-A-0002」を持つ会社は小分類の基本工程「樹脂塗装」から最小単位の基本工程「洗浄」、「塗装」を除いたものを割り当て、会社番号「CO-A-0003」を持つ会社は最小単位の基本工程「洗浄」、「塗装」、「乾燥」を割り当てている。
上述した各テーブルのうち、会社番号管理テーブル2011、サプライ関係管理テーブル2012、基本工程情報管理テーブル2021、環境負荷項目管理テーブル2051、および、ステージ番号管理テーブル2071は、環境負荷評価支援装置1の管理者等によって記憶部20に予め記憶されたものである。一方、部品番号管理テーブル2031、部品構成管理テーブル22032、工程番号管理テーブル2041、工程紐付管理テーブル2042、環境負荷管理テーブル2052、法規別環境負荷管理テーブル2061、および、ステージ定義情報管理テーブル2072は、環境負荷評価支援装置1のユーザ(メーカ、サプライヤ)によってその登録内容が更新されるものである。
図1に戻って説明を続ける。演算部10は、部品構成ツリー表示処理部101と、部品情報登録処理部102と、工程情報登録処理部103と、環境負荷計算部104と、ライフステージ定義情報登録処理部105と、を有する。
ライフステージ定義情報登録処理部105は、ユーザの指示に従いステージ定義情報管理テーブル2072にライフステージ定義情報のレコードを登録する。
図9は、ライフステージ定義情報登録処理部105によるライフステージ定義情報の登録処理を説明するためのフロー図である。このフローは、会社番号を含むログイン情報を入出力部30に入力し、演算部10にログイン許可されたユーザが、入出力部30にステージ定義情報登録要求を入力することにより開始される。
まず、ライフステージ定義情報登録処理部105は、入出力部30に、ステージ定義情報管理テーブル2072に新たにレコードを登録するか、それとも、ステージ定義情報管理テーブル2072に登録されているレコードを更新または削除するかを選択させるためのメニュー画面を表示する(S101)。そして、入出力部30を介してユーザより、レコードの新規登録を受け付けたならばS103に進み、レコードの更新・削除を受け付けたならばS106へ進む(S102)。
S103において、ライフステージ定義情報登録処理部105は、ステージ番号管理テーブル2071に登録されている各ライフステージのレコードを読み出すと共に、基本工程情報管理テーブル2021から各基本工程のレコードを読み出す。そして、例えば、各ライフステージのレコードがリスト表示されると共に、各基本工程のレコードが図3(B)に示すようにツリー表示された新規登録画面を作成し、入出力部30に表示する。ユーザは、入出力部30を用いて、新規登録画面上にリスト表示されたライフステージのレコードの中から定義情報を作成するライフステージを選択することができる。また、ツリー表示された基本工程のレコードの中から所望の基本工程を少なくとも1つ選択し、選択した基本工程を使って四則演算の式を作ることで、ステージ定義情報を作成することができる。
さて、ライフステージ定義情報登録処理部105は、入出力部30を介してユーザより、ライフステージの選択およびステージ定義情報を受け付けたならば(S104)、ステージ定義情報管理テーブル2072に新たなステージ定義情報のレコードを追加し、追加したレコードのフィールド20271に、例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20722、20723に、選択されたライフステージのレコードに登録されている適用法規、ライフステージ番号を、そして、フィールド20724にステージ定義情報を登録する(S105)。
一方、S106において、ステージ定義情報登録処理部105は、ステージ定義情報管理テーブル2072から、例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号が登録されているステージ定義情報のレコードを読み出すと共に、基本工程情報管理テーブル2021から各基本工程のレコードを読み出す。そして、例えば、各ステージ定義情報のレコードがリスト表示されると共に、各基本工程のレコードが図3(B)に示すようにツリー表示された編集受付画面を作成し、入出力部30に表示する。ユーザは、入出力部30を用いて、編集受付画面上にリスト表示されたステージ定義情報のレコードの中から更新または削除するステージ定義情報を選択することができる。また、ツリー表示された基本工程のレコードの中から所望の基本工程を少なくとも1つ選択し、選択した基本工程を使って四則演算の式を作ることで、新たなステージ定義情報を作成することができる。
さて、ステージ定義情報登録処理部105は、入出力部30を介してユーザより、ステージ定義情報の選択およびステージ定義情報を受け付けたならば(S107)、選択されたステージ定義情報のレコードのフィールド20724の登録内容を受け付けたステージ定義情報に更新する(S108)。なお、ステージ定義情報に代えて削除指示を受け付けた場合は、選択されたステージ定義情報のレコードをステージ定義情報管理テーブル2072から削除する。
図1に戻って説明を続ける。部品構成ツリー表示処理部101は、ユーザの指示に従い所望の部品(製品を含む)の構成ツリー表示画面を作成し、入出力部30に表示する。
図10は、構成ツリー表示処理部101による部品構成ツリーの表示処理を説明するためのフロー図である。このフローは、会社番号を含むログイン情報を入出力部30に入力し、演算部10にログイン許可されたユーザが、入出力部30に部品構成ツリー表示要求を入力することにより開始される。
まず、構成ツリー表示処理部101は、部品番号管理テーブル2031から例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号が登録されている部品情報のレコードを読み出す。そして、例えば各部品情報のレコードがリスト表示された部品選択画面を作成し、入出力部30に表示する(S201)。ユーザは、入出力部30を用いて、部品選択画面上にリスト表示された部品情報のレコードの中から所望の部品情報を選択できる。
さて、構成ツリー表示処理部101は、入出力部30を介してユーザより、部品情報の選択を受け付けたならば(S202)、部品構成管理テーブル2032を用いて選択された部品を頂点とする部品構成ツリーを特定する(S203)。具体的には、選択部品を親部品とするレコードを部品構成管理テーブル2032から検索する。検索できたならば、選択部品と、検索したレコードに子部品・材料として登録されている部品・材料(子部品・材料の部品番号をキーとして部品番号管理テーブル2031を検索することによりその詳細情報を特定できる)とを、親子関係を示す親子線で連結する。それから、前記検索したレコードに子部品・材料として登録されている部品・材料(注目部品と呼ぶ)を親部品とするレコードを部品構成管理テーブル2032から検索する。検索できたならば、注目部品と、検索したレコードに子部品・材料として登録されている部品・材料とを親子線でさらに連結する。この処理を、注目部品を親部品とするレコードが部品構成管理テーブル2032から検索できなくなるまで繰り返す。
次に、構成ツリー表示処理部101は、工程紐付管理テーブル2042を用いて、選択部品を構成する各部品・材料に紐付けられている工程を特定する(S204)。具体的には、S203で特定した部品構成ツリーに属する全ての部品・材料の各々について、当該部品・材料が紐付部品として登録されているレコードを、工程紐付管理テーブル2042から検索する。検索できたならば、当該部品・材料と、該レコードに登録されている工程(工程番号をキーとして工程番号管理テーブル2041を検索することによりその詳細情報を特定できる)とを、生産関係を示す生産線で連結する。
以上のようにして、部品構成ツリーおよび部品構成ツリーを構成する部品・材料に紐付ける工程を特定したならば、構成ツリー表示処理部101は、これらの内容に基づいて工程が紐付けられた部品構成ツリー図を作成する(S205)。ここで、部品・材料に紐付ける工程各々について、工程番号管理テーブル2041に登録されている当該工程のレコードが、例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号と異なる会社番号を持つ場合、つまり、当該工程が自社以外の会社の工程である場合、当該工程のレコードに登録されている公開レベルが、工程名称を表示できるレベルに設定されているか否かを調べる。そして、工程名称を表示できるレベルに設定されていない場合は、当該工程の部品構成ツリー図における表示属性を非表示に変更する。このようにすることで、当該工程を行う会社以外のユーザに対しては、当該工程が部品構成ツリー図に表示されないようする。
次に、構成ツリー表示処理部101は、工程が紐付けられた部品構成ツリー図を含む各種設定受付画面(部品情報登録指示、工程情報登録指示、環境負荷設定指示の受付画面)を作成し、入出力部30に表示する(S206)。
図11は最終製品メーカAが全自動洗濯機(AA-8S-C001)を選択した場合に入出力部30に表示される各種受付画面の例を示す図である。図示するように、各種受付画面には、全自動洗濯機を頂点とする工程が紐付けられた部品構成ツリー1011が表示される。ここで、符号1012は、1次サプライヤM社の工程である。工程番号管理テーブル2041に登録されている当該工程のレコードの公開レベルが工程名称を表示できるレベルに設定されていない場合、当該工程は非表示となる。同様に、符号1013は、2次サプライヤX社の工程である。工程番号管理テーブル2041に登録されている当該工程のレコードの公開レベルが工程名称を表示できるレベルに設定されていない場合、当該工程は非表示となる。また、各種受付画面において、符号1015は部品情報の登録指示ボタン、符号1016は材料情報の登録指示ボタン、符号1017は工程情報の登録指示ボタン、符号1018は報告支援指示ボタン、そして、符号1019は工程の詳細情報指示ボタンである。なお、図11において、例えばカーソル操作により部品構成ツリー1011に属する任意の部品または工程が選択された場合に、この選択された部品の部品情報のレコード(部品番号管理テーブル2031)または工程の工程情報のレコード(工程番号管理テーブル2041)に登録されている会社番号をキーとして、会社番号管理テーブル2011を検索して、当該会社番号を持つ会社の会社名称を特定し、この特定した会社名称を選択された部品または工程の近くに表示してもよい。
図1に戻って説明を続ける。部品情報登録処理部102は、ユーザの指示に従い所望の部品(製品、材料を含む)の情報を部品情報記憶部203に登録する。
図12は、部品情報登録処理部102による部品情報の登録処理を説明するためのフロー図である。このフローは、図11に示すような各種受付画面において、部品情報の登録指示ボタン1015あるいは材料情報の登録指示ボタン1016が選択されることにより開始される。
まず、部品情報登録処理部102は、部品情報の登録が指示された場合はS302へ進み、材料情報の登録が指示され場合はS307へ進む。
S302において、部品情報登録処理部102は、登録する部品の部品・材料番号を入力するエントリと、該部品の名称を入力するエントリとを備えた部品情報登録受付画面を入出力部30に表示し、入出力部30を介してユーザから部品・材料番号および名称を受け付ける。次に、部品番号管理テーブル2031に新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20311に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20312、20313にS302で受け付けた部品・材料番号、名称を、そして、フィールド20314に種別「部品」を登録する(S303)。
次に、部品情報登録処理部102は、S303で部品番号管理テーブル2031にレコードを追加した部品(注目部品と呼ぶ)の子部品・材料が選択されているか否かを調べる(S304)。例えば、図11に示すような各種受付画面において、部品構成ツリー1011の任意の部品・材料が選択された状態で部品情報の登録指示ボタン1015が選択された場合、当該任意の部品が子部品として選択されたものとする。子部品が選択されていない場合はこのフローを終了する。一方、子部品が選択されている場合、入出力部30を介してユーザより、注目部品に利用するこの子部品・材料の数量(員数、重量)を受け付ける(S305)。そして、部品番号管理テーブル2032に新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20321に注目部品の会社番号を、フィールド20322に子部品・材料の会社番号を、フィールド20323に注目部品の部品・材料番号を、フィールド20324に子部品・材料の部品・材料番号を、そして、フィールド20325に、S305で受け付けた数量を登録する(S306)。なお、注目部品、子部品・材料の会社番号は、部品・材料番号をキーとして部品番号管理テーブル2031を検索することで得ることができる。
一方、S307において、部品情報登録処理部102は、登録する材料の部品・材料番号を入力するエントリと、予め登録されている材料名称のリストの中から該材料の名称を選択させるためのエントリとを備えた材料情報登録受付画面を入出力部30に表示し、入出力部30を介してユーザから部品・材料番号および名称を受け付ける。次に、部品番号管理テーブル2031に新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20311に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20312、20313にS307で受け付けた部品・材料番号、名称を、そして、フィールド20314に種別「材料」を登録する(S308)。
次に、部品情報登録処理部102は、S308で部品番号管理テーブル2031にレコードを追加した材料(注目材料と呼ぶ)の親部品が選択されているか否かを調べる(S309)。例えば、図11に示すような各種受付画面において、部品構成ツリー1011の任意の部品が選択された状態で材料情報の登録指示ボタン1016が選択された場合、当該任意の部品が親部品として選択されたものとする。親部品が選択されていない場合はこのフローを終了する。一方、親部品が選択されている場合、入出力部30を介してユーザより、この親部品に利用する注目材料の数量(重量)を受け付ける(S310)。そして、部品番号管理テーブル2032に新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20321に親部品の会社番号を、フィールド20322に注目材料の会社番号を、フィールド20323に親部品の部品・材料番号を、フィールド20324に注目材料の部品・材料番号を、そして、フィールド20325に、S310で受け付けた数量を登録する(S311)。なお、親部品、注目材料の会社番号は、部品・材料番号をキーとして部品番号管理テーブル2031を検索することで得ることができる。
図1に戻って説明を続ける。工程情報登録処理部103は、ユーザの指示に従い所望の工程の情報を工程情報記憶部204に登録する。
図13は、工程情報登録処理部103による工程情報の登録処理を説明するためのフロー図である。このフローは、図11に示すような各種受付画面において、部品構成ツリー1011の任意の部品(製品、材料を含む)が紐付部品として選択された状態で工程情報の登録指示ボタン1017が選択されることにより開始される。
まず、工程情報登録処理部103は、基本工程管理テーブル2021から全てのレコードを読み出して、各レコードの基本工程を、基本工程番号(大分類+中分類+小分類+最小単位)に従って大分類、中分類、小分類および最小単位のいずれかに分類する。それから、工程情報登録処理部103は、登録する工程の工程番号、名称、公開レベル、および、当該工程に対応する基本工程を受け付けるための工程情報受付画面を作成し、入出力部30に表示する。そして、入出力部30を介してユーザより、登録する工程の工程番号、名称、公開レベル、および、当該工程に対応する基本工程を受け付ける(S401)。
図14は工程情報受付画面の一例を示す図である。図示するように、工程情報受付画面は、基本工程選択エントリ1031と、工程番号入力エントリ1032と、工程名称入力エントリ1033と、公開レベル入力エントリ1034と、登録ボタン1035と、環境負荷項目設定指示ボタン1036とを有する。
基本工程選択エントリ1031は、大分類の基本工程がプルダウンメニューによりリスト表示され、その中から所望の基本工程を選択するための大分類選択エントリ10311と、エントリ10311で選択された大分類に属する中分類の基本工程がプルダウンメニューによりリスト表示され、その中から所望の基本工程を選択するための中分類選択エントリ10312と、エントリ10312で選択された中分類に属する小分類の基本工程がプルダウンメニューによりリスト表示され、その中から所望の基本工程を選択するための小分類選択エントリ10313と、エントリ10313で選択された小分類に属する最小単位の基本工程がプルダウンメニューによりリスト表示され、その中から所望の基本工程を選択するための最小単位選択エントリ10314と、を有する。エントリ10311で基本工程が選択され、エントリ10312で基本工程が選択されていない場合は、エントリ10311で選択されている大分類の基本工程が選択されたものとする。エントリ10311、10312で基本工程が選択され、エントリ10313で基本工程が選択されていない場合は、エントリ10312で選択されている中分類の基本工程が選択されたものとする。エントリ10311〜10313で基本工程が選択され、エントリ10314で基本工程が選択されていない場合は、エントリ10313で選択されている小分類の基本工程が選択されたものとする。そして、全てのエントリ10311〜10314で基本工程が選択されている場合は、エントリ10314で選択されている最小単位の基本工程が選択されたものとする。
工程番号入力エントリ1032、工程名称入力エントリ1033、および、公開レベル入力エントリ1034には、データを直接入力できる。登録ボタン1035は、エントリ1031〜1034を用いて特定した工程の情報を登録するためのものであり、環境負荷項目設定ボタン1035は、登録した工程における環境負荷項目およびLCAパラメータ項目のデータ設定指示を受け付けるためのものである。
次に、工程情報登録処理部103は、工程番号管理テーブル2041に新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20411に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20412〜20415にS401で受け付けた工程番号、工程名称、公開レベル、および、基本工程の基本工程番号を登録する(S402)。
次に、工程情報登録処理部103は、入出力部30を介してユーザより、環境負荷項目およびLCAパラメータ項目のデータ設定指示を受け付けたならば(S403)、S402で工程番号管理テーブル2041に追加したレコードの基本工程番号をキーとして、基本工程情報管理テーブル2021を検索し、当該基本工程番号(大分類+中分類+小分類+最小単位)を持つレコードに登録されているLCAパラメータ項目を特定する(S404)。同様に、当該基本工程番号をキーとして環境負荷項目管理テーブル2051を検索し、当該基本工程番号を持つレコード各々に登録されている環境負荷項目、単位および投入/排出区分を特定する(S405)。
それから、工程情報登録処理部103は、図15に示すような、S404で特定したLCAパラメータ項目各々の入力エントリ1037と、S405で単位および投入/排出区分と共に特定した環境負荷項目各々の入力エントリ1038とを有する環境項目受付画面を作成し、入出力部30に表示する。そして、入出力部30を介してユーザより、LCAパラメータ項目各々の設定値と、環境負荷項目各々の数量(投入量/排出量)とを受け付ける(S406)。
次に、工程情報登録処理部103は、工程紐付管理テーブル2042に新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20421に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20422に紐付部品として選択された部品の部品・材料番号を、フィールド20423にS401で受け付けた工程番号を、そして、フィールド20425に、S406で受け付けた各LCAパラメータ項目の設定値を登録する(S407)。同様に、工程情報登録処理部103は、環境負荷管理テーブル2052に、S406で数量を受け付けた環境負荷項目毎に新たなレコードを追加する。そして、追加したレコード各々に対して、当該レコードのフィールド20521に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20522にS401で受け付けた工程番号を、フィールド20523に当該レコードに対応する環境負荷項目を、フィールド20524にS406で受け付けた当該レコードに対応する環境負荷項目の数量を、そして、フィールド20525に当該レコードに対応する環境負荷項目の投入/排出区分を登録する(S408)。
図1に戻って説明を続ける。環境負荷計算部104は、ユーザの指示に従い所望の工程の環境負荷に関する情報を表示する。また、所望の法規で定義されているライフサイクルのライフステージ毎に環境負荷情報を集計して法規別環境負荷記憶部206に登録する。
図16は、環境負荷計算部104による環境負荷の表示・集計処理を説明するためのフロー図である。このフローは、図11に示すような各種受付画面において、部品構成ツリー1011の任意の部品(製品、材料を含む)が報告対象部品として選択された状態で報告支援1018が選択されるか、それとも、任意の工程が表示対象工程として選択された状態で詳細表示ボタン1019が選択されることにより開始される。
まず、環境負荷計算部104は、入出力部30を介してユーザより受け付けた指示が詳細表示指示であるか、それとも、報告支援指示であるかを調べる(S501)。図11に示す部品構成ツリー1011において、任意の工程が表示対象工程として選択された状態で詳細表示ボタン1019が選択された場合は、詳細表示指示を受け付けたものとしてS502に進み、任意の部品が報告対象部品として選択された状態で報告支援1018が選択された場合は、報告支援指示を受け付けたものとしてS510に進む。
S502において、環境負荷計算部104は、環境負荷管理テーブル2052から表示対象工程の工程番号および例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を持つレコードを特定し、該レコードの環境負荷情報(環境負荷項目、数量、投入/排出区分)を入手する(S502)。次に、工程管理番号テーブル2041から表示対象工程の工程番号およびユーザの会社番号を持つレコードを特定し、該レコードの公開レベルが環境負荷情報(環境負荷項目、数量、投入/排出区分)の公開を許可しているか否かを判断する(S503)。公開を許可しているならば、S502で入手した環境負荷情報を入出力部30に表示する(S504)。例えば図11に示す部品構成ツリー1011上の表示対象工程の近くに環境負荷情報を吹出しで表示する。一方、公開を許可していないならば、工程紐付管理テーブル2042から表示対象工程の工程番号およびユーザの会社番号を持つレコードを特定し、該レコードに登録されているLCAパラメータ値を入手する(S505)。また、基本工程情報管理テーブル2021から、S503で特定した工程管理番号テーブル2041のレコードに登録されている基本工程番号(大分類+中分類+小分類+最小単位)を持つレコードを特定し、当該レコードのLCA計算式およびLCAパラメータ項目を入手する(S506)。それから、環境負荷計算部104は、S506で入手したLCA計算式に、S502、S505で入手した環境負荷値、LCAパラメータ値を入力して、LCA計算を行い、LCA値を算出する。そして、算出したLCA値を入出力部30に表示する(S507)。例えば図11に示す部品構成ツリー1011上の表示対象工程の近くにLCA値を吹出しで表示する。
一方、S510において、環境負荷計算部104は、入出力部30を介してユーザより適用法規の指定を受け付ける。例えば、製品のライフサイクルの各ライフステージにおける環境負荷情報の報告が要求される法規をリスト表示し、その中から所望の法規をユーザに選択させる。次に、環境負荷計算部104は、報告対象部品を構成する部品・材料のうちの未注目の部品・材料であって、部品構成ツリー1011上末端側に位置する部品・材料を選択し、これを注目部品に設定する(S511)。次に、環境負荷計算部104は、工程紐付管理テーブル2042から、注目部品の部品・材料番号およびユーザの会社番号を持つ未特定のレコードを1つ特定し、この特定したレコードに登録されている工程を注目工程に設定する(S512)。それから、環境負荷計算部104は、環境負荷管理テーブル2052から、注目工程の工程番号およびユーザの会社番号を持つ未特定のレコードを1つ特定し、特定したレコードに登録されている環境負荷情報(環境負荷項目、数量、投入/排出区分)を入手する(S513)。また、工程番号管理テーブル2041を用いて注目工程に対応する基本工程を特定する。そして、ステージ定義情報管理テーブル2072から、適用法規およびユーザの会社番号を持ち、且つ、該基本工程を包含するステージ定義情報を持つレコードを特定し、該レコードのライフステージ番号を入手する(S514)。それから、環境負荷計算部104は、法規別環境負荷管理テーブル2061に新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20611にユーザの会社番号を、フィールド20612に適用法規を、フィールド20613に注目部品の部品・材料番号を、フィールド20614にS514で入手したライフステージ番号を、そして、フィールド20615〜20617に、S513で入手した注目工程の環境負荷情報(環境負荷項目、投入/排出区分、数量)を登録する(S515)。
さて、環境負荷計算部104は、環境負荷管理テーブル2052に、注目工程の工程番号およびユーザの会社番号を持つ未特定のレコードがあるならば、S513に戻り、全てのレコードが特定済みならばS517に進む(S516)。また、S517において、環境負荷計算部104は、工程紐付管理テーブル2042に、注目部品の部品・材料番号およびユーザの会社番号を持つ未特定のレコードがあるならば、S512に戻り、全てのレコードが特定済みならばS518に進む。さらに、S518において、環境負荷計算部104は、報告対象部品を構成する部品・材料に未注目の部品・材料があるならば、S511に戻り、ないならばS519に進む。
さて、S519において、環境負荷計算部104は、法規別環境負荷管理テーブル2061から、ユーザの会社番号、適用法規、および、報告対象部品あるいはその構成部品・材料の部品・材料番号を持つ全てのレコードを抽出し、抽出した各レコードを、当該レコードのライフステージ番号に基づいて分類する。それから、ライフステージ番号毎に分類されたレコードを、環境負荷項目および投入/排出区分の組合せ毎にさらに分類し、分類されたレコードに登録されている環境負荷項目の数量を集計する。そして、その集計値を、ライフステージ番号、環境負荷項目および投入/排出区分に対応付けて出力する(S520)。したがって、適用法規のライフサイクルを構成するライフステージ毎に、ユーザが当該ライフステージに割り当てた工程に対する環境負荷値が、環境負荷項目および投入/排出区分の組合せ毎に集計されて出力されることになる。
なお、上記構成の環境負荷評価支援装置1は、例えば図17に示すような、CPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、CD-ROMやDVD-ROMやICカードなどの記憶媒体からデータを読み取る読取装置904と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、モニタやプリンタなどの出力装置907と、ネットワークなどに接続するための通信装置908と、これらの各装置を接続するバス909と、を備えた一般的なコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされたプログラムを実行することで実現できる。このプログラムは、読取装置904を介して記憶媒体から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。あるいは、外部記憶装置903を経由せずに、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。なお、この場合において、記憶部20には、メモリ902や外部記憶装置903が利用される。また、入出力部30には、読取装置904や入力装置906や出力装置907や通信装置908が該当する。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
本実施形態では、EuP等の法規で定義されたライフサイクルの各ライフステージを、各ユーザに共通の基本工程を用いて、ユーザが独自に定義できるようにしている。また、ユーザが独自に採用する工程を、該基本工程に対応付けて管理するようにしている。このようにすることで、ライフステージの定義がメーカ毎に異なる場合でも、サプライヤが独自に採用する工程に対する環境負荷情報を、当該工程に対応するメーカが定義したライフステージに組み入れることが可能となる。したがって、製品の各ライフステージの定義がメーカ毎に異なる場合でも、サプライヤが各ライフステージにおける投入および排出のデータをメーカ毎に登録しておく必要がない。
また、本実施形態では、環境負荷情報の公開レベルを工程毎に設定できるようにしている。このため、ユーザの工程がある部品・材料に紐付けられた部品構成ツリーを当該ユーザ以外の第3者に表示する場合に、当該工程の環境負荷情報をそのまま表示するか、LCA計算を行ってLCA値を表示するか、それとも、当該工程自体を非表示にするかをユーザ自身が設定することができる。したがって、サプライヤが見せたくないデータを、部品の納品先であるメーカに対しても非公開にすることができる。
<<第2実施形態>>
上記の第1実施形態では、ユーザ独自の工程を基本工程に1対1で対応付けておき、ユーザより受け付けた該ユーザ独自の工程での環境負荷情報を、当該工程に対応する基本工程での環境負荷情報として管理する。これに対して、本発明の第2実施形態では、ユーザ独自の工程を使用しない。基本工程での環境負荷情報をユーザより直接受付けて管理する。このため、本実施形態の環境負荷評価支援装置は、図1に示す第1実施形態の環境負荷評価支援装置1に対して、次の点で異なる。
上記の第1実施形態では、ユーザ独自の工程を基本工程に1対1で対応付けておき、ユーザより受け付けた該ユーザ独自の工程での環境負荷情報を、当該工程に対応する基本工程での環境負荷情報として管理する。これに対して、本発明の第2実施形態では、ユーザ独自の工程を使用しない。基本工程での環境負荷情報をユーザより直接受付けて管理する。このため、本実施形態の環境負荷評価支援装置は、図1に示す第1実施形態の環境負荷評価支援装置1に対して、次の点で異なる。
1.工程情報記録部204
本実施形態の工程情報記憶部204は、図18(A)に示す工程番号管理テーブル2041Aと、図18(B)に示す工程紐付管理テーブル2042Aと、を有する。
本実施形態の工程情報記憶部204は、図18(A)に示す工程番号管理テーブル2041Aと、図18(B)に示す工程紐付管理テーブル2042Aと、を有する。
工程番号管理テーブル2041Aの各レコードは、基本工程の工程情報を登録する会社の会社番号を登録するフィールド20411と、該基本工程の公開レベルを登録するフィールド20414と、該基本工程の基本工程番号を登録するフィールド20415と、を有する。上述したように、本実施形態では、ユーザ独自の工程を使用しない。基本工程での環境負荷情報をユーザより直接受け付けて管理する。したがって、図5(A)に示す工程番号管理テーブル2041のレコードと異なり、ユーザ独自の工程番号、工程名称を登録するフィールド20412、2041は、設けられていない。
また、工程紐付管理テーブル2042Aの各レコードが、図5(B)に示す工程番号管理テーブル2041の各レコードと異なる点は、ユーザ独自の工程の工程番号を登録するフィールド20423に代えて、基本工程の基本工程番号を登録するフィールド20426が設けられている点である。その他は、図5(B)に示す工程番号管理テーブル2041の各レコードと同様である。
2.工程環境負荷記憶部205
本実施形態の環境負荷情報記憶部205は、図6(A)に示す環境負荷項目管理テーブル2051と、図19に示す環境負荷管理テーブル2052Aと、を有する。
本実施形態の環境負荷情報記憶部205は、図6(A)に示す環境負荷項目管理テーブル2051と、図19に示す環境負荷管理テーブル2052Aと、を有する。
環境負荷管理テーブル2052Aの各レコードが、図6(B)に示す環境負荷管理テーブル2052の各レコードと異なる点は、ユーザ独自の工程の工程番号を登録するフィールド20522に代えて、基本工程の基本工程番号を登録するフィールド20526が設けられている点である。その他は、図6(B)に示す環境負荷管理テーブル2052の各レコードと同様である。
3.部品構成ツリー表示部101
図10に示す部品構成ツリー表示処理のS204において、構成ツリー表示処理部101は、工程紐付管理テーブル2042Aを用いて、選択部品を構成する各部品・材料に紐付けられている基本工程を特定する(S204)。具体的には、S203で特定した部品構成ツリーに属する全ての部品・材料の各々について、当該部品・材料が紐付部品として登録されているレコードを、工程紐付管理テーブル2042Aから検索する。検索できたならば、当該部品・材料と、該レコードに登録されている基本工程(基本工程番号をキーとして工程番号管理テーブル2041Aおよび基本工程情報管理テーブル2021を検索することによりその詳細情報を特定できる)とを、生産関係を示す生産線で連結する。
図10に示す部品構成ツリー表示処理のS204において、構成ツリー表示処理部101は、工程紐付管理テーブル2042Aを用いて、選択部品を構成する各部品・材料に紐付けられている基本工程を特定する(S204)。具体的には、S203で特定した部品構成ツリーに属する全ての部品・材料の各々について、当該部品・材料が紐付部品として登録されているレコードを、工程紐付管理テーブル2042Aから検索する。検索できたならば、当該部品・材料と、該レコードに登録されている基本工程(基本工程番号をキーとして工程番号管理テーブル2041Aおよび基本工程情報管理テーブル2021を検索することによりその詳細情報を特定できる)とを、生産関係を示す生産線で連結する。
また、S205において、構成ツリー表示処理部101は、部品構成ツリーおよび部品構成ツリーを構成する部品・材料に紐付ける基本工程を特定したならば、これらの内容に基づいて基本工程が紐付けられた部品構成ツリー図を作成する。ここで、部品・材料に紐付ける基本工程各々について、工程番号管理テーブル2041Aに登録されている当該基本工程のレコードが、例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号と異なる会社番号を持つ場合、つまり、当該基本工程が自社以外の会社の基本工程である場合、当該基本工程のレコードに登録されている公開レベルが、基本工程名称を表示できるレベルに設定されているか否かを調べる。そして、基本工程名称を表示できるレベルに設定されていない場合は、当該基本工程の部品構成ツリー図における表示属性を非表示に変更する。このようにすることで、当該基本工程を行う会社以外のユーザに対しては、当該基本工程が部品構成ツリー図に表示されないようする。
また、S206において、構成ツリー表示処理部101は、基本工程が紐付けられた部品構成ツリー図を含む各種設定受付画面(部品情報登録指示、工程情報登録指示、環境負荷設定指示の受付画面)を作成し、入出力部30に表示する。
図20は最終製品メーカAが全自動洗濯機(AA-8S-C001)を選択した場合に入出力部30に表示される各種受付画面の例を示す図である。図示するように、本実施形態の各種受付画面は、図11に示す第1実施形態の各種受付画面と基本的に同様であるが、工程の情報として、メーカおよびサプライヤ各々が独自に定義した工程の情報ではなく、メーカおよびサプライヤ各々に共通する基本工程の情報が表示される(1011A、1012A、1013A)。
4.工程情報登録処理部103
図13に示す工程情報登録処理のS401において、工程情報登録処理部103は、図21に示すような工程情報受付画面を入出力部30に表示する。そして、入出力部30を介してユーザより、登録する基本工程の基本工程番号および公開レベルを受け付ける。なお、上述したように、本実施形態では、ユーザ独自の工程を使用しない。基本工程での環境負荷情報をユーザより直接受付けて管理する。このため、図21に示す工程情報受付画面は、図14に示す第1実施形態の工程情報受付画面から、工程番号入力エントリ1032および工程名称入力エントリ1033が省略されている。
図13に示す工程情報登録処理のS401において、工程情報登録処理部103は、図21に示すような工程情報受付画面を入出力部30に表示する。そして、入出力部30を介してユーザより、登録する基本工程の基本工程番号および公開レベルを受け付ける。なお、上述したように、本実施形態では、ユーザ独自の工程を使用しない。基本工程での環境負荷情報をユーザより直接受付けて管理する。このため、図21に示す工程情報受付画面は、図14に示す第1実施形態の工程情報受付画面から、工程番号入力エントリ1032および工程名称入力エントリ1033が省略されている。
また、S402において、工程情報登録処理部103は、工程番号管理テーブル2041Aに新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20411に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20414、20415にS401で受け付けた公開レベルおよび基本工程の基本工程番号を登録する。
また、S406において、工程情報登録処理部103は、図22に示すような環境項目受付画面を作成し、入出力部30に表示する。そして、入出力部30を介してユーザより、LCAパラメータ項目各々の設定値と、環境負荷項目各々の数量(投入量/排出量)とを受け付ける。上述したように、本実施形態では、ユーザ独自の工程を使用しない。基本工程での環境負荷情報をユーザより直接受け付けて管理する。このため、図22に示す環境項目受付画面では、ユーザ独自の工程名称を表示する代わりに、基本工程の基本工程名称1037Aおよび基本工程番号1037Bが表示される。この点において、図15に示す第1実施形態の環境項目受付画面と異なる。
また、S407において、工程情報登録処理部103は、工程紐付管理テーブル2042Aに新たなレコードを追加し、該レコードのフィールド20421に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20422に紐付部品として選択された部品の部品・材料番号を、フィールド20426にS401で受け付けた基本工程番号を、そして、フィールド20425に、S406で受け付けた各LCAパラメータ項目の設定値を登録する。
また、S408において、工程情報登録処理部103は、環境負荷管理テーブル2052Aに、S406で数量を受け付けた環境負荷項目毎に新たなレコードを追加する。そして、追加したレコード各々に対して、当該レコードのフィールド20521に例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を、フィールド20526にS401で受け付けた基本工程番号を、フィールド20523に当該レコードに対応する環境負荷項目を、フィールド20524にS406で受け付けた当該レコードに対応する環境負荷項目の数量を、そして、フィールド20525に当該レコードに対応する環境負荷項目の投入/排出区分を登録する。
5.環境負荷計算部104
図16に示す環境負荷表示・集計処理のS502において、環境負荷計算部104は、環境負荷管理テーブル2052Aから表示対象工程の基本工程番号および例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を持つレコードを特定し、該レコードの環境負荷情報(環境負荷項目、数量、投入/排出区分)を入手する。
図16に示す環境負荷表示・集計処理のS502において、環境負荷計算部104は、環境負荷管理テーブル2052Aから表示対象工程の基本工程番号および例えばログインの際にユーザから受け取った会社番号を持つレコードを特定し、該レコードの環境負荷情報(環境負荷項目、数量、投入/排出区分)を入手する。
また、S503において、環境負荷計算部104は、工程管理番号テーブル2041Aから表示対象工程の基本工程番号およびユーザの会社番号を持つレコードを特定し、該レコードの公開レベルが環境負荷情報(環境負荷項目、数量、投入/排出区分)の公開を許可しているか否かを判断する。
また、S505において、環境負荷計算部104は、工程紐付管理テーブル2042Aから表示対象工程の基本工程番号およびユーザの会社番号を持つレコードを特定し、該レコードに登録されているLCAパラメータ値を入手する。
また、S506において、環境負荷計算部104は、基本工程情報管理テーブル2021から、表示対象工程の基本工程番号を持つレコードを特定し、当該レコードのLCA計算式およびLCAパラメータ項目を入手する。
また、S512において、環境負荷計算部104は、工程紐付管理テーブル2042Aから、注目部品の部品・材料番号およびユーザの会社番号を持つ未特定のレコードを1つ特定し、この特定したレコードに登録されている基本工程を注目工程に設定する。
また、S513において、環境負荷計算部104は、環境負荷管理テーブル2052Aから、注目工程の基本工程番号およびユーザの会社番号を持つ未特定のレコードを1つ特定し、特定したレコードに登録されている環境負荷情報(環境負荷項目、数量、投入/排出区分)を入手する。
また、S514において、環境負荷計算部104は、ステージ定義情報管理テーブル2072から、適用法規およびユーザの会社番号を持ち、且つ、注目工程の基本工程番号を包含するステージ定義情報を持つレコードを特定し、該レコードのライフステージ番号を入手する。
以上、本発明の第2実施形態について説明した。
本実施形態では、EuP等の法規で定義されたライフサイクルの各ライフステージを、各ユーザに共通の基本工程を用いて、ユーザが独自に定義できるようにしている。このようにすることで、ライフステージの定義がメーカ毎に異なる場合でも、サプライヤが、基本工程に対する環境負荷情報を、メーカが定義した当該基本工程に対応するライフステージに組み入れることが可能となる。したがって、製品の各ライフステージの定義がメーカ毎に異なる場合でも、サプライヤが各ライフステージにおける投入および排出のデータをメーカ毎に登録しておく必要がない。
また、本実施形態は、第1実施形態と同様に、サプライヤが見せたくないデータを、部品の納品先であるメーカに対しても非公開にすることができる。
<<第3実施形態>>
上記の第2実施形態では、ユーザより環境負荷情報を基本工程毎に受け付けるようにしている。これに対して、本発明の第3実施形態では、ユーザより環境負荷情報を基本工程毎および部品毎のいずれでも受け付けられるようにしている。このため、本実施形態の環境負荷評価支援装置は、第2実施形態の環境負荷評価支援装置に対し次の点で異なる。
上記の第2実施形態では、ユーザより環境負荷情報を基本工程毎に受け付けるようにしている。これに対して、本発明の第3実施形態では、ユーザより環境負荷情報を基本工程毎および部品毎のいずれでも受け付けられるようにしている。このため、本実施形態の環境負荷評価支援装置は、第2実施形態の環境負荷評価支援装置に対し次の点で異なる。
1.部品情報登録処理部102
本実施形態の部品情報登録処理部102は、上述の部品情報登録処理(図12参照)に加えて、部品の環境負荷情報を登録する部品環境負荷情報登録処理を行う。
本実施形態の部品情報登録処理部102は、上述の部品情報登録処理(図12参照)に加えて、部品の環境負荷情報を登録する部品環境負荷情報登録処理を行う。
図23は、部品情報登録処理部102による部品環境負荷情報登録処理を説明するためのフロー図である。このフローは、図11に示すような各種受付画面において、図示していない部品環境負荷情報登録ボタンが選択されることにより開始される。
先ず、部品情報登録処理部102は、環境負荷項目を登録する部品を指定するための部品指定画面を作成し、入出力部30に表示する。そして、入出力部30を介してユーザより、環境負荷項目を登録する部品の会社番号、部品・材料番号および部品名称を受け付ける(S601)。
図24は部品指定画面の一例を示す図である。図示するように、部品指定画面は、部品の情報を直接指定する場合に選択するチェックボックス1021と、部品の情報を部品番号管理テーブル2031から検索する場合に選択するチェックボックス1023と、チェックボックス1021にチェックが入れられている場合に、部品の会社番号、部品・材料番号および部品名称を入力するための入力エントリ1022と、チェックボックス1023にチェックが入れられている場合に、プルダウンメニューにより部品情報管理テーブル2031から部品の会社番号、部品・材料番号および部品名称を選択するための選択エントリ1024と、登録ボタン1025と、環境負荷項目設定指示ボタン1026と、を有する。環境負荷項目設定ボタン1026は、この部品指定画面で指定された部品の環境負荷項目のデータ設定指示を受け付けるためのものであり、登録ボタン1025は、この部品指定画面で指定された部品の環境負荷項目のデータ設定指示を環境負荷管理テーブル2052に登録するためのものである。
ユーザは、入出力部30を介して、チェックボックス1021、1023のいずれかにチェックを入れる。チェックボックス1021にチェックを入れた場合は、入力エントリ1022に、部品の会社番号、部品・材料番号および部品名称を直接入力する。一方、チェックボックス1023にチェックを入れた場合は、選択エントリ1024を使って部品の会社番号、部品・材料番号および部品名称を選択する。その後、ユーザが環境負荷項目設定指示ボタン1026を選択すると、部品情報登録処理部102は、これを検知する(S602)。そして、図25に示すような、部品指定画面で指定された部品の部品名称および部品・材料番号を表示する表示欄1027と、納品先会社の会社番号、適用法規およびライフステージ番号を選択するエントリ1028と、予め設定された全ての環境負荷項目のエントリ1029と、を有する環境項目受付画面を作成し、入出力部30に表示する(S603)。そして、入出力部30を介してユーザより、納品先会社の会社番号、適用法規およびライフステージ番号と、該当する環境負荷項目各々の数量(投入量/排出量)とを受け付ける(S604)。
次に、部品情報登録処理部102は、ステージ定義情報管理テーブル2072から、S604で受け付けた納品先会社の会社番号およびライフステージ番号を持つレコードを検索し、該レコードに登録されているステージ定義情報を特定する。そして、特定したステージ定義情報に記述されている最も上位の分類に属する基本工程番号を特定する(S605)。それから、部品情報登録処理部102は、環境負荷管理テーブル2052Aに、S604で数量を受け付けた環境負荷項目毎に新たなレコードを追加する。そして、追加したレコード各々に対して、当該レコードのフィールド20521にS604で受け付けた納品先会社の会社番号を、フィールド20526にS605で特定した基本工程番号を、フィールド20523に当該レコードに対応する環境負荷項目を、フィールド20524にS604で受け付けた当該レコードに対応する環境負荷項目の数量を、そして、フィールド20525に当該レコードに対応する環境負荷項目の投入/排出区分を登録する(S605)。
以上、本発明の第3実施形態について説明した。
本実施形態によれば、上記の第2実施形態に加えて次の効果を有する。すなわち、サプライヤは、自社製品がどの基本工程に紐付けられるか不明の場合でも、該部品がどのライフステージに組み入れられるものかが分かれば、自社製品の環境負荷情報を環境負荷管理テーブル2052Aに登録することができる。
<<第4実施形態>>
上記の第1実施形態では、ユーザ独自の工程を基本工程に1対1で対応付けておき、ユーザより受け付けた該ユーザ独自の工程での環境負荷情報を、当該工程に対応する基本工程での環境負荷情報として管理する。ユーザより環境負荷情報を基本工程毎に受け付けるようにしている。これに対して、本発明の第4実施形態では、どの基本工程にも属さない新規工程をユーザが定義して、第3実施形態で上述している部品環境情報登録処理によって新規工場の環境負荷情報を受け付けられるようにしている。このため、本実施形態の環境負荷評価支援装置は、第1実施形態の環境負荷評価支援装置に対し次の点で異なる。
上記の第1実施形態では、ユーザ独自の工程を基本工程に1対1で対応付けておき、ユーザより受け付けた該ユーザ独自の工程での環境負荷情報を、当該工程に対応する基本工程での環境負荷情報として管理する。ユーザより環境負荷情報を基本工程毎に受け付けるようにしている。これに対して、本発明の第4実施形態では、どの基本工程にも属さない新規工程をユーザが定義して、第3実施形態で上述している部品環境情報登録処理によって新規工場の環境負荷情報を受け付けられるようにしている。このため、本実施形態の環境負荷評価支援装置は、第1実施形態の環境負荷評価支援装置に対し次の点で異なる。
1.工程情報登録処理部103
本実施形態の工程情報登録処理部103は、上述の工程情報登録処理(図13参照)に加えて、上述の部品環境情報登録処理(図23のS603〜S606)を行う。
部品環境情報登録処理のフローは図14に示すような工程情報受付画面において、新規工程として識別される基本工程を選択し、工程番号、工程名称、公開レベルの入力を行い、図示していない新規工程環境負荷項目設定ボタンを選択することにより開始される。
本実施形態の工程情報登録処理部103は、上述の工程情報登録処理(図13参照)に加えて、上述の部品環境情報登録処理(図23のS603〜S606)を行う。
部品環境情報登録処理のフローは図14に示すような工程情報受付画面において、新規工程として識別される基本工程を選択し、工程番号、工程名称、公開レベルの入力を行い、図示していない新規工程環境負荷項目設定ボタンを選択することにより開始される。
工程情報登録処理部103は、図25に示すような、会社番号、適用法規およびライフステージ番号を選択するエントリ1028と、予め設定された全ての環境負荷項目のエントリ1029と、を有する環境項目受付画面を作成し、入出力部30に表示する(S603)。そして、入出力部30を介してユーザより、会社番号、適用法規およびライフステージ番号と、該当する環境負荷項目各々の数量(投入量/排出量)とを受け付ける(S604)。
次に、工程情報登録処理部103は、ステージ定義情報管理テーブル2072から、S701で受け付けた会社番号およびライフステージ番号を持つレコードを検索し、該レコードに登録されているステージ定義情報を特定する。そして、特定したステージ定義情報に記述されている最も上位の分類に属する基本工程番号を特定する(S605)。それから、工程情報登録処理部103は、環境負荷管理テーブル2052Aに、S702で数量を受け付けた環境負荷項目毎に新たなレコードを追加する。そして、追加したレコード各々に対して、当該レコードのフィールド20521にS702で受け付けた会社番号を、フィールド20526にS703で特定した基本工程番号を、フィールド20523に当該レコードに対応する環境負荷項目を、フィールド20524にS702で受け付けた当該レコードに対応する環境負荷項目の数量を、そして、フィールド20525に当該レコードに対応する環境負荷項目の投入/排出区分を登録する(S606)。
以上、本発明の第4実施形態について説明した。
本実施形態によれば、上記の第1実施形態に加えて次の効果を有する。すなわち、サプライヤはどの基本工程にも定義されない新規工程について、該部品がどのライフステージに組み入れられるものかが分かれば、該環境負荷情報を環境負荷管理テーブル2052Aに登録することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明した。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態において、入出力部30は、ネットワークを介してユーザの端末に接続されていてもよい。そして、ユーザの端末から各種指示を受け付けたり、ユーザの端末に各種情報を表示するようにしてもよい。また、上記の実施形態において、記憶部201〜207は、必ずしも1つのコンピュータ装置に備えられているものである必要はなく、ネットワーク上に分散配置されているものであってもよい。同様に、演算部10の各部101〜105も、複数のコンピュータ装置によって実現されるものであってもよい。
1:環境負荷評価支援装置、10:演算部、20:記憶部、30:入出力部、101:構成ツリー表示処理部、102:部品情報登録処理部、103:工程情報登録処理部、104:環境負荷計算部、105:ステージ定義情報登録処理部、201:会社情報記憶部、202:基本工程情報記憶部、203:部品情報記憶部、204:工程情報記憶部、205:工程環境負荷記憶部、206:法規別環境負荷記憶部、207:ライフステージ定義情報記憶部
Claims (12)
- 製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷集計装置であって、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報が記憶された部品情報記憶手段と、
製品を含む部品の提供者によって定義された部品の製造に関する工程の情報であり、当該工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報と、所定の規則に従って定義された製品の製造に関する各基本工程のうち当該工程に対応する基本工程の情報と、当該工程が紐付けられた部品の情報と、を有する工程情報が記憶された工程情報記憶手段と、
製品の提供者によって定義された製品のライフステージの情報であり、当該ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報が記憶されたステージ定義情報記憶手段と、
製品の指定を受け付け、指定製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷情報集計手段と、を有し、
前記環境負荷情報集計手段は、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定する処理と、前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索する処理と、前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品の提供者のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する処理と、前記検索した各工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計する処理と、を実行すること
を特徴とする環境負荷集計装置。 - 請求項1に記載の環境負荷集計装置であって、
製品の製造に関する各基本工程の情報が記憶された基本工程記憶手段と、
前記ステージ定義情報記憶手段にステージ定義情報を登録するステージ定義情報登録手段と、をさらに有し、
前記ステージ定義情報登録手段は、
前記基本工程情報記憶手段に記憶された各基本工程の情報を出力して、製品のライフステージに割り当てる基本工程の選択を受け付ける処理と、当該ライフステージに割り当てた基本工程の情報を有するステージ定義情報を前記ステージ定義情報記憶手段に登録する処理と、を実行すること
を特徴とする環境負荷集計装置。 - 請求項1に記載の環境負荷集計装置であって、
製品の製造に関する各基本工程の情報が記憶された基本工程記憶手段と、
基本工程毎に、当該基本工程で考慮すべき環境負荷項目が記憶された環境負荷項目記憶手段と、
前記工程情報記憶手段に工程情報を登録する工程情報登録手段と、をさらに有し、
前記工程情報登録手段は、
前記部品情報記憶手段に記憶された各部品の部品情報を出力して、登録すべき工程を紐付ける部品の選択を受け付ける処理と、前記基本工程情報記憶手段に記憶された各基本工程の情報を出力して、登録すべき工程に対応付ける基本工程の選択を受け付ける処理と、選択された基本工程に対応付けられて前記環境負荷項目記憶手段に記憶されている環境負荷項目を出力して、登録すべき工程に設定する環境負荷項目の情報の入力を受け付ける処理と、選択された部品、基本工程、および、入力された環境負荷項目の情報を含む工程情報を前記工程情報記憶手段に登録する処理と、を実行すること
を特徴とする環境負荷集計装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の環境負荷集計装置であって、
製品の指定を受け付け、前記部品情報記憶手段に記憶されている指定製品を構成する各部品の部品情報、および、前記工程情報記憶手段に記憶されている前記指定製品を構成するいずれかの部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する部品構成情報表示手段をさらに有し、
前記工程情報記憶手段に記憶されている各工程情報は、環境負荷項目の情報を公開するか否かを示す公開レベルを有し、
前記部品構成情報表示手段は、
前記指定製品を構成する部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する場合、当該工程情報に含まれている公開レベルが環境負荷項目の情報の公開を許可しているならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をそのまま表示し、許可していないならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報より算出したライフサイクルアセスメント値を表示すること
を特徴とする環境負荷集計装置。 - コンピュータが製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷集計方法であって、
前記コンピュータの記憶装置には、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報と、製品を含む部品の提供者によって定義された部品の製造に関する工程の情報であり、当該工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報、所定の規則に従って定義された製品の製造に関する各基本工程のうち当該工程に対応する基本工程の情報、および、当該工程が紐付けられた部品の情報を有する工程情報と、製品の提供者によって定義された製品のライフステージの情報であり、当該ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報と、が記憶されており、
前記コンピュータの演算装置は、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定するステップと、
前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索するステップと、
前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品の提供者のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類するステップと、
前記検索した各工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計するステップと、を実行すること
を特徴とする環境負荷集計方法。 - 請求項5に記載の環境負荷集計方法であって、
前記記憶装置に記憶されている各工程情報は、環境負荷項目の情報を公開するか否かを示す公開レベルを有し、
前記演算装置は、
製品の指定を受け付け、前記記憶装置に記憶されている指定製品を構成する各部品の部品情報、および、前記指定製品を構成するいずれかの部品に紐付けられた工程の工程情報を表示するステップをさらに行い、
前記表示するステップは、
前記指定製品を構成する部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する場合、当該工程情報に含まれている公開レベルが環境負荷項目の情報の公開を許可しているならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をそのまま表示し、許可していないならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報より算出したライフサイクルアセスメント値を表示すること
を特徴とする環境負荷集計方法。 - コンピュータで読取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータの記憶装置には、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報と、製品を含む部品の提供者によって定義された部品の製造に関する工程の情報であり、当該工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報、所定の規則に従って定義された製品の製造に関する各基本工程のうち当該工程に対応する基本工程の情報、および、当該工程が紐付けられた部品の情報を有する工程情報と、製品の提供者によって定義された製品のライフステージの情報であり、当該ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報と、が記憶されており、
前記プログラムは、前記コンピュータの演算装置に、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定する機能と、
前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索する機能と、
前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品の提供者のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する機能と、
前記検索した各工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計する機能と、を実現させること
を特徴とするコンピュータで読取り可能なプログラム。 - 請求項7に記載のコンピュータで読取り可能なプログラムであって、
前記記憶装置に記憶されている各工程情報は、環境負荷項目の情報を公開するか否かを示す公開レベルを有し、
前記プログラムは、前記演算装置に、
製品の指定を受け付け、前記記憶装置に記憶されている指定製品を構成する各部品の部品情報、および、前記指定製品を構成するいずれかの部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する機能をさらに実現させ、
前記表示する機能は、
前記指定製品を構成する部品に紐付けられた工程の工程情報を表示する場合、当該工程情報に含まれている公開レベルが環境負荷項目の情報の公開を許可しているならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報をそのまま表示し、許可していないならば、当該工程情報に含まれている環境負荷項目の情報より算出したライフサイクルアセスメント値を表示すること
を特徴とするコンピュータで読取り可能なプログラム。 - 製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷集計装置であって、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報が記憶された部品情報記憶手段と、
所定の規則に従って定義された製品の製造に関する基本工程の情報と、当該基本工程に紐付けられた部品の情報と、を有する工程情報が記憶された工程情報記憶手段と、
基本工程の情報と、当該基本工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報と、を有する環境負荷情報が記憶された環境負荷情報記憶手段と、
製品の各ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報が記憶されたステージ定義情報記憶手段と、
製品の指定を受け付け、指定製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷情報集計手段と、を有し、
前記環境負荷情報集計手段は、
前記部品情報記憶手段に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定製品を構成する各部品を特定する処理と、前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記工程情報記憶手段から検索する処理と、前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されている前記指定製品のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する処理と、前記検索した各工程情報に含まれている基本工程の情報を含む環境負荷情報を、前記環境負荷情報記憶手段から読み出し、該読み出した環境負荷情報各々に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計する処理と、を実行すること
を特徴とする環境負荷集計装置。 - 請求項9に記載の環境負荷集計装置であって、
環境負荷項目の情報をライスステージの指定と共に受け付ける処理と、前記ステージ定義情報記憶手段に記憶されているステージ定義情報を用いて、指定されたライフステージを構成する基本工程を特定し、該特定した基本工程と、該受け付けた環境負荷項目の情報とを含む環境負荷情報を、前記環境負荷情報記憶手段に登録する処理と、を実行する環境負荷情報登録手段をさらに有すること
を特徴とする環境負荷集計装置。 - コンピュータが製品の各ライフステージにおける環境負荷情報を集計する環境負荷集計方法であって、
前記コンピュータの記憶装置には、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報と、所定の規則に従って定義された製品の製造に関する基本工程の情報および当該基本工程に紐付けられた部品の情報を有する工程情報と、基本工程の情報および当該基本工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報を有する環境負荷情報と、製品の各ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報と、が記憶されており、
前記コンピュータの演算装置は、
入力装置を介して製品の指定を受け付けるステップと、
前記記憶装置に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定された製品を構成する各部品を特定するステップと、
前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記記憶装置から検索するステップと、
前記記憶装置に記憶されている前記指定された製品のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類するステップと、
前記検索した各工程情報に含まれている基本工程の情報を含む環境負荷情報を、前記記憶装置から読み出し、該読み出した環境負荷情報各々に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計するステップと、を実行すること
を特徴とする環境負荷集計方法。 - コンピュータで読取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータの記憶装置には、
製品を含む各部品の情報であり、当該部品の親子関係にある他の部品の情報を含む部品情報と、所定の規則に従って定義された製品の製造に関する基本工程の情報および当該基本工程に紐付けられた部品の情報を有する工程情報と、基本工程の情報および当該基本工程において環境に影響を与える環境負荷項目の情報を有する環境負荷情報と、製品の各ライフステージに割り当てる基本工程の情報を有するステージ定義情報と、が記憶されており、
前記プログラムは、前記コンピュータの演算装置に、
入力装置を介して製品の指定を受け付ける機能と、
前記記憶装置に記憶されている各部品の部品情報を用いて、前記指定された製品を構成する各部品を特定する機能と、
前記特定した各部品に紐付けられている各工程情報を前記記憶装置から検索する機能と、
前記記憶装置に記憶されている前記指定された製品のステージ定義情報を用いて、前記検索した各工程情報を当該工程情報に含まれている基本工程が割り当てられているライフステージに分類する機能と、
前記検索した各工程情報に含まれている基本工程の情報を含む環境負荷情報を、前記記憶装置から読み出し、該読み出した環境負荷情報各々に含まれている環境負荷項目の情報をライフステージ毎に集計する機能と、を実現させること
を特徴とするコンピュータで読取り可能なプログラム。
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