JP2006121307A - サンプルホールド回路又はそれを用いたad変換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】
増幅器の入力同相変動を少なくするサンプルホールド回路又はこれを用いたAD変換器を提供する。
【解決手段】
第1及び第2のクロックで複数のスイッチが制御され、オペアンプに負帰還を施す容量と入力信号をサンプルするサンプル容量とがスイッチで切り換えられ、第1のクロックがオンの時に前記オペアンプの入出力をショートし、サミングノードの電位と入力電圧との差がサンプル容量にチャージされ、第2のクロックがオンの時にスイッチが動作点を決定する参照電圧に接続され、サンプル容量と帰還容量との比によって増幅し出力するサンプルホールド回路において、補正回路を設け、入力信号のコモン電圧と参照電圧に応じた制御信号をオペアンプに供給し、入力信号の同相成分の変動を防止するようにした。
【選択図】図1
増幅器の入力同相変動を少なくするサンプルホールド回路又はこれを用いたAD変換器を提供する。
【解決手段】
第1及び第2のクロックで複数のスイッチが制御され、オペアンプに負帰還を施す容量と入力信号をサンプルするサンプル容量とがスイッチで切り換えられ、第1のクロックがオンの時に前記オペアンプの入出力をショートし、サミングノードの電位と入力電圧との差がサンプル容量にチャージされ、第2のクロックがオンの時にスイッチが動作点を決定する参照電圧に接続され、サンプル容量と帰還容量との比によって増幅し出力するサンプルホールド回路において、補正回路を設け、入力信号のコモン電圧と参照電圧に応じた制御信号をオペアンプに供給し、入力信号の同相成分の変動を防止するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチドキャパシタを用いたサンプルホールド回路およびそれを用いたAD変換器を提供することである。
図7に従来使用されている基本的なS/H(サンプルホールド)回路100を示す。S/H回路100の構成はオペアンプ101とスイッチSW101,SW102,SW103,SW104,SW105,SW106,SW107,SW108,SW109,SW110と容量CS100,CS101、Cf100,Cf101から成るスイチッドキャパシタ構成である。
VagがスイッチSW103を、またVipがSW101を介してキャパシタCS100の一方に接続され、他方の端子がオペアンプ101の第一の入力に接続される。
またVinがSW102を、またVagがSW104を介してキャパシタCS101の一方の端子に接続され、他方の端子はオペアンプ101の第2の入力に接続されている。
オペアンプ101の第1の出力はSW106を介して第1の入力に接続され、またこれと並列に直列接続されたSW107とキャパシタCf100が接続されている。
オペアンプ101の第2の出力はSW110を介して第2の入力に接続され、またこれと並列に直列接続されたSW109とキャパシタCf101が接続されている。
ここで、SW101,SW102,SW105,SW106,SW108,SW110はクロック1(CK1)でON/OFF制御され、SW103,SW104,SW107,SW109はクロック2(CK2)でON/OFF制御される。
VagがスイッチSW103を、またVipがSW101を介してキャパシタCS100の一方に接続され、他方の端子がオペアンプ101の第一の入力に接続される。
またVinがSW102を、またVagがSW104を介してキャパシタCS101の一方の端子に接続され、他方の端子はオペアンプ101の第2の入力に接続されている。
オペアンプ101の第1の出力はSW106を介して第1の入力に接続され、またこれと並列に直列接続されたSW107とキャパシタCf100が接続されている。
オペアンプ101の第2の出力はSW110を介して第2の入力に接続され、またこれと並列に直列接続されたSW109とキャパシタCf101が接続されている。
ここで、SW101,SW102,SW105,SW106,SW108,SW110はクロック1(CK1)でON/OFF制御され、SW103,SW104,SW107,SW109はクロック2(CK2)でON/OFF制御される。
S/H回路100の動作を図8の動作タイミング波形を用いて説明する。図8に示す2相のノンオーバーラップのクロック(CK1,CK2)で各スイッチがON/OFF制御され、リセット(サンプル)モードとアンプ(ホールド)モードの2フェイズで動作する。
図8(A),(B)に示すように、リセットモードにおいて、CK1が“H”レベルのときCK2は“L”レベルで、SW101,SW102,SW105,SW106,SW108,SW110はON(ショート)となり、SW103,SW104,SW107,SW109はOFF(オープン)となる。
その結果、オペアンプ101の第1の入出力間と第2の入出力間はそれぞれショートされる。
また、オペアンプ101の入力に接続されている入力キャパシタCS100にVin(Vip)とVagの差電圧が充電される。それぞれの容量CS(CS100,CS101)、Cf(Cf100,Cf101)にチャージされる電荷量(片側のみの変化に着目)についてはそれぞれ次式のようになる。
Qcs=CS(Vip−Vag) ・・・(1)
Qcf=0 ・・・(2)
図8(A),(B)に示すように、リセットモードにおいて、CK1が“H”レベルのときCK2は“L”レベルで、SW101,SW102,SW105,SW106,SW108,SW110はON(ショート)となり、SW103,SW104,SW107,SW109はOFF(オープン)となる。
その結果、オペアンプ101の第1の入出力間と第2の入出力間はそれぞれショートされる。
また、オペアンプ101の入力に接続されている入力キャパシタCS100にVin(Vip)とVagの差電圧が充電される。それぞれの容量CS(CS100,CS101)、Cf(Cf100,Cf101)にチャージされる電荷量(片側のみの変化に着目)についてはそれぞれ次式のようになる。
Qcs=CS(Vip−Vag) ・・・(1)
Qcf=0 ・・・(2)
一方、アンプモードでは、図8(A),(B)において、CK1は“L”レベルになり、CK2は“H”レベルとなる。その結果、SW101,SW102,SW105,SW106,SW108,SW110はOFFされ、SW103,SW104,SW107,SW109はON(ショート)される。その結果、オペアンプ101は容量帰還型のアンプとなる。
オペアンプ101の入力側において、SW103,SW104はONで、入力のスイッチはVag(端子)に切り換えられ、それぞれの容量CS(CS100,CS101)、Cf(Cf100,Cf101)にチャージされる電荷量は次式のようになる。
Qcs=0 ・・・(3)
Qcf=Cf(Von−Vag) ・・・(4)
リセットモードとアンプモードでトータル電荷量は一定なので、出力電圧Vonは、
Von=(CS/Cf)*(Vip−Vag)+Vag・・・(5)
となり、Vagを基準に入力電圧の差が容量比倍されて出力される。
オペアンプ101の入力側において、SW103,SW104はONで、入力のスイッチはVag(端子)に切り換えられ、それぞれの容量CS(CS100,CS101)、Cf(Cf100,Cf101)にチャージされる電荷量は次式のようになる。
Qcs=0 ・・・(3)
Qcf=Cf(Von−Vag) ・・・(4)
リセットモードとアンプモードでトータル電荷量は一定なので、出力電圧Vonは、
Von=(CS/Cf)*(Vip−Vag)+Vag・・・(5)
となり、Vagを基準に入力電圧の差が容量比倍されて出力される。
このようなスイッチドキャパシタタイプのオペアンプには図9にあるようなソースカップルペア入力の高利得オペアンプを用いる場合が多く、完全差動形式のため出力信号の中点電圧を検出して、所望の出力動作点Vagとなるようなコモンモード・フィードバック(CMFB)を施すのが一般的である。
一方、昨今の低電圧化に伴い図9のような複数のトランジスタを縦積みにするのが非常に困難になってきている。
図9に示すように、PMOSトランジスタQ201のソースが電源VDDに接続され、ドレインがPMOSトランジスタQ202のソースに接続されている。またPMOSトランジスタQ201のゲートはバイアス(Bias3)に接続されている。PMOSトランジスタQ202のドレインはNMOSトランジスタQ203のドレインに接続され、ゲートはバイアス(Bias2)に接続されている。NMOSトランジスタQ203のソースはNMOSトランジスタQ204のドレインに接続され、ゲートはバイアス(Bias1)に接続されている。NMOSトランジスタQ204のゲートがVinに接続され、ソースはNMOSトランジスタQ208のソースに共通接続され、かつ電流源を構成するNMOSトランジスタQ209のドレインに接続され、NMOSトランジスタQ209のソースはグランドに接続されている。
一方、昨今の低電圧化に伴い図9のような複数のトランジスタを縦積みにするのが非常に困難になってきている。
図9に示すように、PMOSトランジスタQ201のソースが電源VDDに接続され、ドレインがPMOSトランジスタQ202のソースに接続されている。またPMOSトランジスタQ201のゲートはバイアス(Bias3)に接続されている。PMOSトランジスタQ202のドレインはNMOSトランジスタQ203のドレインに接続され、ゲートはバイアス(Bias2)に接続されている。NMOSトランジスタQ203のソースはNMOSトランジスタQ204のドレインに接続され、ゲートはバイアス(Bias1)に接続されている。NMOSトランジスタQ204のゲートがVinに接続され、ソースはNMOSトランジスタQ208のソースに共通接続され、かつ電流源を構成するNMOSトランジスタQ209のドレインに接続され、NMOSトランジスタQ209のソースはグランドに接続されている。
PMOSトランジスタQ205のソースが電源VDDに接続され、ドレインがPMOSトランジスタQ206のソースに接続されている。またPMOSトランジスタQ205のゲートはバイアス(Bias3)に接続されている。PMOSトランジスタQ206のドレインはNMOSトランジスタQ207のドレインに接続され、ゲートはバイアス(Bias2)に接続されている。NMOSトランジスタQ207のソースはNMOSトランジスタQ208のドレインに接続され、ゲートはバイアス(Bias1)に接続されている。NMOSトランジスタQ208のゲートがVipに接続され、ソースはNMOSトランジスタQ204のソースに共通接続されている。
NMOSトランジスタQ203とNMOSトランジスタQ207のドレインはCMFB(コモンモード・フィードバック)回路201にそれぞれ接続されるとともに、出力Vop、Vonに接続される。
また、CMFB回路201の出力は電流源用NMOSトランジスタQ209のゲートに接続され、電流量を制御している。
また、CMFB回路201の出力は電流源用NMOSトランジスタQ209のゲートに接続され、電流量を制御している。
上述したように、ソースカップルペア入力構成のオペアンプ200はMOSトランジスタを縦積みにしていて、その出力抵抗を大きくできるメリットがある反面、オペアンプ200の出力線形範囲を犠牲にする傾向にある。このため折り返し構成が採用されるケースがあるがトータルの電流効率としては悪くなる欠点を有する。
これに対し、ソース接地タイプの入力段を有するオペアンプを採用することで低電圧化に適したサンプルホールド回路300の回路構成例を図10に示す。
電圧源VDDに電流源I7の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ300のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ300のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW306が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW307とキャパシタCf300が接続されている。このキャパシタCf300とSW307の共通接続点はSW305を介してVagに接続されている。
また、電圧源VDDに電流源I8の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ301のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ301のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW308が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW309とキャパシタCf301が接続されている。このキャパシタCf301とSW309の共通接続点はSW310を介してVagに接続されている。
NMOSトランジスタQ300のゲートはキャパシタCS300に接続され、さらにSW301を介してVipに、またSW303を介してVagにそれぞれ接続されている。
NMOSトランジスタQ301のゲートはキャパシタCS301に接続され、さらにSW302を介してVinに、またSW304を介してVagにそれぞれ接続されている。
電圧源VDDに電流源I7の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ300のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ300のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW306が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW307とキャパシタCf300が接続されている。このキャパシタCf300とSW307の共通接続点はSW305を介してVagに接続されている。
また、電圧源VDDに電流源I8の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ301のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ301のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW308が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW309とキャパシタCf301が接続されている。このキャパシタCf301とSW309の共通接続点はSW310を介してVagに接続されている。
NMOSトランジスタQ300のゲートはキャパシタCS300に接続され、さらにSW301を介してVipに、またSW303を介してVagにそれぞれ接続されている。
NMOSトランジスタQ301のゲートはキャパシタCS301に接続され、さらにSW302を介してVinに、またSW304を介してVagにそれぞれ接続されている。
上述したように、ソース接地アンプ(Q300,Q301)を2つ用い、擬似差動形式にて動作する。入力段ペアを電流源にてバイアスしないことから1トランジスタ分、出力線形範囲が広く確保できる。更に負荷側からの電流源(I7,I8)によってバイアスされることで出力動作点が決まるので従来オペアンプのようなCMFB回路を必要としない。
しかしながら前述したソース接地を用いたオペアンプは入力コモン電圧の変動に弱く、差信号成分同様にコモン電圧の変動分も同様に増幅してしまう。このため出力動作点が本来の動作点から変動してしまい、これによって出力線形範囲を狭めてしまう欠点を有する。
特開平5−14199号公報
特開2000−201054号公報
Daisuke Miyazaki et all, "A 10-b 30-MS/s LOW-POWER Pipelined CMOS A/D Converter Using a Pseudo differential Architecture" IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUIT, VOL. 38, NO2, p370-373, FEBRUARY 2003
しかしながら前述したソース接地を用いたオペアンプは入力コモン電圧の変動に弱く、差信号成分同様にコモン電圧の変動分も同様に増幅してしまう。このため出力動作点が本来の動作点から変動してしまい、これによって出力線形範囲を狭めてしまう欠点を有する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは入力コモン変動に強いソース接地入力のオペアンプを採用したサンプルホールド回路又はこれを用いたAD変換器を提供することである。
本発明は、第1の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第1の切り換え手段と、第1の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第2の切り換え手段と、第2の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第3の切り換え手段と、第2の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第4の切り換え手段と、前記第1と第2の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第1のキャパシタと、前記第3と第4の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第2のキャパシタと、前記第1と第2のキャパシタの出力が第1と第2の入力端子に接続され、増幅して第1と第2の出力端子から出力する増幅器と、前記第1の入力端子と第1の出力端子間に接続された第5の切り換え手段と第3のキャパシタと、前記第2の入力端子と第2の出力端子間に接続された第6の切り換え手段と第4のキャパシタと、前記第1と第2の入力信号と第3の基準信号が供給され、前記2の制御信号に応じて前記第3と第4のキャパシタに前記増幅器の動作を補正する補正信号を出力する補正回路と、前記第2の制御信号で前記増幅器の動作状態を固定する動作設定手段とを有する。
本発明は、第1の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第1の切り換え手段と、第1の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第2の切り換え手段と、第2の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第3の切り換え手段と、第2の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第4の切り換え手段と、前記第1と第2の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第1のキャパシタと、前記第3と第4の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第2のキャパシタと、前記第1と第2のキャパシタの出力が第1と第2の入力端子に接続され、増幅して第1と第2の出力端子から出力するソース接地増幅器と、前記第1の入力端子と第1の出力端子間に接続された第5の切り換え手段と第3のキャパシタと、前記第2の入力端子と第2の出力端子間に接続された第6の切り換え手段と第4のキャパシタと、前記第1と第2の入力信号と第3の基準信号が供給され、前記2の制御信号に応じて前記第3と第4のキャパシタに前記ソース接地増幅器の動作を補正する補正信号を出力する補正回路と、前記第2の制御信号で前記ソース接地増幅器の動作状態を固定する動作設定手段とを有する。
本発明は、サンプリング周波数に等しく互いに重なり合わない第1及び第2のクロックで制御され、第1のクロックがオンの時点で導通状態となる第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチと、前記第2のクロックがオンの時に導通状態となる第7、第8、第9及び第10のスイッチとソース接地増幅器を入力段として有するオペアンプと該オペアンプに負帰還を施す容量と前記第3あるいは第4のスイッチを介して入力信号をサンプルするサンプル容量とで構成され、前記第1及び第2のスイッチは前記オペアンプに負帰還を施す容量と並列に接続され、前記第1のクロックがオンの時に前記オペアンプの入出力をショートし、サミングノードの電位と入力電圧との差が前記サンプル容量にチャージされ、前記第2のクロックがオンの時に前記第9及び第10のスイッチが動作点を決定する参照電圧に接続され、前記サンプル容量にチャージされた電圧と前記参照電圧との差分が前記サンプル容量と前記帰還容量との比によって増幅し出力するサンプルホールド回路において、前記サンプルホールド回路の出力コモンと前記参照電圧に応じた補正電圧を前記第5、第6のスイッチに接続されたフィードバック回路とを有する。
本発明のサンプルホールド回路は、アンプにプリチャージ型フィードバック回路を設けたことにより、入力コモンモード変動を抑えることができる。
また、アンプをソース接地型としたことにより、出力ダイナミックレンジを拡大することができる。
さらに、このサンプルホールド回路をパイプラインAD変換器に用いることにより、コモンモード変動に強い安定した変換動作ができる。
また、アンプをソース接地型としたことにより、出力ダイナミックレンジを拡大することができる。
さらに、このサンプルホールド回路をパイプラインAD変換器に用いることにより、コモンモード変動に強い安定した変換動作ができる。
本発明のサンプルホールド回路10について図1と図2を参照して説明する。
電圧源VDDに電流源I1の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ1のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ1のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW6が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW7とキャパシタCf1が接続されている。このキャパシタCf1とSW7の共通接続点はSW5を介してCMFB(コモン・モード・フィード・バック)回路2の出力に接続されている。
また、電流源I8の一方が電圧源VDDに接続され、他方はNMOSトランジスタQ2のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ2のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW8が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW9とキャパシタCf1が接続されている。このキャパシタCf1とSW9の共通接続点はSW10を介してCMFB回路2の出力に接続されている。
NMOSトランジスタQ1のゲートはキャパシタCS1に接続され、さらにSW1を介してVipに、またSW3を介してVagにそれぞれ接続されている。
NMOSトランジスタQ2のゲートはキャパシタCS2に接続され、さらにSW2を介してVinに、またSW4を介してVagにそれぞれ接続されている。
上述した、VinとVipはCMFB回路2の入力に接続され、このCMFB回路2にはさらにVagが接続されている。
そして、NMOSトランジスタQ1とQ2の各ドレインが出力VonとVopにそれぞれ接続されている
電圧源VDDに電流源I1の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ1のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ1のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW6が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW7とキャパシタCf1が接続されている。このキャパシタCf1とSW7の共通接続点はSW5を介してCMFB(コモン・モード・フィード・バック)回路2の出力に接続されている。
また、電流源I8の一方が電圧源VDDに接続され、他方はNMOSトランジスタQ2のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ2のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW8が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW9とキャパシタCf1が接続されている。このキャパシタCf1とSW9の共通接続点はSW10を介してCMFB回路2の出力に接続されている。
NMOSトランジスタQ1のゲートはキャパシタCS1に接続され、さらにSW1を介してVipに、またSW3を介してVagにそれぞれ接続されている。
NMOSトランジスタQ2のゲートはキャパシタCS2に接続され、さらにSW2を介してVinに、またSW4を介してVagにそれぞれ接続されている。
上述した、VinとVipはCMFB回路2の入力に接続され、このCMFB回路2にはさらにVagが接続されている。
そして、NMOSトランジスタQ1とQ2の各ドレインが出力VonとVopにそれぞれ接続されている
つぎに、図1に示した本発明の一実施形態例であるソース接地ペアを有するオペアンプを用いたサンプルホールド回路10についての基本動作を、図2に示したタイミング波形を用いて説明する。
リセットモードの場合の動作について説明する。図2(A)において、CK1が“H”レベル、図2(B)のCK2が“L”レベルとなり、そのときの各スイッチは、それぞれSW1,SW2,SW5,SW6,SW8,SW10がONで、SW3,SW4,SW7,SW9がOFFとなる。
その結果、NMOSトランジスタQ1とQ2の入出力端子のゲートとドレインはショートされ、MOSダイオードとして動作する。またこのとき入力キャパシタCS1,CS2とMOSダイオードQ1,Q2のそれぞれの接続点の電圧はVgsに固定され、かつこのインピーダンスは低くなる。
SW1とSW2はONでショートしているので、VipとVinが入力キャパシタCS1とCS2に供給され、MOSダイオードQ1,Q2のVgsに対して充電される。一方CMFB回路2から、電圧Vagと半周期前のアンプモード時にサンプルホールド回路から出力された出力電圧のコモン電圧(Vcmn=(Von+Vop)/2)の差が、SW5とSW10を介してSW7とCf1の共通接続点、SW9とCf2の共通接続点にVCMMD電圧としてそれぞれ供給され充電される。
また、VipはSW1を介して入力キャパシタCS1に供給され、MOSダイオード(Q1)のVgsに対してCS1に充電される。同様に入力キャパシタCS2にもVinがMOSダイオードQ2のVgsに対して充電される。
リセットモードの場合の動作について説明する。図2(A)において、CK1が“H”レベル、図2(B)のCK2が“L”レベルとなり、そのときの各スイッチは、それぞれSW1,SW2,SW5,SW6,SW8,SW10がONで、SW3,SW4,SW7,SW9がOFFとなる。
その結果、NMOSトランジスタQ1とQ2の入出力端子のゲートとドレインはショートされ、MOSダイオードとして動作する。またこのとき入力キャパシタCS1,CS2とMOSダイオードQ1,Q2のそれぞれの接続点の電圧はVgsに固定され、かつこのインピーダンスは低くなる。
SW1とSW2はONでショートしているので、VipとVinが入力キャパシタCS1とCS2に供給され、MOSダイオードQ1,Q2のVgsに対して充電される。一方CMFB回路2から、電圧Vagと半周期前のアンプモード時にサンプルホールド回路から出力された出力電圧のコモン電圧(Vcmn=(Von+Vop)/2)の差が、SW5とSW10を介してSW7とCf1の共通接続点、SW9とCf2の共通接続点にVCMMD電圧としてそれぞれ供給され充電される。
また、VipはSW1を介して入力キャパシタCS1に供給され、MOSダイオード(Q1)のVgsに対してCS1に充電される。同様に入力キャパシタCS2にもVinがMOSダイオードQ2のVgsに対して充電される。
次にアンプモードのときについて説明する。図2(A)においてCK1が“L”レベル、図2(B)において、CK2が“H”レベルとなる。
このとき、SW1,SW2,SW5,SW6,SW8,SW10がOFF、SW3,SW4,SW7,SW9がONとなる。
その結果、NMOSトランジスタQ1とQ2の入出力端子のゲートとドレインはDC的にオープンになり、増幅動作状態となる。
SW3とSW4からVagが入力キャパシタCS1とCS2に供給され、リセット時に充電された電圧(Vip、Vin)との変化分がオペアンプに伝達される。一方CMFB回路2からの出力電圧は、SW5とSW10がOFFとなっているので、SW7とCf1の共通接続点、SW9とCf2の共通接続点に供給されない。
しかし、帰還キャパシタCf1,Cf2にはリセットモードにCMFB回路2から出力された(Von+Vop)/2とVagの差電圧に相当するコモンモード補正電圧VCMMDがすでに蓄積されている。このVCMMD電圧はアンプモードにおける出力動作点を補正するために使用される。
その結果VipとVagとの差がCf/Csのゲイン倍された値にVCMMDが加わって出力される。また、NMOSトランジスタQ2についても同様に、Cf2の出力側の電圧はVinとVagの差がCf/Csのゲイン倍された値にVCMMDが加わって出力される。
このとき、SW1,SW2,SW5,SW6,SW8,SW10がOFF、SW3,SW4,SW7,SW9がONとなる。
その結果、NMOSトランジスタQ1とQ2の入出力端子のゲートとドレインはDC的にオープンになり、増幅動作状態となる。
SW3とSW4からVagが入力キャパシタCS1とCS2に供給され、リセット時に充電された電圧(Vip、Vin)との変化分がオペアンプに伝達される。一方CMFB回路2からの出力電圧は、SW5とSW10がOFFとなっているので、SW7とCf1の共通接続点、SW9とCf2の共通接続点に供給されない。
しかし、帰還キャパシタCf1,Cf2にはリセットモードにCMFB回路2から出力された(Von+Vop)/2とVagの差電圧に相当するコモンモード補正電圧VCMMDがすでに蓄積されている。このVCMMD電圧はアンプモードにおける出力動作点を補正するために使用される。
その結果VipとVagとの差がCf/Csのゲイン倍された値にVCMMDが加わって出力される。また、NMOSトランジスタQ2についても同様に、Cf2の出力側の電圧はVinとVagの差がCf/Csのゲイン倍された値にVCMMDが加わって出力される。
このようにアンプモード(例えばn番目のアンプモード)で出力コモンにΔVの変動が生じたとすると、CMFB回路2にて−ΔVを生成する。次のリセットモード時(例えばn+1番目のリセットモード)に帰還キャパシタ(容量)にプリチャージしておくことで、更にその次のアンプモード時(例えばn+1番目のアンプモード)に変動分がキャンセルしあいオペアンプの動作点は変化することはない。
ただし、前述のようにサンプルホールド回路10のアンプモードのときの出力電圧(Von,Vop)からコモン電圧のズレを検出するため、変化分の補正は1周期後のアンプモードに行われる。
ただし、前述のようにサンプルホールド回路10のアンプモードのときの出力電圧(Von,Vop)からコモン電圧のズレを検出するため、変化分の補正は1周期後のアンプモードに行われる。
このように、サンプルホールド回路がリセットモード状態のときに、CMFB回路2からコモンモード補正用のVCMMD電圧をスイッチ(SW)5とスイッチ(SW)10を介して帰還容量のキャパシタCf1、Cf2にこの差電圧をあらかじめプリチャージする。
以下このようなリセット動作、アンプ動作を交互に繰り返す。
以下このようなリセット動作、アンプ動作を交互に繰り返す。
上述した実施形態例のサンプルホールド回路10はNMOSトランジスタを用いた例を示したが、これ以外にPMOSトランジスタで構成することもできるし、さらにその他の絶縁ゲート電界効果トランジスタで構成することもできる。
図3は前述のCMFB回路2(30)の実施形態例を示し、この動作を説明するためのタイミングを図4に示す。サンプルホールドの制御クロック(CK1、CK2)とは逆相クロック(CK3,CK4)で動作する。
図3において、サンプルホールド回路のネガティブ出力電圧Vonが供給される入力端子VinはSW31に一端に接続され、SW31の他端はキャパシタCS30に接続される。またこのSW31とキャパシタCS30の共通接続点はSW33を介してVagに接続されている。
サンプルホールド回路のポジティブ出力電圧Vopが供給される入力端子VipはSW32の一端に接続され、SW32の他端はキャパシタCS31に接続される。またこのSW32とキャパシタCS31の共通接続点はSW34を介してVagに接続されている。
キャパシタCS30とCS31の他端は共通接続されてオペアンプ31の一方の入力端子に接続し、この共通接続点はSW35を介してVagに接続されている。このオペアンプ31の出力端子は他の入力端子に接続されて、ボルテージフォロワー回路を構成している。
図3において、サンプルホールド回路のネガティブ出力電圧Vonが供給される入力端子VinはSW31に一端に接続され、SW31の他端はキャパシタCS30に接続される。またこのSW31とキャパシタCS30の共通接続点はSW33を介してVagに接続されている。
サンプルホールド回路のポジティブ出力電圧Vopが供給される入力端子VipはSW32の一端に接続され、SW32の他端はキャパシタCS31に接続される。またこのSW32とキャパシタCS31の共通接続点はSW34を介してVagに接続されている。
キャパシタCS30とCS31の他端は共通接続されてオペアンプ31の一方の入力端子に接続し、この共通接続点はSW35を介してVagに接続されている。このオペアンプ31の出力端子は他の入力端子に接続されて、ボルテージフォロワー回路を構成している。
CMFB回路30の動作について、図3と図4を用いて説明する。サンプルホールド回路10がアンプモード時、CMFB回路30はリセットモードで、CK3は“H”レベル、CK4は“L”レベルになり(図4(C),(D))、その結果SW31,SW32,SW35はON、SW33,SW34はOFF、となる。
SW31とSW32とSW35がONになり、サンプルホールド回路の出力電圧VonとVopがCS30とCS31に供給され、Vagに対し充電される。
SW31とSW32とSW35がONになり、サンプルホールド回路の出力電圧VonとVopがCS30とCS31に供給され、Vagに対し充電される。
次に、サンプルホールド回路10がリセットモード時、CMFB回路30がアンプモード時、CK3は“L”レベル、CK4は“H”レベルになり(図4(C),(D))、その結果SW31,SW32,SW35はOFF、SW33,SW34はON、となる。
SW33,SW34がONとなっているので、Vagが入力キャパシタCS1,CS2に供給され、先に充電されたサンプルホールド回路の出力電圧との変化分がボルテージフォロワー回路の入力端に伝達される。結果的に入力キャパシタCS1,CS2が共通接続されているためこれらの変化分の平均電圧(Von+Vop)/2がボルテージフォロワー回路より出力される。
本CMFB回路30は先にサンプルホールド回路10の出力電圧Von、Vopをサンプルし、その後Vagに切り換えるため、サンプルホールド回路10の出力で生じるコモン変化分と大きさは同じであるが極性は異なる。
SW33,SW34がONとなっているので、Vagが入力キャパシタCS1,CS2に供給され、先に充電されたサンプルホールド回路の出力電圧との変化分がボルテージフォロワー回路の入力端に伝達される。結果的に入力キャパシタCS1,CS2が共通接続されているためこれらの変化分の平均電圧(Von+Vop)/2がボルテージフォロワー回路より出力される。
本CMFB回路30は先にサンプルホールド回路10の出力電圧Von、Vopをサンプルし、その後Vagに切り換えるため、サンプルホールド回路10の出力で生じるコモン変化分と大きさは同じであるが極性は異なる。
このCMFB回路30はサンプルホールド回路10がリセットモードのとき、半周期前のアンプモード時の出力コモンモード電圧とVagとの差をSW5,SW10を介して帰還キャパシタCf1,Cf2にプリチャージする。
このように、サンプルホールドのリセットモードの時にあらかじめ帰還キャパシタ(容量)にプリチャージしておくことで次のアンプモードのときに変動分がキャンセルしあいオペアンプの動作点が変化しないようにしている。
ただし、サンプルホールド回路10のアンプモードのときの出力電圧からコモン電圧のズレを検出するため、変化分の補正は1周期後のアンプモードに行われる。
このように、サンプルホールドのリセットモードの時にあらかじめ帰還キャパシタ(容量)にプリチャージしておくことで次のアンプモードのときに変動分がキャンセルしあいオペアンプの動作点が変化しないようにしている。
ただし、サンプルホールド回路10のアンプモードのときの出力電圧からコモン電圧のズレを検出するため、変化分の補正は1周期後のアンプモードに行われる。
図5はパイプラインAD変換器70の一例を示したものである。初段にはサンプルホールド(S/H)71が配置され、その後n−bit/stageのビットブロック(72A,72B,72C,72D,・・・)が分解能に応じて縦続接続される。各ビットブロックからAD変換したディジタルデータはエラー訂正/クロック発生回路73で足し合わされエラーコレクション後出力される。
n−bit/stageのビットブロック(72A,72B,72C,72D,・・・)の構成はn−bitADC61とDAC62、そして入力アナログ電圧とDAC62から再生される出力電圧との差を2(n-1)倍に増幅するサンプルホールド回路64から成る。DAC、減算、増幅、ホールドはMDAC(Multiplying DAC)60と呼ばれる回路一つで実現することができ、パイプラインADC(変換器)には多用される。このMDAC60のS/H回路においても本発明のS/H回路は適用することができる。
n−bit/stageのビットブロック(72A,72B,72C,72D,・・・)の構成はn−bitADC61とDAC62、そして入力アナログ電圧とDAC62から再生される出力電圧との差を2(n-1)倍に増幅するサンプルホールド回路64から成る。DAC、減算、増幅、ホールドはMDAC(Multiplying DAC)60と呼ばれる回路一つで実現することができ、パイプラインADC(変換器)には多用される。このMDAC60のS/H回路においても本発明のS/H回路は適用することができる。
次にこのパイプラインAD変換器70の動作について説明する。アナログ入力信号(Analog In)がサンプルホールド(S/H)回路71に入力されると、サンプリング期間、サンプルクロックに同期してアナログ信号をサンプリングする。次のタイミング(クロック)でサンプリングされたアナログ信号をホールドする。
S/H回路71でホールドされた信号はビットブロック72Aに入力され、所定の精度(ビット)でアナログ信号がディジタル信号に変換される。このAD変換器61のビット精度として、1.5ビット、2,3または4ビットなどがあり、各ビットブロックで精度は使い分けられる。
AD変換器61の構成はフラッシュ型構成が用いられ、パイプライン動作ができるように高速動作させている。そのため、比較器がビット数の2のべき乗に比例するので、できるだけビット数は少なくするようにしている。1.5ビットのとき2個、2ビットのとき3個、3ビットのとき7個、・・・となり、比較器の数が多くなるとチップ面積が大きくなるので、ビットブロックの段数とビット精度を考慮して決めている。
AD変換器61の構成はフラッシュ型構成が用いられ、パイプライン動作ができるように高速動作させている。そのため、比較器がビット数の2のべき乗に比例するので、できるだけビット数は少なくするようにしている。1.5ビットのとき2個、2ビットのとき3個、3ビットのとき7個、・・・となり、比較器の数が多くなるとチップ面積が大きくなるので、ビットブロックの段数とビット精度を考慮して決めている。
AD変換器61でディジタル信号に変換されたデータは、図5に示したエラー訂正/クロック発生回路73に供給されるとともに、MDA60を構成するDA変換器62に供給される。
DA変換器62でディジタル信号がアナログ信号に変換され減算器63に供給されて、ホールドされた入力アナログ信号と減算処理が行われる。すなわち、この減算器63から出力される信号は、入力アナログ信号から上位(72A)の信号を引いた差信号が出力される。この差信号はS/H64に供給され、そこで2の(n1−1)べき乗のゲイン倍してかつこの増幅した信号をホールドする。
次に、ビットブロック72AのS/H回路64でホールドされたアナログ信号を、次段のビットブロック72Bに供給し、72Aで説明した同じ動作をし、さらに細かい量子化を行う。以下、この動作をエラー訂正/クロック発生回路から出力されるクロックタイミングにしたがって繰り返す。
DA変換器62でディジタル信号がアナログ信号に変換され減算器63に供給されて、ホールドされた入力アナログ信号と減算処理が行われる。すなわち、この減算器63から出力される信号は、入力アナログ信号から上位(72A)の信号を引いた差信号が出力される。この差信号はS/H64に供給され、そこで2の(n1−1)べき乗のゲイン倍してかつこの増幅した信号をホールドする。
次に、ビットブロック72AのS/H回路64でホールドされたアナログ信号を、次段のビットブロック72Bに供給し、72Aで説明した同じ動作をし、さらに細かい量子化を行う。以下、この動作をエラー訂正/クロック発生回路から出力されるクロックタイミングにしたがって繰り返す。
上述した、各ビットブロックはサンプルホールド機能を持つので、時間的に順次続く入力信号に対して、各ビットブロックが順次変換を行っており、高速な変換動作が可能になる。すなわち、たとえばビットブロック72AがAD変換動作を行っているとき、次段のビットブロック72Bはビットブロック72AがAD変換している信号の1つ前にサンプリングされたアナログ信号をAD変換していることになる。
このように、構成されたビットブロックの段数の数だけの時系列にサンプリングされたアナログ信号を同時にAD変換し、そのAD変換されたデータをクロックタイミングにしたがって、逐次ディジタルデータとしてエラー訂正/クロック発生回路73から取り出すことができる。
このパイプラインを構成するMDACにおいても本発明を適用することができる。
このように、構成されたビットブロックの段数の数だけの時系列にサンプリングされたアナログ信号を同時にAD変換し、そのAD変換されたデータをクロックタイミングにしたがって、逐次ディジタルデータとしてエラー訂正/クロック発生回路73から取り出すことができる。
このパイプラインを構成するMDACにおいても本発明を適用することができる。
MDAC90(60)は図5に示したように、DA変換器62、減算器63とS/H回路64で構成される。詳細な構成とその動作について図6を用いて説明する。
図6において、電圧源VDDに電流源I91の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ91のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ91のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW92が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW93とキャパシタCf91が接続されている。このキャパシタCf91とSW93の共通接続点はSW91を介してCMFB(コモンモード・フィードバック)回路91Aの出力に接続されている。
図6において、電圧源VDDに電流源I91の一方が接続され、他方はNMOSトランジスタQ91のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ91のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW92が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW93とキャパシタCf91が接続されている。このキャパシタCf91とSW93の共通接続点はSW91を介してCMFB(コモンモード・フィードバック)回路91Aの出力に接続されている。
また、電流源I92の一方が電圧源VDDに接続され、他方はNMOSトランジスタQ92のドレインに接続される。NMOSトランジスタQ92のソースがグランドに接続され、ゲートとドレイン間はSW94が接続され、またこれと並列に直列接続されたSW95とキャパシタCf92が接続されている。このキャパシタCf92とSW95の共通接続点はSW960を介してCMFB回路91Aの出力に接続されている。
NMOSトランジスタQ91のゲートは入力回路92A,92B,・・・,92Nに接続される。この入力回路92Aには、入力信号Vipと参照電圧(VT,VB)がさらに供給される。
NMOSトランジスタQ92のゲートは入力回路93A,93B,・・・,93Nに接続される。ゲートはたとえばこの入力回路93Aを構成するキャパシタCS93Aに接続され、さらにSW93Aを介してVinに、またSW93ABを介して参照電圧VB,SW93ACを介して参照電圧VTにそれぞれ接続されている。
NMOSトランジスタQ91のゲートは入力回路92A,92B,・・・,92Nに接続される。この入力回路92Aには、入力信号Vipと参照電圧(VT,VB)がさらに供給される。
NMOSトランジスタQ92のゲートは入力回路93A,93B,・・・,93Nに接続される。ゲートはたとえばこの入力回路93Aを構成するキャパシタCS93Aに接続され、さらにSW93Aを介してVinに、またSW93ABを介して参照電圧VB,SW93ACを介して参照電圧VTにそれぞれ接続されている。
また、上述したVonとVopはCMFB回路91Aの入力に接続され、このCMFB回路91AにはさらにVagが接続されている。
そして、NMOSトランジスタQ91とQ92の各ドレインが出力VonとVopにそれぞれ接続されている
入力回路92A,92B,・・・,92N、93A,93B,・・・,93Nに設けられたサンプル容量CS92A,CS93AはビットブロックのADの分解能に応じて設けられ、ビットブロックのADのサーモメータコード出力に従って参照電圧VT,VBに接続される。この場合においても入力コモン電圧とVT−VB間の中点電圧(Vag)とが一致していない場合はその差がコモン電圧変動となり、MDACのゲイン倍されて出力される。このためオペアンプの出力動作点が変動し、出力線形範囲を狭めることになる。
そして、NMOSトランジスタQ91とQ92の各ドレインが出力VonとVopにそれぞれ接続されている
入力回路92A,92B,・・・,92N、93A,93B,・・・,93Nに設けられたサンプル容量CS92A,CS93AはビットブロックのADの分解能に応じて設けられ、ビットブロックのADのサーモメータコード出力に従って参照電圧VT,VBに接続される。この場合においても入力コモン電圧とVT−VB間の中点電圧(Vag)とが一致していない場合はその差がコモン電圧変動となり、MDACのゲイン倍されて出力される。このためオペアンプの出力動作点が変動し、出力線形範囲を狭めることになる。
このMDAC90においてもCMFB回路91Aによりコモン電圧の変化分をあらかじめCf91、Cf92にプリチャージしておくことでコモン電圧の変化分をキャンセルすることができ、オペアンプの出力動作点を変動させることはない。
次に、MDAC90の動作について説明する。
MDAC90がリセットモードのとき、図2(A),(B)を参照すると、CK1が“H”レベル、CK2が“L”レベルとなる。そのときの各スイッチは、SW91,SW92,SW92AA,SW93AA,SW94,SW96がONで、SW92AB,SW92AC,SW93,SW93AB,SW93AC,SW95,SW93BがOFFとなる。
その結果、NMOSトランジスタQ91とQ92の入出力端子のゲートとドレインはショートされ、NMOSトランジスタQ91,Q92はMOSダイオードとして働く。
また、SW91,SW92とSW94,SW96はONでショートしているので、SW91とSW96を介してSW93とCf91の共通接続点、SW95とCf92の共通接続点にCMFB回路91AからVCMMDがそれぞれ供給される。
このVCMMD電圧は半周期前のアンプモード時における出力電圧から生成されるもので、Vagと出力コモン電圧(Vcmn=(Von+Vop)/2)の差を検出し、その差電圧をSW91とSW96を介してSW93とCf91の共通接続点、SW95とCf92の共通接続点にVCMMD電圧としてそれぞれ供給し、帰還キャパシタCf91、Cf92にはVCMMDがMOSダイオード(Q92)のVgsに対して充電される。
入力回路92Aのスイッチ(SW92AA)がONであるので、前段のビットブロックのMDAC(90)からの出力電圧が今度は入力電圧、たとえばVipとして供給される。このスイッチを介してサンプル容量(キャパシタCS92A)に供給され充電される。
しかし他の2個のSW(SW92AB,SW92AC)がOFFしているので、AD変換器のサーモメータコード出力に従うサーモ電圧(参照電圧源VB,VT)は供給されない。
MDAC90がリセットモードのとき、図2(A),(B)を参照すると、CK1が“H”レベル、CK2が“L”レベルとなる。そのときの各スイッチは、SW91,SW92,SW92AA,SW93AA,SW94,SW96がONで、SW92AB,SW92AC,SW93,SW93AB,SW93AC,SW95,SW93BがOFFとなる。
その結果、NMOSトランジスタQ91とQ92の入出力端子のゲートとドレインはショートされ、NMOSトランジスタQ91,Q92はMOSダイオードとして働く。
また、SW91,SW92とSW94,SW96はONでショートしているので、SW91とSW96を介してSW93とCf91の共通接続点、SW95とCf92の共通接続点にCMFB回路91AからVCMMDがそれぞれ供給される。
このVCMMD電圧は半周期前のアンプモード時における出力電圧から生成されるもので、Vagと出力コモン電圧(Vcmn=(Von+Vop)/2)の差を検出し、その差電圧をSW91とSW96を介してSW93とCf91の共通接続点、SW95とCf92の共通接続点にVCMMD電圧としてそれぞれ供給し、帰還キャパシタCf91、Cf92にはVCMMDがMOSダイオード(Q92)のVgsに対して充電される。
入力回路92Aのスイッチ(SW92AA)がONであるので、前段のビットブロックのMDAC(90)からの出力電圧が今度は入力電圧、たとえばVipとして供給される。このスイッチを介してサンプル容量(キャパシタCS92A)に供給され充電される。
しかし他の2個のSW(SW92AB,SW92AC)がOFFしているので、AD変換器のサーモメータコード出力に従うサーモ電圧(参照電圧源VB,VT)は供給されない。
入力回路において、SW91とSW92はONでショートしているので、VipとVinが入力キャパシタCS92AとCS93Aに供給され、MOSダイオード(Q91,Q92)のVgsに対して充電される。
このように、MDAC90はリセットモードのとき、VCMMD電圧をスイッチ(SW)91とスイッチ(SW)96を介して帰還キャパシタCf91、Cf92に補正電圧をあらかじめプリチャージする。
次にMDAC90がアンプモードのとき、SW91,SW92,SW94,SW96がOFF、SW93,SW95,SWがONとなる。さらにSW92AB,SW92AC,SW93AB,SW93ACがADC61からの制御信号によりON/OFF制御され、VTまたはVBのいずれか一方と接続され、それぞれの入力キャパシタを介してリセット時にサンプルされた信号とVTあるいはVBとの変化分がオペアンプに伝達される。この変化分はMDAC90のゲイン倍(=CS93/Cf92、ここでCS93=CS93A+CS93B+・・・+CS93N)されて出力され、すでにフィードバックキャパシタに充電されていた補正電圧もこれに加えられて次段のビットブロックに供給される。
次にMDAC90がアンプモードのとき、SW91,SW92,SW94,SW96がOFF、SW93,SW95,SWがONとなる。さらにSW92AB,SW92AC,SW93AB,SW93ACがADC61からの制御信号によりON/OFF制御され、VTまたはVBのいずれか一方と接続され、それぞれの入力キャパシタを介してリセット時にサンプルされた信号とVTあるいはVBとの変化分がオペアンプに伝達される。この変化分はMDAC90のゲイン倍(=CS93/Cf92、ここでCS93=CS93A+CS93B+・・・+CS93N)されて出力され、すでにフィードバックキャパシタに充電されていた補正電圧もこれに加えられて次段のビットブロックに供給される。
例えばn番目のリセット時に入力信号のコモンとVagにΔVの変動が生じたとすると、n番目のアンプ時ではMDAC90の出力は−ΔV(CS/Cf)だけ出力動作点が変動する。この変動分をΔV(CS/Cf)として次のn+1番目のリセット時にフィードバックキャパシタにチャージしておくことでn+1番目のアンプ時に変動分がキャンセルしあいオペアンプの動作点は変化することはない。
さらに、MDAC90において、ビットブロックのAD変換器のサーモメータコード出力にしたがって参照電圧VT、VBが上述の入力回路に供給されるが、この場合においても、入力コモン電圧とVT−VB間の中間電圧とが一致しない場合は、その差がコモン電圧の変動となり、サンプルホールド回路でゲイン倍されて出力される。このため、オペアンプの出力動作点が変動し、出力線形動作範囲を狭めることになる。
この場合においても、CMFB回路91Aによりコモン電圧の変化分をあらかじめ帰還キャパシタにプリチャージしておくことにより、オペアンプで生じるコモン電圧の変化分をキャンセルすることができ、出力動作点を変動させることはなく、安定した動作ができる。
以下同様に、各ビットブロック間で同じ動作を繰り返し、クロックタイミングに同期してAD変換の動作を行う。
この場合においても、CMFB回路91Aによりコモン電圧の変化分をあらかじめ帰還キャパシタにプリチャージしておくことにより、オペアンプで生じるコモン電圧の変化分をキャンセルすることができ、出力動作点を変動させることはなく、安定した動作ができる。
以下同様に、各ビットブロック間で同じ動作を繰り返し、クロックタイミングに同期してAD変換の動作を行う。
上述した実施形態例のMDAC回路90はNMOSトランジスタを用いた例を示したが、これ以外にPMOSトランジスタで構成することもできるし、さらに他の絶縁ゲート電界効果トランジスタで構成することができる。
このように、本発明のサンプルホールド回路は、コモンモード・フィードバック回路を設けたので、増幅器の入力コモンモードの変動に対して変動が小さくなった。また、オペアンプを用いたサンプルホールド回路の増幅器をソース接地型の増幅器としたため、入力コモンモードに対してさらに強くすることができた。
さらに、このサンプルホールド回路をパイプラインAD変換器に用いることにより、コモンモード変動に強い安定した変換動作ができる。
さらに、このサンプルホールド回路をパイプラインAD変換器に用いることにより、コモンモード変動に強い安定した変換動作ができる。
2,30,91A…CMFB(コモンモード・フィードバック)回路、10,64,71,100,300…サンプルホールド回路、31,101…オペアンプ、61…AD変換器、62…DA変換器、63…減算器、73…エラー訂正/クロック発生回路。
Claims (26)
- 第1の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第1の切り換え手段と、
第1の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第2の切り換え手段と、
第2の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第3の切り換え手段と、
第2の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第4の切り換え手段と、
前記第1と第2の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第1のキャパシタと、
前記第3と第4の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第2のキャパシタと、
前記第1と第2のキャパシタの出力が第1と第2の入力端子に接続され、増幅して第1と第2の出力端子から出力する増幅器と、
前記第1の入力端子と第1の出力端子間に接続された第5の切り換え手段と第3のキャパシタと、
前記第2の入力端子と第2の出力端子間に接続された第6の切り換え手段と第4のキャパシタと、
前記第1と第2の入力信号と第3の基準信号が供給され、前記2の制御信号に応じて前記第3と第4のキャパシタに前記増幅器の動作を補正する補正信号を出力する補正回路と、
前記第2の制御信号で前記増幅器の動作状態を固定する動作設定手段と
を有するサンプルホールド回路。 - 前記第5の切り換え手段と前記第3のキャパシタは直列接続されるとともに、前記第6の切り換え手段と前記第4のキャパシタも直列接続された
請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 前記増幅器の動作を補正する補正信号は直列接続された前記第5の切り換え手段と前記第3のキャパシタの共通接続点と、直列接続された前記第6の切り換え手段と前記第4のキャパシタの共通接続点に供給される
請求項2記載のサンプルホールド回路。 - 前記サンプルホールド回路はさらに、前記補正回路からの補正信号が供給され前記第3の制御信号に応じて前記補正信号を前記第3のキャパシタに供給する第7の切り換え手段と、
前記補正回路からの制御信号が供給され前記第3の制御信号に応じて前記補正信号を前記第4のキャパシタに供給する第8の切り換え手段と
を有する請求項2記載のサンプルホールド回路。 - 前記第7と第8の切り換え手段を制御する前記第3の制御信号は前記第2の制御信号とする
請求項4記載のサンプルホールド回路。 - 前記増幅器の動作状態を固定する動作設定手段は第9の切り換え手段を有する
請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 前記第9の切り換え手段は、前記増幅器の第1の入力端子と前記第1の出力端子間に接続され前記第2の制御信号で制御される第10の切り換え手段と、前記増幅器の第2の入力端子と前記第2の出力端子間に接続され前記第2の制御信号で制御される第11の切り換え手段と
を有する請求項6記載のサンプルホールド回路。 - 前記第1と第2の制御信号は、互いに逆位相でサンプリング周波数と同じクロックとする
請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 前記補正回路は前記第1と第2の信号の同相信号に応じた補正値を出力する
請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 前記補正回路は、前記第1の基準信号で動作がプリセットされる
請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 前記補正回路は、
前記第1の入力信号が供給される第12の切り換え手段を介して供給される第5のキャパシタと、
前記第2の入力信号が供給される第13の切り替え手段を介して供給される第6のキャパシタと、
前記第11と第12のキャパシタ出力が共通接続され、第1の入力端子に接続される増幅器と、
前記第12の切り換え手段と前記第5のキャパシタの共通接続点と、前記第13の切り換え手段と前記第6のキャパシタの共通接続点にそれぞれ第13と第14のスイッチを介して供給される基準電位と
を有する請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 第1の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第1の切り換え手段と、
第1の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第2の切り換え手段と、
第2の基準信号が供給され第1の制御信号でオン・オフ動作する第3の切り換え手段と、
第2の入力信号が供給され第2の制御信号でオン・オフ動作する第4の切り換え手段と、
前記第1と第2の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第1のキャパシタと、
前記第3と第4の切り換え手段からの信号が前記第1と第2の制御信号により択一的に供給される第2のキャパシタと、
前記第1と第2のキャパシタの出力が第1と第2の入力端子に接続され、増幅して第1と第2の出力端子から出力するソース接地増幅器と、
前記第1の入力端子と第1の出力端子間に接続された第5の切り換え手段と第3のキャパシタと、
前記第2の入力端子と第2の出力端子間に接続された第6の切り換え手段と第4のキャパシタと、
前記第1と第2の入力信号と第3の基準信号が供給され、前記2の制御信号に応じて前記第3と第4のキャパシタに前記ソース接地増幅器の動作を補正する補正信号を出力する補正回路と、
前記第2の制御信号で前記ソース接地増幅器の動作状態を固定する動作設定手段と
を有するサンプルホールド回路。 - 前記第5の切り換え手段と前記第3のキャパシタは直列接続されるとともに、前記第6の切り換え手段と前記第4のキャパシタも直列接続された
請求項12記載のサンプルホールド回路。 - 前記増幅器の動作を補正する補正信号は直列接続された前記第5の切り換え手段と前記第3のキャパシタの共通接続点と、直列接続された前記第6の切り換え手段と前記第4のキャパシタの共通接続点に供給される
請求項13記載のサンプルホールド回路。 - 前記サンプルホールド回路はさらに、前記補正回路からの補正信号が供給され前記第3の制御信号に応じて前記補正信号を前記第3のキャパシタに供給する第7の切り換え手段と、
前記補正回路からの制御信号が供給され前記第3の制御信号に応じて前記補正信号を前記第4のキャパシタに供給する第8の切り換え手段と
を有する請求項13記載のサンプルホールド回路。 - 前記第7と第8の切り換え手段を制御する前記第3の制御信号は前記第2の制御信号とする
請求項15記載のサンプルホールド回路。 - 前記ソース接地増幅器の動作状態を固定する動作設定手段は第9の切り換え手段を有する
請求項12記載のサンプルホールド回路。 - 前記第9の切り換え手段は、前記ソース接地増幅器の第1の入力端子と前記第1の出力端子間に接続され前記第2の制御信号で制御される第10の切り換え手段と、前記ソース接地増幅器の第2の入力端子と前記第2の出力端子間に接続され前記第2の制御信号で制御される第11の切り換え手段と
を有する請求項17記載のサンプルホールド回路。 - 前記第1と第2の制御信号は、互いに逆位相でサンプリング周波数と同じクロックとする
請求項12記載のサンプルホールド回路。 - 前記補正回路は前記第1と第2の信号の同相信号に応じた補正値を出力する
請求項12記載のサンプルホールド回路。 - 前記補正回路は、前記第1の基準信号で動作がプリセットされる
請求項12記載のサンプルホールド回路。 - 前記補正回路は、
前記第1の入力信号が供給される第12の切り換え手段を介して供給される第5のキャパシタと、
前記第2の入力信号が供給される第13の切り替え手段を介して供給される第6のキャパシタと、
前記第11と第12のキャパシタ出力が共通接続され、第1の入力端子に接続される第1の増幅器と、
前記第12の切り換え手段と前記第5のキャパシタの共通接続点と、前記第13の切り換え手段と前記第6のキャパシタの共通接続点にそれぞれ第13と第14のスイッチを介して供給される基準電位と
を有する請求項12記載のサンプルホールド回路。 - サンプリング周波数に等しく互いに重なり合わない第1及び第2のクロックで制御され、前記第1のクロックがオンの時点で導通状態となる第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチと、前記第2のクロックがオンの時に導通状態となる第7、第8、第9及び第10のスイッチとソース接地増幅器を入力段として有するオペアンプと該オペアンプに負帰還を施す容量と前記第3あるいは第4のスイッチを介して入力信号をサンプルするサンプル容量とで構成され、前記第1及び第2のスイッチは前記オペアンプに負帰還を施す容量と並列に接続され、前記第1のクロックがオンの時に前記オペアンプの入出力をショートし、サミングノードの電位と入力電圧との差が前記サンプル容量にチャージされ、前記第2のクロックがオンの時に前記第9及び第10のスイッチが動作点を決定する参照電圧に接続され、前記サンプル容量にチャージされた電圧と前記参照電圧との差分が前記サンプル容量と前記帰還容量との比によって増幅し出力するサンプルホールド回路において、
前記サンプルホールド回路の出力コモンと前記参照電圧に応じた補正電圧を前記第5、第6のスイッチに接続されたフィードバック回路と
を有するサンプルホールド回路。 - サンプリング周波数に等しく互いに重なり合わない第1及び第2のクロックで制御され、前記第1のクロックがオンの時点で導通状態となる第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチと、前記第2のクロックがオンの時に導通状態となる第7、第8、第9及び第10のスイッチとソース接地増幅器を入力段として有するオペアンプと該オペアンプに負帰還を施す容量と前記第3あるいは第4のスイッチを介して入力信号をサンプルするサンプル容量とで構成され、前記第1及び第2のスイッチは前記オペアンプに負帰還を施す容量と並列に接続され、前記第1のクロックがオンの時に前記オペアンプの入出力をショートし、サミングノードの電位と入力電圧との差が前記サンプル容量にチャージされ、前記第2のクロックがオンの時に前記第9及び第10のスイッチが動作点を決定する参照電圧に接続され、サンプル容量にチャージされた電圧と前記参照電圧との差分が前記サンプル容量と前記帰還容量との比によって増幅し出力するサンプルホールド回路において、
前記サンプルホールド回路の出力コモン電圧と前記参照電圧との差を検出し、補正信号として出力する回路の出力が前記第5、第6のスイッチに接続されており、該回路の極性が前記オペアンプの極性と逆であることを特徴とする
サンプルホールド回路。 - 前記入力信号のコモン電圧と前記参照電圧との差を検出と増幅が前記サンプルホールド回路の前記制御クロックと逆相で動作するスイッチトキャパシタ回路で構成されていることを特徴とする
請求項24記載のサンプルホールド回路。 - アナログ信号をデジタルコードに変換するAD変換器と、そのAD変換器の出力するデジタルコードをアナログ値に変換数するDA変換器と、AD変換器に印加しているアナログ信号とDA変換器から出力されるアナログ信号との差分を2(a-1)[a:AD変換器の分解能]倍して出力するサンプルホールド回路とで構成されるAD変換サブブロックを複数個縦続接続したパイプラインAD変換器において、
前記サンプルホールド回路は、
サンプリング周波数に等しく互いに重なり合わない第1及び第2のクロックで制御され、第1のクロックがオンの時点で導通状態となる第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチと、前記第2のクロックがオンの時に導通状態となる第7、第8、第9及び第10のスイッチとソース接地増幅器を入力段として有するオペアンプと該オペアンプに負帰還を施す容量と前記第3あるいは第4のスイッチを介して入力信号をサンプルするサンプル容量とで構成され、前記第1及び第2のスイッチは前記オペアンプに負帰還を施す容量と並列に接続され、前記第1のクロックがオンの時に前記オペアンプの入出力をショートし、サミングノードの電位と入力電圧との差が前記サンプル容量にチャージされ、前記第2のクロックがオンの時に前記第9及び第10のスイッチが動作点を決定する参照電圧に接続され、サンプル容量にチャージされた電圧と前記参照電圧との差分が前記サンプル容量と前記帰還容量との比によって増幅し出力するサンプルホールド回路において、
前記入力信号のコモン電圧と前記参照電圧との差を検出すると共に略サンプル容量と帰還容量との比でその差電圧を増幅する回路の出力が前記第5、第6のスイッチに接続されており、該回路の極性が前記オペアンプの極性と逆であることを特徴とする
パイプラインAD変換器。
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