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JP2006120610A - プラズマディスプレイパネルとその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルとその製造方法 Download PDF

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JP2006120610A JP2005205900A JP2005205900A JP2006120610A JP 2006120610 A JP2006120610 A JP 2006120610A JP 2005205900 A JP2005205900 A JP 2005205900A JP 2005205900 A JP2005205900 A JP 2005205900A JP 2006120610 A JP2006120610 A JP 2006120610A
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Abstract

【課題】プラズマディスプレーパネルとその製造方法を提供する。
【解決手段】第1基板と、第1基板上に配された複数の第1放電電極と、第1基板と平行に配された第2基板と、第2基板上に第1放電電極との交差方向に配され、第1放電電極とアドレッシングされ、相異なる平面上に配された複数の第2放電電極と、第1及び第2基板間に配されて放電セルを限定する隔壁と、隔壁の内側に塗布された赤、緑、青の蛍光体層と、を含むPDPであって、赤、緑、青の蛍光体層が塗布された放電セル別にアドレス電極の位置を異ならせて、蛍光体層の色相に関係なくアドレス電圧を均一にしうる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:PDP)に係り、より詳細には、放電電極を埋め込む誘電体層の厚さを異ならせて低駆動電圧を可能ならしめるPDPと、その製造方法に関する。
通常、PDPは、放電電極が形成された二基板間に注入されたガスを放電させ、これより発生する紫外線によって蛍光体層を励起させて所望の数字、文字またはグラフィックを具現する平板表示装置をいう。
このようなPDPは、放電セルに印加する駆動電圧の形式、例えば、放電形式によって直流型と交流型とに分類し、電極の構成形態によって対向放電型及び面放電型に区分することができる。
図1は、従来の3電極面放電型PDP100を示すものである。
図面を参照すれば、前記パネル(3電極面放電型PDP)100は、相互対向するように配された前面及び背面基板110、120を含んでいる。
前記前面基板110の内面には、X及びY電極130、140が放電セル別に1対をなして配されている。前記X電極130は、透明な第1電極ライン131と、前記第1電極ライン131と重畳された第1バス電極132よりなっている。前記Y電極140は、透明な第2電極ライン141と、前記第2電極ライン141と重畳された第2バス電極142とよりなっている。前記X及びY電極130、140は、前面誘電体層150によって埋め込まれている。前記前面誘電体層150の表面には保護膜層160がコーティングされている。
前記背面基板120の内面には、X及びY電極130、140との交差方向にアドレス電極170が配されている。前記アドレス電極170は、背面誘電体層180によって埋め込まれている。
前記前面及び背面基板110、120間には、放電セルを区画するために隔壁190が形成されている。前記隔壁190で限定された放電セルの下部には、赤色蛍光体層R、緑色蛍光体層G及び青色蛍光体層Bがコーティングされている。
前記のような構造を有する従来のPDP100の製造過程を簡略に説明すれば、次の通りである。
前面基板110は、その表面にX及びY電極130、140をパターン化させた後、前記X及びY電極130、140を埋め込むように前面誘電体層150用の原素材を全面的に印刷する。印刷後には、乾燥及び焼成工程を通じて前面誘電体層150を形成し、その表面に保護膜層160を蒸着する。
背面基板120は、その表面にアドレス電極170をパターン化させた後、前記アドレス電極170を埋め込むように背面誘電体層180用の原素材を全面的に印刷する。印刷後には、乾燥及び焼成の工程を通じて背面誘電体層180を形成する。
次いで、背面基板120上にストライプ状の隔壁190を形成させ、隔壁190間に形成された放電セルには赤(R)、緑(G)及び青(B)の蛍光体層を反復的に形成する。
このような過程を通じて前面及び背面基板110、120を完成する。
前記のような構造のPDP100の放電特性を説明すれば、図2に示されたようである。 この際、X軸はリセット段階で壁電荷を蓄積させる電圧Vsetを示し、Y軸はアドレス電圧Vaを示したものである。
図面から分かるように、R、G、B別の蛍光体層の放電特性が異なるために、アドレッシング時に要求される最小電圧の電圧マージンVaが相異なる。
例えば、Vsetが170Vである場合、青色蛍光体層が塗布された放電セルのアドレス電圧Vaは、55V程度(B曲線)でも放電が可能であり、一方、赤色蛍光体層が塗布された放電セルのアドレス電圧Vaは63V以上(R曲線)にならねばならない。
実質的に、PDP100の駆動時には、電圧マージンVaが最も小さな赤色蛍光体層が塗布された放電セルの基準に合わせねばならないために、駆動回路に必要以上の負荷が発生する。
本発明は、前記問題点を解決するためのものであって、R、G、Bの蛍光体層が塗布された放電セルに配された放電電極を埋め込む誘電体層の厚さを異ならせてR、G、B別に電圧マージンの偏差を減らし、全体的な電圧マージン値を向上させたPDPと、その製造方法とを提供するところにその目的がある。
前記目的を達成するために本発明の一側面に係るPDPは、第1基板と、前記第1基板上に配された複数の第1放電電極と、前記第1基板と平行に配された第2基板と、前記第2基板上に第1放電電極と交差する方向に配され、前記第1放電電極とアドレッシングされ、相異なる平面上に配された複数の第2放電電極と、前記第1及び第2基板間に配されて放電セルを限定する隔壁と、前記隔壁の内側に塗布されたR、G、Bの蛍光体層と、を含むことを特徴とする。
また、前記第2放電電極は、R、G、Bの蛍光体層が塗布された放電セル別に前記第1放電電極に対して相異なる距離を保持するように配されたことを特徴とする。
また、電圧マージンが相対的に高い放電セルに配された第2放電電極は、電圧マージンが相対的に低い放電セルに配された第2放電電極より第1放電電極に対して遠く配されたことを特徴とする。
また、前記第2放電電極は、R、G、Bの蛍光体層が塗布された放電セル別に相異なる厚さの誘電体層によって埋め込まれたことを特徴とする。
また、前記誘電体層は、各放電セル別に第1放電電極に対して第2放電電極の間隔を異ならせるために第1放電電極に向かった第2放電電極の埋め込み厚さを相異なって形成することを特徴とする。
また、電圧マージンが相対的に高い放電セルに配された第2放電電極を埋め込む部分での誘電体層の厚さが電圧マージンが相対的に低い蛍光体層が塗布された放電セルに配されたアドレス電極を埋め込む部分での誘電体層の厚さより厚く形成されたことを特徴とする。
また、前記誘電体層は、電圧マージンが相対的に最も高い放電セルでの第2放電電極を埋め込む部分から電圧マージンが相対的に最も低い放電セルでの第2放電電極を埋め込む部分に順次に薄く形成されたことを特徴とする。
本発明の他の側面に係るPDPの製造方法は、第1放電電極が配された第1基板に対して対向するように配される第2基板を準備する段階と、前記第2基板上の相異なる平面上に配され、前記第1放電電極とアドレッシングされる複数の第2放電電極と、これを埋め込む誘電体層を順次に形成する段階と、を含むことを特徴とする。
また、前記第2放電電極を形成する段階では、R、G、Bの放電セルが塗布される放電セルに配される第2放電電極別に前記第1放電電極に対して相異なる間隔で形成することを特徴とする。
また、電圧マージンが相対的に最も高い放電セルに配される第2放電電極が電圧マージンが相対的に最も低い放電セルに配される第2放電電極より第1放電電極に相対的に遠ざかるように形成することを特徴とする。
また、誘電体層を形成する段階では、前記R、G、Bの蛍光体層が塗布される放電セルに配される複数の第2放電電極を埋め込む誘電体層の厚さが相異なって形成することを特徴とする。
また、第2放電電極と誘電体層とを形成する段階では、第2基板上に第1色相の蛍光体層が塗布される放電セルに第2放電電極用の第1電極を形成する段階と、前記第2放電電極用の第1電極を埋め込む第1誘電体層を形成する段階と、前記第1誘電体層上に第2色相の蛍光体層が塗布される放電セルに第2放電電極用の第2電極を形成する段階と、前記第2放電電極用の第2電極を埋め込む第2誘電体層を形成する段階と、前記第2誘電体層上に第3色相の蛍光体層が塗布される放電セルに第2放電電極用の第3電極を形成する段階と、前記第2放電電極用の第3電極を埋め込む第3誘電体層を形成する段階と、を含むことを特徴とする。
本発明のPDPとその製造方法によれば、次のような効果が得られる。
第1に、赤、緑、青の蛍光体層が塗布された放電セル別にアドレス電極の位置を異ならせて、蛍光体層の色相に関係なくアドレス電圧を均一にしうる。
第2に、誘電体層の厚さを、赤、緑、青の蛍光体層が塗布された放電セルの放電特性によって最適化したので、駆動回路の負荷を節減しうる。
第3に、赤、緑、青の蛍光体層による放電電圧を最適化して不要な消費電力を減らし、放電効率を向上させうる。
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るPDPを詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係るPDP300を一部切断して示す図面であり、図4は、図3のパネル300の結合された状態でI−I線に沿って切断して示す図面である。
図3及び図4を参照すれば、前記PDP300は、前面基板310と、前記前面基板310に対して平行に配された背面基板320を含んでいる。前記前面及び背面基板310、320は対向する内面の縁に沿って塗布されたフリットガラス(frit glass)によって結合された内部空間が外部から密閉される。
前記前面基板310は、透明な基板、例えば、ソーダライムガラス(sodalime glass)よりなっている。前記前面基板310の下面には、パネル300のY方向に沿って所定間隔に離隔して放電維持電極のX及びY電極330、340が配されている。前記X及びY電極330、340は交互に配されている。
前記X電極330は、前記前面基板310の内面に配された透明な第1電極ライン331と、前記第1電極ライン331と重畳された第1バスライン332を含んでいる。前記Y電極340は、前面基板310の内面に配された透明な第2電極ライン341と、前記第2電極ライン341と重畳された第2バスライン342を含んでいる。
前記第1及び第2電極ライン331、341は、1つの放電セルの下部に1対ずつ配されており、前面基板310の開口率を向上させるために透明な素材、例えば、ITO膜(Indium Tin Oxide Film)よりなっている。
前記第1及び第2バスライン332、342は、前記第1及び第2電極ライン331、341のライン抵抗を減らし、電気伝導性を向上させるために優れた導電性を有する金属材、例えば銀ペースト(Ag paste)や、クロム−銅−クロム合金などよりなっている。
この際、1対のX及びY電極330、340と、これと隣接した他の1対のX及びY電極330、340間の空間は、非放電領域に該当する。このような非放電領域には、コントラストの向上のために、ブラックストライプ層を形成することもある。
前記X及びY電極330、340は、前面誘電体層350によって埋め込まれている。前記前面誘電体層350は、ガラスペーストに各種の充填剤を添加してなる。前記前面誘電体層350は、前記X及びY電極330、340が形成された部分にのみ選択的に印刷しても良く、前記前面基板310の下面に全体的に印刷しても良い。前記前面誘電体層350の表面には、これを保護し、2次電子放出量を増大させるためにMgOのような保護膜層360が蒸着されている。
前記背面基板320上には、アドレス電極370が配されている。前記アドレス電極370は、前記X及びY電極330、340との交差方向に配されている。前記アドレス電極370は、背面誘電体層380によって埋め込まれている。
一方、前記前面及び背面基板310、320の間には、これらと共に放電セルを区画する隔壁390が形成されている。前記隔壁390は、パネル300のX方向に配された第1隔壁391と、前記パネル300のY方向に配された第2隔壁392とを含んでいる。前記第1隔壁391は、隣接した1対の第2隔壁392の内側壁から対向する方向に一体に延びて形成されており、第1及び第2隔壁391、392は、結合時にマトリックス状をなしている。
代案としては、前記誘電体壁390はメアンダー型(meander type)や、デルタ型(delta type)や、蜂の巣型(honeycomb type)など多様な形の実施形態が存在し、これによって限定された放電セルは、四角形以外に、他の形状の多角形や、円形など何れか1つの構造に限定されるものではない。
前記前面及び背面基板310、320と隔壁390によって限定された放電セルの下部には、ネオン(Ne)−キセノン(Xe)や、ヘリウム(He)−キセノン(Xe)のような放電ガスが注入されている。
また、放電セルの下部には、放電ガスから発生した紫外線により、励起されて可視光線を放出する赤、緑、青の蛍光体層410が塗布されている。前記赤、緑、青の蛍光体層410は、放電セルの如何なる領域にも塗布されうるが、この実施形態では前記隔壁390の内側に塗布されている(例えば、Bで示す領域は青の蛍光体層、Gで示した領域は緑の蛍光体層、Rで示した領域は赤の蛍光体層が塗布されている)。
前記蛍光体層410は、それぞれの放電セル別にコーティングされている。赤色の蛍光体層は、(Y,Gd)BO;Eu+3よりなり、緑色の蛍光体層は、ZnSiO:Mn2+よりなり、青色の蛍光体層は、BaMgAl1017:Eu2+よりなることが望ましい。
ここで、前記アドレス電極370を埋め込む背面誘電体層380は、赤、緑、青の蛍光体層410が塗布された放電セル別にその厚さを異ならせて形成されている。
より詳細に説明すれば次の通りである。
前記背面基板320上には、アドレス電極370がパネル300のX方向に沿って所定間隔離隔されて配されている。それぞれのアドレス電極370は、ストライプ(縞)状に配されており、パネル300のY方向に隣接して配された放電セルの中央を横切って延びている。
このようなアドレス電極370は、赤、緑、青の蛍光体層390別に同じ平面上に位置していない。すなわち、前記アドレス電極370は、相対的に電圧マージンが最も高い青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルから相対的に電圧マージンが最も低い赤色の蛍光体層Rが塗布された放電セルまで、背面誘電体層380の表面とアドレス電極370との間の背面誘電体層380の厚さは徐々に薄くなるように形成されている。
このために、前記背面基板320の表面には、青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルの下部に第1アドレス電極371が配されている。前記第1アドレス電極371は、青色の蛍光体層Bが塗布された隣接した放電セルを横切って延びている。前記第1アドレス電極371は、第1背面誘電体層381によって埋め込まれている。この際、前記第1背面誘電体層381は背面基板320上に全面印刷されている。
前記第1背面誘電体層381の上面には、緑色の蛍光体層Gが塗布された放電セルの下部に第2アドレス電極372が配されている。前記第2アドレス電極372は、緑色の蛍光体層Gが塗布された隣接した放電セルに沿って延びている。前記第2アドレス電極372は、第2背面誘電体層382によって埋め込まれている。前記第2背面誘電体層382も全面印刷されている。
前記第2背面誘電体層382の上面には、赤色の蛍光体層Rが塗布された放電セルの下部に第3アドレス電極373が配されている。前記第3アドレス電極373は、赤色の蛍光体層Rが塗布された隣接した放電セルを横切って延びている。前記第3アドレス電極373は、第3背面誘電体層383によって埋め込まれている。前記第3背面誘電体層383も全面印刷されている。
この際、前記第1ないし第3背面誘電体層381ないし383は、実質的に同じ素材からなっており、背面基板320に対する垂直方向(Z方向)に反復的な印刷過程を通じて形成される。
前記青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルの下部に配された第1アドレス電極371と、第2バスライン342間の距離をHとし、緑色の蛍光体層Gが塗布された放電セルの下部に配された第2アドレス電極372と第2バスライン342との距離をHとし、赤色の蛍光体層Rが塗布された放電セルの下部に配された第3アドレス電極373と第2バスライン342との距離をHとすれば、H→H→H順に距離が短くなる。
また、青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルの下部に配された第1アドレス電極371を埋め込む第1背面誘電体層381の厚さをtとし、緑色の蛍光体層Gが塗布された放電セルの下部に配された第2アドレス電極372を埋め込む第2背面誘電体層382の厚さをtとし、赤色の蛍光体層Rが塗布された放電セルの下部に配された第3アドレス電極373を埋め込む第3背面誘電体層383の厚さをtとする時、第1アドレス電極371を埋め込む部分から背面誘電体層380の表面までの厚さは、t+t+tとなる。一方、前記第2アドレス電極372を埋め込む部分から背面誘電体層380の表面までの厚さは、t+tとなり、前記第3アドレス電極373を埋め込む部分から背面誘電体層380の表面までの厚さはtとなる。
このように、第1アドレス電極371を埋め込む背面誘電体層380の厚さ(t+t+t)が最も厚く、第3アドレス電極373を埋め込む背面誘電体層380の厚さtが最も薄く、第2アドレス電極372を埋め込む背面誘電体層380の厚さt+tは、その中間に該当する。
この際、第1ないし第3アドレス電極371ないし373と、Y電極340との距離が異なって形成され、電圧マージンに最も優れる蛍光体層Bが塗布された放電セルの下部に配された第1アドレス電極371がY電極340に対して相対的に最も遠く配され、電圧マージンに最も劣る蛍光体層Rが塗布された放電セルの下部に配された第3アドレス電極373がY電極340に対して相対的に最も近く配置されている。これにより、赤、緑、青の蛍光体層が塗布された放電セル別に電圧マージンの偏差を減らせる。
一方、この実施形態とは違って、電圧マージンは、赤、緑、青の蛍光体層の種類や隔壁構造によって赤色の蛍光体層が塗布された放電セルが最も高いこともあり、緑色の蛍光体層が塗布された放電セルが最も低いこともあるなど、何れか1つに限定されるものではない。
前記のような構造を有するPDP300の製造過程において、アドレス電極370と、背面誘電体層380の形成過程は、図4及び図5を参照して説明すれば次の通りである。
まず、背面基板320が備えられた後(S10)、前記背面基板320の表面に第1アドレス電極371をパターン化させる。前記第1アドレス電極371は、後で塗布される電圧マージンに最も優れる青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルを横切って配されるように形成される放電電極である(S20)。
次いで、前記第1アドレス電極371を埋め込むために第1背面誘電体層381を印刷する。前記第1背面誘電体層381は、背面基板320上に全体的に印刷される(S30)。
前記第1背面誘電体層381が印刷された後には、前記第1背面誘電体層381の表面に第2アドレス電極372をパターン化させる。前記第2アドレス電極372は、後で塗布される電圧マージンが二番目に優れる緑色の蛍光体層Gが塗布された放電セルを横切って延びる放電電極である(S40)。
次いで、前記第2アドレス電極372を埋め込むために、第2背面誘電体層382を印刷する(S50)。
前記第2背面誘電体層382が印刷された後には、前記第2背面誘電体層382の表面に第3アドレス電極373をパターン化させる。前記第3アドレス電極373は、後で塗布される電圧マージンが最も劣る赤色の蛍光体層Rが塗布される放電セルに沿って配される放電電極である(S60)。
次いで、前記第3アドレス電極373を埋め込むために、第3背面誘電体層383を印刷する(S70)。
このように、第1ないし第3アドレス電極371ないし373と第1ないし第3背面誘電体層381ないし383を交互に形成させ、赤、緑、青の蛍光体層が塗布された放電セル別に第1ないし第3アドレス電極371ないし373とY電極340との距離を異ならせ、これと同時に第1ないし第3背面誘電体層381ないし383の厚さを異ならせて形成させる。
次いで、前記背面基板320上に放電空間を限定する隔壁390を形成し、隔壁390の内側に各放電セル別に赤、緑、青の蛍光体層410を塗布する(S80)。
以下、実験による実施例と比較例で、電圧マージンの傾向を、図6及び図7に示す。
ここで、図6は、従来のPDPの電圧マージンの傾向を示したものであって、赤、緑、青が塗布された放電セル別にアドレス電極が同じ平面上に位置した場合を示すものである。
図7は、本発明のPDPの電圧マージンの傾向を示した図面であって、電圧マージンが相対的に最も劣る赤色の蛍光体層Rが塗布された放電セルに配されたアドレス電極がY電極と最も近く配され、電圧マージンが相対的に最も優れる青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルに配されたアドレス電極がY電極と最も遠く配されている場合を示すものである。
一方、X軸は、リセット段階で壁電荷を蓄積させる電圧Vsetを示したものであり、Y軸はアドレス電圧Vaを示したものである。
図6に示されたた比較例の電圧マージンの分布を参照すれば、Vsetが170Vを基準にした時、赤色の蛍光体層Rが塗布された放電セルの場合は、アドレス電圧Vaが68Vであり、一方、青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルの場合は、アドレス電圧Vaが55Vであって、赤、青の蛍光体層が塗布された放電セルの電圧マージンの差が13Vである。したがって、パネルを駆動するためには、少なくとも68V以上の過負荷が印加されねばならない。
図7に示されたた本実施例の電圧マージンの分布を参照すれば、Vsetが170Vを基準にした場合、赤色の蛍光体層Rが塗布された放電セルの場合は、アドレス電圧Vaが62Vであり、一方、青色の蛍光体層Bが塗布された放電セルの場合には、アドレス電圧Vaが57Vであって、赤、青の蛍光体層が塗布された放電セルでの電圧マージンの差が5Vである。すなわち、比較例の場合より赤、青の蛍光体層が塗布された放電セルでの電圧マージンの差が8V程度減る。
このように、赤、青色の蛍光体層が塗布された放電セルでの電圧マージンの差が減ることによって、全体的なパネルの電圧マージン均一性が良くなり、かつパネルを駆動するための最大電圧マージンも62Vであって、比較例の場合より9%程度改善されてパネル駆動のための電圧の下降によって安定的にパネルを駆動しうる。
本発明は、図面に示されたた実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならばこれより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は特許請求の範囲の技術的思想によって決まるべきである。
本発明は、放電電極を埋め込む誘電体層の厚さを異ならせたPDPと、その製造方法を提供して、蛍光体層の色相に関係なくアドレス電圧を均一にできるが、PDP関連の製造技術分野に好適に適用されうる。
従来のPDPを示す分離斜視図である。 従来の赤、緑、青の蛍光体別Vsetに係る電圧マージンの差を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るPDPを示す分離斜視図である。 図3のI−I線に沿って切断した断面図である。 図3のPDPを順次に製造するための流れ図である。 従来の比較形態によるPDPの電圧マージンの傾向を示すグラフである。 図6のパネルと比較される本発明の実施形態に係るPDPの電圧マージン傾向を示すグラフである。
符号の説明
300 PDP
310 前面基板
320 背面基板
330 X電極
331 第1電極ライン
332 第1バスライン
340 Y電極
341 第2電極ライン
342 第2バスライン
350 前面誘電体層
360 保護膜層
370 アドレス電極
371 第1アドレス電極
372 第2アドレス電極
373 第3アドレス電極
380 背面誘電体層
381 第1背面誘電体層
382 第2背面誘電体層
383 第3背面誘電体層
390 隔壁
391 第1隔壁
392 第2隔壁
410 蛍光体層

Claims (17)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板上に配された複数の第1放電電極と、
    前記第1基板と平行に配された第2基板と、
    前記第2基板上に第1放電電極と交差する方向に配され、前記第1放電電極とアドレッシングされ、相異なる平面上に配された複数の第2放電電極と、
    前記第1及び第2基板間に配されて放電セルを限定する隔壁と、
    前記隔壁の内側に塗布された赤、緑、青の蛍光体層と、を含むことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記第2放電電極は、赤、緑、青の蛍光体層が塗布された放電セル別に前記第1放電電極に対して相異なる距離を保持するように配されたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 電圧マージンが相対的に高い放電セルに配された第2放電電極は、電圧マージンが相対的に低い放電セルに配された第2放電電極より第1放電電極に対して遠く配されたことを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記第2放電電極は、赤、緑、青の蛍光体層が塗布された放電セル別に相異なる厚さの誘電体層によって埋め込まれたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記誘電体層は、各放電セル別に第1放電電極に対して第2放電電極の間隔を異ならせるために、第1放電電極に向かった第2放電電極の埋め込み厚さを相異なって形成することを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 電圧マージンが相対的に高い放電セルに配された第2放電電極を埋め込む部分での誘電体層は、電圧マージンが相対的に低い蛍光体層が塗布された放電セルに配されたアドレス電極を埋め込む部分での誘電体層より厚く形成されることを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記誘電体層は、電圧マージンが相対的に最も高い放電セルでの第2放電電極を埋め込む部分から電圧マージンが相対的に最も低い放電セルでの第2放電電極を埋め込む部分に行くほど徐々に薄く形成されることを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記第1放電電極は、各放電セル別に1対ずつ交互に配されたX及びY電極よりなり、前記第2放電電極は、前記X及びY電極との交差方向に配されたアドレス電極よりなることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記アドレス電極は、第1色相の蛍光体層が塗布された放電セルに配された第1アドレス電極と、第2色相の蛍光体層が塗布された放電セルに配された第2アドレス電極と、第3色相の蛍光体層が塗布された放電セルに配された第3アドレス電極と、を含み、
    前記第1ないし第3アドレス電極は、X及びY電極に対して相互間隔を異ならせて配されたことを特徴とする請求項8に記載のプラズマディスプレーパネル。
  10. 電圧マージンが相対的に高い放電セルに配された第1アドレス電極が電圧マージンが相対的に低い放電セルに配された第3アドレス電極より前記X及びY電極に対して相対的に遠く配されたことを特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 前記第1ないし第3アドレス電極は、X及びY電極との間隔を異ならせて配置するために、それを埋め込む誘電体層の厚さを相異ならせて形成することを特徴とする請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 第1放電電極が配された第1基板に対向して配される第2基板を準備する段階と、
    前記第2基板上の相異なる平面上に配され、前記第1放電電極とアドレッシングされる複数の第2放電電極と、それを埋め込む誘電体層とを順次に形成する段階と、を含むことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  13. 前記第2放電電極を形成する段階では、
    赤、緑、青の放電セルが塗布される放電セルに配される第2放電電極別に前記第1放電電極に対して相異なる間隔で形成することを特徴とする請求項12に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  14. 電圧マージンが相対的に最も高い放電セルに配される第2放電電極は、電圧マージンが相対的に最も低い放電セルに配される第2放電電極より第1放電電極に相対的に離隔して形成することを特徴とする請求項13に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  15. 誘電体層を形成する段階では、
    前記赤、緑、青の蛍光体層が塗布される放電セルに配される複数の第2放電電極を埋め込む誘電体層を相異なる厚さに形成することを特徴とする請求項13に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  16. 第2放電電極と、誘電体層とを形成する段階では、
    第2基板上に第1色相の蛍光体層が塗布される放電セルに第2放電電極用の第1電極を形成する段階と、
    前記第2放電電極用の第1電極を埋め込む第1誘電体層を形成する段階と、
    前記第1誘電体層上に第2色相の蛍光体層が塗布される放電セルに第2放電電極用の第2電極を形成する段階と、
    前記第2放電電極用の第2電極を埋め込む第2誘電体層を形成する段階と、
    前記第2誘電体層上に第3色相の蛍光体層が塗布される放電セルに第2放電電極用の第3電極を形成する段階と、
    前記第2放電電極用の第3電極を埋め込む第3誘電体層を形成する段階と、を含むことを特徴とする請求項12に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  17. 請求項12ないし16の何れか1項記載の製造方法を用いて製造されたプラズマディスプレイパネル。
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