JP2006119475A - 近接効果補正方法、フォトマスク、デバイス、近接効果補正装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 近接効果補正時に、回路パターンに、近接効果補正パターンX1、近接効果補正パターンX1´、近接効果補正パターンX1´´を付加する。
【選択図】 図2
Description
また、フォトマスク製作においてはマスクパターンデータとフォトマスク上に形成されたパターンを比較して検査する事をおこなっている。その差分量は一致しないため、一致しない部分が欠陥として多数検出されるが、この差分量が許容範囲の欠陥を擬似欠陥と呼んでいる。
また、フォトマスク上で忠実に期待したマスクパターンを形成できないという事によりシミュレーションで期待したウェハ上での回路パターンの近接効果補正の補正効果が十分に得られないという問題もある。
そこでこの発明は、フォトマスク上で形成が容易な形状の回路パターン付加(または削除)を用い、各パターンの差分量を小さくすることによって、欠陥となる回路パターンの箇所の数を低減し、これにより従来の欠陥判定検査における作業を軽減することができる近接効果補正方法と、その近接効果補正方法によって補正されたフォトマスクパターンにより描画されたフォトマスクと、そのフォトマスクにより製造されたデバイスと、近接効果補正装置を提供することを目的としている。
図1は本実施形態による近接効果補正装置の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は近接効果補正装置である。そして近接効果補正装置1において、符号11はユーザからの指示を受付けたり、モニタにデータを出力する入出力部である。また12は近接効果補正装置1の各処理部を制御する制御部である。また13は予め作成されたフォトマスクの回路パターンのデータに、近接効果補正を施す処理を行なう近接効果補正処理部(近接効果補正手段)である。また14は予め作成されたフォトマスクの回路パターンのデータと、近接効果補正処理部によって補正された回路パターンのデータを記憶する回路パターンデータ記憶部(回路パターンデータ記憶手段)である。
図3は凸状Angleパターンに近接効果補正を施した際の例を示す図である。
図4は凹状Angleパターンに近接効果補正を施した際の例を示す図である。
次に、図2、3、4を用いて近接効果補正装置の処理について説明する。
まず、近接効果補正装置1の入出力部11に近接効果補正の指示が入力されると、制御部12は、近接効果補正処理部13に回路パターンデータの近接効果補正を行なうよう指示する(ステップS1)。すると近接効果補正処理部13は回路パターンデータ記憶部14に記録されている回路パターンのデータを読み取る(ステップS2)。次に、近接効果補正処理部13は、読み取った回路パターンのデータにおいて、近接効果補正を施すパターンの部分の領域を決定する(ステップS3)。なお、この近接効果補正を施すパターンの部分の領域の決定は、例えば、予め制御部12に指示された、領域を示す複数の座標の情報に基づいて行なわれる。ここで、この近接効果を施す回路パターンは、当該回路パターンにおける凸状Angleパターン(回路パターンにおいて、挟角で凸状な形状を成す凸状挟角パターン)であるとする。
以上の処理により、回路パターンにおける凸状Angleパターンの部分に図3で示すような近接効果補正パターンX1、X1´、X1´´のパターンを付加する近接効果補正を行なうので、これにより、近接効果補正により付加された回路パターンが元のパターンから突出した形状でなく、徐々に補正量を増加させるような回路パターンとなるので、「近接効果補正後の回路パターン」と、近接効果補正後の回路パターンに基づいてコンピュータ上でシミュレーションした「作成後フォトマスクブランクス上に描画の回路パターン」の誤差が小さくなる。従って、「近接効果補正後の回路パターン」と、近接効果補正後の回路パターンに基づいてコンピュータ上でシミュレーションした「作成後フォトマスクブランクス上に描画の回路パターン」とを比較した際の欠陥となる確率が少なくなり、その結果、近接効果補正をやり直す回数も減るので、再度近接効果補正を行なうといった欠陥判定検査における作業者の負担が軽減できることとなる。
まず、図4に示すような凹状Angleパターンを例とすると、近接効果補正処理部13は、次に、凹状Angleパターンの挟角を成す2辺a2、b2が交わる交点A2の座標を、回路パターンデータから特定する。次に、近接効果補正処理部13は交点A2から同一距離の前記辺a2、b2の垂直線引出し点B2、B2´の座標を特定する。この垂直線引出し点B2、B2´の交点A2からの距離は予め設定された任意の距離とする。次に、近接効果補正処理部13は垂直線引出し点B2,B2´それぞれから、辺a2,b2に垂直な垂直線c2、d2を凹状Angleパターンに付加する。また、近接効果補正処理部13は、垂直線c2、d2の端点C2、C2´から、前記交点A2の凹方向であって辺a2,b2に平行な平行線e2、f2を凹状Angleパターンに付加する。そして、以上の処理によって、垂直線c2、d2と、平行線e2、f2と、辺a2、b2によって囲まれる近接効果補正パターンX2を凹状Angleパターンから削除する(ステップS4b)。つまり、元々、回路パターンデータ記憶部14に記録されていた回路パターンの面データ(または座標のデータ)から、垂直線c2、d2と、平行線e2、f2と、辺a2、b2によって囲まれる近接効果補正パターンX2の面データ(または座標のデータ)を削除する。なお、この近接効果補正パターンX2の削除は、従来から行なわれている近接効果の補正方法である。そして、さらに、以下の近接効果補正の処理を続ける。
以上の処理により、回路パターンにおける凹状Angleパターンの部分から、図4で示すような近接効果補正パターンX2、X2´、X2´´のパターンを削除した近接効果補正を行なうので、これにより、近接効果補正により削除された回路パターンが元のパターンから突出した形状でなく、徐々に補正量を増加させるような回路パターンとなるので、「近接効果補正後の回路パターン」と、近接効果補正後の回路パターンに基づいてコンピュータ上でシミュレーションした「作成後フォトマスクブランクス上に描画の回路パターン」の誤差が小さくなる。従って、「近接効果補正後の回路パターン」と、近接効果補正後の回路パターンに基づいてコンピュータ上でシミュレーションした「作成後フォトマスクブランクス上に描画の回路パターン」とを比較した際の欠陥となる確率が少なくなり、その結果、近接効果補正をやり直す回数も減るので、再度近接効果補正を行なうといった欠陥判定検査における作業者の負担が軽減できることとなる。
11・・・入出力部
12・・・制御部
13・・・近接効果補正処理部
14・・・回路パターンデータ記憶部
Claims (7)
- フォトマスクの回路パターンにおいて挟角で凸状な形状を成す凸状挟角パターンのうち、近接効果補正を行なうと決定した凸状挟角パターンの前記挟角の2辺に対して、
当該挟角の2辺と、
前記2辺が交わる交点から同一距離の前記2辺上の垂直線引出し点それぞれにおいて同一長で該辺それぞれに垂直な2本の垂直線と、
前記2本の垂直線の各端点から前記挟角の2辺に凸方向に平行に延ばした2本の平行線と、
で囲まれる近接効果補正パターンを付加して形成し、
さらに、
前記2本の垂直線と、
前記挟角の2辺上の各点であって前記垂直線引出し点より前記交点とは反対方向の各点と、前記2本の垂直線の各端点とをそれぞれ結ぶ各線と、
前記挟角の2辺と、
でそれぞれ囲まれる2つの近接効果補正パターンとを付加して形成する
ことを特徴とする回路パターンの近接効果補正方法。 - フォトマスクの回路パターンにおいて挟角で凹状な形状を成す凹状挟角パターンのうち、近接効果補正を行なうと決定した凹状挟角パターンの前記挟角の2辺に対して、
当該挟角の2辺と、
前記2辺が交わる交点から同一距離の前記2辺上の垂直線引出し点それぞれにおいて同一長で該辺それぞれに垂直な2本の垂直線と、
前記2本の垂直線の各端点から前記挟角の2辺に凹方向に平行に延ばした2本の平行線と、
で囲まれる近接効果補正パターンを削除して形成し、
さらに、
前記2本の垂直線と、
前記挟角の2辺上の各点であって前記垂直線引出し点より前記交点とは反対方向の各点と、前記2本の垂直線の各端点とをそれぞれ結ぶ各線と、
前記挟角の2辺と、
でそれぞれ囲まれる2つの近接効果補正パターンとを削除して形成する
ことを特徴とする回路パターンの近接効果補正方法。 - 前記挟角の2辺上の各点であって前記垂直線引出し点より前記交点とは反対方向の各点は、前記2本の垂直線の各端点から同距離の各点である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の近接効果補正方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の近接効果補正方法によって近接効果補正された回路パターンに基づいて描画され作成されたフォトマスク。
- 請求項4に記載のフォトマスクを介して、
レジスト層と被加工層を表面に形成した基板上に光を照射する過程を経て製造されることを特徴とするデバイス。 - フォトマスクの回路パターンの近接効果補正装置であって、
フォトマスクの回路パターンのデータを記憶する回路パターンデータ記憶手段と、
前記フォトマスクの回路パターンデータを前記回路パターンデータ記憶手段より読み込んで、
当該読み込んだデータの回路パターンにおいて挟角で凸状な形状を成す凸状挟角パターンのうち、近接効果補正を行なうと決定した凸状挟角パターンの前記挟角の2辺に対して、
当該挟角の2辺と、
前記2辺が交わる交点から同一距離の前記2辺上の垂直線引出し点それぞれにおいて同一長で該辺それぞれに垂直な2本の垂直線と、
前記2本の垂直線の各端点から前記挟角の2辺に凸方向に平行に延ばした2本の平行線と、
で囲まれる近接効果補正パターンを付加して形成し、
さらに、
前記2本の垂直線と、
前記挟角の2辺上の各点であって前記垂直線引出し点より前記交点とは反対方向の各点と、前記2本の垂直線の各端点とをそれぞれ結ぶ各線と、
前記挟角の2辺と、
でそれぞれ囲まれる2つの近接効果補正パターンとを付加して形成した、
近接効果補正回路パターンデータを生成する近接効果補正手段と、
を備えることを特徴とする近接効果補正装置。 - フォトマスクの回路パターンの近接効果補正装置であって、
フォトマスクの回路パターンのデータを記憶する回路パターンデータ記憶手段と、
前記フォトマスクの回路パターンデータを前記回路パターンデータ記憶手段より読み込んで、
当該読み込んだデータの回路パターンにおいて挟角で凹状な形状を成す凹状挟角パターンのうち、近接効果補正を行なうと決定した凹状挟角パターンの前記挟角の2辺に対して、
当該挟角の2辺と、
前記2辺が交わる交点から同一距離の前記2辺上の垂直線引出し点それぞれにおいて同一長で該辺それぞれに垂直な2本の垂直線と、
前記2本の垂直線の各端点から前記挟角の2辺に凹方向に平行に延ばした2本の平行線と、
で囲まれる近接効果補正パターンを削除して形成し、
さらに、
前記2本の垂直線と、
前記挟角の2辺上の各点であって前記垂直線引出し点より前記交点とは反対方向の各点と、前記2本の垂直線の各端点とをそれぞれ結ぶ各線と、
前記挟角の2辺と、
でそれぞれ囲まれる2つの近接効果補正パターンとを削除して形成した、
近接効果補正回路パターンデータを生成する近接効果補正手段と、
を備えることを特徴とする近接効果補正装置。
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