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JP2006116661A - 巻き取り基材および包装体並びにスリッター - Google Patents

巻き取り基材および包装体並びにスリッター Download PDF

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JP2006116661A
JP2006116661A JP2004307809A JP2004307809A JP2006116661A JP 2006116661 A JP2006116661 A JP 2006116661A JP 2004307809 A JP2004307809 A JP 2004307809A JP 2004307809 A JP2004307809 A JP 2004307809A JP 2006116661 A JP2006116661 A JP 2006116661A
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cutting
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Wataru Yamamoto
渉 山本
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】シートまたは巻き取り基材の両端に平行なハーフカットが施されているシートまたは巻き取り基材を用いて収納物を包装する包装適正に優れ、さらに収納物を収納する際にシートまたは巻き取り基材が容易に折り畳まれ、且つ折り畳まれた包装体が綺麗に形成できる巻き取り基材および包装体並びにスリッターに関する。
【解決手段】
少なくとも片面にシール層が設けられた巻き取り原反をスリッターすると同時にハーフカットが施した巻き取り基材とそりを使用した包装体であって、前記巻き取り基材の両端に平行なハーフカットが入っていることを特徴とする巻き取り基材および包装体並びにスリッター。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートまたは巻き取り基材を使用して収納物等を収納包装する際に用いられる、巻き取り基材および包装体並びにスリッターに関する。
収納物等としては、例えば、歯ブラシ、洗剤、シャンプー、歯磨き粉、スプーン、たわし等の日用雑貨品;ハップ剤、飲み薬、付け薬、栄養剤等の医療・医薬部剤品;チョコレート、キャンデー、煎餅、粉末ジュース等の菓子・趣向品;バッテリー、電池、面状発熱体、面状発光体等の産業部材品;ゼリー、プリン等のデザート類他が例示できる。
収納物等を包装する際に用いられる巻き取り基材は通常広幅の巻き取り原反を所定の幅にスリット加工が施される。そして充填包装機(自動、半自動、手動等を含む)等の巻き取り供給部に供給される。
または、所定の幅にスリット加工を施した後、製袋加工機(自動、半自動、手動等を含む)の巻き取り供給部に供給され適宜の大きさに製袋加工される。そして製袋加工された製袋品を充填包装機(自動、半自動、手動等を含む)等に供給して、収納物等が収納包装されている。
また、スリット加工が施された巻き取り基材を製袋する際には、通常、製袋加工機の巻き取り供給部に巻き取り基材を供給する。そして供給された巻き取り基材はドラックローラー等により供給部から繰り出される。さらに繰り出された巻き取り基材が二つに折りに畳まれるか、あるいはチューブ状に施されながらシール部に搬送され、袋状に製袋加工が施されている。
さらに、包装体から収納されている収納物を取り出し易くするために製袋加工機あるいは収納物を収納する充填包装機上で巻き取り基材の適宜の位置にハーフカット加工等も施されている。
(1)先行技術1
製袋加工機で巻き取り基材を二つに折り畳む装置として図6に示す方法が知られている。
この製袋加工機100はスリット加工した巻き取り基材101を供給する巻き取り供給部105と基材101を繰り出すドラックロール104と三角ガイド板103が具備されている。そして、基材101は巻き取り供給部105からガイドロール102を介してドラックロール104の間に設けられている三角ガイド板103によって基材101が二つに折り畳まれ、シール部に搬送されて、所定の形状に加工される。
(2)先行技術2
また、巻き取り基材をチューブ状に自動折り曲げさせる自動折り曲げ装置200(例えば、特許文献1。)も知られている。
この装置は図7に示すように巻き取り基材121をを摺動させるための基台122と該基台122上に基材121の中心線に合わせて接続された断面がT字状の水平板と垂直板を有する固定板124とヒートシールローラー123が具備されている。そして、巻き取り基材121はヒートシールローラー123の回転により基台122と固定板124上を
摺動してチューブ状に折り畳まれる。
(3)先行技術3
また、シートを正確に折り曲げることができる装置としてシート折り曲げ装置300(例えば、特許文献2。)も知られている。
この装置300は図8に示すようにシート131を搬送するドライブロール139とシート折り曲げガイド133とシート折り曲げアーム135が具備されている。前記、シート折り曲げアーム135は一方のドライブロール139方向の端縁近傍に一対のシート折り曲げロール137を具備し、他方の端縁近傍に支軸136が具備されている。
また、シート131の折り曲げ加工はシート折り曲げガイド133の先端部134に、シート131が折り曲げられる部分が来るまでドライブロール139が回転してシート131が搬送される。そして、シート折り曲げアーム135が支軸136を支点に上方から下方に移動し、下側のシート折り曲げロール137の外周面が先端部134に突出したシート131に当接し、ニップ部138に挟まれて巻き込まれることにより成される。
(4)先行技術4
また、巻き取り基材を二つに折り畳んだ際に、折り目の美感の悪さを無くすために、あらかじめ折り目箇所となる部分を切断して重ね合わせて、製袋する方法も知られている。
この方法は図9に示すように巻き取り基材143が巻き取り供給部141とドラックローラー144の間に設けられている三角ガイド板142の先端に設けられているナイフ(レザー)146で二つに裁断される。そしてナイフ146の上方と下方に施されているガイドローラー145を介して基材143が二つに重ね合わされて、ドラックローラー144で搬送される。
(5)先行技術5
また、パウチの開口部が形成される巻き取り基材部分にハーフカットを施し、収納されている収納物を開口部から取り出し易くした易開封性パウチ(例えば、特許文献3)も知られている。
この易開封性パウチ160は図10に示すようにパウチ160の四方がシールされている。そして、パウチ160の上部開口部の適宜の箇所に両端縁をつなぐハーフカット161が施され、さらにハーフカット161の両端にノッチ162が施されている。
(6)先行技術6
さらに、プラスチックカップ容器や紙容器等の蓋材にハーフカットを施して、収納している収納物等を取り易くした開口部封止用蓋材(例えば、特許文献4。)も知られている。
この開口部封止用蓋材は図11(a)、(b)に示すように樹脂フイルム151の容器開口部154相応箇所の内周にハーフカット152が施されている。
以下に先行技術文献を示す。
特開平5−85529号公報 特開2000−264542号公報 特開2000−190991号公報 特開平8−301322号公報
(1)先行技術1について
先行技術1では、巻き取り基材がドラックローラーにより繰り出され、さらに三角ガイド板で扱かれ二つに折り畳まれる。このために巻き取り基材が厚い(肉厚)場合には二つに折り畳まれ難いという問題がある。さらに折り目が綺麗に成形されないという問題もある。
また、巻き取り基材が薄い場合には三角ガイド板の先端で切れたり、皺が発生するなどの問題がある。
また、巻き取り基材が三角ガイド板上で扱かれるために三角ガイド板の表面に突起部あるいは突起物等が付着している場合、二つに折り畳まれた巻き取り基材の内側面に傷を生じたり、ピンホール等が発生する問題がある。
さらに、巻き取り基材に厚薄(肉厚ムラ)がある場合、三角ガイド板で巻き取り基材が蛇行する問題がある。また、巻き取り基材が蛇行するために二つに折り畳まれる折り目位置がずれるという問題がある。このようなことにより、二つに折り畳まれた巻き取り基材の外観が悪くなる問題がある。
また、巻き取り基材が三角ガイド板で扱かれて二つに折り畳まれる際に、三角ガイド板の振動や設置角度あるいは設置位置等によって、巻き取り基材が蛇行する。そして、折り畳まれた折り目の外観の見栄えが悪くなるという問題がある。
また、三角ガイド板の表面は一般的に平滑性等を良くするために硬質クロームメッキ加工や、シリコン樹脂あるいはフッ素樹脂加工等の表面加工が施されている。しかし、三角ガイド板の表面を巻き取り基材が扱く状態で搬送されるために摩耗が激しく直ぐに表面加工された樹脂等が部分的に摩耗し、地肌がでてくるという問題がある。そのために巻き取り基材が蛇行したり傷が生じたりする問題がある。
さらに、三角ガイド板の表面に地肌が出てくるのを防ぐために頻繁に表面加工を施さなくてはならないという問題がある。このために、表面加工を施す費用等の維持費が多くかかるという問題もある。
(2)先行技術2について
先行技術2では、巻き取り基材が基台あるいは固定板上に扱かれる状態で搬送されるために、折り畳まれる巻き取り基材の厚さ(肉厚)が厚い場合には、折り畳まれる両端の折り目が成形し難く、且つ、綺麗に折り畳まれないという問題がある。
また、巻き取り基材をチューブ状に成形させる基台あるいは固定板の形状等が非常に煩雑であり、さらに作製する費用が高くなるという問題がある。
さらに、巻き取り基材が基台あるいは固定板上を扱く状態で搬送されるために基台あるいは固定板の滑りを良くするために、硬質クロームメッキ加工やシリコン樹脂加工あるいはフッ素樹脂加工等の表面加工等が施されている。
しかし、巻き取り基材が基台あるいは固定板上で強く扱かれる場所がほぼ特定されているために、その部分が摩耗し、直ぐに地肌がでてくるという問題がある。
さらに、基台あるいは固定板に地肌がでてくることにより搬送されている巻き取り基材と基台あるいは固定板との滑りが部分的に悪くなるために蛇行するという問題がある。さらに地肌の平滑状態によって扱かれた巻き取り基材に傷が生じたり、ピンホールが発生する問題がある。
(3)先行技術3について
先行技術3では、シート折り曲げガイドから適宜の長さシートが搬送された後、シート折り曲げアーム135に施されているシート折り曲げロールで折り曲げられ、さらにシート折り曲げ
ロールに喰い込ませて二つに折り畳まれる。しかしシートが薄い場合には、シート折り曲げロールに巻き付く問題がある。
また、シート折り曲げガイドから搬送されるシートの搬送精度によって二つに折り畳まれる折り目が中心に成形されない問題がある。
さらに、折り曲げ作業が間欠作業となるために生産速度が遅く、生産性が悪いという問題がある。
(4)先行技術4について
先行技術4では、三角ガイド板の先端に施されたナイフによって巻き取り基材の中心が裁断され、ガイドローラーを介してドラックロールで二つに裁断された巻き取り基材が重ね合わされて製袋加工部に搬送される。しかし、裁断するナイフを長期間使用する際に、ナイフが切れなくなり、巻き取り基材の裁断面に毛羽立ち(細かい綿状物)が生じる問題がある。そのために二つに重ね合わされている裁断面の見栄えが悪くなるという問題がある。
さらに、ナイフを頻繁に交換しなければならない問題がある。このために、生産効率が悪くなるという問題がある。
(5)先行技術5について
先行技術5では、通常、パウチに形成されるハーフカットは製袋加工機に設けられているスリッター用のナイフ等でハーフカットが施される。このためにハーフカットされる深さの調整が非常に難しく、さらにナイフ等の摩耗によりハーフカットの深さが浅くなるなど、長期間均一な深さでハーフカットを施すことが困難である。
さらに、ナイフの摩耗状態を頻繁に確認したり、交換したりするために生産効率が悪くなるという問題がある。
(6)先行技術6について
先行技術6では、蓋材となる樹脂フイルムに適宜の形状のハーフカットを施す場合、通常、合板等にスチール製の切り刃を直角に植え込んだ打ち抜き型が用いられる。このために、薄い樹脂フイルムにハーフカットを施す際に切り刃の高さを調整するムラトリ作業が施される。しかし、蓋材となる樹脂フイルムは薄く、多少厚薄があるためにムラトリ作業は難しく、長時間かかるという問題がある。
さらに、樹脂フイルムの厚さに多少厚薄があるためにハーフカットが施された一部が貫通したり、あるいは僅かの外力でハーフカットされている部分が切れ落ちるなどの問題が
ある。
さらに、打ち抜き型は長期間の使用に耐えられないために頻繁に交換しなければならないという問題がある。さらに交換するたびごとに長時間かけてムラトリ作業等を施さなければならないという大きな問題がある。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、次のような巻き取り基材および包装体並びにスリッターを提供することを目的とする。
すなわち、本発明の第1の目的は、
折り畳まれる巻き取り基材の折り目が蛇行することなく正確に、綺麗に、且つ容易に二つに折り畳むことのできる巻き取り基材および包装体を提供する。
また、本発明の第2の目的は、
巻き取り原反のスリッター加工と同時に、適宜の位置と適宜の深さに常にハーフカットを施すことができるスリッターを提供する。
また、本発明の第3の目的は、
ハーフカットの調整が容易で短時間に施すことができるスリッターを提供する。
また、本発明の第4の目的は、
スリッターでハーフカットが施された巻き取り基材を二つに折り畳み収納物が収納されている折り目の綺麗な包装体を提供する。
また、本発明の第5の目的は、
ハーフカット用刃を長期間安定して使用することができ、さらに作業効率が良く、維持費の少ないスリッターを提供する。
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、
基材フイルムの少なくとも片面にシール層が設けられた巻き取り基材であって、
前記巻き取り基材の流れ方向の両端に平行なハーフカットが入っていることを特徴とする巻き取り基材である。
次に、本発明の請求項2に係る発明は、
(1)巻き取り基材の流れ方向に直角に所定の長さに断裁し、
(2)ハーフカット部より山折りし、
(3)被包装物を挿入し、
さらに少なくともハーフカット部以外の3辺がシールされて製袋されたている事を特徴とする包装体である。
次に、本発明の請求項3に係る発明は、
広幅の巻き取り原反を狭幅の巻き取り基材にスリットするスリッターであって、
前記スリッターにスリット用の刃と、
ハーフカット用の刃が設けられていることを特徴とするスリッターである。
次に、本発明の請求項4に係る発明は、
前記ハーフカット用の刃が、広幅の巻き取り原反の面への刃の入りを規制する段差が設けられるようにハーフカット用の刃の少なくても片側面に切り込み深さ調整板が具備されていることを特徴とするスリッターである。
次に、本発明の請求項5に係る発明は、
前記、請求項3または請求項4に記載のハーフカット用の刃が、回転可能な丸刃であることを特徴とするスリッターである。
次に、本発明の請求項6に係る発明は、
前記、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のスリット用の刃と、
ハーフカット用の刃が、共に丸刃であり、同一の軸に取り付けられていることを特徴とするスリッターである。
本発明のスリッターはスリッター刃が設けられている同軸上にハーフカット用の刃が設けられる。この為に、ハーフカットを施すための専用機を用いる事なく公知のスリッターを使用することができる。そして、スリッター加工と同時に巻き取り基材の適宜の位置にハーフカットを施すことができる。
また、本発明のスリッターは、ハーフカット用の刃の外周に刃の切り込みを規制する段差を設ける切り込み深さ調整板が施されている。この切り込み深さ調整板によって、巻き取り基材に適宜の深さのハーフカットを正確に安定して施すことができる。
さらに、巻き取り基材に適宜の深さのハーフカットが施されることにより巻き取り基材を二つに折り畳む際に、ハーフカットされた部分から正確に、且つ容易に、綺麗に折り畳むことができる。
また、二つに折り畳まれた巻き取り基材を用いて収納物を収納した際にも、正確に且つ綺麗に折り目部が形成される。さらに収納物が収納されている外側周縁が加熱シール等で施され、外観の綺麗な包装体が成形される。
また、巻き取り基材にハーフカットを施すハーフカット用の刃がスチール製の切り刃やナイフでなく、合金工具鋼(SKD)、高速度鋼(SKH)あるいは各種セラミック等の丸刃を用いることができるために、ハーフカット加工を施す際の調整が容易で、且つ短時間でできる。
さらに、ハーフカット用の刃を短期間に交換することなく、安定して、均一で、さらに、正確なハーフカット加工作業が継続できる。
また、巻き取り基材に均一な深さの切り込みが形成されていることにより、ガイド板で扱いて二つに折り畳むことなく、安易な方法、例えば、エアーガイド、折り込み棒等で、ハーフカット加工が施されている部分から容易に、且つ正確で綺麗に二つに折り畳むことができる。
さらに折り畳む際に巻き取り基材が蛇行することなくハーフカットが施されている部分から正確に二つに折り畳むことができる。
また、ハーフカットが施されている巻き取り基材あるいはシートは正確に二つに折り畳むことができるために収納物が収納し易く、さらに収納した後の密封シール等の作業性も良く、且つ見栄えも良い。
本発明の巻き取り基材および包装体並びにスリッターを実施の形態に沿って以下図を参
照にしながら詳細に説明する。図1〜図5は本発明の一実施例を示す。
本発明は、シートまたは巻き取り基材を使用して収納物等を包装する際に用いられる巻き取り基材および包装体並びにスリッターである。また、収納物等としては、例えば、歯ブラシ、洗剤、シャンプー、歯磨き粉、スプーン、たわし等の日用雑貨品;ハップ剤、飲み薬、付け薬、栄養剤等の医薬部材品;チョコレート、キャンデー、煎餅、粉末ジュース等の菓子・趣向品;バッテリー、電池、面状発熱体、面状発光体等の産業部材品;ゼリー、プリン等のデザート類他が例示できる。
次ぎに、図1は本発明のスリッターのスリット裁断部の一実施例の概略を示す概略図である。
本発明のスリッターは図1に示すようにスリッターのスリット裁断部に回転駆動する上軸と下軸が設けられている。そして広幅の巻き取り原反を適宜の幅で、面数にスリット裁断するための同じ数の上刃2、3が上軸上に、下刃8が下軸上に設けられている。
また上軸上にもうけられた上刃2と上刃3の間の、適宜の箇所に巻き取り基材7にハーフカットを施すためのハーフカット用の刃1が設けられている。そして、巻き取り原反がスリット裁断されると同時にハーフカット用の刃1で巻き取り基材7の端面に平行に適宜の位置と深さにハーフカットの切り込みが施される。
前記、ハーフカット用の刃1の両側面外周近傍にハーフカットする際に刃の切り込みを規制する切り込み深さ調整板4が設けられている。そして、切り込み深さ調整板4によって巻き取り基材7に適宜の切り込み深さのハーフカットが均一で安定して施される。
また、ハーフカット用刃1は巻き取り基材7の材質、材質構成、あるいは厚み(肉厚)等により図1に示すようなハーフカット用の刃1が両刃の他に図には示していないが片刃など、適宜の刃の形状が選定される。
また、ハーフカット用の刃1の両側面外周近傍に設けられている切り込み深さ調整板4は必ずしも両側面に設けなくても良く、巻き取り基材7の材質、材質構成、あるいは厚さ等によりハーフカット用の刃1のいずれか一方の片側面に設けても良い。
次ぎに、図2は本発明の巻き取り基材にハーフカットが施された一実施例の概略を示す概略図である。
図2に示すように巻き取り基材7は基材フイルム6とシール層5が積層されている。そして、巻き取り基材7がスリッター刃2、3で適宜の幅にスリット裁断されると同時にハーフカット用の刃1と切り込み深さ調整板4により基材フイルム6上にハーフカットされた切り込み9がシール層5上に形成される。
また、巻き取り基材7に形成されるハーフカットの切り込み9深さはハーフカット用の刃1の両側面あるいは片側面に施されている切り込み深さ調整板4等により調整される。
次ぎに、図3はハーフカットが施された巻き取り基材が二つに折り畳まれた一実施例の概略を示す概略図である。
図3に示すように巻き取り基材7は基材フイルム6にハーフカットの切り込みが施されている。そして、シール層5を内側方向に折り畳む際に、ハーフカットの切り込みが施されているために正確に綺麗に、且つ容易に、山折りされる。さらに折り畳まれた巻き取り
基材7は使用される目的あるいは用途等により、折り畳まれた巻き取り基材7に収納物を収納した後、加熱シール等により折り畳まれた外側周縁が接合接着され、綺麗な、見栄えの良い包装体が得られる。
また、ハーフカットの切り込みが施されている巻き取り基材7は折り畳まれた後、開口部を設けた袋状に加工し、収納物を収納して開口部を接合接着しても綺麗な、見栄えの良い包装体が得られる。
また、図4は本発明のスリッターの一実施例の概略を示す概略図である。図4に示すようにスリッターは巻き出し部10とスリッター裁断部14と巻き取り部22から構成されている。また、巻き出し部10は図には示していないが広幅の巻き取り原紙17を一定の張力を与えながら巻き戻すために張力制御装置が設けられている。そのために巻き取り原反17は均質な張力を保ちながら巻き出し部10から送り出される。
また、前記張力制御装置は図には示していないが巻き出し部10以外に、広幅の巻き取り原紙17が適宜の幅と面数にスリット裁断されるスリット裁断部14と、巻き取り基材7を巻き取る巻き取り部22にも設けられている。そして、ハーフカットの切り込みが施された巻き取り基材7が一定の均質な張力を保ちながら巻き取り部22で巻き取られる。
また、一定の張力を与えながら送り出された巻き取り原反17はガイドロール11上を走行して、スリッター裁断部14で適宜の幅と面数にスリット裁断とハーフカット加工される。そしてスリッター裁断部14でのスリット裁断は上刃2と下刃8の二枚の回転丸刃を用いて、巻き取り基材7が下刃に背負った屈曲状で裁断される(屈曲シェアーカット方法)。
さらに、屈曲シェアーカット方法により適宜の幅にスリット裁断とハーフカットが施された巻き取り基材7は巻き取り部22の巻き取り軸の駆動と駆動ロール12により、均質な張力を保持し、ガイドロール15を介して所定の面数に巻き取り軸に巻かれる。さらに、巻かれた巻き取り基材7の巻きを綺麗に施すために巻き取られている巻き取り基材7上に図には示していないがタッチロール13等が設けられている。
また、本発明のスリッターはスリット裁断部14で巻き取り原反17がスリット裁断される際に、上刃2と下刃8で平面状でスリット裁断する直線シュアーカットでも良い。さらにスコアーカッティング方法(機構)あるいは回転レザーカッティング方法(機構)でもハーフカット用の刃を施してスリッター裁断と同時にハーフカットを巻き取り基材7に施す事ができる。
また、広幅の巻き取り原反17がスリット裁断される面数に応じて、同じ数の上刃2と下刃3が上軸上と下軸上に設けられる。さらに本発明のスリッターは上軸上に設けられた上刃2と上刃3の適宜の位置にハーフカット用の刃が設けられている。
また、前記上刃2と下刃3は高速度鋼(SKH)、あるいは合金工具鋼(SKD)などの特殊鋼、あるいは各種セラミック等を用いることができる。
次ぎに、図5は本発明の巻き取り基材が使用される一実施例の概略を説明する説明図である。
図5に示すようにハーフカットの切り込み9が施されている巻き取り基材7は所定の寸法に裁断部16で裁断されシート18が成形される。そして、収納する収納物がシート上に載せられて、ハーフカットの切り込み9から折り畳まれシートの折り目部21が形成さ
れる。
さらに、収納物が収納されている折り畳んだシートの外側周縁が加熱シール等により接合接着され、接合接着部20が形成されると共に、折り目部21の綺麗な包装体19を得ることができる。
また、図には示していないが巻き取り基材の適宜の箇所にハーフカットが施されている基材を充填包装機あるいは包装機等の給紙部に給紙して使用することもできる。例えば、ハーフカットが施されている巻き取り基材を給紙部に供給し、充填包装機あるいは包装機上で収納物を収納した後、外側周縁を加熱シール等により接合接着することにより折り目の綺麗な、見栄えの良い包装体が得られる。
前記、接合接着は加熱シール、インパルスシール、超音波シール、高周波シール等を用いることができるが、巻き取り基材の材質、材質構成、包装形態、流通条件あるいは収納される収納物等により接着方法等が適宜選択される。
また、本発明に係るシートまたは巻き取り基材は、基材フイルムとシール層となるフィルムとを積層した積層フィルム、あるいは基材フィルムに塗料等を塗工したものが適用できる。
前記、シール層となるフィルムは、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン樹脂、ポリブテンポリマー樹脂;ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂のフィルムが適しており、延伸又は未延伸のフィルムで良い。
また、前記基材フィルムとしては、例えば、ポリテレフタル酸エステル、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ塩化ビニルエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、アクリル系樹脂、セルロースアセテートのフイルム、セロハン等のフイルム、紙、合成紙、アルミニウム箔などが例示できる。
前記、紙の坪量としては使用される用途あるいは目的または収納される収納物、流通条件等によって異なるが、通常25g/m2〜60g/m2程度の範囲が好ましい。また、収納される収納物や流通条件等によって紙に耐水性あるいは耐油性が付与される。
前記、紙に耐水性あるいは耐油性を附与する方法としては紙を抄造加工する際に行う方法と抄造加工された紙に含浸あるいは塗工する方法がある。抄造加工する際に行う場合、添加される耐水剤は、通常、抄紙前のパルプ縣濁液に内添する内添耐水剤であり、湿潤紙力増強剤として、尿素―ホルムアルデヒド樹脂、メラミンーホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、ジアルデヒドでんぷん、グリオキザール化ポリアクリルアミド樹脂等がある。また、この耐水剤の添加量は、使用するパルプの種類、薬剤の種類や目的とする耐水性により異なる。また、抄造加工された紙に耐水性を附与する二次加工用薬剤としては、価格あるいは性能等のバランスが優れているものが使用される。例えば、カルナバワックス、パラフィン系ワックス、ポリエチレンワックス等
のワックスが多く使用されている。また、ほかに水に不溶なポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレンー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデンー酢酸ビニル共重合体などの高分子溶液あるいはエマルジョン等が用いられる。
次に、紙に耐油性を付与するためには、主に過フッ素化水素のアクリルレートまたはリン酸エステル等のフッ素化合物を用いたものが耐油紙として知られている。そして一般的にフッ素系耐油剤で処理されている。
上記抄造加工された紙に耐水剤あるいは耐油剤等の塗工に際してはロールコーター、エアナイフコーター、メータリングバーコーター、ファウンテンブレードコーター、ベベルブレードコーター、ショート・ドゥエルコーターあるいはカーテンコーター等の塗工機が使用される。加工する塗工機は特に限定されないが、耐水剤あるいは耐油剤等はいずれかの適宜の塗工機を用いて紙の内側面あるいは外側面または両側面に塗工される。
また、シートまたは巻き取り基材にガスバリアー性が必要な場合には、ガスバリアー層を有する包装材料を使用することができる。前記ガスバリアー層としては、例えば、無機酸化物の薄膜、あるいはガスバリアー性樹脂層が利用できる。
また、無機酸化物の薄膜としては、金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜が例示できる。無機酸化物としては、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、錫(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)などの酸化物が使用できる。
また、ガスバリアー性樹脂層としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体フイルム、ポリビニルアルコールフイルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリアミドフイルム、ポリビニルアルコールフイルム、各種フィルムにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルム、またアルミニウム箔などが使用できる。
また、積層フイルムは熱可塑性樹脂等を熱溶融して塗布する押し出しコーティング加工か、あるいはフイルムになったものを貼り合わせるラミネート加工のいずれかによって施される。またラミネート加工にはサンドイッチラミネート、サーマルラミネート、貼合せラミネート、ウエットラミネートあるいはドライラミネートまたはノンソルベントラミネートあるいはニーラムラミネート、押し出しラミネートなどがある。そして使用される材質あるいは包装体の流通・保存等の条件により適宜選定される。
また、基材フイルムとして、例えば二軸延伸ナイロンフイルムあるいは二軸延伸ポリエステルフイルムを最外層に用いることにより包装体に機械的強度や耐熱性、印刷適性などが付与される。さらに包装体に美粧性等が要求される場合には二軸延伸ナイロンフイルムあるいは二軸延伸ポリエステルフイルムの内側面にグラビア印刷あるいはフレキソ印刷などにより印刷されたあと2液硬化型ポリウレタン系接着剤などを用いてドライラミネーション法などで各フイルムと積層される。
また、前記印刷は一般的にはグラビア印刷で印刷加工が施される。グラビア印刷で印刷加工が施される場合、印刷インキはウレタン系あるいはアクリル系またはビニル系、ゴム系樹脂を含む公知のインキを用いてなされる。
前記、基材フィルムに塗工する塗料として通常ヒートシールラッカーが用いられる。ヒートシールラッカー組成物に用いられる樹脂は塗工されるフイルムあるいは要求される機
能により様々である。例えばエチレン酢ビ、塩化ビニリデン、塩素化ポリオレフィン、ポリアミド、アクリル等の熱可塑性ポリマーを単独または混合した物がベース樹脂として使用されている。
前記、塗工はグラビアコーター、ロールコーター、バーコーター等を用いて行われる。
また、包装体は収納する収納物の内容(液体、粘体、固体等)、形状、あるいは保存方法、流通条件、販売方法等により包装形態が異なる。例えば二方シールまたは三方シール、四方シール、側面シールあるいは封筒貼りシール、合掌貼りシール、舟底シール等の平袋が例示できる。
本発明の巻き取り基材および包装体並びにスリッターは巻き取り基材を使用して収納物を収納する包装分野に適することはもとより、折り目部の外観の仕上がり状態を特に要求される製本分野、あるいは家具分野等にも利用することができるなど、広い分野に利用できる。
本発明のスリッターのスリッター裁断部の一実施例の概略を示す概略図である。 本発明のスリッターでハーフカットが施された巻き取り基材の一実施例の概略を示す概略図である。 ハーフカット加工が施された巻き取り基材が折り畳まれた一実施例の概略を示す概略図である。 本発明のスリッターの一実施例の概略を示す概略図である。 本発明の巻き取り基材が使用される一実施例の概略を示す概略図である。 従来の巻き取り原反を折り畳む装置の概略を示す概略図である。 従来の巻き取り原反を折り畳む装置の概略を示す概略図である。 従来の巻き取り原反を折り畳む装置の概略を示す概略図である。 従来の巻き取り原反を折り畳む装置の概略を示す概略図である。 従来使用されているハーフカット加工が施されている包装体の概略を示す概略図である。 (a)従来使用されているハーフカット加工が施されている包装体(蓋材)の概略を示す概略図、(b)は(a)の断面を示す断面図である。
符号の説明
1…ハーフカット用の刃
2…上刃(スリッター刃)
3…上刃(スリッター刃)
4…切り込み深さ調整板
5…シール層
6…基材フイルム
7…巻き取り基材
8…下刃
9…ハーフカットの切り込み部
10…巻き取り原反供給部
11…ガイドロール
12…駆動ロール
13…タッチロール
14…スリッター裁断部
15…ガイドロール
16…裁断部
17…巻き取り原反
18…シート
19…包装体
20…接合接着部
21…折り目部
22…巻き取り部
23…上軸
24…下軸

Claims (6)

  1. 基材フイルムの少なくとも片面にシール層が設けられた巻き取り基材であって、
    前記巻き取り基材の流れ方向の両端に平行なハーフカットが入っていることを特徴とする巻き取り基材。
  2. 前記請求項1に記載の巻き取り基材を、
    (1)巻き取り基材の流れ方向に直角に所定の長さに断裁し、
    (2)ハーフカット部より山折りし、
    (3)被包装物を挿入し、
    さらに少なくともハーフカット部以外の3辺がシールされて製袋されたている事を特徴とする包装体。
  3. 広幅の巻き取り原反を狭幅の巻き取り基材にスリットするスリッターであって、
    前記スリッターにスリット用の刃と、
    ハーフカット用の刃が設けられていることを特徴とするスリッター。
  4. 前記ハーフカット用の刃が、広幅の巻き取り原反の面への刃の入りを規制する段差が設けられるようにハーフカット用の刃の少なくても片側面に切り込み深さ調整板が具備されていることを特徴とするスリッター。
  5. 前記、請求項3または請求項4に記載のハーフカット用の刃が、回転可能な丸刃であることを特徴とするスリッター。
  6. 前記、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のスリット用の刃と、
    ハーフカット用の刃が、共に丸刃であり、同一の軸に取り付けられていることを特徴とするスリッター。
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