JP2006116585A - 消耗電極式アーク溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 消耗電極ワイヤのくびれを検出するくびれ検出手段と、くびれ検出手段でくびれを検出した際に前記消耗電極ワイヤに供給する電流、電圧または電力の少なくともいずれかの所定の供給物理量を所定の短期間低減する物理量低減手段と、物理量低減手段で所定の物理量を低減後、第1の所定期間内にアークが再生しない時にくびれ誤検知と判定するくびれ誤検知判定手段と、くびれ誤検知判定手段で誤検知と判定してから前記消耗電極ワイヤに供給する電流を所定の電流値まで増加させる供給電流増加手段とを備え、くびれ誤検知が発生した際にも、アークの再生が確実に行われ、溶接不安定、ビード不正等を防ぐことができる。
【選択図】 図1
Description
くびれ誤検知が発生すると、くびれ検知処理により短絡電流が低減されるため、短絡開放のための入熱が不足し、短絡の開放が遅れ、その結果長時間短絡が発生する。この長時間短絡は、次のアーク期間中にアーク切れを誘発する。そして、長時間短絡やアーク切れに伴う極端な母材への入熱不足は、アーク不安定・ビード不正・溶け込み不良の原因となる。
また、一旦くびれ誤検知が発生すると、アーク不安定となり、さらに次のくびれ誤検知を誘発するといった悪循環が発生することがある。このように、連続してくびれ誤検知が発生してアーク不安定に陥ることで、正常な溶接状態に復帰するまでに時間がかかり、ビードや溶け込みに与える悪影響も大きなものになってしまっていた。
また、くびれ誤検知は、溶融プールの不規則な振動や消耗電極ワイヤの突発的な送給ばらつきにより常に発生する可能性がある。このくびれ誤検知を回避するためには、くびれ検知感度を下げることが有効である。しかし、くびれ検知感度を下げることによりくびれ検知が遅れ、結果として、アーク再生時の短絡電流を十分下げることが出来ず、スパッタ低減の性能を十分に発揮することができなくなる。そして、場合によっては、くびれ検知処理がほとんど性能を発揮できないような場合もある。
このように、スパッタ低減の性能を確保しつつ、さらにくびれ誤検出を防ぐことは非常に困難であるため、性能を確保するために裕度のないくびれ検知感度に設定せざるをえなかった。
本発明は、くびれ誤検知が発生した際にもスムーズに短絡開放制御へ復帰し、溶接不安定を防ぎ、ビード不正や溶け込み不良を防ぐことができるアーク溶接方法を提供することを目的とする。
なお、図中、E1はくびれ検知が発生した時点を示し、E2はE1発生から後述する時間T1が経過した時点を示し、E3はくびれ検知が発生した時点を示し、E4はくびれ検知が発生した時点を示し、E5は短絡状態からアークが再発生した時点を示し、E6は短絡が発生した時点を示し、E7はくびれ検知が発生した時点を示し、E8はくびれ検知が発生した時点を示し、E9(図7に示す)はアーク切れが発生した時点を示し、T1は第1の所定期間を示し、T2は第2の所定期間を示し、T3は第3の所定期間を示し、Is1は第1の所定電流値を示し、Is2は所定の電流値を示し、Ie1はくびれを検出した時の溶接電流を示すものである。
(実施の形態1)
図1は、短絡とアークを交互に繰り返す消耗電力式アーク溶接における溶接電流波形を示している。短絡中は所定の短絡溶接制御が行われ、アーク中は所定のアーク溶接制御が行われる。
図1において、短絡中に後述するくびれ検出手段によりくびれ検知E1が発生した場合、くびれ検知処理として、消耗電極ワイヤに供給する電流をくびれを検出した時の溶接電流Ie1から第1の所定の電流値Is1に低減する。なお、この第1の所定電流値Is1は、固定値(例えば50A)でも、あるいは送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求められる関数でもよく、また、くびれを検出した時の溶接電流の関数、例えば、くびれを検出した時の溶接電流Ie1から50Aを減算した値としてもよい。
上述したくびれ検出手段は、例えば、溶接電圧の微分を検出し、所定の電圧微分値(例えば0.5V/ms)以上を検出した場合にくびれを検知するようにしてもよく、また、溶接電流、溶接電圧から消耗電極ワイヤの抵抗値の微分を算出し、所定の抵抗微分値(例えば2mΩ/ms)以上を検出した場合にくびれを検知するようにしてもよい。
そして、くびれを検出したE1時点から第1の所定期間T1が経過したE2時点までアーク再発生しない場合には、くびれ誤検知判定手段により、くびれ誤検知と判定し、供給電流増加手段を用いて、溶接電流を後述する所定の電流値Is2まで増加させる。この供給電流増加手段は、溶接電源に対して出力電流を増加するように指令してもよく、電力を増加するように指令してもよい。
なお、上述したアーク再発生の有無は、例えば、溶接ワイヤと母材との間の電圧を計測し、溶接電源内に設けられたCPU(Central Processing Unit)により、予めわかっているアーク中の電圧と比較することにより判断することができる。
また、くびれ誤検知の判断基準となる第1の所定期間T1は、実験でもとめた固定値(例えば0.5ms)でもよく、くびれ検出手段においてくびれを検出した時点での溶接電流の関数(例えば、300Aで検出した場合は、1msに設定する)でもよく、送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求められる関数でもよく、溶接電圧の時間的変化の割合の大きさ(例えば、くびれを検出した時点のdV/dt値が1V/msの場合は、1msに設定する)から求めてもよく、今回の短絡の溶接電流の積算値(例えば、くびれを検出した時点までの溶接電流積算値が、300A・sの場合は、1msに設定)から求めてもよい。なお、上記した関数の算出や積算は、例えば、上述したCPUにより行われる。
また、所定の電流値Is2は、固定値(例えば350A)でもよく、また、送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求められる関数でもよく、また、くびれを検出した時の溶接電流の関数、例えば、くびれを検出した時の溶接電流に50Aを加算した値としてもよく、仮にくびれ検知処理が発生しなかった場合に仮想的に到達していると推定される短絡電流値でもよい。なお、上記した関数の算出や推定は、例えば、上述したCPUにより行われる。
また、所定の電流値Is2は、短絡を開放するのに十分な値に設定する必要がある。これにより短絡からアークへの移行が正常に行われる。このように、E1でのくびれ検知が誤検知であった場合でも、所定期間後に正常な短絡制御に早々に復帰するため、溶接安定性・ビード品質に与える悪影響を最小限に抑えることが出来る。
ここで、本実施の形態と従来例との違いが分かりやすいように、図2を用いて、所定期間であるT1経過後に短絡電流を復帰しない従来の方式について説明する。
図2は従来の方式における電流波形であり、E1の時点でくびれを検知して電流を低減し、その後、第1の所定期間であるT1が経過しても短絡電流を復帰しない場合の従来の方式の電流波形を示しており、くびれ検知処理後に長時間アークが再生せず、長時間短絡が発生した例である。
時間E1におけるくびれ検知によるくびれ検知処理により、短絡電流はIe1からIs1に低減される。そして、くびれ検知E1が誤検知であった場合、短絡を正常に開放するために十分な熱量が必要となるが、上述したように短絡電流が低減しているため、適正な入熱が得られず、その結果、図2に示すように、短絡期間が異常に長くなる。このような長時間短絡は溶接不安定の原因となり、特に母材に対する入熱不足からビード不正が発生する可能性がある。また、長時間短絡が発生した結果、アーク再発生時にヒューズ効果によりワイヤを吹き飛ばし、アーク再発生直後にアークの持続が困難となり、アーク切れが発生することもある。そして、アーク切れも、同様に、溶接不安定の原因となる。
次に、図1に戻り、図1に示す第2の所定期間T2について説明する。第1の所定期間T1が経過し、時点E1でのくびれ検知が誤検知であったと判定され、溶接電流がIs2に増加された時点E2からの所定期間が第2の所定期間T2である。
図1に示すように、T2期間内の時点E3でくびれ検知されたとしても、E3では、くびれ検知処理が禁止される。そして、第2の所定期間T2経過後に発生したくびれ検知E4よりくびれ検知処理を実行する。なお、T2期間内にアーク再発生した場合は、アーク制御に移行する。
なお、検知処理の禁止とは、溶接ワイヤと母材との間の電圧の検出結果によりくびれが発生していると判断した場合でも、溶接電流の低減を行わないようにすることであり、これはCPUにより行われる。
ここで、本実施の形態ではT2期間中にくびれ検知を禁止する例を示したが、本実施の形態との比較として、図3を用いて、T2期間中もくびれ検知を禁止しない場合について説明する。
図3は、図1におけるT1の後の所定期間T2に相当する期間中においてもくびれ検知を禁止しない方式で、連続してくびれ誤検知が発生した例を示す図である。
図3では、まず、くびれ誤検知が発生し、所定の時間T1後に正常な短絡電流制御に復帰した後、瞬時にくびれ誤検知が再発生するといった連続してくびれ誤検知が発生する状態に陥った例を示している。
くびれ誤検知発生後の溶接状態は一般的に不安定となるため、図3に示すように連続してくびれ誤検知が発生する可能性が高い。その結果、長時間短絡が発生し、アーク不安定・ビード不正を招く。
しかし、図1に示すように、本実施の形態によれば、第2の所定時間T2期間中は、くびれ検知を禁止することで、溶接状態が安定するのを待ち、その時点からくびれ検知を許可することで正常なくびれ検知が実現でき、連続したくびれ誤検知が発生することを防ぐことができる。
なお、第2の所定期間T2は、固定値(例えば1.5ms)でもよく、くびれ検出手段においてくびれを検知した時点での溶接電流の関数(例えば、300Aで検出した場合は、1msに設定)でもよく、送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求める関数としてもよく、また、今回の短絡中に積算した溶接電流(例えば、くびれを検出した時点の溶接電流積算値が、300A・sの場合は、1msに設定)から求めてもよい。
また、図1において、T2が経過した後のE4にて再度くびれ検知が発生し、くびれ検知処理を実行し、第1の所定期間T1のカウントが開始される。そして、T1期間内のE5において短絡状態からアークが再発生し、アーク制御に移行する。次にアーク中のE6時点にて短絡が発生し、アーク制御から短絡電流制御に移行する。
また、図1に示す第3の所定期間T3は、短絡が発生した時点E6からカウントが開始され、本実施の形態では、第3の所定期間T3期間中のくびれ検知を禁止するようになっている。従って、図1では、T3期間中であるE7の時点がくびれが検知された場合であっても電流の低減は行われていない。これにより、短絡初期のワイヤ先端と溶融プールの状態が不安定な段階でのくびれ誤検知を防ぎ、溶接不安定を防止することができる。
なお、第3の所定期間T3は、固定値(例えば1.5ms)でもよく、短絡が発生した時点での溶接電流の関数(例えば、100Aで短絡を検出した場合は、0.5msに設定)としてもよく、送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求める関数としてもよい。
また、図1では、短絡発生からくびれ検知を禁止する区間を、短絡発生からの所定の経過時間である第3の所定時間T3としているが、短絡発生から溶接短絡電流が所定値(例えば、175A)に達するまでを禁止区間としてもよい。あるいは、短絡中の溶接電流の時間的変化の割合の大きさが任意の所定値に達するまでを禁止区間としてもよい。例えば、短絡電流が増加中はくびれ検知を禁止するために溶接電流のdi/dt値が0A/msとなるまでくびれ検知を禁止するようにしてもよい。
以上のように、くびれ誤検知の発生を極力防止し、仮にくびれ誤検知が発生した場合も連続したくびれ誤検知の発生を防ぐことで、長時間短絡の発生、アーク切れの発生を防ぎ、アーク不安定、ビード欠陥、スパッタ増加、溶け込み不良の発生等を最小限に抑えることができ、生産効率や作業環境への悪影響を抑えることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1と同様の構成については同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図4では、短絡中であるE1の時点でくびれ検知が発生して電流を低減し、第1の所定時間T1経過したE2時点でくびれ誤検知判定手段によりくびれ誤検知と判定されて電流を増加し、次回アーク発生までの期間くびれ検知を禁止する例を示してしる。
図4に示す例では、同一短絡中に発生したくびれ検知E4を禁止しており、時点E4でくびれ検知されたとしても電流は低減されていない。本短絡区間においては、くびれ検知処理によるスパッタ低減の効果が期待できないが、連続したくびれ誤検知の発生を防ぎ、アーク不安定等の問題を最小限に抑えることができる。
また、図4では、くびれ誤検知を1回検出した後、次回アーク発生までの同一短絡中のくびれ検知を禁止する例を示しているが、図5に示すように、くびれ誤検知を複数回(図5の例では3回)検出した後は、同一短絡中のくびれ検知を禁止するようにしてもよい。図5の例では、同一短絡中に発生したくびれ検知E4を禁止しており、E4でくびれが検知されたとしても電流の低減は行われていない。
以上のように、くびれ誤検知が1回もしくは複数回発生した時点で、同一短絡中のくびれ検知を禁止することで、連続したくびれ誤検知の発生を防ぎ、長時間短絡の発生、アーク切れの発生を防ぎ、アーク不安定、ビード欠陥、スパッタ増加、溶け込み不良の発生等を最小限に抑えることができ、生産効率や作業環境への悪影響を抑えることができる。
なお、図6に示すように、前回の短絡でくびれ誤検知があった場合には、溶接状態が異常であると判定し、くびれ検知を禁止するようにしてもよい。
図6において、E6で発生した短絡中に発生したくびれ検知E8は、前回の短絡中にくびれ誤検知E1が存在するため、溶接状態を異常と判定し、くびれ検知処理が禁止される。なお、この処理は、例えば、電源装置に設けられたCPUにより行われる。
また、図7に示すように、前回のアーク期間中に、アーク切れが発生した場合には、溶接状態を異常と判定し、その後の短絡中ではくびれ検知を禁止するようにしてもよい。
図7において、E6で発生した短絡中に発生したくびれ検知E8は、前回のアーク期間中にアーク切れE9が発生していることから、溶接状態を異常と判定し、くびれ検知処理が禁止される。なお、この処理は、例えば、電源装置に設けられたCPUにより行われる。
また、図8に示すように、前回のアーク期間が異常に短い場合には、溶接状態を異常と判定し、くびれ検知を禁止するようにしてもよい。
図8において、E6で発生した短絡中に発生したくびれ検知E8について、前回のアーク期間(E5からE6までの間)が微小時間(例えば0.5ms未満)であることにより溶接状態が異常であると判定し、くびれ検知処理を禁止する。また、前回の短絡期間が異常に長い場合(例えば10ms以上)にも溶接状態を異常と判定し、今回の短絡中のくびれ検知を禁止するようにしてもよい。なお、この処理は、例えば、電源装置に設けられたCPUにより行われる。
また、前回のアーク期間中の平均電圧が異常に低い場合に溶接状態を異常と判定し、くびれ検知感度を鈍くすることで、溶接不安定を防ぐようにしてもよい。
例えば、くびれ検知を電圧微分値(dV/dt値)で判定している場合で、安定溶接時のくびれ検知感度を0.5V/msとしている場合に、前回のアーク期間中の平均電圧が低く(例えば15V未満)溶接状態が異常と判定された際は、検知感度を1.0V/msに設定する。dv/dtが大きいほどくびれ誤検知が発生する可能性が低いため、連続したくびれ誤検知が発生することを防ぐことができる。
以上のように、溶接状態を異常と判定した際に、くびれ検知を禁止する、もしくは、くびれ検知感度を低く設定することで、くびれ誤検知が発生した場合も連続したくびれ誤検知の発生を防ぎ、長時間短絡の発生、アーク切れの発生を防ぎ、アーク不安定、ビード欠陥、スパッタ増加、溶け込み不良の発生等を最小限に抑えることができ、生産効率や作業環境への悪影響を抑えることができる。
E2 E1発生からT1が経過した点
E3 くびれ検知が発生した点
E4 くびれ検知が発生した点
E5 短絡状態からアークが再発生した点
E6 短絡が発生した点
E7 くびれ検知が発生した点
E8 くびれ検知が発生した点
E9 アーク切れが発生した点
T1 第1の所定期間
T2 第2の所定期間
T3 第3の所定期間
Is1 第1の所定電流値
Is2 所定の電流値
Ie1 くびれを検出した時の溶接電流
Claims (22)
- 消耗電極ワイヤを送給し、短絡とアーク発生を交互に発生させて溶接する消耗電極式アーク溶接方法であって、短絡終期に生じる消耗電極ワイヤのくびれを検出するくびれ検出手段と、前記くびれ検出手段でくびれを検出した際に前記消耗電極ワイヤに供給する電流、電圧または電力の少なくともいずれかの所定の供給物理量を所定の期間低減する物理量低減手段と、前記物理量低減手段で所定の物理量を低減後、第1の所定期間内にアークが再生しない時にくびれ誤検知と判定するくびれ誤検知判定手段と、前記くびれ誤検知判定手段で誤検知と判定してから前記消耗電極ワイヤに供給する電流を所定の電流値まで増加させる供給電流増加手段とを備えた消耗電極式アーク溶接方法。
- くびれ誤検知判定手段において誤検知と判定してから第2の所定期間内、くびれ検出手段におけるくびれ検出を禁止する請求項1記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- くびれ誤検知判定手段において同一短絡期間中に所定回数誤検知であると判定した場合には、くびれ検出手段におけるくびれ検出を禁止する請求項1記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- くびれ誤検知判定手段により誤検知と判定してからアークが再発生するまでは、くびれ検出手段におけるくびれ検出を禁止する請求項1記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 前回または過去所定回数の短絡またはアーク期間中に、溶接状態が異常と判定した場合、今回の短絡期間中のくびれ検出手段におけるくびれ検知感度を下げる請求項1記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 前回または過去所定回数の短絡またはアーク期間中に、溶接状態が異常と判定した場合、今回の短絡期間中にくびれ検出手段におけるくびれ検出を禁止するる請求項1記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 前回または過去所定回数の短絡期間中に、くびれ誤検知判定手段において誤検知と判定した場合に、当該短絡またはアーク期間の溶接状態が異常と判定する請求項5または6記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 前回または過去所定回数のアーク期間中に、アーク切れが発生していた場合に、当該短絡またはアーク期間の溶接状態が異常であると判定する請求項5または6記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 前回または過去所定回数のアーク期間が所定の値より短い場合に、当該短絡またはアーク期間の溶接状態が異常であると判定する請求項5または6記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 前回または過去所定回数の短絡およびアーク期間中の平均電圧が所定の値より小さい場合には、当該短絡またはアーク期間の溶接状態が異常であると判定する請求項5または6記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第1の所定期間は、くびれ検出手段においてくびれを検出した時の溶接電流と溶接電圧の少なくとも1つから求める請求項1から10のいずれかに記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第1の所定期間は、送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求める請求項1から10のいずれかに記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第1の所定期間は、溶接電圧の時間的変化の割合の大きさから求める請求項1から10のいずれかに記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第1の所定期間は、今回の短絡中に積算した溶接電流または溶接電力のいずれかから求める請求項1から10のいずれかに記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第2の所定期間は、くびれ検出手段においてくびれを検出した時の溶接電流と溶接電圧の少なくとも1つから求める請求項2記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第2の所定期間は、送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求める請求項2記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第2の所定期間は、今回の短絡中に積算した溶接電流または溶接電力のいずれかから求める請求項2記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 消耗電極ワイヤを送給し、短絡とアーク発生を交互に発生させて溶接する消耗電極式アーク溶接方法であって、短絡終期に生じる消耗電極ワイヤのくびれを検出するくびれ検出手段と、前記くびれ検出手段でくびれを検出した際に前記消耗電極ワイヤに供給する電流、電圧または電力の少なくともいずれかの所定の供給物理量を所定の短期間低減する物理量低減手段と、前記くびれ誤検知判定手段で誤検知と判定してから前記消耗電極ワイヤに供給する電流を所定の電流値まで増加させる供給電流増加手段とを備え、短絡発生後の第3の所定期間内、くびれ検出手段におけるくびれ検出を禁止する消耗電極式アーク溶接方法。
- 消耗電極ワイヤを送給し、短絡とアーク発生を交互に発生させて溶接する消耗電極式アーク溶接方法であって、短絡終期に生じる消耗電極ワイヤのくびれを検出するくびれ検出手段と、前記くびれ検出手段でくびれを検出した際に前記消耗電極ワイヤに供給する電流、電圧または電力の少なくともいずれかの所定の供給物理量を所定の短期間低減する物理量低減手段と、前記くびれ誤検知判定手段で誤検知と判定してから前記消耗電極ワイヤに供給する電流を所定の電流値まで増加させる供給電流増加手段とを備え、短絡発生してから溶接電流、電圧、および電力の少なくとも1つの物理量が各所定値に達するまで、くびれ検出手段におけるくびれ検出を禁止する消耗電極式アーク溶接方法。
- 消耗電極ワイヤを送給し、短絡とアーク発生を交互に発生させて溶接する消耗電極式アーク溶接方法であって、短絡終期に生じる消耗電極ワイヤのくびれを検出するくびれ検出手段と、前記くびれ検出手段でくびれを検出した際に前記消耗電極ワイヤに供給する電流、電圧または電力の少なくともいずれかの所定の供給物理量を所定の短期間低減する物理量低減手段と、前記くびれ誤検知判定手段で誤検知と判定してから前記消耗電極ワイヤに供給する電流を所定の電流値まで増加させる供給電流増加手段とを備え、短絡発生してから溶接電流または電圧の時間的変化の割合の少なくとも1つの物理量が各所定値に達するまで、くびれ検出手段におけるくびれ検出を禁止する消耗電極式アーク溶接方法。
- 第3の所定期間は、短絡が発生した時の溶接電流と溶接電圧の少なくとも1つから求める請求項18記載の消耗電極式アーク溶接方法。
- 第3の所定期間は、送給する消耗電極ワイヤのワイヤ径、ワイヤ種類、ワイヤ突出長、供給するシールドガス、および溶接電流の設定電流域の少なくとも1つから求める請求項18記載の消耗電極式アーク溶接方法。
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