JP2006111909A - ボールミル装置、当該装置を用いた水素吸蔵合金粉末の製造方法、及び水素吸蔵合金粉末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原料粉末及びボール20を装填可能であり、回転駆動される容器10を備え、容器内部10aには、複数の羽根31が取り付けられた回転体30が配設されており、当該容器10と当該回転体30が反対方向に回転するボールミル装置1であり、
この装置1は高エネルギーなミル装置でありながら、装置の大型化ないしは工業化が可能なボールミル装置となるため、このボールミル装置1を用いて原料粉末をメカニカルアロイングすることにより、高性能な水素吸蔵合金粉末を工業的レベルで製造することができる。
【選択図】図1
Description
従って、ボールミル装置の運動時には、容器の回転運動により原料粉末が舞い上がり、均一に混合されることに加えて、この容器と回転体が反対方向に回転することにより、容器の回転運動による遠心力によってせり上がったボールが回転体に取り付けられた回転羽によって叩きつけられることになる。これにより、容器内部の下部で叩きつけられたボールが媒体となって原料粉末に強力な圧延、せん断作用を加えることができる。
この本発明によれば、ボールミルを構成する容器の形状を円筒状として、かつ、容器を横置きにするようにしているので、容器を効率的に回転させることができるため、容器内部の粉砕対象である原料粉末を均一に粉砕・微細化できるとともに、高い機械的エネルギーを効率的に原料粉末に付与することができ、前記した本発明の効果をより一層好適に奏することができる。
この本発明によれば、水素吸蔵合金粉末を製造するに際してメカニカルアロイングの時間を30時間以上、特に50〜100時間としているので、原料粉末のメカニカルアロイング処理が効率よく行われることになり、水素吸蔵能が高く、高純度及び高性能の水素吸蔵合金粉末をより一層好適に得ることができる。
図1は、本発明のボールミル装置の一形態を示す、一部を透視状態で描いた平面図、図2は正面図である。また、図3は図1のIII−III断面図であり、容器と回転体の回転状態を示している。
ここで、図1〜図3中、1はボールミル装置、10は容器、10aは容器内部、11は胴部、12は側面部、20はボール、30は回転体、31は羽根、32は回転軸、33は基部、40は回転装置、41はモーター、42は伝達軸、43はローラー、44は補助ローラー、45は固定部、46は固定台、50はモーター、をそれぞれ示す。
なお、このボール20と原料粉末は、容器10の胴部11や側面部12に形成された図示しない開口部を通じて出し入れすることができる。
図1〜図3に示すように、本実施形態のボールミル装置1にあっては、回転体30は、回転軸32に対して羽根31が約90度毎に4枚取り付けられることによりなり、また、回転軸32の一端32aは、容器外部のモーター50と連接されている。そして、モーター50の回転運動が回転軸32に伝達されることにより、回転体30が容器内部10aで回転可能となる。ここで、回転体30の回転数は、200〜900rpm程度とすればよい。
なお、回転軸32のもう一端32bは、本実施形態にあっては、図1〜図3に示すように、容器10の側面部12を貫通し、容器外部に飛び出ている。
200〜400mm程度)とした場合にあっては、羽根31の幅Hは30〜100mm程度、長さLは190〜390mm程度とすればよい。
なお、羽根31の先端31aは、図5では平坦な形状としているが、これには制限されず、例えば、先端の形状を鋭角状や半円状としてもよい。
なお、原料粉末には、Ti及びFeのほか、本発明の目的や効果に影響を与えない範囲において、Pd、Mn、Al、Co、V、Cr、Mo、Ni、Zr、Nb及びBeよりなる群の中から選ばれる1種または2種以上の金属粉末を添加することができる。
更には、羽根31の形状は、略板状が必須ではなく、任意の形状としてもよく、また、円筒状の基部33を配設せずに、回転軸32に羽根31を直接取り付けるようにしてもよい。
Mg−Ni系水素吸蔵合金粉末やLa−Ni系水素吸蔵合金粉末など)を製造してもよい。また、その場合における、原料粉末の配合比や製造条件等は、前記した実施形態で示した内容には制限されず、任意の条件等を適宜採用するようにしてもよい。更には、本発明のボールミル装置1の適用は、このような水素吸蔵合金粉末の製造のみには限定されず、各種原料粉末の粉砕・微細化に広く適用することができる。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
水素吸蔵合金粉末の製造:
前記した図1〜図3の本発明のボールミル装置1を用いて、下記(1),(2)の手順により、Ti−Fe系水素吸蔵合金粉末を製造した。
平均粒径が75μmのTi粉末(99.5%)(住友金属工業(株)製)及び平均粒径が75μmのFe粉末(99.7%)(住友金属工業(株)製)を、配合比を1:1として、原料粉末(総量1kg)とした。
この原料粉末を、図1〜図3の構成の本発明のボールミル装置1(容器の直径:φ200mm、容器の容量:6×103cm3)の図示しない開口部から、ボール20としてφ15mmの混合粉砕用ステンレス製ボール400個とともに容器内部10aに装填して、容器内部10aを不活性ガスとしてアルゴンガスを充填して、容器内をアルゴンガス雰囲気とした後、開口部を閉めて密閉状態とした。
各種金属原料の粉砕・微細化に広く適用でき、特に、原料粉末の粉砕・微細化とともにメカニカルアロイングによる処理を必要とするような水素吸蔵合金粉末の製造に広く利用することができる。
10 … 容器
10a… 容器内部
11 … 胴部
12 … 側面部
20 … ボール
30 … 回転体
31 … 羽根
32 … 回転軸
33 … 基部
40 … 回転装置
41 … モーター
42 … 伝達軸
43 … ローラー
44 … 補助ローラー
45 … 固定部
46 … 固定台
50 … モーター
Claims (6)
- 原料粉末及びボールを装填可能であり、回転駆動される容器を備えたボールミル装置であって、
容器内部には、複数の羽根が取り付けられた回転体が配設されており、
当該容器と当該回転体が反対方向に回転することを特徴とするボールミル装置。 - 請求項1に記載のボールミル装置において、
前記容器の形状が円筒状であり、横置きされていることを特徴とするボールミル装置。 - 請求項1または請求項2に記載のボールミル装置を用いて水素吸蔵合金粉末を製造する方法であって、
前記容器内部に原料粉末及びボールを装填し、容器と回転体を反対方向に回転させて前記原料粉末をメカニカルアロイングすることを特徴とする水素吸蔵合金粉末の製造方法。 - 請求項3に記載の水素吸蔵合金粉末の製造方法において、
前記メカニカルアロイングの時間を30時間以上とすることを特徴とする水素吸蔵合金粉末の製造方法。 - 前記請求項3または請求項4に記載の水素吸蔵合金の製造方法により得られたことを特徴とする水素吸蔵合金粉末。
- 請求項5に記載の水素吸蔵合金粉末において、
Ti(チタン)−Fe(鉄)系水素吸蔵合金粉末であることを特徴とする水素吸蔵合金粉末。
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