JP2006104311A - Method for reforming unutilized heavy oil and apparatus therefor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、未利用重質油を超臨界水又は亜臨界水と反応させることにより改質油に転換する未利用重質油の改質方法及びその装置に関するものである。 The present invention relates to a method for reforming unused heavy oil and an apparatus therefor, in which unused heavy oil is converted into reformed oil by reacting with supercritical water or subcritical water.
従来、化石燃料である原油は常圧蒸留塔や減圧蒸留塔等により精製され、減圧蒸留塔の最低部に溜まるような超重質油はアスファルト等への利用以外には利用価値が低いとされていた。しかし近年では、このような未利用重質油を超臨界水又は亜臨界水と反応させることにより改質油に転換し、その改質油をガスタービンの発電用燃料等として利用することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、亜臨界水とは200〜374℃の温度でかつ15.68〜21.07MPaの圧力にある水の状態を意味する。また水の超臨界状態とは374〜900℃の温度でかつ21.07〜49.00MPaの圧力にある水の状態を意味する。従って、未利用重質油を改質させる装置にあってはそのような高温かつ高圧の超臨界水又は亜臨界水を貯留する反応容器が用いられる。 Conventionally, crude oil, which is a fossil fuel, is refined by an atmospheric distillation column, a vacuum distillation column, etc., and superheavy oil that accumulates in the lowest part of the vacuum distillation column is considered to have low utility value other than asphalt. It was. In recent years, however, it has been proposed that such unused heavy oil be converted to reformed oil by reacting with supercritical water or subcritical water, and that the reformed oil be used as fuel for power generation of gas turbines, etc. (For example, refer to Patent Document 1). Here, subcritical water means a state of water at a temperature of 200 to 374 ° C. and a pressure of 15.68 to 21.07 MPa. The supercritical state of water means a state of water at a temperature of 374 to 900 ° C. and a pressure of 21.07 to 49.00 MPa. Therefore, in an apparatus for reforming unused heavy oil, a reaction vessel that stores such high-temperature and high-pressure supercritical water or subcritical water is used.
図3に詳しく示すように、従来の反応容器1は、上部が開口して超臨界水又は亜臨界水を貯留可能に構成された容器本体2と、その容器本体1の上部開口部2aを開放可能に閉止する蓋体3とを備える。容器本体2にはパッキン用の下凹溝2dが周方向に連続して形成され、蓋体3の下凹溝2dに対応する部分には上凹溝3bが円周方向に連続して形成される。そして、上下の凹溝3b,2dにパッキン4を装着して蓋体3により容器本体2の上部開口部2aを閉止させている。一方、その蓋体3にはその蓋体3を貫通して高圧水供給管6と重質油供給管7と改質油排出管8が設けられ、反応容器1の周囲には、反応容器1を加熱してその反応容器1に高圧水供給管6を介して供給された高圧水を超臨界水又は亜臨界水にするヒータ9が設けられる。そして、この反応容器1では、重質油供給管8を介して反応容器1に未利用重質油を供給し、その未利用重質油を反応容器1の内部に貯留された超臨界水又は亜臨界水と反応させることにより改質油に転換した後、改質油排出管8を介してその改質油を反応容器1から排出させるようになっている。
しかし、上述した従来の改質装置では、ヒータ9が周囲に設けられた反応容器1の蓋体3にその蓋体3を貫通させて重質油供給管7と改質油排出管8を設けているので、ヒータ9から発せられる熱及び高温高圧の超臨界水によりその反応容器1とともに重質油供給管7と改質油排出管8も高温となる。ここで、重質油供給管7から反応容器1に供給される未利用重質油は一般的に430℃以上でコーキングするため、反応容器1の温度が上昇すると、その内壁近傍の重質油がコーキングを起こし、その内壁に付着する不具合がある。また、蓋体3を貫通して設けられた供給管7の温度が上昇すると、その供給管7の内部で重質油がコーキングを起こし、その供給管7を閉塞させてしまう不具合がある。特に、この現象が起こるのは通油してから430℃の部分では1時間〜2時間程度であるけれども、高温になるとコーキングスピードが速くなるために、更に短い時間で閉塞を起こすことも考えられ、このため従来の反応容器を用いた改質装置では、比較的長時間にわたって安定して未利用重質油を改質させることが困難であった。
本発明の目的は、コーキングによる閉塞を生じさせることなく未利用重質油を安定して改質し得る未利用重質油の改質方法及びその装置を提供することにある。
However, in the above-described conventional reformer, the heavy
An object of the present invention is to provide a method for reforming unused heavy oil and an apparatus therefor that can stably reform unused heavy oil without causing blockage due to coking.
請求項1に係る発明は、図1に示すように、反応容器11の内部に設けられた反応管21に超臨界水又は亜臨界水を反応容器11の外部から供給部21aを介して供給するとともに排出部21bを介して超臨界水又は亜臨界水を反応容器11の外部に排出し、反応管21に未利用重質油を供給して反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水と未利用重質油とを混合し、超臨界水又は亜臨界水に混合した未利用重質油を反応管21内で超臨界水又は亜臨界水と反応させて改質油に転換し、排出部21bを介して反応容器11の外部に排出される超臨界水又は亜臨界水から改質油を分離回収する未利用重質油の改質方法である。
In the invention according to claim 1, as shown in FIG. 1, supercritical water or subcritical water is supplied to the
請求項3に係る発明は、反応容器11と、反応容器11の内部に螺旋状に又は蛇行して設けられ両端における供給部21aと排出部21bがそれぞれ反応容器11の容器壁13に貫通する反応管21と、反応容器11の外部から供給部21aを介して反応管21に超臨界水又は亜臨界水を供給するとともに排出部21bを介して超臨界水又は亜臨界水を反応容器11の外部に排出させる臨界水供給手段31と、臨界水供給手段31を構成する供給管32に設けられた混合器36に未利用重質油を供給して反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水と未利用重質油とを混合させる重質油供給手段37と、排出部21bに接続され排出部21bを介して反応容器11の外部に排出される超臨界水又は亜臨界水から改質油を分離回収する油水分離手段46とを備え、反応管21は、超臨界水又は亜臨界水と混合して内部を流れる未利用重質油をその超臨界水又は亜臨界水と反応させて改質油に転換させた後反応容器11の外部に導くように構成されたことを特徴とする未利用重質油の改質装置である。
The invention according to
この請求項1に記載された未利用重質油の改質方法及び請求項3に記載された未利用重質油の改質装置では、未利用重質油の転換を超臨界水又は亜臨界水が比較的速い速度で流れる反応管21の内部で行わせることにより未利用重質油のコーキングを防止することができ、未利用重質油のコーキングに起因する反応管21の閉塞を有効に回避することができる。
In the method for reforming unused heavy oil described in claim 1 and the reformer for unused heavy oil described in
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、反応管21内の超臨界水又は亜臨界水と混合した未利用重質油の温度変化状況に基づいて反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水の水量を制御することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明であって、反応管21を流れる超臨界水又は亜臨界水と混合した未利用重質油の温度を測定する温度センサ61,62と、その温度センサ61,62の検出出力により臨界水供給手段31を制御するコントローラ63とを更に備えた改質装置である。
未利用重質油は一般的に430℃以上でコーキングが始まり、その430℃の部分では1時間〜2時間程度であるけれども、高温になるとコーキングスピードが速くなる。この請求項2に記載された未利用重質油の改質方法及び請求項4に記載された未利用重質油の改質装置では、反応管21内の超臨界水又は亜臨界水が430℃を越える場合にその反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水の水量を増加させれば、その超臨界水又は亜臨界水が反応管21を通過する時間を短縮させることができる。これにより反応管21の内部で重質油系成分がコーキングを起こす事態を回避することができ、反応管21に連続的に供給される未利用重質油を連続的に改質させることができる。
The invention according to
The invention according to claim 4 is the invention according to
In general, unused heavy oil starts coking at 430 ° C. or more, and the portion at 430 ° C. is about 1 to 2 hours. In the method for reforming unused heavy oil described in
本発明では、未利用重質油の転換を超臨界水又は亜臨界水が比較的速い速度で流れる反応管の内部で行わせるので、未利用重質油のコーキングを防止してそのコーキングに起因する反応管が閉塞するような事態を有効に防止することができる。そして、反応管内の超臨界水又は亜臨界水の温度が上昇する度合いに応じて反応管に供給される超臨界水又は亜臨界水の水量を増加させるように制御することにより、その超臨界水又は亜臨界水が反応管を通過する時間を短縮させることができる。これにより反応管の内部で重質油がコーキングを起こす事態を回避して、反応管に連続的に供給される未利用重質油を安定してかつ連続的に改質させることができる。 In the present invention, the conversion of the unused heavy oil is performed inside the reaction tube in which supercritical water or subcritical water flows at a relatively high speed. It is possible to effectively prevent such a situation that the reaction tube is blocked. Then, by controlling the amount of supercritical water or subcritical water supplied to the reaction tube in accordance with the degree of increase in the temperature of the supercritical water or subcritical water in the reaction tube, the supercritical water is controlled. Alternatively, the time for the subcritical water to pass through the reaction tube can be shortened. As a result, it is possible to avoid the situation where heavy oil coking inside the reaction tube, and to stably and continuously reform unused heavy oil continuously supplied to the reaction tube.
以下、本発明の最良の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本発明の未利用重質油の改質装置10は、超臨界水又は亜臨界水を貯留する反応容器11を備える。未利用重質油としてはオイルサンド油、オイルシェール油等の超重質油や、石油精製工程から発生する利用できない超重質油が例示される。図2に詳しく示すように、反応容器11は、上部が開口して超臨界水又は亜臨界水を貯留可能に構成された容器本体12と、その容器本体12の上部開口部12aを開放可能に閉止する蓋体13とを備える。容器本体12及び蓋体13はそれぞれステンレス鋼等の金属からなるバルク体を切削加工により削り出すことにより作られる。容器本体12の上部周囲にはフランジ部12bが外側に突出して形成され、このフランジ部12bには複数の雌ねじ孔12cが縦方向に形成されるとともに、その上面にはパッキン用の下凹溝12dが周方向に連続して形成される。
The best mode of the present invention will be described below.
As shown in FIG. 1, the unused heavy
一方、蓋体13はフランジ部12bの外径に相応する外径を有する円板状に形成され、雌ねじ孔12cに対応する位置に取付孔13aが形成され、下凹溝12dに対応する部分には上凹溝13bが円周方向に連続して形成される。上下の凹溝13b,12dにはパッキン14が装着され、この状態で取付孔13aに挿入された雄ねじ16を雌ねじ孔12cに螺合することにより、蓋体13は容器本体12の上部開口部12aを閉止するように構成される。
蓋体13にはその蓋体13を貫通して高圧水供給管17と高圧水排出管18が設けられる。また、反応容器11の内部には、この反応容器11の容器壁に離間して反応管21が設けられる。この実施の形態における反応管21は螺旋状を有し、その両端に供給部21aと排出部21bが形成される。この供給部21aと排出部21bはそれぞれ反応容器11の容器壁である蓋体13を貫通して設けられ、反応管21自体はこの供給部21aと排出部21bにより支持されて反応容器11の内部にその容器壁に離間して設けられる。
On the other hand, the
The
図1に戻って、反応容器11の外部の高圧水供給管17と高圧水排出管18の端部は水貯槽22にそれぞれ接続され、反応容器11と水貯槽22との間の高圧水供給管17には、水貯槽22に貯留された水を反応容器11に供給する高圧水供給ポンプ23と、この高圧水供給管17を流通する高圧水を調温する調温ヒータ24がこの順序で設けられる。一方、反応容器11と水貯槽22との間の高圧水排出管18には電磁弁26が設けられ、この電磁弁26により高圧水排出管18を遮断した状態で高圧水供給ポンプ23を駆動し、水貯槽22から高圧水供給管17を介して高圧水を供給することにより、反応容器11は高圧水で満たすように構成される。そして、反応容器11の外部には、反応容器11内に供給された高圧水を加熱して超臨界水又は亜臨界水にするヒータ27が設けられる。
Returning to FIG. 1, the ends of the high-pressure
また、反応容器11の外部には、反応容器11の外部から供給部21aを介して超臨界水又は亜臨界水を反応管21に供給する臨界水供給手段31が設けられる。この実施の形態における臨界水供給手段31は、前述した水貯槽22と、この水貯槽22と供給部21aを接続する供給管32と、この供給管32に設けられ水貯槽22に貯留された水を加圧して供給部21aに供給する臨界水供給ポンプ33と、加圧されて供給管32を流通する超臨界水又は亜臨界水を更に加熱する加熱器34とを備える。そして、この臨界水供給手段31では、臨界水供給ポンプ33を駆動すると水貯槽22から供給され加熱器34により加熱された高温高圧の超臨界水又は亜臨界水が反応容器11の外部から供給部21aを介して反応管21に供給されるとともに、排出部21bを介してその超臨界水又は亜臨界水を反応容器11の外部に排出させるようになっている。
In addition, a critical
また、供給手段31を構成する供給管32には混合器36が設けられ、反応容器11の外部にはこの混合機36に未利用重質油を供給して反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水に未利用重質油を混合させる重質油供給手段37が設けられる。この実施の形態における重質油供給手段37は、反応容器11の外部の設けられ未利用重質油を貯留する重質油貯槽38と、この重質油貯槽38と混合器36を接続する重質油供給管39と、この重質油供給管39に設けられ重質油貯槽38から未利用重質油を混合機36に供給する重質油供給ポンプ41と、この重質油供給管39を流通する重質油を保温する保温ヒータ42とを備える。そして、この重質油供給手段37では、重質油供給ポンプ41を駆動すると重質油貯槽38から供給され保温ヒータ42により保温された未利用重質油が供給管32に設けられた混合器36に供給され、混合器36は反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水とその未利用重質油とを混合するように構成される。
In addition, a
一方、反応管21は、超臨界水又は亜臨界水に混合されて内部を流れる未利用重質油をその超臨界水又は亜臨界水と反応させて改質油に転換させた後反応容器11の外部に導くように構成され、反応容器11の外部には反応管21の排出部21bに接続されその排出部21bを介して反応容器11の外部に排出する超臨界水又は亜臨界水からその超臨界水又は亜臨界水に混合する改質油を分離回収する油水分離手段46が設けられる。この実施の形態における油水分離手段46は、反応容器11の外部に設けられ炭化水素系の重質系改質油を分離するフラッシュ分離槽47と、このフラッシュ分離槽47と排出部21bを接続する臨界水排出管48と、フラッシュ分離槽47と冷却器52aを介して接続されフラッシュ分離槽47で重質系改質油が分離された液体をガスと軽質系改質油と水に分離する気油水分離槽52と、臨界水排出管48に設けられた減圧弁51とを備える。なお、減圧弁51より上流側の臨界水排出管48には熱の有効利用の観点から熱交換機49が別に設けられる。
On the other hand, the
更に、反応管21の供給部21aにはこの供給部21a内の超臨界水又は亜臨界水と混合した未利用重質油の温度を測定する第1温度センサ61が設けられ、反応管21の排出部21bにはこの排出部21b内の超臨界水又は亜臨界水と混合した改質油の温度を測定する第2温度センサ62が設けられる。また、反応容器11には、この反応容器11内の超臨界水又は亜臨界水の温度を測定する第3温度センサ64が更に設けられる。この第1及び第2温度センサ61,62並びにこの第3温度センサ64の各検出出力はコントローラ63の入力端子に接続され、コントローラ63の制御出力は高圧水供給ポンプ23、臨界水供給ポンプ33、重質油供給ポンプ41、電磁弁26及びヒータ27に接続される。そして、このコントローラ63は第1温度センサ61及び第2温度センサ62の各検出出力により臨界水供給ポンプ33及び重質油供給ポンプ41を制御するように構成され、第3温度センサ64の検出出力により高圧水供給ポンプ23、電磁弁26及びヒータ27を制御するように構成される。
Furthermore, the
次に、このような未利用重質油の改質装置を用いた本発明の未利用重質油の改質方法を説明する。
(a) 超臨界水又は亜臨界水の供給工程
反応容器11の内部に設けられた反応管21に超臨界水又は亜臨界水を反応容器11の外部から供給部21aを介して供給する。但し、その前提として反応管21の周囲である反応容器11の内部に超臨界水又は亜臨界水を満たしておく。この反応容器11を満たす超臨界水又は亜臨界水は、高圧水供給管17を介して高圧水供給ポンプ23により反応容器11内に供給された高圧水をヒータ27により加熱することにより得られたものである。このように反応容器11の内部に超臨界水又は亜臨界水を満たしておくと、その反応管21の周囲にも高温高圧の超臨界水又は亜臨界水が存在することになり、反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水と均衡が保たれ、その均衡が崩れることに起因する反応管21の破損を有効に防止することができる。
なお、超臨界水又は亜臨界水の供給は臨界水供給手段31により行われ、臨界水供給ポンプ33を駆動することにより水貯槽22から供給され加熱器34により加熱された超臨界水又は亜臨界水を反応容器11の外部から供給部21aを介して反応管21に供給させる。そして、供給された超臨界水又は亜臨界水は反応管21を通過して排出部21bに至り、この排出部21bから反応容器11の外部に排出する。
Next, the unused heavy oil reforming method of the present invention using such an unused heavy oil reforming apparatus will be described.
(a) Supplying process of supercritical water or subcritical water Supercritical water or subcritical water is supplied to the
The supercritical water or subcritical water is supplied by the critical water supply means 31, and the supercritical water or subcritical water supplied from the water storage tank 22 and heated by the
(b) 重質油供給転換工程
次に、反応管21に超臨界水又は亜臨界水を供給する供給管32に設けられた混合器36に未利用重質油を供給して反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水と未利用重質油とを混合させ、この超臨界水又は亜臨界水に混合した未利用重質油を反応管21内でその超臨界水又は亜臨界水と反応させて改質油に転換させる。即ち、未利用重質油の転換を超臨界水又は亜臨界水が比較的速い速度で流れる反応管21の内部で行わせることにより未利用重質油のコーキングを防止し、未利用重質油のコーキングに起因する反応管21が閉塞するような事態を有効に防止する。ここで、未利用重質油の供給は重質油供給手段37により行われ、その重質油供給ポンプ41を駆動することにより重質油貯槽38から保温ヒータ42により保温された未利用重質油が混合器36に供給され、その未利用重質油は混合器36において反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水と混合する。
(b) Heavy oil supply conversion step Next, unused heavy oil is supplied to the
なお、反応管21内の超臨界水又は亜臨界水の温度変化状況に基づいて反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水の水量は制御される。この制御はコントローラ63により行われ、このコントローラ63は第1温度センサ61及び第2温度センサ62の各検出出力により臨界水供給ポンプ33を制御して反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水の水量を制御する。ここで、未利用重質油は一般的に430℃以上でコーキングが始まり、その430℃の部分では1時間〜2時間程度であるけれども、高温になるとコーキングスピードが速くなる。このため、コントローラ63は反応管21内の超臨界水又は亜臨界水が430℃を越える度合いに応じて反応管21に供給される超臨界水又は亜臨界水の水量を増加させるように制御し、その超臨界水又は亜臨界水が反応管21を通過する時間を短縮させる。これにより反応管21の内部で重質油系成分がコーキングを起こす事態を回避して、反応管21に連続的に供給される未利用重質油を連続的に改質させることができる。
The amount of supercritical water or subcritical water supplied to the
(c) 改質油の回収工程
排出部21bから反応容器11の外部に排出する超臨界水又は亜臨界水からその超臨界水又は亜臨界水に混合する改質油を分離回収する。この改質油の分離回収は油水分離手段46により行われ、排出部21bを介して超臨界水又は亜臨界水とともに排出された改質油はその後超臨界水又は亜臨界水とともに熱交換器49で冷却され、減圧弁51で減圧される。このように減圧冷却された超臨界水又は亜臨界水と改質油からなる混合流体はフラッシュ分離槽47に送られて炭化水素系の重質系改質油が先ず分離される。フラッシュ分離槽47において重質系改質油が分離された残余の液体は冷却器52aにより更に冷却されてその後気油水分離槽52においてガスと軽質系改質油と水に分離される。分離されたガスは図示しない発電用のボイラーの燃料等として使用される。また分離された重質系改質油と軽質系改質油は、図示しないボイラー用の燃料等として使用されるか、或いは石油精製プラントの中間原料として使用される。
(c) Recovered oil reforming step The reformed oil mixed with the supercritical water or subcritical water is separated and recovered from the supercritical water or subcritical water discharged from the
11 反応容器
13 蓋体(容器壁)
21 反応管
21a 供給部
21b 排出部
31 臨界水供給手段
32 供給管
36 混合器
37 重質油供給手段
46 油水分離手段
61,62 温度センサ
63 コントローラ
11
21
Claims (4)
前記反応管(21)に未利用重質油を供給して前記反応管(21)に供給される超臨界水又は亜臨界水と未利用重質油とを混合し、
超臨界水又は亜臨界水に混合した未利用重質油を前記反応管(21)内で超臨界水又は亜臨界水と反応させて改質油に転換し、
前記排出部(21b)を介して前記反応容器(11)の外部に排出される前記超臨界水又は亜臨界水から改質油を分離回収する
未利用重質油の改質方法。 Supercritical water or subcritical water is supplied to the reaction tube (21) provided inside the reaction vessel (11) from the outside of the reaction vessel (11) via the supply unit (21a) and the discharge unit (21b). The supercritical water or subcritical water is discharged to the outside of the reaction vessel (11) through
Supplying unused heavy oil to the reaction tube (21) and mixing supercritical water or subcritical water and unused heavy oil supplied to the reaction tube (21),
Unused heavy oil mixed with supercritical water or subcritical water is reacted with supercritical water or subcritical water in the reaction tube (21) to be converted into reformed oil,
A method for reforming unused heavy oil, in which reformed oil is separated and recovered from the supercritical water or subcritical water discharged to the outside of the reaction vessel (11) through the discharge section (21b).
前記反応容器(11)の内部に螺旋状に又は蛇行して設けられ両端における供給部(21a)と排出部(21b)がそれぞれ前記反応容器(11)の容器壁(13)に貫通する反応管(21)と、
前記反応容器(11)の外部から前記供給部(21a)を介して前記反応管(21)に超臨界水又は亜臨界水を供給するとともに前記排出部(21b)を介して前記超臨界水又は亜臨界水を前記反応容器(11)の外部に排出させる臨界水供給手段(31)と、
前記臨界水供給手段(31)を構成する供給管(32)に設けられた混合器(36)に未利用重質油を供給して前記反応管(21)に供給される超臨界水又は亜臨界水と未利用重質油とを混合させる重質油供給手段(37)と、
前記排出部(21b)に接続され前記排出部(21b)を介して前記反応容器(11)の外部に排出される前記超臨界水又は亜臨界水から改質油を分離回収する油水分離手段(46)と
を備え、
前記反応管(21)は、超臨界水又は亜臨界水と混合して内部を流れる未利用重質油をその超臨界水又は亜臨界水と反応させて改質油に転換させた後前記反応容器(11)の外部に導くように構成された
ことを特徴とする未利用重質油の改質装置。 A reaction vessel (11),
A reaction tube provided inside the reaction vessel (11) in a spiral or meandering manner, and the supply portion (21a) and the discharge portion (21b) at both ends penetrate the vessel wall (13) of the reaction vessel (11), respectively. (21) and
Supercritical water or subcritical water is supplied from the outside of the reaction vessel (11) to the reaction tube (21) through the supply unit (21a) and the supercritical water or through the discharge unit (21b). Critical water supply means (31) for discharging subcritical water to the outside of the reaction vessel (11);
Supercritical water or sub-phase supplied to the reaction tube (21) by supplying unused heavy oil to the mixer (36) provided in the supply tube (32) constituting the critical water supply means (31). Heavy oil supply means (37) for mixing critical water and unused heavy oil;
Oil-water separation means for separating and recovering reformed oil from the supercritical water or subcritical water connected to the discharge unit (21b) and discharged to the outside of the reaction vessel (11) through the discharge unit (21b) ( 46) and
The reaction tube (21) is a mixture of supercritical water or subcritical water that reacts with the unused heavy oil flowing inside to react with the supercritical water or subcritical water to convert it into a reformed oil, and then the reaction. An apparatus for reforming unused heavy oil, characterized in that it is configured to guide the container (11) to the outside.
A temperature sensor (61, 62) for measuring the temperature of the unused heavy oil mixed with supercritical water or subcritical water flowing through the reaction tube (21), and the detection output of the temperature sensor (61, 62) The reformer according to claim 3, further comprising a controller (63) for controlling the supply means (31).
Priority Applications (1)
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