JP2006101588A - 車両用発電機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両減速状態で発電機の発電電圧を高めてバッテリへの充電を促進する場合において、当該バッテリの充電電流受け入れ特性に対して発電機の発電能力に余裕がある場合には、その余裕分に相当する電気エネルギを無駄なく活用できるようにする。
【解決手段】 車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置において、車両の運転状態が減速状態で、且つ、エンジンフリクションを低減し得る加熱ヒータ23が作動状態である場合に、発電機20の出力電圧をバッテリ21への充電を促進するHi電圧に制御しているときの運転状態に応じた発電機の最大出力電流と、電流メータ35で検知された発電機の出力電流とに基づいて、発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定し、可能と判定された場合には、加熱ヒータへの発電機からの電力供給量が増加するように制御する。
【選択図】図1
【解決手段】 車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置において、車両の運転状態が減速状態で、且つ、エンジンフリクションを低減し得る加熱ヒータ23が作動状態である場合に、発電機20の出力電圧をバッテリ21への充電を促進するHi電圧に制御しているときの運転状態に応じた発電機の最大出力電流と、電流メータ35で検知された発電機の出力電流とに基づいて、発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定し、可能と判定された場合には、加熱ヒータへの発電機からの電力供給量が増加するように制御する。
【選択図】図1
Description
この発明は、エンジンにより駆動されて車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置に関する。
かかる車両用発電機の制御装置として、車両走行中における発電機の発電電圧を、従来では一定に制御していたのに対して、車両が減速状態にあるときには発電機の発電電圧を高める一方、車両が減速状態ではないとき(つまり非減速状態のとき)には発電電圧を低下させるように制御する構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
発電機の発電電圧をこのように制御することで、車両の減速状態では発電機の発電量が増加しバッテリへの充電が促進される一方、車両の非減速状態では発電機の発電量が減少しバッテリへの充電が抑制される。これにより、車両制動時の制動エネルギの回生を図り、ひいてはエンジンの燃費特性の向上を図ることができる。
特開平5−137275号公報
ところで、周知のように、発電機の発電電圧を制御して車載のバッテリの充電を行う場合、当該バッテリの充電電流の受け入れ特性により、発電電圧に対して充電可能な電気量は限られている。つまり、発電機の発電能力に十分余裕があっても、バッテリの上記特性により当該バッテリに充電し得る最大電気量が限られている。従って、このような場合には、バッテリに給電するだけでは、前記の余裕分だけ発電機の発電能力が有効に活用されていないことになる。
近年では、環境問題の一層の高まり等により、従来にも増して自動車の燃費特性の向上が強く要請されており、車載の発電機の制御においても、その発電能力をより一層有効に活用することが求められている。
そこで、この発明は、車両が減速状態にあるときに発電機の発電電圧を高めて発電量を増加させバッテリへの充電を促進する場合において、当該バッテリの充電電流受け入れ特性に対して発電機の発電能力に余裕がある場合には、その余裕分に相当する電気エネルギをできるだけ無駄なく活用できるようにすることを目的としてなされたものである。
このため、本願請求項1の発明(第1の発明)に係る車両用発電機の制御装置は、エンジンにより駆動されて車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置であって、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記発電機の出力電圧を、車両の運転状態が減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を促進する第1電圧に制御し、車両の運転状態が非減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を抑制する第2電圧に制御し得る電圧制御手段と、前記発電機の出力電流を検知する電流検知手段と、前記発電機の出力電圧を前記第1電圧に制御しているときの運転状態に応じた前記発電機の最大出力電流を記憶する記憶手段と、エンジンフリクションを低減し得る電気式の加熱手段と、前記エンジンフリクションに関連する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段の作動および非作動を制御するとともに、該加熱手段の作動開始温度以上の所定の低温域で前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量を制御し得る加熱制御手段と、車両の運転状態が減速状態で、且つ、前記加熱手段が作動状態である場合に、前記記憶手段に記憶された前記最大出力電流と前記電流検知手段で検知された出力電流とに基づいて、前記発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定する判定手段と、を備え、該判定手段で前記発電電流の増大が可能と判定された場合には、前記加熱制御手段は、前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量が増加するように制御する、ことを特徴としたものである。
また、本願請求項2の発明(第2の発明)は、前記第1の発明において、前記エンジンフリクションに関連する温度は、エンジン冷却水、エンジンオイル及び変速機オイルの少なくとも一つの温度であることを特徴としたものである。
また、本願請求項3の発明(第3の発明)は、前記第1又は第2の発明において、前記加熱制御手段の制御による加熱手段への発電機からの電力供給量の増加は、記憶手段に記憶された前記最大出力電流よりも所定量低い電流値を上限値とすることを特徴としたものである。
また更に、本願請求項4の発明(第4の発明)に係る車両用発電機の制御装置は、
エンジンにより駆動されて車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置であって、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記発電機の出力電圧を、車両の運転状態が減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を促進する第1電圧に制御し、車両の運転状態が非減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を抑制する第2電圧に制御し得る電圧制御手段と、前記発電機の出力電流を検知する電流検知手段と、前記発電機の出力電圧を前記第1電圧に制御しているときの運転状態に応じた前記発電機の最大出力電流を記憶する記憶手段と、前記エンジンの排気通路に設けられエンジン排気ガスの浄化機能を有する触媒コンバータ内の触媒を活性化し得る電気式の加熱手段と、前記触媒の活性化に関連する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段の作動および非作動を制御するとともに、該加熱手段の作動開始温度以上の所定の低温域で前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量を制御し得る加熱制御手段と、車両の運転状態が減速状態で、且つ、前記加熱手段が作動状態である場合に、前記記憶手段に記憶された前記最大出力電流と前記電流検知手段で検知された出力電流とに基づいて、前記発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定する判定手段と、を備え、該判定手段で前記発電電流の増大が可能と判定された場合には、前記加熱制御手段は、前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量が増加するように制御する、ことを特徴としたものである。
エンジンにより駆動されて車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置であって、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記発電機の出力電圧を、車両の運転状態が減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を促進する第1電圧に制御し、車両の運転状態が非減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を抑制する第2電圧に制御し得る電圧制御手段と、前記発電機の出力電流を検知する電流検知手段と、前記発電機の出力電圧を前記第1電圧に制御しているときの運転状態に応じた前記発電機の最大出力電流を記憶する記憶手段と、前記エンジンの排気通路に設けられエンジン排気ガスの浄化機能を有する触媒コンバータ内の触媒を活性化し得る電気式の加熱手段と、前記触媒の活性化に関連する温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段の作動および非作動を制御するとともに、該加熱手段の作動開始温度以上の所定の低温域で前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量を制御し得る加熱制御手段と、車両の運転状態が減速状態で、且つ、前記加熱手段が作動状態である場合に、前記記憶手段に記憶された前記最大出力電流と前記電流検知手段で検知された出力電流とに基づいて、前記発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定する判定手段と、を備え、該判定手段で前記発電電流の増大が可能と判定された場合には、前記加熱制御手段は、前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量が増加するように制御する、ことを特徴としたものである。
また、本願請求項5の発明(第5の発明)は、前記第4の発明において、前記触媒の活性化に関連する温度は、エンジン排気ガス、エンジン排気管および触媒コンバータの少なくとも一つの温度であることを特徴としたものである。
また、本願請求項6の発明(第6の発明)は、前記第4又は第5の発明において、前記加熱制御手段の制御による加熱手段への発電機からの電力供給量の増加は、記憶手段に記憶された前記最大出力電流よりも所定量低い電流値を上限値とすることを特徴としたものである。
本願の第1の発明によれば、車両の運転状態が減速状態で、且つ、エンジンフリクションを低減し得る電気式の加熱手段が作動状態である場合に、(記憶手段に記憶された)発電機の出力電圧をバッテリへの充電を促進する第1電圧に制御しているときの運転状態に応じた発電機の最大出力電流と、電流検知手段で検知された発電機の出力電流とに基づいて、発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定手段で判定し、発電電流の増大が可能と判定された場合には、(加熱制御手段により)加熱手段への発電機からの電力供給量が増加するように制御される。
すなわち、車両減速状態での発電機の発電能力に余裕がある場合には、車両用電気負荷の1つである前記加熱手段への電力供給量を増加できるので、発電機の発電能力の余裕分に相当する電気エネルギをより無駄なく活用して、車両制動時におけるエネルギ回生の効率を高め、燃費特性をより向上させることができる。特に、前記加熱手段はエンジンフリクションを低減し得るものであるので、かかる加熱手段への電力供給量を増加させることによってエンジンフリクションの低減をより促進することができ、この点においてもエンジンの燃費特性の向上に寄与することができる。
すなわち、車両減速状態での発電機の発電能力に余裕がある場合には、車両用電気負荷の1つである前記加熱手段への電力供給量を増加できるので、発電機の発電能力の余裕分に相当する電気エネルギをより無駄なく活用して、車両制動時におけるエネルギ回生の効率を高め、燃費特性をより向上させることができる。特に、前記加熱手段はエンジンフリクションを低減し得るものであるので、かかる加熱手段への電力供給量を増加させることによってエンジンフリクションの低減をより促進することができ、この点においてもエンジンの燃費特性の向上に寄与することができる。
また、本願の第2の発明によれば、基本的には前記第1の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記温度検出手段が検出するエンジンフリクションに関連する温度は、エンジン冷却水、エンジンオイル及び変速機オイルの少なくとも一つの温度であるので、これらの内の少なくとも一つの温度を加熱手段で上昇させることで、確実にエンジンフリクションを低減でき、燃費特性の確実な向上を図ることができる。
更に、本願の第3の発明によれば、基本的には前記第1又は第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、加熱制御手段の制御による加熱手段への発電機からの電力供給量の増加は、前記記憶手段に記憶された最大出力電流よりも所定量低い電流値を上限値とするので、加熱手段への発電機からの電力供給量を増加させた場合でも、発電機の発電能力には前記所定量の電流値に相当する若干の余裕が猶あり、他の車両用電気負荷からの電力供給量の増大要請が生じた場合でも、前記若干の余裕分だけ増大要請への対応が可能である。従って、かかる場合でも、電源電圧の降下により前記車両用電気負荷の機能が低下する等の弊害が生じることを有効に抑制することができる。
また更に、本願の第4の発明によれば、車両の運転状態が減速状態で、且つ、触媒コンバータ内の触媒を活性化し得る電気式の加熱手段が作動状態である場合に、(記憶手段に記憶された)発電機の出力電圧をバッテリへの充電を促進する第1電圧に制御しているときの運転状態に応じた発電機の最大出力電流と、電流検知手段で検知された発電機の出力電流とに基づいて、発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定手段で判定し、発電電流の増大が可能と判定された場合には、(加熱制御手段により)加熱手段への発電機からの電力供給量が増加するように制御される。
すなわち、車両減速状態での発電機の発電能力に余裕がある場合には、車両用電気負荷の1つである前記加熱手段への電力供給量を増加できるので、発電機の発電能力の余裕分に相当する電気エネルギをより無駄なく活用して、車両制動時におけるエネルギ回生の効率を高め、燃費特性をより向上させることができる。特に、前記加熱手段は触媒コンバータ内の触媒を活性化し得るものであるので、かかる加熱手段への電力供給量を増加させることによって触媒の活性化をより促進して、車両のエミッション特性の向上に寄与することができる。
すなわち、車両減速状態での発電機の発電能力に余裕がある場合には、車両用電気負荷の1つである前記加熱手段への電力供給量を増加できるので、発電機の発電能力の余裕分に相当する電気エネルギをより無駄なく活用して、車両制動時におけるエネルギ回生の効率を高め、燃費特性をより向上させることができる。特に、前記加熱手段は触媒コンバータ内の触媒を活性化し得るものであるので、かかる加熱手段への電力供給量を増加させることによって触媒の活性化をより促進して、車両のエミッション特性の向上に寄与することができる。
また、本願の第5の発明によれば、基本的には前記第4の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記温度検出手段が検出する触媒活性化に関連する温度は、エンジン排気ガス、エンジン排気管及び触媒コンバータの少なくとも一つの温度であるので、これらの内の少なくとも一つの温度を検出して加熱手段を制御することで、触媒コンバータ内の触媒をより効率良く活性化でき、エミッション特性の確実な向上を図ることができる。
更に、本願の第6の発明によれば、基本的には前記第4又は第5の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、加熱制御手段の制御による加熱手段への発電機からの電力供給量の増加は、前記記憶手段に記憶された最大出力電流よりも所定量低い電流値を上限値とするので、加熱手段への発電機からの電力供給量を増加させた場合でも、発電機の発電能力には前記所定量の電流値に相当する若干の余裕が猶あり、他の車両用電気負荷からの電力供給量の増大要請が生じた場合でも、前記若干の余裕分だけ増大要請への対応が可能である。従って、かかる場合でも、電源電圧の降下により前記車両用電気負荷の機能が低下する等の弊害が生じることを有効に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用発電機の制御システムの構成を概略的に示すブロック構成図である。この図に示すように、前記車両用発電機の制御システムは、例えばマイクロコンピュータを主要部として構成された制御ユニット10を備え、該制御ユニット10に対して車載の発電機20(所謂、オルタネータ)が信号授受可能に接続されている。この発電機20には、車載のバッテリ21及び種々の車両用電気負荷22が電気的に接続されている。また、本実施形態では、後述するように、例えばエンジンオイルを加温するために、電熱式の加熱ヒータ23が、ヒータスイッチ24を介して発電機20に電気的に接続されている。
図1は、本実施形態に係る車両用発電機の制御システムの構成を概略的に示すブロック構成図である。この図に示すように、前記車両用発電機の制御システムは、例えばマイクロコンピュータを主要部として構成された制御ユニット10を備え、該制御ユニット10に対して車載の発電機20(所謂、オルタネータ)が信号授受可能に接続されている。この発電機20には、車載のバッテリ21及び種々の車両用電気負荷22が電気的に接続されている。また、本実施形態では、後述するように、例えばエンジンオイルを加温するために、電熱式の加熱ヒータ23が、ヒータスイッチ24を介して発電機20に電気的に接続されている。
前記発電機20は、車両のエンジンにより駆動されてバッテリ21及び前記加熱ヒータ23及び他の車両用電気負荷22に電力を供給し得るもので、その構造および作用は、従来良く知られているものと同様のものである。また、バッテリ21は、例えば、硫酸を電解液とした、所謂、鉛バッテリであり、これも公知のものと同様のものである。
また、制御ユニット10には、車両の運転状態、エンジンオイルの温度および発電機20の出力電流などを検出する種々のセンサや計測メータ等が接続されている。すなわち、アクセル開度θ(例えば、エンジン吸気通路のスロットル弁の開度)を検出するアクセル開度センサ31(スロットル開度センサ)、車速Sを検出する車速センサ32、エンジン回転数Nを検出する回転メータ33、エンジンオイルの温度Tを検出する温度センサ34、発電機20の出力電流を検出する電流メータ35が、制御ユニットに信号授受可能に接続されている。これらのセンサ及びメータは、何れも公知のものと同様のものである。
前記発電機20の出力電流は、発電機20から供給される電力がバッテリ21への充電のみに費やされる場合には、当該バッテリ21に固有の充電電流の受け入れ特性に基づいて、発電機20の発電電圧に応じて定まるものである。
尚、このような発電機20の出力電流は、前記電流メータ35を設けて直接に計測する代わりに、発電機20を制御する所謂フィールド電流と発電機20の回転数との関係を示す特性を予め求めておき、後述する方法で発電機回転数を算出して前記フィールド電流との関係から、いわば間接的に求めることもできる。
尚、このような発電機20の出力電流は、前記電流メータ35を設けて直接に計測する代わりに、発電機20を制御する所謂フィールド電流と発電機20の回転数との関係を示す特性を予め求めておき、後述する方法で発電機回転数を算出して前記フィールド電流との関係から、いわば間接的に求めることもできる。
前記アクセル開度センサ31で検出したアクセル開度θと車速センサ32で検出した車速Sによって、車両の運転状態が減速状態であるか否かを知ることができる。つまり、アクセル開度θがゼロで、且つ、車速Sがゼロでない(θ=0でS≠0)場合には、車両の運転状態は減速状態であると判断できる。一方、アクセル開度θ、車速Sについて、前記の条件が成り立たない場合には、車両の運転状態は減速状態ではない(非減速状態)と判断できる。
前記制御ユニット10は、より好ましくはその内部に、電圧制御部11、記憶部12、判定演算部13及び加熱制御部14を備えている。
前記電圧制御部11は、発電機20の出力電圧を制御するもので、車両の運転状態が減速状態にある場合には、バッテリ21への充電を促進するために、比較的高い第1電圧(Hi電圧)に制御する一方、車両の運転状態が減速状態でない(非減速状態)場合には、バッテリ21への充電を抑制するために、比較的低い第2電圧(Lo電圧)に制御することができる。
本実施形態では、バッテリ21への充電を促進する前記Hi電圧およびバッテリ21への充電を抑制する前記Lo電圧をそれぞれ、例えば、14.5ボルト及び12ボルトに設定した。
前記電圧制御部11は、発電機20の出力電圧を制御するもので、車両の運転状態が減速状態にある場合には、バッテリ21への充電を促進するために、比較的高い第1電圧(Hi電圧)に制御する一方、車両の運転状態が減速状態でない(非減速状態)場合には、バッテリ21への充電を抑制するために、比較的低い第2電圧(Lo電圧)に制御することができる。
本実施形態では、バッテリ21への充電を促進する前記Hi電圧およびバッテリ21への充電を抑制する前記Lo電圧をそれぞれ、例えば、14.5ボルト及び12ボルトに設定した。
加熱制御部14は、前記加熱ヒータ23の作動および非作動を制御し、また、後述するように、該加熱ヒータ23の作動開始温度以上の所定の低温域で加熱ヒータ23への発電機20からの電力供給量を制御し得るものである。加熱ヒータ23の作動および非作動の制御は、ヒータスイッチ24のON/OFF状態を切り換えることによって行われる。
加熱ヒータ23は、前述のようにエンジンオイルを加温するもので、例えばエンジンの始動から余り間がない場合など、エンジンオイルの温度が低くてエンジン内部のフリクション(摩擦)が比較的大きい場合に、エンジンオイルを加温してエンジン内部の潤滑特性を高めてエンジン内部のフリクションを低減せしめ、エンジンの燃費特性の向上に寄与することができるものである。従って、エンジンオイルの温度は、エンジンフリクションに関連する温度であると言える。
尚、エンジンの冷却水温度や変速機オイルの温度も、これを高めることによりエンジンフリクションの低減を図ることができるので、同様にエンジンフリクションに関連する温度であると言える。
尚、エンジンの冷却水温度や変速機オイルの温度も、これを高めることによりエンジンフリクションの低減を図ることができるので、同様にエンジンフリクションに関連する温度であると言える。
前記記憶部12は、発電機20の出力電圧を前記Hi電圧に制御している場合において、運転状態に応じた発電機20の最大出力電流を記憶するものである。
すなわち、記憶部12は、例えば図3に模式的に示すように、発電機20の出力電流Dと発電機20の回転数Mの関係において、発電機20の最大出力電流DMAXの特性曲線を示すマップが記憶されている。尚、図3は、発電機20の出力電圧を前記Hi電圧に設定した場合における、発電機20の最大出力電流DMAXの特性曲線を示すマップである。このようなマップは、より好ましくは、発電機20の出力電圧をパラメータとして複数用意され、これらが前記記憶部12に読み出し可能に記憶されている。尚、このような記憶部12を、外部記憶装置として制御ユニット10の外部に設けるようにしても良い。
すなわち、記憶部12は、例えば図3に模式的に示すように、発電機20の出力電流Dと発電機20の回転数Mの関係において、発電機20の最大出力電流DMAXの特性曲線を示すマップが記憶されている。尚、図3は、発電機20の出力電圧を前記Hi電圧に設定した場合における、発電機20の最大出力電流DMAXの特性曲線を示すマップである。このようなマップは、より好ましくは、発電機20の出力電圧をパラメータとして複数用意され、これらが前記記憶部12に読み出し可能に記憶されている。尚、このような記憶部12を、外部記憶装置として制御ユニット10の外部に設けるようにしても良い。
出力電圧がHi電圧の場合、図3の特性曲線より、発電機20の回転数Mがyであれば、最大出力電流は(Dy)MAXアンペアとなる。このとき、前記電流メータ35で検出された発電機20の実際の出力電流Dの検出値がDyアンペアであれば、最大出力電流(Dy)MAXと検出値Dyとの差ΔDyが、この状態での発電機20の発電能力の余裕分に相当することになる。
従って、この発電機20の発電能力の余裕分(最大出力電流(Dy)MAXと検出値Dyとの差ΔDyに相当する)を車両用電気負荷22,23に振り向けることによって、この余裕分に相当する電気エネルギを無駄なく活用することができる。
従って、この発電機20の発電能力の余裕分(最大出力電流(Dy)MAXと検出値Dyとの差ΔDyに相当する)を車両用電気負荷22,23に振り向けることによって、この余裕分に相当する電気エネルギを無駄なく活用することができる。
前記判定演算部13は、発電機20の回転数Mの演算、当該出力電圧での発電機回転数Mに応じた最大出力電流は(Dy)MAXの算出、発電機20の発電能力の余裕分(最大出力電流(Dy)MAXと検出値Dyとの差ΔDyに相当する)の算出、及び余裕があるか否かの判定などの各種の判定を行うものである。
発電機20の回転数Mは、エンジン回転数Nに発電機20のプーリ比を乗じることによって演算でき、このように演算された発電機回転数Mと前記マップ(図3参照)とから、当該出力電圧での発電機回転数Mに応じた最大出力電流は(Dy)MAXが算出できる。
発電機20の回転数Mは、エンジン回転数Nに発電機20のプーリ比を乗じることによって演算でき、このように演算された発電機回転数Mと前記マップ(図3参照)とから、当該出力電圧での発電機回転数Mに応じた最大出力電流は(Dy)MAXが算出できる。
本実施形態では、車両の運転状態が減速状態である場合において、発電機20の発電能力に余裕がある場合には、その余裕分(最大出力電流(Dy)MAXと検出値Dyとの差ΔDyに相当する)を、前述のようにエンジンの燃費特性の向上に寄与し得る車両用電気負荷としての、エンジンオイルを加温する前記加熱ヒータ23への電力供給の増加に振り向ける用にしている。
また、このように加熱ヒータ23に発電機20の発電能力の余裕分を振り向けるに際して、加熱ヒータ23への電力供給量の増加は、記憶部12に記憶された前記最大出力電流よりも所定量(図3の例では5アンペア)低い電流値を上限値とするようにしている。
また、このように加熱ヒータ23に発電機20の発電能力の余裕分を振り向けるに際して、加熱ヒータ23への電力供給量の増加は、記憶部12に記憶された前記最大出力電流よりも所定量(図3の例では5アンペア)低い電流値を上限値とするようにしている。
このように、加熱ヒータ23への発電機20からの電力供給量を増加させた場合でも、発電機20の発電能力には前記所定量の電流値(5アンペア)に相当する余裕が猶あり、他の車両用電気負荷22からの電力供給量の増大要請が生じた場合でも、前記5アンペアの余裕分だけ増大要請への対応が可能である。従って、かかる場合でも、電源電圧の降下により車両用電気負荷22の機能が低下する等の弊害が生じることを有効に抑制することができるのである。
以上のように構成された車両用発電機の制御システムの作動について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
制御がスタートすると、まず、ステップ#1で、各種の検出信号および測定信号を読み込む。つまり、車速S,アクセル開度θ,発電機20の出力電流D,エンジンオイルの温度T及びエンジン回転数Nが読み込まれる。
制御がスタートすると、まず、ステップ#1で、各種の検出信号および測定信号を読み込む。つまり、車速S,アクセル開度θ,発電機20の出力電流D,エンジンオイルの温度T及びエンジン回転数Nが読み込まれる。
次に、ステップ#2で、エンジンオイル温度Tが所定温度以下であるか(つまり、所定の低温域にあるか)否かが判定される。この低温域は、エンジンオイルの加温を要する温度領域であり、一般的な車両走行時におけるエンジンオイルの安定温度は約70〜80℃であるので、低温域の上限値を規定する前記所定温度は、例えば70℃より低い適切な温度(例えば60℃程度)に設定した。また、この所定温度は、前記加熱ヒータ23の作動開始温度以上の温度になっている。
ステップ#2での判定結果がNOの場合には、加熱ヒータ23は既にOFFされており、ステップ#9において、アクセル開度θがゼロで、且つ、車速Sがゼロでない(θ=0でS≠0)か否か、つまり車両の運転状態が減速状態であるか否かが判定される。
この判定結果がYESの場合には、車両の運転状態は減速状態であるので、発電機20の出力電圧をHi電圧に設定し(ステップ#10)、判定結果がNOの場合には、車両の運転状態は非減速状態であるので、発電機20の出力電圧をLo電圧に設定するように制御される(ステップ#11)。尚、このステップ#9〜ステップ#11の制御は、従来一般的な制動エネルギ回生制御と同様のものである。
この判定結果がYESの場合には、車両の運転状態は減速状態であるので、発電機20の出力電圧をHi電圧に設定し(ステップ#10)、判定結果がNOの場合には、車両の運転状態は非減速状態であるので、発電機20の出力電圧をLo電圧に設定するように制御される(ステップ#11)。尚、このステップ#9〜ステップ#11の制御は、従来一般的な制動エネルギ回生制御と同様のものである。
一方、前記ステップ#2での判定結果がYESの場合には、加熱ヒータ23は既にONされており、加熱制御部14により所定のデューティ比で加熱制御されている。そして、ステップ#3において、アクセル開度θがゼロで、且つ、車速Sがゼロでない(θ=0でS≠0)か否か、つまり車両の運転状態が減速状態であるか否かが判定される。
この判定結果がNOの場合には、車両の運転状態は非減速状態であるので、発電機20の出力電圧をLo電圧に設定するように制御される(ステップ#8)。
この判定結果がNOの場合には、車両の運転状態は非減速状態であるので、発電機20の出力電圧をLo電圧に設定するように制御される(ステップ#8)。
前記ステップ#3での判定結果がYESの場合には、車両の運転状態は減速状態であるので、まず、発電機20の出力電圧をHi電圧に設定するように制御し(ステップ#4)、次いで、ステップ#5で、エンジン回転数Nに基づいて発電機20の回転数Mが算出され、この発電機回転数Mと前記記憶部12に記憶された当該出力電圧(Hi電圧)に対応するマップとに基づいて、発電機の最大出力電流DMAXを演算する。
そして、ステップ#6で、前記最大出力電流DMAXと電流メータ35で測定された発電機20の実際の出力電流Dとを対比し、両者の差が前記所定量の電流値(5アンペア)よりも大きい(DMAX−D>5)か否かが判定される。
この判定結果がNOの場合には、発電機20の発電能力に余裕がないか、或いは、若干の余裕はあるが、他の車両用電気負荷22に電力供給量の増加の要求があった場合には対応し難い場合があるので、加熱ヒータ23への供給電力の増量は行わずに、ステップ#1に戻り、それ以降のステップが繰り返して実行される。
この判定結果がNOの場合には、発電機20の発電能力に余裕がないか、或いは、若干の余裕はあるが、他の車両用電気負荷22に電力供給量の増加の要求があった場合には対応し難い場合があるので、加熱ヒータ23への供給電力の増量は行わずに、ステップ#1に戻り、それ以降のステップが繰り返して実行される。
一方、ステップ#6での判定結果がYESの場合には、発電機20の発電能力に十分な余裕があるので、ステップ#7で、最大出力電流DMAXと実際の出力電流Dとの差が5アンペア(DMAX−D=5)となるように、加熱制御部14により加熱ヒータ23のデューティ比を高めるように制御される。
以上、説明したように、本実施形態によれば、車両減速状態での発電機20の発電能力に余裕がある場合には、エンジンオイルを加温する加熱ヒータ23への電力供給量を増加できるので、発電機20の発電能力の余裕分に相当する電気エネルギをより無駄なく活用して、車両制動時におけるエネルギ回生の効率を高め、燃費特性をより向上させることができるのである。
特に、前記加熱ヒータ23はエンジンフリクションを低減し得るものであるので、かかる加熱ヒータ23への電力供給量を増加させることによってエンジンフリクションの低減をより促進することができ、この点においてもエンジンの燃費特性の向上に寄与することができる。つまり、エンジンオイルの温度を加熱ヒータ23で上昇させることにより、確実にエンジンフリクションを低減でき、燃費特性の確実な向上を図ることができる。
特に、前記加熱ヒータ23はエンジンフリクションを低減し得るものであるので、かかる加熱ヒータ23への電力供給量を増加させることによってエンジンフリクションの低減をより促進することができ、この点においてもエンジンの燃費特性の向上に寄与することができる。つまり、エンジンオイルの温度を加熱ヒータ23で上昇させることにより、確実にエンジンフリクションを低減でき、燃費特性の確実な向上を図ることができる。
この場合において、加熱制御部14の制御による加熱ヒータ23への発電機20からの電力供給量の増加は、記憶部12に記憶された最大出力電流よりも所定量(5アンペア)低い電流値を上限値とするので、加熱ヒータ23への発電機20からの電力供給量を増加させた場合でも、発電機20の発電能力には前記所定量(5アンペア)の電流値に相当する余裕が猶あり、他の車両用電気負荷22からの電力供給量の増大要請が生じた場合でも、この余裕分だけ増大要請への対応が可能である。従って、かかる場合でも、電源電圧の降下により車両用電気負荷22の機能が低下する等の弊害が生じることを有効に抑制できるのである。
尚、以上の実施形態は、エンジンフリクションに関連する温度として、エンジンオイルの温度を対象としたものであったが、この代わりに、同様にエンジンフリクションに関連する温度として、エンジンの冷却水温度あるいは変速機オイルの温度を採用しても良い。
また、以上の実施形態は、車両減速状態での発電機20の発電能力に余裕がある場合には、エンジンオイルを加温する加熱ヒータ23への電力供給量を増加させ、エンジンフリクションを低減し燃費向上に寄与し得るものであったが、本発明は、かかる場合に限定されるものではなく、エンジンオイルを加温する前記加熱ヒータ23の代わりに、エンジンの排気通路に設けられエンジン排気ガスの浄化機能を有する触媒コンバータ内の触媒を活性化し得る電気式の加熱ヒータに適用し、エンジンのエミッション特性の向上を図るようにすることもできる。
この場合には、エンジンフリクションに関連する温度を検出する温度センサ34の代わりに、触媒の活性化に関連する温度を検出する温度センサを用いるようにすればよい。この触媒の活性化に関連する温度としては、エンジンの排気ガスの温度が好適である。或いは、エンジン排気管の温度(例えば外周温度)や触媒コンバータの温度(例えば外壁温度)を対象としても良い。何れの温度を用いても、当該温度を検出して加熱ヒータを制御することで、触媒コンバータ内の触媒をより効率良く活性化でき、エミッション特性の確実な向上を図ることができる。
このように、触媒コンバータ内の触媒を活性化し得る電気式の加熱ヒータに適用した場合には、車両の運転状態が減速状態で、且つ、触媒コンバータ内の触媒を活性化し得る電気式の加熱手段が作動状態である場合に、(記憶手段に記憶された)発電機の出力電圧をバッテリへの充電を促進するHi電圧に制御しているときの運転状態に応じた発電機の最大出力電流と、電流メータで検知された発電機の出力電流とに基づいて、発電機の発電電流の増大が可能か否かが判定部で判定され、発電電流の増大が可能と判定された場合には、(加熱制御部により)加熱ヒータへの発電機からの電力供給量が増加するように制御される。
すなわち、車両減速状態での発電機の発電能力に余裕がある場合には、車両用電気負荷の1つである加熱ヒータへの電力供給量を増加できるので、発電機の発電能力の余裕分に相当する電気エネルギをより無駄なく活用して、車両制動時におけるエネルギ回生の効率を高め、燃費特性をより向上させることができる。特に、前記加熱ヒータは触媒コンバータ内の触媒を活性化し得るものであるので、かかる加熱ヒータへの電力供給量を増加させることによって触媒の活性化をより促進して、車両のエミッション特性の向上に寄与することができるのである。
尚、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の修正や変形が可能であることは言うまでもない。
本発明は、エンジンにより駆動されて車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置に関するものであり、車両が減速状態にあるときに発電機の発電電圧を高めて発電量を増加させバッテリへの充電を促進する場合において、当該バッテリの充電電流受け入れ特性に対して発電機の発電能力に余裕がある場合には、その余裕分を他の車両用電気負荷に振り向けることで、余裕分に相当する電気エネルギを無駄なく活用することができ、例えば、乗用車、バス、トラックなどを含む自動車等の車両用の発電機の制御装置として、有効に利用することができる。
10 制御ユニット
11 電圧制御部
12 記憶部
13 判定演算部
14 加熱制御部
20 発電機
21 バッテリ
23 加熱ヒータ
31 アクセル開度センサ
32 車速センサ
33 回転メータ
34 温度センサ
35 電流メータ
D 発電機の出力電流
DMAX 発電機の最大出力電流
M 発電機の回転数
11 電圧制御部
12 記憶部
13 判定演算部
14 加熱制御部
20 発電機
21 バッテリ
23 加熱ヒータ
31 アクセル開度センサ
32 車速センサ
33 回転メータ
34 温度センサ
35 電流メータ
D 発電機の出力電流
DMAX 発電機の最大出力電流
M 発電機の回転数
Claims (6)
- エンジンにより駆動されて車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置であって、
車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
前記発電機の出力電圧を、車両の運転状態が減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を促進する第1電圧に制御し、車両の運転状態が非減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を抑制する第2電圧に制御し得る電圧制御手段と、
前記発電機の出力電流を検知する電流検知手段と、
前記発電機の出力電圧を前記第1電圧に制御しているときの運転状態に応じた前記発電機の最大出力電流を記憶する記憶手段と、
エンジンフリクションを低減し得る電気式の加熱手段と、
前記エンジンフリクションに関連する温度を検出する温度検出手段と、
前記加熱手段の作動および非作動を制御するとともに、該加熱手段の作動開始温度以上の所定の低温域で前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量を制御し得る加熱制御手段と、
車両の運転状態が減速状態で、且つ、前記加熱手段が作動状態である場合に、前記記憶手段に記憶された前記最大出力電流と前記電流検知手段で検知された出力電流とに基づいて、前記発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定する判定手段と、を備え、
該判定手段で前記発電電流の増大が可能と判定された場合には、前記加熱制御手段は、前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量が増加するように制御する、
ことを特徴とする車両用発電機の制御装置。 - 前記エンジンフリクションに関連する温度は、エンジン冷却水、エンジンオイル及び変速機オイルの少なくとも一つの温度であることを特徴とする請求項1記載の車両用発電機の制御装置。
- 前記加熱制御手段の制御による前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量の増加は、前記記憶手段に記憶された前記最大出力電流よりも所定量低い電流値を上限値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用発電機の制御装置。
- エンジンにより駆動されて車載のバッテリ及び車両用電気負荷に電力を供給し得る発電機を制御する車両用発電機の制御装置であって、
車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
前記発電機の出力電圧を、車両の運転状態が減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を促進する第1電圧に制御し、車両の運転状態が非減速状態にある場合には前記バッテリへの充電を抑制する第2電圧に制御し得る電圧制御手段と、
前記発電機の出力電流を検知する電流検知手段と、
前記発電機の出力電圧を前記第1電圧に制御しているときの運転状態に応じた前記発電機の最大出力電流を記憶する記憶手段と、
前記エンジンの排気通路に設けられエンジン排気ガスの浄化機能を有する触媒コンバータ内の触媒を活性化し得る電気式の加熱手段と、
前記触媒の活性化に関連する温度を検出する温度検出手段と、
前記加熱手段の作動および非作動を制御するとともに、該加熱手段の作動開始温度以上の所定の低温域で前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量を制御し得る加熱制御手段と、
車両の運転状態が減速状態で、且つ、前記加熱手段が作動状態である場合に、前記記憶手段に記憶された前記最大出力電流と前記電流検知手段で検知された出力電流とに基づいて、前記発電機の発電電流の増大が可能か否かを判定する判定手段と、を備え、
該判定手段で前記発電電流の増大が可能と判定された場合には、前記加熱制御手段は、前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量が増加するように制御する、
ことを特徴とする車両用発電機の制御装置。 - 前記触媒の活性化に関連する温度は、エンジン排気ガス、エンジン排気管および触媒コンバータの少なくとも一つの温度であることを特徴とする請求項4記載の車両用発電機の制御装置。
- 前記加熱制御手段の制御による前記加熱手段への前記発電機からの電力供給量の増加は、前記記憶手段に記憶された前記最大出力電流よりも所定量低い電流値を上限値とすることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用発電機の制御装置。
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JP2004281995A JP2006101588A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 車両用発電機の制御装置 |
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-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004281995A patent/JP2006101588A/ja active Pending
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