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JP2006195083A - 光走査装置 - Google Patents

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JP2006195083A
JP2006195083A JP2005005627A JP2005005627A JP2006195083A JP 2006195083 A JP2006195083 A JP 2006195083A JP 2005005627 A JP2005005627 A JP 2005005627A JP 2005005627 A JP2005005627 A JP 2005005627A JP 2006195083 A JP2006195083 A JP 2006195083A
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JP
Japan
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light
light receiving
reflector
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optical scanning
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JP2005005627A
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Yoshiaki Nozaki
義明 野崎
Junichi Nakamura
淳一 中村
Shinichi Nakayama
信一 中山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract


【課題】 反射体の配置される環境に影響されずに、反射体の姿勢を検出することができ、反射体の姿勢を示す姿勢情報に基づいて反射体を走査し、予め定める照射位置に光を照射することができる光走査装置を提供する。
【解決手段】 第2の軸線L2まわりに角変位可能な走査ミラー11の厚み方向他表面31に向かって第2発光素子22Bから光を出射する。第1および第2受光部14A,14Bのうち少なくともいずれか一方は、第2発光素子22Bから出射され、第2反射ミラー50Bによって反射される光を受光する。第1および第2受光部14A,14Bおよび信号出力手段24は、前記光を受光した位置を示す位置情報を含む電気信号を生成する。この位置情報は、走査ミラー11の角変位量を表し、駆動手段21は、この位置情報に基づいて走査ミラー11を走査し、第1光源12から出射される光を予め定める照射位置に照射させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バーコードリーダ、網膜投影ディスプレイ、レーザプリンタおよびレーザプロジェクタなど、光を走査して、静止画像または動画像を読み取る、または静止画像または動画像を出力する機器に使用する光走査装置に関する。
たとえばレーザプロジェクタでは、走査ミラーにレーザ光を照射し、走査ミラーによって反射される光をスクリーンに投影させることによって、予め定める映像をスクリーンに投影する。スクリーンに予め定める映像を投影するためには、走査ミラーの姿勢を制御しなければならない。走査ミラーは、走査ミラーの姿勢を示す姿勢情報に基づいて、制御されるので、走査ミラーの姿勢を制御するためには、まず走査ミラーがどのような姿勢となっているのかを検出しなければならない。
また、人の目に光が当たる可能性のある光走査装置では、光の走査が終了したら即座に光の照射を停止する必要がある。走査ミラーが光を走査中か否かは、走査ミラーの姿勢を示す姿勢情報に基づいて判断することができる。したがって、光の走査が終了したら即座に光の照射を停止するためには、まず走査ミラーがどのような姿勢となっているのかを検出しなければならない。
また、光走査装置を使用することによって、眼球の網膜に映像を直接投影する場合、走査ミラーの姿勢を一定に保持し、網膜の予め定める位置に、安全基準時間を超えて映像を投影し続けると、網膜を損傷させるおそれがある。このため、走査ミラーの姿勢が一定に保持される時間を測定し、走査ミラーの姿勢が一定に保持されている時間が前記安全基準時間に達すると、網膜への映像の投影を停止しなければならない。走査ミラーの姿勢が一定に保持されている時間は、走査ミラーの姿勢を検出することによって測定することができる。したがって、まず走査ミラーがどのような姿勢となっているかを検出しなければならない。
図26は、物体の姿勢を検出するための第1の従来の技術である姿勢検出装置1を示す平面図である。図27は、図26の領域IIを拡大して示す平面図である。
第1の従来の技術では、シリコン単結晶の電気抵抗が歪みによって変化する性質を利用して物体の姿勢を示す姿勢情報を得る。姿勢検出装置1は、可動部2と、支持部3と、可動部2および支持部3を連結する第1接続部4Aおよび第2接続部4Bとを含んで構成される。可動部2は、板状体によって形成され、略直方体形状を有する。第1接続部4Aおよび第2接続部4Bは、可動部2の長手方向の中央部から相互に離反する方向に突出し、可動部2の厚み方向および長手方向に垂直な軸線まわりに支持部3を角変位可能に接続する。
第1接続部4Aは、シリコン単結晶から成る。シリコン単結晶は、加わる応力に応じ、ピエゾ抵抗効果によって電気抵抗が変化する。可動部2が前記軸線まわりに角変位すると、第1接続部4Aに応力が加わり、シリコン単結晶から成る第1接続部4Aの電気抵抗がピエゾ抵抗効果によって変化する。この電気抵抗の変化量を測定することによって、可動部2の角変位量を測定することができる。
第1接続部4Aの電気抵抗の変化を測定するために、4端子法を用いる。第1接続部4Aの一表面部には、第1〜第4電極端子5A,5B,5C,5Dが形成される。第1および第2電極端子5A,5Bは、予め定める間隔を開けて第1接続部4Aの表面に電気的に接続される平行電極6に接続され、第3および第4電極端子5C,5Dは、前記平行電極6の間で、予め定める距離を開けて第1接続部4Aの表面に電気的に接続される計測電極に接続される。第1電極端子5Aと第2電極端子5Bを介して平行電極間に、定電流を流し、第3電極端子5Cおよび第4電極端子5Dの間に発生する電圧を測定することによって、第1接続部4Aの電気抵抗の変化を測定することができる(たとえば特許文献1、特許文献2および非特許文献1参照)。
第2の従来の技術では、誘導起電力を利用することによって、予め定める軸線まわりに角変位可能な可動部材の姿勢を検出している。可動部材には、ループ状の速度検出コイルが形成されている。また可動部材は、静磁場中に配置される。可動部材が角変位すると、可動部材の速度検出コイルによって囲まれる領域を通る磁束が変化し、誘導起電力が生じる。この誘導起電力の大きさを測定することによって、可動部材の角変位を測定することができる(たとえば特許文献3参照)。
米国特許5648618号明細書 特表2002−524271号公報 特開平11−288444号公報 W.G.ファン(W.G.Pfann)、R.N.トラストン(R.N.Thurston),ジャーナルオブアプライドフィジックス(Journal of Applied Physics),「セミコンダクティングストレストランスデューサーズユーチライジングザトランスバースアンドシアピエゾレジスタンスイフェクト(Semiconducting Stress Transducers utilizing the Transverse and Shear Piezo Resistance Effects)」,1961年,第32巻,10号,p.2008
第1の従来の技術では、加わる応力によって変化する第1接続部4Aの電気抵抗を測定することによって、可動部2の角変位量を検出しているが、電気抵抗の変化量は、微小で、かつ温度に依存する。四端子法を用いて微小な電気抵抗の変化量を測定するが、四端子法を用いて抵抗を測定するためには、定電流源が必要であり、そのために定電流回路を形成する必要が生じ、角変位量を測定するための回路が複雑になるという問題がある。また、電気抵抗の変化量が微小なので、検出した電気抵抗情報を増幅する増幅回路が必要となり、回路がさらに複雑になるという問題がある。また、可動部2に光を照射し、可動部2を変位させることによって、可動部2によって反射される光を走査する場合、照射される光によって可動部2の温度が上昇し、可動部2と接する第1接続部4Aの温度も上昇する。第1接続部4Aの電気抵抗の変化量は、温度に依存するので、第1接続部4Aの温度が変化すると、可動部2の角変位量を正確に測定できなくなるという問題がある。特に第1接続部4Aの直径が細く、数十μm程度の場合、可動部2に生じる熱を第1接続部4Aを介して支持部3へ伝えにくくなり、可動部2の温度がさらに高くなる。このため、第1接続部4Aの温度がさらに高くなり、可動部2の角変位量を正確に測定できないという問題がある。また、第1接続部4Aの雰囲気温度によっても、第1接続部4Aの温度が変化し、可動部2の角変位量を正確に測定できないという問題がある。
第2の従来の技術では、可動部材が角変位することによって生じる誘導起電力の大きさを測定することによって可動部材の角変位量を測定している。この可動部材を含んで構成される光走査装置を、所定の磁場中に配置して使用する場合、可動部材が配置される場所の磁場が変化する。可動部材が配置される場所の磁場が変化すると、可動部材に形成されるループ状の速度検出コイルによって囲まれる領域の磁束が変化する。したがって、可動部材が角変位することによって生じる誘導起電力の大きさも変化し、可動部材の角変位量を正確に検出できなくなるという問題がある。たとえば、可動部材に形成されるループ状の速度検出コイルに囲まれる領域の磁束が零となるような磁場中に光走査装置を配置した場合、可動部材が角変位しても誘導起電力は生じず、可動部材の角変位量を検出することはできなくなる。
したがって本発明の目的は、反射体の配置される環境に影響されずに、反射体の姿勢を検出することができ、反射体の姿勢を示す姿勢情報に基づいて反射体を走査し、予め定める照射位置に光を照射することができる光走査装置を提供することである。
本発明は、予め定める照射領域に照射されるべきビーム光を発生する第1光源と、
前記第1光源から照射されるビーム光を反射して前記予め定める照射領域に導く反射体と、
前記反射体の周縁部に連結される複数の連結部を有し、各連結部を介して前記反射体を揺動可能に保持する保持枠体と、
前記反射体に照射されるべき光を発生する第2光源と、
前記第2光源から発生し、前記反射体によって反射された反射光を受光する受光手段と、
前記第1光源からのビーム光が前記予め定める照射領域内を走査するように前記反射体を揺動させる駆動手段と、
前記駆動手段による反射体の揺動動作を、前記受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて制御する制御手段とを含むことを特徴とする光走査装置である。
本発明に従えば、受光手段は、第2光源から発生し、反射体によって反射された反射光を受光する。受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢を表す。駆動手段は、第1光源からのビーム光が前記予め定める照射領域内を走査するように前記反射体を揺動させる。制御手段は、反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また、第2光源および受光手段を反射体に設けることなく、制御手段は、反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御することができる。
また本発明は、第2光源は、この第2光源から発生し、前記反射体に入射する光の入射角が鋭角となるように設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、第2光源から発生し、反射体に入射する光の入射角は、鋭角となる。換言すると、第2光源から発生し、反射体に入射する光は、反射体に斜めに入射する。これによって、第2光源から発生する光が反射体に垂直に入射する場合に比べて、第2光源から発生する光が、受光手段に至るまでに光が辿る距離、すなわち光路が長くなる。第2光源ら発生され、受光手段に至るまでに光が辿る光路が長くなると、反射体の姿勢が変化し、反射体によって反射される光の進行方向が変化したときに、反射光を受光する受光手段の受光領域の位置が、大きく変化する。つまり、反射体の姿勢が変位する前後における、反射光の受光領域の位置の変位量が大きくなる。反射体の微小な変位に対しても、反射光の受光領域の位置の変位量が大きく変化するので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、前記保持枠体は、前記反射体を予め定める軸線まわりに揺動可能に保持し、
前記第2光源は、この第2光源から発生し、反射体によって反射された反射光の進行方向、および前記予め定める軸線の延びる方向を含む仮想一平面上における、前記反射光の進行方向と前記予め定める軸線の延びる方向との成す角度が垂直となるように設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、前記第2光源は、前記反射光の進行方向、および前記予め定める軸線の延びる方向を含む仮想一平面上における、前記反射光の進行方向と前記予め定める軸線の延びる方向との成す角度が垂直となるように設けられるので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、予め定める軸線まわりに揺動する反射体の姿勢を表す。制御手段は、予め定める軸線まわりに揺動可能な反射体の揺動動作を、予め定める軸線まわりに揺動する反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて制御する。これによって、第1光源からのビーム光を、予め定める軸線に垂直な方向に走査することができる。
また本発明は、前記受光手段は、受光した光の受光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子およびこの受光素子によって生成された電気信号を出力する信号出力手段を有し、
前記受光素子および前記信号出力手段が、一体形成される基板を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、受光素子および信号出力手段は、基板に一体形成される。受光素子および信号出力手段が基板に一体形成されると、受光素子および信号出力手段をワイヤボンディングなどによって基板に電気的に接続するよりも、受光素子と信号出力手段とを電気的に接続する配線の距離が短くなる。受光素子と信号出力手段とを接続する配線の距離が長くなるほど、光電変換によって生成された電気信号以外の信号が、配線にノイズとして流れやすくなる。受光素子から信号出力手段にノイズとなる電流が流れると、反射体の姿勢を表す受光手段が受光する受光量および受光領域を正確に出力することができなくなる。受光素子および信号出力手段が基板に一体形成されることによって、受光素子と信号出力手段とを電気的に接続する配線の距離が短くなり、ノイズが発生しにくい受光手段となる。したがって、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢を精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢を精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、前記第2光源は、前記基板に一体形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、受光素子、信号出力手段および第2光源を、基板に一体形成することができる。これによって、受光素子、信号出力手段および第2光源を同一工程において基板に形成することができる。
また本発明は、第2光源は、発光素子を有し、
受光手段は、受光素子を有し、
前記発光素子および前記受光素子が、フリップチップ接続される素子接続部を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、発光素子および受光素子は、素子接続部にフリップチップ接続されるので、TAB(Tape Automated Bonding)またはワイヤボンディングを用いた接続法によって発光素子および受光素子を接続する場合よりも、素子の実装密度が高くなる。
また本発明は、前記受光手段は、受光した光の受光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子を少なくとも2つ以上含むことを特徴とする。
本発明に従えば、受光手段は、反射光を受光した光の受光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子を少なくとも2つ以上含む。受光素子の数を多くすることによって、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、予め定める照射領域に照射されるべきビーム光を発生する第1光源と、
前記第1光源から照射されるビーム光を反射して前記予め定める照射領域に導く反射体と、
前記反射体の周縁部に連結される複数の連結部を有し、各連結部を介して前記反射体を揺動可能に保持する保持枠体と、
光を発生する第2光源と、
前記第2光源から発生する光を受光する受光手段と、
前記第1光源からのビーム光が前記予め定める照射領域内を走査するように、前記反射体を揺動させる駆動手段と、
前記駆動手段による反射体の揺動動作を、前記受光手段が受光した光の光量および受光領域に基づいて制御する制御手段を含み、
前記受光手段は、受光した光の光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子を有し、
前記第2光源は、発光素子を有し、
前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記反射体に設けられ、
前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか他方は、前記保持枠体に設けられることを特徴とする光走査装置である。
本発明に従えば、発光素子および受光素子のうちいずれか一方は、前記反射体に設けられ、発光素子および受光素子のうちいずれか他方は、保持枠体に設けられる。また、受光手段は、前記第2光源から発生する光を受光する。反射体が変位すると、発光素子と受光素子との相対位置が変化する。発光素子と受光素子との相対位置が変化すると、第2光源から発生し、受光手段に照射される光の受光領域の位置が変化する。したがって、受光領域は、反射体の姿勢を表す。制御手段は、第1光源からのビーム光が前記予め定める照射領域内を走査するように前記反射体を揺動させる。制御手段は、反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、前記保持枠体は、前記反射体を予め定める軸線まわりに揺動可能に保持し、
前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記反射体の前記予め定める軸線から最も離反する端部に設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、発光素子および受光素子のうちいずれか一方は、反射体の予め定める軸線から最も離反する端部に設けられる。反射体の予め定める軸線から最も離反する端部は、反射体が予め定める軸線まわりに揺動したときに、最も大きく変位する。つまり、発光素子および受光素子のうち、反射面に設けられる一方は、反射体が変位したときに、大きく変位する。したがって、反射体が変位したときの、発光素子と受光素子との相対位置の変化量が大きくなる。発光素子と受光素子との相対位置の変化量が大きくなると、第2光源から発生し、受光手段に照射される光の受光領域の位置が大きく変化する。これによって、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、前記保持枠体は、前記反射体を予め定める軸線まわりに揺動可能に保持し、
前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記予め定める軸線上を除く、前記予め定める軸線の延びる方向の反射体の端部に設けられ、
前記第2光源は、前記予め定める軸線の延びる方向に進む光を発生すること特徴とする。
本発明に従えば、反射体は、予め定める軸線まわりに揺動可能であり、前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記予め定める軸線上を除く、前記予め定める軸線の延びる方向の反射体の端部に設けられる。また、前記第2光源は、前記予め定める軸線の延びる方向に平行に進む光を発生する。したがって、発光素子と受光素子とは、予め定める軸線の延びる方向に対向して設けられ、発光素子と受光素子とを、最短距離で近接して設けることができる。
また本発明は、前記受光手段は、前記受光素子によって生成された電気信号を出力する信号出力手段を有し、
前記受光素子は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成され、
前記信号出力手段は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、前記受光素子は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成され、前記信号出力手段は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成される。受光素子および信号出力手段が前記反射体および前記保持枠体のうち少なくともいずれか一方に一体形成されると、受光素子および信号出力手段をワイヤボンディングなどによって前記反射体および前記保持枠体のうち少なくともいずれか一方に電気的に接続するよりも、受光素子と信号出力手段とを電気的に接続する配線の距離が短くなる。受光素子と信号出力手段とを接続する配線の距離が長くなるほど、光電変換によって生成された電気信号以外の信号が、配線にノイズとして流れやすくなる。受光素子から信号出力手段にノイズとなる電流が流れると、反射体の姿勢を表す受光手段が受光する受光量および受光領域を正確に出力することができなくなる。受光素子および信号出力手段が反射体および保持枠体のうち少なくともいずれか一方に一体形成されることによって、受光素子と信号出力手段とを電気的に接続する配線の距離が短くなり、ノイズが発生しにくい受光手段となる。したがって、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢を精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢を精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、前記発光素子は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、受光素子、信号出力手段および発光素子を、反射体および保持枠体のうち少なくともいずれか一方に一体形成することができる。これによって、受光素子、信号出力手段および発光素子を同一工程において形成することができる。
また本発明は、前記受光手段は、前記受光素子を2つ以上含むことを特徴とする。
本発明に従えば、受光手段は、受光した光の受光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子を少なくとも2つ以上含む。受光素子の数を多くすることによって、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、前記第1光源は、予め定める第1の波長の光を発生し、
前記第2光源は、予め定める第2の波長の光を発生し、
前記受光手段は、予め定める第1の波長よりも、予め定める第2の波長の光に対して、高い受光感度を有することを特徴とする。
本発明に従えば、第1光源から発生する光の第1の波長と、第2光源から発生する光の第2の波長とは、相違する。また受光手段は、第1の波長よりも、第2の波長の光に対して、高い受光感度を有する。したがって、受光手段は、第1光源から発生する光を検出しにくい。受光手段は、第2光源からのビーム光を受光する。制御手段は、この受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。受光手段が、第2光源のビーム光以外の第1光源からの光を検出すると、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢を正確に表さない。本発明では、受光手段は、第1光源からの光を検出しにくいので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。
また本発明は、前記発光素子および前記受光素子が、フリップチップ接続される素子接続部を含むことを特徴とする。
本発明に従えば、発光素子および受光素子は、素子接続部にフリップチップ接続されるので、TAB(Tape Automated Bonding)またはワイヤボンディングを用いた接続法によって発光素子および受光素子を素子接続部に接続する場合よりも、素子の実装密度が高くなる。
本発明によれば、制御手段が、反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御することによって、第1光源からのビーム光が予め定める照射領域内を走査することができる。これによって、たとえば予め定める映像をスクリーンに投影することができる。
また、第2光源および受光手段を反射体に設けることなく、制御手段は、反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御することができる。第2光源および受光手段のうち少なくともいずれか一方が反射体に設けられると反射体の質量が大きくなり、反射体の変位を制御しにくくなるが、本発明では、第2光源および受光手段は、反射体に設けられないので、このような問題は生じない。
また、第2光源および受光手段が反射体に設けられる場合、反射体の温度が変化すると、その影響で第2光源および受光手段の温度が変化するが、第2光源および受光手段は、反射体に設けられないので、反射体の温度が変化しても、第2光源および受光手段は、反射体の温度変化の影響を受けにくい。したがって、第2光源および受光手段は、温度変化しにくいので、発光特性および受光特性が温度に依存せず、これによって反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、温度に依存しにくくなる。
また、第2光源から発生する光は、第2光源の周囲の電場または磁場によってその進行方向が変わらない。したがって、反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、光走査装置の配置される位置における電場または磁場に影響されない。
したがって反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、光走査装置の配置される位置における温度および電場または磁場の影響を受けることなく、反射体の姿勢を精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢を精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御することができる。これによって、反射体の揺動動作を高精度に制御することができ、第1光源からのビーム光を、精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
また本発明によれば、第2光源から発生し、反射体に入射する光の入射角は、鋭角となるので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。これによって、反射体の揺動動作を高精度に制御することができ、第1光源からのビーム光を、精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
また本発明によれば、前記第2光源は、前記反射光の進行方向、および前記予め定める軸線の延びる方向を含む仮想一平面上における、前記反射光の進行方向と前記予め定める軸線の延びる方向との成す角度が垂直となるように設けられるので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、予め定める軸線まわりに揺動する反射体の姿勢を表す。制御手段は、予め定める軸線まわりに揺動可能な反射体の揺動動作を、予め定める軸線まわりに揺動する反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて制御する。これによって、第1光源からのビーム光を、予め定める軸線に垂直な方向に走査することができる。
また本発明によれば、受光素子および信号出力手段が基板に一体形成されることによって、ノイズが発生しにくい受光手段となる。したがって、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢を精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢を精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。これによって、反射体の揺動動作を高精度に制御することができ、第1光源からのビーム光を、精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
また本発明によれば、受光素子、信号出力手段および第2光源を、同一工程において基板に形成することができる。これによって、第2光源を受光素子および信号出力手段と異なる工程で基板に設ける場合に比べて、光走査装置の製造工程を簡易にすることができ、光走査装置の製造コストを抑制することができる。
また本発明によれば、発光素子および受光素子は、素子接続部にフリップチップ接続されるので、TAB(Tape Automated Bonding)またはワイヤボンディングを用いた接続法によって接続する場合よりも、素子の実装密度が高くなる。これによって、光走査装置の小型化を実現することができる。
また本発明によれば、受光手段は、反射光を受光した光の受光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子を少なくとも2つ以上含むので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。これによって、反射体の揺動動作を高精度に制御することができ、第1光源からのビーム光を、精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
また本発明によれば、発光素子および受光素子のうちいずれか一方は、前記反射体に設けられ、発光素子および受光素子のうちいずれか他方は、保持枠体に設けられる。受光手段は、第2光源から発生する光を受光する。制御手段が、反射体の姿勢を表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御することによって、第1光源からのビーム光が予め定める照射領域内を走査することができる。これによって、たとえば予め定める映像をスクリーンに投影することができる。
また本発明によれば、発光素子および受光素子のうちいずれか一方は、反射体の予め定める軸線から最も離反する端部に設けられるので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。これによって、たとえば予め定める映像をスクリーンに投影することができる。
また本発明によれば、反射体は、予め定める軸線まわりに揺動可能であり、前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記予め定める軸線上を除く、前記予め定める軸線の延びる方向の反射体の端部に設けられる。また、前記第2光源は、前記予め定める軸線の延びる方向に平行に進む光を発生する。したがって、発光素子と受光素子とは、予め定める軸線の延びる方向に対向して設けられ、発光素子と受光素子とを、最短距離で近接して設けることができる。これによって、光走査装置の小型化を実現することができる。
また本発明によれば、受光素子および信号出力手段が前記反射体および前記保持枠体のうち少なくともいずれか一方に一体形成されることによって、ノイズが発生しにくい受光手段となる。したがって、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢を精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢を精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。これによって、反射体の揺動動作を高精度に制御することができ、第1光源からのビーム光を、精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
また本発明によれば、受光素子、信号出力手段および第2光源を、同一工程において前記反射体および前記保持枠体のうち少なくともいずれか一方に形成することができる。これによって、第2光源を受光素子および信号出力手段と異なる工程で基板に設ける場合に比べて、光走査装置の製造工程を簡易にすることができ、光走査装置の製造コストを抑制することができる。
また本発明によれば、第1光源から発生する光の第1の波長と、第2光源から発生する光の第2の波長とは、相違し、受光手段は、第1の波長よりも、第2の波長の光に対して、高い受光感度を有ので、受光手段が受光した光の受光量および受光領域は、反射体の姿勢をより精度良く表す。制御手段は、反射体の姿勢をより精度良く表す受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて、前記駆動手段による反射体の揺動動作を制御する。これによって、反射体の揺動動作を高精度に制御することができ、第1光源からのビーム光を、精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態の光走査装置10の断面図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態の光走査装置10の平面図である。図1は、図2の切断面線I−Iから見た光走査装置10の断面図である。
光走査装置10は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。
第1光源12は、ビーム光を発生する。第2光源13は、光を発生する。本実施の形態において、光は、紫外放射、可視放射、および赤外放射を含む。第1光源12は、第1発光素子22Aと第1駆動手段23Aとを有する。第2光源13は、第2発光素子22Bと第2駆動手段23Bとを有する。第1駆動手段23Aは、第1発光素子22Aに電力を供給し、第1発光素子22Aからビーム光を発生させる。第2駆動手段23Bは、第2発光素子22Bに電力を供給し、第2発光素子22Bから光を発生させる。第2駆動手段23Bは、第1集積回路15Aによって実現される。
第1および第2受光部14A,14Bは、光を受光し、受光した光を、光量に応じた量の電流に変換する。第1および第2受光部14A,14Bによって変換された電流は、信号出力手段24に与えられる。
信号出力手段24は、第1および第2受光部14A,14Bから与えられる電流を増幅し、制御手段25に電気信号として出力する。信号出力手段24は、第1集積回路15Aによって実現される。
制御手段25は、第1および第2駆動手段23B、信号出力手段24、駆動手段21を制御する。制御手段25は、第2集積回路15Bによって実現される。
反射体は、走査ミラー11によって実現される。
受光手段は、第1および第2受光部14A,14Bと信号出力手段24とを含んで実現される。
基台17は、板状体によって形成され、略直方体形状を有する。基台17の厚み方向に平行であって、基台17の長手方向の中心から長手方向の一方寄り、かつ基台17の短手方向の中心を通る軸線を第1の軸線L1と記載する。基台17の厚み方向一表面部26には、第2発光素子22B、第1および第2受光部14A,14B、第1集積回路15A、および第2集積回路15Bが配置される。
基台17の厚み方向一表面部26には、予め定める配線が形成されている。前記配線は、第1〜第4配線27A,27B,27C,27Dを含む。第2発光素子22Bと第1集積回路15Aとは、第1配線27Aを介して電気的に接続される。第1受光部14Aと第1集積回路15Aとは、第2配線27Bを介して電気的に接続される。第2受光部14Bと第1集積回路15Aとは、第3配線27Cを介して電気的に接続される。第1集積回路15Aと第2集積回路15Bとは、第4配線27Dを介して電気的に接続される。
走査ミラー11は、板状体によって形成され、略直方体形状を有する。走査ミラー11は、走査ミラー11の中心を通り、走査ミラー11の短手方向に延びる第2の軸線L2のまわりに角変位可能に保持枠体20に支持される。走査ミラー11は、第1の軸線L1と第2の軸線L2とが、走査ミラー11の中心点において直交するように配置される。走査ミラー11の厚み方向一表面30が、第1の軸線L1の延びる方向と垂直となるときの走査ミラー11の姿勢を、走査ミラー11の基準姿勢と記載する。走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、走査ミラー11の厚み方向他表面31と基台17の厚み方向一表面32とは、対向し、かつ平行である。
第1の軸線L1の延びる方向を第1方向Zと定義する。第2の軸線L2の延びる方向を第2方向Xと定義する。第1方向Zおよび第2方向Xに垂直な方向を第3方向Yと定義する。
保持枠体20は、枠体33と、第1連結部34Aおよび第2連結部34Bとを含んで構成される。枠体33は、第1〜第4保持枠体形成部35A,35B,35C,35Dを有し、この第1〜第4保持枠体形成部35A,35B,35C,35Dが枠状に形成されて構成される。保持枠体20は、この保持枠体20の厚み方向が第1方向Zに一致するように設けられる。保持枠体20の厚み方向とは、枠体33の中心軸の延びる方向である。
保持枠体20には、予め定める配線が形成されている。保持枠体20は、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、走査ミラー11の側面に枠体33の内周面が臨むように基台17に設けられる。枠体33の反射ミラー11に臨む内周面部の第1方向Z他端部は、第1方向Z一端部よりも走査ミラー11から離反する方向に退避して形成される。前記第1〜第4保持枠体形成部35A,35B,35C,35Dは、略直方体形状を有する。第1保持枠体形成部35Aは、走査ミラー11の中心部から、第2方向Xの一方側に配置され、第2保持枠体形成部35Bは、走査ミラー11の中心部から、第2方向Xの他方側に配置される。第3保持枠体形成部35Cは、走査ミラー11の中心部から、第3方向Yの一方側に配置され、第4保持枠体形成部35Dは、走査ミラー11の中心部から、第3方向Yの他方側に配置される。枠体33は、第1保持枠体形成部35Aの長手方向一端部および第3保持枠体形成部35Cの長手方向一端部と、第1保持枠体形成部35Aの長手方向他端部および第4保持枠体形成部35Dの長手方向一端部と、第2保持枠体形成部35Bの長手方向一端部および第3保持枠体20Cの長手方向他端部と、第2保持枠体形成部35Bの長手方向他端部および第4保持枠体形成部35Dの長手方向他端部とが、それぞれ接続されて、略矩形状に形成される。
第1連結部34Aは、第2の軸線L2を通り、第1保持枠体形成部35Aの走査ミラー11に臨む一側面36から突出する。第2連結部34Bは、第2の軸線L2を通り、第2保持枠体形成部35Bの走査ミラーに臨む一側面37から突出する。走査ミラー11は、第1連結部34Aおよび第2連結部34Bにそれぞれ接続され、これら第1連結部34Aおよび第2連結部34Bを介して枠体33と物理的に接続される。
保持枠体20と基台17とは、接続部40を介して物理的に接続される。接続部40は、保持枠体20の第1方向Z他表面41の第1の軸線L1から離反する4隅に配置される。接続部40には、予め定める配線が形成されている。
走査ミラー11の周縁部42には、ループ状のコイル43が形成されており、このコイル43の一端および他端は、保持枠体20、接続部40、および基台17に形成された配線を介して、コイル駆動手段44と電気的に接続される。コイル駆動手段44は、第2集積回路15Bによって実現される。また、第3保持枠体形成部35Cの長手方向中央部、および第4保持枠体形成部35の長手方向中央部には永久磁石47が設けられている。保持枠体20に永久磁石47を設けることによって、走査ミラー11に形成されたループ状のコイル43によって囲まれる領域を、第1方向Zの一方から他方に貫く静磁場が生じる。静磁場中に配置される走査ミラー11のループ状のコイル43に電流が流れると、ローレンツ力が生じる。このローレンツ力によって、走査ミラー11は、第2の軸線L2のまわりに角変位する。ローレンツ力の大きさは、ループ状のコイル43に流れる電流の量に依存する。ローレンツ力の向きは、ループ状のコイル43に流れる電流の向きに依存する。
コイル駆動手段44は、制御手段25から与えられる制御指令に基づいて、走査ミラー11のループ状のコイル43に流れる電流の量および電流の流れる向きを決定して、ループ状のコイル43に電流を供給する。駆動手段21は、走査ミラー11の角変位を制御する。ループ状のコイル43と、永久磁石と、コイル駆動手段44と、配線とを含んで、駆動手段21は実現される。
走査ミラー11の厚み方向一表面30の中心部には、予め定める反射率を有し、光を反射する第1反射ミラー50Aが形成されている。第1光源12は、走査ミラー11の第1方向Z一方側に設けられ、走査ミラー11の第1反射ミラー50Aに予め定める第1の波長λ1の光を出射する。第1発光素子22Aは、発光ダイオードおよび半導体レーザなどによって実現される。第1の波長λ1は、たとえば400nm〜700nmに選ばれる。制御手段25は、第1駆動手段23Aを制御する。第1駆動手段23Aは、制御手段25から与えられる制御指令に基づく光を、第1発光素子22Aから出射させる。駆動手段21によって、走査ミラー11の角変位を制御することによって、第1発光素子22Aから出射される光が、第1反射ミラー50Aによって予め定める方向に反射される。これによって、第1発光素子22Aから出射される光を、予め定める照射位置に照射することができる。駆動手段21が走査ミラー11の角変位を制御するためには、走査ミラー11が、第2の軸線まわりに、基準姿勢からどれだけ角変位しているのかを検出しなければならない。
以下、走査ミラー11の角変位を検出する機構について説明する。
図3は、光走査装置10の断面図である。図4は、図3の切断面線IV−IVから見た光走査装置10の断面図である。図5は、第1受光部14Aを模式化して示す断面図である。第2受光部14Bは、第1受光部14Aと同様の構造を有する。
第2発光素子22Bは、基台17の厚み方向一表面部26の第1の軸線L1上に設けられ、第1方向Zの他方から一方へ予め定める第2の波長λ2の光を出射する。第2発光素子22Bは、発光ダイオードおよび半導体レーザなどによって実現される。第2の波長λ2は、たとえば650nm〜900nmに選ばれる。走査ミラー11の厚み方向他表面31には、予め定める反射率を有し、第2発光素子22Bから出射される光を反射する第2反射ミラー50Bが形成されている。この第2反射ミラー50Bによって、第2発光素子22Bから出射される光は、基台17に向かって反射される。
第1受光部14Aは、第2発光素子22Bの、第3方向Yの一方側に設けられる。第2受光部14Bは、第2発光素子22Bの、第3方向Yの他方側に設けられる。第1受光部14Aと第2受光部14Bとは、第1の軸線L1および第2の軸線L2を含む仮想一平面に関して、面対称の構造を有する。第1および第2受光部14A,14Bは、位置検出素子(Position Sensitive Detectors:略称PSD)によって実現される。
第1および第2受光部14A,14Bは、シリコン材料から成る半導体層51と、半導体層51の第1方向Zの一表面53A上に形成される第1および第2電極端子52A,52Bと、半導体層51の第1方向Zの他表面53B上に形成される第3電極端子52Cとを含んで構成される。半導体層51は、N型半導体層54Aと、N型またはI型半導体層54Bと、P型半導体層54Cとを含んで構成される。N型半導体層54Aの第1方向Zの一表面55上に、N型またはI型半導体層54Bが形成される。あるいはI型半導体基板54Bの一表面55に例えばリンを拡散することによりN型半導体層54Aを形成する。N型またはI型半導体層54Bの第1方向Zの一表面57から例えば、ボロンを拡散しP型半導体層54Cを形成する。第1電極端子52Aは、第2方向Xに平行に延び、P型半導体層54Cの第1方向Zの一表面57上の、第3方向Yの一端部に形成される。第2電極端子52Bは、第2方向Xに平行に延び、P型半導体層54Cの第1方向Zの一表面57上の、第3方向Yの他端部に形成される。
半導体層51の第1方向Zの一表面に光が照射されると、第1電極端子52Aを通って流れる電流Ia、および第2電極端子52Bを通って流れる電流Ibが生じる。半導体層51の第1方向Zの一表面のうち、第2電極端子52Bよりも第1電極端子52A寄りの部分に光が照射された場合、第1電極端子52Aを通って流れる電流Iaは、第2電極端子52Bを通って流れる電流Ibより大きい。逆に、半導体層51の第1方向Zの一表面のうち、第1電極端子52Aよりも第2電極端子52B寄りの部分に光が照射された場合、第1電極端子52Aを通って流れる電流Iaは、第2電極端子52Bを通って流れる電流Ibよりも小さくなる。つまり、第1電極端子52Aを通って流れる電流Iaと、第2電極端子52Bを通って流れる電流Ibとの比から、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの受光領域が、第3方向Yのどの位置かを検出することができる。受光領域とは、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの第1方向一表面上のうち、光が照射されている領域を意味する。以上述べた構造を有するフォトダイオードを非分割型フォトダイオードと記載する。第1および第2電極端子52A,52Bを通って流れる電流は、信号出力手段24によって増幅され、制御手段25に電気信号として出力される。信号出力手段から制御手段25に出力される電気信号は、第1および第2受光部14A,14Bの第3方向Yのどの位置に光が照射されているかを示す位置情報を含む。
第1および第2受光部14A,14Bは、予め定める第1の波長λ1の光よりも、予め定める第2の波長λ2の光に対して高い受光感度を有する。第1および第2受光部14A,14Bの受光感度は、予め定める第3の波長λ3の光に対して最大となる。予め定める第3の波長λ3は、700nm〜900nmに選ばれ、より好ましくは予め定める第2の波長λ2と一致するように選ばれる。また第1および第2受光部14A,14Bは、第1の波長λ1の光を検出することができないほうがよい。
第2駆動手段23Bは、第2発光素子22Bに電力を供給し、第2発光素子22Bから光を出射させる。制御手段25は、第2駆動手段23Bを制御する。制御手段25は、第2駆動手段23Bを制御することによって第2発光素子22Bに供給する電力を制御し、第2発光素子22Bから出射される光の強度を制御する。
第2発光素子22Bから出射され、第2反射ミラー50Bによって反射される光を、たとえば第1受光部14Aが受光すると、第2反射ミラー50Bによって反射される光が、第1受光部14Aの第3方向Yのどの位置に当たったかを示す位置情報を含む電気信号が信号出力手段24から制御手段25に出力される。第2発光素子22Bから出射され、第2反射ミラー50Bによって反射される光の反射角は、位置情報から求めることができる。この反射角は、走査ミラー11の角変位量を表す情報を含んでいる。したがって、位置情報から走査ミラー11の基準位置からの角変位量を求めることができる。
制御手段25には、画像情報が与えられる。制御手段25は、与えられた画像情報に基づいて、第1駆動手段23Aに動作指令を出力する。制御手段25に画像情報が与えられると、第1駆動手段23Aを制御することによって、第1発光素子22Aから、与えられた画像情報に基づいて光を出射させる。また制御手段25は、コイル駆動手段44を制御することによって、位置情報および画像情報に基づいて、走査ミラー11のループ状のコイル43に流す電流の大きさとその向きを制御し、走査ミラー11の角変位量を制御する。走査ミラー11の角変位量を制御することによって、第1発光素子22Aから出射される光を、第1反射ミラー50Aによって予め定める方向に反射することができる。これによって、制御手段25に入力された画像情報が表す画像を、スクリーンに投影することができる。
本実施の形態の光走査装置10では、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、基台17の厚み方向一表面部26に設けられる。第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bのうち少なくともいずれか1つが走査ミラー11に設けられると、走査ミラー11の質量が大きくなり、走査ミラー11の変位を制御しにくくなるが、本発明では、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、走査ミラー11に設けないので、このような問題は生じない。また第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bが走査ミラー11に設けられる場合、走査ミラー11の温度が変化すると、その影響で第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの温度が変化するが、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、走査ミラー11に設けないので、走査ミラー11の温度が変化しても、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、走査ミラー11の温度変化の影響を受けにくい。したがって、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、温度変化しにくいので、発光特性および受光特性が温度に依存せず、これによって位置情報が、温度に依存しにくくなる。
また前述したように光走査装置10では、走査ミラー11の姿勢を示す位置情報を含む電気信号は、光を利用することによって生成している。第2発光素子22Bから出射される光は、第2発光素子22Bの周囲の電場または磁場によって進行方向が変わらない。したがって、光走査装置の配置される位置における電場または磁場に関係なく走査ミラー11の姿勢を示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。
したがって第1および第2受光部14A,14Bは、温度および電場または磁場の影響を受けることなく、精度の高い位置情報を含む電気信号を生成することができる。これによって、走査ミラー11の変位を高精度に制御することができ、第1光源12から出射される光を、精度良く照射位置に照射することができる。
また、第1発光素子22Aから出射される光の第1の波長λ1と、第2発光素子22Bから出射される光の第2の波長λ2とは、相違する。第1および第2受光部14A,14Bは、第1の波長λ1よりも、第2の波長λ2の光に対して、高い受光感度を有する。したがって、第1および第2受光部14A,14Bは、第1発光素子22Aから出射される光を検出しにくい。第1および第2受光部14A,14Bは、第2発光素子22Bから出射される光が当たる位置を示す位置情報を含む電気信号を生成する。この位置情報は、走査ミラー11の姿勢を示す。第1および第2受光部14A,14Bが第1発光素子22Aから出射された光を検出すると、正確な位置情報を含む電気信号を生成することができなくなる。本実施の形態の光走査装置10では、第1および第2受光部14A,14Bは、第1発光素子22Aから出射される光を検出しにくいので、走査ミラー11の姿勢をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。これによって、走査ミラー11の変位を高精度に制御することができ、第1発光素子22Aから出射される光を、精度良く照射位置に照射することができる。
本実施の形態の光走査装置10では、予め定める第1の波長λ1と予め定める第2の波長λ2とは、相違するが、予め定める第1の波長λ1と予め定める第2の波長λ2とは、同じであってもよい。
また、本実施の形態の光走査装置10では、永久磁石47は第3保持枠体形成部35Cおよび第4保持枠体形成部35に設けられるとしたけれども、永久磁石47は、走査ミラー11に形成されたループ状のコイル43によって囲まれる領域を、第1方向Zの一方から他方に貫く静磁場を生じさせる位置に設けられればよく、たとえば第1反射ミラー50Aから第2方向Xの一方および他方側にそれぞれ設けられてもよい。
また、本実施の形態の光走査装置10では、走査ミラー11に形成されたループ状のコイル43によって囲まれる領域を、第1方向Zの一方から他方に貫く静磁場を生じさせるものとして、永久磁石47を用いたが、静磁場を生じさせるものとして、電磁石を用いてもよい。
図6は、本発明の第2の実施の形態の光走査装置60の断面図である。図7は、第1受光部61Aを模式化して示す断面図である。第2受光部61Bは、第1受光部61Aと同様の構造を有する。
光走査装置60は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部61A、第2受光部61B、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。
第2の実施の形態の光走査装置60の第1受光部61Aおよび第2受光部61Bは、前述の光走査装置10の第1受光部14Aおよび第2受光部14Bとは異なる。第2の実施の形態の光走査装置60は、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第2の実施の形態の光走査装置60は、第1の実施の形態の光走査装置10と類似するので、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の効果は、第2の実施の形態の光走査装置60においても同様に得られる。
第1受光部61Aは、前述の第1の実施の形態の第1受光部14Aの配置位置と同じ位置に設けられる。第2受光部61Bは、前述の第1の実施の形態の第2受光部14Bの配置位置と同じ位置に設けられる。第1受光部61Aは、第1〜第9受光素子62A〜62Iを含んで構成される。第1〜第9受光素子62A〜62Iの各受光素子は、それぞれPINフォトダイオードから成る。第1受光部61Aは、第1〜第9受光素子62A〜62Iが、第1方向Zに垂直な予め定める仮想一平面上に、第3方向Yに平行に延びる3行と、第2方向Xに平行に延びる3列の3行3列のマトリックス状に等間隔に配置されて構成される。第1〜第9受光素子62A〜62Iの各受光素子は、それぞれPINフォトダイオードから成るので、各受光素子の受光面に光が照射されると、各受光素子が受光した光量に応じて、各受光素子の電極を通して電流が流れる。各受光素子の電極を通して流れる電流から、光が照射されている受光領域が、第1および第2受光部61A,61Bの第1方向Z一表面上のどの位置かを検出することができる。各受光素子の電極を通して流れる電流は、信号出力手段24において増幅され、制御手段25に電気信号として出力される。信号出力手段24から制御手段25に出力される電気信号は、第1および第2受光部61A,61Bの第1方向Z一表面上のどの位置に光が照射されているかを示す位置情報を表す。以上述べた構造を有するフォトダイオードを分割型フォトダイオードと記載する。第2受光部61Bは、第1受光部61Aと同様の構造を有し、9個のPINフォトダイオードから成る分割型フォトダイオードである。第1方向Z一方から見て、第2発光素子22Bは、第1受光部61Aの第1方向Zの一表面の対角線の交わる点と、第2受光部61Bの第1方向Zの一表面の対角線の交わる点とを結ぶ線分の中心に設けられる。
第1および第2受光部61Bは、受光素子をそれぞれ9つ含んで構成され、各受光素子が受光する光の光量を検出するという簡単な構成によって、走査ミラー11の姿勢をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。この位置情報に基づいて第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射されるように、走査ミラー11を変位させるので、第1光源12から出射される光を、さらに精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
分割型フォトダイオードを構成するPINフォトダイオードの数は、9個に限らず、その数が多いほど走査ミラー11の変位をより精度良く表す位置情報を含む電気信号を生成することができる。また、分割型フォトダイオードを構成するPINフォトダイオードは、マトリックス状に配置される場合に限らず、一列に配置されてもよい。
図8、図9および図10は、本発明の第3の実施の形態の光走査装置64の断面図である。
光走査装置64は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、受光部65、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。第3の実施の形態の光走査装置64は、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第3の実施の形態の光走査装置64は、第1の実施の形態の光走査装置10と類似するので、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の効果は、本実施の形態の光走査装置10においても同様に得られる。
第2発光素子22Bは、基台17の溝部66に設けられる。溝部66は、第1の軸線L1から第3方向Yの予め定める一方側に形成される。溝部66は、基台17をKOHなどのエッチング液によって異方性エッチングをすることによって形成される。第2発光素子22Bは、走査ミラー11の厚み方向他表面31に向かって光を照射する。第2発光素子22Bから出射される光は、第2発光素子22Bを通り、第2方向Xに垂直な仮想一平面上を進む。第2発光素子22Bから出射される光は、走査ミラー11の厚み方向他表面31上の、第2発光素子22Bを通って第1方向Zに平行に延びる軸線から第3方向Y他方側に当たる。つまり、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、走査ミラー11の厚み方向他表面31の法線方向と、第2発光素子22Bから出射される光の出射方向との成す角は、鋭角となる。換言すると、第2発光素子22Bから出射される光は、走査ミラー11の厚み方向他表面31に斜めに入射する。
受光部65は、第2発光素子22Bから第3方向Y他方側の基台17の厚み方向一表面部26に設けられる。受光部65は、前述の非分割型フォトダイオードから成る。受光部65および信号出力手段24は、光が照射される受光領域が、第3方向Yのどの位置かを示す位置情報を含む電気信号を制御手段25に出力する。
第2発光素子22Bから出射される光は、走査ミラー11の反射面に斜めに入射して反射され、受光部65に入射する。受光部65の光が照射される受光領域が第3方向Yのどの位置かを示す位置情報を含む電気信号を、受光部65および信号出力手段24が生成することができる。第2発光素子22Bから出射され、第2反射ミラー50Bによって反射される光の反射角は、位置情報から求めることができる。この反射角は、走査ミラー11の角変位量を表す情報を含んでいる。したがって、位置情報から走査ミラー11の基準位置からの角変位量を求めることができる。また、第2発光素子22Bから出射される光は、第2反射ミラー50Bに斜めに入射する。したがって、第2反射ミラー50Bによって反射される光の進行方向も第2反射ミラー50Bの法線方向に方向に対して鋭角となる。第2発光素子22Bから出射される光が、第2反射ミラー50Bに斜めに入射して反射される場合、第2発光素子22Bから出射される光が第2反射ミラー50Bに垂直に入射する場合に比べて、第2発光素子22Bから出射され、第2反射ミラー50Bに反射された位置から、受光部65の受光領域に達するまでに辿る光の距離、すなわち光路が長くなる。第2発光素子22Bから出射され、受光領域に至るまでに光が辿る光路が長くなると、走査ミラー11の姿勢が変化し、第2反射ミラー50Bによって反射される光の進行方向が変化したときに、光が照射される受光領域の位置は、大きく変化する。つまり、走査ミラー11の姿勢が変位する前後における、受光領域において反射光が照射される位置の変位量が大きくなる。これによって、走査ミラー11の微小な変位に対しても、光が照射される受光領域の位置が大きく変化するので、位置情報は、走査ミラー11の姿勢を精度良く示す。したがって、走査ミラー11の姿勢を精度良く検出することができる。
この位置情報に基づいて第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射されるように、走査ミラー11を変位させるので、第1光源12から出射される光を、さらに精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
また、第2発光素子22Bから出射される光は、第2発光素子22Bから第3方向Y他方側に向かう。これによって、第2発光素子22Bから出射される光が、第2発光素子22Bの第3方向Y一方側から漏れることはない。第2発光素子22Bから出射される光が、人の目に入る危険性のある装置では、光が装置から漏れないようにする必要があるが、本実施の形態の光走査装置64では、第2発光素子22Bの第3方向Y一方側に、第2発光素子22Bから出射される光が漏れないように対策をとる必要がない。
本実施の形態において、第2発光素子22Bは、溝部66に設けられるので、第2発光素子22Bを設けるときの位置決が容易となる。
本発明の実施の形態において、受光部65は、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、受光部65は、分割型フォトダイオードから成ってもよい。受光部65が分割型フォトダイオードから成ることによって、第2発光素子22Bから出射され、受光部65の受光面に達する光の、受光領域の位置をより精度良く検出することができる。したがって、走査ミラー11の角変位をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。この位置情報に基づいて走査ミラー11の姿勢を制御するで、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置により精度良く照射することができる。
図11は、本発明の第4の実施の形態の光走査装置67の断面図である。光走査装置67は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、受光部65、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20、反射部59および駆動手段21を含んで構成される。
第4の実施の形態の光走査装置67は、第3の実施の形態の光走査装置64と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第4の実施の形態の光走査装置67は、第3の実施の形態の光走査装置64と類似するので、第3の実施の形態の光走査装置64と同様の効果は、本実施の形態の光走査装置67においても同様に得られる。
第1集積回路15A、第2発光素子22B、反射部59、および受光部65は、第3方向Y一方から他方に、それぞれこの順に基台17の厚み方向一表面部26に設けられる。第2発光素子22Bは、基台17の溝部66に設けられる。反射部59の第1方向Z一表面上には、予め定める反射率を有する第3反射ミラー50Cが形成されている。
第2発光素子22Bから出射した光は、第2反射ミラー50Bによって反射される。第2反射ミラーによって反射された光は、第3反射ミラー50Cによって反射される。第3反射ミラー50Cによって反射された光は、再度第2反射ミラー50Bに反射され、受光部65に至る。
受光部65は、前述の非分割型フォトダイオードから成る。受光部65および信号出力手段24は、光が照射される受光領域が第3方向Yのどの位置かを示す位置情報を含む電気信号を制御手段25に出力する。
光が照射される受光領域が第3方向Yのどの位置かを示す位置情報から、第2発光素子22Bから出射される光が、第2反射ミラー50Bに最初に反射される反射角および第2反射ミラー50Bに再度反射される反射角を求めることができる。反射角は、走査ミラー11の角変位の情報を表す。したがって、位置情報は、走査ミラー11の角変位量を表す。また、第2発光素子22Bから出射される光は、第2反射ミラー50B、第3反射ミラー50C、および第2反射ミラー50Bによって3回反射される。したがって、第2反射ミラー50Bによって1回反射された光を受光部65によって検出する場合に比べて、3回反射された光を受光部65によって検出する場合、第2発光素子22Bから出射される光が、第2発光素子22Bから受光部65に至るまでに辿る光路が長くなる。第2発光素子22Bから出射され、受光部65に至るまでに光が辿る光路が長くなると、走査ミラー11の姿勢が変化し、第2反射ミラー50Bによって反射される光の進行方向が変化したときに、光が照射される受光領域の位置が、大きく変化する。つまり、走査ミラー11の姿勢が変位する前後における、光が照射される受光領域の位置の変位量が大きくなる。これによって、走査ミラー11の微小な変位に対しても、光が照射される受光領域の位置が大きく変化するので、位置情報は、走査ミラー11の姿勢を精度良く示す。したがって、走査ミラー11の姿勢を精度良く検出することができる。
この位置情報に基づいて第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射されるように、走査ミラー11を変位させるので、第1光源12から出射される光を、さらに精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
本実施の形態の光走査装置67では、第3反射ミラー50Cを利用することによって、第2発光素子22Bから出射され、受光部65に達するまでに光が辿る距離を長くすることができる。したがって、走査ミラー11の厚み方向他表面31と基台17の厚み方向一表面32との間の空間をより効率的に利用することができる。これによって、光走査装置10をより小型化することができる。
本発明の実施の形態の光走査装置67は、第1発光素子22Bから出射された光が、受光部65に達するまでに3回反射される構成を有するとしたけれども、光が反射される回数は、3回に限らず、4回以上反射された後に受光部65に達する構成にしてもよい。
本発明の実施の形態において、受光部65は、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、受光部65は、分割型フォトダイオードから成ってもよい。受光部65が分割型フォトダイオードから成ることによって、第2発光素子22Bから出射され、受光部65の受光面に達する光の、受光領域の位置をより精度良く検出することができる。したがって、走査ミラー11の角変位をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。この位置情報に基づいて走査ミラー11の姿勢を制御するで、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置により精度良く照射することができる。
図12および図13図は、本発明の第5の実施の形態の光走査装置70の断面図である。図14は、図12の切断面線XIV−XIVから見た光走査装置70の断面図である。
光走査装置70は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。
第5の実施の形態の光走査装置70は、前述の第1の実施の形態の光走査装置10と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第5の実施の形態の光走査装置70は、第1の実施の形態の光走査装置10と類似するので、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の効果は、本実施の形態の光走査装置10においても同様に得られる。
走査ミラー11の厚み方向他表面31上には、第1の軸線L1を通り、走査ミラー11の第2方向X一端から他端に渡って延びる三角柱形状の反射用突起部71が形成されている。反射用突起部71の底面は、第2方向Xに垂直である。反射用突起部71を第2方向Xに垂直な仮想一平面で切ったときの断面は、走査ミラー11から基台17の方向を頂点とする二等辺三角形の形状を有する。反射用突起部71の第3方向Yの一方側の側面を第4反射ミラー50Dと記載し、反射用突起部71の第3方向Yの他方側の側面を第5反射ミラー50Eと記載する。第4および第5反射ミラー50D,50Eは、予め定める反射率を有し、光を反射する。
第2発光素子22Bは、第1方向Z一方に光を出射する。つまり、第2発光素子22Bは、反射用突起部71に光を照射する。第2発光素子22Bから出射される光は、予め定める放射角を有する。したがって、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、第2発光素子22Bから出射される光は、第4反射ミラー50Dおよび第5反射ミラー50Eに入射し、第4反射ミラー50Dおよび第5反射ミラー50Eによって反射され、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bに達する。走査ミラー11が基準姿勢にあるときは、第1受光部14Aによって検出される光の光量と、第2受光部14Bによって検出される光の光量とは、同じである。また、第2発光素子22Bから出射される光は、第4反射ミラー50Dおよび第5反射ミラー50Eに斜めに入射する。したがって、走査ミラー11に反射用突起部71がなく、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、第2発光素子22Bから出射される光が走査ミラー11の厚み方向他表面31に垂直に入射する場合に比べて、第2発光素子22Bから出射される光が、第4反射ミラー50Dおよび第5反射ミラー50Eに斜めに入射する場合、第2発光素子22Bから第1受光部14Aまたは第2受光部14Bに達するまでに辿る光の距離が長くなる。したがって、第2発光素子22Bから出射される光が、第4反射ミラー50Dおよび第5反射ミラー50Eに斜めに入射する場合、走査ミラー11が角変位することによって、第1受光部14Aまたは第2受光部14Bに照射される光の、受光領域の位置の変化する量が大きくなる。したがって、第1受光部14Aまたは第2受光部14Bは、走査ミラー11の角変位をより精度良く検出することができる。
また、走査ミラー11が反射用突起部71を有するので、走査ミラー11が基準姿勢にあるときでも、反射用突起部71によって反射される光は、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの両受光部に反射される。つまり、走査ミラー11の角変位を表す情報は、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの両方によって検出される。第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの両受光部によって走査ミラー11の角変位を検出するので、走査ミラー11の角変位をより精度良く検出することができる。
この位置情報に基づいて第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射されるように、走査ミラー11を変位させるので、第1光源12から出射される光を、さらに精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
本発明の実施の形態において、第1および第2受光部14A,14Bは、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、第1および第2受光部14A,14Bは、分割型フォトダイオードから成ってもよい。第1および第2受光部14A,14Bが分割型フォトダイオードから成ることによって、第2発光素子22Bから出射され、第1および第2受光部14A,14Bの受光面に達する光の、受光領域の位置をより精度良く検出することができる。したがって、走査ミラー11の角変位をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。この位置情報に基づいて走査ミラー11の姿勢を制御するで、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置により精度良く照射することができる。
図15および図16は、本発明の第6の実施の形態の光走査装置72の断面図である。
光走査装置72は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14C、第4受光部14D、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、第1保持枠体73、第2保持枠体74、および駆動手段21を含んで構成される。
第6の実施の形態の光走査装置72は、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第6の実施の形態の光走査装置72は、第1の実施の形態の光走査装置10と類似するので、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の効果は、本実施の形態の光走査装置72においても同様に得られる。
基台17の厚み方向一表面部26には、第2発光素子22B、第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14C、第4受光部14D、第1集積回路15A、および第2集積回路15Bが配置される。基台17の厚み方向一表面部26には、予め定める配線が形成されている。前記配線は、第1〜第6配線27A,27B,27C,27D,27E,27Fを含む。第2発光素子22Bと第1集積回路15Aとは、第1配線27Aを介して電気的に接続される。第1受光部14Aと第1集積回路15Aとは、第2配線27Bを介して電気的に接続される。第2受光部14Bと第1集積回路15Aとは、第3配線27Cを介して電気的に接続される。第3受光部14Cと第1集積回路15Aとは、第5配線27Eを介して電気的に接続される。第4受光部14Dと第1集積回路15Aとは、第6配線27Fを介して電気的に接続される。第1集積回路15Aと第2集積回路15Bとは、第4配線27Dを介して電気的に接続される。
走査ミラー11は、板状体によって形成され、略直方体形状を有する。走査ミラー11は、走査ミラー11の中心を通り、走査ミラー11の長手方向に延びる第3の軸線L3のまわりに角変位可能に第1保持枠体73に支持される。第1保持枠体73は、第2の軸線L2のまわりに角変位可能に第2保持枠体74に支持される。第3の軸線L3は、第1の軸線L1および第2の軸線L2と走査ミラー11の中心において直交する。
第2保持枠体74は、前述の第1の実施の形態の光走査装置10の保持枠体20と同様の構成を有する。
第1保持枠体73には、予め定める配線が形成されている。第1保持枠体73は、枠体75と、第3連結部34Cおよび第4連結部34Dとを含んで構成される。第1保持枠体73は、この第1保持枠体73の厚み方向が第1方向Zに一致するように設けられる。第1保持枠体73の厚み方向とは、枠体75の中心軸の延びる方向である。第3連結部34Cは、第3の軸線L3を通り、枠体75の走査ミラー11に臨む第3方向一方側の内周面から突出する。第4連結部34Dは、第3の軸線L3を通り、枠体75の走査ミラーに臨む第3方向Z他方側の内周面から突出する。走査ミラー11は、第3連結部34Cおよび第4連結部34Dにそれぞれ接続され、これら第3連結部34Cおよび第4連結部34Dを介して枠体75と物理的に接続される。
走査ミラー11の周縁部77には、ループ状の第1コイル78Aが形成されており、この第1コイル78Aの一端および他端は、第1保持枠体73、第2保持枠体74、接続部40、および基台17に形成された配線を介して、コイル駆動手段44と電気的に接続される。第1保持枠体73の周縁部79には、ループ状の第2コイル78Bが形成されており、この第2コイル78Bの一端および他端は、第2保持枠体74、接続部40、および基台17に形成された配線を介して、コイル駆動手段44と電気的に接続される。
第2保持枠体74には前述の第1の実施の形態の光走査装置10と同様に、永久磁石47が設けられている。永久磁石47を設けることによって、第1および第2コイル78A,78Bによって囲まれる領域を、第1方向Zの一方から他方に貫く静磁場が生じる。静磁場中に配置される第1および第2コイル78A,78Bに電流が流れると、ローレンツ力が生じる。このローレンツ力によって、走査ミラー11は、第2の軸線L2および第3の軸線L3まわりに角変位する。ローレンツ力の大きさは、第1および第2コイル78A,78Bに流れる電流の量に依存する。ローレンツ力の向きは、第1および第2コイル78A,78Bに流れる電流の向きに依存する。これによって、駆動手段21は、第2の軸線L2および第3の軸線L3のまわりに角変位する走査ミラー11の角変位を制御する。
走査ミラー11の厚み方向一表面30の中心部には、光を反射する第1反射ミラー50Aが形成されている。第1光源12は、走査ミラー11の第1方向Z一方側に設けられ、走査ミラー11の第1反射ミラー50Aに光を出射する。制御手段25は、第1駆動手段23Aを制御する。第1駆動手段23Aは、制御手段25から与えられる制御指令に基づく光を、第1発光素子22Aから出射させる。駆動手段21によって、走査ミラー11の角変位を制御することによって、第1発光素子22Aから出射される光が、第1反射ミラー50Aによって予め定める方向に反射される。これによって、第1発光素子22Aから出射される光を、予め定める照射位置に照射することができる。
駆動手段21が走査ミラー11の角変位を制御するためには、走査ミラー11が、第2の軸線L2および第3の軸線L3まわりに、基準姿勢からどれだけ角変位したかを検出しなければならない。
以下、走査ミラー11の角変位を検出する機構について説明する。
第2発光素子22Bは、基台17の厚み方向一表面部26の第1の軸線L1上に設けられる。第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cおよび第4受光部14Dは、非分割型フォトダイオードから成る。第1受光部14Aは、第2発光素子22Bの第3方向Yの一方側に配置される。第2受光部14Bは、第2発光素子22Bの第3方向Yの他方側に配置される。第3受光部14Cは、第2発光素子22Bの第2方向Xの一方側に配置される。第4受光部14Dは、第2発光素子22Bの第2方向Xの他方側に配置される。第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、第3方向Yのどの位置に光が照射される受光領域があるかを検出することができるように配置される。第3受光部14Cおよび第4受光部14Dは、第2方向Xのどの位置に光が照射される受光領域があるかを検出することができるように配置される。
第1の軸線L1を通る、走査ミラー11の厚み方向他表面部には、四角錘形状の反射用突起部80が形成されている。反射用突起部80の側面は、二等辺三角形形状を有する。反射用突起部80の底面の各辺は、第2方向Xまたは第3方向Yに平行に延びる。第2発光素子22Bは、反射用突起部80の頂点に向かって光を照射する。反射用突起部80の各側面は、予め定める反射率を有し、第2発光素子22Bから照射される光を反射する。
第2発光素子22Bから出射する光は、反射用突起部80の側面によって反射され、走査ミラー11の角変位量に応じて第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cまたは第4受光部14Dの受光面に至る。反射された光が照射される受光領域の位置を示す位置情報を含む電気信号を、第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cまたは第4受光部14Dと信号出力手段24とによって生成することができる。第2発光素子22Bから出射され、反射用突起部80によって反射される光の反射角は、位置情報から求めることができる。この反射角は、走査ミラー11の角変位量を表す情報を含んでいる。したがって、位置情報から走査ミラー11の基準位置からの第2および第3の軸線まわりの角変位量を求めることができる。また、第2発光素子22Bから出射される光は、反射用突起部80に斜めに入射する。したがって、走査ミラー11に反射用突起部80がなく、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、第2発光素子22Bから出射される光が走査ミラー11の厚み方向他表面31に垂直に入射する場合に比べて、第2発光素子22Bから出射される光が、反射用突起部80に斜めに入射する場合、第2発光素子22Bから第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cまたは第4受光部14Dに達するまでに辿る光の距離が長くなる。したがって、第2発光素子22Bから出射される光が、反射用突起部80に斜めに入射する場合、走査ミラー11が角変位することによって、第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cまたは第4受光部14Dに照射される光の、受光領域の位置の変化する量が大きくなる。したがって、走査ミラー11の角変位をより精度良く検出することができる。
制御手段25は、走査ミラー11の位置情報に基づいて、第1および第2コイル78A,78Bに流す電流とその向きを制御し、第1の軸線L1および第2の軸線L2のまわりの、走査ミラー11の角変位量を制御する。走査ミラー11の角変位量を制御することによって、第1光源12から出射される光を、第1反射ミラー50Aによって予め定める方向に反射することができる。これによって、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射することができる。
本発明の実施の形態において、第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cおよび第4受光部14Dは、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cおよび第4受光部14Dは、分割型フォトダイオードから成ってもよい。第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cおよび第4受光部14Dが分割型フォトダイオードから成ることによって、第2発光素子22Bから出射され、第1受光部14A、第2受光部14B、第3受光部14Cおよび第4受光部14Dの受光面に達する光の、受光領域の位置をより精度良く検出することができる。したがって、走査ミラー11の角変位をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。この位置情報に基づいて走査ミラー11の姿勢を制御するで、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置により精度良く照射することができる。
図17は、本発明の第7の実施の形態の光走査装置81の断面図である。
光走査装置81は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、受光部82、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、第1保持枠体73、第2保持枠体74、および駆動手段21を含んで構成される。
第7の実施の形態の光走査装置81は、前述の第6の実施の形態の光走査装置72と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第7の実施の形態の光走査装置81は、第6の実施の形態の光走査装置72と類似するので、第6の実施の形態の光走査装置72と同様の効果は、本実施の形態の光走査装置81においても同様に得られる。
受光部82は、基台17の厚み方向一表面部26に設けられる。受光部82は、2次元位置検出用PSDであって、非分割型フォトダイオードから成る。受光部82は、第1方向Z一方から見たときに、第2発光素子22Bを外囲するように、基台17の厚み方向一表面部26に設けられる。受光部82は、基台17に予め形成された配線を介して第1集積回路15Aと電気的に接続される。
第2発光素子22Bから出射する光は、反射用突起部80によって反射され、受光部82の受光面に至る。受光部82は、2次元位置検出用PSDから成るので、反射光が照射される受光領域の位置を示す位置情報を含む電気信号を、受光部82および出力手段24によって生成することができる。第2発光素子22Bから出射され、反射用突起部80によって反射される光の反射角は、位置情報から求めることができる。この反射角は、走査ミラー11の角変位量を表す情報を含んでいる。したがって、位置情報から走査ミラー11の基準位置からの第2および第3の軸線まわりの角変位量を求めることができる。
制御手段25は、走査ミラー11の位置情報に基づいて、第1および第2コイル78A,78Bに流す電流とその向きを制御し、第1の軸線L1および第2の軸線L2のまわりの、走査ミラー11の角変位量を制御する。走査ミラー11の角変位量を制御することによって、第1光源12から出射される光を、第1反射ミラー50Aによって予め定める方向に反射することができる。これによって、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射することができる。
本発明の実施の形態において、受光部82は、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、受光部82は、分割型フォトダイオードから成ってもよい。受光部82が分割型フォトダイオードから成ることによって、第2発光素子22Bから出射され、受光部82の受光面に達する光の、受光領域の位置をより精度良く検出することができる。したがって、走査ミラー11の角変位をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。この位置情報に基づいて走査ミラー11の姿勢を制御するで、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置により精度良く照射することができる。
本発明の実施の形態において、受光部82は、第1方向Z一方から見たときに、第2発光素子22Bを外囲するように、基台17の厚み方向一表面部26に設けられるとしたけれども、受光部82の第1方向Z一表面上に第2発光素子22Bを設けてもよい。第2発光素子22Bを受光部82の第1方向Z一表面上に設けることによって、第1方向Z一方から見て第2発光素子22Bの近傍に反射される光も検出することができる。これによって、走査ミラー11の角変位を検出することができる範囲が拡大する。
図18は、本発明の第8の実施の形態の光走査装置83の平面図である。図19は、図18の切断面線XIX−XIXから見た光走査装置83の断面図である。
光走査装置83は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。第8の実施の形態の光走査装置83は、前述の第1の実施の形態の光走査装置10の構成と同様であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第8の実施の形態の光走査装置83は、第1の実施の形態の光走査装置10と類似するので、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の効果は、第8の実施の形態の光走査装置83においても同様に得られる。
第2光源13は、第2発光素子84A、第3発光素子84B、および第2駆動手段23Bを含んで構成される。第2発光素子84Aは、走査ミラー11の長手方向一端部85に設けられる。第3発光素子84Bは、走査ミラー11の長手方向他端部86に設けられる。第1受光部14Aは、第3保持枠体形成部35Cの、第2発光素子84Aに対向する一側面部45に設けられる。第2受光部14Bは、第4保持枠体形成部35Dの、第3発光素子84Bに対向する一側面部46に設けられる。第1集積回路15Aは、保持枠体20の第1方向Zの一表面部87に設けられる。第1受光部14Aおよび第2受光部14Bと第1集積回路15Aとは、走査ミラー11および保持枠体20に予め形成された配線を介して電気的に接続される。第2発光素子84Aおよび第3発光素子84Bと第1集積回路15Aとは、走査ミラー11および保持枠体20に予め形成された配線を介して電気的に接続される。第1集積回路15Aと第2集積回路15Bとは、保持枠体20、接続部40、および基台17に予め形成された配線を介して電気的に接続される。
第2発光素子84Aは、第3方向Yの他方から一方に向かって光を出射する。第2発光素子84Aは、第1受光部14Aの受光領域に光を照射する。第3発光素子84Bは、第3方向Yの一方から他方に向かって光を出射する。第3発光素子84Bは、第2受光部14Bの受光領域に光を照射する。
第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、非分割型フォトダイオードから成る。また、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、各受光面の第1方向Zのどの位置に光が当たっているかを検出することができるように設けられる。
走査ミラー11が、第2の軸線のまわりに角変位する場合、第2および第3発光素子84A,84Bも第2の軸線のまわりに角変位する。このとき、第1および第2受光部14A,14Bの光が照射される受光領域の位置が、変位する。第1および第2受光部14A,14Bは、光が照射される受光領域の位置を検出することができるので、第1および第2受光部14A,14Bの光が照射される受光領域の位置の変化を検出することができる。この第1および第2受光部14A,14Bの光が照射される受光領域の位置を表す位置情報を含む電気信号を、第1受光部14A、第2受光部14Bおよび信号出力手段24によって生成することができる。この位置情報から、走査ミラー11の角変位量を求めることができる。
本実施の形態の光走査装置83では、第2光源13は、第2および第3発光素子84A、84Bを含んで構成されるとしたけれども、第2光源を構成する発光素子は、2個に限らず、1個または3個以上であってもよい。
本実施の形態の光走査装置83では、第2発光素子84Aは、走査ミラー11の長手方向一端部85に設けられ、第3発光素子84Bは、走査ミラー11の長手方向他端部86に設けられる。つまり、第2の軸線L2から離反する走査ミラー11の端部に設けられる。第2の軸線L2から離反する端部ほど、走査ミラー11が第2の軸線L2のまわりに角変位したときに、変位する量が大きくなる。第2発光素子84Aおよび第3発光素子84Bが第2の軸線L2から離反する走査ミラー11の端部に設けられる場合、走査ミラー11が角変位すると、第2発光素子84Aと第1受光部14Aとの相対位置、および第3発光素子84Bと第2受光部14Bとの相対位置が大きく変化する。これによって、第2発光素子84Aおよび第3発光素子84Bが第2の軸線L2から離反する走査ミラー11の端部に設けられる場合、走査ミラー11が角変位すると、第1受光部14Aの光の当たる位置、および第2受光部14Bの光の当たる位置が大きく変化する。したがって、走査ミラー11の角変位をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。
制御手段25は、走査ミラー11の位置情報に基づいて、走査ミラー11のループ状のコイル43に流す電流とその向きを制御し、走査ミラー11の角変位量を制御する。走査ミラー11の角変位量を制御することによって、第1光源12から出射される光を、第1反射ミラー50Aによって予め定める方向に反射することができる。より精度の高い走査ミラー11の角変位を示す位置情報に基づいて走査ミラー11の姿勢を制御するで、第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置により精度良く照射することができる。
本発明の実施の形態において、第1および第2受光部14A,14Bは、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、第1および第2受光部14A,14Bは、分割型フォトダイオードから成ってもよい。
本発明の実施の形態において、第2および第3発光素子84A,84Bは、走査ミラー11に設けられ、第1および第2受光部14A,14Bは、保持枠体20に設けられるとしたけれども、第2発光素子84Aが設けられる位置に第1受光部14Aを設け、逆に第1受光部14Aが設けられる位置に第2発光素子84Aを設け、第3発光素子84Bが設けられる位置に第2受光部14Bを設け、逆に第2受光部14Bが設けられる位置に第3発光素子84Bを設けてもよい。この場合、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、走査ミラー11の長手方向一端部および他端部にそれぞれ配置される。これによって、第1光源12から出射され、第1反射ミラー50Aによって反射される光が第1受光部14Aまたは第2受光部14Bに入射する可能性が低くなる。
各受光部が第1光源12から出射される光を検出すると、走査ミラー11の角変位量を正確に検出することができなくなるおそれがあるが、本発明では、第1光源12から出射される光を各受光部が受光する可能性が低くなるので、走査ミラー11の角変位量をより正確に示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。
図20は、本発明の第9の実施の形態の光走査装置90の平面図である。図21は、図20の切断面線XXI−XXIから見た光走査装置90の断面図である。
光走査装置90は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。第9の実施の形態の光走査装置90は、前述の第8の実施の形態の光走査装置83の構成と同様であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第9の実施の形態の光走査装置90は、第8の実施の形態の光走査装置83と類似するので、第8の実施の形態の光走査装置83と同様の効果は、第9の実施の形態の光走査装置90においても同様に得られる。
第2光源13は、第2発光素子84A、第3発光素子84B、および第2駆動手段23Bを含んで構成される。第2発光素子84Aは、走査ミラー11の第2方向Xの一方側の側面部91の、第2の軸線L2から第3方向Yの他方側に設けられる。第3発光素子84Bは、走査ミラー11の第2方向Xの他方側の側面部92の、第2の軸線L2から第3方向Yの一方側に設けられる。第1受光部14Aは、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、第2発光素子84Aに対向する第1保持枠体形成部35Aの側面部93に設けられる。第2発光素子84Aは、第2方向Xの他方から一方に向かって光を出射し、第1受光部14Aに光を照射する。第2受光部14Bは、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、第3発光素子84Bに対向する第2保持枠体形成部35Bの側面部92に設けられる。第3発光素子84Bは、第2方向Xの一方から他方に向かって光を出射し、第2受光部14Bに光を照射する。
第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、非分割型フォトダイオードから成る。第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、光が照射される受光領域が、第1方向Zのどの位置かを検出することができるように設けられる。走査ミラー11が第2の軸線L2のまわりに角変位すると、第2発光素子84Aおよび第3発光素子84Bも第2の軸線L2のまわりに角変位する。したがって、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの各受光面に照射される光の位置が変化する。つまり、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bの各受光面の第1方向のどの位置に光が当たっているかを検出することによって、走査ミラー11の角変位量を検出することができる。この第1および第2受光部14A,14Bの光が照射される受光領域の位置を表す位置情報を含む電気信号を、第1受光部14A、第2受光部14Bおよび信号出力手段24によって生成することができる。この位置情報から、走査ミラー11の角変位量を求めることができる。
本実施の形態の光走査装置90では、第1受光部14Aは、第2発光素子84Aに対向する第1保持枠体形成部35Aの側面部93に設けられ、第2受光部14Bは、第3発光素子84Bに対向する第2保持枠体形成部35Bの側面部94に設けられる。したがって、第1受光部14Aと第2発光素子84Aとの間の距離、および第2受光部14Bと第3発光素子84Bとの間の距離は、近接してもよい。これによって光走査装置90の小型化を実現することができる。
本発明の実施の形態において、第1および第2受光部14A,14Bは、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、第1および第2受光部14A,14Bは、分割型フォトダイオードから成ってもよい。
本発明の実施の形態において、第2および第3発光素子84A,84Bは、走査ミラー11に設けられ、第1および第2受光部14A,14Bは、保持枠体20に設けられるとしたけれども、第2発光素子84Aが設けられる位置に第1受光部14Aを設け、逆に第1受光部14Aが設けられる位置に第2発光素子84Aを設け、第3発光素子84Bが設けられる位置に第2受光部14Bを設け、逆に第2受光部14Bが設けられる位置に第3発光素子84Bを設けてもよい。この場合、第1光源12は、第1反射ミラー50Aに向かって光を出射するので、第1光源12から出射される光が第1受光部14Aおよび第2受光部14Bに入射する可能性が低くなる。
各受光部が第1光源12から出射される光を検出すると、走査ミラー11の角変位量を正確に検出することができなくなるおそれがあるが、本発明では、第1光源12から出射される光を各受光部が受光する可能性が低くなるので、走査ミラー11の角変位量をより正確に示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。
図22は本発明の第10の実施の形態の光走査装置95の平面図である。
光走査装置95は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、位置検出用受光手段、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。第10の実施の形態の光走査装置95は、前述の第9の実施の形態の光走査装置90の構成と同様であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第10の実施の形態の光走査装置95は、第9の実施の形態の光走査装置90と類似するので、第9の実施の形態の光走査装置90と同様の効果は、第10の実施の形態の光走査装置95においても同様に得られる。
位置検出用受光手段は、第1〜第8受光部96A〜96Hおよび信号出力手段24を含んで構成される。第1〜第8受光部96A〜96Hは、分割型フォトダイオードから成る。
第2光源13は、第2〜第9発光素子97A〜97Hおよび第2駆動手段23Bを含んで構成される。
第2〜第5発光素子97A,97B,97C,97Dは、走査ミラー11の第2方向Xの一方側の側面部91の、第2の軸線L2から第3方向Yの他方側に一定の間隔をあけて設けられる。第6〜第9発光素子97E,97F,97G,97Hは、走査ミラー11の第2方向Xの他方側の側面部92の、第2の軸線L2から第3方向Yの一方側に一定の間隔をあけて設けられる。第1〜第4受光部96A,96B,96C,96Dは、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、第2〜第5発光素子97A,97B,97C,97Dに対向する第1保持枠体形成部35Aの側面部93に設けられる。第2〜第5発光素子97A,97B,97C,97Dは、第2方向Xの他方から一方に向かって光を出射し、第1〜第4受光部96A,96B,96C,96Dのそれぞれに光を照射する。たとえば、第2発光素子97Aは、第1受光部96Aに向かって光を出射する。第5〜第8受光部96E,96F,96G,96Hは、走査ミラー11が基準姿勢にあるときに、第6〜第9発光素子97E,97F,97G,97Hに対向する第2保持枠体形成部35Bの側面部92に設けられる。第6〜第9発光素子97E,97F,97G,97Hは、第2方向Xの一方から他方に向かって光を出射し、第5〜第8受光部96E,96F,96G,96Hのそれぞれに光を照射する。たとえば第6発光素子97Eは、第5受光部96Eに向かって光を出射する。
第1〜第8受光部96A〜96Hは、支持体20の予め形成された配線を介して第1集積回路15Aと電気的に接続される。第2〜第9発光素子97A〜97Hは、走査ミラー11および支持体20の予め形成された配線を介して第1集積回路15Aと電気的に接続される。
第1〜第8受光部96A〜96Hは、光が照射される受光領域が第1方向Zのどの位置かを検出することができるように設けられる。走査ミラー11が第2の軸線L2のまわりに角変位すると、第2〜第9発光素子97A〜97Hも第2の軸線L2のまわりに角変位する。したがって、第1〜第8受光部96A〜96Hの各受光面に照射される光の位置が変化する。つまり、第1〜第8受光部96A〜96Hの各受光面の第1方向のどの位置に光が当たっているかを検出することによって、走査ミラー11の角変位量を検出することができる。この第1〜第8受光部96A〜96Hの光が照射される受光領域の位置を表す位置情報を含む電気信号を、第1〜第8受光部96A〜96Hおよび信号出力手段24によって作成することができる。この位置情報から、走査ミラー11の角変位量を求めることができる。また第1〜第8受光部96A〜96Hの8つの受光部から得られる情報に基づいて位置情報を作成するので、1つの受光部から得られる情報に基づいて位置情報を作成する場合に比べて、走査ミラー11の角変位をより精度良く示す位置情報を作成することができる。
この位置情報に基づいて第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射されるように、走査ミラー11を変位させるので、第1光源12から出射される光を、さらに精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
本発明の実施の形態において、第1〜第8受光部96A〜96Hは、非分割型フォトダイオードから成るとしたけれども、第1〜第8受光部96A〜96Hは、分割型フォトダイオードから成ってもよい。
本発明の実施の形態において、第2〜第9発光素子97A〜97Hは、走査ミラー11に設けられ、第1〜第8受光部96A〜96Hは、保持枠体20に設けられるとしたけれども、第2〜第9発光素子97A〜97Hが設けられる位置に第1〜第8受光部96A〜96Hをそれぞれ設け、逆に第1〜第8受光部96A〜96Hが設けられる位置に第2〜第9発光素子97A〜97Hをそれぞれ設けてもよい。この場合、第1光源12は、第1反射ミラー50Aに向かって光を出射するので、第1光源12から出射される光が第1〜第8受光部96A〜96Hに入射する可能性が低くなる。
図23は、本発明の第11の実施の形態の光走査装置100の断面図である。
光走査装置100は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。第11の実施の形態の光走査装置100は、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第11の実施の形態の光走査装置100は、第1の実施の形態の光走査装置10と類似するので、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の効果は、第11の実施の形態の光走査装置100においても同様に得られる。
第2発光素子22B、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15A、および第2集積回路15Bは、シリコン材料から成る基板101に形成に一体形成される。
第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、ボロンおよびリンなどの不純物を基板101に注入する不純物拡散工程および電極を形成する工程などを経ることによって形成させる。第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、分割型フォトダイオードであっても、非分割型フォトダイオードであってもよい。第1集積回路15および第2集積回路15Bは、フォトリソグラフィー工程および不純物拡散工程などを経ることによって形成される。
図24は、第2発光素子22Bを模式化して示す断面図である。第2発光素子22Bは、陰極電極102と陽極電極103と半導体層104とを含んで構成される。半導体層104は、N型シリコン層105、N型多孔質シリコン層106、およびP型多孔質シリコン層107を含んで構成される。N型多孔質シリコン層106は、シリコン材料から成るN型半導体を多孔質化したものである。P型多孔質シリコン層107は、シリコン材料から成るP型半導体を多孔質化したものである。N型多孔質シリコン層106は、N型シリコン層105の厚み方向一表面110上に形成される。P型多孔質シリコン層107は、N型多孔質シリコン層106の厚み方向一表面111上に形成される。陽極電極103は、P型多孔質シリコン層107の厚み方向一表面112上に形成される。陽極電極103は、たとえば半透明の金から成る。陰極電極102は、N型シリコン層105の厚み方向他表面113上に形成される。陽極電極103は、たとえばアルミニウムから成る。
第2発光素子22Bは、基板101に不純物を注入する不純物拡工程、シリコンを多孔質化する陽極酸化の工程、および電極を形成する工程などを経ることによって形成される。陽極酸化を行う電解液には、たとえばフッ化水素(HF)水溶液を用いる。
第2発光素子22B、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15Aおよび第2集積回路14Bなどが形成された基板101は、第1の実施の形態の基台17に対応する。
本発明の実施の形態では、第1受光部14A、第2受光部14B、および第1集積回路15Aは、基板101に一体形成される。信号出力手段24は、第1集積回路15Aによって実現されるので、第1受光部14A、第2受光部14B、および信号出力手段24は、基板101に一体形成される。第1受光部14A、第2受光部14B、および信号出力手段24が基板101に一体形成される場合、第1受光部14A、第2受光部14B、および信号出力手段24をワイヤボンディングなどによって基板101に電気的に接続する場合に比べて、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bと信号出力手段24とを電気的に接続する配線の距離が短くなる。第1受光部14Aおよび第2受光部14Bと信号出力手段24とを接続する配線の距離が長くなるほど、光電変換によって生成された電気信号以外の信号が、配線にノイズとして流れやすくなる。第1受光部14Aおよび第2受光部14Bから信号出力手段24にノイズとなる電流が流れると、位置情報を正確に生成することができなくなる。第1受光部14A、第2受光部14Bおよび信号出力手段24が基板101に一体形成されることによって、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bと信号出力手段24とを電気的に接続する配線の距離が短くなり、ノイズが発生しにくくなり、第1受光部14A、第2受光部14Bおよび信号出力手段24は、走査ミラー11の姿勢をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。
また、第1集積回路14Aおよび第2集積回路14Bは、基板101に一体形成される。これによって、第1集積回路14Aと第2集積回路14Bとを電気的に接続する配線の距離が短くなり、第1集積回路14Aと第2集積回路14Bとを電気的に接続する配線にノイズとなる電流が流れにくくなる。したがって、制御手段25は、走査ミラー11の姿勢をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を受け取ることができる。
この位置情報に基づいて第1光源12から出射される光を、予め定める照射位置に照射されるように、走査ミラー11を変位させるので、第1光源12から出射される光を、さらに精度良く予め定める照射位置に照射することができる。
また、第1受光部14A、第2受光部14B、第2発光素子22B、第1集積回路15Aおよび第2集積回路14Bは、基板101を加工する工程において形成することができる。つまり、基板101を加工する同一工程において形成することができる。したがって、第1受光部14A、第2受光部14B、第2発光素子22B、第1集積回路15Aおよび第2集積回路14Bを異なる工程において基板101に設ける場合に比べて、光走査装置100の製造工程を簡易にすることができ、光走査装置100の製造コストを抑制することができる。
本発明の実施の形態において、第2発光素子22Bは、図24に示す構造を有する発光素子であるとしたけれども、第2発光素子22Bは、図24に示すような構造に限らず、光を発生し、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15Aおよび第2集積回路14B基と同一工程において板101に形成できる構造であればよい。
本発明の他の実施の形態では、前述の第2〜第10の実施の形態の光走査装置の第2光源13の発光素子、受光部、および第1集積回路15Aを、それぞれが設けられるシリコン材料からなる部分に一体形成してもよい。これによって、走査ミラー11の姿勢をより精度良く示す位置情報を含む電気信号を生成することができる。また、光走査装置の製造工程を簡易にすることができ、光走査装置の製造コストを抑制することができる。
図25は、本発明の第12の実施の形態の光走査装置114の断面図である。
光走査装置114は、走査ミラー11、第1光源12、第2光源13、第1受光部14A、第2受光部14B、第1集積回路15A、第2集積回路15B、基台17、保持枠体20および駆動手段21を含んで構成される。第12の実施の形態の光走査装置114は、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の構成であるので、対応する部分については同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。第12の実施の形態の光走査装置114は、第1の実施の形態の光走査装置10と類似するので、第1の実施の形態の光走査装置10と同様の効果は、第12の実施の形態の光走査装置114においても同様に得られる。
本発明の実施の形態では、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bと、基板115とをフリップチップ接続によって接続する。
基板115の一表面部116には、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bがフリップチップ接続される素子接続部117が形成されている。第2発光素子22Bの予め定める一表面部120には、第1接続端子123Aが形成されている。第1受光部14Aの予め定める一表面部121には、第2接続端子123Bが形成されている。第2受光部14Bの予め定める一表面部122には、第3接続端子123Cが形成されている。以後、第1〜第3接続端子123A,123B,123Cを総称する場合には、接続端子123と記載する場合がある。第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、接続端子123が形成されている一表面を基板115の厚み方向一表面124に対向させて基板115の素子接続部117にフリップチップ接続される。接続端子123と素子接続部117とは、半田からなるバンプによって接続される。
第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bなどが設けられた基板115は、第1の実施の形態の基台17に対応する。
本発明の実施の形態では、第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bは、基板115にフリップチップ接続されるので、TAB(Tape Automated Bonding)またはワイヤボンディングを用いた接続法によって第2発光素子22B、第1受光部14Aおよび第2受光部14Bを基板115に接続する場合よりも、実装密度が高くなる。これによって光走査装置114の小型化を実現することができる。
本発明の他の実施の形態では、前述の第2〜第10の実施の形態の光走査装置の第2光源13の発光素子および受光部は、発光素子および受光部が設けられる部分にフリップチップ接続されてもよい。これによって、光走査装置の小型化を実現することができる。
前述の各実施の形態の光走査装置は、バーコードリーダ、網膜投影ディスプレイ、レーザプリンタおよびレーザプロジェクタなど、光を走査して、静止画像または動画像を読み取る、または静止画像または動画像を出力する機器に用いることができる。
本発明の第1の実施の形態の光走査装置10の断面図である。 本発明の第1の実施の形態の光走査装置10の平面図である。 光走査装置10の断面図である。 図3の切断面線IV−IVから見た光走査装置10の断面図である。 第1受光部14Aを模式化して示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態の光走査装置60の断面図である。 第1受光部61Aを模式化して示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態の光走査装置64の断面図である。 本発明の第3の実施の形態の光走査装置64の断面図である。 本発明の第3の実施の形態の光走査装置64の断面図である。 本発明の第4の実施の形態の光走査装置67の断面図である。 本発明の第5の実施の形態の光走査装置70の断面図である。 本発明の第5の実施の形態の光走査装置70の断面図である。 図12の切断面線XIV−XIVから見た光走査装置70の断面図である。 本発明の第6の実施の形態の光走査装置72の断面図である。 本発明の第6の実施の形態の光走査装置72の断面図である。 本発明の第7の実施の形態の光走査装置81の断面図である。 本発明の第8の実施の形態の光走査装置83の平面図である。 図18の切断面線XIX−XIXから見た光走査装置83の断面図である。 本発明の第9の実施の形態の光走査装置90の平面図である。
図20の切断面線XXI−XXIから見た光走査装置90の断面図である。 本発明の第10の実施の形態の光走査装置95の平面図である。 本発明の第11の実施の形態の光走査装置100の断面図である。 第2発光素子22Bを模式化して示す断面図である。 本発明の第12の実施の形態の光走査装置114の断面図である。 第1の従来の技術である姿勢検出装置1を示す平面図である。 図26の領域IIを拡大して示す平面図である。
符号の説明
10,60,64,67,70,72,81,83,90,95,100,114 光走査装置
11 走査ミラー
12 第1光源
13 第2光源
14A,61A 第1受光部
14B,61B 第2受光部
14C 第3受光部
14D 第4受光部
15A 第1集積回路
15B 第2集積回路
17 基台
20 保持枠体
21 駆動手段
22A 第1発光素子
22B,84A 第2発光素子
84B 第3発光素子
23A 第1駆動手段
22B 第2駆動手段
24 信号出力手段
25 制御手段
43 コイル
44 コイル駆動手段
47 永久磁石
65,82 受光部
73 第1保持枠体
74 第2保持枠体
78A 第1コイル
78B 第2コイル
101,115 基板
117 素子接続部
123A 第1接続端子
123B 第2接続端子
123C 第3接続端子

Claims (15)

  1. 予め定める照射領域に照射されるべきビーム光を発生する第1光源と、
    前記第1光源から照射されるビーム光を反射して前記予め定める照射領域に導く反射体と、
    前記反射体の周縁部に連結される複数の連結部を有し、各連結部を介して前記反射体を揺動可能に保持する保持枠体と、
    前記反射体に照射されるべき光を発生する第2光源と、
    前記第2光源から発生し、前記反射体によって反射された反射光を受光する受光手段と、
    前記第1光源からのビーム光が前記予め定める照射領域内を走査するように前記反射体を揺動させる駆動手段と、
    前記駆動手段による反射体の揺動動作を、前記受光手段が受光した光の受光量および受光領域に基づいて制御する制御手段とを含むことを特徴とする光走査装置。
  2. 第2光源は、この第2光源から発生し、前記反射体に入射する光の入射角が鋭角となるように設けられることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記保持枠体は、前記反射体を予め定める軸線まわりに揺動可能に保持し、
    前記第2光源は、この第2光源から発生し、反射体によって反射された反射光の進行方向、および前記予め定める軸線の延びる方向を含む仮想一平面上における、前記反射光の進行方向と前記予め定める軸線の延びる方向との成す角度が垂直となるように設けられることを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 前記受光手段は、受光した光の受光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子およびこの受光素子によって生成された電気信号を出力する信号出力手段を有し、
    前記受光素子および前記信号出力手段が、一体形成される基板を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光走査装置。
  5. 前記第2光源は、前記基板に一体形成されることを特徴とする請求項4記載の光走査装置。
  6. 第2光源は、発光素子を有し、
    受光手段は、受光素子を有し、
    前記発光素子および前記受光素子が、フリップチップ接続される素子接続部を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光走査装置。
  7. 前記受光手段は、受光した光の受光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子を少なくとも2つ以上含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光走査装置。
  8. 予め定める照射領域に照射されるべきビーム光を発生する第1光源と、
    前記第1光源から照射されるビーム光を反射して前記予め定める照射領域に導く反射体と、
    前記反射体の周縁部に連結される複数の連結部を有し、各連結部を介して前記反射体を揺動可能に保持する保持枠体と、
    光を発生する第2光源と、
    前記第2光源から発生する光を受光する受光手段と、
    前記第1光源からのビーム光が前記予め定める照射領域内を走査するように、前記反射体を揺動させる駆動手段と、
    前記駆動手段による反射体の揺動動作を、前記受光手段が受光した光の光量および受光領域に基づいて制御する制御手段を含み、
    前記受光手段は、受光した光の光量および受光領域に応じて電気信号を生成する受光素子を有し、
    前記第2光源は、発光素子を有し、
    前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記反射体に設けられ、
    前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか他方は、前記保持枠体に設けられることを特徴とする光走査装置。
  9. 前記保持枠体は、前記反射体を予め定める軸線まわりに揺動可能に保持し、
    前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記反射体の前記予め定める軸線から最も離反する端部に設けられることを特徴とする請求項8記載の光走査装置。
  10. 前記保持枠体は、前記反射体を予め定める軸線まわりに揺動可能に保持し、
    前記発光素子および前記受光素子のうちいずれか一方は、前記予め定める軸線上を除く、前記予め定める軸線の延びる方向の反射体の端部に設けられ、
    前記第2光源は、前記予め定める軸線の延びる方向に進む光を発生すること特徴とする請求項8記載の光走査装置。
  11. 前記受光手段は、前記受光素子によって生成された電気信号を出力する信号出力手段を有し、
    前記受光素子は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成され、
    前記信号出力手段は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載の光走査装置。
  12. 前記発光素子は、前記反射体または前記保持枠体に一体形成されることを特徴とする請求項11記載の光走査装置。
  13. 前記受光手段は、前記受光素子を2つ以上含むことを特徴とする請求項8〜12のいずれか1つに記載の光走査装置。
  14. 前記第1光源は、予め定める第1の波長の光を発生し、
    前記第2光源は、予め定める第2の波長の光を発生し、
    前記受光手段は、予め定める第1の波長よりも、予め定める第2の波長の光に対して、高い受光感度を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の光走査装置。
  15. 前記発光素子および前記受光素子が、フリップチップ接続される素子接続部を含むことを特徴とする請求項8〜10、13および14のいずれか1つに記載の光走査装置。
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