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JP2006185841A - コネクタ - Google Patents

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JP2006185841A
JP2006185841A JP2004380580A JP2004380580A JP2006185841A JP 2006185841 A JP2006185841 A JP 2006185841A JP 2004380580 A JP2004380580 A JP 2004380580A JP 2004380580 A JP2004380580 A JP 2004380580A JP 2006185841 A JP2006185841 A JP 2006185841A
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cable
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arm
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JP2004380580A
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Kiminori Sato
公紀 佐藤
Atsushi Sakurai
篤史 桜井
Manabu Shimizu
学 清水
Hideo Miyazawa
英夫 宮澤
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Fujitsu Component Ltd
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Fujitsu Component Ltd
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Abstract

【課題】 本発明はフレキシブルフラットケーブルを端末処理せずにジャックコネクタのコネクタ端子部材に容易に接続できるようにした接続構造を実現することを目的とする。
【解決手段】 ハウジング51に多数の板状のコンタクト部材52が固定されている。コンタクト部材52は、Y1側にFFC接続用コンタクト部52cとを有する。FFC接続用コンタクト部52cは、U字形状をなし、ベース部52dには三角形状の突起部52i,52jが形成してある。FFC10は、嵌合されたスライダ53によって挟み付けられ、突起部52i,52jが被覆を突き破って電線を圧接して、FFC10がジャックコネクタ50に電気的及び機械的に接続されている。
【選択図】 図7

Description

本発明はコネクタに係り、特に、端末処理がなされていず導電路が被覆で覆われている状態のフラットフレキシブルケーブル及びプリント配線ケーブルのような平坦帯状ケーブルの端部が簡単に接続された平坦帯状ケーブル接続用コネクタに関する。
フラットフレキシブルケーブル(以下FFCという)10は、図1に示すように、導電路としての断面が矩形である複数の銅製の電線11が所定のピッチpで並んでおり、全体がポリエステルシートでラミネートされて被覆されている構成であり、平坦帯状をなす。12はラミネートされたポリエステル被覆である。面13,14は共に平面である。tがポリエステル被覆の厚さである。
このFFC10は、ピッチpが例えば0.5mmと狭いこと、及び安価であることによって、近年、多く利用されるようになってきている。
従来、FFCの端のコネクタへの接続構造の1例は、FFCに対して端末処理を行って、FFCの端の部分の片面側の被覆を除去して電線を露出した状態とし、この露出した電線をコネクタのコンタクトに接触してある構造である。
別の例は、後述する特許文献1に開示されているように、端末処理を行っていないFFCをU字形状のコンタクトの上側にセットし、アクチュエータでFFCをコンタクト内に押し込んで、FFCをコンタクトの内側に沿ってU字形状となるようにし、アクチュエータでFFCをコンタクト内に押し込む過程で、被覆が破られて電線が一部露出するようにし、コンタクトの一部が露出した電線と接触して導通するようにした構造である。
特表2004−528692号公報
しかし、前者の接続構造は、FFCに対して端末処理を行うためコスト高となってしまう。
また、後者の接続構造は、端末処理を行っていず、且つ、半田を使用していないため、上記の問題はないけれども、接続操作の過程において、被覆が裂かれるようにして破られ、しかも、破られて露出した電線がコンタクトと擦れるため、場合によっては、電線を傷めてしまい、これによって、コンタクトと電線との電気的接続の信頼性を損ねてしまう虞れがあった。
また、プリント配線ケーブルの場合には端部に並んでいる端子部にコンタクトが半田付けしてあるけれども、半田付け作業が面倒なものとなっている。また、また、鉛フリーの錫半田を使用した場合には、ウィスカが発生して、短絡の虞れが有った。
本発明は、上記の点に鑑みてなされた平坦帯状ケーブル接続用コネクタ装置を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、被覆された状態で複数の電線が並んでいる構造の平坦帯状ケーブルの端が接続されたコネクタであって、
ハウジングと、
U字形状であってその内側の一側に突起部を有する平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部を有し、該ハウジングに並んで固定してある複数のコンタクト部材と、
上記平坦帯状ケーブルの端が上記平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部に挿入された状態で、上記平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部にこれを弾性的に撓ませて嵌合されたスライダとよりなり、
該スライダを嵌合したことによって各平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部に発生した弾性力により、上記平坦帯状ケーブルが上記スライダを介して各平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部の上記一側に押し付けられ、上記突起部が相対的に上記平坦帯状ケーブルの被覆を突き破って上記電線に到りこれを圧接する構成としたものである。
本発明によれば、半田を使用せずに、しかも、突起部が電線を擦らないため電線を傷めないで、平坦帯状ケーブルの端を接続することが可能である。
次に本発明の実施の形態について説明する。
図2及び図3は本発明の実施例1になるコネクタ装置30であり、プリント基板20上に実装してあるライトアングル型であるプラグコネクタ40と、端末処理がなされていないFFC10の端がジャックコネクタ50に電気的及び機械的に接続してあるジャックコネクタ50とを有し、ジャックコネクタ50がプラグコネクタ40に接続される構成である。ジャックコネクタ50がプラグコネクタ40と接続されることによって、FFC10の端の各電線11がコネクタ装置30を介してプリント基板20と電気的に接続される。FFC10は、ジャックコネクタ50のプラグコネクタ40に嵌合する方向に対して垂直の姿勢である。X1−X2はコネクタ装置30の幅方向、Y1−Y2は接続方向、Z1−Z2は高さ方向である。
[プラグコネクタ40]
先ず、基板側コネクタであるプラグコネクタ40について説明する。図4、図5、及び図6(A),(B)に併せて示すように、プラグコネクタ40は、絶縁体であるコ字形状のハウジング41に多数のピン形状のコンタクト部材42が固定されてX方向に並んでおり、且つ、ハウジング41のY2側に防塵カバー43が取り付けてあり、且つ、ハウジング41に実装のための二本の位置決め用ピン44がZ方向に貫通して固定してある構成である。
ハウジング41は、X方向に長い本体部41aと、この本体部41aの両端から、Y1方向に延びている腕部41b,41cと、Y2方向に延びている背面側腕部41d,41eとよりなる。腕部41b,41cの対向する内側にガイド溝41f,41gが形成してある。
コンタクト部材42は、ピンコンタクト部42aと、Y2側のクランク形状の半田付けされる端子部42bとよりなる。各コンタクト部材42は、Y2側から本体部41aの孔を突き抜けて通して固定してあり、腕部41b,41c間にピンコンタクト部42aがピッチpで並んでおり、背面側腕部41d,41e間に、クランク形状の端子部42bがピッチpで並んでいる。
防塵カバー43は、カバー本体部43aと、カバー本体部43aの両端からY1方向に延びている腕部43b,43cと、カバー本体部43aの両端近傍からY1方向に延びている突片部43d,43eとを有する構成である。防塵カバー43は、カバー本体部43aが背面側腕部41d,41e間を覆い、腕部43b,43cが腕部41b,41cの外側に位置し、腕部43b,43cの先端の内側の突起軸部が腕部41b,41cの外面の軸受凹部41h(もう一方は図示せず)に嵌合させて、ハウジング41のY2方向側に、軸受凹部41h,41iを中心に回動可能に取り付けてある。
プラグコネクタ40が組み立てられて出荷される状態では、防塵カバー43は、図4及び図6(A)に示すように、X1側から見て時計方向に回動された位置にあり、凹と凸(共に図示せず)との嵌合によってこの位置にクリック的にロックされており、端子部42bが並んでいる部分は開放されており、突片部43d,43eの先端はガイド溝41f,41gに対向する位置に位置している。端子部42bが並んでいる部分が開放されている理由は、リフローの熱が端子部42bに確実に作用するようにするためである。突片部43d,43eの先端がガイド溝41f,41gに対向する位置に位置しているのは、ジャックコネクタ50がプラグコネクタ40に接続される過程で、ジャックコネクタ50の先端部によって押されるようにするためである。
防塵カバー43がX1側から見て反時計方向に回動されると、図2、図3、図6(B)に示すようになり、カバー本体部43aは端子部42bが並んでいる部分を覆う。凹と凸(共に図示せず)との嵌合によってこの位置にもクリック的にロックされる。
上記プラグコネクタ40は、図4及び図6(A)に示すように、防塵カバー43が開いた状態で、端子部42bをプリント基板20上のパッドにリフロー半田付けされて実装される。ここで、防塵カバー43が開いているのでリフロー半田付け時には端子部42bに熱が効果的に作用し、リフロー半田付けは効率的に行われる。
ジャックコネクタ50がプラグコネクタ40に接続されると、突片部43d,43eの先端がジャックコネクタ50の先端によって押されて、防塵カバー43が回動され、図3、図2及び図6(B)に示す状態となって、プリント基板20に半田付けされて並んでいる端子部42bのZ1及びY2側が防塵カバー43によって覆われる。防塵カバー43の裏側の空間のX1,X2側は背面側腕部41d,41eによって塞がれている。機器の使用中も端子部42bが露出したままであると、長年の間には、機器の内部を浮遊している埃が、静電気等によって端子部42bに埃が付着し、この付着した埃が原因で、端子部42b間で短絡する事故が発生する虞れがある。しかし、上記のように防塵カバー43が端子部42bを覆うことによって、端子部42bに埃が付着し難くなり、端子部42b間で短絡する事故が発生しにくくなる。なお、ジャックコネクタ50を外した後も、防塵カバー43は閉じた位置に保持される。
[ジャックコネクタ50の構成]
次に、ジャックコネクタ50について、図2、図3、図7乃至図10を参照して説明する。
図7はジャックコネクタ50の断面図である。図8はFFC10も含めてジャックコネクタ50を分解して示す。図9はジャックコネクタ50を断面した状態で分解して示す。図10はコンタクト部材52が組み込まれた状態でジャックコネクタ50を分解して示す。図11はFFC10をジャックコネクタ50へ接続するときの作業を説明する図である。
特に、図10に示すように、ジャックコネクタ50は、絶縁体であるハウジング51に、多数の板状のコンタクト部材52が固定されてX方向に並んでおり、且つ、後に嵌合される絶縁体であるスライダ53を有する構成であり、端末処理がなされていないFFC10の端が半田付け無しで接続される構成である。
図8及び図9に示すように、ハウジング51は、Y2側のY2側ハウジング部51aと、Y1側のY1側ハウジング部51bとを有する。
Y2側ハウジング部51aは、プラグコネクタ40と嵌合する部分であり、X方向の両側にはガイドレール部51c,51dを有し、先端面51a1には、多数の開口51eがX方向にピッチpで並んでいる。Y2側ハウジング部51aの内部には、図9に示すように、各開口51eに連通して、コンタクト部材52の挟みコンタクト部52b及び中央部52aに対応してY方向に長いスリット51fがX方向にピッチpで並んで形成してある。
Y1側ハウジング部51bは、コンタクト部材52のFFC接続用コンタクト部52c及びスライダ53に対応する形状であり、Z1側とY1側とが開口でありX方向に長い箱形状であり、Z2側の底板部51gと、X方向上両側の端面板部51h、51iと、Y2側の側板部51jと、側板部51j寄り側の天板部51kと、仕切りリブ51m、51nとを有する。側板部51jにはスリット51fのY1側端のスリット口51pが形成してある。仕切りリブ51mは側板部51jと天板部51kとに跨って、仕切りリブ51nは側板部51jと底板部51gとに跨って、夫々隣り合うスリット口51pの間の位置に形成してある。隣り合う仕切りリブ51mの間にスリット51qが、隣り合う仕切りリブ51nの間にスリット51rが夫々形成してある。
コンタクト部材52は、特に図9に示すように、板状であり、バルジ部を有する中央部52aと、Y2側の挟みコンタクト部52bと、Y1側のFFC接続用コンタクト部52cとを有する。FFC接続用コンタクト部52cは、U字形状をなし、中央部52aとつながっており、Z方向に長いベース部52dと、このベース部52dのZ2側の部分からY1方向に延びている底腕部52eと、底腕部52eのY1側の端からZ1方向に延びている縦腕部52fとを有する。52gは空間部であり、ベース部52dと底腕部52eと縦腕部52fとに囲まれ、Z1側が開口52hである空間である。ベース部52dと縦腕部52fとは対向している。ベース部52dが第1の腕部であり、縦腕部52fが第2の腕部である。ベース部52dには、空間部52g側の縁に、三角形状の突起部52i,52jがY1方向に突き出して形成してある。突起部52i,52jの寸法は、図1のFFC10のうち電線11の個所のポリエステル被覆12を突き破って、電線11にまで到るように定めてある。縦腕部52fのZ1端のY2側には、スライダ53を挿入し易くするための、傾斜面部52kが形成してある。縦腕部52fは、Z軸に対してY2側に小さい角度θ傾斜している。また、縦腕部52fの幅寸法等は適宜定めてあり、縦腕部52fがその上端がY1方向に変位するように少し弾性的に撓むことが出来るようになっている。
図10に示すように、コンタクト部材52は、Y1側から、挟みコンタクト部52bを先頭にして、ハウジング51のスリット口51pを通してスリット51f内に挿入され、ベース部52dが側板部51jの内面に当るまで中央部52aがスリット51f内に圧入されて固定してある。挟みコンタクト部52bは、その先端が開口51eに対向している。FFC接続用コンタクト部52cは、ベース部52dのうちZ1側の部分をスリット51qに嵌合され、Z2側の部分をスリット51rに嵌合されて、ベース部52dが位置を規制された状態で、且つ、底腕部52eが底板部51g上に支持された状態で、X方向にピッチpで並んでいる。X方向にピッチpで並んでいる複数のFFC接続用コンタクト部52cを、FFC接続用コンタクト部並び群52Acという。
同じく図10に示すように、FFC接続用コンタクト部並び群52Acは、ベース部52dのうちのY2側の部分を除いて露出している。FFC接続用コンタクト部並び群52Acには、各空間部52gがX方向に連なって、Z1側が開口であり、X方向に長い溝60が形成されている。Y1側ハウジング部51bの端面板部51h、51iの内側面が溝60の端となり、後述するように挿入されたFFC10の位置を決める役割を有する。
なお、各ベース部52dは仕切りリブ51m、51n及びスリット51q、51rによって位置を規制されており、正確にピッチpで並び、且つX方向に曲がり変形を起こさないようになっている。
スライダ53は、Y1側ハウジング部51b内に丁度に嵌合される寸法の直方体形状であり、図9に示すように、Z2側の面及びY2側の面に跨ってスリット口53aを有し、且つ、スリット口53aから内部に到るスリット53bを有する。スリット口53a及びスリット53bは、X方向上、ピッチpで並んでいる。スリット53bは、コンタクト部材52のFFC接続用コンタクト部52cのうち、底腕部52eの一部と縦腕部52fとに対応する形状を有する。53cはスリット53bのY2側の壁面である。53dは傾斜面であり、壁面53cのZ2端にあり、スライダ53の嵌合をし易くするために形成してある。
[FFC10のジャックコネクタ50への接続]
次に、FFC10をジャックコネクタ50へ接続する作業等について説明する。
FFC10の端は図1に示すように単に切断しただけであり、端末処理はされていない。
先ず、図11(A)に示すように、FFC10の端を、溝60内に、先端が溝60の底に当るまで挿入する。FFC10は、ハウジング51に対して立った状態となり、それ以上はZ2方向へは移動出来ない状態となる。また、FFC10は幅方向の両端側が端面板部51h、51iの内側面に当ってX方向の位置を決められ、各電線11が各コンタクト部材52のベース部52dに対向する位置関係となる。
次いで、スライダ53をZ1側からY1側ハウジング部51b内に押し込んで嵌合させる。
スライダ53はその両端を端面板部51h、51iによってX方向の位置を決められ、各スリット口53aが縦腕部52fのZ1端に合わせられる。軽く押し込むと、図11(B)に示すように、スライダ53によってFFC10が溝60の内部でY2側に寄せられ、傾斜面53dが縦腕部52fの傾斜面部52kに当った状態となる。突起部52i,52jとFFC10とは、図12(A)に拡大して示す状態となる。
続いて強く押し込むと、傾斜面53dが傾斜面部52k上を滑って、縦腕部52fが時計方向に弾性的に撓まされ、続いて壁面53cが縦腕部52fのY2側の端面を係止して縦腕部52fを撓ませた状態に維持し、スライダ53は図7に示す底板部51gに当る最終位置まで押し込まれて嵌合される。
スライダ53はFFC10のY1側の面を滑りつつ押し込まれ、FFC10はZ2方向へは動かされない。
また、縦腕部52fに弾性力F1が発生しこれが壁面53cに作用して、スライダ53にはY2方向の力F2が作用する。FFC10はスライダ53によって溝60のY2側の面に強く押し付けられ、図12(B)に拡大して示すように、突起部52i,52jがポリエステル被覆12を相対的に突き破って電線11にまで到りこれに押し当った状態となる。これによって、FFC10の全部の電線11とジャックコネクタ50の全部のコンタクト部材52とが一括して電気的に接続される。
ここで、電線11は突起部52i,52jに押し当たるだけで突起部52i,52jを擦らないため、電線11は傷まない。
また、FFC10はX方向の位置を決められ、且つ、突起部52i,52jの位置は仕切りリブ51m、51n及びスリット51q、51rによって決められているので、ピッチpが例えば0.5mmと狭くても、突起部52i,52jは電線11の略中心に圧接し、上記の電気的に接続は高い信頼性でなされる。
また、図12(B)に拡大して示すように、FFC10のY1側の面13が各ベース部52dの端面52d1によって受け止められており、FFC10のY方向の最終的な位置が決定されるため、電線11が突起部52i,52jに過度に押し付けらて、電線11が局部的に過度に曲げられて電線11を傷めてしまうことも起きない。
突起部52i,52jがポリエステル被覆12を相対的に突き破って電線11に一部食い込んでいるため、FFC10のジャックコネクタ50への機械的接続力は十分に大きい。
また、底腕部52eが底板部51gでもって支持されているため、スライダ53を強く押し込んでも、FFC接続用コンタクト部52cがZ2方向に曲げられず、スライダ53を嵌合させる操作は支障無く行われる。
FFC10がジャックコネクタ50へ接続された状態において、全部の縦腕部52f及び底腕部52eはスライダ53によって覆われた状態とあり、短絡等から保護された状態にある。
電気的接続は一本の電線11について二箇所でなされており、一箇所である場合に比較して、電気的接続の信頼性は高い。
また、FFC10の先端は、ジャックコネクタ50の外には露出していず、ジャックコネクタ50の内部に収まっており、短絡等の危険はない。
FFC10に代えて、導電路としての配線パターンの表面がポリイミド樹脂で覆われているプリント配線ケーブルであっても、上記と同様にジャックコネクタ50へ接続される。この場合には、突起部52i,52jはポリイミド樹脂被覆を相対的に突き破って配線パターンを圧接した状態となる。
[ジャックコネクタ50のプラグコネクタ40への接続]
図2及び図3に示すように、ジャックコネクタ50がそのガイドレール部51c、51dをガイド溝41f、41gに案内されて、且つ、ピンコンタクト部42aが相対的に開口51eを通り、挟みコンタクト部52b内に入り込んで、プラグコネクタ40に接続される。これによって、FFC10の端の各電線11がコネクタ装置30を介してプリント基板20と電気的に接続される。また、図3、図2及び図6(B)に示すように、防塵カバー43が突片部43d,43eの先端をジャックコネクタ50の先端によって押されて回動され、、プリント基板20に半田付けされて並んでいる端子部42bを覆う。
図13は本発明の実施例2になるコネクタ装置30Aである。コネクタ装置30Aは、図2に示すコネクタ装置30と比較すると、ジャックコネクタ70が相違し、端末処理がなされていないFFC10の端が接続してあるジャックコネクタ70がプラグコネクタ40に接続してある構成である。ジャックコネクタ70は、図2に示すジャックコネクタ50とは、FFC10のジャックコネクタ70に対する向きが、ジャックコネクタ70がプラグコネクタ40に嵌合する方向と同じ方向である点が相違する。
次に、ジャックコネクタ70について説明する。
図14はジャックコネクタ70の断面図、図15はジャックコネクタ70を分解して示し、図16はジャックコネクタ70を分解した状態で断面して示す。
ジャックコネクタ70は、絶縁体であるハウジング71に、多数の板状のコンタクト部材72が固定されてX方向に並んでおり、且つ、後に嵌合される絶縁体であるスライダ73を有する構成であり、端末処理がなされていないFFC10の端が半田無しで接続されている構成である。
コンタクト部材72は、バルジ部を有する中央部72aと、Y2側の挟みコンタクト部72bと、Y1側のFFC接続用コンタクト部72cとを有する。中央部72aと挟みコンタクト部72bとは、図9に示すコンタクト部材72の中央部52aと挟みコンタクト部52bと同じである。FFC接続用コンタクト部72cは、中央部72aからY1方向を向いたU字形状となっており、Z1側の横腕部72fとZ2側の横腕部72dとを有し、空間部72g及び開口72hを有し、且つ、Z2側横腕部72dに三角形状の突起部72i,72jが形成してある。Z1側横腕部72fは、Y軸に対してZ2方向に小さい角度θ傾斜しており、且つ、Z1方向に少し弾性的に撓むことが出来るようになっている。Z2側横腕部72dが第1の腕部に対応し、Z1側横腕部72fが第2の腕部に対応する。
ハウジング71は、Y2側のY2側ハウジング部71aと、Y1側のY1側ハウジング部71bとを有する。Y2側ハウジング部71aは、図9に示すハウジング51のY2側のY2側ハウジング部51aと同じであり、ガイドレール部71c,71d、開口71e、スリット71f、スリット口71pを有する。Y1側ハウジング部71bは、FFC接続用コンタクト部72cを収容する形状であり、Z1側とY1側とが開口でありX方向に長い箱形状であり、Z2側の底板部71gと、X方向上両側の端面板部71h、71iと、底板部71g上の仕切りリブ71nとを有する。
図16に示すように、コンタクト部材72は、挟みコンタクト部72b及び中央部72aがスリット71f内に圧入されており、且つ、FFC接続用コンタクト部72cがY1側ハウジング部71b内に位置してX方向にピッチpで並んでいる。FFC接続用コンタクト部72cのうちZ2側横腕部72dがスリット71rに嵌合しており隣り間は仕切りリブ71nで仕切られている。X方向にピッチpで並んでいる複数のFFC接続用コンタクト部72cを、FFC接続用コンタクト部並び群72Acという。このFFC接続用コンタクト部並び群72Acには、Y1側が開口でX方向に長い溝60Aが形成されている。
図15及び図16に示すように、スライダ73は、Y1側ハウジング部71b内にY1側から丁度に嵌合される寸法の直方体形状であり、Y2側の面及びZ2側の面に跨ってスリット口73aを有し、且つ、スリット口73aから内部をY1方向に延在するスリット73bを有する。
図17に示すように、単に切断しただけのFFC10をY1側から溝60A内に先端が付き当るまで挿入し、スライダ73を、Y1側からY2方向にY1側ハウジング部71b内に強く押し込んで溝60A内に嵌合させることによって、FFC10がジャックコネクタ70に電気的に且つ機械的に接続される。即ち、各Z1側横腕部72fが相対的にスリット73b内に挿入され、Z1方向に弾性的に撓まされ、Z1側横腕部72fのバネ力F1によってスライダ73が力F2でFFC10をZ2側横腕部72dに強く押し付け、図12(B)に拡大して示すと同様に、突起部72i,72jがポリエステル被覆12を相対的に突き破って電線11にまで到りこれに押し当った状態となり、FFC10がジャックコネクタ70に電気的に且つ機械的に接続される。また、FFC接続用コンタクト部72cは、スライダ73によって覆われた状態となる。
図13に示すように、ジャックコネクタ70がそのガイドレール部51c,51dをガイド溝41d,41eに案内されて、且つ、ピンコンタクト部42aが相対的に開口71eを通り、挟みコンタクト部72b内に入り込んで、プラグコネクタ40に接続される。これによって、FFC10の端の各電線11がコネクタ装置30Aを介してプリント基板20と電気的に接続される。
図18は本発明の実施例3になるコネクタ装置30Bであり、プリント基板20上に実装してあるストレート型であるプラグコネクタ80と、端末処理がなされていないFFC10の端が接続してあるジャックコネクタ50とを有し、ジャックコネクタ50がプラグコネクタ80に接続される構成である。
基板側コネクタであるプラグコネクタ80は、図18及び図19に示すように、ハウジング81に多数のピン形状のコンタクト部材82がZ方向に貫通して固定されてX方向に並んでおり、且つ、ハウジング81のY2側に防塵カバー83が取り付けてあり、且つ、ハウジング81に実装のための二本の位置決め用ピン84がZ方向に貫通して固定してある構成である。
ハウジング81は、X方向に長い本体部81aと、この本体部81aの両端から、Z1方向に延びている腕部81b,81cと、Y2方向に延びている横腕部81d,81eとよりなる。腕部81b,81cの対向する内側にガイド溝81f,81gが形成してある。また、横腕部81d,81eの対向する内側に、防塵カバー83用のガイド溝81h,81iが斜めに形成してある。
コンタクト部材82は、ピンコンタクト部82aと、Z2側のY2側に曲げてある半田付けされる端子部82bとよりなる。各コンタクト部材42は、Z2側から本体部81aの孔を突き抜けて固定してあり、ハウジング81に対して、ピンコンタクト部82aはZ1方向に立って腕部81b,81c間にX方向に並んでおり、端子部82bはY2方向に向いて横腕部81d,81e間にX方向に並んでいる。
防塵カバー83は、細長い板形状であり、両端側に斜めのガイドレール部83a,83bを有する。この防塵カバー83は、ガイドレール部83a,83bを夫々ガイド溝81h,81iに嵌合してスライド可能とされて、横腕部81d,81eの間に取り付けてある。プラグコネクタ80を組み立てた状態では、防塵カバー83は、図20(A)に示すように上方に位置して開いた状態にあり、端子部82bは開放されている。
プラグコネクタ80は、防塵カバー83が開いた状態で、端子部82bをプリント基板20上のパッドにリフロー半田付けされて実装される。ここで、防塵カバー83が開いており端子部82bが露出しているのでリフロー半田付けは支障無く行われる。防塵カバー83の平らな上面83cは実装装置がプラグコネクタ80を真空吸着するときの吸着面となる。
図18に示すように、ジャックコネクタ50がそのガイドレール部51dをガイド溝81f、81gに案内されてプラグコネクタ80に接続されると、防塵カバー83がジャックコネクタ50の先端面によって押されて、ガイド溝81h,81iに沿って下方に斜めに移動され、図20(B)に示すように、端子部82bを覆う。また、ジャックコネクタ50がプラグコネクタ80と接続されることによって、FFC10の端の各電線11がコネクタ装置30Bを介してプリント基板20と電気的に接続される。
図21は本発明の実施例4になるコネクタ装置30Cであり、プリント基板20上に実装してあるストレート型であるプラグコネクタ80と、端末処理がなされていないFFC10の端が接続してあるストレート型であるジャックコネクタ70とを有し、ジャックコネクタ70がそのガイドレール部71dをガイド溝81f,81gに案内されてプラグコネクタ80に接続される構成である。ジャックコネクタ70がプラグコネクタ80と接続されることによって、FFC10の端の各電線11がコネクタ装置30Cを介してプリント基板20と電気的に接続される。
い。
フレキシブルフラットケーブルを示す図である。 本発明の実施例1になるコネクタ装置を示す斜視図である。 図3のコネクタ装置の断面図である。 プラグコネクタの斜視図である。 プラグコネクタの分解斜視図である。 プラグコネクタの断面図である。 ジャックコネクタの断面図である。 ジャックコネクタの分解斜視図である。 ジャックコネクタを分解断面斜視図である。 ジャックコネクタのコンタクト部材が組み込まれた状態での分解断面斜視図である。 FFCのジャックコネクタへの接続作業を説明するための図である。 FFCが接続された状態における突起部とFFCとの関係を拡大して示す図である。 本発明の実施例2になるコネクタ装置を示す斜視図である。 ジャックコネクタの断面図である。 ジャックコネクタの分解斜視図である。 ジャックコネクタの分解断面斜視図である。 FFCのジャックコネクタへの接続作業を説明するための図である。 本発明の実施例3になるコネクタ装置を示す斜視図である。 プラグコネクタの斜視図である。 プラグコネクタの断面図である。 本発明の実施例4になるコネクタ装置を示す斜視図である。
符号の説明
10 フレキシブルフラットケーブル
11 電線
12 ポリエステル被覆
20 プリント基板
30,30A〜30C コネクタ装置
40 プラグコネクタ
41 ハウジング
41a 本体部
41b,41c 腕部
41d,41e 背面側腕部
41f,41g ガイド溝
42 コンタクト部材
42a ピンコンタクト部
42b 端子部
43 防塵カバー
43a カバー本体部
43b,43c 腕部
43d,43e 突片部
44 位置決め用ピン
50 ジャックコネクタ
51 ハウジング
51a Y2側ハウジング部
51a1 先端面
51b Y1側ハウジング部
51c,51d ガイドレール部
51e 開口
51g 底板部
51h、51i 端面板部
51j 側板部
51k 天板部
51m、51n 仕切りリブ
51q,51r スリット
52 コンタクト部材
52a 中央部
52b 挟みコンタクト部
52c FFC接続用コンタクト部
52Ac FFC接続用コンタクト部並び群
52d ベース部
52e 底腕部
52f 縦腕部
52g 空間部
52i,52j 突起部
53 スライダ
53a スリット口
53b スリット
53c 壁面
60,60A 溝部
70 ジャックコネクタ
71 ハウジング
71a Y2側ハウジング部
71a1 先端面
71b Y1側ハウジング部
71c,71d ガイドレール部
71e 開口
71g 底板部
71h、71i 端面板部
71n 仕切りリブ
71r スリット
72 コンタクト部材
72a 中央部
72b 挟みコンタクト部
72c FFC接続用コンタクト部
72Ac FFC接続用コンタクト部並び群
72d Z2側横腕部
72f Z1側横腕部
72g 空間部
72i,72j 突起部
73 スライダ
73a スリット口
73b スリット
80 プラグコネクタ
81 ハウジング
81a 本体部
81b,81c 腕部
81d,81e 横腕部
81f,81g ガイド溝
81h,81i ガイド溝
82 コンタクト部材
82a ピンコンタクト部
82b 端子部
83 防塵カバー
83a,83b ガイドレール部
84 位置決め用ピン

Claims (7)

  1. 被覆された状態で複数の導電路が並んでいる構造の平坦帯状ケーブルの端が接続されたコネクタであって、
    ハウジングと、
    U字形状であってその内側の一側に突起部を有する構成の平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部を有し、該ハウジングに並んで固定してある複数のコンタクト部材と、
    上記平坦帯状ケーブルの端が上記平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部に挿入された状態で、上記平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部にこれを弾性的に撓ませて嵌合されたスライダとよりなり、
    該スライダを嵌合したことによって各平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部に発生した弾性力により、上記平坦帯状ケーブルが上記スライダを介して各平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部の上記一側に押し付けられ、上記突起部が相対的に上記平坦帯状ケーブルの被覆を突き破って上記導電路に到りこれを圧接する構成としたことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    上記ハウジングは、並んでいる複数の平坦帯状ケーブル接続用コンタクトを収容するハウジング部を有し、
    該ハウジング部は、挿入された上記平坦帯状ケーブルの幅方向の位置を決める位置決め部を有する構成としたことを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    上記コンタクト部材の平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部の突起部は、上記平坦帯状ケーブルの被覆の厚さに対応した大きさであり、且つ、複数である構成としたことを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    上記コンタクト部材の平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部は、U字形状を形成する対向する第1の腕部と第2の腕部とを有し、
    上記第2の腕部は、該スライダを嵌合させたときに弾性的に撓むことが可能であって、且つ、上記スライダが挿入される開口が狭まる方向に傾斜してある構成であり、
    上記第1の腕部は、その上記第2の腕部と対向する縁に、上記突起部を有する構成としたことを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタにおいて、
    該スライダは、嵌合された状態で各コンタクト部材の上記第2の腕部を覆う構成としたことを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    上記コンタクト部材の平坦帯状ケーブル接続用コンタクト部は、U字形状を形成する対向する第1の腕部と第2の腕部とを有し、且つ、上記第2の腕部は、該スライダを嵌合させたときに弾性的に撓むことが可能である構成であり、且つ上記第1の腕部は、その上記第2の腕部と対向する縁に、上記突起部を有する構成であり、
    上記ハウジングは、並んでいる複数の平坦帯状ケーブル接続用コンタクトを収容するハウジング部を有し、該ハウジング部内に上記第1の腕部を仕切る仕切りリブを有する構成であり、
    上記スライダは、該スライダを嵌合させる過程で上記第2の腕部が相対的に進入するスリットを有する構成であり、
    上記第1の腕部及び上記第2の腕部が共に位置規制されており、且つ、上記第1の腕部は上記ハウジング部によって覆われ、上記第2の腕部は嵌合された該スライダの内部に収容された構成としたことを特徴とするコネクタ。
  7. 端子部を基板に接続されて該基板上に実装され、請求項1のコネクタが接続される基板側コネクタであって、
    上記コネクタが接続される過程で該コネクタによって押されて移動して、上記基板へ接続してある端子部を覆う状態となる防塵カバーを有する構成としたことを特徴とする基板側コネクタ。

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