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JP2006169167A - 水性懸濁製剤 - Google Patents

水性懸濁製剤 Download PDF

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JP2006169167A
JP2006169167A JP2004364007A JP2004364007A JP2006169167A JP 2006169167 A JP2006169167 A JP 2006169167A JP 2004364007 A JP2004364007 A JP 2004364007A JP 2004364007 A JP2004364007 A JP 2004364007A JP 2006169167 A JP2006169167 A JP 2006169167A
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JP2004364007A
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Toru Takesada
徹 武貞
Masaki Akiyama
正樹 秋山
Yoshihiko Nabeya
佳彦 鍋谷
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】従来の水性懸濁製剤が有していた、沈降物が固くなり、容易に再分散しないといった欠点のない、長期保存安定性があり、かつ再分散性の高い水性懸濁製剤を提供すること。
【解決手段】農薬活性成分、結晶セルロース、界面活性剤および水を含有することを特徴とする、水性懸濁製剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、保存安定性および再分散性が改良された水性懸濁製剤に関する。
従来より水性懸濁製剤の保存安定性を改良することを目的として、水性懸濁製剤に界面活性剤および溶剤を含有することが知られている。
このような例として、下記の(1)および(2)があげられる。
(1)植物油脂肪酸アルキルエステルからなることを特徴とする、水性懸濁状農薬の安定化剤が知られている。さらに、農薬活性成分、植物油脂肪酸アルキルエステル、水溶性高分子化合物、界面活性剤および水よりなることを特徴とする、水性懸濁状農薬が知られている。そしてこの水性懸濁状農薬は、製剤粘度が25℃において100〜1000mPa・sであることが好ましい(特許文献1参照)。
(2)農薬活性成分、次式で表わされるグルタル酸ジエステル、天然水溶性高分子化合物および水よりなり、製剤粘度が25℃において100〜1000mPa・sであることを特徴とする、水性懸濁農薬製剤が知られている。
ROOCCHCHCHCOOR(式中、Rは低級アルキル基を示す。)
さらに次式で表わされるグルタル酸ジエステルからなることを特徴とする、水性懸濁農薬製剤の懸濁安定化剤が知られている。
ROOCCHCHCHCOOR(式中、Rは低級アルキル基を示す。)
(特許文献2参照)
また、本発明に使用する結晶セルロースとしては、例えば次の(3)があげられる。
(3)有効量の薬物、懸濁化剤として約0.05%〜約5%w/wの結晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)を含んでなる水性懸濁医薬品組成物であって、薬物粒子の形状が球形であることを特徴とする物理的安定性が改良された水性懸濁医薬品組成物(特許文献3参照)。
特開平10−7504号公報 特開平9−143003号公報 特開平11−130659号公報
水を分散媒として用いられる水性懸濁製剤の長期間の保存安定性について前述のような技術提案がなされてきた。しかしながら、これらの従来の技術では、沈降した際に沈降物が固くなり、容易に再分散しないという欠点を有していた。したがって、本発明は、このような従来の水性懸濁製剤が有していた欠点のない、長期保存安定性があり、かつ再分散性の高い水性懸濁製剤を提供することにある。
本発明者らは、長期間保存しても安定であり、分散質が一度沈降しても容易に再分散する高い再分散性を有する水性懸濁製剤を開発する目的で鋭意研究した。その結果、結晶セルロースおよび界面活性剤を同時に含有することで、水性懸濁製剤を長期間保存しても、沈降した成分がハードケーキングすることなく容易に再分散するという知見を得て、本発明を完成した。
すなわち、第1に、農薬活性成分、結晶セルロース、界面活性剤および水を含有することを特徴とする、水性懸濁製剤が上記の目的に合致したものであることがわかった。第2に、用いられる界面活性剤が、非イオン界面活性剤および/または陰イオン界面活性剤であることが好ましい。第3に、結晶セルロースの製剤中での含有量が、0.01〜10重量%であることが好ましい。第4に、製剤粘度が、25℃において、100〜1000mPa・sであることが好ましい。
本発明を実施するうえで、水性懸濁製剤の製剤粘度が100mPa・s(25℃)より小さくては十分な製剤懸濁安定性が得られない。また、1000mPa・s(25℃)より大きくては製剤のプラスチックボトルの内壁への付着残量が多くなり、かつボトルから排出するのに時間がかかりすぎるなどのデメリットが生ずる。したがって、製剤粘度は100〜1000mPa・s(25℃)が実用上最も好ましい。
第5に、製剤の平均粒子径が10μm以下であることが好ましい。平均粒子径が10μm以上であると、製剤の長期保存安定性が悪くなる。よって製剤の平均粒子径が10μm以下であることが好ましい。第6に、高沸点溶剤を含有することが上記目的達成に好ましいとの知見を得た。
本発明の水性懸濁製剤を実施すると、次のような効果がもたらされる。すなわち、
(1)長期間の保存により、容器底に沈殿した分散質がハードケーキングすることなく、容器を振ることで簡単に再分散する。
(2)容器からの排出性がよく、原液の散布性に優れるほか、容器への残量が少ない。
次に、本発明を実施する方法について具体的に示す。
本発明の水性懸濁製剤に用いられる農薬活性成分としては、下記のものがあげられる。
殺虫活性成分としては、有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、ネライストキシン系、ネオニコチノイド系、フラニコチル系など。
また、殺菌活性成分としては、銅化合物、有機硫黄、有機リン系、メラニン生合成阻害剤、ベンゾイミダゾール系、ジカルボキシイミド系、酸アミド系、ステロール生合成阻害剤、メトキシアクリレート系、アニリノピリミジン系、抗生物質なとが例としてあげられるが、これらに限定されるものではない。
また、上記のものを1種だけ用いても、または2種以上併用しても何ら問題ない。
除草活性成分として、ピラゾール系、フェノキシ酸系、カーバメート系、酸アミド系、尿素系、スルホニル尿素系、ピリミジルオキシ安息香酸系、トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ビピリジウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン酸系、脂肪族系、有機リン系、アミノ酸系、オキサゾリジンジオン系、オキサジノン系、ビシクロオクタン系、ベンゾフラン骨格からなる除草剤などが例としてあげられる。そして、これらの除草活性成分は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
なお、上記農薬活性成分は、「農薬ハンドブック2001年版」(社団法人日本植物防疫協会発行)または「クミアイ農薬総覧2003年版」(JA全農発行)に記載されている。
これらの農薬活性成分の含有量は、活性成分の種類により任意に変えることができるが、製剤中に0.1〜60重量%の範囲で添加すればよい。
本発明で使用する結晶セルロースは、植物のパルプ繊維を原料とし、そのセルロース結晶領域を取り出して精製したものであり、例えばパルプから取り出した結晶領域をそのまま乾燥させたアビセルFD−101、アビセルFD−F20(旭化成工業株式会社製の商品名)、KCフロック W−100G(日本製紙ケミカル株式会社製の商品名)、VIVAPUR 101(東亜化成株式会社製の商品名)、結晶セルロースの表面を水溶性高分子で特殊コーティングしたアビセルRC−N81、アビセルRC−591(旭化成工業株式会社製の商品名)などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
これらの結晶セルロースの製剤中の含有量は、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。
本発明に使用できる界面活性剤としては特定の界面活性剤のみに限定されるものではない。そのような例をあげると、非イオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、フッ素系界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸など)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレングリコール系界面活性剤(2,4,7,9,−テトラメチル−デシン−4,7−ジオールなど)などがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
陰イオン界面活性剤の例としては、ポリカルボン酸型界面活性剤、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフエート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩などがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイドなどがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
添加量は、効果、経済性より製剤中に0.1〜20重量%が好ましく、さらに好ましくは製剤中に0.3〜15重量%である。
本発明に使用できる高沸点溶剤としては、例えば、ソルべッソ150(エクソン化学株式会社製の商品名)、ハイゾールE、ハイゾールF(日本石油化学株式会社製の商品名)、カクタスソルベントPlOO、カクタスソルベントP150、カクタスソルベントP187、カクタスソルベントP200(日本鉱業株式会社製の商品名)、アルケン56N、アルケン60NH、アルケンL(日本石油化学株式会社製の商品名)などのアルキルベンゼン系溶剤、カクタスソルベント220、カクタスソルベントP240(日本鉱業株式会社製の商品名)、ソルべッソ200(エクソン化学株式会社製の商品名)、精製メチルナフタレン(住金化工株式会社製)、ジイソプロピルナフタレンなどのアルキルナフタレン系溶剤、イソパラフィン、流動パラフィン、n−パラフィンなどのパラフィン系溶剤、ナフテノール(日本石油化学株式会社製の商品名)、Exssol(エクソン化学株式会社製の商品名)などのナフテン系溶剤、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレンクリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのエーテル系溶剤、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−1,3−ブタンジオールなどのアルコール系溶剤、N−メチルピロリドン、n−オクチルピロリドン、n−ドデシルピロリドンなどのアルキルピロリドン系溶剤、デュポンDBE(デュポン株式会社製の商品名)、フタル酸ジトリデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジデシル、フタル酸ジアルキル(ClO〜C12)、トリメリット酸トリノルマルアルキル(C8〜ClO)、トリメリット酸トリ−2−エチルへキシル、トリメリット酸トリイソデシル、アジピン酸ジオレイルなどの多塩基酸エステル系溶剤、オレイン酸イソブチル、ヤシ脂肪酸メチル、ラウリン酸メチル、パーム脂肪酸メチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソトリデシル、ステアリン酸−2−エチルへキシル、オレイン酸メチル、オレイン酸オクチル、オレイン酸ラウリル、オレイン酸デシル、グルタル酸ジメチルなどの脂肪酸エステル、ハイゾールSAS−296、ハイゾールSAS−LH(日本石油化学株式会社製の商品名)など、米ヌカ油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂肪酸メチルエステルなどの植物油脂肪酸エステル、ナタネ油、大豆油、ヒマシ油、綿実油、コーン油などの植物油をあげることができる。
ただし、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、また、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題はない。
高沸点溶剤を併用する場合の製剤中の含有量は、1〜60重量%、好ましくは2〜50重量%である。
また、必要に応じて助剤として、例えば増粘剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐防黴剤、農薬活性成分の安定化剤などを用いることができる。
増粘剤としては、一般に使用されるものであればよく、例えば、グァーガム、キサンタンガム、トラガントガム、カゼイン、デキストリン、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウム、コロイド性含水ケイ酸アルミニウムマグネシウム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール、水溶性セルロースエーテルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、これらの1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
また、消泡剤としては、シリコン系、脂肪酸系物質などを使用することができる。また、凍結防止剤としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなど、防腐防黴剤としては、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−メタキシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルなどを使用することができる。また、農薬活性成分の安定化剤としては、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などを添加してもよい。ただし、本発明はここに例示した補助剤に限定されるものではなく、本発明の目的を達成しうる範囲内であれば各種の補助剤を使用することができる。
本発明の水性懸濁製剤は、通常の方法によって施用することができる。
例えば、農業場面においては水性懸濁製剤を原液そのままで、あるいは水で適当な濃度(通常は約4倍〜3000倍程度)に希釈して、噴霧器を用いて対象作物に噴霧散布すればよい。このとき、地上においてのみならず、有人の航空機、ヘリコプターや無人のRCヘリコプターを使用して空中から散布することもできる。水田においては、原液のまま、あるいは水で2〜5倍程度に高濃度希釈した液を畦畔より水田へ直接滴下、または噴霧することにより省力的に散布施用することもできる。
代かき作業時以降の水田が湛水状態であれば水深には関係なく使用することができる。つまり田植え時のような土壌表面にわずかな水層が存在するような状態から、水田全面に水深3cm〜5cmの水を張った状態まで、土壌表面が乾ききった状態でなければ散布が可能である。さらに灌漑水の入水時においても水口に滴下するなどして使用できる。また田植えと同時に滴下処理するような田植え時の水の少ない条件下であってもよく、処理すれば農薬活性成分はある程度拡散し、その後の入水によってさらに均一となり、十分な効果を発揮することができる。
また、稲の移植前、移植時、移植後のいずれの時期においても散布することができる。さらに湛水下水田へも適用が可能である。
本発明の水性懸濁製剤の調製方法は特に限定されないが、例えば次の方法によって調製できる。
調製法1 (農薬活性成分を水に分散させる場合)
水に界面活性剤を溶解または分散させ、この中に農薬活性成分および結晶セルロースを添加する。得られた混合液を、粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダー(アイメックス株式会社製の商品名)にて湿式粉砕する。この混合液に必要であれば助剤を添加し、水を加えて100部とし、スリーワンモータ(新東科学株式会社製の商品名)を用いて混合して水性懸濁製剤を得る。
調製法2 (溶剤を含む場合)
水に界面活性剤を溶解または分散させ、この中に農薬活性成分および結晶セルロースを添加する。得られた混合液を、粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダーにて湿式粉砕する。この混合液に、溶剤を添加し、TKオートホモミキサー(日本特殊機化工業株式会社製の商品名)を用いて攪拌する。必要であれば助剤を添加し、水を加えて100部とし、スリーワンモータを用いて混合して水性懸濁製剤を得る。
調製法3 (農薬活性成分を溶剤に溶解させる場合)
あらかじめ水に界面活性剤を溶解または分散させ、結晶セルロースを添加する。得られた混合液に、溶剤に農薬活性成分を溶解させた混合液を加え、TKオートホモミキサーを用いて攪拌する。必要であれば助剤を添加し、水を加えて100部とし、スリーワンモータを用いて混合して水性懸濁製剤を得る。
調製法4 (水に分散させた農薬活性成分と、溶剤に溶解させた農薬活性成分とからなる場合)
水に界面活性剤を溶解または分散させ、この中に農薬活性成分および結晶セルロースを添加する。得られた混合液を、粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダーにて湿式粉砕する。この混合液に、溶剤に農薬活性成分を溶解させた混合液を加え、TKオートホモミキサーを用いて攪拌する。必要であれば助剤を添加し、水を加えて100部とし、スリーワンモータを用いて混合して水性懸濁製剤を得る。
なお、湿式粉砕において、メディア充填量、粉砕機の周速および時間などを調節することで、所望の粒径にすることができる。また、溶剤に農薬活性成分を溶解させる場合も、攪拌の速度および時間を調節することで同様に粒径をコントロールすることができる。
次に、本発明の水性懸濁製剤の実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例中の部は、すべて重量%を示す。
実施例1
(1)組成
フサライド原体 10部
結晶セルロース 1部
POAアルキルエーテル 3部
水 86部
合計 100部
(2)調製
水86部に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(POAアルキルエーテル)3部を溶解させ、この中にフサライド原体10部および結晶セルロース1部を添加した。得られた混合液を、粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダーにて湿式粉砕し、水性懸濁製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、水86部を水85.5部とし、キサンタンガム0.5部を添加した以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、POAアルキルエーテル3部をPOAアルキルエーテル3部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部とし、水86部を水83.5部とし、キサンタンガム0.5部を添加した以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、POAアルキルエーテル3部をPOAアルキルエーテル1部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部とし、水86部を水82部とし、キサンタンガムを2部を添加した以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、POAアルキルエーテル3部をPOAアルキルエーテル3部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース0.05部とし、水86部を水84.95部とした以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、POAアルキルエーテル3部をPOAアルキルエーテル3部、リグニルスルホン酸ナトリウム2部とし、水86部を水83.5部とし、キサンタンガム0.5部を添加し、平均粒子径を12.3μmとした以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、結晶セルロース1部を結晶セルロース15部とし、POAアルキルエーテル3部をPOAアルキルエーテル3部、リグニルスルホン酸ナトリウム2部とし、水86部を水70部とした以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
実施例1の製剤組成のうち、POAアルキルエーテル3部をアルキルアミン塩3部とし、水86部を水85.5部とし、キサンタンガム0.5部を添加した以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
(1)組成
フサライド原体 10部
結晶セルロース 1部
POEスチリルフェニルエーテル 3部
イソパラフィン 20部
水 66部
合計 100部
(2)調製
水66部にポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル(POEスチリルフェニルエーテル)3部を溶解させ、この中にフサライド原体10部および結晶セルロース1部を添加した。得られた混合液を粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダーにて湿式粉砕した。この混合液に、イソパラフィン20部を添加し、TKオートホモミキサーを用いて攪拌し、水性懸濁製剤を得た。
実施例9の製剤組成のうち、フサライド原体10部をフサライド原体10部、カスガマイシン原体2部とし、POEスチリルフェニルエーテル3部をPOEスチリルフェニルエーテル3部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム1部とし、水66部を水68部とし、イソパラフィン20部をメチルナフタレン10部とし、プロピレングリコール5部を添加した以外は、実施例9に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
(1)組成
MEP原体 20部
結晶セルロース 2部
POEスチリルフェニルエーテル 3部
グルタル酸ジメチル 10部
水 65部
合計 100部
(2)調製
水65部に、POEスチリルフェニルエーテル3部を溶解させ、結晶セルロース2部を添加した溶液中に、グルタル酸ジメチル10部にMEP原体20部を溶解させた混合液を加え、TKオートホモミキサーを用いて攪拌し、水性懸濁製剤を得た。
実施例7の製剤組成のうち、水65部を水63.5部とし、POEスチリルフェニルエーテル3部をPOAアリルフェニルエーテル3部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム1部とし、グァーガム0.5部を添加した以外は、実施例7に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
実施例7の製剤組成のうち、MEP原体20部をフェノチオール2部とし、結晶セルロース2部を結晶セルロース0.5部とし、水65部を水74.5部とし、POEスチリルフェニルエーテル3部をPOE・POPブロックポリマー2部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム1部とし、グルタル酸ジメチル10部をアジピン酸ジイソブチル20部とした以外は、実施例7に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
(1)組成
フサライド原体 10部
MEP原体 20部
結晶セルロース 2部
POEスチリルフェニルエーテル 3部
リグニンスルホン酸ナトリウム 1部
グルタル酸ジメチル 10部
水 54部
合計 100部
(2)調製
水54部に、POEスチリルフェニルエーテル3部、リグニンスルホン酸ナトリウム1部を溶解させ、フサライド原体10部、結晶セルロース1部を添加し、得られた混合液を粉砕用メディアとして直径0.7〜1.2mmのガラスビーズを用い、4筒式サンドグラインダーにて湿式粉砕した。この混合液に、グルタル酸ジメチル10部にMEP原体20部を溶解させた混合液を加え、TKオートホモミキサーを用いて攪拌し、水性懸濁製剤を得た。
比較例1
実施例1の製剤組成のうち、水86部を水87部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例1に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例2
実施例2の製剤組成のうち、水85.5部を水86.5部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例2に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例3
実施例3の製剤組成のうち、水83.5部を水84.5部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例3に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例4
実施例4の製剤組成のうち、水82部を水83部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例4に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例5
実施例5の製剤組成のうち、水84.95部を水85部とし、結晶セルロース0.05部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例5に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例6
実施例6の製剤組成のうち、水83.5部を水84.5部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例6に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例7
実施例8の製剤組成のうち、水85.5部を水86.5部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例8に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例8
実施例9の製剤組成のうち、水66部を水67部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例9に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例9
実施例10の製剤組成のうち、水68部を水69部とし、結晶セルロース1部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例10に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例10
実施例11の製剤組成のうち、水65部を水67部とし、結晶セルロース2部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例11に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例11
実施例12の製剤組成のうち、水63.5部を水65.5部とし、結晶セルロース2部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例12に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例12
実施例13の製剤組成のうち、水74.5部を水75部とし、結晶セルロース0.5部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例13に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
比較例13
実施例14の製剤組成のうち、水54部を水56部とし、結晶セルロース2部を結晶セルロース添加なしとした以外は、実施例14に準じて調製し、水性懸濁製剤を得た。
試験例1 製剤安定性試験
調製した水性懸濁製剤を容量30ml(φ17mm×長さ180mm)の試験管に30ml入れ、密栓をし、20℃または40℃の恒温室に静置する。水性懸濁製剤は当初は全層にわたって懸濁状態である。そして、それぞれ20℃で3か月後、40℃で3か月後の製剤の分離状態を、試験管中の懸濁剤が下層に沈降し、懸濁液の上層に生じた水層(上スキ層)と全層の高さ(cm)を測定して、下記式により算出した。
Figure 2006169167
その結果を表1、2に示した。
試験例2 再分散性試験
調製した水性懸濁製剤を容量500mlポリびんに450ml入れ、20℃または40℃の恒温室に静置する。そして、それぞれ90日後にポリびんを倒立させ、沈降物が完全に分散するまでの倒立回数を測定した。再分散回数が20回以下であれば、散布時に問題がなく散布できる。その結果を表1、2に示した。
試験例3 粘度測定
調製直後の水性懸濁製状農薬の粘度をB型粘度計((株)トキメック製)を用いてローターNo2、回転数12r.p.m、温度25℃で測定した。その結果を表1、2に示した。
試験例4 排出性試験
500ml容量のポリびんに調製直後の水性懸濁状農薬を450ml入れ、25℃で1日間静置後に容器の倒立を20回くりかえした後、容器を逆さにし、水性懸濁状農薬を排出させる。容器の口より薬剤の滴下間隔が10秒以上になった時を終点とする。この時点で排出した薬剤の重量をはかり、容器に充填した薬剤の重量に対する割合(%)で示した。その結果を表1、2に示した。
試験例5 粒径測定試験
調製直後の水性懸濁製剤0.1gを99.9mlのイオン交換水の入った100ml容量のビーカーに入れて希釈する。希釈した分散液をレーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2000J(株式会社島津製作所製の商品名)で測定し、粒子の体積中位径として求めた。その結果を表1、2に示した。
Figure 2006169167
Figure 2006169167

Claims (6)

  1. 農薬活性成分、結晶セルロース、界面活性剤および水を含有することを特徴とする、水性懸濁製剤。
  2. 界面活性剤が、非イオン界面活性剤および/または陰イオン界面活性剤であることを特徴とする、請求項1に記載の水性懸濁製剤。
  3. 結晶セルロースの製剤中での含有量が、0.01〜10重量%であることを特徴とする、請求項1または2に記載の水性懸濁製剤。
  4. 製剤粘度が、25℃において100〜1000mPa・sであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の水性懸濁製剤。
  5. 製剤の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の水性懸濁製剤。
  6. 高沸点溶剤を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の水性懸濁製剤。
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