JP2006162657A - 画像表示方法およびプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
異なる色光を異なる光変調手段に入射させ、前記各光変調手段からの出射光を合成して画像表示を行う方法であって、各色光の光路上に回転式分光フィルタを配置して、第1フィルタからの第1分光による高輝度(低彩度)の第1画像41a,41bと、第2フィルタからの第2分光による高彩度(低輝度)の第2画像42a,42bとを、倍速化したフレームごとに順次表示する。
【選択図】 図6
Description
しかしながら、特許文献1の技術では、色再現性を優先させた表示状態または明るさを優先させた表示状態の、いずれかのモードを選択して画像表示を行うことになる。そのため番組全体を通して、また画面全体を通して、高輝度化および広色域化を両立させることができないという問題がある。
また、表示品質に優れたプロジェクタの提供を目的とする。
また、少なくとも一つの前記画像光は、分光特性の異なる一対の光を単位時間ごとに順次切り替えてなり、前記分光特性の異なる一対の光のうち、一方の前記光は他方の前記光より高輝度であり、前記他方の光は前記一方の光より高彩度であることが望ましい。
この構成によれば、番組内の明るい画像は高輝度に、暗い画像は広色域に表示することができる。また、画像内の明るい領域は高輝度に、暗い領域は広色域に表示することができる。したがって、高輝度化および広色域化を両立させることができる。
また、前記変調は、画像の階調信号を異なる階調信号に伸張して行い、前記伸張の内容を、前記分光特性に応じて異ならせることが望ましい。
この構成によれば、画像の階調信号に応じて、明るい画像は極めて高輝度に、暗い画像は極めて広色域に表示することが可能になり、高輝度化および広色域化をハイレベルで両立させることができる。
この構成によれば、分光特性の異なる複数の光を切り替えることによる不連続性を緩和することができる。
また、少なくとも一つの前記画像光は、分光特性の異なる一対の光を順次切り替えて構成され、前記分光特性の異なる一対の光のうち、一方の前記光は他方の前記光より高輝度であり、前記他方の光は前記一方の光より高彩度であり、入力された画像信号の輝度に応じて、前記一方の光と前記他方の光との時間混合比率を異ならせることが望ましい。
この構成によっても、明るい画像は高輝度に、暗い画像は広色域に表示することが可能になり、高輝度化および広色域化を両立させることができる。
この構成によれば、前記分光特性の異なる複数の光を簡単に生成することができる。
この構成によれば、高輝度化および広色域化を両立させることができるので、表示品質に優れたプロジェクタを提供することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、プロジェクタの要部を示す概略構成図である。図1において、810は光源、813、814はダイクロイックミラー、815、816、817は反射ミラー、822、823、824は液晶装置からなる光変調手段、825はクロスダイクロイックプリズム、826は投射レンズである。光源810は、メタルハライド等のランプ811と、ランプの光を反射するリフレクタ812とからなる。このランプ811から照射される白色光は、可視光全域の光を含んでいる。
図2は、回転式分光フィルタの正面図である。なお以下には、緑色光用の回転式分光フィルタ833の場合を例にして説明する。この回転式分光フィルタ833は、中心軸840の回りに回転可能とされ、光源からの光が中心軸840の側部845を透過するようにプロジェクタに配設されている。
図3は、回転式分光フィルタを構成する各フィルタの分光透過率である。図3(a)に示す第1フィルタの分光透過率は、波長550nm付近を中心とする広い帯域で透過率100%を示している。そのため、第1フィルタからの第1分光は、様々な波長の光を含んで構成され、高輝度であるが低彩度の分光特性を有するものとなる。一方、図3(b)に示す第2フィルタの分光透過率は、波長550nm付近を中心とする狭い帯域のみで透過率100%を示している。そのため、第2フィルタからの第2分光は、波長550nm付近の光のみを含んで構成され、高彩度であるが低輝度の分光特性を有するものとなる。これにより、第1分光は第2分光より高輝度となり、第2分光は第1分光より高彩度となる。
次に、上述したプロジェクタにおける画像表示システムおよび画像表示方法について説明する。
図4は、第1実施形態に係る画像表示システムのブロック図である。本実施形態の画像表示システムは、光変調手段823および表示制御回路290を主として構成されている。光変調手段823には、主に液晶パネル110およびその駆動回路110Dが設けられている。表示制御回路290には、主にフレームコンバータ12、伸張処理部14、LUT変換部16およびフィルタ切替部20が設けられている。
図5(a)は、第1実施形態に係る伸張曲線のグラフである。なお、本実施形態では、画像信号が256階調の階調信号で表現されている場合を例にして説明する。図5(a)の伸張曲線は、傾きが1の直線で構成されている。この場合、伸張処理部に入力された階調信号は、同じ階調に変換されて出力される。すなわち、本実施形態では階調信号の伸張処理を行わない。
図5(b)は、第1実施形態に係るLUTのグラフである。本実施形態では、上述した回転式分光フィルタからの第1分光および第2分光を個別に変調するため、2種類のLUTを使用する。図5(b)では、第1分光に対応するLUT91を実線で示し、第2分光に対応するLUT92を破線で示している。高輝度の第1分光に対応するLUT91は、低階調における駆動レベルの上昇率が小さく、高階調における駆動レベルの上昇率が大きくなっている。一方、高彩度の第2分光に対応するLUT92は、低階調における駆動レベルの上昇率が大きく、高階調における駆動レベルの上昇率が小さく(または上昇率が0に)なっている。
図7(a)は、第1実施形態の変形例に係る伸張曲線のグラフである。この変形例では、上述した回転式分光フィルタからの第1分光および第2分光を個別に変調するため、2種類の伸張曲線を使用する。図7(a)では、第1分光に対応する伸張曲線81を実線で示し、第2分光に対応する伸張曲線82を破線で示している。高輝度の第1分光に対応する伸張曲線81は、低階調における傾きが小さく、高階調における傾きが大きくなっている。一方、高彩度の第2分光に対応する伸張曲線82は、低階調における傾きが大きく、高階調における傾きが小さく(または傾きが0に)なっている。
次に、第2実施形態に係る画像表示システムおよび画像表示方法について説明する。第2実施形態に係る画像表示方法は、高輝度の第1分光による第1画像と高彩度の第2分光による第2画像との時間混合比率を異ならせる点で、単位時間ごとに切り替える第1実施形態とは異なっている。なお、第1実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図9(a)は第2実施形態に係る伸張曲線のグラフであり、図9(b)はLUTのグラフである。第2実施形態では、分光特性の異なる第1分光および第2分光を区別することなく、一律に変調を行う。そのため、1種類の伸張曲線およびLUTを使用する。なお、図9(a)の伸張曲線には傾きが1の直線が採用され、伸張処理を行わないようになっている。また、図9(b)のLUTにはガンマ補正曲線(γ=2.2)が採用されている。
図10は、画像解析の説明図である。画像解析部では、入力された画像信号に含まれる各画素の階調信号を解析して、ヒストグラム処理を行う。そして、ピーク階調またはその付近の階調を照明制御信号に設定する。図10のヒストグラムでは、170階調付近にピークがあるので、170階調を照明制御信号とする。
図11は、照明制御信号と各フィルタの使用時間比率との関係を表すグラフである。このグラフは、例えばガンマ曲線(γ=2.2)で構成され、ある照明制御信号におけるグラフ上下の長さ比率が第1フィルタ841および第2フィルタ842の使用時間比率を示している。例えば、図10で求めた照明制御信号(170階調)の場合には、図11による第1フィルタ841および第2フィルタ842の使用時間比率は約45:55となる。そして、図8に示す画像解析部22は、求めた使用時間比率に基づいて、1フレーム内における回転式分光フィルタの切り替え制御信号を生成し、フィルタ切替部20に出力する。フィルタ切替部20では、入力された制御信号に基づいて回転式分光フィルタを切り替える。
Claims (9)
- 異なる色光を変調して複数の画像光を生成し、前記各画像光を合成して画像表示を行う方法であって、
少なくとも一つの前記画像光は、分光特性の異なる複数の光を順次切り替えてなることを特徴とする画像表示方法。 - 少なくとも一つの前記画像光は、分光特性の異なる一対の光を単位時間ごとに順次切り替えてなり、
前記分光特性の異なる一対の光のうち、一方の前記光は他方の前記光より高輝度であり、前記他方の光は前記一方の光より高彩度であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。 - 前記変調は、画像の階調信号を変調手段の駆動信号に変換して行い、
前記変換の内容を、前記分光特性に応じて異ならせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示方法。 - 前記変調は、画像の階調信号を異なる階調信号に伸張して行い、
前記伸張の内容を、前記分光特性に応じて異ならせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示方法。 - 前記変調は、入力された画像信号のフレーム周波数を整数倍にして行い、
前記分光特性の異なる複数の光は、整数倍化されたフレームごとに順次切り替えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像表示方法。 - 入力された画像信号の特性に応じて、前記分光特性の異なる複数の光の時間混合比率を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
- 少なくとも一つの前記画像光は、分光特性の異なる一対の光を順次切り替えて構成され、
前記分光特性の異なる一対の光のうち、一方の前記光は他方の前記光より高輝度であり、前記他方の光は前記一方の光より高彩度であり、
入力された画像信号の輝度に応じて、前記一方の光と前記他方の光との時間混合比率を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。 - 前記分光特性の異なる複数の光は、異なる分光透過率を有するフィルタを通して生成することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像表示方法。
- 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像表示方法を使用して画像表示を行うことを特徴とするプロジェクタ。
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