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JP2006158850A - 遊技機用制御回路基板におけるコネクタ接続構造 - Google Patents

遊技機用制御回路基板におけるコネクタ接続構造 Download PDF

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JP2006158850A JP2004358266A JP2004358266A JP2006158850A JP 2006158850 A JP2006158850 A JP 2006158850A JP 2004358266 A JP2004358266 A JP 2004358266A JP 2004358266 A JP2004358266 A JP 2004358266A JP 2006158850 A JP2006158850 A JP 2006158850A
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Tomoyuki Sakurai
朋之 桜井
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Samy KK
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Sammy Corp
Samy KK
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Abstract

【課題】 コネクタと基板ケースとの間から針金を侵入させる等の制御回路基板に対する不正なアクセスを確実に防止する等の遊技機用制御回路基板におけるコネクタ接続構造を提供する。
【解決手段】 スロットマシンの主制御基板(100)実装された基板側コネクタ(110)に対し、ケース(300)に形成された開口部(310)を通してハーネス側コネクタ(410)を接続するコネクタ接続構造であって、閉塞部材(500)は、ケーブル(420)を挿通させて開口部を嵌め殺し状態で閉塞する。これにより、開口部から針金等を侵入させる等の不正行為を確実に防止する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パチンコ、スロットマシン等の遊技機に備えられる制御回路基板において、他の制御回路基板または内蔵機器とハーネスを介して相互に接続する際のコネクタ接続構造に関する。
従来、スロットマシン、パチンコ等の遊技機においては、MPU、ROM、RAM等の電子部品を実装しマイコンをベースに形成される制御回路基板により、遊技機の遊技状態を制御、管理する制御方式が採用されている。
例えば、スロットマシンであれば、主制御基板と呼ばれる制御回路基板が筐体内に設けられ、遊技者のスタート、ストップ操作を監視してリールの回転動作を制御したり、入賞役が成立した際に所定枚数のメダルを払い出したりするように遊技機の主要な動作を制御している。また、主制御基板は、入賞役の抽選や、大当たり(ボーナス)に応じてゲーム毎に入賞確率を変更したり、より多くのメダルを獲得する機会を与えるべく遊技者に操作をアシストしたりするなどの動作制御も司っている。
ところで、スロットマシン、パチンコ等の射幸性をもつ遊技機においては、以前から「ゴト行為」と呼ばれる不正行為が問題となっている。特に主制御基板は、上述したように遊技機の中枢的な役割を担っているため、その制御プログラムが格納される読み出し専用メモリ(ROM)を不正に改造した別のROMに差し替えたり、針金などで制御回路をショートさせ誤作動を引き起こしたりする等、不正行為に最も狙われる対象であった。
そこで、かかる不正行為から制御回路を保護するために、遊技機の主制御基板等の制御回路基板は、例えば透明な樹脂材料から形成される基板ケースに収容されて筐体内に設置されている。一般に、遊技機用の制御回路基板を収容する基板ケースは、相対向する一対の本体ケースと上蓋ケースとからなり、仮に何れかのケースが開放されたとしてもその痕跡が残るよう、両ケースをカシメ状態で結合する封止構造が複数カ所に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、制御回路基板を他の制御回路基板または電子機器ユニットとハーネスを介して電気的に接続するために、基板ケースには、ハーネス側コネクタを挿通し基板側コネクタに接続するための開口部が形成される。この場合、コネクタとこの開口部との隙間を無くそうとしても、現実には種々の製造上生じる誤差を考慮してクリアランスを取らざるを得ないため、当該隙間から針金などを侵入させ、基板に形成されている制御回路を誤作動させる等の不正なアクセスが行われるおそれがあった。
このような不正なアクセスに対処するため、コネクタ実装領域の配線パターンを被覆し、また当該コネクタ実装領域と基板ケース内方の電子部品実装領域とを仕切る仕切り部材を設けた対策が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−209238号公報 特開2003−265815号公報
しかし、特許文献2等に開示されている従来の基板ケースでは、例えば、ケースとコネクタと間に工具等を挿入し当該ケースを撓ませてこじ開けることにより、上述の仕切り部材とケース裏面との間に隙間を生じさせ、内部の制御回路基板に対し痕跡を残さずに不正なアクセスが行われる場合がある。このため、かかる不正行為を確実に防止できるものではなかった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、コネクタと基板ケースとの間から針金を侵入させる等の制御回路基板に対する不正なアクセスを確実に防止する等の遊技機用制御回路基板におけるコネクタ接続構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技機用の制御回路基板に実装された基板側コネクタに対し、当該制御回路基板を収容する基板ケースに形成されたコネクタ開口を通してハーネス側コネクタを接続するコネクタ接続構造であって、前記コネクタ開口を閉塞し得る平板部を有するとともに、該平板部に前記ハーネス側コネクタに連結されたケーブルを挿通し得る挿通孔が形成された閉塞部材を備え、前記閉塞部材は、前記ケーブルを前記挿通孔に挿通させて前記コネクタ開口を嵌め殺し状態で閉塞することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタ接続構造であって、前記閉塞部材には、その平板部の前記コネクタ開口を臨む側に、前記コネクタ開口の少なくとも一の方向における開口幅で離間する一対の係止部が形成され、該一対の係止部は、前記平板部に沿う内方に弾性偏移可能であり、それぞれ相反する外方へ突起する鉤爪形状を有し、当該各係止部を前記コネクタ開口に押圧挿入して前記鉤爪部分を当該コネクタ開口周縁の内面に係止させることにより、当該コネクタ開口を嵌め殺し状態で閉塞することを特徴とする。
請求項1に記載のコネクタ接続構造によれば、閉塞部材は、ハーネスケーブルを挿通孔に挿通させた状態でコネクタ開口を閉塞するので、基板ケースとコネクタ開口との隙間を無くすことができる。また、閉塞部材は、コネクタ開口を嵌め殺し状態で閉塞するため、外部から閉塞部材を開放することができない。これらのことから、基板ケースとコネクタ開口との隙間を介して針金などを基板ケース内に侵入させる等の不正なアクセスを確実に防止する。また、かかる不正アクセス防止機能を、簡素化した構造で実現することができる。
請求項2に記載のコネクタ接続構造によれば、閉塞部材の各係止部をコネクタ開口に押圧挿入し、鉤爪部分を当該コネクタ開口周縁の内面に係止させることで、当該コネクタ開口を嵌め殺し状態で閉塞する。これにより、外部から閉塞部材を開放することができなくなり、基板ケースとコネクタ開口との隙間から針金などを基板ケース内に侵入させる等の不正なアクセスを確実に防止する。
上述したように、本発明のコネクタ接続構造によれば、ハーネスケーブルを挿通させた状態でコネクタ開口を閉塞する閉塞部材を設けたので、基板ケースとコネクタ開口との隙間を無くすことができる。また、閉塞部材は、コネクタ開口を嵌め殺し状態で閉塞するため、外部から閉塞部材を開放することができない。これらのことから、基板ケースとコネクタ開口との隙間から針金などを基板ケース内に侵入させる等の不正なアクセスを確実に防止する。また、かかる不正アクセス防止機能を、簡素化した構造で実現することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。まず、本発明のコネクタ接続構造が適用される遊技機として、スロットマシンを例に、その概略構成を説明する。図1は、スロットマシンSMの外観構造を表す正面図である。スロットマシンSMは、いわゆるフロントマスクを形成する前扉FDが略矩形状の箱体である筐体の開口側に対し開閉可能に取り付けられている。前扉FDは、上部パネル部UPと下部パネル部LPに概ね区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされ、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。また、前扉FDの下部には、メダルを貯留するための受皿部が形成された受皿ユニットTUが設けられている。
上部パネル部UPの周縁部分には、高輝度発光ダイオードを内蔵する上部ランプUL及びサイドランプSL、SLが配置されている。また、スピーカを内蔵し遊技に係る効果音を発生させる演出用放音部SAL、SARが上部パネル部UPの左右にそれぞれ配置されている。更に、演出用放音部SAL、SARの間には、液晶表示ユニットFPDが配置されている。なお、液晶表示ユニットFPDは、遊技の演出に係る映像を主に表示する。
上部パネル部UPの中央にはパネルユニットPUが取り付けられ、その中央に略長方形の透明な表示窓FWが形成されている。そして、表示窓FWを通して筐体内に設けられている円筒形状のリールR1、R2、R3が目視される。リールR1、R2、R3は、それぞれの回転軸に沿って横方向に配置され、これによりリールユニットRUが形成されている。また、各リールR1、R2、R3の外周面には複数種類の図柄がほぼ等間隔で配置され、リールの外周面に表示する縦3個、横3列の図柄が表示窓FWを通して目視される。
上部パネル部UPと下部パネル部LPとの間には、遊技操作を行うためのスイッチ類が配置された操作卓OPが一体的に形成されている。操作卓OPには、メダルを投入するための投入口を有するメダル投入部MDと、ベットボタンBETと、スタートレバーSTLと、ストップボタンSTP1、STP2、STP3がそれぞれ配設されている。
ベットボタンBETは、スロットマシンSMの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。スロットマシンSMは、何れかのベットボタンBETが押圧操作されることにより当該ゲームにメダルが賭けられ、スタートレバーSTLが傾倒操作されると、リールR1、R2、R3を一斉に回転させる。このときスロットマシンSMは、入賞の抽選を内部的な処理(内部抽選)で行う。そして、各ストップボタンSTP1、STP2、STP3が押圧操作されることで、対応するリールR1、R2、R3をそれぞれ停止させる。全てのリールが停止し、表示窓FWに設定される有効ライン上に表示した図柄の組合せが、上述の内部抽選に当選した入賞に係る組合せと一致した場合、当該入賞が確定する。
下部パネル部LPには、スロットマシンSMのモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示する表示パネルDPが設けられている。下部パネル部LPの下側に配置される受皿ユニットTUには、入賞時等においてメダルを受皿部に排出するメダル払出口MEXと、スピーカを内蔵し演出効果音を発生させる演出用放音部SABがそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照し、スロットマシンSMの内部構造を説明する。図2は、前扉FDを筐体MBから開放した状態におけるスロットマシンSMの内部構造を表す正面図である。
まず、同図を参照し、筐体MB側の内部構造を説明する。筐体MB内の上部には、スロットマシンSMの全体動作を統括制御する主制御基板100を収容する制御基板アッセンブリMBAが取り付けられている。なお、主制御基板100は、MPU(Micro Processor Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他周辺機器と通信する制御信号の整合機能を有するインタフェース回路等の電子部品からなるマイコンをベースに形成された制御回路基板である。
筐体MB内の中央には、リールR1、R2、R3が回転軸方向に並べられたユニット構造のリールユニットRUが設けられている。リールユニットRUは、前扉FDが筐体MB側に閉じられるとパネルユニットPUに形成された表示窓FWにリールR1、R2、R3が対向するように、筐体MB内の所定の高さに固定されたフレームに位置決めされて取り付けられている。各リールR1、R2、R3は、それぞれの中心軸に連結するステッピングモータによって回転駆動される。リールユニットRUの上部には、各ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する図示しない回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板100が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニットRUの下方には、メダル投入部MDから投入されたメダルを貯留し、入賞の配当の際に排出口からメダルを排出するホッパ装置HPUと、ホッパ装置HPUから溢れたメダルを収容するための補助貯留部MSTと、スロットマシンSMに内蔵される各機器へ電力を配電する主電源装置PWUが設けられている。
次に、前扉FDの裏面側の内部構造を説明する。前扉FDの裏面上部には、上述の演出用放音部SAL、SARに対向してスピーカSPL、SPRが取り付けられている。また、スピーカSPL、SPRの間に配置されている図示しない液晶表示ユニットFPDの裏面に、当該液晶表示ユニット、スピーカSPL、SPR等を制御駆動するサブ制御基板SBAが取り付けられている。サブ制御基板SBAは、液晶表示ユニットFPDによる演出映像の表示制御、上部ランプUL及びサイドランプSL等を使った照明制御、及び演出用放音部SAL、SAR、SABを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行うための制御回路基板である。
サブ制御基板SBAの下方には、前面にリールR1、R2、R3を目視させるための透明な表示窓FWを有するパネルユニットPUが取り付けられる。パネルユニットPUの裏面側には、リールR1、R2、R3の外周面を照射して図柄を明るく表示させるための冷陰極蛍光ランプCFLと、スタートレバーSTL及びストップボタンSTP1、STP2、STP3等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板100へ転送する中継基板として機能する中央表示基板CBAとを備え、これらがユニット化されて形成されている。
パネルユニットPUの下方には、メダル選別装置MSUが取り付けられている。メダル選別装置MSUは、メダル投入部MDに投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置MSUに内蔵されるメダルセンサはメダル投入部MDに投入された正規のメダルを検出し、その検出信号を主制御基板100へ送出する。
メダル選別装置MSUの下方には、メダル選別装置MSUによって振り分けられた正規のメダルを筐体MB内に設けられているホッパ装置HPUへ案内するガイド部材G1と、メダル選別装置MSUにより排除されたメダル(または異物)をメダル排出口MEXへ案内するガイド部材G2が設けられている。また、前扉FDの裏面側下部には、ホッパ装置HPUの排出口から排出されたメダルをメダル排出口MEXへ案内するガイド部材G3が設けられている。更に、メダル排出口MEXに隣接して、上述した演出用放音部SABに対向するスピーカSPBが取り付けられている。
なお、図2には示していないが、主制御基板100は、両端にコネクタが設けられた所定長さのハーネス(以下、「コネクタ付きハーネス」という)を介して、上述のサブ制御基板SBAや回胴装置基板等の制御回路基板、中央表示基板CBA等の中継基板、ホッパ装置HPU等の電子機器ユニット、更に主電源装置PWU等に対し、制御信号及び操作信号等の通信を可能に、また所要の電力が供給できるように電気的に接続されている。
かかる構成のスロットマシンSMは、次のように概略動作する。すなわち、スロットマシンSMは、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態において、遊技者がメダル投入部MDにメダルを投入し、またベットボタンBETを押圧操作して内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに規定枚数のメダルを賭けると、ゲーム開始の状態になる。
主制御基板100は、ゲーム開始の状態で遊技者によるスタートレバーSTLの傾倒操作を検知すると、3個のリールR1、R2、R3を一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部抽選し、その結果をフラグ(内部抽選フラグ)に記憶する。
次に、リールR1、R2、3が回転動作中に、ストップボタンSTP1、STP2、STP3の押圧操作を検知すると、主制御基板100は、それに応じて順次各リールを停止させる制御を行う。そして、全てのリールR1、R2、R3の停止を検知することにより、各リールが表示する図柄と上述のフラグに対応する入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているか否か判定する。
当選した入賞役に係る図柄が有効ラインに揃って表示され入賞が確定すると、当該入賞役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算するか、又はホッパ装置HPUを駆動して配当数のメダルを受皿ユニットTUの受皿部へ払い出す。
以上、本発明が適用される遊技機の例としてスロットマシンSMの概要を説明したが、次に、本発明に係るコネクタ接続構造が適用される実施例として、主制御基板100を基板ケースに収容しアッセンブリ化した制御基板アッセンブリMBAの構成について説明する。ここで、図3は、制御基板アッセンブリMBAの分解斜視図であり、図4は、制御基板アッセンブリMBAがブラケット部材BRを介して筐体MBに取り付けられる状態を表す斜視図である。
ここで、ブラケット部材BRは、図3に示されるように、制御基板アッセンブリMBAの背面に対向する平板部10と、左縁ないし下縁にかけて前方へ立設するL字状のリブ部11と、右縁において前方へ立設する支持台部12と、支持台部12から更に前方へ突起する支持突起部13とを主に有して一体的に形成されている。リブ部11の内方壁には係合凹部11aが上下2カ所に形成され、また平板部10の右側縁には前方に延びる上下一対の係止アーム14が形成されている。これら係合凹部11aと係止アーム14によって制御基板アッセンブリMBA本体がブラケット部材BRに保持される。支持台部12の内方に隣接する平板部10には、封止機構を構成する封止筒部15が例えば4カ所形成されている。なお、当該ブラケット部材BRは、平板部10に形成される複数のネジ孔10aに挿入されたネジにより、筐体MBの背板に結合固定される。
制御基板アッセンブリMBAは、図3から明らかなように、主制御基板100と、本体ケース200と、上蓋ケース300とを備え、また上蓋ケース300と本体ケース200とを結合する封止機構の接続媒体として接続部材800を使用する。なお、この接続部材800は、制御基板アッセンブリMBA本体とブラケット部材BR間の封止機構にも共通して用いられる。
主制御基板100には、両面に銅(Cu)からなる導電性の配線パターンがプリント配線され、一方の面(前面)には、上述したMPU101、ROM102、RAM103等の電子部品が実装されて所定の制御回路が形成されている。また、主制御基板100には、所定位置に、サブ制御基板SBAなどスロットマシンSMに内蔵される他の制御回路基板、及び電子機器と電気的に接続するための基板側コネクタ110、120、130が複数実装されている。
本体ケース200は、前面側が開放する略矩形の箱体として透明なプラスチックで一体形成したものであり、その背板内側に小ネジを介して主制御基板100が結合固定される。本体ケース200の上側壁には、上蓋ケース300とヒンジ結合するためのヒンジ軸部201が所定の間隔をおいて3カ所に形成されている。また、下側壁には、係止孔202aを有し前方に延びる2本の係止アーム202と、上蓋ケース300を結合して封止する封止機構を構成する封止筒部205が4カ所に形成されている。
上蓋ケース300は、透明なプラスチックにより一体的に形成された略矩形の蓋体であり、上側壁に上記本体ケース200のヒンジ軸部201と位置整合してヒンジ軸受部301が形成されている。また、本体ケース200の封止筒部205と位置整合して封止キャップ部305、及び制御基板アッセンブリMBAがブラケット部材BRに取り付けられた状態でブラケット部材の封止筒部15と位置整合する封止キャップ部306がそれぞれ形成されている。
また、上蓋ケース300の右側部には、封止キャップ部306を囲んで延びる矩形枠部302と、上蓋ケース300の左側壁に係合凸部303が上下2カ所に形成されている。
また、上蓋ケース300には、上述の基板側コネクタ110、120、130と位置整合して、対応する当該基板側コネクタと略同形、同寸法に開口するコネクタ開口部310、320、330が形成されている。図4に示されるように、スロットマシンSM内の他の制御回路基板または電子機器と電気的に接続するための、例えばコネクタ付きハーネス400が、コネクタ開口部310を通して基板側コネクタ110に接続される。このとき、コネクタ付きハーネス400のケーブル420を、閉塞部材500に形成されたケーブル挿通孔502に挿通した状態でコネクタ410を基板側コネクタ110に接続した後、コネクタ開口部310を閉塞部材500で閉塞する。かかるコネクタ接続構造の詳細については後述する。
本体ケース200と上蓋ケース300とはヒンジ軸部201とヒンジ軸受部301とが嵌め合わされ、互いに開閉揺動が可能に取り付けられる。そして、主制御基板100を収容し上蓋ケース300を閉じると、図4に示されるように、本体ケース200側の係止アーム202の係止孔と上蓋ケース300の下端に形成された係止突起304とが係合する。このとき、本体ケース200と上蓋ケース300とは、それぞれの周壁の端部同士が嵌合して密着する。
本体ケース200に上蓋ケース300を閉じただけでは係止アーム202がその弾性変形力により係止突起304と係合しているだけであり、これら係合状態を解除すれば、容易に上蓋ケース300を開放できる状態にある。そこで、上蓋ケース300を閉じる際に、本体ケース200の封止筒部205と上蓋ケース300の封止キャップ部305から構成される何れかの封止機構に接続部材800を挿入して係合させることで、これらケース部材同士を結合する。このとき、接続部材800は、封止筒部205と封止キャップ部305内に閉じこめられ内部で係合するため、外部からこの係合状態を解除することができなくなる。すなわち、いずれかの封止機構が結合されていると、その封止機構の封止キャップ部305を上蓋ケース300本体から切り離さない限り、上蓋ケース300を本体ケース200から開放できない構造となっている。これにより、上蓋ケース300の開放を困難にするとともに、開放すればその痕跡が残される。なお、かかる封止機構が結合された状態を、本明細書では「カシメ状態」と呼んでいる。
次に、本発明に係るコネクタ接続構造の実施例として、基板側コネクタ110に対しコネクタ開口部310を通してハーネス400のコネクタ410を接続するコネクタ接続構造の詳細を説明する。ここで、図5は、図4に示したYZ面を切断面とし、コネクタ付きハーネス400が接続される基板側コネクタ110及びその周辺部分の構造を表す断面図である。また、図6は、YX面を切断面とする基板側コネクタ110及びその周辺部分の構造を表す断面図であり、同図(a)は、コネクタ付きハーネス400を接続する前の状態を表し、同図(b)は、コネクタ付きハーネス400を基板側コネクタ110に接続した後の状態を表している。
これらの図を参照し、閉塞部材500は、コネクタ開口部310を閉塞し得る平板部501と、コネクタ開口部310を臨む側(図面上ではY方向)に当該コネクタ開口部310に遊嵌する矩形枠状の嵌合枠部505と、嵌合枠部505の側面で外方へ突起する例えば4カ所の係止部503a(図5には係止部503a、504aを、図6には係止部503a、503bを示している)とを有して一体的に形成されている。
閉塞部材500の平板部501は、コネクタ開口部310よりも若干大きく相似する寸法形状を有しており、その略中央には、コネクタ付きハーネス400のケーブル420を挿通し得るように当該ケーブルとほぼ同径のケーブル挿通孔502が形成されている。嵌合枠部505は、コネクタ開口部310よりも若干小さく近似する寸法形状の外郭を有し、その内側が空間となっている。
一対の各係止部503a、503bは、基端側(コネクタ開口部310側)の一辺を残し、他辺がコの字状の溝により嵌合枠部505本体から切り離されて形成されている。これにより、各係止部503a、503bは、一定の制限範囲内で平板部501に沿う内側方向に弾性的に偏移可能となっている。また、各係止部503a、503bは、各基端側から平板部501に向かって外側に厚みを増す外側傾斜面と、平板部501に対向する係止面503aa、503baとを有している。係止面503aa、503baと平板部501とは、上蓋ケース300の厚み相当分だけ離間している。これにより、各係止部503a、503bは、それぞれ相反する外方に突起する鉤(かぎ)爪形状に形成されている(図4の円内に示す拡大図を参照)。
なお、一対の係止部503a、503bは、嵌合枠部505の対向側面に形成されているため、コネクタ開口部310の図中X方向の幅相当だけ互いに離間して配置されることとなる。また、本実施例では、例えば図5に示されるように、かかる形状の係止部のペアが閉塞部材500の長手方向の2カ所に設けられている。
コネクタ付きハーネス400の基板側コネクタ110への接続は、次に示す手順で行う。ここで、基板側コネクタ110は、図6に示されるように、所定数のソケット端子111が配列された、例えばソケットタイプのコネクタであり、一方、ハーネス側のコネクタ410は、前述のソケット端子111に対応するピンプラグ端子411を配設する、例えばプラグタイプのコネクタである。
図6(a)に示されるように、閉塞部材500に形成されたケーブル挿通孔502にコネクタ付きハーネス400のケーブル420を挿通し、この状態でコネクタ410をコネクタ開口部310に挿入して基板側コネクタ110に接続する。このとき、基板側コネクタ110のソケット端子111とハーネス側のコネクタ410のピン端子とがコンタクトする。
更に、閉塞部材500の嵌合枠部505をコネクタ開口部310内に押圧挿入すると、各係止部503a、503bの外側傾斜面が当該開口の縁に当接しながら内側に弾性偏移する。そして、平板部501で当該開口を塞ぐ状態では、図6(b)に示されるように、各係止部503a、503bが元の位置に戻り、当該開口周縁の内面(裏面)に当該各係止部の係止面(鉤爪部分)が係止して、いわゆる「嵌め殺し状態」で閉塞する。ここで、「嵌め殺し状態」とは、ケース部材の内側で係合する構造上、一旦、嵌合等すると外部からの操作によっては解除できない係合状態にあることをいう。
このように、コネクタ付きハーネス400のケーブル420を閉塞部材500のケーブル挿通孔502に挿通しコネクタ410を基板側コネクタ110に接続した後、当該閉塞部材500により、コネクタ開口部310を嵌め殺し状態で閉塞する。かかる閉塞部材500を設けることにより、本体ケース200、上蓋ケース300、及び主制御基板100との間で製造上生じていた、基板側コネクタ110、120、130と、コネクタ開口部310、320、330との間の隙間を無くすことができ、当該隙間から針金などを内部に侵入させる等の主制御基板100に対する不正なアクセスを確実に防止することができる。また、かかる不正アクセス防止機能を、簡素化した基板ケース及びコネクタ接続構造で実現することができる。
なお、本発明によるコネクタ開口部(310)を閉塞する閉塞部材500は、図7に示される形状を有するものであってもよい。この実施形態の閉塞部材500は、コネクタ付きハーネス(400)のケーブル(420)を挿通するためのケーブル挿通孔502が形成された平板部501と、コネクタ開口部(310)を閉塞する際に、その開口部に臨む平板部501の面側に、係止部506a、506b、507a、507bが形成されている。
一対の係止部506a、506bは、平板部501側のそれぞれの基端部が、コネクタ開口部(310)の一方向(X方向)の開口幅相当で離間して形成され、平板部501に沿う内側方向に弾性的に偏移可能となっている。また、各係止部506a、506bは、端側から平板部501に向かって外側に厚みを増す外側傾斜面と、平板部501に対向する係止面506aaとを有している。係止面506aaと平板部501とは、上蓋ケース300の厚み相当分だけ離間している。これにより、各係止部506a、506bは、それぞれ相反する外方に突起する鉤爪形状に形成されている。
なお、平板部501の長手方向(Z方向)にその位置を異にして設けられている他の係止部のペア(507a、507b)は、上述したペア(506a、506b)と同一の形状、及び同一間隔で平板部501に形成されている。
かかる形状の閉塞部材500によれば、平板部501に形成されたケーブル挿通孔502にコネクタ付きハーネス(400)のケーブル(420)を挿通し、この状態でハーネス側のコネクタ(410)をコネクタ開口部(310)に挿入して基板側コネクタ(110)に接続する。そして、閉塞部材500の係止部506a、506b、507a、507bをコネクタ開口部(310)内に押圧挿入すると、各係止部の外側傾斜面が当該開口の縁に当接しながら内側に弾性偏移し、コネクタ開口周縁の内面(裏面)に当該各係止部の係止面(鉤爪部分)が係止する。これにより、当該コネクタ開口部を嵌め殺し状態で閉塞する。
以上説明したように、本実施形態のコネクタ接続構造によれば、コネクタ付きハーネスを基板側コネクタに接続した後、閉塞部材500により、コネクタ開口部を嵌め殺し状態で閉塞する。したがって、本体ケース200、上蓋ケース300、及び主制御基板100との間で製造上生じていた、基板側コネクタと、コネクタ開口部との隙間を無くすことができる。また、閉塞部材500は、嵌め殺し状態でコネクタ開口部(310)を閉塞するため、外部から閉塞部材を開放することはできない。これらのことから、コネクタ開口部の隙間を介して針金などを基板ケース内に侵入させる等の主制御基板100に対する不正なアクセスを確実に防止することができる。また、かかる不正アクセス防止機能を、簡素化した構造で実現することができる。
なお、本発明に係る制御基板アッセンブリの実施形態をスロットマシンの主制御基板を例に説明したが、サブ制御基板等のその他の制御基板を収容する制御基板アッセンブリに適用してもよい。また、本発明は、スロットマシンのみならず、パチンコ機その他の遊技機にも適用が可能である。
図1は、スロットマシンの外観構造を表す正面図である。 図2は、前扉を開いた状態でのスロットマシン筐体内部の構造を表す図である。 図3は、本発明の一実施形態による制御基板アッセンブリの分解斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態による制御基板アッセンブリがブラケット部材を介してスロットマシンの筐体に取り付けられる状態を表す斜視図である。 図5は、図4に示したYZ面を切断面とする、コネクタ付きハーネスが接続される制御基板アッセンブリの基板側コネクタ及びその周辺部分の構造を表す断面図である。 図6は、コネクタ付きハーネスを接続する前後の状態を表す、基板側コネクタ及びその周辺部分の断面図である。 図7は、他の実施形態による閉塞部材の外観形状を表す斜視図である。
符号の説明
SM…スロットマシン、
FD…前扉、 UP…上部パネル部、 LP…下部パネル部、
TU…受皿ユニット、 UL…上部ランプ、 SL…サイドランプ、
SAL、SAR、SAB…演出用放音部、 FPD…液晶表示ユニット、
PU…パネルユニット、 FW…表示窓、
RU…リールユニット、 R1、R2、R3…リール、
OP…操作卓、 MD…メダル投入部、 BET…ベットボタン、
STL…スタートレバー、
STP1、STP2、STP3…ストップボタン、
MEX…メダル払出口、
MB…筐体、
MBA…制御基板アッセンブリ、
HPU…ホッパ装置、 MST…補助貯留部MST、 PWU…主電源装置、
SBA…サブ制御基板、 MSU…メダル選別装置、 CBA…中央表示基板、
CFL…冷陰極蛍光ランプ、 G1、G2、G3…ガイド部材、
BR…ブラケット部材、
10…平板部、 10a…ネジ孔、
11…リブ部、 11a…係合凹部、
12…支持台部、 13…支持突起部、
14…係止アーム、 14a…係止突起、 15…封止筒部、
100…主制御基板、
101…MPU、 102…ROM、 103…RAM、
110…基板側コネクタ、 111…ソケット端子、
120、130…基板側コネクタ、
200…本体ケース、
201…ヒンジ軸部、 202…係止アーム、 202a…係止孔、
205…封止筒部、
300…上蓋ケース、
301…ヒンジ軸受部、 302…矩形枠部、 303…係合凸部、
304…係止突起、 305、306…封止キャップ部、
310、320、330…コネクタ開口部、
400…コネクタ付きハーネス、
410…コネクタ、 411…ピンプラグ端子、
420…ケーブル、
500…閉塞部材、
501…平板部、 502…ケーブル挿通孔、
503a、503b…係止部、 503aa、503ba…係止面、
504a…係止部、 505…嵌合枠部、
506a…係止部、506aa…係止面、
506b、507a、507b…係止部、
800…接続部材

Claims (2)

  1. 遊技機用の制御回路基板に実装された基板側コネクタに対し、当該制御回路基板を収容する基板ケースに形成されたコネクタ開口を通してハーネス側コネクタを接続するコネクタ接続構造であって、
    前記コネクタ開口を閉塞し得る平板部を有するとともに、該平板部に前記ハーネス側コネクタに連結されたケーブルを挿通し得る挿通孔が形成された閉塞部材を備え、
    前記閉塞部材は、前記ケーブルを前記挿通孔に挿通させて前記コネクタ開口を嵌め殺し状態で閉塞することを特徴とするコネクタ接続構造。
  2. 前記閉塞部材には、その平板部の前記コネクタ開口を臨む側に、前記コネクタ開口の少なくとも一の方向における開口幅で離間する一対の係止部が形成され、
    該一対の係止部は、前記平板部に沿う内方に弾性偏移可能であり、それぞれ相反する外方へ突起する鉤爪形状を有し、
    当該各係止部を前記コネクタ開口に押圧挿入して前記鉤爪部分を当該コネクタ開口周縁の内面に係止させることにより、当該コネクタ開口を嵌め殺し状態で閉塞することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ接続構造。
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