JP2006152832A - Oil line fetch structure for oil cooler - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、エンジンオイルを冷却するために装着されるオイルクーラーへのオイルライン取り出し構造に関するものである。 The present invention relates to an oil line take-out structure to an oil cooler that is mounted to cool engine oil.
一般に圧送式、圧送飛沫式と呼ばれるエンジンの潤滑装置は、例えば、図6に示すように、エンジンEの最下部に位置するオイルパン3に溜められたエンジンオイルが、クランクシャフト9に連動して動作するオイルポンプ8によって吸い上げられ、その油圧により、オイルがエンジン各部へ供給されるようになっており、そのエンジン各部へ供給されたエンジンオイルが再度オイルパン3に環流して潤滑経路(オイルライン)を構成している。そのオイルラインには、適宜の位置に交換可能なオイルフィルタ(図6に図示せず)が設けられて、循環するオイルに含まれる異物が除去できるようになっている。
In general, an engine lubrication device called a pressure-feed type or a pressure-and-spray type is configured such that, for example, engine oil stored in an
また、このオイルラインに、必要に応じてオイルクーラーを設ける場合がある。エンジンオイルが高温になれば粘度が柔らかくなり油膜形成機能が低下するとともに、スラッジ発生やオイル劣化の原因ともなるので好ましくなく、過度な温度上昇を抑制するためである。 Moreover, an oil cooler may be provided in this oil line as needed. This is because if the engine oil becomes high temperature, the viscosity becomes soft and the oil film forming function is lowered, and sludge generation and oil deterioration are caused, which is not preferable, and excessive temperature rise is suppressed.
オイルクーラーを取り付ける場合には、図7(a)に示すように、オイルライン上のいずれかの位置に、相互に連通しないオイル導出用の取出し口1とオイル戻入用の戻し口2とを設けて、その各口1,2に、オイルクーラー10のコアから引き出されたホース11,12をそれぞれ接続する手法が一般的である。この手法によれば、取出し口1からオイルクーラー10に向かって導出されたオイルが、オイルクーラー10のコア内で冷却され、冷却後のオイルは、戻し口2を介して元のオイルラインに戻入されて循環する。
When installing an oil cooler, as shown in FIG. 7 (a), an
また、エンジンの始動時や冬季運転時などにおいて、オイルクーラーによるオイルの過冷却を防止するために、必要に応じてサーモスタットが取り付けられる。サーモスタットは、例えば、図7(a)に示すように、取出し口1からオイルクーラー10に向かうホース11と、オイルクーラー10から戻し口2に向かうホース12との間に設けられるサーモスタット(サーモバルブユニット40)が用いられる。サーモバルブユニット40は、図7(b)(c)に示すように、前記両ホース11,12間を短絡するルート42を有しており、その短絡ルート42に油温を感知して作動するサーモバルブ41が設けられている。サーモバルブ41は、油温が低温の場合には、その短絡ルート42を開放してオイルを流通させるので、オイルクーラー10にはオイルは多くは流れない。また、油温が高温になれば、短絡ルート42を閉じてオイルクーラー10へオイルを供給するように機能する。(例えば、特許文献1参照)。
なお、多くの自動車搭載用エンジンにおいては、シリンダサイド外側にカートリッジ式オイルフィルタ用の取付孔が設けられており、オイルフィルタは、その取付孔を介して簡単にオイルラインに接続できるようになっている。このため、そのカートリッジ式のオイルフィルタと前記取付孔との間に、オイルクーラー取付用の取出し口と戻し口とを有するサーモバルブユニットを介在させた技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、二輪車搭載用のエンジンにおいて、上記特許文献1のサーモスタット(サーモバルブユニット40)を用いると、図7に示すように、エンジンEに設けた前記取出し口1及び戻し口2と、フレームFに固定したオイルクーラー10とを結ぶホース11,12の途中に、そのサーモバルブユニット40を介在させることになる。このため、ホースの接続箇所が多くなり、そのサーモスタットのみならずオイルクーラー10の取付けが非常に煩雑となるので好ましくない。
However, in a motorcycle-mounted engine, when the thermostat (thermo valve unit 40) of
また、サーモバルブユニット40は、ホース11,12を介して常に宙づり状態に維持されるので、そのユニット40には、車体の振動がより増幅されて伝わり故障を生じさせやすいという問題がある。さらに、サーモバルブユニット40は、エンジンEの外側に露出して設けられているので、走行中、そのユニット40に、異物やシリンダブロック本体が接触して衝撃を与えることがあるので好ましくない。また、外側に露出したサーモバルブユニット40が介在するために、ホース11,12の取り回し部分は、外観上すっきりとしないものとなっている。
Further, since the
さらに、サーモスタットを交換するために、前記サーモバルブ41又はユニット40全体をホース11,12から取り外すと、その取り外し作業の際にホース11,12が揺らされるので、オイルクーラー10に残存しているエンジンオイルがその取り外した部分から漏れ出てしまう。このため、サーモスタットの交換時には、予めドレンボルトを開放してすべてのエンジンオイルを完全に抜いておく必要があり、面倒である。
Further, when the
なお、一般に、自動二輪車や原動機付自転車等の二輪車に搭載するエンジンは、オイルフィルタをクランクケース内等に装備して外側に露出しない態様となっているため、この種の二輪車には、外付けのオイルフィルタを前提とした特許文献2に記載のサーモバルブユニットを用いることができない。
In general, engines mounted on motorcycles such as motorcycles and motorbikes are equipped with an oil filter in the crankcase so that they are not exposed to the outside. The thermo valve unit described in
そこで、この発明は、オイルクーラーへのオイルの供給調整を行うサーモスタットの故障発生を低減するとともに、そのサーモスタットの取付、交換を容易とすることを課題とする。 Accordingly, an object of the present invention is to reduce the occurrence of a failure of a thermostat that adjusts the supply of oil to an oil cooler, and to facilitate the mounting and replacement of the thermostat.
上記の課題を解決するために、この発明は、クランクケースカバーにオイルライン取出し口と戻し口とを設けて、その取出し口と戻し口との間にサーモスタットを着脱可能に取り付けたのである。クランクケースカバーは、エンジンに対してその着脱が容易であるので、既存のエンジン、例えば、オイルクーラーを装備しないエンジン、又はオイルクーラーを装備するエンジンであってサーモスタット機能を有さないエンジン等のクランクケースカバーを、上記取出し口、戻し口、及びサーモスタットを設けたクランクケースカバーに取り替えることにより、このエンジンは、簡単にサーモスタット及びそのサーモスタット機能に対応したオイルクーラーを装着可能となる。また、クランクケースカバーは、制作時にその部材厚さを自由に設定できるので、そのカバー内におけるオイルライン周縁部分の部材を厚くすれば、サーモスタット取付け用のスペースを確保しやすいという利点がある。 In order to solve the above-described problems, the present invention is provided with an oil line outlet and a return port in the crankcase cover, and a thermostat is detachably attached between the outlet and the return port. Since the crankcase cover is easily attached to and detached from the engine, the crankcase of an existing engine, for example, an engine not equipped with an oil cooler or an engine equipped with an oil cooler and not having a thermostat function, etc. By replacing the case cover with the crankcase cover provided with the take-out port, the return port, and the thermostat, the engine can easily be equipped with a thermostat and an oil cooler corresponding to the thermostat function. Further, since the thickness of the crankcase cover can be freely set at the time of production, there is an advantage that it is easy to secure a space for mounting the thermostat if the thickness of the oil line peripheral portion in the cover is increased.
また、この構成によれば、取り付けたサーモスタットは、エンジンと一体にしっかりと固定されるので、振動や外力の影響が少なくなり、故障の発生を解消し得る。さらに、ホースの接続箇所が少なくなるのでオイルクーラーの接続が容易となるとともに、サーモスタットの取付け、交換の際にホースに触れる必要がないので、そのサーモスタットの取付け、交換作業も容易となる。 Further, according to this configuration, the attached thermostat is firmly fixed integrally with the engine, so that the influence of vibration and external force is reduced, and the occurrence of failure can be eliminated. Furthermore, since the number of hose connection points is reduced, the oil cooler can be easily connected, and it is not necessary to touch the hose when the thermostat is attached or replaced. Therefore, the thermostat can be easily attached or replaced.
この発明は、以上のようにしたので、サーモスタットの故障が低減されるとともに、その取付、交換を容易にすることができる。 Since the present invention is configured as described above, it is possible to reduce the failure of the thermostat and facilitate the mounting and replacement thereof.
上記手段の具体的実施形態として、二輪車用エンジンの潤滑用オイルラインにオイル導出用の取出し口とオイル戻入用の戻し口とを形成し、その取出し口及び戻し口を介して、前記オイルラインに流通する潤滑用オイルをオイルクーラーに循環供給可能としたオイルクーラー用オイルライン取出し構造において、前記潤滑用オイルラインの一部を、前記エンジンのクランクケース側面を閉じるクランクケースカバー内に形成する。前記取出し口と戻し口とをそのクランクケースカバーに設けて、その取出し口に通じる油路と前記戻し口に通じる油路とを前記クランクケースカバー内の連通部で連通する。その連通部に、一定温度以上の油温を感知して前記連通部を閉じ且つ一定温度以下の油温を感知して前記連通部を開放するサーモスタットを、クランクケースカバー外側から着脱可能に設けたものである。 As a specific embodiment of the above means, an oil outlet outlet and an oil return outlet are formed in a lubricating oil line of a motorcycle engine, and the oil line is connected to the oil line via the outlet and outlet. In the oil cooler oil line take-out structure in which the circulating lubricating oil can be circulated and supplied to the oil cooler, a part of the lubricating oil line is formed in a crankcase cover that closes a side surface of the crankcase of the engine. The take-out port and the return port are provided in the crankcase cover, and an oil passage that communicates with the take-out port and an oil passage that communicates with the return port are communicated with each other through a communicating portion in the crankcase cover. A thermostat that senses an oil temperature above a certain temperature and closes the communicating part and senses an oil temperature below a certain temperature and opens the communicating part is detachably provided from the outside of the crankcase cover. Is.
このようにすれば、サーモスタットは、エンジンと一体にしっかりと固定されて故障の発生を防止し得るとともに、オイル導出用の取出し口及びオイル戻入用の戻し口と、オイルクーラーとの間をそれぞれホースで直結できるので、接続容易で外観上もすっきりとしたものとなる。また、サーモスタットの取付け、交換の際に、オイルクーラー接続用のホースに触れる必要がない。 In this way, the thermostat can be firmly fixed integrally with the engine to prevent the occurrence of a failure, and the hose is provided between the oil outlet and the oil return outlet and the oil cooler. Since it can be directly connected, the connection is easy and the appearance is neat. In addition, it is not necessary to touch the oil cooler connection hose when installing or replacing the thermostat.
また、予め装着されているクランクケースカバーを、前記取出し口と戻し口、前記連通部等を装備したクランクケースカバーに取り替えることにより、簡単に、オイルクーラーを装着、加えてサーモスタット機能を付与できるようになる。この手法によれば、メーカーよりオイルクーラーを装備せずに出荷される車両、特に、エンジンに、予め前記取出し口と戻し口とが形成されていない車両においても、簡単に、オイルクーラー及びサーモスタット機能を装着できるようになる。 In addition, by replacing the preinstalled crankcase cover with a crankcase cover equipped with the take-out port, return port, communication portion, etc., an oil cooler can be easily attached and a thermostat function can be added. become. According to this method, an oil cooler and a thermostat function can be easily used even in a vehicle shipped without an oil cooler from a manufacturer, particularly in a vehicle in which the extraction port and the return port are not formed in advance in the engine. Will be able to wear.
また、上記の構成において、上記サーモスタットを、エンジン停止状態における上記クランクケース内の油面位置よりも上方に設ければ、そのサーモスタットを取り外した際のオイルの漏れをより確実に防止できる。さらに、そのサーモスタットを、上記取出し口及び戻し口よりも上方に設ければ、エンジン停止後もなおオイルクーラーのコア内や接続ホース内に残るオイルは、サーモスタットの取付部分を通らずに直接オイルパンに落ちていくのでオイルが漏れることがない。 In the above configuration, if the thermostat is provided above the oil level position in the crankcase when the engine is stopped, oil leakage when the thermostat is removed can be prevented more reliably. Furthermore, if the thermostat is provided above the take-out port and return port, the oil remaining in the oil cooler core and the connecting hose after the engine has stopped is directly passed through the oil pan without passing through the thermostat mounting part. The oil will not leak because it will fall.
一実施例を図1乃至図5に基づいて説明する。この実施例のオイルクーラー用オイルライン取出し構造は、二輪車搭載用の四サイクルエンジンEにオイルクーラーを取付け可能とするために、そのエンジンEの潤滑用オイルラインの途中に設けられるものである。潤滑用オイルラインは、図6に示す従来例と同様に、シリンダブロック4及びクランクケース5の下部に位置するオイルパン3上に溜められた潤滑用のエンジンオイルが、クランクシャフト9の回転に連動して動作するオイルポンプ8によって吸い上げられ、その油圧により、オイルがエンジンEの各部へ上下二ルートに分かれて供給されるよう構成されている。
One embodiment will be described with reference to FIGS. The oil cooler oil line take-out structure of this embodiment is provided in the middle of the lubricating oil line of the engine E so that the oil cooler can be attached to the four-cycle engine E mounted on a motorcycle. In the lubricating oil line, the lubricating engine oil stored on the
一方のルートは、オイルポンプ8からエンジンE上方へ向かうルートであり、シリンダヘッド7を通ってカムシャフトなどを潤滑するとともに、シリンダブロック4周囲の油路を通ってそのブロック4などの冷却を行い、その後オイルパン3へ落ちていくようになっている。また、他方のルートは、オイルポンプ8からエンジンE下方へ向かうルートであり、クランクケース5内に作られた油路Dを通ってシリンダ内部やピストンの潤滑、冷却を行い、その後オイルパン3へ落ちていき、各オイルラインを構成している。
One route is a route from the
エンジンE下方へ向かうオイルラインは、前記オイルポンプ8の下流側において、図2に示すように、前記クランクケース5側面を閉じるクランクケースカバー(クラッチカバー)6にその油路Dが形成されており、その油路Dの途中にオイルフィルタ収納用の空間15が形成されている。この空間15内にオイルフィルタ13を収納して蓋14で閉じることにより、オイルが油路D及び空間15を通過する際に、そのオイルに含まれる異物がオイルフィルタ13によって除去できるようになっている。
As shown in FIG. 2, the oil line heading downward from the engine E has an oil passage D formed in a crankcase cover (clutch cover) 6 that closes the side surface of the
このクランケースカバー6内の油路Dに、オイル導出用の取出し口1とオイル戻入用の戻し口2とを形成する。クランクケースカバー6内の油路Dは、図1(a)に示すように、取出し口1に通じる油路21と、前記戻し口2に通じる油路22とは並行に設けられており、その両油路21,22の間を連通部20で連通する。取出し口1に通じる油路21には、オイルポンプ8に通じる導入部23が連通しており、この導入部23から油路D内にオイルが供給される。また、前記戻し口2に通じる油路22には前記空間15が連通しており、全体としてクランクケースカバー6内に油路Dを構成している。
An oil outlet lead-out
前記連通部20は、図1(a)に示すように、前記油路21及び油路22に直交して設けられており、さらに、その連通部20の油路21側の奥部24は閉じられているとともに、油路22側は同心軸上に伸びてクランクケースカバー6の外面に至る開口25を有している。
As shown in FIG. 1A, the
この開口25に、図3に示すサーモバルブ31がねじ込まれて固定される。このサーモバルブ31は、形状記憶合金から成るばね32,34の作用により、一定温度以上の油温を感知して前記連通部20を閉じ、且つ一定温度以下の油温を感知して前記連通部20を開放するように機能して、連通部20を開閉するサーモスタット30を構成する。なお、サーモバルブ31は、エンジンE外側から開口25にねじ込むことにより、その開口25を液密に閉じるとともに、その先端は前記奥部24へ至り、サーモバルブ31を逆方向に回せばその開口25から外れて、適宜クランクケースカバー6から着脱できるように設けられている。
The
オイルクーラー10は、図4に示すように、二輪車の前輪のすぐ後方、エンジンEの前方において車体のフレームFに固定されている。このオイルクーラー10へエンジンオイルを循環供給するために、前記取出し口1及び戻し口2に、それぞれ、図2に示すように、オイルクーラー10の対の接続ホース11,12が接続されるようになっている。
As shown in FIG. 4, the
このオイルクーラー用オイルライン取出し構造の作用を説明すると、図5(a)に示すように、エンジンオイルがまだ温まらない状態において、サーモバルブ31は、ばね32が縮んで且つばね34は伸びて弁体33がやや後退しており、前記連通部20は開放された状態にある。この状態において、オイルポンプ8により供給されるオイルは、油路21から連通部20及びオイルクーラー10のホース11へと分岐する。このとき、オイルクーラー10のコアは、多数のフィンにより構成されて、その各フィン内は流路が非常に細くなっているので、オイルクーラー10へ向かうオイルラインの流れ抵抗は大きいものとなり、ほとんどのエンジンオイルは、相対的に流れ抵抗の少ない連通部20を経て、油路22、及び空間15内のオイルフィルタ13へと供給されていく。このため、エンジンオイルは、オイルクーラー10による空冷効果をそれほど受けることがなく、エンジンオイルの過冷却が防止される。
The operation of the oil line take-out structure for the oil cooler will be described. As shown in FIG. 5A, in the state where the engine oil has not yet warmed, the
エンジンオイルが温まって所定の温度を超えると、図5(b)に示すように、サーモバルブ31は、ばね32が伸びて且つばね34は縮んで弁体33が前進し、前記連通部20は閉鎖された状態になる。この状態において、オイルポンプ8により供給されるオイルは、油路21から取出し口1を介して導出され、ホース11を経てオイルクーラー10へと供給される。オイルクーラー10で空冷されたオイルは、他方のホース12を経て戻し口2へ戻入され、油路22、空間15内のオイルフィルタ13へと供給されていく。このため、エンジンオイルは、オイルクーラー10による空冷効果を大きく受けて冷却され、エンジンE各部へ供給される。
When the engine oil warms up and exceeds a predetermined temperature, as shown in FIG. 5B, the
このように、前記取出口1と戻し口2、前記各油路21,22、及び前記連通部20をクランクケースカバー6に設けたことにより、サーモスタット30は、そのクランクケースカバー6と一体にしっかりとエンジンEに固定される。このため、従来例のサーモスタット40をホースの途中に介在させた場合のように、走行中の振動や、異物あるいはエンジン本体との衝突によるサーモスタットの故障、損傷を受けることが少なくなる。また、そのサーモスタット30は、クランクケースカバー6内に収納されて、そのエンジンE、及び二輪車全体の外観がスマートなものとなる。
Thus, by providing the
また、サーモスタット30はクランクケースカバー6に対して着脱可能であるので、不具合が生じた場合であってもそのサーモスタット30のみを容易に交換することができる。この交換の際には、ホース11,12の着脱を伴わず、サーモスタット30を構成するサーモバルブ31のみを取り替えれば足りるので、オイルクーラー10やその接続ホース11,12を一切触る必要がなく便利である。
Moreover, since the
さらに、この交換作業において、例えば、エンジン停止後もなおオイルクーラーのコア内や接続ホース内に残るオイルは、サーモスタット30を外した際にオイルパン3に向かって落ちていくことがある。このとき、このオイルライン取出し構造によれば、エンジンオイルは、サーモスタット30の取付部分を通らずに取出し口1及び戻し口2から導入部23を通じて直接オイルパン3に落ちていくので、その開口25からオイルが漏れることがない。また、その際、クランクケースカバー6を取り付けた側の二輪車の車体側面を、やや上方へ傾ける方向へ車体を起こしておけば、オイルパン3上に溜まったエンジンオイルの油面と前記開口25の位置とがさらに離れるので、オイル漏れ防止により効果がある。
Further, in this replacement work, for example, oil remaining in the core of the oil cooler or in the connection hose after the engine is stopped may fall toward the
なお、このオイルライン取出し構造を二輪車に設ける場合には、予め装着されているクランクケースカバーを、前記取出口と戻し口、前記連通部等を装備した上記クランクケースカバー6に交換することにより、簡単に、サーモスタット機能及びオイルクーラーを装着できるようになる。クランクケースカバーは、制作時にその部材厚さを比較的自由に設定できるので、そのカバー内におけるオイルライン周縁部分の部材を厚くすれば、サーモスタット取付け用のスペース(前記奥部24から開口25に至る連通部20)を確保しやすいという利点がある。このとき、既設のクランクケースカバー6と比較して、その部材を外側へ向かって増厚すれば、クランクケース5内の空間を狭くすることがない。また、クランクケースカバー6が、車体に対して側方へ過大に突出すれば、二輪車がコーナーを曲がる際に車体が傾斜すると、そのカバー6の突出部分が路面に接地することがあるので好ましくないが、この実施例のように、図2に示すオイルフィルタ13収納用の空間15の下方に、前記取出し口1、戻し口2、連通部20を設ければ、大きな突出部分を形成することなくそのスペースを確保しやすい。
In addition, when providing this oil line take-out structure in a motorcycle, by replacing the crankcase cover that is mounted in advance with the
このクランクケースカバー6によるオイルライン取出し構造を介して、オイルクーラー及びサーモスタット機能を装着できる二輪車は、メーカーよりオイルクーラーを装備せずに出荷された前記取出口と戻し口とを有しない車両であってもよいし、予め前記取出口と戻し口とがいずれかの場所に設けられている車両であってもさしつかえない。また、サーモスタット機能が不要である場合には、前記サーモバルブ31を取り外して、所定のボルトを装着して開口25を液密に閉塞すれば足りる。
A motorcycle that can be equipped with an oil cooler and a thermostat function through the oil line take-out structure by the
この実施例では、オイルクーラー用オイルライン取出し構造をクランクケースカバー6に設けたが、この実施例以外にも参考例として、例えば、前記オイルポンプ8からクランクケース5内に向かうオイルラインの途中の任意の位置に設けてもよい。また、シリンダサイドやシリンダヘッド、あるいはオイルパンに、前記取出し口、戻し口、及び連通部等を設けてオイルクーラー用オイルライン取出し構造を構成する手法も考えられる。
In this embodiment, the oil line take-out structure for the oil cooler is provided in the
1 取出し口
2 戻し口
3 オイルパン
4 シリンダブロック
5 クランクケース
6 クランクケースカバー
7 シリンダヘッド
8 オイルポンプ
9 クランクシャフト
10 オイルクーラー
11,12 ホース
13 オイルフィルタ
14 蓋
15 空間
16 確認窓
20 連通部
21,22 油路
23 導入部
24 奥部
25 開口
30,40 サーモスタット
31,41 サーモバルブ
32 ばね
33 弁体
D 油路
E エンジン
F フレーム
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記潤滑用オイルラインの一部を、前記エンジンEのクランクケース5側面を閉じるクランクケースカバー6内に形成し、前記取出し口1と戻し口2とをそのクランクケースカバー6に設けて、その取出し口1に通じる油路21と前記戻し口2に通じる油路22とを前記クランクケースカバー6内の連通部20で連通し、その連通部20に、一定温度以上の油温を感知して前記連通部20を閉じ且つ一定温度以下の油温を感知して前記連通部20を開放するサーモスタット30を、クランクケースカバー6外側から着脱可能に設けたことを特徴とするオイルクーラー用オイルライン取出し構造。 An oil outlet outlet 1 and an oil return outlet 2 are formed in the lubricating oil line of the motorcycle engine E, and the lubricating oil flowing through the oil line through the outlet 1 and the return outlet 2 is formed. In the oil line take-out structure for the oil cooler that allows oil to be circulated and supplied to the oil cooler 10,
A part of the lubricating oil line is formed in a crankcase cover 6 that closes a side surface of the crankcase 5 of the engine E, and the take-out port 1 and the return port 2 are provided in the crankcase cover 6, and the take-out is performed. An oil passage 21 that communicates with the port 1 and an oil passage 22 that communicates with the return port 2 are communicated with each other through a communication portion 20 in the crankcase cover 6. An oil line take-out structure for an oil cooler characterized in that a thermostat 30 that closes the communication part 20 and detects the oil temperature below a certain temperature and opens the communication part 20 is detachable from the outside of the crankcase cover 6. .
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