JP2006150997A - バッテリ消費抑制装置およびバッテリ消費抑制方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 DRAMのバックアップデータからの高速起動ができる期間をできるだけ長く維持しつつ、リフレッシュ動作に伴うバッテリの消費を抑制することが可能な「バッテリ消費抑制装置およびバッテリ消費抑方法」を提供する。
【解決手段】 バッテリ50の現在の電圧値からエンジン始動時の電圧降下量を減じた電圧値に応じて、リフレッシュ動作モードを解除するか否かの閾値を変更することにより、バッテリ電圧値が大きい場合には閾値が小さな値となってリフレッシュ動作モードが解除されにくくなるようにするとともに、バッテリ電圧値が小さい場合には閾値が大きな値となってリフレッシュ動作モードが解除されやすくなるようにして、バッテリの残量が多いうちはDRAM60のデータを保存して車載機の起動を高速に行うことができ、バッテリの残量が少なくなったときにはリフレッシュ動作を止めてバッテリの消費を抑制できるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 バッテリ50の現在の電圧値からエンジン始動時の電圧降下量を減じた電圧値に応じて、リフレッシュ動作モードを解除するか否かの閾値を変更することにより、バッテリ電圧値が大きい場合には閾値が小さな値となってリフレッシュ動作モードが解除されにくくなるようにするとともに、バッテリ電圧値が小さい場合には閾値が大きな値となってリフレッシュ動作モードが解除されやすくなるようにして、バッテリの残量が多いうちはDRAM60のデータを保存して車載機の起動を高速に行うことができ、バッテリの残量が少なくなったときにはリフレッシュ動作を止めてバッテリの消費を抑制できるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、バッテリ消費抑制装置およびバッテリ消費抑制方法に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリのリフレッシュ動作に伴う暗電流の増加を抑えることによってバッテリの消費を抑制する方法に関するものである。
従来、ナビゲーション装置などの車載機では、電源がONとされたときに、起動に必要なデータを不揮発性の記憶媒体からDRAMなどのメモリにロードし、当該メモリにロードしたデータを使って起動していた。ところが、これではデータのロードに時間がかかり、起動が完了するまでの時間が長くなってしまっていた。このような欠点に鑑みて、最近では、起動に必要なデータをDRAMにバックアップしておき、不揮発性の記憶媒体からDRAMへのデータのロードを省略することによって起動時間を短くできるようにした車載機が提供されつつある。
しかしながら、コンデンサに電荷を蓄えることによって情報を保持する仕組みのDRAMでは、コンデンサの電荷が時間とともに減少し、放っておくと一定時間で放電しきって情報を失ってしまう。したがって、DRAMにデータを保存しておくためには、リフレッシュと呼ばれる動作(コンデンサに再び電荷を注入する動作)を定期的に行う必要がある。そのため、車が停車してエンジンが切られている状態でも、リフレッシュ動作を行うために流れる暗電流によってバッテリを消費してしまう。特に、運転頻度の低いユーザにとっては、エンジンの始動によって充電が行われることが少ないため、バッテリの消費が早くなってしまうという問題が生じる。
ところで、リフレッシュ動作が保証できない電圧値(4〜5V程度以下)までバッテリ電圧が低下した場合にハードウェアリセットを発生し、リフレッシュ動作を停止するように成された車載機が存在する。また、バッテリ電圧がスレッシュホールド電圧以下であるときに、暗電流負荷を含む負荷全てに対して電源の供給を停止するようにした技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術を用いれば、リフレッシュ動作の最低保証電圧またはスレッシュホールド電圧以下までバッテリ電圧が低下したときに、DRAMのリフレッシュ動作を行わないようにすることが可能である。
特開平11−334498号公報
しかしながら、上記従来の技術では、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値が固定されている。したがって、バッテリ電圧がその固定の閾値以下となるまでは、どのような状況でもリフレッシュ動作が必ず行われることになる。そのため、状況によってはバッテリの消費を早めてしまうという問題があった。特に、運転頻度が低い状況下では、リフレッシュ動作に伴う暗電流によってバッテリの消費が早くなってしまうという問題があった。
また、固定の閾値を無やみに大きくしてリフレッシュ動作の停止時期を早めると、DRAMのバックアップデータからの起動が早くからできなくなり、起動のたびに不揮発性の記憶媒体からDRAMにデータをロードしなければならなくなって起動時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、DRAMのバックアップデータからの高速起動ができる期間をできるだけ長く維持しつつ、DRAMのリフレッシュ動作に伴うバッテリの消費をできるだけ抑制できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値に応じて、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を変更するようにしている。本発明の他の態様では、バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値と電子機器の起動頻度との双方に応じて、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を変更するようにしている。本発明の他の態様では、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を、リフレッシュ動作を保証できる最低の電圧値以上の範囲で変更するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、例えば、バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値が大きい場合には、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値が比較的小さな値とされ、リフレッシュ動作を行うモードが解除されにくくなる。一方、バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値が低下してくると、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値が大きな値に変更され、リフレッシュ動作を行うモードが解除されやすくなる。これにより、バッテリ電源の残量に特に問題がないうちはリフレッシュ動作の行われる確率が高くなって電子機器の起動を高速に行うことができ、バッテリ電源の残量が少なくなってきたときにはリフレッシュ動作の行われる確率が低くなってバッテリ電源の消費を抑制することができる。
また、本発明の他の特徴によれば、バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値に応じて決まる閾値が、電子機器の起動頻度に応じて更に調整される。例えば、電子機器の起動頻度が大きい場合は、起動の際のバッテリ充電が頻繁に行われていてバッテリの消費は比較的少ないと考えられるので、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値が比較的小さな値に調整され、リフレッシュ動作を行うモードが解除されにくくなる。一方、電子機器の起動頻度が少ない場合は、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値が比較的大きな値に調整され、リフレッシュ動作を行うモードが解除されやすくなる。これにより、バッテリ電源の残量に特に問題がなく、電子機器の起動頻度も大きくてバッテリ電源の消費量に特に問題がないうちはリフレッシュ動作の行われる確率が高くなって電子機器の起動を高速に行うことができ、バッテリ電源の残量が少なくなってきて、電子機器の起動頻度も小さくて放っておけばバッテリ電源がどんどん消費してしまうようなときには、リフレッシュ動作の行われる確率が減ってバッテリ電源の消費を抑制することができる。
また、本発明の他の特徴によれば、リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値は、必ずリフレッシュ動作の最低保証電圧値以上となる。そのため、バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値がリフレッシュ動作の最低保証電圧値以下となるまでバッテリ電源の残量が少なくなった状態のときには、リフレッシュ動作を行うモードが必ず解除されていることとなる。これにより、エンジン停止時におけるバッテリ電源の現在の電圧値がリフレッシュ動作の最低保証電圧値以上であっても、無駄なリフレッシュ動作が行われないようにすることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるバッテリ消費抑制装置10を適用した車載機の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるバッテリ消費抑制装置10を適用した車載機の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、車載機は、本実施形態のバッテリ消費抑制装置10、バッテリ電源50、DRAM60、不揮発性の記憶媒体(例えばハードディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、フラッシュメモリなど)70およびコントローラ80を備えて構成されている。バッテリ消費抑制装置10、DRAM60、不揮発性の記憶媒体70、コントローラ80の全ては、バッテリ電源50から供給される電力によって動作する。
DRAM60は、車載機の起動に必要なデータを保存しておくものである。初回は、コントローラ80の制御に従って不揮発性の記憶媒体70から必要なデータがDRAM60にロードされる。その後は、コントローラ80の制御に従ってDRAM60がリフレッシュ動作を行うことにより、ロードされたデータをバックアップ保存する。
コントローラ80は、バッテリ電源50を用いた車載機の起動や、DRAM60のリフレッシュ動作を制御する。車載機の起動に関しては、以下のような制御を実行する。すなわち、車載機の起動に必要なデータがDRAM60にバックアップ保存されている場合は、そのDRAM60のデータを使って車載機を起動する。一方、車載機の起動に必要なデータがDRAM60にバックアップ保存されていない場合には、必要なデータを不揮発性の記憶媒体70からDRAM60にロードし、DRAM60にロードしたデータを使って車載機を起動する。
なお、車載機の起動に必要なデータがDRAM60にバックアップ保存されていない場合としては、車載機の起動が初回である場合のほか、バッテリ消費抑制装置10によってDRAM60のリフレッシュ動作モード(リフレッシュ動作を行うモード)が解除され、それまでDRAM60にバックアップ保存されていたデータが消滅した場合も含まれる。
バッテリ消費抑制装置10は、電圧検出部11、閾値変更部12および制御部13を備えて構成されている。電圧検出部11は、バッテリ電源50の現在の電圧値Vp(以下、バッテリ電圧値という)とエンジン始動時における電圧降下量Vhとを検出し、前者から後者を減じた電圧値(Vp−Vh)を測定する。ここで、バッテリ電源50は、車両のエンジンが動作していると充電が行われるので、エンジンの動作中はバッテリ電圧Vpの正しい値を検出することができない。そこで、バッテリ電圧値Vpについては、エンジンが動いていないとき(エンジン始動前またはエンジン停止後)に測定するのが好ましい。一方、電圧降下量Vhに関しては、実際にエンジンを始動したときに測定する。
閾値変更部12は、電圧検出部11によって検出された電圧値(Vp−Vh)に応じて、DRAM60のリフレッシュ動作を停止するか否か(リフレッシュ動作モードを解除するか否か)の閾値Vthを変更する。例えば、電圧検出部11によって検出された電圧値(Vp−Vh)が大きいほど閾値Vthを小さな値とし、電圧検出部11によって検出された電圧値(Vp−Vh)が小さいほど閾値Vthを大きな値とする。検出された電圧値(Vp−Vh)がどの程度のときに閾値Vthをどんな値とするかについては、あらかじめテーブル情報として保持しておいても良いし、あらかじめ設定した関数から計算しても良い。
制御部13は、電圧検出部11により検出された電圧値(Vp−Vh)と、閾値変更部12により設定された閾値Vthとを比較し、検出された電圧値(Vp−Vh)が閾値Vthを下回ったときにはDRAM60のリフレッシュ動作を停止するように、コントローラ80にその旨の通知をする。すなわち、コントローラ80のリフレッシュ動作モードを解除する。逆に、検出された電圧値(Vp−Vh)が閾値Vth以上のときは、コントローラ80をリフレッシュ動作モードに設定する。
図2は、エンジンの始動時におけるバッテリ電圧値の変動の様子を示す図である。図2において、VP1,VP2はエンジン始動前のバッテリ電圧値であり、[VP1>VP2]の関係にある。すなわち、VP2はVP1に比べてバッテリ電源50の消費が進んだ後のバッテリ電圧値を示している。Vh1,Vh2はエンジン始動時における電圧降下量を示しており、バッテリ電圧値が低下するほど電圧降下量は大きくなるという性質を有している([Vh1<Vh2])。また、VminはDRAM60のリフレッシュ動作を保証できる最低電圧値である。バッテリ電圧値VP1,VP2から電圧降下量Vh1,Vh2を減じた値がこの最低保証電圧値Vminを下回ると、リフレッシュ動作をしてもDRAM60のデータの正しく保存できるかは保証できなくなる。
上述の閾値変更部12は、最低保証電圧値Vminを下回ることがないように閾値Vthを変更する。すなわち、消費後のバッテリ電圧値VP2がどんなに小さくなったとしても、閾値Vthは最低保証電圧値Vminを下回らない値に設定する。例えば、「VP2−Vh2≦Vmin」のときの閾値VthがVminと等しくなるようにする。このようにすれば、バッテリ電源50の消費が進んで(VP2−Vh2)の値が最低保証電圧値Vminを下回ることとなる場合には確実にリフレッシュ動作モードを解除することができる。
このように、閾値変更部12において、リフレッシュ動作の最低保証電圧値Vminを下回らない範囲で閾値Vthを設定し、制御部13において、バッテリ電圧値VP2そのものでなく、エンジン始動時における電圧降下量Vh2まで考慮した(VP2−Vh2)の値と閾値Vthとを比較することによってリフレッシュ動作モードの解除の有無を決定しているのは、本実施形態の特徴の1つである。
閾値Vthが最低保証電圧値Vminよりも小さいか、バッテリ電圧値VP2だけでリフレッシュ動作モードの解除の有無を決定すると、実際には(VP2−Vh2)の値が最低保証電圧値Vminを下回っているのにリフレッシュ動作モードが解除されないことがある。この場合には、リフレッシュ動作によってDRAM60のデータをバックアップしていても、エンジン始動時に(VP2−Vh2)の値が最低保証電圧値Vminを下回ることによってリフレッシュ動作モードが一度解除されるので、不揮発性の記憶媒体70からDRAM60へのデータの再ロードが発生してしまう。一方、エンジン停止時は[VP2>Vmin]であるからリフレッシュ動作モードとなり、バックアップ動作が再開されてしまう。つまり、車載機の起動の高速化を目的としてデータのバックアップを行っているのに全く意味がなく、エンジン停止時における暗電流をただ増加させるだけの結果となってしまう。
これに対して、本実施形態のようにリフレッシュ動作の最低保証電圧値Vminを下回らないように閾値Vthを設定するとともに、(VP2−Vh2)の値と閾値Vthとを比較することによってリフレッシュ動作モードの解除の有無を決定することにより、(VP2−Vh2)の値が最低保証電圧値Vminを下回るまでバッテリ電源50の残量が少なくなった状態のときには、リフレッシュ動作モードを必ず解除することができる。これにより、エンジン停止時におけるバッテリ電圧値VP2がリフレッシュ動作の最低保証電圧値Vh2以上であっても、無駄なリフレッシュ動作が行われないようにすることができる。
また、(VP2−Vh2)の値と閾値Vthとを比較することによってリフレッシュ動作モードの解除の有無を決定することにより、アクセサリACCだけがONの状態でも車載機を起動可能な最低の電圧値、すなわち起動保証電圧値Vw(例えば、ナビゲーション装置の場合は7.5〜8.5ボルト程度)よりもバッテリ電圧値VP2の方が大きくても、[VP2−Vh2<Vth]であればリフレッシュ動作モードを解除することができる。[VP2<VW]のときは[VP2−Vh2<Vmin]となることが殆どであるから、リフレッシュ動作の最低保証電圧値Vminを下回らないように閾値Vthを設定することにより、[VP2<VW]となる前にリフレッシュ動作モードを解除してバッテリ電源50の消費を抑制することができる。これにより、エンジンをかけずにアクセサリACCだけをONにした状態で車載機を起動できる期間をできるだけ長く維持することができる。
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、リフレッシュ動作モードを解除するか否かの閾値Vthをバッテリ電圧値VPからエンジン始動時における電圧降下量Vhを減じた電圧値(VP−Vh)に応じて変更するようにしたので、当該電圧値(VP−Vh)が大きい場合には閾値Vthが比較的小さな値とされ、リフレッシュ動作モードが解除されにくくなる。一方、当該電圧値(VP−Vh)が低下してくると閾値Vthが大きな値に変更され、リフレッシュ動作モードが解除されやすくなる。
これにより、バッテリ電源50の残量に特に問題がないうちはリフレッシュ動作モードとなる確率が高くなり、DRAM60に必要なデータを保存して車載機の起動を高速に行うことができる。また、バッテリ電源50の残量が少なくなってきたときには、リフレッシュ動作モードの解除される確率が高くなるので、リフレッシュ動作を行わずにバッテリ電源50の消費を抑制することができる。したがって、DRAMの60バックアップデータのみから車載機を高速に起動できる期間をできるだけ長く維持しつつ、DRAM60のリフレッシュ動作に伴うバッテリ電源50の消費をできるだけ抑制することができるようになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図3は、第2の実施形態によるバッテリ消費抑制装置20を適用した車載機の構成例を示すブロック図である。なお、この図3において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付している。
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図3は、第2の実施形態によるバッテリ消費抑制装置20を適用した車載機の構成例を示すブロック図である。なお、この図3において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付している。
図3に示すように、車載機は、本実施形態のバッテリ消費抑制装置20、バッテリ電源50、DRAM60、不揮発性の記憶媒体70およびコントローラ80を備えて構成されている。バッテリ電源50、DRAM60、不揮発性の記憶媒体70およびコントローラ80の機能は図1にて説明した第1の実施形態と同様なので、ここでは重複する説明を省略する。
本実施形態のバッテリ消費抑制装置20は、電圧検出部11、起動頻度検出部21、閾値変更部22および制御部13を備えて構成されている。電圧検出部11および制御部13は、図1に示したものと同じである。
起動頻度検出部21は、車載機の起動頻度を検出する。車載機がナビゲーション装置の場合、起動頻度はナビゲーション装置の動作履歴から取得することが可能である。通常、ナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)受信機を備えている。GPS受信機は、複数のGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信するが、そのGPS信号の中には、GPS衛星が電波を発射するときの時刻情報が含まれている。したがって、その時刻情報をもとに、どの程度の頻度でナビゲーション装置を起動しているかを検出することができる。起動頻度検出部21は、このナビゲーション装置の起動頻度を検出する。
なお、車載機がGPS受信機を搭載していない場合でも、日時を計時することが可能な時計を備えていれば、車載機の起動頻度は検出することが可能である。
閾値変更部22は、電圧検出部11によって検出された電圧値(VP2−Vh2)と、起動頻度検出部21により検出された起動頻度とに応じて、DRAM60のリフレッシュ動作を停止するか否か(リフレッシュ動作モードを解除するか否か)の閾値を変更する。例えば、電圧検出部11により検出された電圧値(VP2−Vh2)に応じて仮の閾値Vth-iniを決定するとともに、起動頻度検出部21により検出された起動頻度に応じて起動頻度係数Wfを求め、これらを用いて次の(式1)の計算をすることによって閾値Vthを求める。
Vth=Vth-ini+Wp×Wf ・・・(式1)
Vth=Vth-ini+Wp×Wf ・・・(式1)
この(式1)において、Vthは変更後の閾値、Vth-iniは仮の閾値、Wpは静止時消費電力係数、Wfは起動頻度係数である。静止時消費電力係数Wpは、バッテリ電源50の自然放電などによる電圧値低下に関する係数であり、例えば1週間でどの程度の放電が発生するかを係数として表したものである。また、起動頻度係数Wfは、過去の起動頻度から、次に車載機を起動するまでにどれくらいの期間があるかを予測し、その予測期間に応じて値が決められているものである。バッテリ電源50の自然放電がどの程度のときに静止時消費電力係数Wpをどんな値とするか、車載機の起動頻度がどの程度のときに起動頻度係数Wfをどんな値とするかについては、あらかじめテーブル情報として保持しておいても良いし、あらかじめ設定した関数から計算しても良い。
ここで、静止時消費電力係数Wpは、自然放電量が多いほど閾値Vthが大きな値となり、自然放電量が少ないほど閾値Vthが小さな値となるように設定する。また、起動頻度係数Wfは、起動頻度が大きいほど閾値Vthが小さな値となり、起動頻度が小さいほど閾値Vthが大きな値となるように設定する。起動頻度が大きいときは、バッテリ電源50の充電が頻繁に行われているために、バッテリ電源50の消費は比較的少ないと考えられるからである。なお、第1の実施形態と同様に、(式1)により計算される閾値Vthがリフレッシュ動作の最低保証電圧値Vminを下回らないように、静止時消費電力係数Wpと起動頻度係数Wfとを設定するのが好ましい。
制御部13は、電圧検出部11により検出された電圧値(VP2−Vh2)と、閾値変更部22により(式1)を用いて設定された閾値Vthとを比較し、検出された電圧値(VP2−Vh2)が閾値Vthを下回ったときにはDRAM60のリフレッシュ動作を停止するように、コントローラ80にその旨の通知をする。すなわち、コントローラ80のリフレッシュ動作モードを解除する。逆に、検出された電圧値(VP2−Vh2)が閾値Vth以上のときは、コントローラ80をリフレッシュ動作モードに設定する。
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、リフレッシュ動作モードを解除するか否かの閾値Vthを、車載機の起動頻度も考慮して変更するようにしたので、起動頻度が大きい場合には閾値Vthが比較的小さな値に調整され、リフレッシュ動作モードが解除されにくくなる。一方、起動頻度が小さい場合には閾値Vthが比較的大きな値に調整され、リフレッシュ動作モードが解除されやすくなる。
これにより、車載機の起動頻度が大きくてバッテリ電源50の消費量に特に問題がないうちはリフレッシュ動作モードとなる確率が高くなって車載機の起動を高速に行うことができ、車載機の起動頻度が小さくて放っておけばバッテリ電源50がどんどん消費してしまうようなときにはリフレッシュ動作モードの解除される確率が高くなってバッテリ電源50の消費を抑制することができる。したがって、DRAMの60バックアップデータのみから車載機を高速に起動できる期間をできるだけ長く維持しつつ、DRAM60のリフレッシュ動作に伴うバッテリ電源50の消費をできるだけ抑制することができるようになる。
なお、上記第1および第2の実施形態では、初期の閾値はあらかじめ決められた値であったが、これをユーザが任意に設定できるようにしても良い。
また、上記第1および第2の実施形態では、本実施形態のバッテリ消費抑制装置10,20が適用される車載機の例としてナビゲーション装置を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、車載オーディオ装置に適用することも可能である。車載オーディオ装置の場合、音量によって消費電力が変わるため、電力の使用量を検出するための手段を設け、その検出結果に応じて閾値Vthを変更することが望ましい。
また、上記第1および第2の実施形態では、本実施形態のバッテリ消費抑制装置10,20が適用される車載機の例としてナビゲーション装置を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、車載オーディオ装置に適用することも可能である。車載オーディオ装置の場合、音量によって消費電力が変わるため、電力の使用量を検出するための手段を設け、その検出結果に応じて閾値Vthを変更することが望ましい。
また、上記第1および第2の実施形態では、リフレッシュ動作が必要なメモリの例としてDRAMを挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上記第1および第2の実施形態では、バッテリ電圧値VPから電圧降下量Vhを減じた電圧値(VP−Vh)に応じて閾値Vthを変更する例について説明したが、バッテリ電圧値VPのみに応じて閾値Vthを変更するようにしても良い。ただし、この場合も、リフレッシュ動作の最低保証電圧値Vminを下回らないように閾値Vthを設定するのが好ましい。
また、上記第1および第2の実施形態では、バッテリ電源50の検出電圧値(VP−Vh)および車載機の起動頻度に応じて閾値Vthを変更する例について説明したが、車両に搭載されている車載機の数に応じて閾値Vthを変更するようにしても良い。なお、複数の車載機がバスなどによって接続されていれば、これらをコントロールするセンターユニットなどにおいて接続機器の数を把握することが可能である。
例えば、車載機の数が多い場合にはそれだけバッテリの消耗が速いので、車載機の数が多い場合には閾値Vthを比較的大きな値に調整し、車載機の数が少ない場合には閾値Vthを比較的小さな値に調整する。ただし、車載機の種類や動作状態などに応じて消費電力は異なるので、複数の車載機における電力の総使用量を検出するための手段を設け、その検出結果に応じて閾値Vthを変更することが望ましい。
また、複数の車載機における電力の総使用量を検出するための手段を設けることよりも簡易的な方法として、次のようにしても良い。すなわち、エンジン始動直後におけるバッテリ電圧値VPとエンジン停止直後におけるバッテリ電圧値VPとを測定する。そして、エンジン停止時のバッテリ電圧値がエンジン始動時のそれよりも小さくなっていた場合には、バッテリ電源50への充電量を超えて電力が消費されていると判断できるので、閾値Vthを大きな値に変更する。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、DRAMにバックアップ保存されたデータを使ってバッテリ電源により起動するように成された電子機器において、電源OFF時におけるDRAMのリフレッシュ動作に伴う暗電流の増加を抑えることによってバッテリの消費を抑制するのに有用である。
10,20 バッテリ消費抑制装置
11 電圧検出部
12 閾値変更部
13 制御部
21 起動頻度検出部
22 閾値変更部
11 電圧検出部
12 閾値変更部
13 制御部
21 起動頻度検出部
22 閾値変更部
Claims (5)
- リフレッシュ動作が必要なメモリにバックアップ保存されたデータを使ってバッテリ電源により起動する電子機器に適用されるバッテリ消費抑制装置であって、
上記バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値を検出する電圧検出手段と、
上記電圧検出手段により検出された電圧値に応じて、上記リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を変更する閾値変更手段と、
上記電圧検出手段により検出された電圧値と上記閾値変更手段により設定された閾値とを比較し、上記電圧検出手段により検出された電圧値が上記閾値を下回ったときに上記リフレッシュ動作を停止するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするバッテリ消費抑制装置。 - リフレッシュ動作が必要なメモリにバックアップ保存されたデータを使ってバッテリ電源により起動する電子機器に適用されるバッテリ消費抑制装置であって、
上記バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値を検出する電圧検出手段と、
上記電子機器の起動頻度を検出する起動頻度検出手段と、
上記電圧検出手段により検出された電圧値および上記起動頻度検出手段により検出された起動頻度に応じて、上記リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を変更する閾値変更手段と、
上記電圧検出手段により検出された電圧値と上記閾値変更手段により設定された閾値とを比較し、上記電圧検出手段により検出された電圧値が上記閾値を下回ったときに上記リフレッシュ動作を停止するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするバッテリ消費抑制装置。 - 上記閾値変更手段は、上記リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を、上記リフレッシュ動作を保証できる最低の電圧値以上の範囲で変更することを特徴とする請求項1または2に記載のバッテリ消費抑制装置。
- リフレッシュ動作が必要なメモリにバックアップ保存されたデータを使ってバッテリ電源により起動するように成された電子機器において、
上記バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値を検出する第1のステップと、
上記第1のステップで検出された電圧値に応じて、上記リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を変更する第2のステップと、
上記第1のステップで検出された電圧値と上記第2のステップで設定された閾値とを比較し、上記電圧値が上記閾値を下回ったときに上記リフレッシュ動作を停止するように制御する第3のステップとを有することを特徴とするバッテリ消費抑制方法。 - リフレッシュ動作が必要なメモリにバックアップ保存されたデータを使ってバッテリ電源により起動するように成された電子機器において、
上記バッテリ電源の現在の電圧値からエンジン始動時における電圧降下量を減じた電圧値を検出する第1のステップと、
上記電子機器の起動頻度を検出する第2のステップと、
上記第1のステップで検出された電圧値および上記第2のステップで検出された起動頻度に応じて、上記リフレッシュ動作を停止するか否かの閾値を変更する第3のステップと、
上記第1のステップで検出された電圧値と上記第3のステップで設定された閾値とを比較し、上記電圧値が上記閾値を下回ったときに上記リフレッシュ動作を停止するように制御する第4のステップとを有することを特徴とするバッテリ消費抑制方法。
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2004
- 2004-11-25 JP JP2004340059A patent/JP2006150997A/ja not_active Withdrawn
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