JP2006145849A - 検査用光学装置及び当該光学装置を備えた検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スペースを縮小可能で、汎用性の高い検査用光学装置を提供する。
【解決手段】レンズモジュール102に、所定位置に配置された検査用の被写体としての所定のパターンを投影する光学装置1であって、パターンが形成されたチャート12と、レンズモジュール100から見てチャート12の背後側からチャート12に光を照射する光源11と、チャート12と対物レンズ101との間に設けられる物体距離変換レンズ3とを備え、物体距離変換レンズ3は、チャート12からの光をチャート12よりも遠方からの光と同等の光に変換するように、チャート12からの各同族光束LFをそれぞれ放射状に射出するとともに、各同族光束LFの主光線MLが互いに収束するように各同族光束LFを射出し、チャート12は前記所定位置よりもレンズモジュール100に近い位置に配置される。
【選択図】図4
【解決手段】レンズモジュール102に、所定位置に配置された検査用の被写体としての所定のパターンを投影する光学装置1であって、パターンが形成されたチャート12と、レンズモジュール100から見てチャート12の背後側からチャート12に光を照射する光源11と、チャート12と対物レンズ101との間に設けられる物体距離変換レンズ3とを備え、物体距離変換レンズ3は、チャート12からの光をチャート12よりも遠方からの光と同等の光に変換するように、チャート12からの各同族光束LFをそれぞれ放射状に射出するとともに、各同族光束LFの主光線MLが互いに収束するように各同族光束LFを射出し、チャート12は前記所定位置よりもレンズモジュール100に近い位置に配置される。
【選択図】図4
Description
本発明は、撮像装置等の検査対象に所定パターンの光を照射する光学装置及び当該光学装置を備えた検査装置に関する。
光源からの光によりチャートのパターンをカメラに向けて投影し、そのパターンが正確に撮像されるか否かにより、カメラの解像度等の各種の検査を行う装置や当該検査装置に利用される光学装置が知られている。
一般に、このような検査装置では、カメラとチャートとの距離はカメラの実際の使用状態を想定して設定され、例えば、300mm〜2000mmに設定される。また、チャートも比較的大きなもの、例えば1〜2m四方のものが利用される。従って、検査装置は広いスペースを必要とした。
一方、カメラの自動焦点装置の検査にあたり、検査に必要なスペースを縮小する技術として特許文献1に記載の技術がある。特許文献1の技術では、チャートと検査対象のカメラとの間に測定用レンズ31を配置するとともに、測定用レンズと測定用レンズの前側焦点との間でチャートを移動させ、見かけ上遠方に位置するチャートの偽像に対して自動焦点装置を動作させて検査することにより、スペースの縮小を図っている。
特開平10−39195号公報
特許文献1の技術では、測定用レンズから射出された光束の主光線の傾き、カメラに入射する光量等の種々の値は、測定用レンズとカメラとの位置関係やカメラの絞りによって左右されることになる。つまり、これらの設定次第では、所望の偽像を得ることができない。しかしながら、特許文献1では、これらの設定方法に関しては開示も示唆もない。
一方、検査に用いられる光学装置は、種々の検査対象に対応して利用できるように汎用性を有することが望ましい。特に、近年、携帯電話機に利用されるカメラ等、カメラの小型化が著しく、カメラのバリエーションも豊富であり、汎用性の確保が重要である。しかし、特許文献1の技術は、測定用レンズと検査対象のカメラを保持する台座部とが一体となった装置であり、このような課題の示唆もない。
本発明の目的は、スペースの縮小が可能で、汎用性の高い検査用光学装置又は当該光学装置を備えた検査装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の検査用光学装置は、対物レンズと当該対物レンズを介して被写体を撮像する撮像素子とを含む検査対象に、前記検査対象に対して所定位置に配置された検査用の被写体としての所定のパターンを投影する光学装置であって、前記対物レンズに対向して配置され、前記パターンが形成されたチャートと、前記検査対象から見て前記チャートの背後側から前記チャートに光を照射する光源と、前記チャートと前記対物レンズとの間に設けられる物体距離変換レンズと、を備え、前記物体距離変換レンズは、前記チャートからの光を前記チャートよりも遠方からの光と同等の光に変換するように、前記チャートからの各同族光束をそれぞれ放射状に射出するとともに、各同族光束の当該物体距離変換レンズ自体によって規定される主光線が互いに収束するように各同族光束を射出し、前記チャートは、前記所定位置よりも前記検査対象に近い位置に配置される。
本発明の第2の観点の検査用光学装置は、対物レンズを含む検査対象に光を照射する光学装置であって、光源と、前記光源の光が照射される被投影体と、前記被投影体からの前記光源の光を透過させ、前記対物レンズに照射する物体距離変換レンズと、を備え、前記物体距離変換レンズは、前記被投影体からの光を前記被投影体よりも遠方からの光と同等の光に変換するように、前記被投影体からの各同族光束をそれぞれ放射状に射出するとともに、各同族光束の当該物体距離変換レンズ自体によって規定される主光線が互いに収束するように各同族光束を射出する。
本発明の第3の観点の検査用光学装置は、対物レンズを含む検査対象に光を照射する光学装置であって、光源と、前記光源の光が照射される被投影体と、前記被投影体からの前記光源の光を透過させ、前記対物レンズに照射する物体距離変換レンズと、を備え、前記被投影体は、前記物体距離変換レンズ側の端部が前記物体距離変換レンズの前記被投影体側の焦点よりも前記物体距離変換レンズ側に位置するように配置され、前記物体距離変換レンズの射出瞳位置は当該物体距離変換レンズの前記対物レンズ側のレンズ端より外側に設定されている。
好適には、前記物体距離変換レンズの射出瞳位置は、前記対物レンズの入射瞳位置に一致するように設定されている。
好適には、前記対物レンズの前記物体距離変換レンズ側の主点は、前記物体距離変換レンズの前記対物レンズ側の焦点よりも前記物体距離変換レンズ側に位置するように設定されている。
好適には、前記被投影体は、前記被投影体側の焦点と前記物体距離変換レンズとの間で移動可能に設けられている。
好適には、前記光源の光路に並列な軸を中心に回転可能な回転体を更に備え、前記被投影体は、前記回転体の円周方向に沿って複数配置され、前記回転体の回転に伴って、前記光路に挿入される被投影体が切り替えられる。
本発明の検査装置は、対物レンズを含む検査対象を保持する保持手段と、光源と、前記光源の光が照射される被投影体と、前記被投影体からの前記光源の光を透過させ、前記対物レンズに照射する物体距離変換レンズと、を備え、前記被投影体は、前記物体距離変換レンズ側の端部が前記物体距離変換レンズの前記被投影体側の焦点よりも前記物体距離変換レンズ側に位置するように配置され、前記物体距離変換レンズの射出瞳位置は、当該物体距離変換レンズの前記対物レンズ側のレンズ端より外側に設定されるとともに、前記対物レンズの入射瞳位置に一致するように設定されている。
本発明によれば、スペースが縮小でき、汎用性の高い検査用光学装置を提供できる。
第1の実施形態
図1及び図2は、本発明を適用した第1の実施形態の光学装置1の外観を示す図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は側面図、図2(a)は正面図、図2(b)は背面図である。
図1及び図2は、本発明を適用した第1の実施形態の光学装置1の外観を示す図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は側面図、図2(a)は正面図、図2(b)は背面図である。
光学装置1は、検査対象としてのレンズモジュール(カメラモジュール)100(図3参照)に所定のパターンを投影する検査用の光学装置として構成されており、投影するパターンや光の強弱を変更可能である。なお、レンズモジュール100は、対物レンズ101(図4参照)と、対物レンズ101を透過した光を受光するCCD等の撮像素子102とを含んで構成されている。なお、対物レンズ101は単レンズであってもよいし、レンズ群であってもよく、対物レンズ101と撮像素子102との間に他のレンズが配置されていてもよい。レンズモジュール100は適宜な大きさのものでよく、例えば、携帯電話機に利用される比較的小型のものであってもよい。
光学装置1は筐体2を備えている。筐体2は、側方から見て略L字状に形成され、前後方向(図1の左右方向)の厚さが比較的薄い略直方体状の前面部2aと、前面部2aの背面側(図1の左側)に設けられ、鉛直方向の厚さが比較的薄い直方体状の背面部2aとを備えている。筐体2は比較的小型に形成され、例えば、前後方向の長さが500mm、前面部2aの高さが300mm、背面部2bの高さが160mmである。
前面部2aの前面側の上方側には、検査対象に光を照射するための物体距離変換レンズ3が、背面部2bの背面側には光学装置1に商用周波数の電力を供給する電源プラグが接続される電源レセプタ4が設けられている。
図3は、光学装置1の内部構成を示す概念図である。光学装置1は、光源11と、被投影体としてのチャート12が複数設けられるターレット13とを備えている。
光源11は、チャート12に対向する放射面11aに亘って均一な輝度で光を放射可能な面光源により構成される。放射面11aは、光の放射方向に見て、チャート12及び物体距離変換レンズ3よりも広く形成されている。光源11は、例えば、白色LEDが複数配置されたLED面光源により構成することができる。
チャート12は、透過性の基板に、当該基板とは光の透過率が異なる物質が所定のパターンで配置されることにより形成されている。例えばガラスに金属を蒸着することにより形成される。当該パターンは検査の目的に応じて適宜に設定される。ただし、基板に他の物質を配置せず、又は、基板の全面に他の物質を配置することにより、無模様に形成してもよい。チャート12の大きさやチャート12に形成されるパターンの大きさは、検査の目的に応じて適宜に設定されるが、例えば、矩形のチャート12の対角線d12と、物体距離変換レンズ3の入射面の直径D3とが略同程度になるように設定される。つまり、従来のように、実際の被写体の大きさと同等の大きさに設定されたチャートに比較して、小さく設定される。
ターレット13は略円盤状に形成されている。ターレット13は、光源11に対向するとともに、円盤の中心に設けられた軸部13aが光源11よりも下方側に位置するように配置されている。軸部13aから円周側にかけては、円周方向に沿って、互いに異なるパターンを有する複数のチャート12が設けられている。一方、軸部13aは物体距離変換レンズ3の光軸LAに平行な軸周りに回動可能に、不図示の支持部によって支持されている。従って、ターレット13の回動に伴って、光源11に対向するチャート12、つまり、物体距離変換レンズ3に投影されるチャート12を順次切り替え可能である。なお、ターレット13の大きさは、回転軸から円周方向にかけてチャート12を配置可能であって、回転に伴って物体距離変換レンズ3に投影されるチャート12を切り替え可能な大きさであればよく、例えば、ターレット13の直径を物体距離変換レンズの直径の2〜3倍に設定することができる。
ターレット13は、軸部13aが不図示の支持部に光軸LA方向に移動可能に支持されて、光源11と物体距離変換レンズ3との間を移動可能である。ただし、後述するように、光源11側へは、ターレット13の物体距離変換レンズ側の端面が、物体距離変換レンズ3のターレット13側の焦点まで移動できればよい。換言すれば、光源11は、ターレット13を上記焦点に配置したときにターレット13を照射可能な位置に配置すればよい。
なお、筐体2の前面部2aが背面部2bよりも高く形成されているのは、ターレット13を収納するスペースを確保するためである。換言すれば、筐体2を前面側から見た高さ及び幅は、ターレット13を収納するのに必要な大きさを確保すればよい。また、前面部2aの前後方向の長さは、光源11、ターレット13(チャート12)、物体距離変換レンズ3を配置できるスペースを確保すればよい。そして、上述のように、ターレット13の直径は物体距離変換レンズ3の直径の2〜3倍に設定してよく、ターレット13と物体距離変換レンズ3との距離は、物体距離変換レンズ3の焦点距離だけ確保できればよいから、筐体2を非常にコンパクトにすることが可能である。
光源11及びターレット13を駆動制御するために、光学装置1は、光源駆動部22、モータ・駆動機構25、ターレット回転方向駆動部23、ターレット前後方向駆動部24、制御部21、電源部26を更に備えている。モータ・駆動機構25は、ターレット13を回転方向に駆動するためのモータ及び機構と、ターレット13を前後方向に駆動するためのモータ及び機構を含んで構成され、各モータはターレット回転方向駆動部23、ターレット前後方向駆動部24によりそれぞれ駆動制御される。制御部21は駆動部22〜24を制御する。電源部26は電源レセプタ4から供給される交流電圧を所定の値の直流電圧に変換して、制御部21及び各駆動部22〜24に電力を供給する。これら光源11及びターレット13を駆動制御するための手段は、公知の技術を組み合わせて適宜に構成してよい。ただし、後述するように、ターレット13の僅かな移動により、チャート12とレンズモジュール100との見かけ上の距離は大きく変動するため、モータ・駆動機構25は、精度の高い位置制御が可能であることが好ましい。例えば、パルスの信号を入力することで回転するステッピングモータを含んで構成し、安価かつ簡素な構成で精度よく位置制御を行ってもよい。
なお、筐体2の背面部2bを背面側に長くして、筐体2全体をL字状としたのは、ターレット回転駆動部23及びターレット前後方向駆動部24を収納するスペースを背面部2bに確保するためである。ただし、筐体2全体が直方体となるように、各駆動部の構成及びレイアウトを設定することも可能である。
物体距離変換レンズ3は、チャート12からの光をチャート12よりも遠方からの光と同等の光に変換するためのものであり、換言すれば、チャート12と検査対象との距離を実際の距離よりも、見かけ上、長い距離に変換するレンズである。
図4に物体距離変換レンズ3の概念図を示す。従来は、図4(a)に示すように、チャート12から直接的にレンズモジュール100へ投影していた。このため、チャート12の1点から放射された光線群(同族光束)において、対物レンズ101に入射する光束LFの放射角度θ1及び主光線MLの対物レンズ101への入射角度θ2を、実際の使用状態と同等にしようとすると、チャート12とレンズモジュール100との距離を実際の被写体とレンズモジュール100との距離にせざるを得ず、レンズモジュール100の検査には比較的大きなスペースを必要とした。そこで、図4(b)に示すように、物体距離変換レンズ3によりチャート12からの光束LFを図4(a)の光束と同等の光束に変換することにより、すなわち、各同族光束LFをそれぞれ遠方からの光束と同様の放射角度θ1で放射状に射出するとともに、物体距離変換レンズ3自体により規定される主光線MLが互いに収束し、各主光線MLの角度θ2が遠方からの主光線と同様になるように各光束LFを射出することにより、チャート12とレンズモジュール100との距離を、想定した被写体の位置とレンズモジュール100との距離よりも短くする。
このような物体距離変換レンズ3は、種々の形状のレンズの組み合わせにより適宜構成可能であり、絞りを適宜設定して構成することも可能である。また、チャート12、物体距離変換レンズ3、レンズモジュール100の配置方法と、物体距離変換レンズ3の構成との組み合わせも種々のバリエーションが可能である。以下では、その一例を述べる。
図5は、物体距離変換レンズ3、チャート12、対物レンズ101の配置を示す図である。物体距離変換レンズ3は、例えば複数のレンズを組み合わせて構成され、チャート12側は比較的径の大きいレンズが、レンズモジュール100側は比較的径の小さいレンズが用いられる。物体距離変換レンズ3は、全体として凸のレンズとして構成され、前側(チャート12側)の主点H2からチャート12側へ距離f2の位置に前側焦点F2が、後側主点H2´から距離f2´の位置に後側焦点F2´が位置する。なお、前側主点H2の位置と後側主点H2´の位置とは一致していてもよい。
チャート12は、物体距離変換レンズ3側の端面12aが前側焦点F2と、物体距離変換レンズ3のチャート12側のレンズ端3aとの間を移動するように移動可能である。この移動により、物体距離変換レンズ3から射出される光束LFは、平行光束又は適宜な角度θ1で広がる光束に設定され、チャート12と対物レンズ101との見かけ上の距離を無限遠から適宜な距離まで設定できる。
図6は、物体距離変換レンズ3とレンズモジュール100との配置を示す図である。図6(a)に示すように、物体距離変換レンズ3の射出瞳ExP2は、物体距離変換レンズ3のレンズモジュール100側のレンズ端よりも外側に設定されている。このような設定は、例えば、物体距離変換レンズ3を複数のレンズにより構成し、チャート12側のレンズとレンズモジュール100側のレンズとの距離を適宜な距離に設定するとともに、当該レンズ間に適宜な大きさの開口径の絞りを設けることにより可能である。
一方、対物レンズ101の入射瞳EnP1は、対物レンズ101よりも撮像素子102側に設定されている。なお、入射瞳EnP1は、例えば対物レンズ101の保持枠により規定される。図6(b)に示すように、入射瞳EnP1の位置を射出瞳ExP2の位置と一致させることにより、見かけ上の距離を実際の距離よりも長くしつつも、あたかも物体距離変換レンズ3が無い状態と同様にチャート12のパターンがレンズモジュール100に投影される。一方、図6(c)に示すように、射出瞳ExP2の位置と入射瞳EnP1の位置とがずれている場合、遠方からの光と同等の光を対物レンズ101へ入射させることはできない。
なお、物体距離変換レンズ3のレンズモジュール100側のレンズ端から射出瞳ExP2までの距離LP2は、レンズモジュール100の物体距離変換レンズ3側の端部から入射瞳LP1までの距離よりも大きく設定されている。また、射出瞳ExP2の大きさと入射瞳EnP1の大きさは、同程度あるいは入射瞳EnP1が射出瞳ExP2よりも小さく設定されている。
物体距離変換レンズ3は、上記のようにチャート12からの光を遠方からの光と同等の光に変換できるように配置できれば適宜なものを利用してよいが、一例を示せば、レンズモジュール100が携帯電話機等に利用される小型のもの(例えば対物レンズの直径が数mm程度)であり、対物レンズ101の焦点距離f1が4mm程度、物体側の端部から入射瞳までの距離LP1が3mm程度である場合には、物体距離変換レンズ3として、焦点距離f2が40mm、レンズ端から射出瞳までの距離LP2が5.5mmのものを使用してよい。
さらに、上述のように射出瞳ExP2と入射瞳EnP1とを位置合わせしたときに、図5に示すように、対物レンズ101の前側主点が、物体距離変換レンズ3の後側焦点F2´よりも物体距離変換レンズ3側に配置されるような物体距離変換レンズ3を用いてよい。例えば、上述の焦点距離の例において、物体距離変換レンズ3の後側主点H2´と対物レンズ101の前側主点H1との距離dが17mm程度になるような物体距離変換レンズ3を用いてよい。なお、この場合、物体距離変換レンズ3及び対物レンズ101の合成焦点距離は6mm程度であり、合成前と格段の違いは生じない。
表1及び図7は、チャート12と物体距離変換レンズ3との実際の距離L1と、チャート12と物体距離変換レンズ3との見かけ上の距離VDとの対応関係の一例を示す図である。距離bは、物体距離変換レンズ3の前側主点H2からチャート12の端面12aまでの距離であり、距離L1は、チャート12の端面12aと、物体距離変換レンズ3のレンズ端3aとの距離である(図5参照)。これらの図表においては、以下の式により見かけ上の距離VDを計算している。
L1=f2×VD/(VD−f2)−L2 (1)
ここで、L2は物体距離変換レンズ3の前側主点H2からレンズ端3aまでの距離であり、f2=40mm、L2=20.8mmとして計算している。この図表に示すように、実際の距離L1を15mm程度の比較的短い距離にしても、見かけ上の距離VDを300mm程度にすることができ、さらには、実際の距離L1を19mm程度にしただけで見かけ上の距離を無限遠にすることができる。
第2の実施形態
図8は本発明を適用した第2の実施形態の検査装置200の概念図である。光学装置1との共通部分については、光学装置1と同一符号を付して説明を省略する。
図8は本発明を適用した第2の実施形態の検査装置200の概念図である。光学装置1との共通部分については、光学装置1と同一符号を付して説明を省略する。
検査装置200は、レンズモジュール100を保持する保持テーブル201が設けられている点で光学装置1と異なる。保持テーブル201は不図示の固定具によりレンズモジュール100を固定位置に保持可能である。従って、図6にて説明した射出瞳ExP2と入射瞳EnP1との位置合わせがなされた状態で、レンズモジュール100を保持できる。保持テーブル201は、特定のレンズモジュールのみを対象として入射瞳を物体距離変換レンズ3の射出瞳に位置合わせするように、筐体2に対して固定的に設けられてもよいし、図8に示すように、制御部21によって制御されるテーブル駆動部203により、上下左右に駆動可能とし、各種のレンズモジュールに対して適宜位置合わせ可能としてもよい。また、制御部21は、コネクタ202を介してレンズモジュール100の撮像データを取得し、当該撮像データに基づいてレンズモジュール100の検査を実行してもよい。
以上の第1及び第2の実施形態によれば、物体距離変換レンズ3によりチャート12からの光が遠方からの光と同等の光に変換されるため、従来のようにチャート12と検査対象のレンズモジュール100との距離を実際の使用状態と同等の距離にせずともよく、チャート12を従来よりもレンズモジュール100に近づけることができる。従って、スペースの縮小が図られる。チャート12も実際の被写体と同等の大きさに設定する必要がなくなるため、さらにスペースの縮小が図られる。また、射出瞳が物体距離変換レンズ3の外側に設定されるため、主光線の傾き等の設定値を物体距離変換レンズ3により設定することができ、汎用性が高まる。
さらに、上述の実施形態によれば、チャート12が従来に比較して小さくなるために、チャート12の切り替えを高速に行うことができる。これにより、検査効率も向上する。また、チャート12を前側焦点又はその付近に移動させることにより、無限遠からの光と同等の光を作り出し、無限遠を対象とした検査をすることもできる。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態で実施してよい。
検査対象はレンズにより光を取り込むものであればよく、撮像装置を構成するものに限定されない。例えば、レンズのみが検査対象であってもよい。
光源、チャート、物体距離変換レンズは、チャートから検査対象への光路に沿った距離を見かけ上長くできるように構成されればよく、これらの間に他の光学系が配置されてもよいし、物体距離変換レンズの光軸上において直線状に配置されていなくてもよい。物体距離変換レンズは、チャートからの透過光を変換するものに限られず、反射光を変換するものであってもよい。
被投影体はターレットにより切り替え可能なものに限定されず、適宜使用するチャートを光学装置に着脱するものであってもよい。ターレットの回転軸は光路に並列でなくてもよく、回転に伴ってチャートを切り替え可能であればよい。
101…対物レンズ、100…検査対象、1…光学装置、11…光源、12…被投影体、3…物体距離変換レンズ、同族光束…LF、主光線…ML。
Claims (8)
- 対物レンズと当該対物レンズを介して被写体を撮像する撮像素子とを含む検査対象に、前記検査対象に対して所定位置に配置された検査用の被写体としての所定のパターンを投影する光学装置であって、
前記対物レンズに対向して配置され、前記パターンが形成されたチャートと、
前記検査対象から見て前記チャートの背後側から前記チャートに光を照射する光源と、
前記チャートと前記対物レンズとの間に設けられる物体距離変換レンズと、
を備え、
前記物体距離変換レンズは、前記チャートからの光を前記チャートよりも遠方からの光と同等の光に変換するように、前記チャートからの各同族光束をそれぞれ放射状に射出するとともに、各同族光束の当該物体距離変換レンズ自体によって規定される主光線が互いに収束するように各同族光束を射出し、
前記チャートは、前記所定位置よりも前記検査対象に近い位置に配置される
検査用光学装置。 - 対物レンズを含む検査対象に光を照射する光学装置であって、
光源と、
前記光源の光が照射される被投影体と、
前記被投影体からの前記光源の光を透過させ、前記対物レンズに照射する物体距離変換レンズと、
を備え、
前記物体距離変換レンズは、前記被投影体からの光を前記被投影体よりも遠方からの光と同等の光に変換するように、前記被投影体からの各同族光束をそれぞれ放射状に射出するとともに、各同族光束の当該物体距離変換レンズ自体によって規定される主光線が互いに収束するように各同族光束を射出する
検査用光学装置。 - 対物レンズを含む検査対象に光を照射する光学装置であって、
光源と、
前記光源の光が照射される被投影体と、
前記被投影体からの前記光源の光を透過させ、前記対物レンズに照射する物体距離変換レンズと、
を備え、
前記被投影体は、前記物体距離変換レンズ側の端部が前記物体距離変換レンズの前記被投影体側の焦点よりも前記物体距離変換レンズ側に位置するように配置され、
前記物体距離変換レンズの射出瞳位置は当該物体距離変換レンズの前記対物レンズ側のレンズ端より外側に設定されている
検査用光学装置。 - 前記物体距離変換レンズの射出瞳位置は、前記対物レンズの入射瞳位置に一致するように設定されている
請求項3に記載の検査用光学装置。 - 前記対物レンズの前記物体距離変換レンズ側の主点は、前記物体距離変換レンズの前記対物レンズ側の焦点よりも前記物体距離変換レンズ側に位置するように設定されている
請求項3又は4に記載の検査用光学装置。 - 前記被投影体は、前記被投影体側の焦点と前記物体距離変換レンズとの間で移動可能に設けられている
請求項3〜5の何れか1項に記載の検査用光学装置。 - 前記光源の光路に並列な軸を中心に回転可能な回転体を更に備え、
前記被投影体は、前記回転体の円周方向に沿って複数配置され、
前記回転体の回転に伴って、前記光路に挿入される被投影体が切り替えられる
請求項3〜6の何れか1項に記載の検査用光学装置。 - 対物レンズを含む検査対象を保持する保持手段と、
光源と、
前記光源の光が照射される被投影体と、
前記被投影体からの前記光源の光を透過させ、前記対物レンズに照射する物体距離変換レンズと、
を備え、
前記被投影体は、前記物体距離変換レンズ側の端部が前記物体距離変換レンズの前記被投影体側の焦点よりも前記物体距離変換レンズ側に位置するように配置され、
前記物体距離変換レンズの射出瞳位置は、当該物体距離変換レンズの前記対物レンズ側のレンズ端より外側に設定されるとともに、前記対物レンズの入射瞳位置に一致するように設定されている
検査装置。
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