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JP2006039810A - 分類支援装置 - Google Patents

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Katsuhide Tanaka
克英 田中
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Abstract

【課題】 分類に関する評価を提示し、分類体系の設計やドキュメントの分類を支援できる分類支援装置を提供する。
【解決手段】 ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて保持する保持手段に対してアクセス可能に接続される分類支援装置であって、上記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録し、この記録したアクセス履歴に基づいて、各分類の評価値を演算し、当該生成した評価値に関する情報を提示する分類支援装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディレクトリなど、ドキュメントの分類体系の設計等を支援する分類支援装置に関する。
近年では、多くのドキュメントが電子的に管理されている。例えば企業では、ドキュメントを文書管理ソフトウエアを用いて管理することが広く行われている。こうした文書管理ソフトウエアでは、利用者が、大量のドキュメントから所望のドキュメントを容易に探索できるよう、ドキュメントを分類できるようになっているのが一般的である。具体的に、このようなドキュメントの分類管理を実現するため、階層ディレクトリ構造を備えたファイルシステムを利用することが多い。
ここで各分類を表すディレクトリには、例えば「総務書類」といったように、分類の内容を表す分類ラベル(ディレクトリ名)が設定される。また、一部の分類には、ドキュメントだけでなく、さらに下位の分類(ディレクトリ)が関連づけられている場合もある。例えば「総務書類」の分類には、さらに下位の分類として「勤怠関係」や「人事関係」といった分類がさらに関連づけられていてもよい。
なお、ウエブサイトがどのようなディレクトリ構造となっているかの一覧を生成するシステムの例が、非特許文献1に開示されている。
"全自動WEB診断システムWEB-Checks"、[online]、 [平成16年7月13日検索]、インターネット<URL:http://www.syntax.co.jp/webchecks/>
しかしながら、上記従来の文書管理ソフトウエア等における分類体系の設計やドキュメントの分類は、管理者などに任せられているのが一般的である。この場合に、当該管理者による分類が利用者にとって利用しやすいものとなっているか否かについての指標は提示されていない。また、非特許文献1に開示のもののように、ディレクトリ構造の一覧を生成するシステムはあるが、当該構造が利用者にとって利用しやすいかについての情報は得られない。このため、管理者によって定められた分類が必ずしも利用者にとって使いよいものとなっているとは限らない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、分類に関する評価を提示し、分類体系の設計やドキュメントの分類を支援できる分類支援装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、分類支援プログラムにおいて、ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて保持する保持手段に対してアクセス可能に接続されるコンピュータに、前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する手順と、前記アクセス履歴に基づいて、各分類の評価値を演算する評価演算手順と、当該生成した評価値に関する情報を提示する手順と、を実行させることを特徴としている。
ここで前記評価演算手順においては、注目分類に関連づけられているドキュメントの一覧を参照した旨の履歴に続いて、当該注目分類とは異なる他の分類へのアクセスの履歴が記録されているときに、当該注目分類の評価値を低減させることとしてもよい。また、この評価演算手順においては、注目分類に関連づけられているドキュメントの一覧を参照した旨の履歴に続いて、当該注目分類に関連づけられているドキュメントへのアクセスの履歴が記録されているときに、当該注目分類の評価値を上昇させることとしてもよい。さらに前記評価演算手順において、ドキュメントへの利用者のアクセスの履歴が記録されているときに、当該記録の前に当該ドキュメントが関連づけられている分類へのアクセスの履歴が記録されていない場合には、少なくとも当該分類の評価値を低減させることとしてもよい。
また本実施の一態様に係る分類支援プログラムは、ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて、分類して保持する保持手段に対してアクセス可能に接続されるコンピュータに、前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する手順と、前記アクセス履歴に基づいて、各ドキュメントの分類に係る評価値を演算する評価演算手順と、当該生成した評価値に関する情報を提示する手順と、を実行させることを特徴としている。
さらに、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて保持する保持手段に対してアクセス可能に接続されるコンピュータを用い、前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する工程と、前記アクセス履歴に基づいて、各分類の評価値を演算する評価演算工程と、当該生成した評価値に関する情報を提示する工程と、を実行させることを特徴としている。
さらに、本発明の一態様に係る分類支援装置は、ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて保持する保持手段に対してアクセス可能に接続される分類支援装置であって、前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する手段と、前記アクセス履歴に基づいて、各分類の評価値を演算する手段と、当該生成した評価値に関する情報を提示する手段と、を含むことを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る分類支援装置は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、ストレージ部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16とを含んで構成され、ネットワークを介して利用者側のクライアント装置Cに接続されている。
ここで制御部11は、CPUなどを用いて実現でき、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作している。この制御部11の処理の具体的な内容については、後に詳しく述べる。記憶部12は、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子、並びにハードディスク等によって実現できる。この記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムが保持されている。また、この記憶部12は、制御部11の処理の過程で利用される種々のデータを保持するワークメモリとしても動作する。
ストレージ部13は、ドキュメントの実体データを保持している。このストレージ部13が本発明の保持手段に相当する。本実施の形態ではストレージ部13は、ドキュメントを階層ディレクトリ構造を用いて分類して格納している。
操作部14は、マウスやキーボード等によって実現できる。この操作部14は、利用者の操作を受け入れて、当該操作の内容を制御部11に出力する。表示部15は、ディスプレイ等であり、制御部11から入力される指示に従って情報を表示出力する。通信部16は、ネットワークに接続されており、制御部11から入力される指示に従って、ネットワークを介してデータを送信出力する。またこの通信部16は、ネットワークを介して到来するデータ(クライアント装置Cからのドキュメントの要求など)を受信して制御部11に出力する。
ここで、制御部11によって実行される処理の具体的内容について説明する。制御部11は、ストレージ部13に格納されているドキュメントへのアクセス要求を受けて、当該要求に応答してドキュメントを提示する処理を実行している。具体的にここでの制御部11は、ウエブサーバとして動作するものとして説明する。
制御部11は、クライアント装置Cからのアクセスを受けると、クライアント装置Cの利用者をユーザ名やパスワード等によって認証する。制御部11は、利用者側から予め定められたユーザ名とそれに対応するパスワードが受信されるなど、認証に成功すると、固有のセッション識別子を発行して、クッキー(Cookie)などとして、クライアント装置Cに送信する。
クライアント装置Cでは、このセッション識別子を保持し、ドキュメントやディレクトリへのアクセス要求の際に、このセッション識別子を併せて送信する。また制御部11は、クライアント装置Cからログアウト(セッションの終了)をする旨の指示を受信すると、セッション識別子を削除するようクライアント装置Cに指示し、クライアント装置Cがセッション識別子のクッキーを削除する。
制御部11は、ストレージ部13内のディレクトリの指定を含むアクセス要求を受けて、当該指定されたディレクトリに含まれる下位のディレクトリ、及びドキュメントの一覧のデータを要求元のクライアント装置Cに対して送信する。また、制御部11は、ドキュメントの指定を含むアクセス要求を受信すると、当該指定されたドキュメントをクライアント装置Cに対して送信する。ここで、ディレクトリ又はドキュメントの指定は、例えばURL(Uniform Resource Locator)によって行われる。
制御部11はまた、利用者のドキュメントへのアクセスの履歴を記録する処理(記録処理)を実行している。この記録処理では、ネットワークを介して受信したアクセス要求に含まれている、ディレクトリやドキュメントの指定の内容と、当該要求を行った利用者(又はクライアント装置C)を特定する情報(クライアント特定情報)と、セッション識別子と、アクセス要求を受け入れた日時の情報(図示しない時計などから取得する)を関連付けて、ストレージ部13に履歴データベースとして格納する。この履歴データベースの内容は、例えば図2に示すようなものとなる。
制御部11は、こうして記録した履歴データベースの内容を参照して、分類に相当するディレクトリの評価値と、各ドキュメントの分類に係る評価値とを演算する。本実施の形態では、図3(a)に示すように、ディレクトリごとに、ディレクトリを特定する情報と、その評価値の情報とを関連付けたディレクトリ評価テーブルを記憶部12に格納している。また図3(b)に示すように、ドキュメントごとに、ドキュメントを特定する情報と、当該ドキュメントの分類に係る評価値の情報とを関連付けたドキュメント分類評価テーブルを記憶部12に格納している。
次に、ディレクトリの評価値の演算の処理について説明する。制御部11は、履歴データベースに記録されているアクセスの記録をセッション(利用者の一連のアクセス記録)ごとに切分ける。具体的に、履歴データベースに記録されているアクセスの記録を、同一のセッション識別子を含む記録からなるセッション記録に分割する。そして各セッション記録について次の処理を行う。
制御部11は、セッション記録に含まれるアクセス記録を、日時の情報を参照しながら日時順に並べ替える。そしてディレクトリへのアクセス記録(ディレクトリ内のドキュメントや下位ディレクトリの一覧を参照した記録)を検索する。制御部11は、検索によって見いだされたディレクトリへのアクセス記録(この記録によってアクセスされるディレクトリをここでは注目ディレクトリと呼ぶ)に続いて、注目ディレクトリとは異なる他のディレクトリへのアクセスが記録されているときに、当該注目ディレクトリに関連付けて記憶部12に格納されている評価値を低減させる。具体的には注目ディレクトリに関連づけられている評価値を予め定めた値だけ小さくする。
さらに例えばディレクトリへのアクセス順序を参照して、階層の下位の方向へのアクセスが行われた後に、ドキュメントへのアクセスが行われることなく、続いて上位の方向へのアクセスが行われている場合に、アクセスされた一連のディレクトリのうち、最も下位にあったディレクトリに関連付けられた評価値を低減させる。具体的には当該最も下位にあったディレクトリに関連付けられた評価値を予め定めた値だけ小さくする。
具体的に本実施の形態では、ストレージ部13内の各ディレクトリについて、その階層の深さを表す数値(階層深度情報)を関連付けて記憶しておく(図4)。例えば、ルートディレクトリに関連づけられている「総務関係」のディレクトリの階層は「1」、この「総務関係」に関連づけられている「人事書類」のディレクトリの階層を「2」…とする。そして制御部11は、ディレクトリへのアクセス記録の各々について、階層深度情報を参照して、階層深度情報の値が増大し、続いて(ドキュメントへのアクセスが行われることなく)階層深度情報の値が減少している、階層深度情報の極値にあたるアクセス記録を見いだす。そして当該見いだしたアクセス記録に係るディレクトリ(アクセスされた一連のディレクトリのうち、最も下位にあったディレクトリ)の評価値を低減させる。
これにより、図5にアクセスの概要を示すように、利用者が上位側のディレクトリから所望のドキュメントを求めて、ディレクトリ階層を下位へと降りていったとき(S1,S2)に、結局所望のドキュメントが見いだされず、上位に戻ったような場合(S3)に、当該所望のドキュメントを見いだすことのできなかった分類に関する評価を低減することとなる。
一方、セッション記録に含まれるアクセス記録を、日時の情報を参照しながら日時順に並べ替えた後、ドキュメントへのアクセス記録を検索する。制御部11は、検索によって見いだされたドキュメントへのアクセス記録の直前にアクセスされたディレクトリ(上記検索によって見いだされたドキュメントが関連づけられているディレクトリ)を注目ディレクトリとして、当該注目ディレクトリに関連付けて記憶部12に格納されている評価値を上昇させる。具体的には注目ディレクトリに関連づけられている評価値を予め定めた値だけ大きくする。つまり、注目ディレクトリへのアクセスの後、当該注目ディレクトリに関連づけられているドキュメントへのアクセスの履歴が記録されている場合は、当該注目ディレクトリ内で所望のドキュメントが見いだされたことを意味すると推定されるので、当該注目ディレクトリの評価値を上昇させるのである。
制御部11は、さらに、こうして演算した評価値を表示部15に表示する。管理者は、この評価値の表示を参照して、評価値の低いディレクトリについて、対応策を検討することができるようになる。ここで対応策としてはディレクトリ名を変更することや、ディレクトリの新規作成や移動(他のディレクトリの下位に関連付けるなど)といったものがある。
また制御部11は、ドキュメントの分類に係る評価値を演算する。本実施の形態では、一つのセッションの間にアクセスされた複数のドキュメントを、互いに共起アクセスドキュメントとして記録する。具体的に制御部11は、図6に示すように、同じセッションの間にアクセスを受けたドキュメントのペアに係るアクセス回数(共起アクセスの回数)を表す共起アクセステーブルを記憶部12に格納している。なお、図6において、左下三角の部分の値がないのは、右上三角に設定される値と同じ値となるから(ドキュメントa,b間の共起アクセス回数は、ドキュメントb,a間の共起アクセス回数と同じであるから)である。
制御部11は、共起アクセステーブルを生成するため次の処理を行う。制御部11は、まず履歴データベースに記録されているアクセスの記録をセッション(利用者の一連のアクセス記録)ごとに切分ける。つまり履歴データベースに記録されているアクセスの記録を、同一のセッション識別子を含む記録からなるセッション記録に分割し、セッションの数をカウントする。
そして制御部11は、各セッション記録に含まれるドキュメントへのアクセス記録を参照して、一つのセッション中に複数のドキュメントがアクセスされているか否かを調べる。ここで、複数のドキュメントがアクセスされていれば、それらを共起アクセスドキュメントとして、共起アクセスドキュメントのうちから任意に2つ選択して得られるドキュメントの組み合せ(ドキュメントペア)を選択し、当該選択したドキュメントペアに係るそれぞれの共起アクセス回数をインクリメントし、共起アクセステーブルを更新する。
例えば、一つのセッション内に、ドキュメントA,B,Cがアクセスされている場合、これらが共起アクセスドキュメントとなり、ドキュメントA,Bの組み合せと、ドキュメントB,Cの組み合せと、ドキュメントA,Cの組み合せとに係る共起アクセス回数がインクリメントされる。
制御部11は、すべてのセッションについて、上記共起アクセステーブルの更新の処理を完了すると、共起アクセステーブル上の共起アクセス回数をセッションの数で除して、各ドキュメントのペアごとに、全セッションあたりに、共起アクセスドキュメントとなった割合を算出する。
制御部11は、算出した割合が所定のしきい値を越えているドキュメントペアを特定する。そして当該ドキュメントペアに係る2つのドキュメントがそれぞれ互いに異なるディレクトリに関連づけられているか否かを調べる。ここで、当該2つのドキュメントが互いに異なるディレクトリに関連づけられている場合は、当該2つのドキュメントを報知対象として、当該2つのドキュメントを特定する情報と、各ドキュメントを含むディレクトリを特定する情報とを報知対象情報として記憶部12に格納する。そして制御部11は、記憶部12に格納した報知対象情報を表示部15に表示出力する。
管理者は、この報知対象の情報を参照して、同じディレクトリに関連付けておくべきドキュメントペアを認識できるようになる。
さらに制御部11は、報知対象情報を参照して、報知対象情報に係るディレクトリの組(ドキュメントペアの各ドキュメントをそれぞれ含むディレクトリの組)の一覧を生成する。そして各ディレクトリの組の出現頻度の値を演算する。
例えば、ディレクトリAに含まれるドキュメントa1,a2,a3と、ディレクトリBに含まれるドキュメントb1,b2とがある場合に、報知対象情報に、a1とb1、a1とb2、a2とb1、a2とb2、a3とb1、の各ドキュメントペアが含まれているとする。この場合、報知対象情報に係るディレクトリの組として、ディレクトリA,Bの組が5つ出現することになる。
制御部11は、上記生成した一覧に含まれるディレクトリの組の各々について、当該組に係る2つのディレクトリのそれぞれからドキュメントを取り出して得られる組み合せの数(ディレクトリA,Bの組の場合、ディレクトリAに含まれるドキュメントの数とディレクトリBに含まれるドキュメントの数との積)を演算する。そして、各ディレクトリの組について、上記一覧における出現頻度を、上記演算した組み合せの数で除した値(ペア含有率)を演算する。
そして、ディレクトリの組のうち、上記ペア含有率が予め定めたしきい値を越えるディレクトリの組がある場合は、当該ディレクトリの組を特定する情報(当該組に含まれる2つのディレクトリのそれぞれのディレクトリ名等)を表示部15に表示する。
管理者は、この表示を参照して、多くの利用者が当該2つのディレクトリ内のドキュメントを1つのセッションでアクセスする確率が高いことを知ることができ、例えば当該2つのディレクトリを統合した一つのディレクトリを生成するなどの対策を検討することができるようになる。
このように本実施の形態によると、ディレクトリの構成やドキュメントの分類についての評価に関する情報を提供でき、分類体系の設計やドキュメントの分類を支援できる。
また、制御部11は、ディレクトリを辿ってドキュメントにアクセスする態様だけでなく、例えば利用者から検索語の入力を受けて、当該検索語に関係するドキュメントの一覧を検索結果として提示する処理(いわゆる全文検索処理)を実行してもよい。このとき制御部11は、アクセスの履歴に、検索を行ったことを示す記録と、検索結果とを追記する。
このように検索を行った場合、制御部11は、与えられた検索語に基づく検索結果のドキュメントを含むディレクトリと、当該検索語との相関値を演算して、当該相関値が予め定めたしきい値より低い場合に、当該ディレクトリの名称等が適切でない旨を表示部15に表示してもよい。この相関値は、例えば所定の単語群に含まれる単語ペアの相関値を予め定めた相関値テーブルを参照し、検索語に含まれる単語と、ディレクトリ名に含まれる単語との相関値の総和を算出して演算することができる。
さらに、検索によって見いだされたドキュメントに対して利用者がアクセスした場合には、アクセスの履歴には、検索結果の記録の後にドキュメントへのアクセスが記録されていることになる。制御部11は、このように当該ドキュメントへのアクセスの記録の前に当該ドキュメントが関連づけられている分類(ディレクトリ)へのアクセスの履歴が記録されていない場合には、少なくとも当該分類の評価値を低減させる。例えば分類であるディレクトリが階層的に構成されている場合は、ルートから当該分類(アクセスされたドキュメントが属している分類)までのパス上の各分類の評価値を低減してもよい。
具体的に制御部11は、検索結果の記録の後にドキュメントへのアクセスが記録されている場合、当該検索結果の提示の直後にアクセスの対象となったドキュメントが、当該検索結果であるドキュメントの一覧に含まれているものであるか否かを調べる。そして、アクセスの対象となったドキュメントが、一覧に含まれている場合は、ルートディレクトリから、当該アクセスの対象となったドキュメントを含むディレクトリまでのパス上の各ディレクトリの評価値を低減する。具体的には、一定の値を、各ディレクトリの評価値から差引く。例えば、検索によって見いだされたドキュメントへアクセスするために、本来はルートからディレクトリA→B→Cと辿る必要がある場合(当該ドキュメントはディレクトリCに分類されていることになる)、ルートからディレクトリCまでのパス上の各ディレクトリ、A,B,Cの評価値を低減させることになる。
本発明の実施の形態に係る分類支援装置の構成ブロック図である。 アクセス履歴の例を表す説明図である。 ディレクトリやドキュメントの評価値の格納例を表す説明図である。 階層深度の変化を用いた評価を行うためのテーブルの例を表す説明図である。 利用者のアクセスの概要例を表す説明図である。 共起アクセス回数のテーブルの例を表す説明図である。
符号の説明
11 制御部、12 記憶部、13 ストレージ部、14 操作部、15 表示部、16 通信部。

Claims (7)

  1. ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて、分類して保持する保持手段に対してアクセス可能に接続されるコンピュータに、
    前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する手順と、
    前記アクセス履歴に基づいて、各分類の評価値を演算する評価演算手順と、
    当該生成した評価値に関する情報を提示する手順と、
    を実行させることを特徴とする分類支援プログラム。
  2. 請求項1に記載のプログラムであって、
    前記評価演算手順において、
    注目分類に関連づけられているドキュメントの一覧を参照した旨の履歴に続いて、当該注目分類とは異なる他の分類へのアクセスの履歴が記録されているときに、当該注目分類の評価値を低減させることを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1又は2に記載のプログラムであって、
    前記評価演算手順において、
    注目分類に関連づけられているドキュメントの一覧を参照した旨の履歴に続いて、当該注目分類に関連づけられているドキュメントへのアクセスの履歴が記録されているときに、当該注目分類の評価値を上昇させることを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラムであって、
    前記評価演算手順において、
    ドキュメントへの利用者のアクセスの履歴が記録されているときに、当該記録の前に当該ドキュメントが関連づけられている分類へのアクセスの履歴が記録されていない場合には、少なくとも当該分類の評価値を低減させることを特徴とするプログラム。
  5. ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて、分類して保持する保持手段に対してアクセス可能に接続されるコンピュータに、
    前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する手順と、
    前記アクセス履歴に基づいて、各ドキュメントの分類に係る評価値を演算する評価演算手順と、
    当該生成した評価値に関する情報を提示する手順と、
    を実行させることを特徴とする分類支援プログラム。
  6. ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて保持する保持手段に対してアクセス可能に接続されるコンピュータを用い、
    前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する工程と、
    前記アクセス履歴に基づいて、各分類の評価値を演算する評価演算工程と、
    当該生成した評価値に関する情報を提示する工程と、
    を実行させることを特徴とする分類支援方法。
  7. ドキュメントを、複数の分類のいずれかに関連づけて保持する保持手段に対してアクセス可能に接続される分類支援装置であって、
    前記分類のいずれかに関連づけられているドキュメントへの利用者のアクセス履歴を記録する手段と、
    前記アクセス履歴に基づいて、各分類の評価値を演算する手段と、
    当該生成した評価値に関する情報を提示する手段と、
    を含むことを特徴とする分類支援装置。
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