JP2006038407A - Grain drier - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、穀粒乾燥機に関し、特に遠赤外線放射体を備えた乾燥機において停電復旧時の処理に関する。 The present invention relates to a grain dryer, and more particularly, to a process when a power failure is restored in a dryer provided with a far-infrared radiator.
穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体を装備する形態では照射される遠赤外線を穀粒の内部に作用させて乾燥を促進し乾燥速度を増しながらも良食味を維持することができる効果がある。ところで遠赤外線放射体は乾燥中高温を維持するものであるから、何らかの原因で乾燥機内穀粒の移動が停止してしまうと遠赤外線照射を継続して受けるため、穀粒の品質を損なう。このため、停電その他の何らかの原因で電源が断たれて穀物の循環流動が止まると、穀物取出槽内に滞留した穀物は停滞したままで遠赤外線放射体から遠赤外線を照射され続けるので、その穀物は過乾燥状態に陥ったり焼損することがあるとし、穀粒の流下する傾斜板に開閉板を構成し穀粒の搬送が途絶えるとこれを開いて回収する手段を講じたものがある(特許文献1)。
ところが上記特許文献1に示す構成は、遠赤外線照射の直接的な影響から回避させる点で優れるが、停電から復帰したときの処理について配慮がなく、むしろ運転の継続は不可能である。停電により乾燥中断した場合にはできるだけ早く過乾燥の状態から脱する一方で、短時間で停電から復帰された場合には乾燥の継続を行う必要がある。 However, the configuration shown in Patent Document 1 is excellent in that it is avoided from the direct influence of far-infrared irradiation, but there is no consideration for processing when the power is restored from a power failure, and it is impossible to continue operation. When the drying is interrupted due to a power failure, the overdrying state is removed as soon as possible. On the other hand, when the power is restored from the power failure in a short time, it is necessary to continue drying.
本発明は、電源接続時に停電による停止か否かを判断することによって停電復帰後の適切な処理を行わせようとする。 The present invention attempts to perform appropriate processing after recovery from a power failure by determining whether the power supply is stopped due to a power failure.
このため、この発明は次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、張込み穀粒を上部の貯留室から穀粒流下通路を経て下部の集穀室に至り昇降機によって上記貯留室に戻すよう循環移送すべく構成し、本体内に形成する熱風室には遠赤外線放射体を装備しこの遠赤外線放射体の一端をバーナに接続すると共に、上記穀粒流下通路には送風ファンの作用によって通風可能に構成する穀粒乾燥機において、乾燥機への通電時に外気温度センサ及び遠赤外線放射体を装着する熱風室に配設する熱風温度センサの各温度検出値を入力すると共に、これらの検出温度差が所定値以上であるときに送風ファンを駆動する制御部を構成する。
For this reason, this invention took the following technical means.
The invention according to claim 1 is configured to circulate and transfer stretched grains from the upper storage chamber to the lower cereal collection chamber via the grain flow-down passage and to return to the storage chamber by an elevator. In the grain dryer configured to be equipped with a far-infrared radiator in the hot air chamber to be formed and connected to one end of the far-infrared radiator to a burner, and to be able to ventilate the grain flow passage by the action of a blower fan, When the dryer is energized, the temperature detection values of the hot air temperature sensor disposed in the hot air chamber to which the outside air temperature sensor and the far-infrared radiator are mounted are input, and air is blown when the detected temperature difference is equal to or greater than a predetermined value. The control part which drives a fan is comprised.
このように構成すると、電源接続時における外気温度と熱風温度との差に基づいて停電による運転中断と判定でき、この判定結果に基づいて送風ファンの運転による通風運転に自動的に入ることができる。 If comprised in this way, based on the difference of the outside temperature at the time of power supply connection and hot air temperature, it can determine with the operation interruption by a power failure, and can automatically enter into the ventilation operation by the operation of a ventilation fan based on this determination result .
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、電源接続時外気温度センサの検出値と熱風温度センサとの差が所定値以下であるときには通風運転に入らない構成とした。検出温度差が所定値以上であるときは、停電の判定とするが、その時間が長時間に亘って遠赤外線放射体の温度が低下している場合には自動通風運転に入らず、オペレータの判断に委ねられる。 According to the second aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect, the ventilation operation is not entered when the difference between the detected value of the outside air temperature sensor and the hot air temperature sensor when the power is connected is equal to or less than a predetermined value. If the detected temperature difference is greater than or equal to the predetermined value, it will be judged as a power failure, but if the temperature of the far-infrared radiator has dropped for a long time, the automatic ventilation operation will not be entered and the operator's It is left to judgment.
請求項3に記載の発明は、張込み穀粒を上部の貯留室から穀粒流下通路を経て下部の集穀室に至り昇降機によって上記貯留室に戻すよう循環移送すべく構成し、本体内に形成する熱風室には遠赤外線放射体を装備しこの遠赤外線放射体の一端をバーナに接続すると共に、上記穀粒流下通路には送風ファンの作用によって通風可能に構成する穀粒乾燥機において、循環穀粒の水分値を検出する穀粒水分計を設け、該水分計の検出値を不揮発メモリに記憶する構成とするものである。電源接続時にはこの水分値を呼び出すことにより、当該水分値が所定値以上であるときには停電による乾燥作業中断と判定し、送風ファンを駆動して通風運転に入ることとなる。
The invention according to
請求項1に記載の発明は、電源接続時における外気温度と熱風温度との差に基づいて停電による運転中断と判定でき、この判定結果に基づいて送風ファンの運転による通風運転に自動的に入ることができるから、停電によって停止され過熱状態となっている穀粒の特に遠赤外線放射体に近い穀粒が通風によって冷却され不測の損失を免れる。 According to the first aspect of the present invention, it can be determined that the operation is interrupted due to a power failure based on the difference between the outside air temperature and the hot air temperature when the power is connected, and the ventilation operation based on the operation of the blower fan is automatically entered based on the determination result. Therefore, the grain that is stopped by the power outage and overheated, especially the grain close to the far-infrared radiator, is cooled by ventilation to avoid unexpected loss.
請求項2に記載の発明は、検出温度差が所定値以上であるときは、停電の判定とするが、その時間が長時間に亘って遠赤外線放射体の温度が低下している場合には自動通風運転に入らないとするもので、遠赤外線放射体の温度が急速に低下し、あるいは元々低い状態であったため、通風の必要がないと判断し、動力の無駄な損失を防止することができる。
In the invention according to
請求項3に記載の発明は、電源接続時には不揮発性メモリの水分値を呼び出すことにより、当該水分値が所定値以上であるときには停電による乾燥作業中断と判定し、送風ファンを駆動して通風運転に自動的に入ることができるから、停電によって停止され過熱状態となっている穀粒の特に遠赤外線放射体に近い穀粒が通風によって冷却され不測の損失を免れる。
The invention according to
以下、図面に基づきこの発明の一実施例を説明する。
まず、穀物乾燥機の全体構成について説明する。1は穀物乾燥機の機枠で、内部に貯留タンク2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられている。乾燥室3内には、通気性網体5a,5aを左右に対向させて傾斜状の穀物流下通路5,5を形成し、左右一対の穀物流下通路5,5を正面視V字型に形成している。各穀物流下通路5,5の上位側は更にV字型を形成するように左右の穀物流下通路5,5の内側を断面菱形の空間部とし、この空間部を熱風室6に形成している。なお、菱形断面の空間形成体のうち下半部は通気網体により構成し、V字型の上半部は非通気性の板材により構成している。
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
First, the overall configuration of the grain dryer will be described. Reference numeral 1 denotes a machine frame of a grain dryer, in which a
穀物流下通路5,5下端の左右合流部下方には繰出バルブ7を設けている。この繰出バルブ7は断面円形の筒体に構成されていて、正回転及び逆回転に伴って外周の一部に形成した導入口部から穀物を受入れて、正逆回転に従って下方の集穀室4に落下させる構成である。
A
乾燥室3内側の菱型空間部に形成した熱風室6内には、多角形の筒状に構成されていて乾燥室3正面側壁から後面側壁に亘る長さに形成された遠赤外線放射体10を配置し、機壁前面及び後面に夫々着脱自在に固着している。この遠赤外線放射体10の断面形状は、前記菱型空間部の断面形状に相似して対応するように上部の逆V字形状と下部のV字形状とを短い垂直部で連結する略6角形状に構成されていて、上部側と下部側とにはスリット状の開口11,12を形成している。なお、上部側開口11は、機体の前側部に所定範囲にわたって形成され、下部側開口12は前後にわたって形成されている。
In the
機体の正面側にはバーナ風胴14内に設けたバーナ13を備える熱風室6に連通している。また機体の背面側には、吸引型の送風ファン15を設け、この送風ファン15の起風によって、菱形空間である熱風室6から穀物流下通路5,5を経て、穀物流下通路5,5の外側に形成される排風路16,16に向けて通風するように構成している。
The front side of the machine body communicates with a
集穀室4にはその中央に移送螺旋を備えた下部搬送装置25を設け、繰出バルブ7から繰り出した穀粒をこの下部搬送装置25で受けて例えば機体の正面側に移送する。機体の正面側には昇降機18を設け、内部にバケットを備え、下部搬送装置25からの穀粒を掬い上げて上部天井に設ける上部搬送装置31の始端部に揚穀するように構成している。移送螺旋を備えた上部搬送装置31の終端側の天井中央部には垂下軸32を設け、この垂下軸32に回転拡散板33を取り付けている。
前記遠赤外線放射体10を構成する前記左・右半部の前・後壁への取り付けは、左・右半部の前側上部をまたぐ形状の係止具26により前壁にボルト・ナットで取り付け、左・右半部の前側下部及び後側上・下部を独立的に設ける係止具27,27により前・後壁に夫々ボルト・ナットで着脱自在に固着している。
The
The left and right half of the far-
前記遠赤外線放射体10の入口側には、乾燥機正面に配置するバーナ13からの熱風を受け入れる構成である。即ち、バーナ13は気化型バーナとされ、正面向きの燃焼盤13aの中央部に横軸周りの回転気化筒13bを備え、気化筒13bの内側に設ける燃料ノズル(図示せず)からの噴出燃料は燃焼火炎を受けて加熱する気化筒13bによって気化され燃焼盤13aから噴出しながら燃焼を継続する構成である。
The far-
気化型バーナ13は次のように装着される。基板23に対して断面矩形の支持筒13cをもって送風筒13dが支持されている。この基板23には該支持筒13cの左右に位置してイグナイタ13e用トランス13f及び上記燃料ノズルを接続する燃料ポンプ13gを装着し、該支持筒13c前側には外気導入口13h及び前面を導入口13hに形成した案内ガイド13iを設けている。13jは配線部、13kは燃料供給管である。
The vaporizing
上記基板23の裏面側には上記外気導入口13hに接続しかつ上記支持筒13cに通じる送風ダクト13lを設け、風調ファン13mの回転により、上記導入口13hからの外気を送風筒13d内に供給すべく構成する。13nは風調ファンモータである。
A blower duct 13l connected to the outside
図5におけるように、バーナ風胴14上面にはコントロールボックス40aを着脱ボルト等によって装着している。また、このコントロールボックス40aは上面及び左右面、さらには後ろの空間部を覆うようにコントローラカバー40bを着脱可能に設ける。また、風胴14正面側には適宜に通風孔36aを形成した正面カバー36を着脱自在に設けている。なお、この正面カバー36はコントロールボックス40aの操作盤41面を開口した枠型に形成されていて一枚のカバー板部材にて賄われている。
As shown in FIG. 5, the control box 40a is mounted on the upper surface of the
上記バーナ風胴14内のバーナ13は遠赤外線放射体10の入口部と連通している。即ち、機体前側壁3aの外側に位置する断面四角形状の上記バーナ風胴14を装着し、該前側壁3aの内側には遠赤外線放射体10の一端を装着する一方、案内ダクト28を装着する。該案内ダクト28は、前側壁3aに形成する導入口3bに略同形の断面略四角形状の短筒体に形成され、遠赤外線放射体10の始端側部分に外装状態で装着されるものである。従って、バーナによる燃焼熱気が主として遠赤外線放射体10前面から内部に入り込むのに対し、バーナ風胴14に導入される外気は、遠赤外線放射体10の外周部を案内ダクト28内周に沿って吹き抜ける構成である。
The
上記バーナ風胴14に導入される外気は、バーナ13に気化型バーナを構成する場合の二次空気供給の役割を果たしながら上記のように熱風室6に入って熱風温度の上昇を抑制する機能を備えるものである。
The outside air introduced into the
ところで、バーナ燃焼熱気は遠赤外線放射体10に入るとそのまま後方に案内されて却って入口側上部付近の温度が低い傾向にあり、これを是正するため、上記のようにスリット状開口11を形成するものであり、従って、この部分への外気導入は更に温度を低下させるため、この外気導入を遮断すべく遮蔽板29,29を、案内ダクト28の後部側において遠赤外線放射体10の外周部に作用できないように設けている。
By the way, when the burner combustion hot air enters the far-
このように構成すると、遠赤外線放射体10の前側部の開口11による温度上昇、及び案内ダクト28による外気導入の抑制とが相俟って、バーナ13に近い熱風室6入口上部の温度上昇を促進し、熱風室6全体の温度分布が適正範囲となるよう均等化することができる。
If comprised in this way, the temperature rise by the opening 11 of the front side part of the far-
また、前記のように、バーナ風胴14の前面にはマイクロコンピュータ(制御部)40を内蔵した乾燥機用コントロールボックス40aを設けている(図5)。バーナ風胴14の正面には該コントロールボックス40aの操作盤41を備えている。この操作盤41には張込スイッチ42、通風スイッチ43、乾燥スイッチ44、排出スイッチ45、停止スイッチ46を備え、これらのスイッチ群により各種の運転モードに切り替えると共に運転停止を司る。また、緊急スイッチ47を設け、この緊急スイッチ47を操作すると、機体運転部の全体を略同時に停止することができる。
Further, as described above, a dryer control box 40a having a built-in microcomputer (control unit) 40 is provided on the front surface of the burner wind tunnel 14 (FIG. 5). An
これらのスイッチ42〜47の他に、張込量を設定する張込量設定スイッチ48、最終仕上げ水分値を設定する水分設定スイッチ49、及び、乾燥設定スイッチ50(籾乾燥の場合には乾燥速度を速い・普通・遅いに設定し、また、他の穀粒乾燥の場合には、例えば小麦・大麦等の品種に関連付けて予め設定した乾燥速度に設定する)を備えている。更に、乾燥仕上がりを水分値によらないで処理時間により乾燥する等のためのタイマ増・減スイッチ51,52を備えている。
In addition to these
水分センサ53は一粒式を採用し、所定時間毎に所定粒数単位で水分計出力を測定し、所定回数の検出結果を平均処理して平均水分値を算出し、前記操作盤41の表示部54に検出熱風温度等と入れ代わりながらこれらを表示する構成である。上記制御部40は併せて一粒水分値から水分のバラツキを判定したり、未熟粒の多少を判定できる構成とし、これらを3個のLED55,56により表示している。
The
制御部40には、操作盤41のスイッチから運転モード情報等を入力するほか、アナログ及びデジタルの各種センサ、例えば熱風温度センサ57や外気温度センサ58の検出情報、循環系モータの負荷電流検出情報を入力すべく構成される。そして制御部40の出力側には、送風ファン15と、昇降機18,上・下部搬送装置25,31からなる穀粒の循環を司る循環系とを共通の送風・循環系モータ59の駆動出力、繰出バルブモータ60出力、前記気化型バーナ13の燃料供給量を制御したりバーナファンの回転数を制御するなどの燃焼系出力、上記内容の表示出力がある。
In addition to inputting operation mode information and the like from the switch on the
制御部40には次の機能を併せて備えるものである。すなわち、前記水分センサ53からの測定データによって算出される水分値を順次入力し、制御部40に接続する不揮発メモリ61に格納する構成とし(S1〜S4)、新たな水分値を入力する毎に書き換えるものとしている(S5)。このように書き換えられる該水分値は乾燥終了信号、又は穀粒排出スイッチ操作でクリアされる構成とし、乾燥作業が正常に終了したときにはクリアによって次回乾燥の際には残さない構成である。そこで電源接続毎に不揮発メモリ61の水分値データを呼び出す構成とし(S6)、該メモリ61にデータが有るときは(S6)、停電による乾燥中断と判断するよう構成し、自動通風運転に入る。該自動通風運転は、前記送風ファン15を回転し、上・下搬送装置25,31及び昇降機18の穀粒循環系モータ59を出力オンするとともに(S8)、繰出バルブモータ60を駆動するもので(S9)、図例では送風ファン15モータと穀粒循環系の駆動モータとを共通とすると共に、正逆転を伴う繰出バルブモータを独立としている。上記のような通風運転を所定時間継続したのち、バーナ13を点火して乾燥運転を再開するものである(図8)。
The
次に、前記構成の作用について説明する。
張込ホッパ(図示省略)に投入された穀粒は、張込スイッチ42をONすることにより駆動される昇降機17、上部搬送装置32等を経由して貯溜タンク2に張り込まれる。穀粒の張込が完了すると、乾燥作業に移行するが、前段階で水分設定スイッチ49及び乾燥設定スイッチ50により穀粒種類の設定や希望の乾燥仕上げ水分値を設定する。
Next, the operation of the above configuration will be described.
The grain thrown into the tension hopper (not shown) is tensioned into the
前記の設定操作の終了後に乾燥スイッチ44をONすると、昇降機17、上・下搬送装置25,31、繰出バルブ7等の駆動が開始されると共に、バーナ13も駆動されて熱風が乾燥室3の菱形空間である熱風室6の入口部に向けて供給される。
When the drying
ここで、バーナの火炎は送風ファン15の回転により熱風化され、適宜に導入される外気と混合されながら遠赤外線放射体10内に流入し、遠赤外線放射体10を加熱しつつ上部及び下部に形成されているスリット状開口11、12を経て遠赤外線放射体10の外に流出する。その際に遠赤外線放射体10の加熱により遠赤外線放射体10の表面から遠赤外線が放射されて、この熱放射及び前記熱風は共に流下通路5,5を流下中の穀粒に作用し、遠赤外線による輻射熱と熱風により穀粒内部での水分移行が促進され、熱風による水分除去作用に伴って効率的な乾燥作用が行なわれる。
Here, the flame of the burner is hot-aired by the rotation of the
なお、バーナ風胴14に入り込んでバーナ13の外周を流通する導入外気は、バーナ燃焼用二次空気供給の機能を行った後、前側壁3aから熱風室6に入るが熱風ダクト28に沿って遠赤外線放射体10の外周を流通し、熱風室6入口部の温度上昇を抑制する。なお、遮蔽板29,29を設けることによって当該遮蔽板29,29部で外気流通は遮断され、温度低下を抑制している。
The introduced outside air that enters the
穀物流下通路5,5の前後に亘って遠赤外線の放射と熱風による乾燥作用がなされ、穀物流下通路5,5を通過した熱風は排風室16,16を経て排風される。乾燥室3で乾燥された穀粒は、集穀室4の下部搬送装置25、昇降機17、上部移送螺旋31を経由して再び貯溜タンク2に戻されて調質作用を受ける。このような行程を繰り返し、所定の水分値に達すると乾燥が終了するものである。
Far-infrared radiation and hot air are dried over the
上記の乾燥作業中、所定時間間隔の水分センサ53による水分測定毎の算出水分値が不揮発メモリ61に書込み格納される。停電となって乾燥機の運転が中断し、その後復帰し通電状態となった瞬間に不揮発メモリ61を呼び出し何らかの水分値があるか否かが確認され、該データがあるときは、ブザー警告しながら送風・循環系モータ59を駆動し、併せて繰出バルブモータ60を駆動出力する。これによって乾燥機は所謂通風運転状態になり、内部に篭った熱気を直ちに排気しながら穀粒に対しては外気通風による冷却を行い得て、穀粒加熱を防止できる。また、所定時間の通風運転を継続した後、元の乾燥運転に移行する。
During the above drying operation, the calculated moisture value for each moisture measurement by the
図9は停電による停止であるか否かの判定を行う停電判定手段を温度センサに拠らせている。すなわち、バーナ風胴14の上隅部に設けた外気温度センサ57、及び熱風室6内部に設けられ、遠赤外線放射体の熱影響の範囲に設けた熱風温度センサ58との各検出値の比較によって行う。つまり、電源接続時、熱風温度と外気温度との温度差が一定値(T1)以上のときは停電時による作業中断と判断してブザー警報する(S101〜S105)。これによって前記と同様に送風・循環系モータ59へ駆動出力しかつ繰出バルブモータ60を起動出力することで自動的に通風運転に入ることができ(S106,S07)、更には所定の通風運転後通常の乾燥運転に入る。なお、外気温度センサ58と熱風温度センサ57との温度差が余りなく所定温度T2(<T1)以下のときは、遠赤外線放射体10の温度が低下状態にあることから、敢えて通風運転に入らずオペレータの判断に委ねるもので、警報を発する構成としている。
FIG. 9 uses a temperature sensor as a power failure determination means for determining whether or not a stop due to a power failure. That is, each detected value is compared with the outside
図10は穀物流れ検出について示すものである。繰出バルブ7を間欠的に回転させて穀物を循環させる構成であって、繰出バルブモータ60をオンした後、循環系モータ59の負荷変動、即ち負荷電流値の増加側変動によって穀粒の流れを検出する構成としている。従来水分センサを利用した穀粒流れの検知方法が知られるが(特開2003-172581号公報)、水分センサの検知は水分センサ内へ粒単位で進入する穀粒を検出できるものであるから、精度が高い反面、繰出バルブ7からの繰出量が少なくなっても同様に穀粒流れ有りとして通常と変わりない判断となる。しかしながら、搬送量として所定量以上の穀粒量がなければ異常状態が予想され、これを検出しようとする。図10に示すように、送風・循環系モータ59は少なくとも昇降機18、下部搬送装置25の駆動負荷電流値I1を検出できる電流検出手段62を構成している。そこで、乾燥中、繰出バルブ7の循環周期、つまり間欠運転(正逆回転も含む)の周期tを設定しておき、穀粒循環各部モータ59,60、及びバーナ13を駆動して乾燥運転に入る(S201〜S205)。途中送風・循環系モータ59の負荷電流値を検出手段62によって検出し、電流の増加の有無を判定し、増加のない時は籾流れ不良と判定され、異常表示される(S206〜S212)。なお、上例では送風・循環系モータ59としたが、少なくとも循環系モータの電流検出ができればよい。
FIG. 10 illustrates grain flow detection. The structure is such that the feeding
また、図11は循環系の停止制御に係るフローチャートで、繰出バルブ7の間欠運転により穀物の循環を行うとき、乾燥停止時に繰出バルブモータ60をオンした後の送風・循環系モータ59の負荷電流値I2を検出し、該電流値I2が増加してから一定時間経過して送風・循環系モータ59を停止すべく構成したものである。
FIG. 11 is a flowchart relating to the stop control of the circulation system. When the grain is circulated by intermittent operation of the
従来、乾燥運転終了時、乾燥粒の乾燥程度を確認するため昇降機18のバケットに穀粒を残す停止処理を行っている。すなわち水分センサからの停止信号出力時点から起算して所定時間、繰出バルブモータ60を回転し(間欠運転の停止中のときは直ちに駆動する)、該繰出バルブモータ60が停止してから一定時間経過後循環系モータ59を停止することでバケットに乾燥穀粒を残すこととしていた。しかしながらこの構成では時間管理で行うため、穀物の性状や電源周波数等の影響でバケット上の穀粒量が安定しないこととなっていた。
Conventionally, at the end of the drying operation, a stop process is performed to leave the grain in the bucket of the
そこで、図11におけるように、繰出バルブモータ60出力オフ後、循環系モータ59の負荷電流値I2を読み込み、電流増加したとの判定結果を受けて一定時間後に循環系モータ59を停止するように構成している。従って、従来の上記欠点を解消することができる。
Therefore, as shown in FIG. 11, after the output of the
前記バーナ13は、燃料ポンプ13gからの燃料を図外ノズルから噴出して回転気化筒13bの内側壁面を伝って燃焼盤13aに至り燃焼する。なお回転気化筒13bは火炎の輻射熱で加熱され灯油燃料の気化を促進する。燃焼に必要な一次空気(燃焼用空気)は導入口13hから吸引され送風筒13d内部に供給されるが、燃焼用空気量は風調ファン13mを連動する風調ファンモータ13nの回転に制御される。即ち必要な燃料供給量yの入力を受けると燃料ポンプ13gの駆動周波数fを指定出力し、併せて風調ファンモータ13nの回転数nを制御出力する構成とされる。図12はこのような気化バーナ13に関する改良を示している。すなわち、バーナ13停止信号が出力されると、燃料ポンプ13gが直ちに停止され、風調ファン13mはしばらく回転継続してバーナ13内部を掃気する構成をとっている。このため従来は上記停止信号出力を受けると風調ファン13mは最大回転数で所定時間継続回転させる構成とし掃気性の向上をはかっていた。
The
ところが、燃料供給ノズル(図示せず)先端には燃料が付着して残り、上記掃気風を受けて燃焼盤13a付近に達し赤火燃焼状態を呈する場合がある。このように赤火になると、燃焼部にカーボンがたまり燃焼不良や点火性低下の原因となり易い。そこで図12におけるように、バーナ停止制御における風調ファン13m回転を徐々に上昇させる構成とする(S405〜S407)。図12のフローチャートに示すように、風調ファン13m回転数を段階的に高い回転にすることで、バーナ13停止時に燃料の残り滴は燃料供給ノズル終端部から燃焼部へ一気に送り出されることがなくなり上記従来の欠点を解消し得る。
However, there is a case where fuel remains attached to the tip of a fuel supply nozzle (not shown), receives the scavenging air, reaches the vicinity of the
図13は乾燥機76に必要な電力を機械に付随した燃料電池77で供給しうる構成としたものである。即ち、燃料電池77は、都市ガスの改質処理に伴う水素と空気の導入に伴う酸素との供給を受け燃料電池スタック78により融合させて発電する。この発電による電流をインバータ79で周波数調整したのち穀粒乾燥機76に供給され各部起動等に供されることとなる。
FIG. 13 shows a configuration in which electric power necessary for the
一方、燃料電池スタック78で発生する排熱は、乾燥に必要な熱源として利用すべく送風装置86によって穀粒乾燥機76に供給できる構成としている。さらに、インバータ79から穀粒乾燥機76への供給ライン82を分岐して、商用電力から各家庭用屋内配線に至る途中の配電盤83に供給ライン84を接続して、穀粒乾燥機76の不使用時は家庭用電源として使用しうる構成である。
On the other hand, the exhaust heat generated in the
また、燃料電池の出力側には蓄電部85を構成し、制御装置等への供給を行う。即ち、穀粒乾燥機等の乾燥機の運転に必要な電力を、機械に付随した燃料電池77で供給する構成で、燃料電池スタック78の後に一定の電気を蓄える蓄電部85を設け、発電が停止したときや乾燥機76の運転開始時の電力を供給可能な構成とすることで、燃料電池77の発電が停止したときでも継続して運転を行うことができる。更に乾燥機76の運転と燃料電池77の運転を連動して行うとき、燃料電池77の出力が定格に達するまでは補助電源として使用することができる。この構成は乾燥機のほか、電源を必要とする各種機械に応用できる。
In addition, a
図14は水素を発生させる原燃料として灯油を使用するものである。図13の都市ガスを使用する構成では配管等を設ける必要があり、使用場所が制限される欠点を有する。また一般的な商用電源においては、周波数によりモータの回転数等に変動を生じて乾燥機の構成又はソフト構成による対応が必要となって、大幅なコストアップを余儀なくされた。さらに、海外各国においては電源電圧、電源周波数が相違して輸出機種毎の変更を要する。 FIG. 14 uses kerosene as a raw fuel for generating hydrogen. In the configuration using the city gas of FIG. 13, it is necessary to provide piping or the like, which has a drawback that the place of use is limited. Further, in a general commercial power source, the rotational speed of the motor fluctuates depending on the frequency, and it is necessary to cope with the configuration of the dryer or the software configuration, and the cost is inevitably increased. Furthermore, the power supply voltage and power supply frequency are different in overseas countries, and it is necessary to change each export model.
そこで、乾燥機76の運転に必要な電力を、機械に付随した燃料電池77で供給する構成で、燃料電池スタック78に供給する水素を発生させる燃料として灯油を使用可能とする構成としている。これによって必要なときに必要な場所で発電しうるため、上記した欠点を解消する。
In view of this, the
また、上記のように灯油を使用する際、燃料残量を検出する燃料検出装置87を設け、制御装置88に接続する。制御装置88は、燃料残量を入力すると発電時間を演算し発電時間を表示出力する。オペレータは該表示出力に基づいて発電時間を確認でき、燃料を補給したり、発電停止による乾燥機運転の停止を防ぐことができる。上記において、電気を供給できる時間を表示することに換えて、乾燥機側において運転に必要な時間を算出して、発電可能時間と比較することで燃料補給の要否を判断し表示させることも可能である。
Further, when using kerosene as described above, the
1 穀物乾燥機の機枠
13 バーナ
15 送風ファン
25 下部搬送装置
31 上部搬送装置
40a コントロールボックス
40 制御部
53 水分センサ
57 熱風温度センサ
58 外気温度センサ
59 送風・循環系モータ
60 繰出バルブモータ
61 不揮発性メモリ
62 電流検出手段
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Grain
Claims (2)
請求項3に記載の発明は、張込み穀粒を上部の貯留室から穀粒流下通路を経て下部の集穀室に至り昇降機によって上記貯留室に戻すよう循環移送すべく構成し、本体内に形成する熱風室には遠赤外線放射体を装備しこの遠赤外線放射体の一端をバーナに接続すると共に、上記穀粒流下通路には送風ファンの作用によって通風可能に構成する穀粒乾燥機において、循環穀粒の水分値を検出する穀粒水分センサを設け、該水分センサの検出値を不揮発メモリに記憶する構成とする穀粒乾燥機。
2. The grain dryer according to claim 1, wherein the ventilation operation is not entered when the difference between the detected value of the outside air temperature sensor and the hot air temperature sensor is not more than a predetermined value when the power is connected.
The invention according to claim 3 is configured to circulate and transfer the stretched grain from the upper storage chamber to the lower cereal collection chamber via the grain flow-down passage and to return to the storage chamber by an elevator. In the grain dryer configured to be equipped with a far-infrared radiator in the hot air chamber to be formed and connected to one end of the far-infrared radiator to a burner, and to be able to ventilate the grain flow passage by the action of a blower fan, A grain dryer configured to include a grain moisture sensor for detecting the moisture value of the circulating grain and to store the detected value of the moisture sensor in a nonvolatile memory.
Priority Applications (1)
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JP2004222676A JP2006038407A (en) | 2004-07-30 | 2004-07-30 | Grain drier |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008051491A (en) * | 2006-08-21 | 2008-03-06 | Shin Hung Industry Co Ltd | Supersized far-infrared circulation type grain drier, and grain drying method for reducing water content deviation between grain layers in storage chamber |
CN103639102A (en) * | 2013-11-28 | 2014-03-19 | 湖北赤壁赛飞摩擦材料有限公司 | High-infrared curing device and method for brake pad steel back |
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2004
- 2004-07-30 JP JP2004222676A patent/JP2006038407A/en active Pending
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