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JP2006036525A - ブーム作業車の安全装置 - Google Patents

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JP2006036525A
JP2006036525A JP2004223391A JP2004223391A JP2006036525A JP 2006036525 A JP2006036525 A JP 2006036525A JP 2004223391 A JP2004223391 A JP 2004223391A JP 2004223391 A JP2004223391 A JP 2004223391A JP 2006036525 A JP2006036525 A JP 2006036525A
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Takaaki Oba
孝明 大葉
Hiroaki Mizuguchi
裕朗 水口
Yuichi Yagisawa
祐一 八木澤
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Aichi Corp
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Abstract

【課題】 作業中にジャッキの幾つかが地面から離間したような場合であってもブームの作動を継続することができる良好な作業性を有しつつ、インターロック機能の解除後における作業の安全性を高めることができるようにする。
【解決手段】 コントローラ60は、ブーム格納検出器84によりブーム30の格納状態が検出されているときには、ジャッキ接地検出器83により全てのジャッキ50が接地状態にあることが検出されているときにのみブーム30の作動を許容し、その後ブーム30が格納状態から作動してブーム格納検出器84によりブーム30の非格納状態が検出されているときには、ジャッキ接地検出器83により4つのジャッキ50のうち少なくとも1つが接地状態にあることが検出されているときにのみブーム30の作動を許容する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、走行体上にブーム及びジャッキを備えて構成されるブーム作業車の安全装置に関する。
高所作業車やクレーン車等のブーム作業車は走行体上にブームを有し、そのブームの先端部には作業台や懸吊装置等の作業装置が取り付けられている。ブームは起伏、伸縮及び旋回作動が可能であり、これにより作業装置を任意の位置に移動させて所要の作業を行うことができる。また、走行体の前後左右各所には、張り出し格納自在なジャッキが設けられており、これらジャッキを作業前に張り出して地面に接地させておくことにより、走行体に作用する転倒モーメントに抗して走行体を安定的に支持することができるようになっている。
このようなブーム作業車には、作業の安全のため、全てのジャッキを張り出して地面に接地させていなければブームを格納状態から作動させることができず、またブームが格納状態になっていなければジャッキを作動させることができないようにしたインターロック装置が備えられている。これにより、走行体が不安定な状態のままブームの作動が行われることが防止されるとともに、走行体に転倒モーメントが作用している状態から誤ってジャッキが格納されてしまうような事態が未然に防止される。
また、このようなインターロック装置の中には、格納状態からのブームの作動を一旦許容した後は、ジャッキの接地状態とは無関係にブームの作動を継続できるようにしたものもある。これは、作業中に走行体に作用する大きな荷重によってジャッキが取り付けられた走行体のサブフレームが捻れたり、走行体全体が転倒モーメントの作用する方向に若干傾いたりすること等により、ジャッキの幾つかが地面から離間する場合があるが、このような場合に全てのジャッキが接地していないからといってブームの作動を禁止してしまうと、作業性が著しく低下してしまうためである。また実際、このような状態であっても全てのジャッキはもともと接地するまで張り出されていたのであるから、走行体の安定度は十分に保持されており、走行体の転倒等の問題は生じない。
特開平9−175797号公報 実開平1−118998号公報
ところで、上記ブーム作業車においては、ブームの簡単な作動点検などにおいて、ジャッキを接地させることなく、ブームを格納状態から作動させてみたい場合がある。このような場合、インターロック機能の解除操作を行いながらであればジャッキを接地させなくてもブームを格納状態から動かすことができるが、インターロック機能の解除操作を止めたときには本来のインターロック機能が発揮され、ブームの作動が規制(禁止)されなければならない。しかし、上記構成のインターロック装置では、格納状態からのブームの作動が一旦許容された後は、ジャッキの接地状態とは無関係にブームの作動が継続可能であるため、インターロック解除スイッチの操作を止めてもなおブームの作動を行うことができ、その後もブームを作動させた場合には、ブームの姿勢によっては走行体が不安定な状態に陥るおそれがあった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、作業中にジャッキの幾つかが地面から離間したような場合であってもブームの作動を継続することができる良好な作業性を有しつつ、インターロック機能の解除後における作業の安全性を高めることが可能な構成のブーム作業車の安全装置を提供することを目的としている。
本発明は、走行体と、走行体上に移動自在に設けられたブームと、走行体に設けられ、下方に張り出して地面に接地することにより走行体を安定的に支持する複数のジャッキとを備えて構成されるブーム作業車(例えば、実施形態における高所作業車1)の安全装置であって、ブームが格納状態にあるか否かを検出するブーム格納検出手段(例えば、実施形態におけるブーム格納検出器84)と、各ジャッキが接地状態にあるか否かを検出するジャッキ接地検出手段(例えば、実施形態におけるジャッキ接地検出器83)と、ブーム格納検出手段によりブームの格納状態が検出されているときには、ジャッキ接地検出手段により全てのジャッキが接地状態にあることが検出されているときにのみブームの作動を許容し、その後ブームが格納状態から作動してブーム格納検出手段によりブームの非格納状態が検出されているときには、ジャッキ接地検出手段により複数のジャッキのうち少なくとも1つが接地状態にあることが検出されているときにのみブームの作動を許容する制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ60)とを有する。
また、上記ブーム作業車の安全装置において、上記制御手段は、ブーム格納検出手段によりブームの格納状態が検出されているときにのみ、各ジャッキの作動を許容するようになっていることが好ましい。
本発明に係るブーム作業車の安全装置では、ブームが格納状態にあるときには、全てのジャッキが接地状態とならなければブームを作動させることができず、ブームが非格納状態にあるときには、少なくとも1つのジャッキが接地していることを条件に、ブームを作動させることができる。このため、全てのジャッキが接地されておらず、走行体が不安定な状態なままでのブームの格納状態からの作動開始が禁止されるとともに、格納状態にあるブームを一旦作動させた後は、その後全てのジャッキが接地状態を維持しているか否かに拘わらず(但し、再びブームが格納されるまでの間)ブームを作動させることができるので、作業中に走行体に作用する大きな荷重によって走行体のサブフレームが捻れたり、走行体全体が転倒モーメントの作用する方向に若干傾いたりすること等により、ジャッキの幾つかが地面から離間した場合であっても、ブームの作動を継続することができる。更には、ブームの簡単な作動点検などにおいて、ジャッキを接地させることなく、インターロック機能を解除した状態でブームを格納状態から動かした後、インターロック機能の解除を止めたような場合には、いずれのジャッキも非接地状態である(少なくとも1つのジャッキが接地している状態でない)ためブームを作動させることはできない。これにより、インターロック機能の解除後、走行体が不安定な状態のまま不用意にブームを作動させてしまうおそれがなく、インターロック機能の解除後における作業の安全性を高めることができる。
また、上記構成に加えて上記制御手段が、ブーム格納検出手段によりブームが格納されている状態が検出されているときのみ、各ジャッキの作動を許容するようになっているのであれば、ブームが格納状態になければ、いずれのジャッキも作動させることができないので、ブームが伸長等されて走行体に転倒モーメントが作用している状態から、張り出し状態にあるジャッキを誤って格納させてしまうような事態が防止される。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の一実施形態に係る安全装置を備えた高所作業車1である。この高所作業車1は走行用車輪11を備えて運転キャビン12から走行運転が可能なトラック式の走行体10と、走行体10上に設けられた旋回台20と、この旋回台20から上方に延びて設けられた支柱21の上部にフートピン22を介して基端部が支持されたブーム(伸縮ブーム)30と、このブーム30の先端部に取り付けられた作業者搭乗用の作業台40とを有して構成される。
旋回台20は走行体10の後部に上下軸まわり360度回動自在に取り付けられている。走行体10の内部には旋回モータ(油圧モータ)23が設けられており、この旋回モータ23を回転作動させることにより、図示しないギヤを介して旋回台20を水平旋回動させることができる。ブーム30は基端ブーム30a、中間ブーム30b及び先端ブーム30cが入れ子式に構成されており、内部に設けられた伸縮シリンダ(油圧シリンダ)31の伸縮作動により各ブーム30a,30b,30cを相対的に移動させてブーム30全体を軸方向に伸縮動させることができる。また、基端ブーム30aと旋回台20の支柱21との間には起伏シリンダ(油圧シリンダ)24が跨設されており、この起伏シリンダ24を伸縮作動させることによりブーム30全体を起伏動させることができる。
先端ブーム30cの先端部には垂直ポスト保持金具32が取り付けられており、この垂直ポスト保持金具32には垂直ポスト33の下端部が枢支されている。垂直ポスト33はブーム30内に設けられた図示しないレベリング装置により、ブーム30の姿勢によらず常時垂直姿勢が保持される。
作業台40は箱形状を有しており、外部に突出して設けられた作業台保持ブラケット41を介して垂直ポスト33の上端部に回動自在に取り付けられている。作業台保持ブラケット41の内部には首振りモータ(油圧モータ)42が設けられており、この首振りモータ42を回転作動させることにより、作業台40全体を垂直ポスト33まわりに首振り動(水平旋回動)させることができる。ここで、垂直ポスト33は上記のように常時垂直姿勢が保たれるため、結果として作業台40の床面はブーム30の姿勢によらず常時水平に保持される。
作業台40にはブーム30の起伏、伸縮、旋回操作を行うためのブーム操作レバー71及び作業台40の首振り操作を行うための作業台操作レバー72が設けられている。ブーム操作レバー71の操作により出力された操作信号は図1に示すように、走行体10内に設置されたコントローラ60に入力される。コントローラ60はブーム操作レバー71の操作信号に基づいて起伏シリンダ24に対応する第1制御バルブV1、伸縮シリンダ31に対応する第2制御バルブV2及び旋回モータ23に対応する第3制御バルブV3の各スプール(図示せず)を電磁駆動する。また、作業台操作レバー72の操作により、首振りモータ42に対応する第4制御バルブV4のスプール(図示せず)が直接(機械的に)駆動される。
走行体10内に設けられた油圧ポンプPは図示しないエンジンや電動モータ等により回転駆動され、上記第1〜第4制御バルブV1,V2,V3,V4経由で起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31、旋回モータ23及び首振りモータ42に圧油を供給する。このため起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31及び旋回モータ23はブーム操作レバー71の操作により所望に作動させることができ、首振りモータ42は作業台操作レバー72の操作により所望に作動させることができる。
高所作業車1は上記構成であるため、作業台40に搭乗した作業者OPは、ブーム操作レバー71及び作業台操作レバー72の操作を行うことにより作業台40を任意の位置に移動させて所要の作業を行うことが可能である。ここで、走行体10の前後左右計4箇所には張り出し格納が可能なジャッキ50が設けられており、これらジャッキ50を張り出させて地面に接地させることにより、走行体10を安定的に支持させて、大きな転倒モーメントに抗するようにすることができる。
各ジャッキ50は、走行体10のサブフレーム(図示せず)の側部に下方に延びて設けられたアウタジャッキ(シリンダチューブ)51と、このアウタジャッキ51内に収容されて上下方向に移動自在に設けられたインナジャッキ(ピストンロッド)52と、このインナジャッキ52の下端部に取り付けられた接地板53とを有して構成される。アウタジャッキ51とインナジャッキ52とは油圧シリンダ(これをジャッキシリンダ54と称する)を構成しており、コントローラ60により制御されるジャッキ制御バルブVJを介して油圧ポンプPからの圧油を供給することにより、各ジャッキシリンダ54を伸長させ(ジャッキ50の張り出し作動)、或いは収縮させる(ジャッキ50の格納作動)ことができる。
コントローラ60は、ブーム30の先端部が走行体10を転倒させる位置に位置しないように、すなわちブーム30を伸長等させることにより発生した転倒モーメントにより走行体10が転倒することがないように規制を働かせつつブーム30の作動制御を行う。コントローラ60はブーム30の基端部に設けられてブーム30の起伏角度を検出する起伏角度検出器81a、ブーム30内に設けられてブーム30の長さを検出する長さ検出器81b及び走行体10内に設けられてブーム30の(旋回台20の)旋回角度を検出する旋回角度検出器81cの3つの検出器(これら3つの検出器81a,81b,81cを位置検出器81と総称して図1に示す)からの検出情報に基づいて走行体10の基準位置に対するブーム30の先端部の位置(作業台40の位置)を算出し、このブーム30先端部の位置がコントローラ60において設定される許容作業範囲内に収まるように第1〜第3制御バルブV1,V2,V3のスプール動作をコントロールする。これにより転倒モーメントが過大になって走行体10が転倒に至るような事態が防止される。このようなブーム30の作動規制は、具体的には、ブーム30の先端部の位置を許容作業範囲から逸脱させる方向のブーム操作レバー71の操作を(ブーム操作レバー71の操作により出力される操作信号を)コントローラ60が無視すること等により行われる。
各ジャッキ50には、そのジャッキ50が格納状態にあるか否かを検出するジャッキ格納検出器82(計4つ)と、そのジャッキ50が接地状態にあるか否かを検出するジャッキ接地検出器83(計4つ)とが設けられている(図1参照)。ジャッキ格納検出器82はリミットスイッチからなり、ジャッキシリンダ54が完全収縮した状態においてオンとなり、それ以外の状態においてオフとなる。ジャッキ接地検出器83もリミットスイッチからなり、ジャッキ50が接地した状態においてオンとなり、それ以外の状態においてオフとなる。
各ジャッキ50の張り出し作動(ジャッキシリンダ54の伸長作動)操作及び格納作動(ジャッキシリンダ54の収縮作動)操作は、走行体10の後部に設けられたジャッキ操作レバー73の操作により行う。ジャッキ操作レバー73を張り出し操作方向に傾動操作すると、コントローラ60はジャッキ制御バルブVJの電磁駆動を介して各ジャッキシリンダ54を伸長作動させ、ジャッキ操作レバー73を格納操作方向に傾動操作すると、コントローラ60はジャッキ制御バルブVJの電磁駆動を介して各ジャッキシリンダ54を収縮作動させる(図1参照)。ここで、コントローラ60は、各ジャッキシリンダ54を伸長作動させているとき、ジャッキ接地検出器83により接地状態が検出されたジャッキ50についてはそのジャッキシリンダ54の伸長作動を停止させ、各ジャッキシリンダ54を収縮作動させているとき、ジャッキ格納検出器82により格納状態が検出されたジャッキ50についてはそのジャッキシリンダ54の収縮作動を停止させる。
図2において一点鎖線で示すように、ブーム30は走行体10の前方に先端部を向けてほぼ水平姿勢に倒伏することにより格納状態にされる。このときブーム30(基端ブーム30a)の中間部は走行体10から上方に延びて設けられたブーム受け13により支持される。また、このブーム30を格納した状態では、作業台40は運転キャビン12の前上方に位置する。ブーム受け13には、ブーム30が格納状態にあるか否かを検出するブーム格納検出器84が設けられている。このブーム格納検出器84は、ブーム30が格納状態にあるとき(ブーム受け13によりブーム30が支持されているとき)には、図示しないスイッチ片がブーム30により下方に押圧されてオンとなり、ブーム30が非格納状態にあるとき(ブーム受け13によりブーム30が支持されていないとき)には、上記スイッチ片が上記ブーム30による押圧から開放されてオフとなる。
このような構成の高所作業車1を用いて高所作業を行う場合、作業者はジャッキ操作レバー73を操作して各ジャッキ50の張り出し操作入力を行い、全ての(4つの)ジャッキ50を接地状態になるまで張り出させて走行体10を安定姿勢にした後、走行体10上から梯子14及び踏み板15を利用して作業台40に乗り込む。そして、ブーム操作レバー71及び作業台操作レバー72を操作して作業台40を移動させる。これにより作業台40上の作業者OPは、自らのレバー操作により作業台40を任意の位置に移動させて使用の作業を行うことができる。また、作業の終了後は、作業台40上の作業者OPは自らレバー操作を行ってブーム30を格納状態にしてから、作業台40より降りる。そして、この作業者OPが地上に降りたことを確認してからジャッキ操作レバー73を操作し、全てのジャッキ50を格納させる。
次に、この高所作業車1に備えられた安全装置(インターロック装置)について説明する。この安全装置の第1の機能は、高所作業車1を作業現場に移動させた直後など、ブーム30が格納されている状態から高所作業を始めるとき、全ての(4つの)ジャッキ50を接地状態としなければブーム30を作動させることができないようにするものである。加えて、全てのジャッキ50の接地状態が確認されて一旦ブーム30の作動を許容し、その後ブーム30が格納状態から作動した後は、ブーム30の継続作動を許容するようにするものである。但し、後者の場合は、4つのジャッキ50のうち少なくとも1つが接地していることが条件となる。
図3のフローチャートに示すように、ブーム操作レバー71の操作入力があったとき、コントローラ60は、先ず、ブーム30が現在格納状態にあるか否かの判断を行う(ステップS11)。ここで、ブーム格納検出器84の出力がオンであるときにはブーム30が現在格納状態にあると判断し、ブーム格納検出器84の出力がオフであるときには、ブーム30が現在格納状態にない(非格納状態にある)と判断する。そして、このステップS11においてブーム30が現在格納状態にあると判断したときには、次のステップS12に進む。
ステップS12では、全ての(4つの)ジャッキ50が接地状態となっているか否かの判断を行う。ここで、4つのジャッキ接地検出器83の出力が全てオンであるときには全てのジャッキ50が接地状態となっていると判断し、4つのジャッキ接地検出器83の出力が1つでもオフであるときには、少なくとも1つのジャッキ50は非接地状態であると判断する。そして、このステップS12において全てのジャッキ50が接地状態となっていると判断したときには、コントローラ60は、現在走行体10は安定姿勢にあるものとして、ブーム操作レバー71の操作に従ってブーム30を作動させる(ステップS13)。一方、ステップ12において、少なくとも1つのジャッキ50が非接地状態であると判断したときには、コントローラ60は、走行体10は未だ安定姿勢にあるとはいえないとして、ブーム操作レバー71の操作を無視してブーム30の作動を行わない(ステップS14)。このため、走行体10が安定状態にあるときのみブーム30の作動が許容されることとなり、走行体10が不安定な状態のままブーム30の作動が行われて走行体10が転倒する等の事態の発生が未然に防止される。
一方、上記ステップS11においてブーム30が現在格納状態にないと判断したときには、次のステップS15に進む。このステップS15では、4つのジャッキ50のうち少なくとも1つが接地しているか否かの判断を行う。ここで、4つのジャッキ接地検出器83のうち少なくとも1つの出力がオンであるときには4つのジャッキ50のうち少なくとも1つが接地していると判断し、4つのジャッキ接地検出器83の全てがオフであるときには、4つのジャッキ50の全てが非接地であると判断する。そして、このステップS15において4つのジャッキ50のうち少なくとも1つが接地していると判断したときには、コントローラ60は、高所作業の作業開始前(ブーム30の格納状態からの作動開始前)に全てのジャッキ50の接地が行われており、現在走行体10は安定状態にあるものとして、ブーム操作レバー71の操作に従ってブーム30を作動させる。
なお、ここでは4つのジャッキ50のうち少なくとも1つが接地していればよいため、高所作業を始める前に4つのジャッキ50全てを一旦接地状態にしたものの、作業中にジャッキ50の幾つかが地面から離間してしまったような場合であっても、ブーム30はブーム操作レバー71の操作に従って作動することになる。しかし、このような場合でも全てのジャッキ50はもともと接地するまで張り出されていたのであるから、走行体10の安定度は十分に保持されており、走行体10の転倒等の問題は生じない。また、このようにしなければ、4つのジャッキ50のいずれか1つが地面から離間するたびにブーム30の作動が規制されてしまうので、作業性が著しく低下してしまう。
ところで、この高所作業車1にはインターロック解除スイッチ74が設けられており、このインターロック解除スイッチ74が操作されている間は、コントローラ60は上記安全装置の機能(インターロック機能)を解除するようになっている。したがって作業者は、インターロック解除スイッチ74の操作状態を維持したままブーム操作レバー71を操作すれば、全てのジャッキ50が接地状態になくてもブーム30を作動させることができる。このようなインターロック解除機能は、ブーム30の簡単な作動点検などにおいて、ジャッキ50を接地させることなく、ブーム30を格納状態から作動させてみたい場合等において使用される。
上記ステップS15において、4つのジャッキ50の全てが非接地状態であると判断されるのは、ジャッキ50を接地させることなく、インターロック解除スイッチ74の操作状態を維持したままブーム操作レバー71の操作を行ってブーム30を格納状態から動かし、その後インターロック解除スイッチ74の操作を止めた場合である。このときブーム30は非格納状態にあるものの、4つのジャッキ50は非接地状態であり、走行体10は不安定な状態にあるので、コントローラ60はブーム操作レバー71の操作を無視し、ブーム30の作動を行わないようにする(ステップS16)。
このように高所作業車1に備えられた安全装置では、その第1の機能において、ブーム30が格納状態にあるときには、全てのジャッキ50が接地状態とならなければブーム30を作動させることができず、ブーム30が非格納状態にあるときには、少なくとも1つのジャッキ50が接地していることを条件に、ブーム30を作動させることができる。このため、全てのジャッキ50が接地されておらず、走行体10が不安定な状態なままでのブーム30の格納状態からの作動開始が禁止されるとともに、格納状態にあるブーム30を一旦作動させた後は、その後全てのジャッキ50が接地状態を維持しているか否かに拘わらず(但し、再びブーム30が格納されるまでの間)ブーム30を作動させることができるので、作業中に走行体10に作用する大きな荷重によって走行体10のサブフレームが捻れたり、走行体10全体が転倒モーメントの作用する方向に若干傾いたりすること等により、ジャッキ50の幾つかが地面から離間した場合であっても、ブーム30の作動を継続することができる。更には、ブーム30の簡単な作動点検などにおいて、ジャッキ50を接地させることなく、インターロック機能を解除した状態でブーム30を格納状態から動かした後、インターロック機能の解除を止めたような場合には、いずれのジャッキ50も非接地状態である(少なくとも1つのジャッキ50が接地している状態でない)ためブーム30を作動させることはできない。これにより、インターロック機能の解除後、走行体10が不安定な状態のまま不用意にブーム30を作動させてしまうおそれがなく、インターロック機能の解除後における作業の安全性を高めることができる。
また、この安全装置の第2の機能は、ブーム30が格納状態になければジャッキ50を作動させることができないようにするものである。すなわち、図4のフローチャートに示すように、ジャッキ操作レバー73の操作入力があったとき、コントローラ60は先ず、ブーム30が現在格納状態にあるか否かの判断を行う(ステップS21)。ここで、ブーム格納検出器84の出力がオンであるときにはブーム30が現在格納状態にあると判断し、ブーム格納検出器84の出力がオフであるときにはブーム30が現在格納状態にない(非格納状態にある)と判断する。そして、ステップS21においてブーム30が現在格納状態にあると判断したときには、コントローラ60は、ジャッキ操作レバー73の操作入力に従ってジャッキ50を作動させる(ステップS22)。一方、ステップS21においてブーム30が現在格納状態にないと判断したときには、コントローラ60は、ジャッキ操作レバー73の操作を無視してジャッキ50の作動を行わない(ステップS23)。
このような安全装置の第2の機能により、高所作業の作業中(すなわちブーム30が格納状態にないとき)において、ブーム30が伸長等されて走行体10に転倒モーメントが作用している状態から、張り出し状態にあるジャッキ50を誤って格納させてしまうような事態が防止される。なお、ここでも作業者はインターロック解除スイッチ74の操作状態を維持したままジャッキ作動レバー73を操作すれば、ブーム30が格納状態になくてもジャッキ50を作動させることができる。この機能は、ブーム格納検出器84が故障してしまい、ブーム30を格納状態にしたにも拘わらずジャッキ50を作動させることができなくなってしまったような場合等において有効である。
また、上記高所作業車1には、図1に示すように、コントローラ60からの指令信号により動作する警報装置90が備えられている。この警報装置90は、例えばブザーやランプ、ディスプレイ表示装置等からなり、上記安全装置(インターロック装置)によりジャッキ50或いはブーム30の作動規制が行われる場合、すなわち、全てのジャッキ50が接地状態にないにも拘わらずブーム操作レバー71の操作を行ってしまった場合や、ブーム30が格納状態にないにも拘わらずジャッキ操作レバー73の操作を行ってしまった場合には、上記警報装置90を介して走行体10の内外の作業者にインターロック機能が働いている旨の警報が発せられる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したもの限定されない。例えば、上述の実施形態においては、走行体10に備えられたジャッキ50は計4つであったが、これは一例であり、必ずしも4つである必要はない。
また、ブーム30が格納状態にあるか否かを検出するブーム格納検出手段(ブーム格納検出器84)は、上述の実施形態においては、ブーム30が格納状態にあるときにオンとなり、ブーム30が非格納状態にあるときにオフとなるリミットスイッチからなっていたが、これはブーム30が格納状態にあるときにオフとなり、ブーム30が非格納状態にあるときにオンとなるリミットスイッチからなっていてもよい。また、ブーム30が格納状態にあるか否かを検出することができるのであれば、リミットスイッチでなくてもよい。
また同様に、ジャッキ50が接地状態にあるか否かを検出するジャッキ接地検出手段(ジャッキ接地検出器83)は、上述の実施形態においては、ジャッキ50が接地した状態においてオンとなり、それ以外の状態においてオフとなるリミットスイッチからなっていたが、これはジャッキ50が接地した状態においてオフとなり、それ以外の状態においてオンとなるリミットスイッチからなっていてもよい。また、ジャッキ50が接地状態にあるいか否かを検出することができるのであれば、リミットスイッチでなくてもよい。
また、上述の実施形態においては、本発明の安全装置が適用される対象が高所作業車であるとして説明したが、本発明の安全装置は高所作業車に限られず、クレーン車等、走行体上にブームとジャッキとを備えて構成される他のブーム作業車にも同様に適用することが可能である。また、ブーム格納検出手段やジャッキ接地検出手段等からの検出信号を受け取って所要の効果が得られるようにバルブの動作制御等を行う制御手段の役目は、上述の実施形態ではコントローラ60が果たしていたが、本発明の効果と同等の効果を発揮し得るのであれば、制御手段は、リレー等を用いた機械的なスイッチング機構からなるものであってもよい。
本発明の一実施形態に係る安全装置を備えた高所作業車の信号伝送系統を示すブロック図である。 上記高所作業車の側面図である。 上記安全装置を構成するコントローラがブーム操作レバーの操作に対応して行う処理の流れを示すフローチャートである。 上記安全装置を構成するコントローラがジャッキ操作レバーの操作に対応して行う処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 高所作業車(ブーム作業車)
10 走行体
13 ブーム受け
30 ブーム
40 作業台
50 ジャッキ
60 コントローラ(制御手段)
74 インターロック解除スイッチ
83 ジャッキ接地検出器(ジャッキ接地検出手段)
84 ブーム格納検出器(ブーム格納検出手段)

Claims (2)

  1. 走行体と、前記走行体上に移動自在に設けられたブームと、前記走行体に設けられ、下方に張り出して地面に接地することにより前記走行体を安定的に支持する複数のジャッキとを備えて構成されるブーム作業車の安全装置であって、
    前記ブームが格納状態にあるか否かを検出するブーム格納検出手段と、
    前記各ジャッキが接地状態にあるか否かを検出するジャッキ接地検出手段と、
    前記ブーム格納検出手段により前記ブームの格納状態が検出されているときには、前記ジャッキ接地検出手段により前記全てのジャッキが接地状態にあることが検出されているときにのみ前記ブームの作動を許容し、その後前記ブームが格納状態から作動して前記ブーム格納検出手段により前記ブームの非格納状態が検出されているときには、前記ジャッキ接地検出手段により前記複数のジャッキのうち少なくとも1つが接地状態にあることが検出されているときにのみ前記ブームの作動を許容する制御手段とを有したことを特徴とするブーム作業車の安全装置。
  2. 前記制御手段は、前記ブーム格納検出手段により前記ブームの格納状態が検出されているときにのみ、前記各ジャッキの作動を許容することを特徴とする請求項1記載のブーム作業車の安全装置。
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