JP2006026488A - 電気式脱塩装置 - Google Patents
電気式脱塩装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006026488A JP2006026488A JP2004206789A JP2004206789A JP2006026488A JP 2006026488 A JP2006026488 A JP 2006026488A JP 2004206789 A JP2004206789 A JP 2004206789A JP 2004206789 A JP2004206789 A JP 2004206789A JP 2006026488 A JP2006026488 A JP 2006026488A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- anode
- cathode
- water
- exchange membrane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/124—Water desalination
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明の一態様は、陰極と陽極の間に複数のイオン交換膜を配置することによって、脱塩室及び濃縮室が形成され、更に陽極及び陰極とそれに隣接するイオン交換膜によって陽極室及び陰極室がそれぞれ形成されている電気式脱塩装置であって、脱塩室から排出される脱塩水の一部を陽極室の入口水として供給し、陽極室の出口水の一部又は全部を濃縮室の入口水として供給するように構成されていることを特徴とする電気式脱塩装置を提供する。
【選択図】 図2
Description
また、上記のように室内にイオン交換体を充填した電気式脱塩装置においては、イオン交換体を充填した脱塩室及び/又は濃縮室内において、カチオン交換基とアニオン交換基とが接触する部位が存在する。特に脱塩室内のカチオン交換基とアニオン交換基とが接触する部位においては、急激な電位勾配下で水の解離(式5):
図2は、本発明の一態様に係る電気式脱塩装置の構成例を示す概念図である。陰極(−垂直に)と陽極(+)の間にアニオン交換膜(A)とカチオン交換膜(C)が配置されて、濃縮室及び脱塩室が画定されている。図2では、図1と同様に、脱塩室が3個、濃縮室が4個配置され、最も外側の濃縮室の更に外側に、陽極とカチオン交換膜とで陽極室が、陰極とアニオン交換膜とで陰極室が形成された形態が示されている。この形態では、陽極室及び陰極室は、イオンの希釈・脱塩を行う機能を果たす、即ち、脱塩室として機能する。
基材として、繊維径17μmのポリエチレン(鞘)/ポリプロピレン(芯)の複合繊維からなる目付55g/m2、厚さ0.35mmの熱融着不織布を用いた。不織布基材に、窒素雰囲気下で電子線(150kGy)を照射した。照射済みの不織布基材を、メタクリル酸グリシジルの10%メタノール溶液中に浸漬し、45℃で4時間反応させた。反応後の不織布基材を60℃のジメチルホルムアミド溶液に5時間浸漬して、基材に結合していない重合物(ホモポリマー)を除去して、メタクリル酸グリシジルによってグラフト重合された不織布材料を得た。このグラフト不織布を、亜硫酸ナトリウム:イソプロピルアルコール:水=1:1:8(重量比)の溶液に浸漬し、80℃で10時間反応させて、スルホン酸基を導入した後、塩酸(5重量%)で再生処理をして、強酸性カチオン交換不織布(中性塩分解容量471meq/m2)を得た。これを「カチオン交換不織布」とした。
製造例1と同じ不織布基材に、窒素雰囲気下で電子線(150kGy)を照射した。クロロメチルスチレン(セイミケミカル製、商品名CMS−AM)を活性アルミナ充填層に通液して重合禁止剤を取り除き、窒素曝気を行った。脱酸素処理後のクロロメチルスチレン溶液中に、電子線照射済みの不織布基材を浸漬して、50℃で6時間反応させた。その後、クロロメチルスチレン溶液から不織布を取り出し、トルエン中に3時間浸漬してホモポリマーを除去して、クロロメチルスチレンによってグラフト重合された不織布材料を得た。このグラフト不織布を、トリメチルアミン溶液(10重量%)中で第4級アンモニウム化させた後、水酸化ナトリウム水溶液(5重量%)で再生処理をして、第4級アンモニウム基を有する強塩基性アニオン交換不織布(中性塩分解容量350meq/m2)を得た。これを「アニオン交換不織布」とした。
イオン伝導スペーサーの基材として、厚さ1.2mm、ピッチ3mmのポリエチレン製斜交網を用い、グラフトモノマーとしてスチレンスルホン酸ナトリウムと補助モノマーとしてアクリル酸を用いた。
ドライアイスで冷却しながら、ポリエチレン製斜交網に窒素雰囲気中でγ線(150kGy)を照射した。この照射済み斜交網をスルホン酸ナトリウムとアクリル酸の混合モノマー溶液中に浸漬し、75℃で3時間反応させて、スルホン酸基及びカルボキシル基を有するグラフト斜交網材料(カチオン伝導スペーサー)を得た。中性塩分解容量は189meq/m2、総交換容量は834meq/m2であった。これを「カチオン伝導スペーサ」とした。
ドライアイスで冷却しながら、製造例3と同じポリエチレン製斜交網に窒素雰囲気下でγ線(150kGy)を照射した。この照射済み斜交網をVBTAC(ビニルベンジルトリメチルアンモニウム)及びDMAA(ジメチルアクリルアミド)の混合モノマー中に浸漬し、50℃で3時間反応させて、VBTAC及びDMAAのグラフト斜交網を得た。得られたグラフト斜交網の中性塩分解容量を算出したところ198meq/m2であった。これを「アニオン伝導スペーサ」とした。
図5の構成の電気式脱塩装置を組み立てた。陰極および陽極の間に、カチオン交換膜C(トクヤマ製:NEOSEPTA CMB)とアニオン交換膜A(トクヤマ製:NEOSEPTA AHA)とを交互に配列して、陽極側のカチオン交換膜と陰極側のアニオン交換膜によって画定される濃縮室が6室、陽極側のアニオン交換膜と陰極側のカチオン交換膜によって画定される脱塩室が5室形成されており、最も外側に陽極とカチオン交換膜で画定された陽極室と、陰極とアニオン交換膜で画定された陰極室とが形成されている電気式脱塩装置を構成した(図面では中間の室配列の記載を省略した)。脱塩室の厚さは20mm、電極の大きさは縦50mm×横50mmであり、濃縮室および電極室の厚さは3mmとした。脱塩室には製造例1により製造し、塩酸により再生したカチオン交換不織布(22mm×52mm)、及び製造例2により製造し、アルカリにより再生したアニオン交換不織布(22mm×52mm)を、図5に示すように被処理水の流通方向に対して交差する方向(即ち横置き)に、それぞれ25枚交互に積層充填した。両濃縮室においては、アニオン交換膜上に製造例4で製造したアニオン伝導スペーサを2枚、アニオン交換膜に平行に配置し、カチオン交換膜面上に製造例3で製造したカチオン伝導スペーサを2枚、カチオン交換膜に平行に配置した。また、陽極室には製造例3で製造したカチオン伝導スペーサを、カチオン交換膜に平行に4枚配置し、陰極室には製造例4で製造したアニオン伝導スペーサを、アニオン交換膜に平行に4枚配置した。
5000時間運転後に電気式脱塩装置を分解して内部を観察したところ、各濃縮室、陽極室、陰極室のいずれにもスケールの析出は認められなかった。
実施例1と同様の構成の電気式脱塩装置を用い、両電極間に0.4Aの直流電流を印加して、0.2MΩcmのRO処理水(逆浸透膜処理水:シリカ濃度0.1〜0.3ppm、水温14℃〜26℃、TOC濃度120ppb)を通水した。通水は、図6に示すように、全流量70Lh−1のRO処理水のうちの50Lh−1(SV=200h-1)を脱塩室に通水し、陽極室、陰極室及び濃縮室に20Lh−1を通水した。
5000時間運転後に電気式脱塩装置を分解して内部を観察したところ、各濃縮室及び陰極室に白色のスケールの析出が確認され、成分を分析したところ主成分はカルシウム塩とマグネシウム塩であった。
Claims (6)
- 陰極と陽極の間に複数のイオン交換膜を配置することによって、脱塩室及び濃縮室が形成され、更に陽極及び陰極とそれに隣接するイオン交換膜によって陽極室及び陰極室がそれぞれ形成されている電気式脱塩装置であって、脱塩室から排出される脱塩水の一部を陽極室の入口水として供給し、陽極室の出口水の一部又は全部を濃縮室の入口水として供給するように構成されていることを特徴とする電気式脱塩装置。
- 陰極と陽極の間に複数のイオン交換膜を配置することによって、脱塩室及び濃縮室が形成され、更に陽極及び陰極とそれに隣接するイオン交換膜によって陽極室及び陰極室がそれぞれ形成されている電気式脱塩装置であって、脱塩室から排出される脱塩水の一部を陽極室の入口水として供給し、陽極室の出口水の一部又は全部を陰極室の入口水として供給するように構成されていることを特徴とする電気式脱塩装置。
- 陰極と陽極の間に複数のイオン交換膜を配置することによって、脱塩室及び濃縮室が形成され、更に陽極及び陰極とそれに隣接するイオン交換膜によって陽極室及び陰極室がそれぞれ形成されている電気式脱塩装置であって、脱塩室から排出される脱塩水の一部を陽極室の入口水として供給し、陽極室の出口水の一部又は全部を陰極室に隣接する濃縮室の入口水として供給するように構成されていることを特徴とする電気式脱塩装置。
- 陰極と陽極の間に複数のイオン交換膜を配置することによって、陽極側のアニオン交換膜と陰極側のカチオン交換膜とで画定される脱塩室と、陽極側のカチオン交換膜と陰極側のアニオン交換膜とで画定される濃縮室が形成され、更に、最も電極側の濃縮室に隣接して、陽極とカチオン交換膜とで画定される陽極室と、陰極とアニオン交換膜とで画定される陰極室がそれぞれ形成されている電気式脱塩装置であって、脱塩水の一部を陽極室の入口水として供給すると共に、陽極室に隣接する濃縮室から排出される出口水の一部又は全部を濃縮室の入口水として供給するように構成されていることを特徴とする電気式脱塩装置。
- 陰極と陽極の間に複数のイオン交換膜を配置することによって、陽極側のアニオン交換膜と陰極側のカチオン交換膜とで画定される脱塩室と、陽極側のカチオン交換膜と陰極側のアニオン交換膜とで画定される濃縮室が形成され、更に、最も電極側の濃縮室に隣接して、陽極とカチオン交換膜とで画定される陽極室と、陰極とアニオン交換膜とで画定される陰極室がそれぞれ形成されている電気式脱塩装置であって、脱塩水の一部を陽極室の入口水として供給すると共に、陽極室に隣接する濃縮室から排出される出口水の一部又は全部を陰極室の入口水として供給するように構成されていることを特徴とする電気式脱塩装置。
- 陰極と陽極の間に複数のイオン交換膜を配置することによって、陽極側のアニオン交換膜と陰極側のカチオン交換膜とで画定される脱塩室と、陽極側のカチオン交換膜と陰極側のアニオン交換膜とで画定される濃縮室が形成され、更に、最も電極側の濃縮室に隣接して、陽極とカチオン交換膜とで画定される陽極室と、陰極とアニオン交換膜とで画定される陰極室がそれぞれ形成されている電気式脱塩装置であって、脱塩水の一部を陽極室の入口水として供給すると共に、陽極室に隣接する濃縮室から排出される出口水の一部又は全部を陰極室に隣接する濃縮室の入口水として供給するように構成されていることを特徴とする電気式脱塩装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206789A JP2006026488A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 電気式脱塩装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206789A JP2006026488A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 電気式脱塩装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006026488A true JP2006026488A (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=35893454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004206789A Pending JP2006026488A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | 電気式脱塩装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006026488A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008076054A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Ebara Corp | 放射性核種含有廃液処理方法及び装置 |
JP2008296204A (ja) * | 2007-06-04 | 2008-12-11 | Kurita Water Ind Ltd | 電気脱イオン装置及び電気脱イオン装置の運転方法 |
JP2011502030A (ja) * | 2006-09-22 | 2011-01-20 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電気脱イオン装置内でのイオン交換材料の配置 |
JP2012079830A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Toppan Printing Co Ltd | アルカリ剥離液の再生装置および方法 |
JP2012152740A (ja) * | 2012-03-22 | 2012-08-16 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水の製造方法 |
JP2013052365A (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置 |
-
2004
- 2004-07-14 JP JP2004206789A patent/JP2006026488A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008076054A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Ebara Corp | 放射性核種含有廃液処理方法及び装置 |
JP2011502030A (ja) * | 2006-09-22 | 2011-01-20 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電気脱イオン装置内でのイオン交換材料の配置 |
JP2008296204A (ja) * | 2007-06-04 | 2008-12-11 | Kurita Water Ind Ltd | 電気脱イオン装置及び電気脱イオン装置の運転方法 |
JP2012079830A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Toppan Printing Co Ltd | アルカリ剥離液の再生装置および方法 |
JP2013052365A (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置 |
JP2012152740A (ja) * | 2012-03-22 | 2012-08-16 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置及び脱イオン水の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4343105B2 (ja) | 電気式脱塩装置 | |
US9260325B2 (en) | Electrical deionization apparatus | |
JP4065664B2 (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP6078074B2 (ja) | 脱塩システム及び方法 | |
JP4303242B2 (ja) | 電気式脱塩モジュール及び該モジュールを備えた装置 | |
JP2007007655A (ja) | 電気透析装置 | |
JP4489511B2 (ja) | 複極室および該複極室を備えた電気化学的液体処理装置 | |
WO1997046492A1 (fr) | Procede de production d'eau deionisee par une technique de deionisation electrique | |
JP4710176B2 (ja) | 超純水製造装置 | |
JP2006026488A (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP5114307B2 (ja) | 電気式脱イオン水製造装置 | |
JP4065386B2 (ja) | 電気透析装置 | |
JP2003190820A (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP2008132492A (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP3727585B2 (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP3729347B2 (ja) | 電気再生式脱塩装置 | |
JP4291156B2 (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP3727586B2 (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP2003190960A (ja) | 電気式脱塩装置 | |
JP4431710B2 (ja) | イオン伝導スペーサー及びその製造方法並びに電気式脱塩装置又は電気透析装置 | |
JP4660890B2 (ja) | 電気脱イオン装置の運転方法 | |
JP2003190963A (ja) | イオン交換体及び電気式脱塩装置 | |
JP2003190962A (ja) | イオン交換体及び電気式脱塩装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060721 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080701 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090807 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20091113 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091215 |