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JP2006017147A - 車両制御装置 - Google Patents

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Inventor
Ayaichi Otaki
綾一 大滝
Kenji Nishino
健司 西野
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract

【課題】 発進性能を高めると共に、発進クラッチの耐久性を向上させる。
【解決手段】 基準クラッチ伝達トルクBase-Trq、クリープクラッチトルク比Kおよび容量係数τに基づいて目標エンジン回転数Target-Neを算出し(S11〜S14)、この目標エンジン回転数Target-Neに達するよう現在のエンジン回転数Neを制御する(S15〜16)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、発進クラッチを有する車両制御装置に関する。
特許文献1には、発進クラッチ制御装置であって、発進クラッチの実係合状態に基づいて車両の走行抵抗に対応する指標を算出し、この指標に応じて目標クラッチ容量を設定し、この目標クラッチ容量になるように発進クラッチの係合状態を調整し、路面傾斜状態等による走行抵抗の変化に関わらず、安定したクリープ走行を実現することが記載されている。
また特許文献2には、車両のクリープ制御装置であって、外界状況(路面状況、外気温、エンジン水温、道路勾配、気象情報など)に基づいて適切に目標クリープ速度およびクリープトルク(クリープクラッチ締結トルク)を設定する一方、目標クリープ速度に基づいてクリープトルクを補正する量を算出し、目標クリープトルクとクリープトルク補正量とから最終的なクリープトルクを算出することが記載されている。クリープトルク補正量は走行環境(勾配、積載量増加)の変化に応じて算出する。そして、算出したクリープトルクに基づいてエンジンおよびクラッチ締結圧を制御する。
特開2000−186726号公報 特開2003−262240号公報
ここで特許文献1に記載の装置では、クリープに限った場合には走行抵抗の変化に関わらず安定したクリープ走行ができるが、走行抵抗が変化(増加)した場合における発進若しくは再締結などについては記載されておらず、この場合には走行性能の低下やクラッチの耐久性の低下が生じるおそれがある。
また特許文献2に記載の装置では、走行抵抗の増加に伴ってクリープトルクが増加するため、走行抵抗が増加する前のクリープトルクと容量制御トルクとの切り替え点が変化し、クラッチ締結時間の増加による耐久性の低下、発進性能の悪化が発生するおそれがある。なお、特許文献2についても発進若しくは再締結などについては記載されておらず、走行性能の低下やクラッチの耐久性の低下が生じるおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、車両発進時の走行性能およびクラッチ耐久性を向上することを目的とする。
そのため本発明では、車両発進時に、走行抵抗に基づいて目標エンジン回転数を補正し、補正後の目標エンジン回転数に達するようエンジン回転数を制御する。
本発明によれば、車両発進時に、その時における走行抵抗が変化しても(走行抵抗が大きい場合でも)、これに応じたエンジン回転数の制御を行うため、走行性能およびクラッチ耐久性を向上することができるという効果がある。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る車両制御装置1を示すシステム構成図である。図2は、トランスミッションコントロールユニット(以下「TCU」と称する)30と、エンジンコントロールユニット(以下「ECU」と称する)40とによる制御を示すブロック図である。
エンジン2には、エンジン2からの動力をダンパ3および発進クラッチ4(湿式多板クラッチ)を介して無段変速機5に伝達するエンジン動力伝達軸6が接続されている。
無段変速機5は、プライマリプーリー7とセカンダリプーリー8と、これらのプーリー7,8に回巻されプライマリプーリー7の回転力をセカンダリプーリー8に伝達するベルト9と、プーリー7,8にそれぞれ設けられた油圧アクチュエータ10a,10bとを含んで構成されている。油圧アクチュエータ10a,10bは、その油圧制御によりプーリー比を変化させて変速比を無段階に制御可能である。
無段変速機5のセカンダリプーリー8には、変速後の動力を出力する出力軸11が接続されている。出力軸11からの動力は、ファイナルギア12、ディファレンシャル13および駆動軸14を介してタイヤ15を駆動する。
ここで、車両制御装置1には、エンジン2の運転状態を検出するため各種センサが配設されている。例えば図に示すように、エンジン2には、エンジン回転数Neに応じた信号を出力するクランク角センサ16が設けている。そして、無段変速機5のプライマリプーリー7には、この回転数Nt(タービン回転数)に応じた信号を出力するプライマリプーリー回転数センサ17を配設している。その他にも、アクセル開度APOに応じた信号を出力するアクセル開度センサ18、車両前後方向の路面の勾配(%)に応じた信号を出力する勾配検出センサ19、車速VSPに応じた信号を出力する車速センサ20、ブレーキペダルの踏み込みを検出するON・OFF式のブレーキスイッチ21などが配設されている。
これらの出力信号がTCU30またはECU40に入力され、各種処理が行われる。
図に示す通り、TCU30には、プライマリプーリー回転数センサ17および勾配検出センサ19からの信号が入力される一方、ECU40からエンジン回転数Neおよび車速VSPが入力される。これらの入力に基づいてTCU30は、ECU40にクリープクラッチトルク比および容量係数を出力すると共に、発進クラッチ4のクラッチ締結圧を制御する。
ECU40には、クランク角センサ16、アクセル開度センサ18および車速センサ20からの信号が入力される。そして、前述のTCU30からクリープクラッチトルク比および容量係数が入力される。ECU40は、これらの入力に基づいて各種処理、特にエンジン回転数制御を行うために、エンジン吸気系における電制スロットル弁25の開度の制御を行う。
次に、TCU30およびECU40の制御について図2を用いて説明する。なお、これらの制御は、車両発進時(クラッチ再締結によるクリープ走行時を含む)において行われる。
TCU30は、乗算部31、容量係数算出部32、発進クラッチトルク算出部33、第1クリープクラッチトルク算出部34、締結トルク選択部35、第2クリープクラッチトルク算出部36および除算部37から構成されている。
乗算部31は、エンジン回転数Neを乗算することで2乗値Ne2を算出する。
容量係数算出部32は、プライマリ回転数Ntとエンジン回転数Neとから算出した速度比(Nt/Ne)から、容量係数算出テーブルを用いて発進クラッチ4の容量係数τを算出する。容量係数算出テーブルは、図示の通り、速度比が所定値になるまでは容量係数τが一定であり、所定値を越えると低下する。
発進クラッチトルク算出部33は、乗算部31で算出したエンジン回転数Neの2乗値Ne2と、容量係数算出部32で算出した容量係数τとを乗算することで、発進クラッチトルクTc(=τ×Ne2)を算出する。発進クラッチトルクTcは、締結トルク選択部35に入力される。
第1クリープクラッチトルク算出部34は、現在の走行抵抗である路面の勾配抵抗と、車速VSPとからクリープクラッチトルク算出テーブルを参照し、現在のクリープクラッチトルクGR-CrpTrqを算出する。クリープクラッチトルク算出テーブルは、勾配の度合によりクリープ走行に必要なトルクを示しているため、勾配が大きいほどクリープクラッチトルクGR-CrpTrqが大きくなることを示している。クリープクラッチトルクGR-CrpTrqは、締結トルク選択部35に入力される。
締結トルク選択部35は、発進クラッチトルクTcとクリープクラッチトルクGR-CrpTrqとから大きい方のトルクを選択する。これにより選択したトルクが指令クラッチ締結トルク(目標クラッチ締結トルク)となる。TCU30は、指令クラッチ締結トルクに基づいて発進クラッチ4のクラッチ締結圧を制御する。
第2クリープクラッチトルク算出部36は、走行抵抗が無い状態(ここでは勾配抵抗が勾配0%である状態)での車両発進時、すなわち平坦路でのクリープ発進時における車速VSPに応じてクリープクラッチトルク算出テーブルを参照し、クリープクラッチトルクCrpTrqを算出する。
除算部37は、現在のクリープクラッチトルクGR-CrpTrqから勾配0%におけるクリープクラッチトルクCrpTrqを除算することでクリープクラッチトルク比K(=GR-CrpTrq/CrpTrq)を算出する。このクリープクラッチトルク比Kは、ECU40に入力される。
ECU40は、基準クラッチ伝達トルク算出部41、乗算部42、除算部43、平方根算出部44、エンジン回転数フィードバック制御部(エンジン回転数F/B制御部)45および目標エンジントルク選択部46から構成されている。
基準クラッチ伝達トルク算出部41は、運転状態、すなわちアクセル開度APOおよび車速VSPに応じ、基準クラッチ伝達トルク算出マップを用いてクラッチ伝達トルクの基準となる基準クラッチ伝達トルクBase-Trqを算出する。
乗算部42は、基準クラッチ伝達トルクBase-Trqにクリープクラッチトルク比Kを乗算する(Base-Trq×K)。
除算部43は、乗算部42にて算出した値から容量係数τを除算する(Base-Trq×K/τ)。
平方根算出部44は、基準クラッチ伝達トルク算出部41、乗算部42および除算部43にて求めた値の平方根を算出する((Base-Trq×K/τ)^0.5)。
前述の基準クラッチ伝達トルク算出部41、乗算部42、除算部43および平方根算出部44により求めた値が目標エンジン回転数Target-Ne(=(Base-Trq×K/τ)^0.5)となる。乗算部42、除算部43および平方根算出部44が目標エンジン回転数補正手段に相当し、これにより走行抵抗に基づいて目標エンジン回転数Target-Neを補正する。これにより、基準クラッチ伝達トルクBase-Trqを補正する。
一般的に、発進クラッチトルク(クラッチ締結トルク)Tcは容量係数τとエンジン回転数Neとを乗算した式(Tc=τ×Ne2)により算出でき、この式をエンジン回転数Neについて算出するとNe=(Tc/τ)^0.5として表せる。すなわち発進クラッチトルクTcは、前述の基準クラッチ伝達トルク算出部41および乗算部42にて求めた値となる(すなわちTc=Base-Trq×K)。
エンジン回転数F/B制御部45は、現在のエンジン回転数Neが目標エンジン回転数Target-NeになるようPID制御(補正)をする。そして、目標エンジン回転数Target-Neを維持するための目標エンジントルクTarget-Trqを出力する。
目標エンジントルク選択部46は、目標エンジントルクTarget-TrqとリミットエンジントルクLimit-Trqとを比較し、小さい方のトルクを最終目標エンジントルクとして出力する。なお、リミットエンジントルクLimit-Trqは、エンジンによって所定の値が決定されている。
ECU40は、最終目標エンジントルクに応じて電制スロットル弁25の開度を制御する。ここでは、走行抵抗としての勾配抵抗が増加した場合における駆動力変化に対応するため、電制スロットル弁25の開度を大きくすることでエンジン回転数Neを増加させる。
次に、上述の構成における車両発進時(クラッチ再締結によるクリープ走行時を含む)の制御について図3を用いて説明する。
ステップ1(図では「S1」とする。以下同様)では、走行レンジを判定する。走行レンジであればステップ2へ進む。一方、走行レンジ以外であれば走行レンジになるまで処理を行わない。
ステップ2では、勾配を検出する。勾配の検出には、勾配検出センサ19を用いる。
ステップ3では、ブレーキ操作の有無を判定する。この判定は、ブレーキスイッチ21のON・OFFの状態により行う。ブレーキOFFであればステップ4へ進む。一方、ブレーキONであればステップ1へ戻る。
ステップ4では、アクセル操作の有無を判定する。この判定は、アクセル開度センサ18の出力信号に基づいて行う。アクセルONであればステップ5へ進む。これにより発進時(またはクリープ走行時)であるか否かを判定する。一方、アクセルOFFであればステップ1へ戻る。
ステップ5では、プライマリ回転数Ntからエンジン回転数Neを除算することで速度比を算出する(速度比=Nt/Ne)。
ステップ6では、速度比から容量係数算出テーブルを用いて発進クラッチ4の容量係数τを算出する。この処理は、容量係数算出部32により行う。
ステップ7では、勾配に基づいたクリープクラッチトルクGR-CrpTrqを算出する。この処理は、第1クリープクラッチトルク算出部34により行う。
ステップ8では、容量係数τとエンジン回転数Neの2乗値とから発進クラッチトルクTcを算出する(Tc=τ×Ne2)。この処理は、発進クラッチトルク算出部33により行う。
ステップ9では、発進クラッチトルクTcとクリープクラッチトルクGR-CrpTrqとから指令クラッチ締結トルクを選択する。この処理は、締結トルク選択部35により行う。
ステップ10では、指令クラッチ締結トルクに従って、クラッチ締結圧を制御する。これはTCU30がクラッチ締結圧を制御することにより行う。
ステップ11では、勾配0%(平坦な路面)におけるクリープクラッチトルクCrpTrqを算出する。この処理は、第2クリープクラッチトルク算出部36により行う。
ステップ12では、勾配0%におけるクリープクラッチトルクCrpTrqと現在の(勾配抵抗を考慮した)クリープクラッチトルクとからクリープクラッチトルク比K(=GR-CrpTrq/CrpTrq)を算出する。この処理は、除算部37により行う。
ステップ13では、アクセル開度APOと車速VSPとから基準クラッチ伝達トルクBase-Trqを算出する。この処理は、基準クラッチ伝達トルク算出部41により行う。
ステップ14では、基準クラッチ伝達トルクBase-Trq、クリープクラッチトルク比Kおよび容量係数τから目標エンジン回転数Target-Ne(=(Base-Trq×K/τ)^0.5)を算出する。これらの処理は、基準クラッチ伝達トルク算出部41、乗算部42、除算部43および平方根算出部44により行う。これらの処理により、勾配抵抗に基づいて目標エンジン回転数Target-Neを補正する。
ステップ15では、エンジン回転数Neが目標エンジン回転数Target-Neになるような目標エンジントルクTarget-Trq(または最終目標エンジントルク)を算出する。
ステップ16では、目標エンジントルクTarget-Trqを実現するため電制スロットル弁25の開度制御(PID制御)を行い、補正後の目標エンジン回転数Target-Neに達するようにエンジン回転数Neを制御する。
次に、上述のエンジン回転数Neの制御を行った場合において、発進クラッチ4の指令クラッチ締結トルク(発進クラッチトルクTcと走行抵抗に基づいてクリープクラッチトルクGR-CrpTrqとのうち大きい方のトルク)について図4を用いて説明する。図4(イ)は、目標エンジン回転数Target-Neの補正有りの場合と、補正無しの場合とを示す図である。(ロ)は、目標エンジン回転数Target-Neの補正有り場合と、補正無しの場合とにおける発進クラッチ4のクラッチ締結トルクを示す図である。
先ず、目標エンジン回転数Target-Neの補正が無い場合(従来技術)について説明する。この場合のエンジン回転数Neおよび発進クラッチ4の指令クラッチ締結トルクは破線で示した特性となっている。
車両が平坦路に停車した状態から発進をする場合には、図4(ロ)に示す通り、指令クラッチトルクが勾配0%におけるクリープクラッチトルクCrpTrqを上回ることが必要となる。指令クラッチトルクがクリープクラッチトルクCrpTrqとなるまでに要する時間はt1で示されている。
この場合の指令クラッチ締結トルクは、時間t1までは勾配0%におけるクリープクラッチトルクCrpTrq(所定値)となり、時間t1以降は発進クラッチトルクTc(=τ×Ne2)となる。
ここで、車両が勾配路にある状態、すなわち車両が坂道に停車した状態から登坂発進をする場合には、勾配抵抗に応じたクリープクラッチトルクGR-CrpTrqが必要となる。これは勾配路では、クリープ力の確保が必要なためである。勾配0%の場合では、クリープクラッチトルクCrpTrqがGR-CrpTrqに達するまでに要する時間はt2で示されている。t1からt2までの時間差はΔtで示されている。
この場合の指令クラッチ締結トルクは、時間t2までは勾配抵抗に応じたクリープクラッチトルクGR-CrpTrq(所定値)となり、これ以降は発進クラッチトルクTc(=τ×Ne2)となる。
従って、平坦路に比べてΔtの間は応答が無くなり、ドライバーにとっては発進レスポンスが低下したと感じられる。これを解決し、平坦路並みの発進レスポンスを確保するためには、発進クラッチ4の指令クラッチ締結トルクの立ち上がりを平坦路より素早く行う必要がある。
また、坂道発進において目標エンジン回転数Target-Neの補正がある場合(本発明)について説明する。この場合のエンジン回転数Neおよび発進クラッチ4の指令クラッチ締結トルクは実線で示した特性となっている。
図4(ロ)に示す通り、目標エンジン回転数Target-Neの補正がある場合には、勾配路クリープクラッチトルクGR-CrpTrqに達するまでに要する時間はt1で示されている。すなわち、坂道発進におけるトルクの立ち上がり時間が、平坦路発進におけるトルクの立ち上がり時間よりも短くなっており、発進レスポンスが向上している。
この場合の指令クラッチ締結トルクは、時間t1までは勾配抵抗に応じたクリープクラッチトルクGR-CrpTrq(所定値)となり、これ以降は発進クラッチトルクTc(=τ×Ne2)となる。
ここで、勾配路クリープクラッチトルクGR-CrpTrqは、勾配0%におけるクリープクラッチトルクCrpTrqと勾配抵抗Rsとの和(GR-CrpTrq=CrpTrq+Rs)として算出可能である。そして勾配抵抗Rsは、車重W、傾斜角(勾配)θ、タイヤ動半径r、ギア比ixおよびファイナルギア比ifとすると、Rs=Wsinθ×r/ix×ifという式で表せる。このため、走行抵抗が変化しても短時間で指令クラッチ締結トルクを上昇でき、発進クラッチ4の発熱および摩耗が抑制され、クラッチ4の耐久性を向上させることができる。
また、時間t1以降の発進クラッチトルクTc(=τNe2)は、クリープクラッチトルク比(クリープクラッチトルクの補正係数)をK用いて、K・Tc=K・τNe2=GR-CrpTrqとして表すことが可能である。すなわち、発進クラッチトルク(指令クラッチ締結トルク)Tcの実線に示す通り、エンジン回転数Neの立ち上がりを増加させることで発進レスポンスが向上可能である。
なお、これまでは走行抵抗として勾配抵抗を用いて説明してきたが、これに限定されるわけではなく、例えば乗員の増加により車重が増加した場合においても同様にエンジン回転数Neを目標エンジン回転数Target-Neに制御する構成としてもよい。
本実施形態によれば、発進クラッチ4を有する車両制御装置において、車両発進時に、走行抵抗に基づいて目標エンジン回転数Target-Neを補正する目標エンジン回転数補正手段(ステップ14)と、補正後の目標エンジン回転数Target-Neに達するようエンジン回転数Neを制御するエンジン回転数制御手段(ステップ15,16)と、を有する。このため、車両発進時に走行抵抗が変化しても、これに応じたエンジン回転数Neの制御を行うことができ、走行性能およびクラッチ耐久性を向上することができる。
また本実施形態によれば、車両発進時に、走行抵抗に基づいてクリープクラッチトルクGR-CrpTrqを算出する第1クリープクラッチトルク算出手段(34、ステップ7)を有し、目標エンジン回転数補正手段は、クリープクラッチトルクGR-CrpTrqに基づいて目標エンジン回転数Target-Neを補正する(ステップ14)。このため、目標エンジン回転数Target-NeをクリープクラッチトルクGR-CrpTrqに基づいて精度良く制御できる。
また本実施形態によれば、車両発進時に、走行抵抗が無い状態(勾配0%)でのクリープクラッチトルクCrpTrqを算出する第2クリープクラッチトルク算出手段(36、ステップ11)と、走行抵抗に基づいて算出したクリープクラッチトルクGR-CrpTrqと走行抵抗がない状態でのクリープクラッチトルクGR-CrpTrqとの比K(=GR-CrpTrq/CrpTrq)を算出するクリープクラッチトルク比算出手段(37、ステップ12)と、を有し、目標エンジン回転数補正手段は、クリープクラッチトルク比Kに基づいて目標エンジン回転数Target-Neを補正する。このため、目標エンジン回転数Target-Neをクリープクラッチトルク比Kに基づいて精度の良い制御を行うことができる。
また本実施形態によれば、目標エンジン回転数補正手段は、運転状態(アクセル開度APO、車速VSP)に基づいて算出するクラッチ伝達トルク(41、ステップ13)と、発進クラッチ4の容量係数τとから、目標エンジン回転数Target-Neを算出する際に、クラッチ伝達トルクを、クリープクラッチトルク比Kによって補正する(ステップ14)。このため、目標エンジン回転数Target-Neをクリープクラッチトルク比Kによって精度良く制御できる。
また本実施形態によれば、クラッチ伝達トルクの基準となる基準クラッチ伝達トルクBase-Trqは、アクセル開度APOと車速VSPとに応じて算出する。このため、アクセル開度APOおよび車速VSPが変化しても、それらの変化に応じた基準クラッチ伝達トルクBase-Trqが算出できる。
また本実施形態によれば、走行抵抗は、勾配抵抗である。このため、登坂発進においてエンジン回転数Neを素早く立ち上げるように制御でき、発進レスポンスの低下を防止することができる。
車両制御装置を示す図 制御ブロック図 制御フローチャート 制御タイミングチャート
符号の説明
1…車両制御装置、2…エンジン、4…発進クラッチ、5…無段変速機、7…プライマリプーリー、16…クランク角センサ、17…プライマリプーリー回転数センサ、18…アクセル開度センサ、19…勾配検出センサ、20…車速センサ、21…ブレーキスイッチ、25…スロットル弁、30…TCU、31…乗算部、32…容量係数算出部、33…発進クラッチトルク算出部、34…第1クリープクラッチトルク算出部、35…締結トルク選択部、36…第2クリープクラッチトルク算出部、37…除算部、40…ECU、41…基準クラッチ伝達トルク算出部、42…乗算部、43…除算部、44…平方根算出部、45…目標エンジントルク算出部、46…目標エンジントルク選択部

Claims (6)

  1. 発進クラッチを有する車両制御装置において、
    車両発進時に、走行抵抗に基づいて目標エンジン回転数を補正する目標エンジン回転数補正手段と、
    前記補正後の目標エンジン回転数に達するようエンジン回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、
    を有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 車両発進時に、走行抵抗に基づいてクリープクラッチトルクを算出する第1クリープクラッチトルク算出手段を有し、
    前記目標エンジン回転数補正手段は、前記クリープクラッチトルクに基づいて目標エンジン回転数を補正することを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
  3. 車両発進時に、走行抵抗が無い状態でのクリープクラッチトルクを算出する第2クリープクラッチトルク算出手段と、
    前記走行抵抗に基づいて算出したクリープクラッチトルクと前記走行抵抗がない状態でのクリープクラッチトルクとの比を算出するクリープクラッチトルク比算出手段と、を有し、
    前記目標エンジン回転数補正手段は、前記クリープクラッチトルク比に基づいて目標エンジン回転数を補正することを特徴とする請求項2記載の車両制御装置。
  4. 前記目標エンジン回転数補正手段は、運転状態に基づいて算出するクラッチ伝達トルクと、前記発進クラッチの容量係数とから、目標エンジン回転数を算出する際に、前記クラッチ伝達トルクを、前記クリープクラッチトルク比によって補正することを特徴とする請求項3記載の車両制御装置。
  5. 前記クラッチ伝達トルクの基準となる基準クラッチ伝達トルクは、アクセル開度と車速とに応じて算出することを特徴とする請求項4記載の車両制御装置。
  6. 前記走行抵抗は、勾配抵抗であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の車両制御装置。
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