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JP2006015272A - 平板静止型混合器 - Google Patents

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JP2006015272A JP2004196798A JP2004196798A JP2006015272A JP 2006015272 A JP2006015272 A JP 2006015272A JP 2004196798 A JP2004196798 A JP 2004196798A JP 2004196798 A JP2004196798 A JP 2004196798A JP 2006015272 A JP2006015272 A JP 2006015272A
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Abstract

【課題】 簡単な構成で流体の伝熱制御が容易でありかつ小型に構成することができる平板静止型混合器を提供する。
【解決手段】 平板11,12,13が複数枚積層されて構成され、そのうちの少なくとも1つが他の平板と当接する当接面に流路形成用溝30を備え、前記当接された前記他の平板の当接面および前記流路形成用溝により流体が流動する流路10が画定される。前記流路形成用溝30は、層流状態で界面が形成されて流動する流体の界面と交差する方向に前記流体を複数に分流する分割溝32,33と前記分割溝により分流された複数の流体を1つの流路に合流させる合流溝31,37を備えた分離エレメント30a,30bを備え、前記分割溝の下流側端部34,35が前記分割溝を流れる複数の分流流体の前記界面が互いに略平行になるように前記複数の分流流体を合流させた状態で前記合流流路31,37と連通する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば、高粘度流体などの層流で流れる2つの流体を、分割・再合流を利用して効率よく混合させることができる静止型混合器に関する。
従来、2種類の液体を効率よく混合させるための装置として、静止型混合器が知られている。一般に、静止型混合器は、図18に示したように複数枚の180度捩った捩り板エレメント102を互いにその端面103,104が交差するように円管101内に挿入した構造のもの、図19に示したように円管111内に複数流路112を持ち、入り口及び出口で流路112の位置を相対的に変更させたエレメント113を複数個挿入し、流路から流れ出た流体を分割するために、各エレメント113の当接部に空間114を設けた構造のものが知られている。
図18に示した静止型混合器は、管路101を流れる流体が捩り板エレメント102により2つに分割され当該エレメント102により180度捩られて、次の捩り板エレメント102に到達し、次の捩り板エレメントによりさらに2つに分割されるという動作を繰り返すものである。これによりnエレメントを通過した後には、流体は2に分割、混合される。また、図19に示したものは、1つの区画112により流体が4つに分割され、次の区画112に移動するまでの間にその相対位置が変化し、次の区画によりさらに4つに分割されるという動作を繰り返すものである。この静止型混合器を1つのエレメント内で流体が4つに分割されるので、nエレメントを通過した場合、4に分割、混合される。このような静止型混合器は、各種の混合操作、乳化・分散効果、物質移動操作、反応操作などに用いられる。
しかし、上記のタイプの静止型混合器は、管路内に複雑な3次元形状のエレメントを挿入した構成となっているため、数センチメートル以上のサイズが必要であり、ミリサイズ以下のミニチュア化、マイクロ化は不可能である。また、高分子反応などのように精密な温度制御が必要とされる場合には、流体単位体積あたりの伝熱面積を大きくとる必要があるが、円管にエレメントを挿入する構造のものでは単位体積あたりの伝熱面積を大きくすることはできない。
また、例えば、特開2004−16870号公報(特許文献1)は、基板の内部に液体供給ポートから注入した複数種の流体を反応させる反応流路を備えたマイクロリアクターにおいて、反応流路内に流体を蛇行させながら流動させて分散混合させる微細な凹凸面を形成したマイクロリアクターを開示する。
また、特表2002−512272号公報(特許文献2)はポリマーの連続製造のための装置を開示しており、当該特許文献2の図2、図3に2種類の反応出発物質を混合させるためのマイクロミキサーが開示されている。このマイクロミキサー30は、1枚の板を櫛のように何層にも折り返した板状体を立てた状態で備え、2種類の反応出発物質をミキサーの両側から流動させてミキサーの板状体の折り返された隙間(ラメラチャンネル)31に流入させるとともに、当該板状体の隙間の上下から溢流させて2種類の液体を混合させるものである。
特開2004−16870号公報 特表2002−512272号公報
特許文献1にかかるマイクロリアクターは、複数枚の平板を組み合わせた構成であり、小型に構成すること及び単位体積あたりの伝熱面積を大きくすることができそうである。この構成は流路に設けた凹凸により本来層流である流体の流れを乱して、分散混合を促し混合効率を上げることを目的としたものである。しかし、流路に設けた凹凸により本来層流である流体の流れを乱して、種類の異なる流体を分散混合を無理に起こして混合効率を上げることを目的としたものである。層流の状態で流れる流体は少々の凹凸では流れの乱れは大きく期待することができないため、顕著な混合効果を期待することはできない。
また、特許文献2にかかるマイクロリアクターは、その構造から伝熱の制御が困難である。したがって、外乱を受けて流体中に温度ムラが生じた場合には、それによって反応の進行が局所的に異なることになる。このような反応の不均一な進行を解消するためには、複数個の本マイクロリアクターの入り口と出口を直列に連結させて混合促進を図る必要があるが、本マイクロリアクターでは接続部の流路長が混合エレメント部の長さに比べて格段に長いために、効率的な混合を行うことができない。また、流体の流路が細分化されているために、流体流動のために高い圧力が必要となる。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、簡単な構成で流体の伝熱制御が容易でありかつ小型に構成することができる平板静止型混合器を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の平板静止型混合器を提供する。
本発明の第1態様によれば、平板が複数枚積層されて構成され、そのうちの少なくとも1つが他の平板と当接する当接面に流路形成用溝を備え、前記当接された前記他の平板の当接面および前記流路形成用溝により流体が流動する流路が画定された平板静止型混合器であって、
前記流路形成用溝は、層流状態で界面が形成されて流動する流体の界面と交差する方向に前記流体を複数に分流する分割溝と前記分割溝により分流された複数の流体を1つの流路に合流させる合流溝を備えた分離エレメントを備え、
前記分離エレメントは、前記分割流路を流れる複数の分流流体が、その前記界面が互いに略平行になる方向に合流して前記合流流路に流入するように、前記分割流路の下流側端部と前記合流流路とが連通されている平板静止型混合器を提供する。
平板静止型混合器は、複数枚の平板が積層して、当接面及び流路形成用溝で画定された空間を流路とするものである。流路には、分割溝と合流溝を備えた分離エレメントが設けられており、2以上の複数の流体がその界面を形成した状態で流動する。なお、本明細書において「界面」の語は広く一般的に用いられている、互いに溶け合わない流体の境界を表すのではなく、相互溶解する2つの異なる流体が合流した場合など、当該合流した流体中に存在する濃度ムラの境界部分を意味する。当該分離エレメントは、流体の界面に交差する方向に流体を分割するとともに、合流溝により合流するときに分割された2つの分割流体が分割方向と略直交に重なり、その界面が略平行になるようにする。すなわち、界面と交差する方向に分割された分割流体がその界面が重なるように合流することにより合流流路を流れる流体の濃度ムラの層が薄くなり、複数の流体が混合しやすくなる。
本発明の第2態様によれば、前記分離エレメントを少なくとも2つ備え、前記少なくとも2つの分離エレメントは、前記分流流体が1の分離エレメントの前記合流流路において合流される2つの流体の界面の方向と、他の前記分離エレメントの分割流路において分流される流体分割方向とが交差するように連結されている第1態様の平板静止型混合器を提供する。
上記態様によれば、1の分離エレメントにより分割、合流された流体を再度界面を分割するように分割、合流することとなり、分離エレメントの数だけ流体が分割されることとなる。よって、分離エレメントを増やすことにより分割・混合の程度を高めることができる。
本発明の第3態様によれば、前記分離エレメントは、前記分割流路が、前記平板の当接面に沿って延在しかつ上流側端部が1つの供給口で構成され、流体の略通過方向に交差する方向に分岐するとともに下流側端部が前記当接面上で前記流体の略通過方向に重なって配置され、
前記合流流路が、前記重なり位置から前記平板の厚み方向に延在する1本の流路で構成されていることを特徴とする、第2態様の平板静止型混合器を提供する。
上記構成において、略通過方向とは、平板静止型混合器に流体が導入され、排出されるまでの間に流体が概ね通過する方向であり、大略流路の延在方向となる。上記のように分離エレメントを構成することにより、流体を分割、合流して流路を流れる流体の層を細分化して混合させることができる。
本発明の第4態様によれば、3枚の平板で構成され、2枚の前記平板の間に位置する平板が、前記分離エレメントを形成する流路形成用溝を両面に備え、第1の面に設けられた前記分離エレメントの合流流路がその厚み方向に貫通し、第2の面に設けられた前記分離エレメントの前記分割流路の前記供給口に連通している構成の流路形成用溝を備える第3態様の平板静止型混合器を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記分離エレメントを形成する流路形成用溝を片面に備えた2枚の平板で構成され、1の平板に設けられた前記重なり位置と、他の平板に設けられた前記分離エレメントの前記分割流路の供給口とが、その厚み方向に一致するように構成されている第3態様の平板静止型混合器を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記2枚の平板の間に、1の平板に設けられた前記重なり位置と他の平板に設けられた前記分離エレメントの前記分割流路の供給口とを連通する通路を形成する厚み方向に貫通する貫通穴を設けた第3の平板をさらに備える第5態様の平板静止型混合器を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記分割流路は、下流側端部が前記流体の略通過方向下流側に位置する側の流路の流路断面積が、他の流路の流路断面積より太くなるように構成されている第3から第6態様のいずれか1つの平板静止型混合器を提供する。
下流側端部が前記流体の略通過方向下流側に位置する側の流路は、流路長が長いので、その流路断面積を大きくすることにより、2つの分割流路間の圧力損失の差を少なくあるいはなくすことができ、分離エレメントに供給された流体を均等に流し分割しやすくなる。
本発明の第8態様によれば、3枚の平板が積層されて形成され、中間の平板にその厚み方向に貫通させて設けられかつ一つの単一部分と単一部分の端点から分岐する分岐部分を有する少なくとも2つの貫通溝と、前記中間の平板を上下方向から挟む第2,第3の平板の前記当接面にそれぞれ設けられかつ1の貫通溝の2つの分岐部分のそれぞれ一方の端部と他の貫通溝の単一部分とを連結する連結溝で前記分離エレメントを形成し、
前記分離エレメントは、前記1の貫通溝の分岐部分と前記連結溝とで形成された分割流路と、前記他の貫通溝の単一部分で形成された前記合流流路で構成され、
前記分割流路は、前記1の貫通溝の分岐位置と他の貫通溝の単一部分上流側端部とを結ぶ軸に対して対称になるように構成されている第3態様の平板静止型混合器を提供する。
上記構成において、第2平板に設けられた貫通溝は分岐部分と単一部分とに区分される。ここで単一部分は、流体が流れ込みその流動方向において単一の流路で構成されている部分であり、分岐部分は、単一部分の端点から2つに分岐した部分を意味する。また、第1及び第3平板に設けられた連結溝は、その下流側端部が貫通溝の単一部分の上流側端部に上下から連結するとともに、上流側端部がそれぞれ分岐部分の一方に連結する。すなわち、貫通溝を流れる流体は、分割流路を形成する分岐部分により2つに分割され、一方が上側に、他方が下側に位置する連結溝を通って流れ、合流流路を形成する単一部分に流動する。すなわち、分割流路は、1の貫通溝の分岐位置と他の貫通溝の合流流路上端部とを結ぶ軸に対して対称になるように構成されている。
このように、流動方向に対し高さが異なりかつ流動方向が屈曲されている流路を流れる流体は、その屈曲方向によって、界面の回転方向が変化する。よって、分割流路を軸対称に構成することにより、2つの分割流路を流れる流体の界面の回転角度が同一になり、上下方向から合流する場合に、界面が略平行となるように合流することができる。
本発明の第9態様によれば、前記貫通溝及び前記連結溝の両端部は、円弧状に成形されている第8態様の平板静止型混合器を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記貫通溝及び前記連結溝の両端部に設けられた円弧の直径は、前記貫通溝及び前記連結溝の幅よりも大きく構成されている第9態様の平板静止型混合器を提供する。
本発明の第11態様によれば、最も外側に位置する平板の外側の表面に、熱媒または冷媒を透過させる伝熱器が設けられている第1から第10態様のいずれか1つの平板静止型混合器を提供する。
本発明によれば、流体をその界面方向に交差する方向に複数に分割するとともに、その分割方向に交差する方向、すなわち、界面が略平行になるように分割された流体を合流させるため、流体中の界面が増え、すなわち、界面で区切られた流体の層が薄くなるように流動する。したがって、流体が分離エレメントを通過する場合に複数の流体がより多くの界面で接触し、複数の流体が混合される。したがって、分離エレメントを通過することにより、流体の層が薄くなり、流体を静的に混合することができる。
本発明にかかる平板静止型混合器は、流路を複数の平板の当接面に設けられた溝により画定する空間で形成することとしているため、その構成が簡単であり、また、流路の形状をそのままにして相似型にスケールを拡大・縮小することができる。よって、マイクロミキサー、マイクロリアクターから通常の平板熱交換器に組み込んだ反応器まで、広範囲のスケールの混合器、反応器として使用することができる。
また、平板に設けた溝により形成された流路は、流体単位体積あたりの伝熱面積を大きくすることができ、当該平板を通して流体の伝熱制御を容易に行うことができる。
以下、本発明の各実施形態に係る平板静止型混合器について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる平板静止型混合器の外観を模式的に示した斜視図である。図1の平板静止型混合器1は、3枚の平板11,12,13が積層するように組み合わさっており、混合する対象である第1及び第2流体がそれぞれ導入される第1及び第2導入管14,15と、第1及び第2流体が混合された混合物が排出される排出管16を備えている。第1及び第2導入管14,15を通って導入された第1及び第2流体は、統合されて界面を有する層流となって通過方向に向かって流れ、3枚の平板11,12,13の当接面に設けられた流路10を通る間に混合されて排出管16から排出される。
本実施形態にかかる平板静止型混合器により混合される流体としては、従来の静止型混合器を用いて混ぜていた流体はすべて処理対象液となる。また、熱交換によって加温し液粘度を低下させた状態で混合を行うことができるので、従来に比べて高粘度の液の混合が可能となる。
図2は、図1の平板静止型混合器の流路構造を示す分解斜視図である。平板静止型混合器1は、第2平板12の両面に設けられた流路形成用溝30と第1平板11の下側表面及び第3平板13の上側表面との間で画定された領域を流体を流動させるための流路として形成されている。第1から第3平板11,12,13は、すべて同じ外径寸法を有する樹脂製の平板であるが、平板の材質は特に限定されるものではない。収縮性のある樹脂を用いた場合には、それ自身がパッキン材となって液の漏洩が防止できる。また、密着性のある材質であれば、その材質は特に限定されるものではなく、例えば、平板ごとに材質を変更してもよい。
第1平板11は、第1及び第2導入管14、15に連通し、第2平板12に設けられた流路形成用溝30に流体を導くために、第1平板を貫通する供給口17、18と、混合された流体を流路形成用溝30から排出管16に導くために第1平板を貫通する排出口19とを備える。第1平板11には流路形成用溝が形成されておらず、その下側表面11bと第2平板12の上側表面12aとが当接して、第2平板12の上側表面12aに設けられている流路形成用溝とで流路10を画定する。
第3平板13には、流路形成用溝が形成されておらず、その上側表面13aと第2平板12の下側表面12bと当接して、第2平板12の下側表面12bに設けられている流路形成用溝とで流路10を画定する。
第2平板12は、その両面に流路形成用溝30を備え、流路10の大部分を画定するものである。図3A、図3Bに第2平板に設けられている流路形成用溝の構成を示す。第2平板12は、図3Aに示すようにその上側表面12aに流体の導入溝20と分離エレメント30aと排出溝40とを備える。また、図3Bに示すように、第2平板12の下側表面12bには、分離エレメント30bが形成されている。これらの溝はいずれも第2平板12の厚み方向に貫通せず、第2平板12の厚み寸法の略半分以下の深さを有する溝である。
導入溝20は、2つに分かれた上流側溝21と上流側溝21が途中で合流する合流溝22とを備えたY字形状の溝であり、その上流側端部23が第1平板の導入口17、18に連通する。合流溝22の下流側端部には、第2平板12の裏面にまで貫通する貫通穴24が設けられている。
分離エレメント30aは、下流側両端が流体の略通過方向に並ぶように配置された渦巻き状の略環状(すなわち、σ又は6のような形状であって、流路の端部が他の部分と合流しないような形状)の溝で形成されており、裏面まで貫通した貫通穴31から流体が供給され、略通過方向に直交する方向に分割して流れるように形成された流路形成用溝である。分離エレメント30aは、第2平板12の上側表面に5つ設けられており、流体の略通過方向に配列されている。
排出溝40は、その上流側端部に設けられた貫通穴41から流体が導入された1本の流路形成用溝であり、下流側端部42は、第1平板の排出口19に連通する。
第2平板12の下側表面12bに設けられた分離エレメント30bは、上側表面12aに設けられた分離エレメント30aと略同じ形状(同一形状、あるいは流通方向軸を対称軸として左右反転させた形状)である。第2平板12の下側表面12bには分離エレメント30bが6つ設けられており、流体の略通過方向に配列されている。もっとも上流側に設けられている分離エレメント30bは、導入溝20の下流側端部に設けられている貫通穴24と連通している。また、もっとも下流側に設けられている分離エレメントは、下流側両端の重なり位置が、排出溝40の上流側端部に設けられた貫通穴41と連通する。
上側表面及び下側表面に設けられた合計11個の分離エレメント30a,30bは、1の表面に設けられた分離エレメントの下流側端部の重なり位置が、他の表面に設けられた分離エレメントの供給口と連通する貫通穴によって1つの流路を形成するように連通する。すなわち、導入溝20に導入された流体は、その下流側端部に設けられている貫通穴24を通って下側表面12bに設けられた最上流側の分離エレメント30bに導入され、その後上側表面12aに設けられた分離エレメント30aと下側表面12bに設けられた分離エレメント30bとを交互に流動して、下側表面の最下流側の分離エレメントの下流側端部の重なり位置から貫通穴41を通って排出溝40に連通し、排出口19から平板静止型混合器1の外部へ排出される。
図4に第2平板12に設けられた分離エレメントの構成を示す。図4は、第2平板を上側表面からみた平面図であり、上側表面12aに設けられた分離エレメント30aは視認することができるが、下側表面12bに設けられた分離エレメント30bは、視認することができないため、破線によりこれを示している。分離エレメントは、流体の供給口31と、供給口から流体の略通過方向に直交する方向に延在する分離流路32,33とを備える。分離流路は、その下流側端部領域が流体の略通過方向に並ぶよう屈曲している。略通過方向に並ぶ下流側端部領域は、裏面側の分離エレメントの供給口31に連通し、分割流路により分割された流体が合流して1つの供給口にその界面を大きく乱すことなく流入する。
裏面の分離エレメントでは、その1つ上流の分離エレメントの下流側端部領域の重なり部分により形成された界面と直交する方向に流体を分割し、当該分割流路の下流側端部領域において当該流体の界面を乱すことなく合流して供給口31に流入する。
図5A,図5Bに分離エレメントにより形成される流路の具体的構成について説明する。上述のように、分離エレメントは、第2平板12の両面に第2平板の厚み方向に貫通しないように設けられた流路形成用溝で構成されており、当該分離エレメントにより形成される流路は、図5Bにしめすように形成される。図5A,図5Bは、3つの分離エレメントにより形成される流路の構成を示す斜視図である。すなわち、上側表面12aに設けられた分離エレメントとの分割流路の重なり領域と下側表面12bに設けられた分離エレメントの供給口31は、第2平板の厚み方向に連続して形成される。また、図5Aに示したように第2平板の厚み寸法に対して分離エレメントの溝の深さは2分の1以下であるので、2つの分離エレメントの間に第2平板の厚み方向に延在する流路37を形成して、2つの分離エレメントを連通させる。以下、説明の便宜のため、図5Aを用いて2つの分離エレメントにより形成される流路について説明する。
分離エレメントは、流体が導入される供給口31の直径と略同じ幅であり、供給路から流体の略通過方向に対して垂直方向に延在する2つの分割流路32,33を備える。分割流路32,33は、その下流側端部34,35が流体の略通過方向に重なるように屈曲し、互いに混流しないように間に仕切り壁36を備える。分割流路32,33は、図5Bにおいて右側の流路33が流体の流動距離が長くなるため、その幅寸法L2が左側の流路32の幅寸法L1よりも大きく構成されており、供給口31から供給された流体が略均等に双方の分割流路32,33に流動するように圧力損失が略等しくなるように形成されている。分割流路の幅(L1又はL2)対深さ(H1)は、供給口31の直径をDとすると、H1:Dが3:4〜5:4程度、L1:H1が3:4〜1:1、L2:Hが1:3〜2:3程度が好ましい。本実施形態では、H1/Dが1.0,L1/H1が0.85,L2/Hが0.5となるように、流路寸法を設計した。
分割流路の下流側端部34,35が近接した2つの分割流路は、第2平板の厚み方向に延在する1つの流路37に連通する。上述のように分割流路の下流側端部は、流体の略通過方向に並ぶように配置されるため、分割流路32,33により分割された流体はその界面が流体の略通過方向に並んで厚み方向流路37を通り、下側表面12bに設けられた分離エレメント30bの供給口31に流体が供給される。
下側表面12bに設けられた分離エレメントは、流体の略通過方向に直交する方向に流体を分割して流動させる。その結果、上側表面12aの分割流路の下流側端部34,35で流体の略通過方向に並ぶように合流した流体の界面に対して直交する方向に分割される。
図5A,図5Bの分離エレメントにより流体が分割、混合される原理を図6により説明する。図6は、第2平板12bを下側表面からみたときの拡大図である。第2平板12の上側表面に設けられた導入溝20の上流側端部から供給された相互溶解性のある2種類の流体(図6では、流体の種別を明確にするために一方に斜線を付して区別することとする。)は、層流状態で導入溝20を流動し、互いに混ざることなく最上流側の分離エレメント30bに導入される。
最上流側の分離エレメントでは、導入された流体の界面に対して直交するように分割流路32,33が延在しているので、理想的には、図6において下側の分割流路32に流体Aが流動し、図6において上側の分割流路33に流体Bが流動する。2つの流体は、分割流路を通り、下流側端部において流体の略通過方向に並び厚み方向流路37に導入される。両流体は層流で流動しているため、分割流路の下流側端部の並び方向により決定される流体間の界面を乱すことなく2層の状態で流路37を透過し、上側表面12aに設けられた分離エレメント30aの供給口31に到達する。すなわち流体層の配列の向きが変更される。
上側表面12aに設けられた分離エレメント30aでは、流体の界面に直交するように流体を分割して界面を乱すことなく層流状態で流体を流動する。同様に分割流路の下流側端部では、流体が略通過方向に4層に並んで流路37に導入されるため、さらに分離エレメント30aにおいて流体が2分割されたこととなる。すなわち、導入溝20からみて流体は2分割されたこととなる。
同様に上側表面12aに設けられた分離エレメント30aを通過した流体は、下側表面12bに設けられた2番目の分離エレメントでその界面に直交するように分割され、下流側端部で流体の略通過方向に合流される。この分離エレメントにおいて流体はさらに2分割されるため、その流路37を透過する流体は8層の状態で流動することとなる。すなわち、導入溝20からみて流体は4(=2)分割されたこととなる。
このようにして第2平板に設けられた分離エレメントを通過するごとに流体は2分割されることとなり、n個の分離エレメントを通過した流体は2n−1の層に分割する。
このように、本実施形態にかかる平板静止型混合器は、複数が直列に接続して直線状に配置された分離エレメントを流体が通過する間に、分離統合を繰り返すことによって2つの流体を混合することができる。
なお、変形例として、分離エレメントが必ずしも直線上に直列には位置されている必要はなく、例えば、図7A,図7Bのように配列してもよい。具体的には、図7Aの変形例では、複数の分離エレメントを直列に接続した分離エレメントの列が、蛇行して屈曲した状態に配置され、図の左上に設けられた導入溝20から2種類の流体が供給され、当該分離エレメントを通過して図の右下に設けられた排出溝40を通って流体が外部へ排出する。このように蛇行して設けられた分離エレメントの列を用いることにより、多数の分離エレメントを設けることができ、混合しにくい2つの流体を混合させることができる。
図7Bの変形例では、直列に連結された分離エレメントの列が4本並列に設けられている。4本の分離エレメントの列に異なる種類の流体をそれぞれ供給する導入溝が平板の両面にそれぞれ設けられている。すなわち、上記例のように同じ面に導入溝を設けると、それぞれの流体を分離エレメントの列に供給するまでの間に導入溝が交差するため、これをさけるために、それぞれの種類の液体を平板の両面に設けた導入溝により4つの分離エレメントの列にまで連通させたものである。
また、本実施形態にかかる平板静止型混合器の別の変形例としては、図8に示すような構造としてもよい。図8に示した平板静止型混合器2は、2枚の平板54,55で構成されている。2枚の平板には、それぞれ片面に流路形成用溝30が設けられており、他の平板との接合面とで囲まれた空間を流体の流路として形成される。
第1平板54は、上側表面54aには流路形成用溝は設けられておらず、下側表面に導入溝20d、分離エレメント30a、排出溝40dが設けられている。また、第2平板55には、上側表面55aに分離エレメント30bが設けられており、下側表面には流路形成用溝は設けられていない。第1及び第2平板に設けられている分離エレメントは、図5Aなどに示された分離エレメントと大略同じ構成であるが、本変形例の分離エレメントは、流体が分離エレメントを形成する溝の底側から供給される構成ではなく、溝の開放側から供給されるように構成されているため、供給口としての開口が設けられていない。
第1平板54及び第2平板55に設けられている分離エレメントは、両平板が積層された時に、導入溝20dの下流側端部と第2平板55の最上流側分離エレメント30bの分割流路の中央部分が当接するように配置される。また、一方の平板の分離エレメント30aの分割流路の中央部分と、他方の平板の分割流路の下流側端部の重なり部分とが対応するように配置される。また、第2平板55の最下流側の分離エレメントの分割流路の下流側端部の重なり部分と排出流路の上流側端部とが当接するように配置される。
このように第1及び第2平板54,55の流路形成用溝が互いに対向するように2枚の平板を重ねることにより、導入溝20dから排出溝40dまでが連通した流路として形成され、当該流路に流体を流すことによって流体が混合する。
次に、図8Aの平板静止型混合器のさらなる変形例として、図8Bに示すような構成の平板静止型混合器について説明する。図8Bに示す平板静止型混合器は、図8Aに示したものと大略同じであるが、3枚の平板で構成されており、中央の中間平板56が、パッキンとして設けられている点が異なる。すなわち、図8Aに示した第1平板54,第2平板55と略同じ構成の平板の間に、第1平板54,第2平板55に設けられた流路形成用溝同士の対向部分に円形の貫通穴38を備えた中間平板56を設けた構成である。
図8Bにかかる平板静止型混合器は、中間平板56がパッキンとして機能するため、第1及び第2平板54,55の当接面の間から流体が漏れ出すことを防止することができる。よって、例えば、高圧で流動させる必要がある流体などを、効果的に混合させるような場合に好適に使用することができる。また、分解掃除が容易であり、第1平板54、第2平板55を伝熱面とする場合には、それらの板に流路形成用溝が設けられているので、高い熱交換速度を得ることができ、かつ流体温度の均一化も容易である。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態にかかる平板静止型混合器について説明する。図9は、本発明の第2実施形態にかかる平板静止型混合器の外観を模式的に示した斜視図である。図9の平板静止型混合器4は、3枚の平板61,62,63が積層するように組み合わさっており、混合する対象である第1及び第2流体がそれぞれ導入される第1及び第2導入管64,65と、第1及び第2流体が混合された混合物が排出される排出管66を備えている。第1及び第2導入管64,65を通って導入された第1及び第2流体は、統合されて界面を有する層流となって通過方向に向かって流れ、3枚の平板61,62,63の当接面に設けられた流路10を通る間に混合されて排出管66から排出される。第1から第3平板61,62,63は、すべて同じ外径寸法を有する平板である。平板の材質は特に限定されるものではなく、当接面の密着性が確保できるものであれば樹脂、金属、ガラスなどが使用できる。また、平板ごとに材質を変更してもよい。
図10は、図9の平板静止型混合器4の流路構造を示す分解斜視図である。平板静止型混合器4は、第1平板61の下側表面に設けられた連結溝81、第3平板63の上側表面63aに設けられた連結溝82、第2平板62に厚み方向に貫通したY字形の貫通溝80(以下、Y字形溝と略記する。)及び排出溝78との間で画定された領域を流体を流動させるための流路10fとして形成する。なお、後述するように第1から第3平板に設けられたそれぞれの溝は、その対応部分において円形の流路を形成しやすいようにすべての端部が円弧状に構成されている。
第1平板61には、図11Aに示すように、第2導入管65に連通し、第2平板62に設けられたY字形溝80に流体を導くための第1平板を貫通する供給口67と、混合された流体を排出溝78から排出管16に導くために第1平板を貫通する排出口69とが設けられている。また、上述のように第1平板61の下側表面には連結溝81が形成されており、第2平板に設けられた2つのY字形溝80を連結する。連結溝81は、分離エレメントの分割流路の一部として機能するものである。
第3平板13には、図11Cに示すように、第1導入管64に連通し、第2平板62に設けられたY字形溝80に流体を導くための、第3平板を貫通する供給口68が設けられている。また、上述のように第3平板63の上側表面63aには連結溝82が形成されており、第2平板に設けられた2つのY字形溝80を連結する。連結溝82は、分離エレメントの分割流路の一部として機能するものである。
第2平板62は、図11Bに示すように、厚み方向に貫通して形成された4つのY字形溝80と排出溝78とを備える。流路形成用溝80は、流路の断面積が略正方形になるように構成され、いずれも同じ方向に直線状に並んで配列されている。Y字形溝80は、その形状から、流体が供給される経路であって分岐部分までの単一部分85(Yの文字の縦軸部分に相当)と、単一部分から分岐した2つの部分である分岐部分86(Yの文字の斜めに延在する部分)とを備える。単一部分と2つの分岐部分との隣接した2つの溝がそれぞれなす角度は120゜となるように構成されている。
分岐部分86は、流体を2つに分離する分離エレメントの分割流路の一部として機能するものであり、単一部分85は分割流路から合流した分流流体を合流して流す合流経路として機能するものである。最も上流側に設けられたY字形溝の単一部分85の上流側端部83は、第1及び第3平板61,63に設けられた供給口67,68と対応する位置に設けられる。上流側端部83から供給された流体は、単一部分85に沿って流れ、途中で分岐部分86により2つに分割される。分岐部分86の下流側端部84は、それぞれ第1平板61に設けられた連結溝81の上流側端部81aと、第3平板63に設けられた連結溝82の上流側端部82aと対応する位置に設けられる。すなわち、流体は分岐部分から第1平板61に設けられた連結溝81と第3平板に設けられた連結溝82に導入される。
また、第1平板に設けられた連結溝81と第3平板に設けられた連結溝82の下流側端部81b,82bは、次のY字形溝80aの上流側端部83aと対応する位置に設けられる。
排出溝78は、その上流側端部78と第1平板に設けられた最下流側の連結溝81fと第3平板に設けられた最下流側の連結溝82fの下流側端部と対応する位置に設けられた1本の溝であり、下流側端部78bは、第1平板61の排出口69に連通する。
なお、本実施形態にかかる平板静止型混合器は、各平板61,62,63の当接面の間に配置され各平板61,62,63と同じ外径寸法のパッキン70,72を備える。第1パッキン70は、図11Dに示すように、第1平板61の下側表面61bと第2平板の上側表面62aとの間に設けられ、第1平板61と第2平板62とに設けられた2つの溝が重なる部分に円形の貫通穴71を備える。第2パッキン72は、図11Eに示すように、第2平板62の下側表面62bと第3平板の上側表面63aとの間に設けられ、第2平板62と第3平板63とに設けられた2つの溝が重なる部分に円形の貫通穴73を備える。第1及び第2パッキンに設けられた貫通穴は、後述するように流体が流れる流路の一部を形成する。
図12に第1から第3平板が積層された時に形成される流路構成を示す。図12では、説明の便宜のため、パッキン71,72により形成される流路については記載を省略している。流体は、流路81及び82を通って流路80に供給され、流路80の途中で左右方向に分岐した流路86により分割される。また、分岐した分割流路の下流側端部84は、流路81,82に連通し、分割された流体が上下方向から合流して1つの下流側の流路80bに供給される。
本実施形態の平板静止型混合器4は、3次元屈曲流路内の流体界面回転を利用したものである。図13A及び図13Bは、3次元屈曲流路内の流体界面回転について説明する図である。なお、図13A、図13Bにおいて、出口流路92の断面は紙面方向奥行きに流れる流体の断面である。図13A、図13Bに示すように、矩形断面を持つ入り口流路90とそれから進行方向94に向かって右側に角度をα回転した方向95に延在する矩形断面の出口流路92があり、これらの2つの流路は高さ方向に異なった位置に設けられ、垂直な円形流路91で接続されている3次元屈曲流路について、界面を有する流体を流したとき、その界面の角度が変更する。すなわち、図13Aに示すように、入り口流路90に対して出口流路92が高い位置にある場合は、直線状の界面を有する流体を入り口流路90から流した場合、出口流路92では、その界面は流体のレイノルズ数が約2以下では右方向にα度傾いて流動する。
一方、図13Bに示すように入り口流路90に対して出口流路92が低い位置にある場合は、直線状の界面を有する流体を入り口流路90から流した場合、出口流路92では、その界面は流体のレイノルズ数が約2以下では左方向にα度傾いて流動する。
本実施形態にかかる平板静止型混合器4は、図13A,図13Bに示すように、分離エレメントとして、2つの正方形溝流路が円形流路で連結されている流路において、液面界面が流路断面に対して相対的に回転すること及び流路の分割と重ね合わせを異なる方向から行うことによって流体の2分割混合を連続的に行うものである。すなわち、上下方向に並んで配置された供給口67,68からそれぞれ導入された流体は、図14に示すように、水平方向に延在する界面を備えた流体として第2平板に設けられた流路85を流れる。流路85は、途中で水平方向に2つに分岐しているので、流体の界面に直交するように流体が分割され、流路86を流動する。
図14において、奥に位置する分岐部分86aでは、分岐部分86aと上位に存在する第1平板61に設けられた連結溝81とは、パッキン70に設けられた貫通穴71によって形成された円形通路88aを上向きに通り、進行方向右向きに120度屈曲している。よって、連結溝81を流れる流体は、進行方向に対して右向きに120度回転する。
そして、連結溝81に対して下位に存在する下流側の単一部分85bに流動するときに、流体は、パッキン70に設けられた貫通穴71によって形成された円形通路89aを下向き通り、その進行方向は左向きに60度屈曲されるので、界面が進行方向に対して右向きに60度回転する。すなわち、1つの分離エレメントの分割流路を通過する間に、180度界面が回転して、合流流路85bに連通することとなる。
一方、図14において手前に位置する分岐部分86bでは、分岐部分86bと下位に存在する第3平板63に設けられた連結溝82とは、パッキン72に設けられた貫通穴73によって形成された円形通路89bを下向きに通り、進行方向左向きに120度屈曲している。よって、流路81を流れる流体は、進行方向に対して右向きに120度回転する。
そして、連結溝81に対して上位に存在する下流側の単一部分85bに流動する場合は、流体は、パッキン72に設けられた貫通穴73によって形成された円形通路88bを上向きに通り、その進行方向は右向きに60度屈曲されるので、進行方向に対して右向きに60度回転する。すなわち、1つの分離エレメントの分割流路を通過する間に、180度界面が回転して、合流流路85bに合流することとなる。
このように界面が180度回転した2つの流体が単一部分85bの上流側端部で上下方向から合流するので、単一部分85bを流れる流体は、3つの界面を有する4層の流体として流動する。すなわち、1つの分離エレメントを通過することにより流体は2つに分割、合流されるので、n個の分離エレメントを通過すると2分割されることとなる。
このように、本実施形態にかかる平板静止型混合器は、直線状に配置された分離エレメントを流体が通過する間に、分割・合流を繰り返すことによって2つの流体を混合することができる。
また、流路形成用溝を設ける場合、第2平板については、Y字形溝を打ち抜くことにより容易に製造することができ、また、第1及び第3平板については、連結溝が1本の直線的な形状であるため容易に製造できる。よって、平板静止型混合器を簡単に製作することができる。
本実施形態にかかる平板静止型混合器の変形例として、図11D,図11Eのパッキン部を省略することも可能である。その場合、Y字形溝の下流端86aと連結溝81の上流端の当接部断面が円形とならない。また、連結溝81と下流のY字形溝との当接部断面も円形とならない。同様に、上流側Y字形溝の一方の下端86bと連結溝82の当接断面、連結溝82と下流Y字形溝との当接断面も円形とならない。この場合、上記3つの当接断面の中で少なくともY字形溝の両下端と連結溝81,82の上流端の溝の部分を溝の幅より大きい直径を有する円弧状に構成すると、流路の曲がり角と流体界面の回転角との前記関係を概ね維持することができる。
なお、本実施形態にかかる平板静止型混合器の変形例として、図15に示すように、それぞれの平板に設けられた各溝の対応部分の流路をより断面円形に形成するために、少なくとも一部の流路形成溝の端部を溝の幅より大きい直径を有する円弧状に構成してもよい。
図15の例では、Y字形溝の分岐部分86と単一部分85及び連結溝81、82のそれぞれの端部に溝幅D1よりも大径D2を有する円弧部分74〜77が設けられている。このように流路形成溝の端部に円弧部分を設けることにより、流路のつなぎ目部分において、2つの断面矩形状の流路のつなぎ目部分に断面円形の流路が形成されやすくなり、3次元屈曲流路内の流体界面回転がより確実に行われやすくなる。なお、円弧部分74〜77の直径寸法は、溝幅D1に対して1.2〜1.5程度にすることが好ましい。
また、貫通溝は、Yの縦軸のように単一部分85が必ずしも直線的に構成されている必要はなく、例えば屈曲して延在するものであってもよい。例えば、単一部分がL字形に屈曲して設けられているような場合、連続する分離エレメントを流動する流体は、屈曲した略通過方向に流れ、平板上に屈曲した略通過方向を有する流路を形成することができる。
本実施形態にかかる平板静止型混合器は、平板を組み合わせて流路を形成するように構成しており、流体単位体積あたりの伝熱面積を大きくすることができるので、外側に位置する平板に熱交換器を当接することにより、流路を流れる流体の温度管理を高精度に行うことができる。この構成としては、図16に示すように、3つの熱交換器96a,96b,96cの間に2つの平板静止型混合器6を設置し、平板静止型混合器6の外側面に熱交換器が当接する。
熱交換器96a,96b,96cは、冷媒・熱媒を供給口97から送り排出口98から排出するものである。平板静止型混合器6と、その外側面と接触している熱交換器の伝熱盤との間で熱交換を行う。
図2及び図10に示す第1及び第2本実施形態にかかる分離エレメント構造を有する平板静止型混合器を作成し、2つの流体の混合実験を行った。
実験に用いた流体は75重量%のグリセリン水溶液を用い、一方にヨウ素を加えて褐色に着色し、他方にチオ硫酸ナトリウムを加え無色透明のものとした。2つの流体が混合すると下記の反応により液体が脱色するため、混合したかどうかについて視認することができる。2つの流体は、密度が1360kg/m、粘度が24.6mPa・sであり、2ml/minで流動させ、レイノルズ数が1.8となるように流動させることとした。
Figure 2006015272
図2に示す分離エレメント構造を有する混合器は、第1平板及び第3平板を透明なアクリル板で作成するとともに、流路形成用溝が形成された第2平板を白色のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂テフロン(テフロン:登録商標)を用いて作成した。厚さ3mmの第2平板の両面に形成された分離エレメントは直列に連結させ、その寸法としては、1つの分離エレメントの略通過方向寸法が、概ね1mm、流路幅がL1が0.85mm、L2が0.5mm、溝深さH1は1mmである。よって、L1/H1が0.85、L2/H1が0.5となる。
層流で流れる流体は、最も上流側に設けられた分離エレメントに導入されるまでは、2つの層に分かれて流動し、分離エレメントにより分割・合流を繰り返される。分離エレメントを通過するに伴い、徐々に褐色が薄く変化した。流体が10個目の分離エレメントに導入された状態では、ほぼ無色透明の流体となり、両流体が完全に混合されたことが視認された。
また、同様に、図10に示す分離エレメント構造を有する混合器は、第1平板及び第3平板を透明なアクリル板で作成するとともに、流路形成用溝が形成された第2平板を白色のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂を用いて作成した。厚さ1mmの第2平板に貫通して形成されたY字形溝は、1つの分離エレメントの略通過方向寸法が、概ね単一部分の溝長さが2mm、分岐部分の溝長さが2mm、流路幅が1mmとした。また、第2平板の両面に厚みパッキンを設けその厚みの円形通路を形成させた。第1及び第3平板に設けられた連結溝は、流路幅1mmで、溝深さが1mmとした。
層流で流れる流体は、最も上流側に設けられた分離エレメントに導入されるまでは、2つの層に分かれて流動し、分離エレメントにより分割・合流を繰り返される。分離エレメントを通過するに伴い、徐々に褐色が薄く変化した。流体が、10個目の分離エレメントに導入された状態では、ほぼ無色透明の流体となり、両流体が完全に混合されたことが視認された。
以上説明したように、本実施形態にかかる平板静止型混合器は、複数の平板の表面に流路形成用溝を形成して、積層させることにより流体を混合させるものであり、簡単な構成とすることができる。したがって、製作が容易であり、製造コストなどを抑えることができる。また、その流路の構成より、大型の混合器としても、マイクロリアクターに用いられるようなマイクロミキサーとしても好適に用いることができる。
また、流体の混合性能も上記の通り、高効率で行うことができ、また、流体単位体積あたりの伝熱面積を大きくすることができるので、流路を流れる流体の温度管理が容易である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
本発明にかかる平板静止型混合器は、複数枚の流路を積層してその接合面及び溝により画定された領域に流体を流す流路を形成するものであって、当該流路は、層流状態で界面が形成されて流動する流体の界面と交差する方向に前記流体を複数に分流する分割溝と前記分割溝により分流された複数の流体を1つの流路に合流させる合流溝を備え、分割溝の下流側端部が分割溝を流れる複数の分流流体の界面が互いに略平行になるように複数の分流流体を合流させた状態で合流流路と連通するように構成されているものである。したがって、積層する平板の数及び溝を形成する平板などは、適宜変更して、上記分離エレメントを備えた流路を形成することができる。すなわち、3枚の平板で構成され、第2平板に流路形成用溝を形成させる以外に他の構造により、上記実施形態と同じような流路構造を持った平板静止型混合器を製造することができ、これらの変形については、本願発明の範囲に含まれるものである。
また、分離エレメントの数、深さなどに関しては、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
さらに、各実施形態にかかる平板静止型混合器は、分離エレメントを流れる流体の向きを逆にしても分割・再合流が繰り返し行われるので、流体を混合することができる。第1実施形態の平板静止型混合器を例にとると、図17に示すように、第1及び第2流体が流路40から流入し、連結孔41の上流側半円形の孔41aから流路33に、下流側半円形の孔41bから流路32にそれぞれ2つの流体が層になって流れ込み、連結孔31へ向かう。このとき、連結孔31に向かって左右の流路32,33から流れてきた2層の流体は合流し、4層となって連結孔に流れ込み、次の分離エレメントでさらに分割されて左右の流路32,33へ流れ込む。このようにして1つの分離エレメントを通過するたびに流体層が2分割・再合流が行われ、分割混合が進行する。
なお、同様に第2実施形態にかかる平板静止型混合器においても流体を逆向きに流動させても複数の流体を混合することができる。この場合、分割流路は、平板の厚み方向に流体を分割し、Y字形溝の分岐部分の合流箇所で平板の表面に沿って流動方向に交差する向きに2つの分流流体を合流させることとなる。したがって、第1及び第2流体の供給口は同じ平板上に設けておき、最上流側の分離エレメントに流入する流体が、その界面が平板の厚み方向に交差する方向に延在するようにすることが好ましい。
本発明の第1実施形態にかかる平板静止型混合器の模式的な構成を示す外観構成斜視図である。 図1の平板静止型混合器の流路構造を示す分解斜視図である。 図1の平板静止型混合器の第2平板の上側表面に設けられている流路形成用溝の構成を示す図である。 図1の平板静止型混合器の第2平板の下側表面に設けられている流路形成用溝の構成を示す図である。 図1の平板静止型混合器の第2平板に設けられた分離エレメントの構成を示す部分拡大図である。 図1の平板静止型混合器の分離エレメントにより形成される流路の具体的構成を示す図である。 図1の平板静止型混合器の分離エレメントにより形成される流路の他の構成例を示す図である。 図1の平板静止型混合器の流体が混合する原理を説明する図である。 図1の平板静止型混合器の分離エレメントの他の配置例である。 図1の平板静止型混合器の分離エレメントのさらに別の配置例である。 本発明の第1実施形態にかかる平板静止型混合器の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる平板静止型混合器の他の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかる平板静止型混合器の模式的な構成を示す外観構成斜視図である。 図9の平板静止型混合器の流路構造を示す分解斜視図である。 図9の平板静止型混合器の第1平板の構成を示す平面図である。 図9の平板静止型混合器の第2平板の構成を示す平面図である。 図9の平板静止型混合器の第3平板の構成を示す平面図である。 図9の平板静止型混合器の第1パッキンの構成を示す平面図である。 図9の平板静止型混合器の第2パッキンの構成を示す平面図である。 図9の平板静止型混合器の第1から第3平板が積層された時に形成される流路の構成を示す図である。 3次元屈曲流路内の流体界面回転について説明する図である。 3次元屈曲流路内の流体界面回転について説明する図である。 図9の平板静止型混合器を流れる流体が混合する原理を説明する図である。 本発明の第2実施形態にかかる平板静止型混合器の変形例を示す模式図である。 本発明の平板静止型混合器に熱交換器を付して用いる場合の模式的構成を示す斜視図である。 第1実施形態にかかる平板静止型混合器に流体を逆に流した場合に流体が混合する原理を説明する図である。 従来の静止型混合器の構成を示す斜視図である。 従来の静止型混合器の他の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1〜5 平板静止型混合器
10,10a〜10f 流路
11,61 第1平板
12,62 第2平板
13,63 第3平板
30a,30b 分離エレメント
31 供給口
32,33 分割流路
34,35 下流側端部
36 仕切り壁
37 厚み方向流路
80 Y字形溝
81,82 連結溝
85 単一部分
86 分岐部分

Claims (11)

  1. 平板が複数枚積層されて構成され、そのうちの少なくとも1つが他の平板と当接する当接面に流路形成用溝を備え、前記当接された前記他の平板の当接面および前記流路形成用溝により流体が流動する流路が画定された平板静止型混合器であって、
    前記流路形成用溝は、層流状態で界面が形成されて流動する流体の界面と交差する方向に前記流体を複数に分流する分割流路と前記分割流路により分流された複数の流体を1つの流路に合流させる合流流路が形成されるように構成された分離エレメントを備え、
    前記分離エレメントは、前記分割流路を流れる複数の分流流体が、その前記界面が互いに略平行になる方向に合流して前記合流流路に流入するように、前記分割流路の下流側端部と前記合流流路とが連通されていることを特徴とする、平板静止型混合器。
  2. 前記分離エレメントを少なくとも2つ備え、前記少なくとも2つの分離エレメントは、前記分流流体が1の分離エレメントの前記合流流路において合流される2つの流体の界面の方向と、他の前記分離エレメントの分割流路において分流される流体分割方向とが交差するように連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の平板静止型混合器。
  3. 前記分離エレメントは、前記分割流路が、前記平板の当接面に沿って延在しかつ上流側端部が1つの供給口を備え、流体の略通過方向に交差する方向に分岐するとともに下流側端部が前記当接面上で前記流体の略通過方向に重なって配置されるように構成され、
    前記合流流路が、前記下流側端部の重なり位置から前記平板の厚み方向に延在する1本の流路で構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の平板静止型混合器。
  4. 3枚の平板で構成され、2枚の前記平板の間に位置する平板が、前記分離エレメントを形成する流路形成用溝を両面に備え、第1の面に設けられた前記分離エレメントの合流流路がその厚み方向に貫通し、第2の面に設けられた前記分離エレメントの前記分割流路の前記供給口に連通している構成の流路形成用溝を備えることを特徴とする、請求項3に記載の平板静止型混合器。
  5. 前記分離エレメントを形成する流路形成用溝を片面に備えた2枚の平板で構成され、1の平板に設けられた前記重なり位置と、他の平板に設けられた前記分離エレメントの前記分割流路の供給口とが、その厚み方向に一致するように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の平板静止型混合器。
  6. 前記2枚の平板の間に、1の平板に設けられた前記重なり位置と他の平板に設けられた前記分離エレメントの前記分割流路の供給口とを連通する通路を形成する厚み方向に貫通する貫通穴を設けた第3の平板をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載の平板静止型混合器。
  7. 前記分割流路は、下流側端部が前記流体の略通過方向下流側に位置する側の流路の流路断面積が、他の流路の流路断面積より太くなるように構成されていることを特徴とする、請求項3から6のいずれか1つに記載の平板静止型混合器。
  8. 3枚の平板が積層されて形成され、中間の平板にその厚み方向に貫通させて設けられかつ一つの単一部分と前記単一部分の端点から分岐する分岐部分を有する少なくとも2つの貫通溝と、前記中間の平板を上下方向から挟む第2,第3の平板の前記当接面にそれぞれ設けられかつ1の貫通溝の2つの分岐部分のそれぞれ一方の端部と他の貫通溝の単一部分とを連結する連結溝で前記分離エレメントを形成し、
    前記分離エレメントは、前記1の貫通溝の分岐部分と前記連結溝とで形成された分割流路と、前記他の貫通溝の単一部分で形成された前記合流流路で構成され、
    前記分割流路は、前記1の貫通溝の分岐位置と他の貫通溝の単一部分上流側端部とを結ぶ軸に対して対称になるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の平板静止型混合器。
  9. 前記貫通溝及び前記連結溝の両端部は、円弧状に成形されていることを特徴とする、請求項8に記載の平板静止型混合器。
  10. 前記貫通溝及び前記連結溝の両端部に設けられた円弧の直径が、前記貫通溝及び前記連結溝の幅よりも大きく構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の平板静止型混合器。
  11. 最も外側に位置する平板の外側の表面に、熱媒または冷媒を流通させる伝熱器が設けられていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1つに記載の平板静止型混合器。
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