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JP2006014730A - 食品 - Google Patents

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JP2006014730A
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Kinya Takagaki
欣也 高垣
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Toyo Shinyaku Co Ltd
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Toyo Shinyaku Co Ltd
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Abstract

【課題】 特徴的な成分を組み合わせることによって、抗酸化作用、血中脂質改善作用、血流改善作用などの生理作用に対して、確実な効果を有する食品を提供すること。
【解決手段】 (A)松樹皮抽出物、(B)キャベツ発酵エキス、(C)カシス抽出物、(D)コエンザイムQ10、(E)アスタキサンチン、(F)明日葉粉末、(G)緑茶抽出物、(H)ビタミンC、(I)ビタミンE、(J)乳酸菌、および(K)ニンニクエキスを含有する食品は、抗酸化作用、血中脂質改善作用などを有する食品として利用することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、抗酸化作用、血中脂質改善作用、血流改善作用などを有する食品に関する。
近年、抗酸化作用、血中脂質改善作用および血流改善作用を目的とした食品、いわゆる健康食品が注目を浴びている。特に、ポリフェノール、カロテノイド類、キノン類などの各成分については、様々な作用を有し(例えば特許文献1〜4)、多くの健康食品に利用されている。
特開平9−234018号公報 特開平10−075740号公報 特開平7−196534号公報 特開2003−088330号公報
しかし、ポリフェノール、カロテノイド類、キノン類などの、それぞれ特徴的な作用を有する成分を寄せ集めただけでは、十分な効果を得られないといった問題点がある。さらに、配合する成分が多ければ多いほど、組合せによって得られる効果が異なる、相殺される、あるいは予測できないといった問題点がある。そこで、複数の成分の組合せによって、抗酸化作用、血中脂質改善作用などの生理作用が十分に発揮され得る食品が望まれている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、特徴的な作用を有する成分を組み合わせることによって、抗酸化作用、血中脂質改善作用、血流改善作用などの生理作用に対して、確実な効果を有する食品を提供することにある。
本発明者らは、特定の複数の成分を組み合わせることによって、優れた生理作用に対して効果を有する食品について鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の食品は、以下の(A)から(K)の成分:
(A)松樹皮抽出物;
(B)キャベツ発酵エキス;
(C)カシス抽出物;
(D)コエンザイムQ10;
(E)アスタキサンチン;
(F)明日葉粉末;
(G)緑茶抽出物;
(H)ビタミンC;
(I)ビタミンE;
(J)乳酸菌;および
(K)ニンニクエキス
を含有する。
本発明の食品は、(A)松樹皮抽出物、(B)キャベツ発酵エキス、(C)カシス抽出物、(D)コエンザイムQ10、(E)アスタキサンチン、(F)明日葉粉末、(G)緑茶抽出物、(H)ビタミンC、(I)ビタミンE、(J)乳酸菌、および(K)ニンニクエキスを含有している。本発明によれば、このような特徴的な作用を有する特定の成分を組み合わせることによって、抗酸化作用、血中脂質改善作用、血流改善作用などの生理作用に対して、確実な効果を有する食品を提供することができる。
最初に、本発明の成分について説明する。なお、本発明は、下記の説明により限定して解釈すべきでなく、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
(A)松樹皮抽出物
本発明の食品は、松樹皮から抽出された抽出物(松樹皮抽出物)を含有する。まず、この松樹皮抽出物について説明する。松樹皮抽出物とは、松樹皮から得られる抽出物のことである。特に本発明においては、プロアントシアニジンを豊富に含む松樹皮抽出物を用いることが好ましい。
上記松樹皮抽出物を得るために用いることができる松樹皮の「松」としては、例えば、フランス海岸松(Pinus Martima)、カラマツ、クロマツ、アカマツなどが挙げられ、中でもフランス海岸松(Pinus Martima)を用いることが好ましい。フランス海岸松の樹皮から得られた松樹皮抽出物には、抗酸化作用に優れたプロアントシアニジンが豊富に含まれ、安定かつ確実に得ることができるからである。さらに得られた抽出物には、オリゴメリックプロアントシアニジン(oligomeric proantocyanidin:以下、適宜「OPC」と記す)が高濃度で含まれていることが好ましく、好ましくは松樹皮抽出物の乾燥質量に対して20質量%以上となる松樹皮抽出物を、安定かつ確実に製造することができる。
松樹皮抽出物の製造方法としては、例えば、水や有機溶媒などの溶媒を用いて松樹皮から抽出する方法が挙げられる。水を用いる場合には、冷水、温水、または熱水が用いられる。また、抽出効率を向上させる点から、これらの水に塩化ナトリウムなどの塩を添加してもよい。
抽出に用いる有機溶媒としては、極性溶媒を用いることが好ましく、例えば、メタノール、エタノールなどである。また、水および有機溶媒は単独で用いてもよく、あるいは組み合わせて用いてもよい。特に、水、極性溶媒、極性有機溶媒、およびこれらの混合溶媒がよく、例えば、熱水、含水エタノール、および含水プロピレングリコールが好ましく用いられる。
なお、抽出溶媒はpHが8以下とならないようにすることが好ましい。pHが8より高くとなると松樹皮抽出物に含まれるプロアントシアニジンが分解してしまうからである。
なお、松樹皮から抽出物を得る方法は、特に制限されないが、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法などが用いられる。また、これらの処理の後に合成吸着剤(ダイヤイオンHP−20、セファデックス、アンバーライトなど)を用いて、松樹皮抽出物中のプロアントシアニジン、特にOPCの含有量を高める処理を行ってもよい。
例えば、松樹皮抽出物を80容量%エタノール水溶液で加熱還流して抽出した液を、減圧濃縮によりエタノールを除去し、濃縮物をダイヤイオンHP−20に通液して、10〜30容量%エタノール溶液で吸着成分を回収することにより、乾燥質量で20質量%以上、好ましくは30質量%以上のOPCを含有する松樹皮抽出物が得られる。
(B)キャベツ発酵エキス
本発明に用いるキャベツ発酵エキスは、アブラナ科に属するキャベツに乳酸菌を添加して発酵させることにより得られる物をいう。このキャベツ発酵エキスの製造方法としては、例えば、特許第3409038号公報に記載の製造方法などが挙げられる。すなわち、キャベツを破砕した後に水および乳酸菌を添加して発酵させ、発酵後に遠心分離や濾過を用いて液体を回収して得られたエキスまたはエキスの乾燥粉末である。キャベツ発酵エキスは、体内のSOD活性の増強作用、美容作用、健胃作用などを有する。
(C)カシス抽出物
本発明で用いるカシスとは、日本名黒スグリ(学名Ribes nigrum)から得られた抽出物である。抽出に用いるカシスの部位としては、実、花、種子、葉、茎、根などのいずれの部位を使用しても構わないが、有用な成分が多く入手しやすい実および種子を利用することが好ましい。例えば、クロフサスグリ、アカスグリ、キスグリなどから溶媒を用いて抽出され、必要に応じて抽出後に活性炭などで脱色・精製して、あるいは合成吸着剤での処理後に精製して得られた抽出物を用いる。なお、ここで用いられる溶媒としては、極性溶媒などが挙げられ、例えば、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、それらの混合溶媒などが挙げられる。
より具体的には、カシス抽出物は、例えば、乾燥カシス(黒フサスグリ)を10倍量の50容量%エタノール中に浸漬し、1週間放置した後、ろ過して上清を回収し、この溶液の固形分含量に対し、必要に応じて等量の活性炭を用いて処理して得られ、これをそのままあるいは粉末化したものを用いる。また、カシス冷凍果実をペクチナーゼで処理後、圧搾・濾過し、膜処理により濃縮し、スプレードライにより粉末化させたものであってもよい。
(D)コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は、ユビキノンまたはユビデカレノンといわれる物質であり、ミトコンドリアの呼吸鎖の一構成要素として細胞内に存在し、代謝経路、特に好気的経路を通じてのエネルギー産生(ATP生成)のための酸化的リン酸化経路に直接作用している物質である。コエンザイムQ10は、心臓血管系の疾患や消耗性の慢性疾患に効果があるといわれている。また、キノン類であるため、生体内においては、活性酸素除去能を有することも知られている。コエンザイムQ10は、食肉などから抽出により、または、微生物を利用して合成により得ることができ、現在は食品原料として入手可能である。
(E)アスタキサンチン
アスタキサンチンは、カロテノイドの一種であり、強力な抗酸化作用を有する物質である。アスタキサンチンおよびそのエステルは、海老の卵、動物の臓器、福寿草や金鳳花などの植物の花弁、藻類(例えば、ヘマトコッカス・プルビアリスなどのヘマトコッカス藻)、酵母(例えば、ファフィア酵母(Phaffia rhodozyma Miller))などから分離・精製することによって得ることができる。また、化学合成によっても得ることができる。
例えば、ヘマトコッカス・プルビアリスを培養し、極性溶媒(例えばメタノール、エタノール、アセトンなど)で色素成分を抽出することによって、アスタキサンチンを得ることができる。
(F)明日葉粉末
本発明において用いられる明日葉とは、セリ科Angelica属の植物をいう。タンパク質、アミノ酸のほか、ビタミン、ミネラル類などが豊富に含まれており、特に他の野菜と比較してカリウムの含量が非常に多いことが特徴である。本発明で用いられる明日葉粉末としては、例えば、明日葉をそのまま乾燥した乾燥粉末、明日葉の細片化物およびその乾燥粉末、明日葉の搾汁の乾燥粉末などが挙げられ得る。
例えば、水(好ましくは25℃以下の冷水)で明日葉を洗浄し、泥などを洗い落とし、水気を切った後、適当な長さに切断し、このまま搾汁を得て、乾燥粉末化することもできる。あるいは、搾汁とせずに、水分含量が5質量%以下になるように乾燥を行った後に粗粉砕工程および加熱工程を経て粉末することもできる。また、品質を安定にするという面から、明日葉の緑色の褪色や栄養成分の変質に関与する酵素を失活させるために、熱水処理や蒸熱処理のようなブランチング処理を行うことが好ましい。
より具体的な明日葉粉末の製造方法としては、例えば、まず、明日葉を収穫した後に、5cm〜10cmの大きさに裁断し、ブランチング処理を施す。次に、ブランチング処理後、速やかに水などで冷却し、熱風を用いて乾燥する。乾燥した明日葉を、カッター、スライサー、ダイサーなどの当業者に公知の任意の機械または道具により、長径が20mm以下、好ましくは0.1〜10mmにカットする。次に、カットした明日葉を、110℃で加熱殺菌し、当業者が通常用いる任意の機械または道具(クラッシャー、ミル、ブレンダー、石臼など)を用いて微粉末化することにより、明日葉粉末を得ることができる。
(G)緑茶抽出物
本発明において用いられる緑茶抽出物とは、ツバキ科のチャノキの葉より得られた抽出物であり、カテキン、エピカテキン、エピカテキンガレート、カテキンガレート、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレートなどの成分を含有する。これらの成分は総じて茶カテキンとも言われ、抗酸化作用、う蝕予防作用、抗炎症作用などの様々な生理活性を有することが知られている。
緑茶抽出物は、溶媒(例えば、水、温水、熱水、エタノールなどの極性溶媒)により茶葉から抽出され、または必要に応じてさらに濃縮もしくは精製される。例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報などに詳細に例示されている方法によって調製された抽出物を用いることができる。具体的には、市販品として、三井農林株式会社の「ポリフェノン(登録商標)」、株式会社伊藤園の「テアフラン(登録商標)」、太陽化学株式会社の「サンフェノン(登録商標)」などが挙げられる。
(H)ビタミンC
本発明で用いられるビタミンCとしては、例えば、アスコルビン酸、およびその誘導体が挙げられる。例えば、食品添加物として用いられている、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸マグネシウムなどが用いられる。なお、アスコルビン酸を豊富に含む天然素材(例えば、レモン、オレンジ、アセロラなどの果実由来の天然素材、あるいは、ブロッコリー、メキャベツ、ピーマン、コマツナ、カリフラワーなどの野菜由来の天然素材)も、本発明においてアスコルビン酸として用いることができる。
(I)ビタミンE
本発明で用いられるビタミンEは、α型、β型、およびγ型のトコフェロールまたはこれらの混合物である。ビタミンEは、脂溶性のビタミンであり、古くから細胞膜などの脂質の酸化を防ぐ抗酸化作用が知られている。近年においては、抗酸化作用に基づく血中脂質の酸化抑制作用や血行促進作用なども知られている。また、ビタミンEは、ビタミンCなどの水溶性の抗酸化物質と協調して、効率のよい抗酸化作用を発揮する。
(J)乳酸菌
本発明において用いられる乳酸菌は、市販で入手できる菌体であればよく、その形状は、粉末状、液状を問わない。乳酸菌の種類としては、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・プランタム、ストレプトコッカス・サーモフィラス、ストレプトコッカス・フェリカス、ビフィドバクテリウム・ロンガムなどが用いられる。また、有胞子性の乳酸菌を用いても良い。さらに、これらの乳酸菌を適切な培地で培養後、凍結乾燥したものを用いてもよい。乳酸菌は、一般に、腸内環境の調整、ホルモンバランスの調節、大腸がんの予防、アレルギーの抑制などにも関与する。
(K)ニンニクエキス
本発明において用いられるニンニクは、古くから栄養あるいは薬用などの目的で食用に供されてきたユリ科の植物であり、殺菌作用、ビタミンB群の吸収促進作用、疲労回復作用などを有する。また、近年では、ニンニクに含まれる含硫化合物は、血栓の予防効果を発揮することも明らかとなっている。特に、本発明においては、機能性食品として摂取しやすいという観点から、無臭化されたニンニクを用いることが好ましい。無臭化されたニンニクは既に市販されており、単にニンニクを乾燥・粉末化させたニンニク乾燥粉末、ニンニクに含まれる成分を抽出して乾燥粉末化したニンニク乾燥エキスなどを用いることができる。
(本発明の食品)
本発明の食品は、上記(A)〜(K)の成分を含有し、その剤形によって含有量は適宜調整され得る。好ましくは、食品中に、(A)〜(K)をそれぞれ以下の量で含有する。
(A)松樹皮抽出物:1〜10質量%;
(B)キャベツ発酵エキス:5〜30質量%;
(C)カシス抽出物:1〜10質量%;
(D)コエンザイムQ10:0.1〜5質量%;
(E)アスタキサンチン:0.01〜0.5質量%;
(F)明日葉粉末:1〜10質量%;
(G)緑茶抽出物:1〜10質量%;
(H)ビタミンC:1〜20質量%;
(I)ビタミンE:0.01〜2質量%;
(J)乳酸菌:0.01〜0.5質量%;および
(K)ニンニクエキス:1〜5質量%。
上記の各成分を含む本発明の食品は、そのまま用いられ得るか、あるいは賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料などと混合され得る。さらに本発明の食品には、ビタミンB群、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などのビタミン、甘草抽出物などの甘味料、不飽和脂肪酸(例えばDHA、EPAなど)、マリーゴールド、シソ、ゴマまたは大豆などの植物由来の抽出物、コラーゲン、ラクトフェリンなどのタンパク質、核酸、ローヤルゼリー、キトサンなどを添加してもよい。
これらは、必要に応じて、ハードカプセル、ソフトカプセルのようなカプセル剤、錠剤、もしくは丸剤などに成形され得、または粉末状、顆粒状、飴状などの形状であり得る。そして、これらは、その形状または好みに応じて、そのまま食しても良いし、水、湯、牛乳などに溶いて飲んでも良い。
なお、本発明の食品の摂取量は、特に制限はない。例えば、松樹皮抽出物(乾燥質量)の1日あたりの摂取量を目安に、食品の摂取量を決定してもよい。具体例としては、成人1日あたり40mg〜200mgの松樹皮抽出物を摂取する場合、調製された食品中の松樹皮抽出物含有量を考慮して、食品の摂取量を決めることが挙げられる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は、下記実施例により制限されない。
(実施例1:食品の調製−1)
以下の表1に記載の成分組成に従い、食品1を調製した。
(比較例1:食品の調製−1)
以下の表1に記載の成分組成に従い、食品2を調製した。
Figure 2006014730
(実施例2:抗酸化作用の検討−1)
上記実施例1で得た食品1および上記比較例1で得た食品2の血中の抗酸化作用について、以下のようにして評価を行った。
まず、5週齢の雄性SDラット15匹を標準飼料(MF飼料:オリエンタル酵母工業株式会社)で1週間馴化した後に、16時間絶食させ、眼窩より採血を行い、得られた血清を用いてSOD測定キット(和光純薬株式会社)にて血清のSOD活性を測定した。次いで、SOD活性の平均値がほぼ均一になるように、1群5匹の3群に分けた。次いで、眼窩より採血を行い、血清を得た後、食品1または食品2を、綿実油0.5mLと共にゾンデで強制経口投与した。なお、食品1または2の投与量は、ラット体重あたりの松樹皮抽出物の量が、50mg/kg体重となるような量とした。なお、対照群として、綿実油のみ(0.5mL)を投与した群を設けた。次いで、投与後45分および90分に再度眼窩より採血を行って血清を得、各血清についてSOD測定キット(和光純薬株式会社)を用いて血中のSOD活性を測定した。測定によって得られた値から、各時間における対照群のSOD活性の値を100としたときの各食品を摂取した場合のSOD活性の相対値を算出した。結果を図1に示す。
図1の結果から、食品2に比べて、食品1(本発明の食品)は、優れた血中のSOD活性を示すことが分かる。特に、摂取90分後においては、食品2に対して、食品1は1.4倍以上のSOD活性を示した。すなわち、食品1(本発明の食品)は、優れた抗酸化作用を有することが分かった。
(実施例3:血中脂質改善作用の検討)
上記実施例1で得た食品1および上記比較例1で得た食品2の血中の血中脂質改善効果を検討するために、以下のようにして評価を行った。
まず、5週齢の雄性SDラット15匹を標準飼料(MF飼料:オリエンタル酵母工業株式会社)で1週間馴化した後に、16時間絶食させ、平均体重がほぼ均一になるように、1群5匹の3群に分けた。次いで、眼窩より採血を行って血清を得た後に、食品1または食品2を、綿実油0.5mLと共にゾンデで強制経口投与した。なお、食品1または2の投与量は、ラット体重あたりの松樹皮抽出物の量が、50mg/kg体重となるような量とした。なお、対照群として、綿実油のみ(0.5mL)を投与した群を設けた。
次いで、投与後60分、120分、および240分後に、再度、眼窩より採血した。得られた血清について、中性脂肪測定キットおよび総コレステロール測定キット(和光純薬株式会社)を用いて、血中の中性脂肪および総コレステロールを測定した。中性脂肪の結果を図2に、および総コレステロールの結果を図3に示す。なお、測定結果は、投与前の値を100として、投与後の時間ごとに、相対値で示した。
図2によれば、食品1(本発明の食品)の摂取により、食品2および対照群に比べて、血中の中性脂肪の上昇が抑制されていることが分かる。また、図3によれば、食品1(本発明の食品)の摂取により、食品2および対照群に比べて、血中のコレステロールも抑制されていることが分かる。すなわち、食品1(本発明の食品)は、優れた血中脂質改善効果を有することが分かる。
(実施例4:血流改善作用の検討)
上記実施例1で得た食品1または上記実施例2で得た食品2(各400mg)を、健常人ボランティア10名に摂取させた。次に、その摂取の1時間後に、指先の血流量を測定した。この測定を1回目の測定とする。
次に、手を指先から手首まで氷水に浸すことにより、手に15秒間の冷水負荷を与えた。そして、冷水負荷の完了直後に、指先の血流量を9回測定した。これらの測定を2回目〜10回目の測定とした。なお、この2回目〜10回目の測定において、各測定回間の時間を、約10秒とした。血流量は、レーザー血流画像化装置(PIMII;PERIMED社製)にて測定した。
上記測定の結果の平均値を、図4に示す。測定結果は、最初の測定値(1回目の測定値)を1とした場合の相対値として表示した。
図4によれば、食品1は、食品2と比較して、血流を改善(または向上)させていることが分かる。また、図4に示すグラフによれば、食品1を摂取した場合、8回目の測定において、値が1以上となり、冷水負荷前の血流量に回復している。それに対して、食品2を摂取した場合、10回目の測定においても、値が1に回復せず、冷水負荷前の血流量に回復していない。
なお、図4に示す2回目〜10回目の測定結果について、繰り返しのない二元配置による分散分析を行ったところ、有意水準0.1%で食品1と食品2との間に有意差が認められた。
(実施例5:食品の調製−2)
上記実施例1と同様にして、以下の表2に記載の配合量で食品3〜6を調製した。
(比較例2:食品の調製−2)
上記実施例1と同様にして、以下の表2に記載の配合量で食品7を調製した。
Figure 2006014730
(実施例6:嗜好性の検討)
上記実施例1で調製した食品1、ならびに上記実施例5で調製した食品3および4を用いて、嗜好性を以下のように評価した。
まず、10名の女性パネラーに、食品中の成分を開示せずに食品1、3および4を試食させた。試食後、下記の評価項目について回答させて、評価した。
食品1が好ましい;
食品3が好ましい;
食品4が好ましい;
どの食品ともいえない。
結果を表3に示す。
Figure 2006014730
表3に示すように、食品1が最も好ましいという回答が多かった。したがって、本発明の食品は、成分(A)〜(C)が多すぎたり、あるいは成分(D)〜(H)が多すぎたりすると、嗜好性がやや低下する傾向があることがわかった。したがって、本発明の食品は、各成分の割合を調整することによって、より好ましい嗜好性を示し得ることが分かった。
(実施例7:抗酸化作用の検討−2)
上記実施例5で調製した食品5および6ならびに上記比較例2で調製した食品7を用いて、各食品についての3群および対照群のラットを設け、上記実施例2と同様にして抗酸化作用を評価した。結果を図5に示す。
図5によれば、本発明の食品5および6は、食品7に比べて優れた血中の抗酸化作用を示した。したがって、本発明の食品は、各成分が所定の配合割合で配合されることによって、優れた効果を示すことが分かった。
本発明の食品は、(A)松樹皮抽出物、(B)キャベツ発酵エキス、(C)カシス抽出物、(D)コエンザイムQ10、(E)アスタキサンチン、(F)明日葉粉末、(G)緑茶抽出物、(H)ビタミンC、(I)ビタミンE、(J)乳酸菌、および(K)ニンニクエキスを含有することにより、血中の抗酸化作用、コレステロール低下作用、中性脂肪上昇抑制作用、および血流改善作用について優れた効果を発揮する。したがって、本発明の食品は、生活習慣病の予防などに有用である。
対照群に対する血中のSOD活性の値(相対値)の経時変化を示すグラフである。 各食品の摂取後の血中の中性脂肪値の経時変化を、食品摂取前の値との相対値で示したグラフである。 各食品の摂取後の血中の総コレステロール値の経時変化を、食品摂取前の値との相対値で示したグラフである。 各食品の摂取後の血流量の経時変化を、冷水負荷の完了直後の値との相対値で示したグラフである。 対照群に対する血中のSOD活性の値(相対値)の経時変化を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 以下の(A)から(K)の成分を含有する、食品:
    (A)松樹皮抽出物;
    (B)キャベツ発酵エキス;
    (C)カシス抽出物;
    (D)コエンザイムQ10;
    (E)アスタキサンチン;
    (F)明日葉粉末;
    (G)緑茶抽出物;
    (H)ビタミンC;
    (I)ビタミンE;
    (J)乳酸菌;および
    (K)ニンニクエキス。
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