JP2006093528A - 電子部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、低コストでの製造工程で製造され、かつ微調整などを不要としつつ、同時に、非常に放熱性に優れた耐圧性の良い電子部品を供給することを目的とする。
【解決手段】本発明は、素子2と、素子2に設けられた一対の端子部4と、端子部4の一部と素子2を覆う外装材5で構成された電子部品において、外装材5の表面の少なくとも一部に不連続面を形成することにより、放熱性を向上させ耐圧性の優れた電子部品1である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、素子2と、素子2に設けられた一対の端子部4と、端子部4の一部と素子2を覆う外装材5で構成された電子部品において、外装材5の表面の少なくとも一部に不連続面を形成することにより、放熱性を向上させ耐圧性の優れた電子部品1である。
【選択図】図1
Description
本発明は、モデム、電源回路、液晶用電源、DC−DCコンバーター、電力線通信機器などの電子機器などに好適に用いられる電子部品に関するものである。
モデムや電源回路などの電子機器においては、多数の電子部品が搭載される。例えば、ノイズ除去や直流成分のカットなどのためにコンデンサが用いられることも多い。
ここで、電子機器には小型化、低コスト化が求められ、これに伴い電子部品についても大幅な小型化、低コスト化が求められている。更に、自動実装による実装コストの削減、実装面積の削減のために、面実装電子部品が求められることが多い。一方、小型化と合わせて高性能化や特性ばらつきの低減、さらには耐久性の向上など相反する仕様が要求されることも多くなっている。
特に、プラズマディスプレイや大型液晶ディスプレイなどでの電源回路やノイズ除去などに用いられることも多くなっており、コンデンサの高容量化と高耐圧化が求められている。
これらを満たすために、種々の工夫を凝らした電子部品が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特に、上記の特許文献にあるように、電子部品において、高耐圧に対応するために素子を樹脂などの外装材で覆って耐圧を上げ、耐久性、耐熱性、耐湿性を向上させるなどが行われていた。
図28(a)は、従来の技術における電子部品の側断面図である。図28(b)は、従来の技術における電子部品の斜視図である。
100は電子部品、101は素子であって、コンデンサ(単板コンデンサ、積層型コンデンサなど)や抵抗、コイル、フィルター、その他の電子素子の種々のものが含まれる。102は外部電極であり、103はリード端子であり、104は外装材である。なお、素子101に接続されて外装材104から突出するリード端子103は、素子に直接される場合には端子部、素子に直接接続された端子部に、更に接続される端子をリード端子として呼んでいるが、厳密な区別をしているものではなく、同様のものである。
特開平10−22422号公報
特開2001−110691号公報
ここで、コンデンサ(単板コンデンサ、積層型コンデンサなど)は、電圧が加圧されると素子自体が発熱する問題があった。そのため、コンデンサの高耐圧化を実現するためには、素子から発生した熱を外部に逃がす必要があった。しかしながら、図28(a)、図28(b)に表されるような従来の技術における電子部品では、樹脂モールドされた外装材の表面が平坦な構造であるため、素子から発生した熱の放熱には限界があった。素子の発熱が蓄積されると、素子の破壊等につながり、電子機器の故障の原因となる。
本発明は、上記の問題を解決し、放熱性が良く、高耐圧を実現するコンデンサを提供す
ることを目的としている。
ることを目的としている。
本発明は、素子と、前記素子に設けられた一対の端子部と、前記端子部の一部と前記素子を覆う外装材を有する電子部品であって、外装材表面の少なくとも一部に不連続面を有する構成とする。
本発明は、前記外装材表面の少なくとも一部に不連続面を有することにより、外装材の表面の面積が大きくなるため、冷却フィンの効果を引き出すことができることから、従来、問題となっていた外装材表面の放熱性の向上を図り、耐圧性を向上させることができる。放熱性が向上することにより、熱の蓄積による素子破壊を防止することができ、電子機器の故障を防止することができる。
なお、外装材に封止される素子はコンデンサ(単板、積層型)、抵抗、インダクタ、フィルターなど何でも良く、特に高耐圧が求められるものにおいて好適なものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、素子と、素子に設けられた一対の端子部と、端子部の一部と、素子を覆う外装材を有する電子部品であって、外装材表面の少なくとも一部に不連続面を有する電子部品であって、外装材表面の放熱性を向上させ、耐圧性を向上させることができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、不連続面が、凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせにより形成されている請求項1記載の電子部品であって、製造工程の簡略化、低コスト化を実現でき、外装材表面の放熱性を向上させ、耐圧性を向上させることができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面が、外装材と一体形成されている請求項2記載の電子部品であって、製造工程の簡略化、低コスト化を実現でき、外装材表面の放熱性を向上させ、耐圧性を向上させることができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面が、外装材と別体で形成されている請求項2記載の電子部品であって、外装材表面の放熱性を向上させ、耐圧性の向上を実現させることができる。
本発明の請求項5に記載の発明は、凸部が、三角柱、又は四角柱、又は多角柱、又は円柱、又は楕円柱、又は半円柱、又はこれらの組み合わせである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品であって、凸部の形状を選択することにより、樹脂材料の削減を図り、
更なる外装材表面の放熱性を向上させ、耐圧性の向上を実現させることができる。
更なる外装材表面の放熱性を向上させ、耐圧性の向上を実現させることができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、凸部が、外装材表面に形成された帯状の突起物である請求項2〜4いずれか1記載の電子部品であって、凸部の形状を自由に選択できるため、低コスト化を図ることができ、外装材表面の放熱性を向上させ、耐圧性の向上を実現させることができる。
本発明の請求項7に記載の発明は、凸部が、三角錐、又は四角錐、多角、又は円錐、又は楕円錐、又は半円錐、又はこれらの組み合わせである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品であって、凸部の形状を自由に選択できるため、低コスト化を図ることができ、放熱性をさらに向上させ、耐圧性の向上を図ることができる。
本発明の請求項8に記載の発明は、凸部が、略円周形の突起部、又は略楕円形の突起部、又は略円周形の突起部が2重以上の周回を持つ周回突起部、又は略楕円形の突起部が2重以上の周回を持つ周回突起部、又は渦巻き型の突起部、又はこれらの組み合わせである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品であって、凸部の形状を自由に選択できるため、低コストで製造でき、放熱性の優れた電子部品を提供できる。
本発明の請求項9に記載の発明は、凸部が、フィン状突起である請求項2〜4いずれか1記載の電子部品であって、放熱性をさらに向上させ、耐圧性の向上を図ることができる。
本発明の請求項10に記載の発明は、凹部が、ピンホールである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品であって、小型化を図ることができ、放熱性の良い、耐圧性の優れた電子部品を実現できる。
本発明の請求項11に記載の発明は、外装材が、略方形である請求項1〜10いずれか1記載の電子部品であって、さまざまな形状の外装材に対応でき、放熱性の良い、耐圧性の優れた電子部品を実現できる。
本発明の請求項12に記載の発明は、凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせが外装材表面の実装面以外の面に形成されている請求項11記載の電子部品であって、実装面以外の面に形成されることにより、さらなる放熱性の良い、耐圧性の優れた電子部品を実現できる。
本発明の請求項13に記載の発明は、凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせが、外装材の上面のみに形成されている請求項11記載の電子部品であって、放熱性の良い、耐圧性の優れた電子部品を実現できる。
本発明の請求項14に記載の発明は、凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせが、外装材の側面のみに形成されている請求項11記載の電子部品であって、放熱性の良い、耐圧性の優れた電子部品を実現できる。
本発明の請求項15に記載の発明は、素子が、誘電体基体と、誘電体基体と一対の端子部を接続する電極を有する単板コンデンサである請求項1〜14いずれか1記載の電子部品であって、放熱性の良い、耐圧性の優れたコンデンサを実現できる。
本発明の請求項16に記載の発明は、素子が、内部電極が埋設された複数の誘電体基体が積層された積層コンデンサである請求項1〜14いずれか1記載の電子部品であって、放熱性の良い、耐圧性の優れた積層コンデンサを実現できる。
本発明の請求項17に記載の発明は、素子が、外装材内部に複数封止されている請求項1〜16いずれか1記載の電子部品であって、容易に複合素子を製造でき、実装の手間を省くことが可能となり、放熱性の良い、耐圧性の優れた電子部品を実現できる。
なお、本明細書においてはコンデンサを素子の例として説明しているが、これに限られるものではなく、抵抗、インダクタ、フィルターなど種々の素子であっても同様である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態における電子部品の側断面図、図2、図3、図4、図5、
図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、図21、図22、図23、図24、図25、は本発明の実施の形態における電子部品の斜視図、図26は本発明の実施の形態における電子部品の側断面図、図27(a)は本発明の実施の形態における電子部品の上面透視図、図27(b)は本発明の実施の形態における電子部品の側断面図である。
図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、図21、図22、図23、図24、図25、は本発明の実施の形態における電子部品の斜視図、図26は本発明の実施の形態における電子部品の側断面図、図27(a)は本発明の実施の形態における電子部品の上面透視図、図27(b)は本発明の実施の形態における電子部品の側断面図である。
図1にはコンデンサ(単板、積層型、電解など)、抵抗、インダクタ、フィルター、ICなどの種々の電子素子である素子に端子部が接続され、外装材によりモールドされた構成で、外装材表面に凸部が設けられた構造が示されている。図2〜図23は外装材表面に凸部を設けた構造が示されている。図24〜図25は外装材表面に凹部を設けた構造が示されている。図26は、内部の素子として、積層型コンデンサが表されており、積層型コンデンサに端子部が接続され、端子部に一対のリード端子が接続されて、外装材でモールドされて、外装材の表面に凸部を設けた構造が示されている。図27は、素子が複数個封止され、素子に端子部が接続されて、外装材でモールドされ、外装材の表面に凸部を設けた構造が示されている。
1は電子部品、2は素子、3は外部電極、4は端子部、5は外装材、6は不連続面、7は凹部の例として表されている。
まず、電子部品1の構造において、各図のそれぞれに表されている構造の特徴とその効果を簡略に説明する。
図1は、電子部品1の側断面図を示す。電子部品1には、素子2と素子2に接続されたリード端子4と、素子2とリード端子4の一部を外装材5でモールドした構造で、外装材表面少なくとも一箇所以上に不連続面6が形成されたものである。この構造により、外装材5の上面の表面積が大きくなり、放熱性が良くなり冷却フィンの効果を持つ。素子2へ電圧を加圧することにより素子2が発熱し、電子部品1への熱の蓄積が起こるが、放熱性が良くなることにより、この問題を解決でき、耐圧性が向上する。
図2には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が四角柱状の柱状物で外装材上面と平行に形成された構造の斜視図を示す。
図3には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が三角柱状の柱状物で外装材上面と平行に形成された構造の斜視図を示す。
図4には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が台形状の柱状物で外装材上面と平行に形成された構造の斜視図を示す。
図5には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が多角柱状の柱状物で外装材上面と平行に形成された構造の斜視図を示す。
図6には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が半円柱状の柱状物で外装材上面と平行に形成された構造の斜視図を示す。図2〜図6に示したものも、図1と同様に放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
図7には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が三角柱状の柱状物で外装材上面と垂直に形成された構造の斜視図を示す。
図8には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が四角柱状の柱状物で外装材上面と垂直に形成された構造の斜視図を示す。
図9には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が六角柱状の柱状物で外装材上面と垂直に形成された構造の斜視図を示す。
図10には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が円柱状の柱状物で外装材上面と垂直に形成された構造の斜視図を示す。
図11には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が半円柱状の柱状物で外装材上面と垂直に形成された構造の斜視図を示す。図7〜図11に示したものも、図1と同様に放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
図12には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が三角錐状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。
図13には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が四角錐状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。
図14には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が六角錐状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。
図15には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が円錐状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。図12〜図15に示したものも、図1と同様に放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
図16には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が複数の円形同心状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。
図17には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が複数の四角形同心状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。
図18には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が複数の三角形同心状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。
図19には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が渦巻状物で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。
図20には、電子部品1の外装材5の表面の不連続面6が折り返し構造で外装材上面に形成された構造の斜視図を示す。図16〜図20に示したものも、図1と同様に放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
以上、図1〜図20に、種々の不連続面形状のものを示したが、本発明はこの形状に限定されるものではなく、他の形状や、異種の形状がミックスされたものであってもよい。
図21には、外装材5の不連続部6が上面だけでなく、側面にも設けられた構成となっており、複数の面に不連続部6を形成することにより、放熱性をさらに向上させることができ、耐圧性を向上させる効果がある。
図22には、外装材5の側面に突出部を設けた構造で、外装材5の表面の不連続面を形成したもので、種々の外装材の形状に対応できるので、低コスト化に対応でき、さらに、放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
図23には、外装材5の側面が円弧状である円弧面により形成された構造で外装材5の表面の不連続面を形成したもので、種々の外装材の形状に対応できるので、低コスト化に対応でき、さらに、放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
図24、図25には、外装材5の上面に凹部7を設けることにより、外装材5の上面の表面積を広がり、放熱性が良くなり、耐圧性を向上させることができる。また、外装材5のもとの形状に凹部7を設けるため、外装材の形状が大きくなるのを阻止できる。
図26には、素子が内部電極8によって形成された積層コンデンサ9を外装材5でモールドした構成で、外装材5の表面の不連続面6を形成したもので、高容量化を図ることができ、さらに、放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
図27(a)(b)の構成により、一つの基体で、容易かつ小型に複合素子を形成することができ、さらに、放熱性が良くなり、耐圧性を向上させる効果がある。
以上が、各図面の構造の概略とそのポイントを説明したものである。
次に、各部の詳細について説明する。
1は電子部品であり、図1などに表されるように、コンデンサ、抵抗、インダクタ、フィルター、その他の電子素子が、樹脂などの外装材5でモールドされた電子部品であり、外装材5でモールドされたことにより耐久性と耐湿性、耐衝撃性が高まり、更に高耐圧にも耐えうる特徴を有した電子部品である。
次に、素子2について説明する。
2は素子であり、素子2としては上記の通り、コンデンサ、抵抗、インダクタ、フィルター、IC、その他の電子素子のいずれでも良く、コンデンサは単板コンデンサであっても、積層型コンデンサであっても、電解コンデンサなど、いずれのコンデンサであっても良い。図1では単板コンデンサが表されている。
なお、素子2は単数が外装材5に封止されてもよいものであり、複数が外装材5に封止されてもよいものである。
複数の素子2が封止されている形態は図27などに表されている。
次に外部電極3について説明する。
外部電極3は素子2の両端に一対に設けられた導電性の部材であり、端子部4などを通じて、外部の実装基板との電気的導通を、素子2に対して実現するものである。外部電極3は素子2の両端に一対で設けられるのが普通であるが、両端でなくとも、素子2の途中部分に設けられてもよいものである。あるいは、素子2の側面でなくとも、上下面に設けられてもよいものであるし、側面や上下面の前面に渡って設けられても良く、その一部のみに設けられても良く、他の面にはみ出して設けられてもよいものである。
外部電極3の材料としては、Ni、Ag、Pd、Cu、Auなどの少なくとも一つを含む金属材料が挙げられる。特に、Ni単体あるいはNi合金を用いることでコスト面において有利となる。また、これらの合金や、表面にめっき処理が施されたものであってもよいものである。勿論、合金などであっても良く、単層、多層のめっき処理、蒸着処理、ス
パッタ処理、ペースト塗布などのいずれかで実現されればよいものである。
パッタ処理、ペースト塗布などのいずれかで実現されればよいものである。
また、素子2と端子部4を接続する際に、この外部電極3を介することになるが、接続における接続部材には、溶融温度240℃以上の半田が用いられることも好ましい。このような高温の溶融温度を持つ半田が用いられることで、実装時に行われるリフローにより、外装材5内部での、素子2と端子部4との接続部分が溶融するなどの問題が生じず、信頼性の高い電子部品1を実現することができる。
次に端子部4について説明する。
端子部4は外部電極3と接続されており、素子2に一対に設けられる。通常はその両端に設けられることが多いが、両端以外に設けられてもよいものである。例えば、外部電極3が上下面に設けられた場合には、この上下面に形成された外部電極3と端子部4が接続されてもよいものである。また端子部4は、Cu、Zn、Ni、Ag、Auなどの少なくとも一つを含む材料で構成され、その表面は単層もしくは多層のめっき処理が施されていてもよい。
また、特に銅を主成分とした材料や合金で形成された場合には、実装基板と端子部4との半田の濡れ性が弱くなる問題があるため、リフローを高温下で行う必要があるが、上述の通り、素子2と端子部4との接続部分の部材を、溶融温度が240℃以上の半田を用いることで解決される。
あるいは、端子部4に42合金を用いることで、半田濡れ性を高めて、実装を容易とし、実装強度を向上させることも好適である。
また、端子部4は金属キャップを誘電体基体2に接合して構成されてもよい。更に、端子部4の最外部(最表部)は融点が200度以上の導電性材料で構成されることが好ましく、この構成によって、電子部品にリフローなどで高温がかけられたとしても、端子部4に熱的なダメージが加わることは無く、安定したリフロー特性を得ることができる。
端子部4は外部電極3と接続されて、適宜、適当な形状に加工されて外装材5の外部に突出するように形成される。
次に、外装材5について説明する。
外装材5は図1などに表されるとおり、素子2をはじめとした抵抗、インダクタなどの電子素子と、それに接続される端子部4の一部をモールドしている。
外装材5の材料としては、オプトクレゾールノボラック系、ビフェニール系、ペンタジエン系などのエポキシ樹脂が好適に用いられる。
また、外装材5の形状としては、一般的な柱状であればよく、略直方体であってもよく、略立方体であっても良く、台形状であっても良く、あるいは、その他の多角形柱であっても良いが、コストや製造容易性の面から、略直方体や略立方体、あるいは側面がやや傾斜面となる台形状が好適である。
略直方体などであれば、底面と側面が生じ、これらによって角部が(完全な直線的な角部であっても、円弧状の角部であってもよい)生じるものである。
次に積層型コンデンサ9について説明する。
積層型コンデンサ9は誘電体で構成される基体を複数のシートで積層して内部電極8を形成して、単板コンデンサなどに比べて同一の大きさでより高容量にすることができる。
誘電体基体は、誘電体で構成された基体で、例えば酸化チタンやチタン酸バリウムなどの誘電体材料が好適に用いられる。あるいはアルミナなども用いられる。このような材料を用いて適宜、必要な形状、大きさに形成されるものである。
内部電極8は、誘電体基体内部に埋設された電極であって、内部電極8の構成材料としては、Ni、Ag、Pd、Cu、Auなどの少なくとも一つを含む金属材料や合金が挙げられる。特に、Ni単体あるいはNi合金を用いることでコスト面において有利となる。また、これらの合金や、表面にめっき処理が施されたものであってもよいものである。勿論、合金などであっても良い。また、内部電極8の厚みは1〜5μmで構成される。また、隣接する内部電極8同士の間隔は15μm以上とすることが好ましい。
このとき、特に内部電極8にNiを主成分とした材料が用いられ、積層シートとなる誘電体基体を耐還元性材料が用いられる場合は、非常に低コストで積層型コンデンサ9が実現される。
内部電極8は外部電極3と電気的に接続されており、外部電極3の一方のみに接続する内部電極8と、外部電極3の他方のみに接続する内部電極8が対向しており、この対向する内部電極8間において主な容量が発生する。
次に、外部電極3に端子部4が接続される。端子部4は上記で説明したとおりである。端子部4は電極にあわせて一対で接続される。積層型コンデンサ9は、単数でなく、複数の積層型コンデンサ9が、外装材5に封止されてもよいものである。
また、積層型コンデンサ9を外装材5でモールドするときに、積層型コンデンサ9への衝撃による損傷を防止するために、外装材5に円弧状のカーブ曲線を各側面の一部、もしくは全部に設けることも好適である。
また、複数の素子2がモールドされて、小型でありながら、複合素子として、並列の信号ラインに実装されることで、実装コストや実装の手間を低減させることも好適である。図27に表される構造である。
次に不連続面6について説明する。
表面の不連続面6は、外装材5の上面に設けられる。なお、表面の不連続面6は、略三角柱、または、四角柱以上の多角柱、半円柱状の柱状物であってもよく、もちろん、これ以外の形状であってもよい。
外装材5の表面の不連続面6は、トランスファーモールド時に一体形成されるもので、外装材5と同一の樹脂材で構成できる。外装材5をトランスファーモールド等により形成する際に、金型の形状を外装材5の表面の少なくとも一部に不連続面を形成されるように加工したものを使用し、外装材5及び不連続面6を一体形成する。外装材5の不連続面6の形状は、本発明のものに限定されるものではなく、これ以外の形状、大きさのものでもよく、異種の形状の組み合わせでもよい。
また、不連続面6は、上面のいずれの位置において形成されていてもよく、大きさも、必要に応じて、適宜、変更してもよい。
また、外装材5の表面の不連続面は上面のみでなく、必要に応じて側面のみ、あるいは上面と側面、あるいは底面など複数の面に形成しても良い。
また、各図に表されるような凸部や凹部などが、適宜複数組み合わされてもよいものである。
以上が、本実施の形態における電子部品の構造の各部の説明である。
以上のように、種々の形状を有する凹部、凸部、波状面、突起部などが、外装材表面に設けられることにより、外装材表面が不連続となって、外装材表面の表面積を大きくすることができ、放熱効率を高めることができるものである。更に、凸部などの種々の形状が形成されることにより更に放熱効果を高めることができるものである。
以上のような構造を有する電子部品1により、低コストを維持したまま、放熱性が良く、高耐圧性を実現することができるものである。
本発明は、素子と、素子に設けられた一対の端子部と、端子部の一部と素子を覆う外装材を有する電子部品であって、外装材表面を不連続面とした構成により、不連続面に冷却フィンの効果を持たせ、放熱性、耐圧性を向上をさせた電子部品等へ適用できるものである。
1 電子部品
2 素子
3 外部電極
4 端子部
5 外装材
6 不連続面
7 凹部
8 内部電極
9 積層コンデンサ
100 電子部品
101 素子
102 外部電極
103 リード端子
104 外装材
2 素子
3 外部電極
4 端子部
5 外装材
6 不連続面
7 凹部
8 内部電極
9 積層コンデンサ
100 電子部品
101 素子
102 外部電極
103 リード端子
104 外装材
Claims (17)
- 素子と、
前記素子に設けられた一対の端子部と、
前記端子部の一部と、前記素子を覆う外装材を有する電子部品であって、
前記外装材表面の少なくとも一部に不連続面を有する電子部品。 - 前記不連続面が、凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせにより形成されている請求項1記載の電子部品。
- 前記凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面が、前記外装材と一体形成されている請求項2記載の電子部品。
- 前記凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面が、前記外装材と別体で形成されている請求項2記載の電子部品。
- 前記凸部が、三角柱、又は四角柱、又は多角柱、又は円柱、又は楕円柱、又は半円柱、又はこれらの組み合わせである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品。
- 前記凸部が、外装材表面に形成された帯状の突起物である請求項2〜4いずれか1記載の電子部品。
- 前記凸部が、三角錐、又は四角錐、多角、又は円錐、又は楕円錐、又は半円錐、又はこれらの組み合わせである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品。
- 前記凸部が、略円周形の突起部、又は略楕円形の突起部、又は前記略円周形の突起部が2重以上の周回を持つ周回突起部、又は前記略楕円形の突起部が2重以上の周回を持つ周回突起部、又は渦巻き型の突起部、又はこれらの組み合わせである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品。
- 前記凸部が、フィン状突起である請求項2〜4いずれか1記載の電子部品。
- 前記凹部が、ピンホールである請求項2〜4いずれか1記載の電子部品。
- 前記外装材が、略方形である請求項1〜10いずれか1記載の電子部品。
- 前記凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせが前記外装材表面の実装面以外の面に形成されている請求項11記載の電子部品。
- 前記凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせが、前記外装材の上面のみに形成されている請求項11記載の電子部品。
- 前記凹部、又は凸部、又は突起部、又は波状面、又はこれらの組み合わせが、前記外装材の側面のみに形成されている請求項11記載の電子部品。
- 前記素子が、誘電体基体と、前記誘電体基体と前記一対の端子部を接続する電極を有する単板コンデンサである請求項1〜14いずれか1記載の電子部品。
- 前記素子が、内部電極が埋設された複数の誘電体基体が積層された積層コンデンサである請求項1〜14いずれか1記載の電子部品。
- 前記素子が、前記外装材内部に複数封止されている請求項1〜16いずれか1記載の電子部品。
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