JP2006082761A - ハイブリッド変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド変速機を用いた4輪駆動化を、ハイブリッド変速機の外にモータを追加することなく実現しても、最高速近辺で曲げ共振が発生することのない構成にする。
【解決手段】ハイブリッド変速機フロント部分1aを、フロントケース11a内に第1遊星歯車組G1および第4遊星歯車組G4と、平行軸歯車組G4,13,14,15,16および第1出力軸Out1と、入力要素クラッチCinと、第1モータ/ジェネレータMG1とを内包してなるユニットとし、ハイブリッド変速機リヤ部分1bを、リヤケース11b内に第2遊星歯車組G2および第3遊星歯車組G3と、第2出力軸Out2と、第2モータ/ジェネレータMG2と、ローブレーキL/Bと、ハイクラッチH/Cとを内包してなるユニットとし、これらフロント部分1aおよびリヤ部分1bは、第1キャリアC1および第3サンギヤS3間を結合する中空中心軸19、および、この中空中心軸内にあって、第4リングギヤR4および第2リングギヤR2間を結合する入力軸12において分離可能に結合する。
【選択図】図2
【解決手段】ハイブリッド変速機フロント部分1aを、フロントケース11a内に第1遊星歯車組G1および第4遊星歯車組G4と、平行軸歯車組G4,13,14,15,16および第1出力軸Out1と、入力要素クラッチCinと、第1モータ/ジェネレータMG1とを内包してなるユニットとし、ハイブリッド変速機リヤ部分1bを、リヤケース11b内に第2遊星歯車組G2および第3遊星歯車組G3と、第2出力軸Out2と、第2モータ/ジェネレータMG2と、ローブレーキL/Bと、ハイクラッチH/Cとを内包してなるユニットとし、これらフロント部分1aおよびリヤ部分1bは、第1キャリアC1および第3サンギヤS3間を結合する中空中心軸19、および、この中空中心軸内にあって、第4リングギヤR4および第2リングギヤR2間を結合する入力軸12において分離可能に結合する。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンとモータ/ジェネレータとを搭載したハイブリッド車両に有用なハイブリッド変速機、特に、これらエンジンとモータ/ジェネレータとの間を結合する差動装置により無段変速を行わせることが可能なハイブリッド変速機を、車両の4輪駆動が可能なように構成する技術に関するものである。
ハイブリッド変速機を、車両の4輪駆動が可能となるよう構成するに際しては従来、例えば特許文献1に記載のごとく、
ハイブリッド変速機に具えられたモータの他にモータを1個追加し、これを、ハイブリッド変速機により駆動しない側の車輪に対し関連して配置する技術が提案されている。
特開平11−332019号公報
ハイブリッド変速機に具えられたモータの他にモータを1個追加し、これを、ハイブリッド変速機により駆動しない側の車輪に対し関連して配置する技術が提案されている。
しかし上記した従来の技術では、ハイブリッド変速機とは別にモータを設けて対応する車輪の動力源系に結合するため、コスト上不利になるほかに以下の問題もあった。
つまり、車体フロアにハイブリッド変速機の設置スペースとは別にモータおよびインバータの設置スペースを確保する必要があり、そのため、車体フロアを当該モータおよびインバータの設置が可能になるよう設計し直す面倒があった。
つまり、車体フロアにハイブリッド変速機の設置スペースとは別にモータおよびインバータの設置スペースを確保する必要があり、そのため、車体フロアを当該モータおよびインバータの設置が可能になるよう設計し直す面倒があった。
また、上記別に設けたモータにより駆動される車輪(後輪)の駆動パワーが当該モータのパワーにより決定され、主たる駆動輪にはない得ないため、必然的に、エンジンを結合されたハイブリッド変速機により駆動される車輪(前輪)が主たる駆動輪となり、前輪駆動車に対してしか有効でない4輪駆動化技術であると共に、前後輪駆動力配分の自由度が低いという問題も懸念される。
本発明は、上記の問題がとりもなおさずハイブリッド変速機とは別にモータを設けて、前後輪の一方をハイブリッド変速機により駆動し、他方をモータにより駆動することに起因するとの事実認識に基づき、
ハイブリッド変速機自身から2つの駆動力を、共線図上のバランスがとれた状態で、つまり、任意の変速状態が維持可能な状態で取り出し得るようなハイブリッド変速機を提案して上記の諸問題を一気に解消することを目的とする。
ハイブリッド変速機自身から2つの駆動力を、共線図上のバランスがとれた状態で、つまり、任意の変速状態が維持可能な状態で取り出し得るようなハイブリッド変速機を提案して上記の諸問題を一気に解消することを目的とする。
ところでこの場合、ハイブリッド変速機に内蔵させるモータ/ジェネレータが1個増加することとなり、その分ハイブリッド変速機の全長が長くなる。
かようにハイブリッド変速機の全長が長くなると、これを搭載する車両の前後重量配分が前輪荷重増により不適切になったり、最高速度近辺でハイブリッド変速機の曲げ共振が発生するという問題を生ずる。
本発明は、これらの問題をも併せて解消したハイブリッド変速機を提案することを目的とする。
かようにハイブリッド変速機の全長が長くなると、これを搭載する車両の前後重量配分が前輪荷重増により不適切になったり、最高速度近辺でハイブリッド変速機の曲げ共振が発生するという問題を生ずる。
本発明は、これらの問題をも併せて解消したハイブリッド変速機を提案することを目的とする。
この目的のため本発明によるハイブリッド変速機は、請求項1に記載のごとくに構成する。
つまり、2要素の回転状態を決定すると他の要素の回転状態が決まる第1および第2差動装置の1要素同士を入力要素クラッチにより相互に結合可能にすると共に、これら相互に結合可能にされた要素のうち第2差動装置の要素にエンジンを結合する。
そして、これら相互に結合可能にされた要素のうちの一方に平行軸歯車組を介して第1出力軸を、また、前記相互に結合可能にされた要素以外の要素であって第2差動装置における1要素に同軸に第2出力軸を結合する。
つまり、2要素の回転状態を決定すると他の要素の回転状態が決まる第1および第2差動装置の1要素同士を入力要素クラッチにより相互に結合可能にすると共に、これら相互に結合可能にされた要素のうち第2差動装置の要素にエンジンを結合する。
そして、これら相互に結合可能にされた要素のうちの一方に平行軸歯車組を介して第1出力軸を、また、前記相互に結合可能にされた要素以外の要素であって第2差動装置における1要素に同軸に第2出力軸を結合する。
また、前記相互に結合可能にされた要素以外の要素であって第1差動装置における2要素にそれぞれ第1および第2モータ/ジェネレータを結合する。
更に、第2モータ/ジェネレータを結合した第1差動装置の要素と、前記相互に結合可能にされた要素および第2出力軸を結合された第2差動装置の要素以外の要素であって第2差動装置における要素との間を、非連結状態と、逆転変速可能状態と、一体回転可能状態との3種の連結状態のうちの任意の状態に連結可能とし、
前記第1および第2モータ/ジェネレータをモータとして動作させたり、発電機として動作させることにより、前記連結状態と入力要素クラッチの締結・解放との組み合わせごとに任意の変速状態を維持し得るよう構成する。
更に、第2モータ/ジェネレータを結合した第1差動装置の要素と、前記相互に結合可能にされた要素および第2出力軸を結合された第2差動装置の要素以外の要素であって第2差動装置における要素との間を、非連結状態と、逆転変速可能状態と、一体回転可能状態との3種の連結状態のうちの任意の状態に連結可能とし、
前記第1および第2モータ/ジェネレータをモータとして動作させたり、発電機として動作させることにより、前記連結状態と入力要素クラッチの締結・解放との組み合わせごとに任意の変速状態を維持し得るよう構成する。
また、ハイブリッド変速機構成回転体間を相互に連結した中心軸部の周辺に該ハイブリッド変速機構成回転体を配置する必要がない軸線方向箇所において、前記平行軸歯車組および第1出力軸を含むフロント部分と、第2出力軸を含むリヤ部分との2ユニットに分割する。
かかる本発明のハイブリッド変速機によれば、第1および第2出力軸を結合した要素から2つの駆動力を取り出すことができ、従って、従来のようにハイブリッド変速機とは別にモータを設ける必要がなく、新たな車体フロアを用意しなくても一般的な車体フロアのままで4輪駆動化を実現することができる。
また、第1モータ/ジェネレータおよび第2モータ/ジェネレータをモータとして動作させたり、発電機として動作させることにより、エンジンの運転状態と相まって任意の変速状態を維持し得ることから、
第1および第2出力軸からの駆動力の配分を自由に決定することができ、従って、主たる駆動輪、従たる駆動輪の区別もなく、極めて自由度の高い4輪駆動化技術である得る。
第1および第2出力軸からの駆動力の配分を自由に決定することができ、従って、主たる駆動輪、従たる駆動輪の区別もなく、極めて自由度の高い4輪駆動化技術である得る。
更に、上記のごとく第1および第2モータ/ジェネレータをモータとして動作させたり、発電機として動作させることにより得られる任意の変速状態が、上記3種の連結状態と入力要素クラッチの締結・解放との組み合わせごとのものであることから、
当該組み合わせの選択により変速比の選択幅を大きくすることができて実用上大いに有利である。
当該組み合わせの選択により変速比の選択幅を大きくすることができて実用上大いに有利である。
そして、上記相互に結合可能にされた要素のうちの一方に平行軸歯車組を介して第1出力軸を結合し、また、上記相互に結合可能にされた要素以外の要素であって第2差動装置における1要素に同軸に第2出力軸を結合したから、
第2出力軸に係わる変速機出力は変速機の後方から変速機主軸線方向に取り出して、例えば左右後輪に向かわせるが、第1出力軸に係わる変速機出力は、ハイブリッド変速機の上下、左右、いずれかから横方向に取り出して、変速機主軸線に対し平行に延在する第1出力軸により、例えば左右前輪に向かわせることができ、このような変速機出力の取り出し態様が要求される車両において有利に適用可能である。
第2出力軸に係わる変速機出力は変速機の後方から変速機主軸線方向に取り出して、例えば左右後輪に向かわせるが、第1出力軸に係わる変速機出力は、ハイブリッド変速機の上下、左右、いずれかから横方向に取り出して、変速機主軸線に対し平行に延在する第1出力軸により、例えば左右前輪に向かわせることができ、このような変速機出力の取り出し態様が要求される車両において有利に適用可能である。
また、ハイブリッド変速機構成回転体間を相互に連結した中心軸部の周辺に該ハイブリッド変速機構成回転体を配置する必要がない軸線方向箇所において、前記平行軸歯車組および第1出力軸を含むフロント部分と、第2出力軸を含むリヤ部分との2ユニットにハイブリッド変速機を分割したから、
上記の作用効果を得るためハイブリッド変速機に内蔵させるモータ/ジェネレータが1個増加することとなっても、ハイブリッド変速機を搭載する車両の前後重量配分が不適切になったり、最高速度近辺でハイブリッド変速機の曲げ共振が発生するという問題を回避、若しくは、少なくとも緩和することができる。
上記の作用効果を得るためハイブリッド変速機に内蔵させるモータ/ジェネレータが1個増加することとなっても、ハイブリッド変速機を搭載する車両の前後重量配分が不適切になったり、最高速度近辺でハイブリッド変速機の曲げ共振が発生するという問題を回避、若しくは、少なくとも緩和することができる。
以下本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例になるハイブリッド変速機1の制御システムを例示し、ハイブリッド変速機1をフロント部分1aおよびリヤ部分1bにより構成し、本実施例においてはハイブリッド変速機1を後輪駆動車(FR車)用のトランスミッションとして用いるのに有用な、図2に示す以下のごときものとする。
図1は、本発明の一実施例になるハイブリッド変速機1の制御システムを例示し、ハイブリッド変速機1をフロント部分1aおよびリヤ部分1bにより構成し、本実施例においてはハイブリッド変速機1を後輪駆動車(FR車)用のトランスミッションとして用いるのに有用な、図2に示す以下のごときものとする。
図2において11aは、ハイブリッド変速機フロント部分1a用のフロントケース、11bは、ハイブリッド変速機リヤ部分1b用のリヤケースをそれぞれ示す。
フロントケース11a内には、エンジンENGに近い前側より順次、軸線方向(図の左右方向)に同軸に配して第4遊星歯車組G4および第1遊星歯車組G1を設け、リヤケース11b内には、エンジンENGに近い前側より順次、軸線方向(図の左右方向)に同軸に配して第3遊星歯車組G3および第2遊星歯車組G2を設ける。
フロントケース11a内には、エンジンENGに近い前側より順次、軸線方向(図の左右方向)に同軸に配して第4遊星歯車組G4および第1遊星歯車組G1を設け、リヤケース11b内には、エンジンENGに近い前側より順次、軸線方向(図の左右方向)に同軸に配して第3遊星歯車組G3および第2遊星歯車組G2を設ける。
第1遊星歯車組G1、第2遊星歯車組G2、第3遊星歯車組G3、および第4遊星歯車組G4はそれぞれ、第1〜第4サンギヤS1〜S4と、第1〜第4リングギヤR1〜R4と、対応するサンギヤおよびリングギヤ間に噛合して介在させたピニオンP1〜P4を回転自在に支持する第1〜第4キャリアC1〜C4との回転要素よりなる単純遊星歯車組とする。
従って、第1遊星歯車組G1、第2遊星歯車組G2、第3遊星歯車組G3、および第4遊星歯車組G4はそれぞれ、2個の要素の回転状態を決定すると他の要素の回転状態が決まる2自由度の第1差動装置G1、第2差動装置G2、第3差動装置G3、および第4差動装置G4を構成する。
従って、第1遊星歯車組G1、第2遊星歯車組G2、第3遊星歯車組G3、および第4遊星歯車組G4はそれぞれ、2個の要素の回転状態を決定すると他の要素の回転状態が決まる2自由度の第1差動装置G1、第2差動装置G2、第3差動装置G3、および第4差動装置G4を構成する。
エンジンENGの回転を入力される入力軸(中心軸)12(図3の共線図では入力Inとして示す)をフロントケース1aに貫通して設け、この入力軸12をエンジンENGから遠ざかる後方へ延在させてリヤケース1b内へ進入させる。
そしてこの入力軸12を、フロントケース1aおよびリヤケース1b間に延在する箇所において、フロント入力軸部分12aおよびリヤ入力軸部分12bに分割するが、これらフロント入力軸部分12aおよびリヤ入力軸部分12bを相互にジョイント12cにより結合する。
そしてこの入力軸12を、フロントケース1aおよびリヤケース1b間に延在する箇所において、フロント入力軸部分12aおよびリヤ入力軸部分12bに分割するが、これらフロント入力軸部分12aおよびリヤ入力軸部分12bを相互にジョイント12cにより結合する。
第1遊星歯車組G1のサンギヤS1および第2遊星歯車組G2のリングギヤR2間を、入力軸12を介して入力要素クラッチCinにより相互に適宜結合可能にする。
これらサンギヤS1およびリングギヤR2のうち、第2遊星歯車組G2を構成するリングギヤR2に、エンジンENGの回転を入力される入力軸13を結合するよう上記の入力要素クラッチCinを配置する。
これらサンギヤS1およびリングギヤR2のうち、第2遊星歯車組G2を構成するリングギヤR2に、エンジンENGの回転を入力される入力軸13を結合するよう上記の入力要素クラッチCinを配置する。
そして、第2遊星歯車組G2のリングギヤR2に第4遊星歯車組G4を介して第1出力軸Out1を結合するために、リングギヤR2を第4遊星歯車組G4のリングギヤR4に入力軸12経由で結合し、同じく第4遊星歯車組G4を構成するキャリアC4に出力歯車13を設けると共に、カウンターシャフト14上の歯車15を噛合させ、この歯車15に第1出力軸Out1の歯車16を噛合させる。
かくして、第1出力軸Out1に係わる変速機出力はフロントケース11aの横方向から取り出され、変速機主軸線に対し平行に延在するようフロントケース11aに並置した第1出力軸Out1より出力することができる。
ここで、第4遊星歯車組G4および歯車15,16並びにカウンターシャフト14は、本発明における平行軸歯車組を構成し、これをフロントケース11a内に内蔵させる。
なお、第4遊星歯車組G4を介して第1出力軸Out1を結合する相手方は、図示例のようなリングギヤR2に限らず、これに入力要素クラッチCinを介して結合可能にしたサンギヤS1でもよい。
また、第2遊星歯車組G2のキャリアC2に第2出力軸Out2を結合し、この第2出力軸Out2を、入力軸12に同軸に配置してリヤケース11bの後端から突出させる。
かくして、第1出力軸Out1に係わる変速機出力はフロントケース11aの横方向から取り出され、変速機主軸線に対し平行に延在するようフロントケース11aに並置した第1出力軸Out1より出力することができる。
ここで、第4遊星歯車組G4および歯車15,16並びにカウンターシャフト14は、本発明における平行軸歯車組を構成し、これをフロントケース11a内に内蔵させる。
なお、第4遊星歯車組G4を介して第1出力軸Out1を結合する相手方は、図示例のようなリングギヤR2に限らず、これに入力要素クラッチCinを介して結合可能にしたサンギヤS1でもよい。
また、第2遊星歯車組G2のキャリアC2に第2出力軸Out2を結合し、この第2出力軸Out2を、入力軸12に同軸に配置してリヤケース11bの後端から突出させる。
リヤケース11bに近いフロントケース11aの後端部内に、環状ステータ17sと、その内部に配置したロータ17rとよりなる第1モータ/ジェネレータMG1を配置する。
かかる第1モータ/ジェネレータMG1(ロータ17r)を第1遊星歯車組G1のリングギヤR1に結合し、第1遊星歯車組G1のキャリアC1に、第4遊星歯車組G4のサンギヤSを結合する。
かかる第1モータ/ジェネレータMG1(ロータ17r)を第1遊星歯車組G1のリングギヤR1に結合し、第1遊星歯車組G1のキャリアC1に、第4遊星歯車組G4のサンギヤSを結合する。
フロントケース11aに近いリヤケース11bの前端部内に、環状ステータ18sと、その内部に配置したロータ18rとよりなる第2モータ/ジェネレータMG2を配置する。
かかる第2モータ/ジェネレータMG2(ロータ18r)は、入力軸12を包套してフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在する中空中心軸19を介し第1遊星歯車組G1のキャリアC1に接合する。
ここで中空中心軸19は、フロントケース1aおよびリヤケース1b間に延在する箇所において、フロント中空軸部分19aおよびリヤ中空軸部分19bに分割するが、これらフロント中空軸部分19aおよびリヤ中空軸部分19bを相互にジョイント19cにより結合する。
かかる第2モータ/ジェネレータMG2(ロータ18r)は、入力軸12を包套してフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在する中空中心軸19を介し第1遊星歯車組G1のキャリアC1に接合する。
ここで中空中心軸19は、フロントケース1aおよびリヤケース1b間に延在する箇所において、フロント中空軸部分19aおよびリヤ中空軸部分19bに分割するが、これらフロント中空軸部分19aおよびリヤ中空軸部分19bを相互にジョイント19cにより結合する。
第3遊星歯車組G3は、第1遊星歯車組G1におけるキャリアC1と、第2遊星歯車組G2におけるサンギヤS2との間を、非連結状態と、逆転変速可能状態と、一体回転可能状態との3種の連結状態のうちの任意の状態に連結可能にするためのもので、これがため、キャリアC1と共に回転する中空中心軸19を第3遊星歯車組G3のサンギヤS3の結合すると共に、第2遊星歯車組G2のサンギヤS2を第3遊星歯車組G3のリングギヤR3に結合し、第3遊星歯車組G3のキャリアC3を固定して上記の逆転変速可能状態を実現可能にするローブレーキL/Bを設けると共に、第3遊星歯車組G3のキャリアC3およびサンギヤS3間を直結して上記の一体回転可能状態を実現可能にするハイクラッチH/Cを設ける。
なお上記の非連結状態は、ローブレーキL/BおよびハイクラッチH/Cを共に解放させることで実現可能である。
なお上記の非連結状態は、ローブレーキL/BおよびハイクラッチH/Cを共に解放させることで実現可能である。
本実施例のハイブリッド変速機1は、図1に示すようにフロント部分1aをエンジンENGの後方に同軸に配して車両のエンジンルーム内へ縦置きに搭載し、リヤ部分1bを車両の後部に配置して搭載し、これらフロント部分1aおよびリヤ部分1b間に延在するフロント入力軸部分12aおよびリヤ入力軸部分12bを図2のごとくジョイント12cで相互に連結すると共に、フロント部分1aおよびリヤ部分1b間に延在するフロント中空軸部分19aおよびリヤ中空軸部分19bを図1および図2のごとくジョイント19cで相互に連結する。
する。
そして、フロント部分1aの第1出力軸Out1(図2参照)は図1に示すように傘歯車組31およびディファレンシャルギヤ装置32を介して左右前輪33L,33Rに駆動結合し、リヤ部分1bの第2出力軸Out2は図1のごとくディファレンシャルギヤ装置35を介して左右後輪36L,36Rに駆動結合する。
する。
そして、フロント部分1aの第1出力軸Out1(図2参照)は図1に示すように傘歯車組31およびディファレンシャルギヤ装置32を介して左右前輪33L,33Rに駆動結合し、リヤ部分1bの第2出力軸Out2は図1のごとくディファレンシャルギヤ装置35を介して左右後輪36L,36Rに駆動結合する。
エンジンENGおよびハイブリッド変速機1の制御システムは、図1に示すような以下のごときものとする。
21は、エンジンENGおよびハイブリッド変速機1(モータ/ジェネレータMG1,MG2)の統合制御を司るハイブリッドコントローラで、このハイブリッドコントローラ21は後述するエンジンENGのトルクTeに関する指令をエンジンコントローラ22に供給し、エンジンコントローラ22はエンジンENGを当該指令値Teが達成されるよう運転させる。
21は、エンジンENGおよびハイブリッド変速機1(モータ/ジェネレータMG1,MG2)の統合制御を司るハイブリッドコントローラで、このハイブリッドコントローラ21は後述するエンジンENGのトルクTeに関する指令をエンジンコントローラ22に供給し、エンジンコントローラ22はエンジンENGを当該指令値Teが達成されるよう運転させる。
ハイブリッドコントローラ21は更に、後述するモータ/ジェネレータMG1,MG2のトルクTm1,Tm2に関する指令をモータコントローラ23に供給し、モータコントローラ23はインバータ24およびバッテリ25によりモータ/ジェネレータMG1,MG2をそれぞれ、上記したトルク指令値Tm1,Tm2が達成されるよう制御する。
更にハイブリッドコントローラ21は、ハイブリッド変速機1内におけるクラッチCin,H/CおよびブレーキL/Bを締結、解放制御するための信号Scbをハイブリッド変速機1に供給し、ハイブリッド変速機1は油圧源28からの油圧を用いて、この信号Scbを基に対応するクラッチCin,H/CおよびブレーキL/Bを締結、解放制御する。
更にハイブリッドコントローラ21は、ハイブリッド変速機1内におけるクラッチCin,H/CおよびブレーキL/Bを締結、解放制御するための信号Scbをハイブリッド変速機1に供給し、ハイブリッド変速機1は油圧源28からの油圧を用いて、この信号Scbを基に対応するクラッチCin,H/CおよびブレーキL/Bを締結、解放制御する。
上記の各種制御のためハイブリッドコントローラ21には、アクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)APOを検出するアクセル開度センサ26からの信号と、車速VSP(出力回転数Noに比例)を検出する車速センサ27からの信号とを入力する。
図2の構成になるハイブリッド変速機1は、共線図により表すと図3のごとくになり、
第1遊星歯車組G1における要素の回転速度順は、リングギヤR1、サンギヤS1、キャリアC1であり、
第2遊星歯車組G2における要素の回転速度順はリングギヤR2、キャリアC2、サンギヤS2であり、
第3遊星歯車組G3における要素の回転速度順は、サンギヤS3、キャリアC3、リングギヤR3であり、
第4遊星歯車組G4における要素の回転速度順は、リングギヤR4、キャリアC4、サンギヤS4である。
第1遊星歯車組G1における要素の回転速度順は、リングギヤR1、サンギヤS1、キャリアC1であり、
第2遊星歯車組G2における要素の回転速度順はリングギヤR2、キャリアC2、サンギヤS2であり、
第3遊星歯車組G3における要素の回転速度順は、サンギヤS3、キャリアC3、リングギヤR3であり、
第4遊星歯車組G4における要素の回転速度順は、リングギヤR4、キャリアC4、サンギヤS4である。
第1サンギヤS1と第2リングギヤR2とを相互に、入力要素クラッチCinの締結により適宜結合可能とし、後者の第2リングギヤR2にエンジンENG(図1および図2参照)からの入力Inを結合すると共に第4リングギヤR4を結合する。
第4キャリアC4に第1出力軸Out1を、図2につき前述したようにして結合し、第2キャリアC2に第2出力軸Out2を、図2につき前述したようにして結合する。
第4キャリアC4に第1出力軸Out1を、図2につき前述したようにして結合し、第2キャリアC2に第2出力軸Out2を、図2につき前述したようにして結合する。
第1リングギヤR1に第1モータ/ジェネレータMG1(ロータ17r)を結合し、第1キャリアC1に第4サンギヤS4を結合すると共に第2モータ/ジェネレータMG2(ロータ18r)を結合する。
そして、第1キャリアC1および第2サンギヤS2間の連結状態を、第3遊星歯車組G3により、非連結状態にしたり、または、逆転変速可能状態(回転数が相互に接近するよう、若しくは、逆に離反するよう変速可能な状態)にしたり、一体回転可能状態にするため、
これら第1キャリアC1および第2サンギヤS2にそれぞれ第3リングギヤR3および第3リングギヤR3を結合すると共に、第3キャリアC3をローブレーキL/Bにより固定可能にしたり、第3キャリアC3および第3サンギヤS3間をハイクラッチH/Cにより直結可能にする。
上記非連結状態は、ローブレーキL/BおよびハイクラッチH/Cの解放により実現可能で、また、逆転変速可能状態は、ローブレーキL/Bの締結およびハイクラッチH/Cの解放により実現可能で、一体回転可能状態は、ローブレーキL/Bの解放およびハイクラッチH/Cの締結により実現可能である。
そして、第1キャリアC1および第2サンギヤS2間の連結状態を、第3遊星歯車組G3により、非連結状態にしたり、または、逆転変速可能状態(回転数が相互に接近するよう、若しくは、逆に離反するよう変速可能な状態)にしたり、一体回転可能状態にするため、
これら第1キャリアC1および第2サンギヤS2にそれぞれ第3リングギヤR3および第3リングギヤR3を結合すると共に、第3キャリアC3をローブレーキL/Bにより固定可能にしたり、第3キャリアC3および第3サンギヤS3間をハイクラッチH/Cにより直結可能にする。
上記非連結状態は、ローブレーキL/BおよびハイクラッチH/Cの解放により実現可能で、また、逆転変速可能状態は、ローブレーキL/Bの締結およびハイクラッチH/Cの解放により実現可能で、一体回転可能状態は、ローブレーキL/Bの解放およびハイクラッチH/Cの締結により実現可能である。
なお図3の横軸は、遊星歯車組G1,G2,G4のギヤ比により決まる回転要素間の距離比、つまりサンギヤS1(リングギヤR2、リングギヤR4)およびキャリアC2(キャリアC4)間の距離を1とした時のサンギヤS1(リングギヤR2、リングギヤR4)およびリングギヤR1間の距離の比をαで、また、キャリアC2(キャリアC4)およびキャリアC1(サンギヤS2、サンギヤS4)間の距離の比をβで示し、
遊星歯車組G3のギヤ比により決まる回転要素間の距離比、つまりサンギヤS3およびキャリアC3間の距離を1とした時のキャリアC3およびリングギヤR3間の距離の比をδで示す。
図3の縦軸は、0を基準として上方が前進回転(正回転)数、また、下方が後進回転(逆回転)数を示し、Nm1,Nm2が第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数、Neがエンジン回転数、Noが第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数である。
図3の縦軸には更に、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2のトルクTm1,Tm2と、エンジントルクTeと、第1および第2出力軸Out1,Out2のトルクTo1,To2とを、それぞれベクトルとして併記した。
遊星歯車組G3のギヤ比により決まる回転要素間の距離比、つまりサンギヤS3およびキャリアC3間の距離を1とした時のキャリアC3およびリングギヤR3間の距離の比をδで示す。
図3の縦軸は、0を基準として上方が前進回転(正回転)数、また、下方が後進回転(逆回転)数を示し、Nm1,Nm2が第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数、Neがエンジン回転数、Noが第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数である。
図3の縦軸には更に、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2のトルクTm1,Tm2と、エンジントルクTeと、第1および第2出力軸Out1,Out2のトルクTo1,To2とを、それぞれベクトルとして併記した。
上記した図3の共線図により表されるハイブリッド変速機においては、第1遊星歯車組G1が図3におけるレバーG1により表され、第2遊星歯車組G2が図3におけるレバーG2により表され、第3遊星歯車組G3が図3におけるレバーG3により表され、第4遊星歯車組G4が図3におけるレバーG4により表される。
ここで、ハイクラッチH/CおよびローブレーキL/Bを共に解放することにより第1キャリアC1および第2サンギヤS2間を非連結状態にし、且つ、入力要素クラッチCinの締結により第1サンギヤS1および第2リングギヤR2へエンジン回転Neが共に等しく入力される場合、図3の一点鎖線で囲まれた四角内における要素は、図3の縦方向に整列して対応する要素同士が一体的に回転し、構成としては第3遊星歯車組G3が存在しない場合と同様なものとなる。
そして車輪が同じ周速をもって路面上を転動しているため、第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数も同じ値Noであることから、図3の共線図は、レバーG1,G2,G4が図4に例示するように一直線上に相互に重なり、図3のレバーG3が存在しなくなった共線図に等価なものとなる。
そして車輪が同じ周速をもって路面上を転動しているため、第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数も同じ値Noであることから、図3の共線図は、レバーG1,G2,G4が図4に例示するように一直線上に相互に重なり、図3のレバーG3が存在しなくなった共線図に等価なものとなる。
図4に示す変速状態(変速比)では、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に走行抵抗であるが故に負荷(マイナス)トルクである。
図4の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、リングギヤR1に結合した第1モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1は、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、一方で、サンギヤS1に結合した第2モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2は、逆に回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要がある。
図4の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、リングギヤR1に結合した第1モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1は、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、一方で、サンギヤS1に結合した第2モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2は、逆に回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要がある。
この時第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2は、発電動作とモータ動作とを行うことから、バッテリ25(図1参照)の電力が0であっても、発電側モータ/ジェネレータMG1からの電力でモータ側モータ/ジェネレータMG2をモータ動作させて、図4のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(変速比)を維持することができる。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図4のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図4のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
図5のレバーG1およびG2(G4)により示す変速状態(変速比)は、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が負値となって出力軸回転数Noを図4の場合よりも低くするロー側変速状態を示す。
図5の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図4の場合と同じく、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があるが、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図4の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要がある。
この時は、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2が共に発電動作を行うことによって、バッテリ25(図1参照)への充電を行いつつ、図5のレバーG1およびG2(G4)で表されるロー側変速状態(ロー側変速比)を維持することができる。
図5の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図4の場合と同じく、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があるが、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図4の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要がある。
この時は、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2が共に発電動作を行うことによって、バッテリ25(図1参照)への充電を行いつつ、図5のレバーG1およびG2(G4)で表されるロー側変速状態(ロー側変速比)を維持することができる。
図6のレバーG1およびG2(G4)により示す変速状態(変速比)は、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が負値となって図4の場合よりもハイ側変速状態を示す。
図6の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第2モータ/ジェネレータトルクTm2は図4の場合と同じく、回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要があるが、第1モータ/ジェネレータトルクTm1は、図4の場合と逆に、回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要がある。
この時は、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2が共に、バッテリ25(図1参照)からの電力を消費しつつモータ動作を行うことによって、図6のレバーG1およびG2(G4)で表される、図4の場合よりもハイ側変速状態を維持することができる。
図6の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第2モータ/ジェネレータトルクTm2は図4の場合と同じく、回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要があるが、第1モータ/ジェネレータトルクTm1は、図4の場合と逆に、回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要がある。
この時は、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2が共に、バッテリ25(図1参照)からの電力を消費しつつモータ動作を行うことによって、図6のレバーG1およびG2(G4)で表される、図4の場合よりもハイ側変速状態を維持することができる。
図7は、上記した変速作用時において、変速比i(Ne/No)に対する第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2の変化傾向を、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPと共に示し、この通過パワーPは、モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が0で、且つ、モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1が0である時の変速比iM において、また、モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2が0で、且つ、モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が0である時の変速比iH においてそれぞれ0になる。
従って、図4の変速状態は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPが0になる変速比iM およびiH 間の変速比領域での変速状態に相当し、この変速比領域では、発電側モータ/ジェネレータMG1が発電した電力でモータ側モータ/ジェネレータMG2をモータ動作させて、バッテリ電力25(図1参照)の電力に頼ることなく変速状態(変速比)を維持することができる。
また図5の変速状態は、図7の変速比iM よりもロー側の変速比領域での変速状態に相当し、この変速比領域では、両モータ/ジェネレータMG1,MG2を共に発電機として動作させることにより、バッテリ電力25(図1参照)への充電を行いながら変速状態(変速比)を維持することとなる。
しかしこの変速比領域では、第2モータ/ジェネレータトルクTm2または第1モータ/ジェネレータ回転数Nm1が大きくなることから、モータ/ジェネレータMG1,MG2の大型化を避けられない。
しかしこの変速比領域では、第2モータ/ジェネレータトルクTm2または第1モータ/ジェネレータ回転数Nm1が大きくなることから、モータ/ジェネレータMG1,MG2の大型化を避けられない。
更に図6の変速状態は、図7の変速比iH よりもハイ側の変速比領域での変速状態に相当し、この変速比領域では、両モータ/ジェネレータMG1,MG2を共にモータとして動作させることにより、バッテリ電力25(図1参照)からの電力を消費しながら変速状態(変速比)を維持することとなる。
しかしこの変速比領域では、第1モータ/ジェネレータトルクTm1または第2モータ/ジェネレータ回転数Nm2が大きくなることから、この場合もモータ/ジェネレータMG1,MG2の大型化を避けられない。
しかしこの変速比領域では、第1モータ/ジェネレータトルクTm1または第2モータ/ジェネレータ回転数Nm2が大きくなることから、この場合もモータ/ジェネレータMG1,MG2の大型化を避けられない。
ところで、変速比iM およびiH 間の変速比領域においては、バッテリ電力25(図1参照)の電力に頼ることなく変速状態(変速比)を維持し得てバッテリ25の小型化が可能であることの他に、図7から明らかなごとくモータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2が共に小さくてモータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化も可能であることから、上記したハイブリッド変速機1の動作状態では変速比iM およびiH 間におけるハイ側変速比領域を実用変速範囲として用いることとし、これによりバッテリ25の小型化およびモータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化を実現する。
図4〜図6の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)に関する回転のバランス式およびトルクのバランス式を示すと、以下の(1)式〜(13)式のごときものなる。
Ne+α(Ne-No)=Nm1・・・(1)
No+β(No-Ne)=Nm2・・・(2)
Te・i=To・・・(3)
i=Ne/No・・・(4)
To=To1+To2・・・(5)
Te=Te1+Te2・・・(6)
Tm1+Te1+To1=0・・・(7)
Tm2+Te2+To2=0・・・(8)
Nm2・Tm2+Nm1・Tm1=0・・・(9)
α・Tm1=To1・・・(10)
Te2=α・Tm2・・・(11)
Tm2=-(Nm1・Te・i)/{Nm1(1+β)+α・Nm2}・・・(12)
Tm1=-(Nm2・Te)/{Nm2(1+α)+β・Nm1}・・・(13)
Ne+α(Ne-No)=Nm1・・・(1)
No+β(No-Ne)=Nm2・・・(2)
Te・i=To・・・(3)
i=Ne/No・・・(4)
To=To1+To2・・・(5)
Te=Te1+Te2・・・(6)
Tm1+Te1+To1=0・・・(7)
Tm2+Te2+To2=0・・・(8)
Nm2・Tm2+Nm1・Tm1=0・・・(9)
α・Tm1=To1・・・(10)
Te2=α・Tm2・・・(11)
Tm2=-(Nm1・Te・i)/{Nm1(1+β)+α・Nm2}・・・(12)
Tm1=-(Nm2・Te)/{Nm2(1+α)+β・Nm1}・・・(13)
(1)式〜(11)式を解いて得られる(12)式および(13)式からモータ/ジェネレータトルクTm2,Tm1を求めることができ、これらモータ/ジェネレータトルクTm2,Tm1をエンジントルクTeと共にそれぞれ、対応するモータコントローラ23およびエンジンコントローラ22に指令することで所定の変速制御を実現することができる。
同様に(1)式〜(11)式を、第1および第2出力軸Out1,Out2の駆動トルク(前後輪駆動トルク)To1,To2について解くと、これら前後輪駆動トルクTo1,To2は図8に示すごとくに求めることができ、変速比iM およびiH 間の変速比領域において、比較的大きな駆動力を要求されるロー側では後輪駆動、若しくは4輪駆動となし、比較的小さな駆動力でよいハイ側では前輪駆動となすことができ、車両の車輪駆動方式として変速比ごとに優れた前後輪駆動トルク配分を実現することができる。
同様に(1)式〜(11)式を、第1および第2出力軸Out1,Out2の駆動トルク(前後輪駆動トルク)To1,To2について解くと、これら前後輪駆動トルクTo1,To2は図8に示すごとくに求めることができ、変速比iM およびiH 間の変速比領域において、比較的大きな駆動力を要求されるロー側では後輪駆動、若しくは4輪駆動となし、比較的小さな駆動力でよいハイ側では前輪駆動となすことができ、車両の車輪駆動方式として変速比ごとに優れた前後輪駆動トルク配分を実現することができる。
本実施例の、図3の共線図により表されるハイブリッド変速機において、ハイクラッチH/Cを解放すると共にローブレーキL/Bを締結することにより第3遊星歯車組G3がキャリアC1およびサンギヤS2間を前記した逆転変速可能状態にし、且つ、入力要素クラッチCinの解放によりサンギヤS1にエンジン回転Neが入力されず、このエンジン回転がリングギヤR2のみに入力されるようにした場合、
これらサンギヤS1およびリングギヤR2の回転数を異ならせることが可能になると共に、第3遊星歯車組G3がキャリアC1およびサンギヤS2間の連結状態を逆転変速可能状態にするため、そして、第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数が同じ値Noであることから、図3の共線図は、図9に示すような共線図で表されるものとなる。
なおこの場合、実際は図10に例示するごとくレバーG4がレバーG1上に乗ってこれら1本と見なし得るレバーとレバーG2とが相互に交差した共線図として表されるが、図9では個々のレバーが見えやすくなるよう便宜上レバーG4をレバーG1から平行にオフセットさせて示した。
これらサンギヤS1およびリングギヤR2の回転数を異ならせることが可能になると共に、第3遊星歯車組G3がキャリアC1およびサンギヤS2間の連結状態を逆転変速可能状態にするため、そして、第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数が同じ値Noであることから、図3の共線図は、図9に示すような共線図で表されるものとなる。
なおこの場合、実際は図10に例示するごとくレバーG4がレバーG1上に乗ってこれら1本と見なし得るレバーとレバーG2とが相互に交差した共線図として表されるが、図9では個々のレバーが見えやすくなるよう便宜上レバーG4をレバーG1から平行にオフセットさせて示した。
図10に示す変速状態(変速比)では、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に走行抵抗であるが故に負荷(マイナス)トルクである。
図10の共線図におけるレバーG1(G4)およびG2が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、リングギヤR1に結合した第1モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1は、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、サンギヤS1に結合した第2モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2は、逆に回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要がある。
図10の共線図におけるレバーG1(G4)およびG2が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、リングギヤR1に結合した第1モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1は、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、サンギヤS1に結合した第2モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2は、逆に回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要がある。
この時第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2は、発電動作とモータ動作とを行うことから、バッテリ電力25(図1参照)が0であっても、発電側モータ/ジェネレータMG1からの電力でモータ側モータ/ジェネレータMG2をモータ動作させて、図10のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(最ロー側変速比)を維持することができる。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図10のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図10のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
図11のレバーG1(G4)およびG2により示す変速状態(変速比)は、これらレバーG1(G4)およびG2の交差状態をレバーG3により、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が図10の負値から正値に切り替わるよう変化させた場合の変速状態(変速比)を示す。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が正値であることから、エンジン回転数Neを図10の場合よりも低くするハイ側変速状態となる。
図11の共線図におけるレバーG1(G4)およびG2が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図10の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図10の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要がある。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が正値であることから、エンジン回転数Neを図10の場合よりも低くするハイ側変速状態となる。
図11の共線図におけるレバーG1(G4)およびG2が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図10の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図10の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要がある。
この時第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2は、モータ動作と発電動作とを行うことから、バッテリ電力25(図1参照)が0であっても、発電側モータ/ジェネレータMG2からの電力でモータ側モータ/ジェネレータMG1をモータ動作させて、図11のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(ハイ側変速比)を維持することができる。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図11のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図11のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
図12のレバーG1(G4)およびG2により示す変速状態(変速比)は、これらレバーG1(G4)およびG2の交差状態をレバーG3により、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が図11の正値から負値に切り替わるよう変化させた場合の変速状態(変速比)を示す。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が負値であることから、エンジン回転数Neを図11の場合よりも更に低くする更にハイ側の変速状態となる。
図12の共線図におけるレバーG1(G4)およびG2が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図11の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図11の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要がある。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が負値であることから、エンジン回転数Neを図11の場合よりも更に低くする更にハイ側の変速状態となる。
図12の共線図におけるレバーG1(G4)およびG2が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図11の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図11の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要がある。
この時第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2は、発電動作とモータ動作とを行うことから、バッテリ電力25(図1参照)が0であっても、発電側モータ/ジェネレータMG1からの電力でモータ側モータ/ジェネレータMG2をモータ動作させて、図12のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(更にハイ側の変速比)を維持することができる。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図12のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図12のレバーG1(G4)およびG2で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
図13は、本実施例の構成とした場合において、変速比i(Ne/No)に対する第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2の変化傾向を、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPと共に示し、この通過パワーPは、モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が0で、且つ、モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1が0である時の変速比iM において、また、モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2が0で、且つ、モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が0である時の変速比iL においてそれぞれ0になる。
従って、図10の変速状態は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPが0になるロー側変速比iL よりもロー側変速比領域での変速状態に相当し、また図11の変速状態は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPが0になるロー側変速比iL およびハイ側変速比iM 間の中間変速比領域での変速状態に相当し、更に図12の変速状態は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPが0になるハイ側変速比iM よりもハイ側変速比領域での変速状態に相当する。
ところで本実施例においては、図10〜図12の何れの変速状態でも(全ての変速比領域で)、発電側モータ/ジェネレータMG1またはMG2が発電した電力でモータ側モータ/ジェネレータMG2またはMG1をモータ動作させて、バッテリ電力25(図1参照)の電力に頼ることなく変速状態(変速比)を維持し得てバッテリ25の小型化が可能である。
ところで本実施例においては、図10〜図12の何れの変速状態でも(全ての変速比領域で)、発電側モータ/ジェネレータMG1またはMG2が発電した電力でモータ側モータ/ジェネレータMG2またはMG1をモータ動作させて、バッテリ電力25(図1参照)の電力に頼ることなく変速状態(変速比)を維持し得てバッテリ25の小型化が可能である。
とりわけ変速比iL およびiM 間の変速比領域においては、上記の通りバッテリ25の小型化が可能であることの他に、図13から明らかなごとくモータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2が共に小さくてモータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化も可能であることから、本動作形態では図14に示すように、主に変速比iL およびiM 間のロー側変速比領域を実用変速範囲として用いるが、ここでは、図8に示すハイ側実用変速範囲との間での切り替え(モード切り替え)制御を行い易くするために変速比iL およびiM 間の変速比領域よりも広い領域を実用変速範囲として用いることとする。
図10〜図12の共線図におけるレバーG1(G4)、およびG2、並びにG3に関する回転のバランス式およびトルクのバランス式を示すと、以下の(14)式〜(31)式のごときものなる。
Nm1={(α+1)/β}Nm2+{1+(α+1)/β}No・・・(14)
Nm2=-(1/δ)N3・・・(15)
N3=-β・Ne+(1+β)No・・・(16)
Te・i=To・・・(17)
i=Ne/No・・・(18)
To=To1+To2・・・(19)
T1+T3A=Tm2・・・(20)
Tm1+T1+To1=0・・・(21)
Te+T2+To1=0・・・(22)
δ・T3B+T3A=0・・・(23)
T3B=T2・・・(24)
Nm1・Tm1+Nm2・Tm2=Pb・・・(25)
β・T2=Te・・・(26)
Tm1(α+1)=β・T1・・・(27)
Tm1=-{(1+β-i・β)/ (1+α+β)}・Te・・・(28)
Tm2=-(Pb-Nm1・Te)/Nm2・・・(29)
To2=[{(1+β)/β}-i]・Te・・・(30)
To1={(1+β)/β}・Te・・・(31)
ただし上記の式における各符号は、図10〜図12の共線図においてレバーG3をレバーG1(G4)およびG2から切り離したものに相当する図15に示した各部の回転数およびトルクを意味する。
なお、図15に示されていない上式におけるPbはバッテリ電力を意味するものとする。
Nm1={(α+1)/β}Nm2+{1+(α+1)/β}No・・・(14)
Nm2=-(1/δ)N3・・・(15)
N3=-β・Ne+(1+β)No・・・(16)
Te・i=To・・・(17)
i=Ne/No・・・(18)
To=To1+To2・・・(19)
T1+T3A=Tm2・・・(20)
Tm1+T1+To1=0・・・(21)
Te+T2+To1=0・・・(22)
δ・T3B+T3A=0・・・(23)
T3B=T2・・・(24)
Nm1・Tm1+Nm2・Tm2=Pb・・・(25)
β・T2=Te・・・(26)
Tm1(α+1)=β・T1・・・(27)
Tm1=-{(1+β-i・β)/ (1+α+β)}・Te・・・(28)
Tm2=-(Pb-Nm1・Te)/Nm2・・・(29)
To2=[{(1+β)/β}-i]・Te・・・(30)
To1={(1+β)/β}・Te・・・(31)
ただし上記の式における各符号は、図10〜図12の共線図においてレバーG3をレバーG1(G4)およびG2から切り離したものに相当する図15に示した各部の回転数およびトルクを意味する。
なお、図15に示されていない上式におけるPbはバッテリ電力を意味するものとする。
(14)式〜(27)式を解いて(28)式〜(31)式を得ることができ、(28)式および(29)式から求めたモータ/ジェネレータトルクTm2,Tm1ををエンジントルクTeと共にそれぞれ、対応するモータコントローラ23およびエンジンコントローラ22に指令することで所定の変速制御を実現することができる。
第1および第2出力軸Out1,Out2の駆動トルク(前後輪駆動トルク)To1,To2は(31)式および(30)式から求めることができ、これら前後輪駆動トルクTo1,To2は本実施の例では図16に示すごときものとなる。
従って本動作形態では、大きな駆動力を必要とするロー側変速比領域において4輪駆動となし、ハイ側変速比になるにつれて前後輪駆動トルクTo1を低下させて徐々に後2輪駆動へ移行させることができ、車両の車輪駆動方式として変速比ごとに優れた前後輪駆動トルク配分を実現することができる。
第1および第2出力軸Out1,Out2の駆動トルク(前後輪駆動トルク)To1,To2は(31)式および(30)式から求めることができ、これら前後輪駆動トルクTo1,To2は本実施の例では図16に示すごときものとなる。
従って本動作形態では、大きな駆動力を必要とするロー側変速比領域において4輪駆動となし、ハイ側変速比になるにつれて前後輪駆動トルクTo1を低下させて徐々に後2輪駆動へ移行させることができ、車両の車輪駆動方式として変速比ごとに優れた前後輪駆動トルク配分を実現することができる。
本実施例の、図3の共線図により表されるハイブリッド変速機において、ハイクラッチH/Cを締結すると共にローブレーキL/Bを解放することにより第3遊星歯車組G3がキャリアC1およびサンギヤS2間を前記した一体回転可能状態にし、且つ、入力要素クラッチCinの解放によりサンギヤS1にエンジン回転Neが入力されず、このエンジン回転がリングギヤR2のみに入力されるようにした場合、
これらサンギヤS1およびリングギヤR2の回転数を異ならせることが可能になるも、第3遊星歯車組G3がキャリアCおよびサンギヤS2間の連結状態を一体回転可能状態にするため、そして、第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数が同じ値Noであることから、図3の共線図は、レバーG1,G2,G4が図17に例示するように一直線上に相互に重なり、図3のレバーG3がキャリアC1、サンギヤS2およびサンギヤS4を一体回転させ得る共線図に等価なものとなる。
これらサンギヤS1およびリングギヤR2の回転数を異ならせることが可能になるも、第3遊星歯車組G3がキャリアCおよびサンギヤS2間の連結状態を一体回転可能状態にするため、そして、第1および第2出力軸Out1,Out2の回転数が同じ値Noであることから、図3の共線図は、レバーG1,G2,G4が図17に例示するように一直線上に相互に重なり、図3のレバーG3がキャリアC1、サンギヤS2およびサンギヤS4を一体回転させ得る共線図に等価なものとなる。
図17に示す変速状態(変速比)では、エンジンENGからのエンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に走行抵抗であるが故に負荷(マイナス)トルクである。
図17の共線図におけるレバーG1,G2,G4が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、リングギヤR1に結合した第1モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1は、回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要があり、サンギヤS1に結合した第2モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2は、逆に回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要がある。
図17の共線図におけるレバーG1,G2,G4が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、リングギヤR1に結合した第1モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1は、回転数を0から遠ざけるモータ(プラス)トルクである必要があり、サンギヤS1に結合した第2モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2は、逆に回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要がある。
この時第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2は、モータ動作と発電動作とを行うことから、バッテリ電力25(図1参照)が0であっても、発電側モータ/ジェネレータMG2からの電力でモータ側モータ/ジェネレータMG1をモータ動作させて、図17のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(出力回転数Noがエンジン回転数Neよりも低くなるロー側変速比)を維持することができる。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図17のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図17のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(変速比)を維持することも可能である。
図18のレバーG1およびG2(G4)により示す変速状態(変速比)は、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が図17の正値から負値に切り替わるよう変化させ、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が図17の負値から正値に切り替わるよう変化させた場合の変速状態(変速比)を示す。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が負値であり、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が正値であることから、出力回転数Noをエンジン回転数Neよりも高くするオーバードライブ変速比選択状態となる。
図18の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図17の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図17の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要がある。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第1モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が負値であり、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が正値であることから、出力回転数Noをエンジン回転数Neよりも高くするオーバードライブ変速比選択状態となる。
図18の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図17の場合と逆に、回転数を0に向かわせる発電(マイナス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図17の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要がある。
この時第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2は、発電動作とモータ動作とを行うことから、バッテリ電力25(図1参照)が0であっても、発電側モータ/ジェネレータMG1からの電力でモータ側モータ/ジェネレータMG2をモータ動作させて、図18のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(オーバードライブ変速比)を維持することができる。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図18のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(ハイ側変速比)を維持することも可能である。
なお維持できない場合は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の上記電力バランスを崩して、図18のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(ハイ側変速比)を維持することも可能である。
図19のレバーG1およびG2(G4)により示す変速状態(変速比)は、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が図17の負値から正値に切り替わるよう変化させた場合の変速状態(変速比)を示す。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2も正値であることから、図17および図18の中間の変速比が選択された中間変速比状態となる。
図19の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図17の場合と同じく、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図17の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要がある。
この時は、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2が共に、バッテリ25(図1参照)からの電力を消費しつつモータ動作を行うことによって、図19のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(中間変速比)を維持することができる。
この場合、エンジントルクTeがプラス(正)トルクであり、第1および第2出力軸Out1,Out2の出力トルクTo1,To2が共に負荷(マイナス)トルクであるも、第2モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2も正値であることから、図17および図18の中間の変速比が選択された中間変速比状態となる。
図19の共線図におけるレバーG1およびG2(G4)が、エンジントルクTeおよび出力トルクTo1,To2によってもバランスしているためには、第1モータ/ジェネレータトルクTm1が図17の場合と同じく、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要があり、第2モータ/ジェネレータトルクTm2が、図17の場合と逆に、回転数を0から遠ざける負荷(プラス)トルクである必要がある。
この時は、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2が共に、バッテリ25(図1参照)からの電力を消費しつつモータ動作を行うことによって、図19のレバーG1およびG2(G4)で表される変速状態(中間変速比)を維持することができる。
図20は、本動作形態において、変速比i(Ne/No)に対する第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2の変化傾向を、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPと共に示し、この通過パワーPは、モータ/ジェネレータMG2の回転数Nm2が0で、且つ、モータ/ジェネレータMG1のトルクTm1が0である時の変速比iM において、また、モータ/ジェネレータMG2のトルクTm2が0で、且つ、モータ/ジェネレータMG1の回転数Nm1が0である時の変速比iH においてそれぞれ0になる。
従って、図17の変速状態は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPが0になるロー側変速比iM よりもロー側変速比領域での変速状態に相当し、また図19の変速状態は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPが0になるロー側変速比iM およびハイ側変速比iH 間の中間変速比領域での変速状態に相当し、更に図18の変速状態は、モータ/ジェネレータMG1,MG2の通過パワーPが0になるハイ側変速比iH よりもハイ側のオーバードライブ変速比領域での変速状態に相当する。
ところで、変速比iM よりもロー側の変速比領域、および変速比iH よりもハイ側のオーバードライブ変速比領域においては上記したごとく、バッテリ電力25(図1参照)の電力に頼ることなく変速状態(変速比)を維持し得てバッテリ25の小型化が可能である。
一方で変速比iM,iH 間の中間変速比領域においては上記したごとく、バッテリ電力25(図1参照)からの電力の持ち出しによって変速状態(変速比)を維持するが、この中間変速比領域では、図20から明らかなごとくモータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2が共に小さくてモータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化が可能である。
一方で変速比iM,iH 間の中間変速比領域においては上記したごとく、バッテリ電力25(図1参照)からの電力の持ち出しによって変速状態(変速比)を維持するが、この中間変速比領域では、図20から明らかなごとくモータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2が共に小さくてモータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化が可能である。
ここで、どの変速比領域を用いるかは、バッテリ25の小型化を優先させるべきか、モータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化を優先させるべきかによって決まり、余裕があればバッテリ25およびモータ/ジェネレータMG1,MG2の実用可能な範囲においてできるだけ広い変速比領域を用い得ること勿論である。
しかし本実施例においては、図4〜図7につき前述した動作形態で実用変速範囲を図8に示すごとくハイ側変速比領域に設定し、図10〜図12につき前述した動作形態で実用変速範囲を図14に示すごとくロー側変速比領域に設定したから、図17〜図19につき上述した動作形態ではオーバードライブ変速比領域に実用変速範囲を設定することとする。
しかし本実施例においては、図4〜図7につき前述した動作形態で実用変速範囲を図8に示すごとくハイ側変速比領域に設定し、図10〜図12につき前述した動作形態で実用変速範囲を図14に示すごとくロー側変速比領域に設定したから、図17〜図19につき上述した動作形態ではオーバードライブ変速比領域に実用変速範囲を設定することとする。
以上説明した通り本実施例によれば、第1および第2出力軸Out1,Out2を結合した第2リングギヤR2および第2キャリアC2から前後輪駆動力を取り出すことから、従来のようにハイブリッド変速機とは別にモータを設けることなくハイブリッド変速機による4輪駆動化を実現することができ、従って、新たな車体フロアを用意しなくても一般的な車体フロアのままで4輪駆動化が可能である。
また、第1モータ/ジェネレータMG1および第2モータ/ジェネレータMG2を前記した通りモータとして動作させたり、発電機として動作させることにより、エンジンの運転状態と相まって任意の変速状態を維持し得ることから、第1および第2出力軸Out1,Out2からの駆動力の配分を自由に決定することができ、従って、主たる駆動輪、従たる駆動輪の区別もなく、極めて自由度の高い4輪駆動化技術たり得る。
そして、図示例のように第1出力軸Out1を左右前輪に結合し、第2出力軸Out2を左右後輪に結合した場合における、前輪駆動力Frおよび後輪駆動力Rrと、これら前後輪駆動力間の比Ratio(=Fr/Rr)とは、ダイレクト配電時(モータ/ジェネレータMG1,MG2の一方の発電力と他方のモータ消費電力とが同じ時)について示すと図21に示すごときものとなり、大駆動力が要求されるロー側では4輪駆動状態となり、ハイ側では前輪による2輪駆動傾向が強まるというような好適な前後輪駆動力配分にすることができるし、当該前後輪駆動力配分のためのトランスファー機能をハイブリッド変速機内に持たせることができて、ハイブリッド変速機のほかにトランスファー装置を必要とすることがなくて、コスト上も大いに有利である。
なお前後輪間での差動を禁止したリジッド4輪駆動が要求される場合は、入力要素クラッチCinおよびハイクラッチH/Cを締結し、ローブレーキL/Bを解放することで、第1および第2出力軸Out1,Out2間で回転差を生じないリジッド4輪駆動状態を難なく実現することができ、差動制限機構をハイブリッド変速機に設ける必要もなくて、この点でもコスト上大いに有利である。
更に、上記のごとく第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2をモータとして動作させたり、発電機として動作させることにより得られる任意の変速状態が、第3差動装置(第3遊星歯車組)G3によるキャリアC1およびサンギヤS2間の連結状態(非連結状態、逆回転変速可能状態、一体回転可能状態)と、入力要素クラッチCinの締結・解放との組み合わせごとのものであることから、
当該組み合わせの選択により変速比の選択幅を大きくすることができて実用上大いに有利である。
しかも前記した通り、バッテリ電力25(図1参照)の電力に頼ることなく変速状態(変速比)を維持し得てバッテリ25の小型化が可能であると共に、モータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2が共に小さくてモータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化も可能である。
当該組み合わせの選択により変速比の選択幅を大きくすることができて実用上大いに有利である。
しかも前記した通り、バッテリ電力25(図1参照)の電力に頼ることなく変速状態(変速比)を維持し得てバッテリ25の小型化が可能であると共に、モータ/ジェネレータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2およびトルクTm1,Tm2が共に小さくてモータ/ジェネレータMG1,MG2の小型化も可能である。
そして、図2に示すごとく第2遊星歯車組G2のリングギヤR2に、第4遊星歯車組G4および歯車15,16よりなる平行軸歯車組を介して第1出力軸Out1を結合し、また、第2遊星歯車組G2のキャリアC2に同軸に第2出力軸Out2を結合したから、
第2出力軸Out2に係わる変速機出力は変速機の後方から変速機主軸線方向に取り出して、例えば左右後輪に向かわせるが、第1出力軸Out1に係わる変速機出力は、ハイブリッド変速機フロント部分1aの上下、左右、いずれかから横方向に取り出して、変速機主軸線に対し平行に延在する第1出力軸Out1により、例えば左右前輪に向かわせることができ、このような変速機出力の取り出し態様が要求される車両において有利に適用し得る。
第2出力軸Out2に係わる変速機出力は変速機の後方から変速機主軸線方向に取り出して、例えば左右後輪に向かわせるが、第1出力軸Out1に係わる変速機出力は、ハイブリッド変速機フロント部分1aの上下、左右、いずれかから横方向に取り出して、変速機主軸線に対し平行に延在する第1出力軸Out1により、例えば左右前輪に向かわせることができ、このような変速機出力の取り出し態様が要求される車両において有利に適用し得る。
また図2に示すごとく、ハイブリッド変速機構成回転体間を相互に連結した中心軸部(入力軸12および中心中空軸19)の周辺に該ハイブリッド変速機構成回転体を配置する必要がない軸線方向箇所において、平行軸歯車組G4,14,15,16および第1出力軸Out1を含むフロント部分1aと、第2出力軸Out2を含むリヤ部分1bとの2ユニットにハイブリッド変速機1を分割したから、
上記の作用効果を得るためハイブリッド変速機に内蔵させるモータ/ジェネレータが1個増加することとなっても、ハイブリッド変速機を搭載する車両の前後重量配分が不適切になったり、最高速度近辺でハイブリッド変速機の曲げ共振が発生するという問題を回避、若しくは、少なくとも緩和することができる。
上記の作用効果を得るためハイブリッド変速機に内蔵させるモータ/ジェネレータが1個増加することとなっても、ハイブリッド変速機を搭載する車両の前後重量配分が不適切になったり、最高速度近辺でハイブリッド変速機の曲げ共振が発生するという問題を回避、若しくは、少なくとも緩和することができる。
図22は、環状ステータ18sおよびロータ18rよりなる第2モータ/ジェネレータMG2を図2の場合とは逆に、フロントケース11aから遠いリヤケース1bの後端部内に配置し、第2モータ/ジェネレータMG2(ロータ18r)を第1キャリアC1の代わりに第2サンギヤS2に結合したものである。
この実施例においても、共線図が前記したと同じようなものになり、そして、前記した実施例と同様な構成を持つから、前記と同様の作用効果を達成することができる。
この実施例においても、共線図が前記したと同じようなものになり、そして、前記した実施例と同様な構成を持つから、前記と同様の作用効果を達成することができる。
図23は本発明の更に他の実施例を示し、本実施例は、フロントケース11a内に第4遊星歯車組G4と、平行軸歯車組14〜16および第1出力軸Out1とを内包してなるハイブリッド変速機フロント部分1aと、リヤケース11b内に第1遊星歯車組G1、第2遊星歯車組G2および第3遊星歯車組G3と、入力要素クラッチCinと、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2と、第2出力軸Out2と、ローブレーキL/Bと、ハイクラッチH/Cとを内包してなるハイブリッド変速機リヤ部分1bとにハイブリッド変速機1を分割したものである。
これらフロント部分1aおよびリヤ部分1bは、第4リングギヤR4および第2リングギヤR2間を結合するようフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在する入力軸12の箇所において、また、この入力軸12を包套するようフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在して第1キャリアC1および第4サンギヤS4間を結合する中空中心軸29の箇所において分離可能に結合する。
これらフロント部分1aおよびリヤ部分1bは、第4リングギヤR4および第2リングギヤR2間を結合するようフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在する入力軸12の箇所において、また、この入力軸12を包套するようフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在して第1キャリアC1および第4サンギヤS4間を結合する中空中心軸29の箇所において分離可能に結合する。
これがため、入力軸12はフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在する箇所においてフロント入力軸部分12aとリヤ入力軸部分12bとに分割し、これらをジョイント12cにより相互に結合し、また、中空中心軸29はフロントケース11aおよびリヤケース11b間に延在する箇所においてフロント中空軸部分29aとリヤ中空軸部分29bとに分割し、これらをジョイント29cにより相互に結合する。
ところで本実施例においては、リヤケース11b内に配置して設けるべきモータ/ジェネレータMG1,MG2を、第1遊星歯車組G1および第3遊星歯車組G3間に同心に配置した複合電流2層モータ20により構成する。
この複合電流2層モータ20は、第1キャリアC1および第3サンギヤS3間を結合する中空中心軸19に結合した内側ロータ20riと、これを包囲するよう配置され第1リングギヤR1に結合された環状の外側ロータ20roと、これら内側ロータ20riおよび外側ロータ20ro間における環状空間に同軸に配置した環状ステ-タ20sとを具え、
環状ステータ20sと外側ロータ20roとで外側のモータ/ジェネレータである第1のモータ/ジェネレータMG1を構成し、環状ステータ20sと内側ロータ20riとで内側のモータ/ジェネレータである第2のモータ/ジェネレータMG2を構成する。
ここでモータ/ジェネレータMG1,MG2はそれぞれ、複合電流をモータ側が負荷として供給される時は供給電流に応じた個々の方向と速度(停止を含む)の回転を出力するモータとして機能し、複合電流を発電機側が負荷として印加された時は外力による回転に応じた電力を発生する発電機として機能する。
この複合電流2層モータ20は、第1キャリアC1および第3サンギヤS3間を結合する中空中心軸19に結合した内側ロータ20riと、これを包囲するよう配置され第1リングギヤR1に結合された環状の外側ロータ20roと、これら内側ロータ20riおよび外側ロータ20ro間における環状空間に同軸に配置した環状ステ-タ20sとを具え、
環状ステータ20sと外側ロータ20roとで外側のモータ/ジェネレータである第1のモータ/ジェネレータMG1を構成し、環状ステータ20sと内側ロータ20riとで内側のモータ/ジェネレータである第2のモータ/ジェネレータMG2を構成する。
ここでモータ/ジェネレータMG1,MG2はそれぞれ、複合電流をモータ側が負荷として供給される時は供給電流に応じた個々の方向と速度(停止を含む)の回転を出力するモータとして機能し、複合電流を発電機側が負荷として印加された時は外力による回転に応じた電力を発生する発電機として機能する。
本実施例においても、共線図が前記したと同じようなものになり、そして、前記した実施例と同様な構成を持つから、前記と同様の作用効果を達成することができる。
本実施例では更に、ハイブリッド変速機1の分割箇所がエンジンENGに近い側に位置することから、車両の前後輪荷重を等分に近づけることができて、車両の運転性能を向上させることができる。
更に、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2を同心一体構造の複合電流2層モータ20で構成したため、
リヤケース11b内に2個のモータ/ジェネレータMG1,MG2を内蔵するといえども、ハイブリッド変速機リヤ部分1bが径方向に大型化するのを回避することができ、ハイブリッド変速機1の径方向コンパクト化によりその車載性を向上させることができる。
本実施例では更に、ハイブリッド変速機1の分割箇所がエンジンENGに近い側に位置することから、車両の前後輪荷重を等分に近づけることができて、車両の運転性能を向上させることができる。
更に、第1および第2モータ/ジェネレータMG1,MG2を同心一体構造の複合電流2層モータ20で構成したため、
リヤケース11b内に2個のモータ/ジェネレータMG1,MG2を内蔵するといえども、ハイブリッド変速機リヤ部分1bが径方向に大型化するのを回避することができ、ハイブリッド変速機1の径方向コンパクト化によりその車載性を向上させることができる。
1 ハイブリッド変速機
1a 同フロント部分
1b 同リヤ部分
11a 変速機フロントケース
11b 変速機リヤケース
ENG エンジン
12 入力軸(中心軸)
13 出力歯車
14 カウンターシャフト
15 歯車
16 歯車
19,29 中空中心軸
Out1 第1出力軸
Out2 第2出力軸
G1 第1遊星歯車組(第1差動装置)
G2 第2遊星歯車組(第2差動装置)
G3 第3遊星歯車組(第3差動装置)
G4 第4遊星歯車組(第4差動装置)
S1,S2,S3,S4 サンギヤ
R1,R2,R3,R4 リングギヤ
C1,C2,C3,C4 キャリア
Cin 入力要素クラッチ
H/C ハイクラッチ
L/B ローブレーキ
20 複合電流2層モータ
MG1 第1モータ/ジェネレータ
MG2 第2モータ/ジェネレータ
21 ハイブリッドコントローラ
22 エンジンコントローラ
23 モータコントローラ
24 インバータ
25 バッテリ
26 アクセル開度センサ
27 車速センサ
28 油圧源
31 傘歯車組
32 前輪用ディファレンシャルギヤ装置
33L,33R 左右前輪
35 後輪用ディファレンシャルギヤ装置
36L,36R 左右後輪
1a 同フロント部分
1b 同リヤ部分
11a 変速機フロントケース
11b 変速機リヤケース
ENG エンジン
12 入力軸(中心軸)
13 出力歯車
14 カウンターシャフト
15 歯車
16 歯車
19,29 中空中心軸
Out1 第1出力軸
Out2 第2出力軸
G1 第1遊星歯車組(第1差動装置)
G2 第2遊星歯車組(第2差動装置)
G3 第3遊星歯車組(第3差動装置)
G4 第4遊星歯車組(第4差動装置)
S1,S2,S3,S4 サンギヤ
R1,R2,R3,R4 リングギヤ
C1,C2,C3,C4 キャリア
Cin 入力要素クラッチ
H/C ハイクラッチ
L/B ローブレーキ
20 複合電流2層モータ
MG1 第1モータ/ジェネレータ
MG2 第2モータ/ジェネレータ
21 ハイブリッドコントローラ
22 エンジンコントローラ
23 モータコントローラ
24 インバータ
25 バッテリ
26 アクセル開度センサ
27 車速センサ
28 油圧源
31 傘歯車組
32 前輪用ディファレンシャルギヤ装置
33L,33R 左右前輪
35 後輪用ディファレンシャルギヤ装置
36L,36R 左右後輪
Claims (11)
- 2要素の回転状態を決定すると他の要素の回転状態が決まる第1および第2差動装置を具え、
これら差動装置の1要素同士を入力要素クラッチにより相互に結合可能にすると共に、これら相互に結合可能にされた要素のうち第2差動装置の要素にエンジンを結合し、
該相互に結合可能にされた要素のうちの一方に平行軸歯車組を介して第1出力軸を、また、前記相互に結合可能にされた要素以外の要素であって第2差動装置における1要素に同軸に第2出力軸を結合し、
前記相互に結合可能にされた要素以外の要素であって第1差動装置における2要素にそれぞれ第1および第2モータ/ジェネレータを結合し、
第2モータ/ジェネレータを結合した第1差動装置の要素と、前記相互に結合可能にされた要素および第2出力軸を結合された第2差動装置の要素以外の要素であって第2差動装置における要素との間を、非連結状態と、逆転変速可能状態と、一体回転可能状態との3種の連結状態のうちの任意の状態に連結可能とし、
前記第1および第2モータ/ジェネレータをモータとして動作させたり、発電機として動作させることにより、前記連結状態と入力要素クラッチの締結・解放との組み合わせごとに任意の変速状態を維持し得るよう構成し、
ハイブリッド変速機構成回転体間を相互に連結した中心軸部の周辺に該ハイブリッド変速機構成回転体を配置する必要がない軸線方向箇所において、前記平行軸歯車組および第1出力軸を含むフロント部分と、第2出力軸を含むリヤ部分との2ユニットに分割したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項1に記載のハイブリッド変速機において、
前記入力要素クラッチを締結すると共に前記3種の連結状態のうちの非連結状態を用いることでハイ側変速比選択モードとし、
前記入力要素クラッチを解放すると共に前記3種の連結状態のうちの逆転変速可能状態を用いることでロー側変速比選択モードとし、
前記入力要素クラッチを解放すると共に前記3種の連結状態のうちの一体回転可能状態を用いることでオーバードライブ選択モードとするよう構成したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項1または2に記載のハイブリッド変速機において、
前記入力要素クラッチおよびハイクラッチを締結すると共に前記ローブレーキを解放することで、第1および第2出力軸間で回転差を生じないリジッド4輪駆動状態とするよう構成したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド変速機において、
前記第1出力軸を左右前輪に結合し、前記第2出力軸を左右後輪に結合したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のハイブリッド変速機において、
前記3種の連結状態を第3差動装置と、該第3差動装置の1要素を固定して前記逆転変速可能状態を提供するローブレーキおよび該第3差動装置の任意の2要素間を直結して前記一体回転可能状態を提供するハイクラッチとにより達成するよう構成したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のハイブリッド変速機において、
前記平行軸歯車組を、第1差動装置に同軸の第4差動装置と、これら差動装置に対して平行に並置したカウンターシャフト上の歯車とで構成し、
前記相互に結合可能にされた要素のうち第2差動装置の要素を第4差動装置の入力要素に結合し、第4差動装置の出力要素に前記カウンターシャフト上の歯車を噛合させ、第4差動装置の他の要素を第2モータ/ジェネレータおよびこれを結合すべき第1差動装置の要素に結合したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項6に記載のハイブリッド変速機において、
前記第1〜第4差動装置を同軸に、且つ、前記エンジンに近い側から第4差動装置、第1差動装置、第3差動装置、第2差動装置の順に配置したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項7に記載のハイブリッド変速機において、
前記第1〜第4差動装置をそれぞれ第1〜第4遊星歯車組とし、これら第1〜第4遊星歯車組をそれぞれ、第1〜第4サンギヤと、第1〜第4リングギヤと、これらサンギヤおよびリングギヤ間に噛合したピニオンを回転自在に支持する第1〜第4キャリアとよりなる単純遊星歯車組で構成し、
第1サンギヤおよび第2リングギヤを入力要素クラッチにより相互に結合可能にすると共に第2リングギヤにエンジンを結合し、
第2リングギヤに第4リングギヤを結合すると共に、第4キャリアに前記カウンターシャフト上の歯車を噛合させて前記第1出力軸を結合し、第2キャリアに同軸に前記第2出力軸を結合し、
第1リングギヤに前記第1モータ/ジェネレータを結合し、また、第1キャリアを第4サンギヤに結合すると共に第2モータ/ジェネレータに結合し、
第1キャリアに第3サンギヤを結合すると共に第2サンギヤに第3リングギヤを結合し、前記ローブレーキは第3キャリアを固定可能にして第1キャリアおよび第2サンギヤ間を前記逆転変速可能状態にするよう配置し、前記ハイクラッチは第3サンギヤおよび第3キャリア間を直結可能にして第1キャリアおよび第2サンギヤ間を前記一体回転可能状態にするよう配置し、ローブレーキおよびハイクラッチを共に解放することで第1キャリアおよび第2サンギヤ間を前記非連結状態にし得るよう構成したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項8に記載のハイブリッド変速機において、
前記フロント部分を、第1遊星歯車組および第4遊星歯車組と、平行軸歯車組および第1出力軸と、入力要素クラッチと、第1モータ/ジェネレータとを内包するユニットとし、
前記リヤ部分を、第2遊星歯車組および第3遊星歯車組と、第2出力軸と、第2モータ/ジェネレータと、ローブレーキと、ハイクラッチとを内包するユニットとし、
これらフロント部分およびリヤ部分は、第1キャリアおよび第3サンギヤ間を結合する中空中心軸、および、該中空中心軸内にあって、第4リングギヤおよび第2リングギヤ間を結合する中心軸において分離可能に結合したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項8に記載のハイブリッド変速機において、
前記フロント部分を、第4遊星歯車組と、平行軸歯車組および第1出力軸とを内包するユニットとし、
前記リヤ部分を、第1遊星歯車組、第2遊星歯車組および第3遊星歯車組と、入力要素クラッチと、第1および第2モータ/ジェネレータと、第2出力軸と、ローブレーキと、ハイクラッチとを内包するユニットとし、
これらフロント部分およびリヤ部分は、第1キャリアおよび第4サンギヤ間を結合する中空中心軸、および、該中空中心軸内にあって、第4リングギヤおよび第2リングギヤ間を結合する中心軸において分離可能に結合したことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項10に記載のハイブリッド変速機において、
前記第1および第2モータ/ジェネレータが、両モータ/ジェネレータに共通な環状ステータと、該環状ステータの外周および内周に同心に配置した2個のロータとよりなる複合電流多層モータであることを特徴とするハイブリッド変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004271570A JP2006082761A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | ハイブリッド変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004271570A JP2006082761A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | ハイブリッド変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006082761A true JP2006082761A (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=36161605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004271570A Withdrawn JP2006082761A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | ハイブリッド変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006082761A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020059360A (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 株式会社Subaru | 車両用駆動装置 |
CN111016613A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-04-17 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种双输出传动的混合动力自动变速器 |
CN114475207A (zh) * | 2022-01-18 | 2022-05-13 | 重庆工业职业技术学院 | 一种混合动力汽车动力系统 |
CN115091938A (zh) * | 2022-06-23 | 2022-09-23 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种混合动力驱动系统 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004271570A patent/JP2006082761A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020059360A (ja) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 株式会社Subaru | 車両用駆動装置 |
JP7231373B2 (ja) | 2018-10-09 | 2023-03-01 | 株式会社Subaru | 車両用駆動装置 |
CN111016613A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-04-17 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种双输出传动的混合动力自动变速器 |
CN111016613B (zh) * | 2019-12-24 | 2020-12-11 | 陕西法士特齿轮有限责任公司 | 一种双输出传动的混合动力自动变速器 |
CN114475207A (zh) * | 2022-01-18 | 2022-05-13 | 重庆工业职业技术学院 | 一种混合动力汽车动力系统 |
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