JP2006077731A - 往復動型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 圧縮機の製造コストの低減を図ることができる往復動型圧縮機を提供する。
【解決手段】 冷凍回路から吸入した冷媒を圧縮し、クランク室の圧力調整によって吐出容量を変更して圧縮冷媒ガスを吐出室に吐出し、冷凍回路に送出する圧縮機であって、ハウジング(16)と、ハウジング内に形成され、吐出室(64)と圧縮冷媒ガスを送出させる冷凍回路とを連通し、その内周側に雌ねじ部(76b)を備えた吐出通路(76)と、その外周側に雌ねじ部に螺合される雄ねじ部(82a)を有する弁本体(82)を備えた逆止弁(80)とを具備する。
【選択図】 図2
【解決手段】 冷凍回路から吸入した冷媒を圧縮し、クランク室の圧力調整によって吐出容量を変更して圧縮冷媒ガスを吐出室に吐出し、冷凍回路に送出する圧縮機であって、ハウジング(16)と、ハウジング内に形成され、吐出室(64)と圧縮冷媒ガスを送出させる冷凍回路とを連通し、その内周側に雌ねじ部(76b)を備えた吐出通路(76)と、その外周側に雌ねじ部に螺合される雄ねじ部(82a)を有する弁本体(82)を備えた逆止弁(80)とを具備する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、往復動型圧縮機に係り、詳しくは、車両の空調システムの冷凍回路に組み込まれて好適な往復動型圧縮機に関する。
この種の圧縮機は冷凍回路に組み込まれ、例えば自動車ではエンジンルーム内に配置される。より具体的には、この圧縮機はエンジンルームと車室との間を区画するインストルメントパネル内に配置された蒸発器に冷媒循環経路の復路を介して接続され、この循環経路の往路には凝縮器及び膨張弁が介挿されている。そして、圧縮機は冷媒を循環経路の復路から吸入室に吸い込んで圧縮室で圧縮し、この圧縮した冷媒ガスが吐出室を介して凝縮器に向けて送出される。
この吐出室と凝縮器とは吐出通路で接続されており、この吐出通路に逆止弁を配設させることがある。凝縮器に向かう冷媒ガスが吐出室に逆流するのを防止するためである。また、圧縮機がクラッチレス式の場合、つまり、エンジン等の駆動に伴って駆動される圧縮機の場合には、逆止弁はその閉弁によって実質的に0%の吐出容量が達成可能となる(特許文献1)。
特開2000−346217号公報
ところで、前記従来の技術では、吐出通路に圧入固定された逆止弁の構成や吐出通路にスナップリングを用いて固定された逆止弁の構成が記載されている。
ここで、この逆止弁は吐出通路等とは別部品として製造されるのが一般的であることを考慮すれば、スナップリングを要することは部品点数の面で不利になるとの問題がある。
一方、逆止弁を吐出通路に圧入固定すると、吐出通路近傍の形状が変形し、しかも、圧縮機に一旦装着した後には逆止弁を取り外すことが困難になり、逆止弁自体の交換はハウジング自体の交換にも繋がるとの懸念がある。更に、圧入用の嵌め合い精度、換言すれば、圧入用の高精度の寸法管理も必要になる。
ここで、この逆止弁は吐出通路等とは別部品として製造されるのが一般的であることを考慮すれば、スナップリングを要することは部品点数の面で不利になるとの問題がある。
一方、逆止弁を吐出通路に圧入固定すると、吐出通路近傍の形状が変形し、しかも、圧縮機に一旦装着した後には逆止弁を取り外すことが困難になり、逆止弁自体の交換はハウジング自体の交換にも繋がるとの懸念がある。更に、圧入用の嵌め合い精度、換言すれば、圧入用の高精度の寸法管理も必要になる。
このように、前記従来の技術では、圧縮機の製造コストの低減という点については格別の配慮がなされていない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、圧縮機の製造コストの低減を図ることができる往復動型圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、圧縮機の製造コストの低減を図ることができる往復動型圧縮機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の往復動型圧縮機は、冷凍回路から吸入した冷媒を圧縮し、クランク室の圧力調整によって吐出容量を変更して圧縮冷媒ガスを吐出室に吐出し、冷凍回路に送出する圧縮機であって、ハウジングと、ハウジング内に形成され、吐出室と圧縮冷媒ガスを送出させる冷凍回路とを連通し、その内周側に雌ねじ部を備えた吐出通路と、その外周側に雌ねじ部に螺合される雄ねじ部を有する弁本体を備えた逆止弁とを具備することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、弁本体は、吐出室に接続され、弁体によって開閉される弁孔を有し、弁孔は、吐出室側に対峙する一の開口と、弁体側に対峙する他の開口とを有し、一の開口の周縁には、弁孔に向けて工具の挿入を許容し、その径が他の開口径よりも大きな工具溝を有することを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、工具溝は、マイナス形状、プラス形状、六角形状、又は、トルクス形状であることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、工具溝は、マイナス形状、プラス形状、六角形状、又は、トルクス形状であることを特徴としている。
従って、請求項1記載の本発明の往復動型圧縮機によれば、弁本体の外周側と吐出通路の内周側とをねじで固定することから、従来に比してスナップリングが不要になり、部品点数が削減される。
また、弁本体を吐出通路に螺合させるので、従来に比して弁本体に対する圧入用の加工も不要になる。つまり、圧入用の高精度の寸法管理が不要になる。
また、弁本体を吐出通路に螺合させるので、従来に比して弁本体に対する圧入用の加工も不要になる。つまり、圧入用の高精度の寸法管理が不要になる。
これらの結果、圧縮機の製造コストの低減が図られる。
また、請求項2記載の発明によれば、逆止弁をハウジングに対して脱着する場合には、工具溝に工具を挿入して弁本体を工具とともに回転させれば良く、ハウジングに対する逆止弁の脱着が容易になる。
しかも、工具溝径は弁孔の他の開口径よりも大きいことから、吐出室から弁体に向かう圧縮冷媒ガスの流量を妨げることなく、冷凍回路に送出可能となる。
また、請求項2記載の発明によれば、逆止弁をハウジングに対して脱着する場合には、工具溝に工具を挿入して弁本体を工具とともに回転させれば良く、ハウジングに対する逆止弁の脱着が容易になる。
しかも、工具溝径は弁孔の他の開口径よりも大きいことから、吐出室から弁体に向かう圧縮冷媒ガスの流量を妨げることなく、冷凍回路に送出可能となる。
更に、請求項3記載の発明によれば、上記の如くの工具溝の形状により、逆止弁の脱着の自動化が可能となる。この結果、製造コストのより一層の低減が図られる。
以下、図面により本発明の実施形態について説明する。
図1は往復動型圧縮機の一実施形態に係る斜板式圧縮機を示す。当該圧縮機2は車両の空調システムの冷凍回路に組み込まれている。具体的には、この冷凍回路の冷媒循環経路4には圧縮機2、凝縮器6、膨脹弁8及び蒸発器10が順次配置され、圧縮機2は冷媒循環経路4の復路から冷媒を吸入し、この冷媒を圧縮して冷媒循環経路4の往路に向けて吐出する。
図1は往復動型圧縮機の一実施形態に係る斜板式圧縮機を示す。当該圧縮機2は車両の空調システムの冷凍回路に組み込まれている。具体的には、この冷凍回路の冷媒循環経路4には圧縮機2、凝縮器6、膨脹弁8及び蒸発器10が順次配置され、圧縮機2は冷媒循環経路4の復路から冷媒を吸入し、この冷媒を圧縮して冷媒循環経路4の往路に向けて吐出する。
上記圧縮機2はシリンダブロック12を備え、シリンダブロック12の一端側にはフロントハウジング14が、他端側にはシリンダヘッド(ハウジング)16が連結ボルトにより相互に連結されている。なお、図1には、フロントハウジング14とシリンダヘッド16との間を連結する連結ボルトのみが示されている。
フロントハウジング14内にはその中央に駆動軸20が配置され、この駆動軸20の一端側はフロントハウジング14を貫通し、軸受22を介してフロントハウジング14に回転自在に支持されている。一方、駆動軸20の他端はシリンダブロック12の中央に貫通して形成された中央孔24に進入し、軸受26を介してシリンダブロック12に回転自在に支持されている。
フロントハウジング14内にはその中央に駆動軸20が配置され、この駆動軸20の一端側はフロントハウジング14を貫通し、軸受22を介してフロントハウジング14に回転自在に支持されている。一方、駆動軸20の他端はシリンダブロック12の中央に貫通して形成された中央孔24に進入し、軸受26を介してシリンダブロック12に回転自在に支持されている。
駆動軸20の一端は駆動プーリ28がボルト30を介して取り付けられている。駆動プーリ28は軸受32を介してフロントハウジング14に回転自在に支持され、車両のエンジン(図示しない)から動力を受けて回転される。従って、エンジンの駆動に伴って駆動プーリ28の回転が駆動軸20に伝達され、この駆動軸20は一方向に回転される。
シリンダブロック12内には例えば7個のシリンダボア34が形成されている。これらシリンダボア34はシリンダブロック12の周方向に等間隔を存して配置され、駆動軸20と平行にしてシリンダブロック12をその軸線方向に貫通している。
シリンダブロック12内には例えば7個のシリンダボア34が形成されている。これらシリンダボア34はシリンダブロック12の周方向に等間隔を存して配置され、駆動軸20と平行にしてシリンダブロック12をその軸線方向に貫通している。
各シリンダボア34内にはピストン36が摺動自在に嵌合され、これらピストン36の一端はシリンダブロック12からフロントハウジング14内、すなわち、クランク室18に突出したテール38として形成されている。テール38は一対のシュー40を有し、これらシュー40間に斜板42の外周縁部が摺動自在に挟み付けられている。
斜板42は駆動軸20に取り付けられ、この駆動軸20にはフロントハウジング14と斜板42との間に位置するロータ44が取り付けられている。これら斜板42及びロータ44は駆動軸20と一体に回転し、斜板42はロータ44にヒンジ46を介して連結され、リング48との当接等に応じて傾動可能に構成されている。更に、駆動軸20には、コイルスプリング50がこの駆動軸20を囲繞するように取り付けられており、このコイルスプリング50はピストン36の往復直線運動に応じて斜板42をシリンダヘッド16側に押圧付勢している。
斜板42は駆動軸20に取り付けられ、この駆動軸20にはフロントハウジング14と斜板42との間に位置するロータ44が取り付けられている。これら斜板42及びロータ44は駆動軸20と一体に回転し、斜板42はロータ44にヒンジ46を介して連結され、リング48との当接等に応じて傾動可能に構成されている。更に、駆動軸20には、コイルスプリング50がこの駆動軸20を囲繞するように取り付けられており、このコイルスプリング50はピストン36の往復直線運動に応じて斜板42をシリンダヘッド16側に押圧付勢している。
一方、シリンダブロック12とシリンダヘッド16との間にはガスケット52、54を介して円形のバルブプレート56が挟持されており、このバルブプレート56は各シリンダボア34内に、そのピストン36の他端とガスケット52との間にて圧縮室58を形成させる。バルブプレート56にはシリンダボア34毎に吐出ポート60及び吸入ポート61がそれぞれ形成されている。また、連通路62はバルブプレート56の中央部に形成されている。つまり、バルブプレート56の径方向でみて、吸入ポート61は連通路62の外側に位置付けられ、吐出ポート60は吸入ポート61の外側に位置付けられている。
シリンダヘッド16は、シリンダブロック12に向けて開口したカップ形状をなし、このカップ形状の開口端はガスケット54を介してバルブプレート56に気密に嵌合され、シリンダブロック12に連結される。また、シリンダヘッド16はその内部に互いに独立した環状の吐出室64と、吸入室66とを有している。吸入室66はシリンダヘッド16の中央部に配置され、吐出室64はその外周側に配置されている。
吸入室66は各シリンダボア34の圧縮室58に吸入ポート61を介して連通している。また、吸入室66はシリンダブロック12に設けられた中央孔24及び連通路62を介してクランク室18に常時連通している。この連通路62はその途中に絞りを有し、クランク室18内の圧力を吸入室66側に徐々に逃がすことができる。
これに対し、吐出室64は各シリンダボア34の圧縮室58に吐出ポート60を介して連通し、この吐出ポート60は吐出リード弁68によって吐出室64側から開閉される。また、吐出室64はクランク室18にも連通し、この連通途中に電磁制御弁70が介挿されている。
これに対し、吐出室64は各シリンダボア34の圧縮室58に吐出ポート60を介して連通し、この吐出ポート60は吐出リード弁68によって吐出室64側から開閉される。また、吐出室64はクランク室18にも連通し、この連通途中に電磁制御弁70が介挿されている。
電磁制御弁70はエアコンECU72からの出力信号によって作動する。エアコンECU72には、入出力装置、メモリ(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、CPU等が備えられており、このエアコンECU72により、圧縮機2の容量制御を含めた総合的な制御が行われる。そして、この電磁制御弁70による開閉作動に応じて吐出室64内の冷媒は接続路73、74を介してクランク室18に供給される。
また、シリンダヘッド16の周壁には吐出室64及び吸入室66にそれぞれ連通する吐出通路76及び吸入通路78が形成されており、吸入通路78は循環経路4の復路に接続され、吐出通路76は循環経路4の往路に接続されている。そして、この吐出通路76には逆止弁80が配設されている。
逆止弁80の詳細は図2に示されている。
逆止弁80の詳細は図2に示されている。
同図(a)に示されるように、シリンダヘッド16の吐出通路76は吐出室64に接続される有底管状の収納室76aを備え、この収納室76aの内周側には吐出室64との境界位置から駆動軸20の軸線方向に向けて所定長さの雌ねじ部76bが形成されている。また、収納室76aは接続通路76cに接続され、吐出室64と循環経路4の往路とを連通している。
そして、逆止弁80は上記収納室76aに装着されており、循環経路4の往路に送出される冷媒ガスの吐出室64への逆流を防止している。より詳しくは、逆止弁80は筒状の弁本体82を備え、この弁本体82の外周側には雌ねじ部76bに螺合される雄ねじ部82aが形成されている。また、弁本体82の内周側には弁体90に向けて小径となる段付きの弁孔84が形成されている。
具体的には、弁孔84は吐出室対峙口84cを介して吐出室64に接続されている。また、弁孔84は、吐出室64側に対峙する吐出室対峙口(一の開口)84cと、弁体90側に対峙する弁体対峙口(他の開口)84bとを有しており、吐出室対峙口84cの周縁にはトルクス溝(工具溝)84aが形成されている(同図(b))。このトルクス溝84aはその径が弁体対峙口84bの開口径よりも大きく形成され、逆止弁80のシリンダヘッド16に対する脱着時には工具(図示しない)の挿入を許容する。
更に、弁孔84は弁体90によって開閉される。この弁体90は吐出室64に向けて開口するカップ状のケース88内に収納されており、このケース88の開口部分88dは弁本体82の突起部82bに係合され、このケース88の底部分には吐出室64に向けて凸状をなすストッパ88aが形成されている。
また、ケース88内において、弁体90の背面側とケース88の底部分との間にはスプリング91が備えられ、このスプリング91の付勢力によって弁体90は吐出室64に向けて移動する。更に、ストッパ88aの中央部分には収納室76aに連通する連通孔88bが形成されており、圧縮された冷媒ガスをケース88内に導入させている。つまり、凸状のストッパ88a及び連通孔88bの構成によって、スプリング91の付勢力を補助し、スプリング91の座屈を防止する。
また、ケース88内において、弁体90の背面側とケース88の底部分との間にはスプリング91が備えられ、このスプリング91の付勢力によって弁体90は吐出室64に向けて移動する。更に、ストッパ88aの中央部分には収納室76aに連通する連通孔88bが形成されており、圧縮された冷媒ガスをケース88内に導入させている。つまり、凸状のストッパ88a及び連通孔88bの構成によって、スプリング91の付勢力を補助し、スプリング91の座屈を防止する。
このように、逆止弁80はスプリング91及び弁体90が収納されたケース88を弁本体82に接合することによって構成され、Oリング86を介して収納室76a内に挿入される。次いで、工具をトルクス溝84a内に挿入して回転させ、弁本体82の雄ねじ部82aと収納室76aの雌ねじ部76bとを螺合させる。これにより、逆止弁80が吐出通路76に固定される。その後、吐出室対峙口84cをポンチ等でかしめ、逆止弁80の吐出通路76に対する回転が阻止される。
そして、冷凍サイクルの熱負荷が大きくなり、エアコンECU72からの出力信号によって電磁制御弁70が励磁されると、吐出室64内の圧力はクランク室18には供給されない。一方、クランク室18内の圧力は、連通路62中の絞りを介して吸入室66に徐々に逃がされているので、次第に低下し、ピストン36に加わる背圧もまた低下する。これにより、斜板42の傾斜角が大きくなる。そして、圧縮機2に最大容量時での運転が要求される場合には、斜板42が最大傾斜角を持って回転する。
この斜板42の回転は各ピストン36の往復直線運動に変換される。ここで、ピストン36がそのシリンダボア34内の圧縮室58を増加させる方向に移動すると、吸入室66から吸入ポート61を通じて冷媒ガスが吸い込まれる。この後、ピストン36が吐出室64側に向けて移動すると、圧縮室58内に吸い込まれた冷媒は圧縮され、この圧縮圧が吐出リード弁68の締切圧を越えた時点で吐出リード弁68が開かれる。この結果、圧縮冷媒は圧縮室58から吐出ポート60を通じて吐出室64内に向けて吐出される。
この吐出された冷媒は逆止弁80の弁孔84内に入る。そして、この冷媒の圧力がスプリング91の付勢力を越えると、弁体90はスプリング91の付勢力に抗して開かれる。この弁体90による弁孔84の開弁に伴い、吐出室64から吐出された冷媒は弁孔84、図2(c)に示されるケース88の外周に設けられた複数個の弁口88c及びこの弁口88cに対峙して略垂直方向に延びる接続通路76cを介して冷媒循環経路4に向けて送出される。
この後、送出された冷媒は凝縮器6にて凝縮され、膨脹弁8を通じて気液混合状態の冷媒が蒸発器10に供給される。この2相の冷媒は蒸発器10内にて気化し、この気化熱によって蒸発器10周辺の空気が冷却される。従って、このような冷却空気を車室内に導入させて、車室内の冷房を行うことができる。
以上のように、本実施形態の圧縮機2によれば、弁本体82の外周側と吐出通路76の内周側とをねじで固定する。従って、従来の構成に比して逆止弁を吐出通路に固定させるためのスナップリングが不要になり、部品点数が削減される。また、弁本体82を吐出通路76に螺合させている。よって、従来の構成に比して弁本体に対する圧入用の加工も不要になる。すなわち、圧入用の高精度の寸法管理が不要になる。これらの結果、圧縮機2の製造コストの低減が図られる。
以上のように、本実施形態の圧縮機2によれば、弁本体82の外周側と吐出通路76の内周側とをねじで固定する。従って、従来の構成に比して逆止弁を吐出通路に固定させるためのスナップリングが不要になり、部品点数が削減される。また、弁本体82を吐出通路76に螺合させている。よって、従来の構成に比して弁本体に対する圧入用の加工も不要になる。すなわち、圧入用の高精度の寸法管理が不要になる。これらの結果、圧縮機2の製造コストの低減が図られる。
また、スナップリングによる固定部分が不要になれば、逆止弁80の収納に要する収納部76aの全長が短くなり、ひいては、圧縮機2の小型化が図られる。
更に、逆止弁80をシリンダヘッド16に対して脱着する場合には、トルクス溝84aに工具を挿入して弁本体82を工具とともに回転させれば良く、シリンダヘッド16に対する逆止弁80の脱着が容易になる。
更に、逆止弁80をシリンダヘッド16に対して脱着する場合には、トルクス溝84aに工具を挿入して弁本体82を工具とともに回転させれば良く、シリンダヘッド16に対する逆止弁80の脱着が容易になる。
更にまた、このトルクス溝84aの径は弁体対峙口84bよりも大きいことから、吐出室64から弁体90に向かう冷媒の流量を妨げることなく、冷媒循環経路4に送出可能となる。また、トルクス溝84aの構成により、逆止弁80の脱着の自動化も可能となる。この結果、圧縮機2の製造コストのより一層の低減が図られる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、弁本体82にトルクス溝84aが形成されているが、必ずしもこの形態に限定されるものではない。
一例を挙げれば図3に示されるように、弁本体92の外周側には雄ねじ部92aが形成され、弁本体92の中央部分には弁体対峙口94bの径よりも大径のマイナス溝94aを工具溝として形成させても良い(同図(a))。この場合には、マイナス溝94aの外径が弁体対峙口94bの径に比してより大きくなる(同図(b))。
一例を挙げれば図3に示されるように、弁本体92の外周側には雄ねじ部92aが形成され、弁本体92の中央部分には弁体対峙口94bの径よりも大径のマイナス溝94aを工具溝として形成させても良い(同図(a))。この場合には、マイナス溝94aの外径が弁体対峙口94bの径に比してより大きくなる(同図(b))。
また、図4に示されるように、雄ねじ部102aを介して螺合される弁本体102の中央部分に、弁体対峙口104bの径よりも大径のプラス(十字)溝104aを工具溝として形成させる(同図(a))、又は、雄ねじ部112aを介して螺合される弁本体112に、弁体対峙口114bの径よりも大径の六角溝114aを工具溝として形成させても良い(同図(b))。
これらの場合にも、上記と同様に、吐出室から弁体に向かう冷媒の流量は妨げられず、且つ、逆止弁の脱着の自動化も可能になるとの効果を奏する。
なお、吐出室から弁体に向かう冷媒の流量や工具の挿入を妨げなければ、上述したトルクス溝84a、マイナス溝94a、プラス溝104a、及び六角溝114aは、吐出室対峙口から弁体対峙口に向けて縮径されるテーパ状に形成されていても良い。
なお、吐出室から弁体に向かう冷媒の流量や工具の挿入を妨げなければ、上述したトルクス溝84a、マイナス溝94a、プラス溝104a、及び六角溝114aは、吐出室対峙口から弁体対峙口に向けて縮径されるテーパ状に形成されていても良い。
更に、本発明は、上記斜板式圧縮機の他、揺動板式の往復動型圧縮機にも適用可能である。
2 斜板式圧縮機(往復動型圧縮機)
16 シリンダヘッド(ハウジング)
18 クランク室
64 吐出室
76 吐出通路
76b 雌ねじ部
80 逆止弁
82、92、102、112 弁本体
82a、92a、102a、112a 雄ねじ部
84 弁孔
84a トルクス溝(工具溝)
84b、94b、104b、114b 弁体対峙口(他の開口)
84c 吐出室対峙口(一の開口)
90 弁体
94a マイナス溝(工具溝)
104a プラス溝(工具溝)
114a 六角溝(工具溝)
16 シリンダヘッド(ハウジング)
18 クランク室
64 吐出室
76 吐出通路
76b 雌ねじ部
80 逆止弁
82、92、102、112 弁本体
82a、92a、102a、112a 雄ねじ部
84 弁孔
84a トルクス溝(工具溝)
84b、94b、104b、114b 弁体対峙口(他の開口)
84c 吐出室対峙口(一の開口)
90 弁体
94a マイナス溝(工具溝)
104a プラス溝(工具溝)
114a 六角溝(工具溝)
Claims (3)
- 冷凍回路から吸入した冷媒を圧縮し、クランク室の圧力調整によって吐出容量を変更して圧縮冷媒ガスを吐出室に吐出し、前記冷凍回路に送出する圧縮機であって、
ハウジングと、
該ハウジング内に形成され、前記吐出室と前記圧縮冷媒ガスを送出させる前記冷凍回路とを連通し、その内周側に雌ねじ部を備えた吐出通路と、
その外周側に前記雌ねじ部に螺合される雄ねじ部を有する弁本体を備えた逆止弁と
を具備することを特徴とする往復動型圧縮機。 - 前記弁本体は、前記吐出室に接続され、弁体によって開閉される弁孔を有し、
該弁孔は、前記吐出室側に対峙する一の開口と、前記弁体側に対峙する他の開口とを有し、
前記一の開口の周縁には、前記弁孔に向けて工具の挿入を許容し、その径が前記他の開口径よりも大きな工具溝を有することを特徴とする請求項1に記載の往復動型圧縮機。 - 前記工具溝は、マイナス形状、プラス形状、六角形状、又は、トルクス形状であることを特徴とする請求項2に記載の往復動型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004265611A JP2006077731A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | 往復動型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004265611A JP2006077731A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | 往復動型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006077731A true JP2006077731A (ja) | 2006-03-23 |
Family
ID=36157376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004265611A Pending JP2006077731A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | 往復動型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006077731A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125374A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Calsonic Kansei Corp | 吐出側構造及びこれに用いる逆止弁、並びにこれらを用いた圧縮機 |
KR100979550B1 (ko) | 2009-04-07 | 2010-09-01 | 유기철 | 배관내 녹이나 스케일 이물질 제거장치 |
US9670914B2 (en) | 2014-01-30 | 2017-06-06 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Check valve for compressor |
US9810209B2 (en) | 2014-03-27 | 2017-11-07 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Compressor |
-
2004
- 2004-09-13 JP JP2004265611A patent/JP2006077731A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125374A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Calsonic Kansei Corp | 吐出側構造及びこれに用いる逆止弁、並びにこれらを用いた圧縮機 |
KR100979550B1 (ko) | 2009-04-07 | 2010-09-01 | 유기철 | 배관내 녹이나 스케일 이물질 제거장치 |
US9670914B2 (en) | 2014-01-30 | 2017-06-06 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Check valve for compressor |
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