JP2006071649A - 生体試料分析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体試料分析装置のシステム制御部に処理を実行させるため、測定部のセンサがトラブルを検出した時に測定部から送られるエラー情報を監視・処理し、装置状態情報処理部が監視・処理するエラー情報を列挙表示するためのエラーウィンドウを表示画面に表示し、エラーウィンドウに表示されたエラー情報の選択操作を含む入力を行い、エラー情報に関するエラー解除のためのガイド情報を記憶し、入力部により少なくとも1つのエラー情報が選択された際に、選択されたエラー情報に関するエラー解除のためのガイド情報を表示画面に表示する処理を前記システム制御部に実行させる。
【選択図】図1
Description
生体試料分析装置では、それぞれの装置の測定項目や処理方法等に応じて多くの機能を備えている。そして、さらに優れた分析装置とするために、単に測定性能を向上させるのみならず、操作性を向上させる試みがなされている。
しかしながら、一時に複数のトラブルが同時発生しても1つのトラブルだけしか表示されなかったのですべてのトラブルを解除するのに手間がかかっていた。
特に、ある1つの根本原因に起因して複数のトラブルが同時に発生する場合に、全体のトラブルが把握できないためどのトラブルを優先して復旧すればよいか等の判断は不慣れな者にとっては困難であり、トラブルに対する操作性の向上が望まれていた。
アイコン記憶部にはいくつかのアイコンが記憶されている。このアイコンにはそれぞれ測定部の制御を実行するためのコマンドが対応付けられている。そして入力部からアイコンを指定することによりそのアイコンが選択できるようになっている。
基本操作アイコン表示部はアイコン記憶部に記憶されたアイコンの一部を基本操作アイコンとして第一表示区画内に表示する。この第一表示区画は基本操作アイコンを表示するための専用の区画であり、原則として後述する他のウィンドウ画面により上書きされることはない。したがって第一表示区画内に表示されている基本操作アイコンは原則として常時画面上で表示されることになる。
機能選択ウィンドウ表示部は入力部により少なくとも一部の基本操作アイコンが選択された際に、アイコン記憶部に記憶されたアイコンの一部を機能選択アイコンとして表示するための機能選択ウィンドウを第二表示区画内に表示する。即ち、基本操作アイコンの一部には第二表示区画内に機能選択アイコンを表示するための機能選択ウィンドウを表示するアイコンが含まれており、このアイコンを選択した際に該当する機能選択ウィンドウが第二表示区画に表示される。
コマンド抽出部は、各アイコンに対応付けられたコマンドを記憶しており、また、画面上に表示されているいずれかのアイコンが入力部により選択された際にそのアイコンに対応付けられているコマンドを抽出する。そして機能制御部は、コマンド抽出部により抽出されたコマンドを測定部に送る。測定部は機能制御部より送られたコマンドを実行することにより、必要な動作が実行される。
システム制御部は表示画面を有しており、各種の情報が表示できるようになっている。
そして、装置状態情報処理部は測定部のセンサがトラブルを検出した時に測定部から送られるエラー情報を受信し、監視・処理する。エラーウィンドウ表示部は装置状態情報処理部が監視・処理するエラー情報を列挙表示する。即ち、エラー情報が1つのときはそれを表示するが、もしも複数のエラー情報が同時に送られてくると、すべてのエラー情報を列挙するようにしてエラー情報全体が把握できるようにする。
また、入力部からエラーウィンドウに表示されているエラー情報のいずれかを選択すると、ガイド表示部がその選択されたエラー情報に関するエラー解除のためのガイド情報を、ガイド情報記憶部から検索して表示画面に表示する。
また、画像部分と文字部分とを別々に記憶するようにすれば、簡単に文字部分を各国言語に対応させて変化させることができる。
図2は本発明の実施形態の1つである多項目自動血球分析装置の全体構成を示す図である。この多項目自動血球分析装置1は、実際に血球を測定する測定部10と、装置全体の制御を行うシステム制御部50とから構成される。
測定部10は、電気抵抗式および半導体レーザを使用したフローサイトメータ方式により、血液試料の血球計数項目(CBC)、白血球分類項目(DIFF)、および網状赤血球項目(RET)の測定を行う。CBC項目は、赤血球数(RBC)、白血球数(WBC)、血小板数(PLT)、ヘモグロビン量(HGB)、ヘマトクリット値(HCT)等を含む。
また、測定部10とシステム制御部50とは通信回線40を介していわゆる通信プロトコルの一種であるTCP/IP方式にて相互にデータ送信可能に接続されている。
図3は多項目自動血球分析装置1の測定部10の構成を示す図である。本装置では図4に示すような検体ラック2に収納された色々な形状の検体容器3に採取された血液の分析を行う。検体ラック2にはバーコード4が貼付してあり、このバーコード4には血液に関する情報や検体容器に関する情報等必要な情報が符号化情報として記録されている。
なお、各部(コンポーネント)を接続する電気配線、試薬、検体等の流路、圧力を供給する圧力チューブについては、図示を省略する。
図5は多項目自動血球分析装置1のシステム制御部50の構成を示す図である。このシステム制御部50は、制御本体部52と表示部54とに大きく分類される。
制御本体部52は、CPU56、ROM58、及びRAM60を搭載するメインボード62、CDROMドライブ64、フロッピーディスクドライブ66、ハードディスクドライブ68、キーボード70、マウス72、測定部10とTCP/IP接続するためのインターフェース74とを含む。
また、インターフェース部74を介して測定部10から送信された分析信号、装置の動作状態信号等を受け取り、検体の分析結果および装置の動作状態をこの表示部54に表示することができるようになっている。
この制御プログラムは、Windows2000上で動作するアプリケーションプログラムであり、あらかじめHDD68にインストールされていてもよいし、また、CD-ROMの形態で配布されたものを、ユーザもしくはサービスマンによってインストールされるものであってもよい。
次に、システム制御部における機能について概略説明する。
図1は、多項目自動血球分析装置1のシステム制御部50における機能を説明するためのブロック構成図である。ここで説明する各機能は実際には図5に示した各ハードウェア装置、即ち制御の中心となるCPU56、BIOS等の基本プログラム等を記憶するROM58、作業領域として働くRAM60およびアプリケーションプログラムやデータを記憶する機能を有するHDD68、入力手段としてのキーボード70、マウス72、17インチカラー液晶表示ディバイスからなる表示部54等を用いて実現されることは言うまでもない。
機能選択ウィンドウ表示部514は、第二表示区画204に、アイコン記憶部530に記憶されたアイコンの一部を表示するための機能選択ウィンドウを表示する。ここで表示されるアイコンは機能選択アイコン205(図8参照)として扱われる。この機能選択アイコン205のひとつにはメンテナンスアイコン205h(図8参照)が含まれている。
この機能選択ウィンドウは、基本操作アイコンのうち特定のアイコン(たとえばメニューアイコン)が選択されたときに表示が行われる。
このエラーウィンドウは、測定部10にてエラーが発生したことを装置状態情報処理部558が認識した場合に自動的に起動する。また後述する「ヘルプアイコン」203a(図7参照)を選択した場合や、後述するメニューウィンドウ208の「測定部ヘルプアイコン」205a(図8参照)を選択したときも起動する。
ガイド表示部522は、第二表示区画204に、ガイド情報記憶部560に記憶されているガイド情報を検索して必要なガイド情報(図17参照)を表示する。
また、アイコン記憶部530で記憶されるアイコンにはそれぞれコマンドが対応付けて記憶されている。
コマンド実行判断部552は、アイコンの選択により抽出されたコマンドがその時点で実行可能か否かを判断する。
警告部554は、コマンド実行判断部552が実行不可と判断したときに、表示画面504に警告文を表示したり、音声を発生したりして警告を行う。
次に、システム制御部50が実行する制御動作について説明する。
図6はシステム制御部50で実行される制御動作のフロー図である。制御本体部52の電源が投入され、Windows2000(OS)が立ち上がり、その後に、多項目自動血球分析装置1の制御プログラムがHDD68(ハードディスク)から読み出され、処理が開始される。
制御プログラムが立ち上がると、「初期画面」が表示される。
図7は初期画面を示す図である。初期画面において、17インチTFT液晶表示画面の上部に第一表示区画202、その下に画面の大半を占める第二表示区画204、その下に第三表示区画206が表示されている。
続いてst102に進む。
第一表示区画202内の基本操作アイコン203(ヘルプアイコン203a等)が選択されたかどうかがチェックされる。基本操作アイコン203の選択は、マウス72で基本操作アイコン203を指し、ダブルクリックするか、もしくは、エンターキーを押すことにより、実行される。なお、アイコン選択操作は後述する他のアイコン操作についても同様である。
続いてst103に進む。第一表示区画202内の基本操作アイコン203が選択されていないときはst106に進む。
選択されたアイコンが有効か判断する。具体的には、選択された基本操作アイコン203に相当する基本操作コマンドが実行可能かどうかを判断し、実行可能であればst104に進む。現在の装置の状況では実行不能の場合には、st105に進む。
なお、実行可能か否かはプログラム的な実行阻害理由(プログラムの工程上論理的に実行できない場合等)について判断される。
また、測定部からの情報とは別にプログラム上で実行不可な状態を設けるようにしておき、これについて判断するようにしてもよい。たとえば、一定時間測定を行わなかった場合に装置が自動的にスリープ状態となり空圧源が停止することがある。その場合に空圧源の圧力不足で「サンプラ」(測定を開始するコマンド)を実行すると異常な動作が行われることになりかねない。そのためこれを防止するために、プログラム上でスリープ状態になったか否かをプログラム上のタイマ管理によって監視し、スリープ状態になった場合にはその後の「サンプラ」コマンドは空圧源が一定の圧力になるまでは実行できないようにする。
選択された基本操作アイコン203に相当するコマンドを実行する。例えば、メニューアイコン203eが選択された場合には、メニューとして用意された機能選択アイコンを含む「メニューウィンドウ」を第二表示区画204内に表示する。
続いてst106に進む。
st103で選択された基本操作アイコン203に対応するコマンドが、現在の装置状況では実行不能であることを示すアラーム音を発生する。アラーム音に変えて、第二表示区画204内に警告文の入った「ポップアップウィンドウ」を表示してもよい。また、アラーム音とポップアップウィンドウの両方であってもよい。
続いてst106に進む。
第二表示区画204内の機能選択アイコン205が選択されたかどうかがチェックされる。機能選択アイコン205の選択は、マウスにより実行されることは前述したとおりである。
続いてst107に進む。第二表示区画204内の機能選択アイコン205が選択されていないときはst110に進む。
選択されたアイコンが有効か判断する。具体的には、選択された機能選択アイコン205に相当するコマンド(動作モード)が実行可能かどうかを判断し、実行可能であればst108に進む。現在の装置状況では実行不能の場合には、st109に進む。
選択された機能選択アイコン205に相当するコマンドを実行する。このとき、機能選択アイコン205の種類によっては次に実行されるコマンドが単一であって一義的に定まる場合にはそのコマンドが実行されるが、機能選択アイコン205のなかには実行する機能が複数あっていずれを実行するかをさらに選択しなければならない場合がある。この場合は、選択された機能に対応してさらに細分類された新しい「細分機能選択ウィンドウ」が開くようになっている。この細分機能選択ウィンドウには細分機能選択アイコンが表示される。
続いてst110に進む。
st107にて選択された機能選択アイコン205に対応するコマンドが、現在の装置状況では実行不能であることを示す警告音を発生する。警告音に変えて、第二表示区画204内に警告文の入ったポップアップウィンドウを表示してもよい。また、警告音とポップアップウィンドウの両方であってもよい。
続いてst110に進む。
測定部10にトラブルが発生しているかどうかを判断する。トラブルの判断は、測定装置に設けられた各センサ(12S〜32S)からの信号に基づいて判断される。トラブルが発生していると判断されたときは、st111に進む。
トラブルに応じた処置がなされる。トラブルおよびその処理の詳細については後述する。
次にこの装置で用いられるアイコンについて説明する。表示部54に表示されるアイコンは、図10(a)(b)に示すように画像部302と文字部(和文)304、文字部(英文)306とから構成されている。
画像部302は、そのアイコンに対応するコマンドを直感的に理解しやすくするためのものであり、コマンドにより実行する機能に関連した絵が採用されている。また、文字部は、コマンドの内容を簡潔な文字で表示している。
アイコンを構成する画像部302と文字部304、306とは、独立したデータテーブルに記憶してある。即ち、図11(a)に示すように「アイコン」に対してそのアイコンに用いる「画像部データ」(image1,image2,・・・)と、同じくそのアイコンに用いる「文字部データ」(letter1,letter2,・・・)とを別々に関係付けることができるようになっており、また、図11(b)に示すように「アイコン」に対応する「文字部データ」は各国言語ごとに用意されている。
したがって、図11(b)から使用する言語を指定することにより、図11(a)の「文字部データ」に図11(b)からの「文字部データ」が割り付けられることで、効率よくアイコンを変更することができる。
次に、第一表示区画、第二表示区画とは別に設けられた第三表示区画による測定部状態の表示について説明する。
図12は第三表示区画206の表示状態を示す図である。この第三表示区画区画は図7、図8、図9にも示したように常に目視できるようにしてある。そして、この区画内には測定部の名称を表示する測定部名称表示エリア310、検体番号を表示する検体番号表示エリア312、トラブルが発生したときにメッセージを表示するトラブル表示エリア314とが含まれる。例えば、型式・機体番号「XT-2000i-1」の測定部が接続されている場合には「XT-2000i-1」の表示がなされ、検体番号123456789012345が測定中であるときはその番号が表示される。さらに測定中にトラブルが生じた場合あるいは生じる恐れがある場合にはその旨の警告が表示される。図12では警告表示の例として"Replace Container RED"(RED試薬交換)の警告が表示されている。表示はリアルタイムで更新される。
以下、メニューウィンドウ(図8参照)に表示されるアイコンに基づいて本装置で実行される機能の実施例を説明する。
メニューウィンドウ(図8)において「手動校正アイコン」205iを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図13に示した手動校正ダイアログが第二表示区画204内に表示される。この手動校正ダイアログでは、入力によりHGBおよびHCTの補正率を変更することができる。但し、測定部10が"スタンバイ"状態(試薬の残量・測定部の温度・各機構の位置等がチェックされ、測定開始できる状態をいう)でなければ手動校正は実行されない。それ以外の状態では測定部にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
HGB(Current):
HGBに対して現在設定されている補正率を表示する。
HCT(Current):
HCTに対して現在設定されている補正率を表示する。
HGB(New):
HGBに対する新しい補正率を入力する。この値は80.0以上かつ120.0以下でなければならない。入力は小数点下一桁までできる。
HCT(New):
HCTに対する新しい補正率を入力する。この値は80.0以上かつ120.0以下でなければならない。入力は小数点下一桁までできる。
OKボタン:
入力された新しいHGBおよびHCTの補正率を装置に反映させ手動校正ダイアログを閉じる。HGBおよびHCTそれぞれの新しい補正率が80.0以上かつ120.0以下でなければこのボタンは有効にならず押すことは出来ない。
Cancelボタン:
HGBおよびHCTの補正率の変更を中止し、手動校正ダイアログを閉じる。画面起動時にはこのボタンにフォーカスがある。
メニューウィンドウ(図8)において「自動校正アイコン」205jを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより、図14に示す自動校正ダイアログが第二表示区画204内に表示される。この自動校正ダイアログでは、新鮮な正常血液を5〜10検体使用し自動的にHGBおよびHCTの補正率を計算し、それらの値を装置の新しい補正率へ変更することができる。自動校正ダイアログでは測定ディスクリート(検査項目群のことをいう。図18参照)が自動的にCBCとなる。
但し、測定部10が"スタンバイ"状態でなければ自動校正は実行されない。それ以外の状態ではエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
OKボタン:
自動校正にて自動的に算出した新しいHGBおよびHCTの補正率を装置に反映させ自動校正ダイアログを閉じる。HGBおよびHCTそれぞれの新しい補正率が80.0以上かつ120.0以下でかつ新しく計算された新補正率と現在設定されている補正率の差が5%以下でなければこのボタンは有効にならず押すことはできない。
Cancelボタン:
図15に示したキャンセル確認ダイアログを表示する。HGBおよびHCTの補正率の変更中止を確認する。
Graphボタン:
選択した自動校正で測定した最新のデータを表示するための図16に示したデータ表示ダイアログを開く。図16に示すデータ表示ダイアログには、各測定項目の測定データの他、各種スキャッタグラムやヒストグラムが表示される。
測定部10で異常が発生した場合、測定部10はアラームを鳴らす。システム制御部50はこの時発生しているエラーを優先順位が高いものから順にリスト表示する。そして、入力部502からエラーリスト中のエラーを選択することにより、その選択したエラーに対する復帰処理を実行することができる。
図7に示した第一表示区画202において「ヘルプアイコン」203aを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図17に示すヘルプダイアログが起動する。また、図8に示したメニューウィンドウ208のヘルプアイコン205aからも起動することができる。更に、測定部10にてエラーが発生した場合も自動的に起動する。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Error List(エラーリスト):
測定部10で発生しているエラーをエラーの優先順位が高いものから順に上から表示する。あらたにエラーが発生した場合、優先順位に従って更新され再度表示される。画面起動時および再描画時には最も優先順位の高いエラーが選択された状態となるが、マウスもしくはキーボードにて任意のエラー項目を選択し、任意のエラー項目からエラーを解除していくことも可能である。
Action(アクション):
エラーリストで選択しているエラーに関する説明およびそのエラーの復帰方法が表示される。
OKボタン:
エラーリストで選択しているエラーに対する適切な復帰処理の実行または、復帰処理に必要な画面を開く。このボタンはエラーが起っている時のみ有効となる。Cancelボタン:
Helpダイアログを閉じる。
Reset Alarmボタン:
測定部10のアラーム音を止める。
検体の測定には、マニュアルモードとサンプラモードの2種類がある。マニュアルモードは、手動により攪拌した検体を測定する測定方法である。サンプラモードは、ラックにセットした採血管のキャップを開けることなく攪拌、吸引を自動的に行い測定する測定方法である。ラックには一度に最大10本の採血管をセットできサンプラには一度に最大5ラックをセットすることができる。
第一表示区画202の「マニュアルアイコン」203bを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりマニュアルモード測定ダイアログが起動する。図18に示すマニュアルモード測定ダイアログでは、必要に応じて検体番号、ディスクリート(検査項目群)および測定モードを入力することができる。実際のマニュアルモード測定は測定部10にあるスタートスイッチを押すことにより開始する。
マニュアルモード測定ダイアログでは更に、5倍希釈された検体を測定するキャピラリモードおよび採血管のキャップを開けずにサンプラを使用して測定するマニュアルクローズドモードがある。
マニュアルモードは手動で攪拌した通常の検体をマニュアルピペット(手動吸引部20に含まれる)から吸引し測定を行う。測定部10にあるスタートスイッチを押すことにより測定が開始される。キャピラリモードは手動で攪拌した5倍に希釈された検体をマニュアルピペットから吸引し測定を行う。測定部10にあるスタートスイッチを押すことにより測定が開始される。
マニュアルクローズドモードは、ラックの1番目にセットされた検体をサンプラ12で移動させキャップピアサユニット(自動吸引部18に含まれる)から吸引し測定を行う。
測定部10にあるスタートスイッチを押すことにより測定が開始される。この場合採血管のキャップを外す必要はない。
但し、測定部10が"スタンバイ"状態である必要がある。それ以外の状態ではエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
sample No.(検体番号):
測定する検体番号を入力する。半角で15桁の入力が可能である。測定後、自動的に検体番号はインクリメントされる。
Discrete(ディスクリート(検査項目群)):
検体測定のディスクリートを選択する。ダイアログ起動時は、現在指定されているディスクリートを選択する。プログラム起動時はCBCが選択される。
以下のディスクリートのいずれかを選択する。
CBC:
CBC(RBC,WBC,HGB,HCT,MCV,MCH,MCHC,PDW-CV,PDW-SV,PLT,PDW,MPV,P-LCR,PCT)項目を測定する場合に選択する。
CBC+DIFF:
CBC+DIFF(RBC, WBC, HGB, HCT, MCV, MCH, MCHC, PDW-CV, PDW-SV, PLT, PDW, MPV, P-LCR, PCT, NEUT%, LYMPH%, MONO%, EO%, BASO%, NEUT# ,LYMPH#, MONO#, EO#, BASO#)項目を測定する場合に選択する。
なお、キャピラリモードの時は選択できない。キャピラリモードで測定する場合はDIFF項目の測定精度が低下するおそれがあるためである。キャピラリモード以外が選択されていた時にこのディスクリートが選択されており、キャピラリモードが選択された時、ディスクリートは自動的にCBCとなる。
DIFF測定用試薬関連に異常があった場合は選択することはできない。異常が発生した時、ディスクリートは自動的にCBCとなる。
CBC+RET:
CBC+RET(RBC, WBC, HGB, HCT, MCV, MCH, MCHC, PDW-CV, PDW-SV, PLT, PDW, MPV, P-LCR, PCT, RET#, RET%, HFR, MFR, LFR, IRF)項目を測定する場合に選択する。
RET測定用試薬関連に異常があった場合は選択することはできない。異常が発生した時、ディスクリートは自動的にCBCとなる。
CBC+DIFF+RET
CBC+DIFF+RET(RBC, WBC, HGB, HCT, MCV, MCH, MCHC, PDW-CV, PDW-SV, PLT, PDW, MPV, P-LCR, PCT, NEUT%, LYMPH%, MONO%, EO%, BASO%, NEUT# ,LYMPH#, MONO#, EO#, BASO#, RET#, RET%, HFR, MFR, LFR, IRF)項目を測定する場合に選択される。
キャピラリモードの時は選択できない。キャピラリモード以外が選択されていた時にこのディスクリートが選択されており、キャピラリモードが選択された時、ディスクリートは自動的にCBC+RETとなる。
RET測定用試薬関連に異常があった場合は選択することはできない。異常が発生した時、ディスクリートは自動的にCBC+DIFFとなる。
DIFF測定用試薬関連に異常があった場合は選択することができない。異常が発生した時、ディスクリートは自動的にCBC+RETとなる。
DIFFおよびRET測定用試薬関連に異常があった場合は選択することはできない。異常が発生した時、ディスクリートは自動的にCBCとなる。
Mode(測定モード):
検体の測定モードを選択する。ダイアログ起動時は、現在指定されている測定モードが選択される。
Manual(マニュアル)モード:
マニュアルモードで測定する場合に選択される。変更されるまで、他のモードに変ることはない。測定部起動時にはこのマニュアルモードが選択されている。
Capillary(キャピラリ)モード:
キャピラリモードで測定する場合に選択される。変更されるまで、他のモードに変ることはない。他のモードからキャピラリモードが選択された場合、ディスクリートは自動的にCBCが選択される。
なお、キャピラリモードとは、検体をあらかじめ手動で5倍に希釈してから測定するモードをいう。新生児など、血液を微量しか採取できない場合にこのモードが使用される。装置が、得られた測定結果を自動的に5倍にする。
Closed(マニュアルクローズド)モード:
マニュアルクローズドモードで測定する場合に選択される。変更されるまで、他のモードに変ることはない。
サンプラ関連に異常があった場合は選択することはできない。異常が発生した時、ディスクリートは自動的にマニュアルモードとなる。
OKボタン:
入力された検体番号、ディスクリートおよび測定モードを確定し、マニュアルモード測定画面を閉じる。
Cancelボタン:
入力された検体番号、ディスクリートおよび測定モードを破棄し、マニュアルモード測定画面を閉じる。
第一表示区画202の「サンプラアイコン」203cを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図19に示すサンプラモード測定ダイアログが起動する。
サンプラモード測定ダイアログでは、必要に応じて検体番号、ラック番号、試験管位置番号およびディスクリートを入力することができ、Sampler startボタンを押すことによりサンプラ測定が開始される。
サンプラ関連に異常があった場合、アイコンはdisable(使用不可)となり実行することはできない。サンプラ接続しない設定の場合、アイコンは表示されない。但し、測定部10が"スタンバイ"状態でなければスタートができないようになっている。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Sample No.(検体番号):
測定する検体番号を入力する。半角で15桁の入力が可能であり、測定後、自動的に検体番号はインクリメントされる。
Rack No.(ラック番号):
ラック番号を入力する。6桁の数字が入力可能であり、サンプラ測定後、ラック番号は試験管位置番号が10を超える度にインクリメントされる。サンプラ測定中はdisable(使用不可)となり入力することはできない。
Tube Position(試験管位置):
サンプラ測定を開始する試験管位置を入力する。ここには2桁の数字が入力可能である。サンプラ測定毎に、自動的に試験管位置はインクリメントされていく。試験管位置が10を超える度にラック番号はインクリメントされる。
試験管位置番号は1〜10の数字が入力可能である。この項目からフォーカスが外れる時に入力された値が1より小さい場合は1に、また10より大きい場合は10へ自動的に変更される。
また、サンプラ測定中はdisable(使用不可)となり入力することができなくなる。
Discrete(ディスクリート):
検体の測定のディスクリートを選択する。画面起動時は現在設定されているディスクリートが表示される。サンプラ測定中はdisable(使用不可)となり選択することはできなくなる。
Sampler startボタン:
入力された検体番号、ラック番号、試験管位置番号およびディスクリートを確定し、サンプラモード測定を開始する。
図8のメニューウィンドウ208において「試薬交換アイコン」205gを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図20に示した試薬交換ダイアログが起動する。試薬交換ダイアログでは、試薬の交換を行うことができる。またその際、交換履歴を残す試薬を選択でき、選択した試薬の試薬交換履歴を残すことができる。交換が必要な試薬は画面起動時に自動的に交換履歴を残すように選択される。
但し、測定部10が"スタンバイ状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
EPK:
EPK試薬の交換履歴に残す残さないを選択する。EPKの交換履歴を残す場合にはEPKのチェックボックスにチェックを入れる。画面起動時にEPKの交換が必要な場合は自動的にチェックが入る。
SLS:
SLS試薬の交換履歴に残す残さないを選択する。SLSの交換履歴を残す場合にはSLSのチェックボックスにチェックを入れる。画面起動時にSLSの交換が必要な場合は自動的にチェックが入る。
FBA:
FBA試薬の交換履歴に残す残さないを選択する。FBAの交換履歴を残す場合にはFBAのチェックボックスにチェックを入れる。
FFD:
FFD 試薬の交換履歴に残す残さないを選択する。FFDの交換履歴を残す場合にはFFDのチェックボックスにチェックを入れる。
FFS:
FFS試薬の交換履歴に残す残さないを選択する。FFSの交換履歴を残す場合にはFFSのチェックボックスにチェックを入れる。
RED:
RED試薬の交換履歴に残す残さないを選択する。REDの交換履歴を残す場合にはREDのチェックボックスにチェックを入れる。
OKボタン:
試薬の交換を行う。試薬交換ダイアログを閉じ、試薬交換シーケンスを実行する。
但し、FFSまたはREDのいずれかに試薬交換の必要がある場合は次に示す試薬交換警告ダイアログの警告画面が表示される。
Cancelボタン:
交換試薬の選択を中止し、試薬交換ダイアログを閉じる。
試薬交換ダイアログが表示されているときでFFSまたはREDのいずれかに試薬交換の必要がある場合にOKボタンをクリックすると図21に示す警告画面としての試薬交換警告ダイアログが表示される。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
OKボタン:
試薬交換シーケンスを実行する。
Cancelボタン:
試薬交換警告ダイアログを閉じ試薬交換ダイアログに戻る。
図8のメニューウィンドウ208において「自動洗浄アイコン」205fを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図22に示す自動洗浄ダイアログが起動する。本機能により検出部26を始めとする流体回路内が自動的に洗浄され、ブランク値が計測される。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Blank Check:
自動洗浄終了後のブランク値を表示する。ブランク値とは、検出部を検体が通過しない状態で計測された値であり、その値が高ければ、何らかの夾雑物が流体回路内に残存していることを示す。各項目のブランク値は自動洗浄中には表示されず、自動洗浄終了表示される。ブランク値および単位は制御部の設定に連動して表示される。ブランク値が許容ブランク値より大きい場合その項目の背景は赤く表示される。
RBC:
自動洗浄実行後のRBCのブランク値が表示される。
HGB:
自動洗浄実行後のHGBのブランク値が表示される。
PLT:
自動洗浄実行後のPLTのブランク値が表示される。
PLT-O:
自動洗浄実行後のPLT-Oのブランク値が表示される。
WBC:
自動洗浄実行後のWBCのブランク値が表示される。
DIFF-WBC:
自動洗浄実行後のDIFF-WBCのブランク値が表示される。
自動洗浄進捗表示:
自動洗浄シーケンスの進捗状況が表示される。
Closeボタン:
自動洗浄ダイアログを閉じる。
このボタンは自動洗浄シーケンスが終わるまでは無効となっており、押すことはできない。シーケンスが終了し、ブランク値が表示されると有効になる。
図8のメニューウィンドウ208において「メンテナンスアイコン」205hを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図9のメンテナンスウィンドウ210が起動する。ここでは、測定部10が正しく動作しているかを確認したり、検出された異常の原因を見つけたりすることができる。さらに、コンポーネントをテスト動作させることにより各部のエラーを解除することができる。
以下、メンテナンスウィンドウ210に表示されるアイコンに基づいて本装置で実行される機能を説明する。
メンテナンスウィンドウ210において「センサアイコン」211qを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図23に示すセンサダイアログが起動する。ここでは、測定部10の各部温度、圧力および各種センサの情報が0.5秒毎に更新されながら表示される。
メンテナンスウィンドウ210において「動作カウンタアイコン」211rを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図24に示す動作カウンタ表示ダイアログが起動する。
動作カウンタ表示ダイアログでは測定部10の各コンポーネントの動作回数(レーザは発振時間)を表示する。またSRV(サンプリングバルブ)およびピアサの動作回数をリセットすることができる。
メンテナンスウィンドウ210において「動作カウンタアイコン」211rを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図24に示す動作カウンタ表示ダイアログが起動する。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Total:
装置の動作回数を表示する。
CBC:
CBCを測定するモードでの動作回数を表示する。
DIFF:
DIFFを測定するモードでの動作回数を表示する。
RET:
RETを測定するモードでの動作回数を表示する。
FFS:
DIFF用試薬交換後の、DIFFを測定するモードでの動作回数を表示する。
Shutdown(シャットダウン):
シャットダウン実行後の動作回数を表示する。
Piercer(ピアサ):
ピアサ交換後のピアサ動作回数を表示する。
SRV(サンプリングバルブ):
SRV洗浄後の動作回数を表示する。
FCM Sheath Motor(FCMシースモータ):
FCM Sheath Motorの動作回数を表示する。
RBC Sheath Motor(RBCシースモータ):
RBC Sheath Motorの動作回数を表示する。
WB Motor(全血吸引モータ):
WB Motorの動作回数を表示する。
Laser Oscillation Time(レーザオシレーションタイム):
Laserのトータル発振時間をHH:MM(**時**分)で表示する。
Total Reset ボタン:
Totalカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
CBC Reset ボタン:
CBCカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
DIFF Reset ボタン:
DIFFカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
RET Reset ボタン:
RETカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
FFS Reset ボタン:
FFSカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
Shut Down Reset ボタン:
Shut Downカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
Piercer Reset ボタン:
Piercerカウンタをリセットする。
SRV Reset ボタン:
SRVカウンタをリセットする。
FCM Sheath Motor Reset ボタン:
FCM Sheath Motorカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
RBC Sheath Motor Reset ボタン:
RBC Sheath Motorカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。WB Motor Reset ボタン:
WB Motorカウンタをリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
Laser Oscillation Time Reset ボタン:
Laser Oscillation 時間をリセットする。このボタンはサービスマンの権限を持つユーザがログオンした時にのみ表示される。
OKボタン:
各カウンタのリセットボタンでのリセットを確定し、動作カウンタ表示ダイアログを閉じる。
キャンセル ボタン:
各カウンタのリセットボタンでのリセットを中止し、動作カウンタ表示ダイアログを閉じる。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「フローセル気泡除去アイコン」211cを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりフローセル気泡除去シーケンスが実行される。フローセルは検出部26に含まれる。フローセル気泡除去では、フローセル気泡除去シーケンスを実行しフローセル内の気泡を除去することができる。フローセル気泡除去シーケンス実行中は図25に示すフローセル気泡除去中ダイアログを表示する。このダイアログはフローセル気泡除去シーケンスが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り画面は開くことができない。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「RBCつまり除去アイコン」211pを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりつまり除去シーケンスが実行される。RBC検出部は、検出部26に含まれる。
RBC検出部つまり除去では、RBC検出部つまり除去シーケンスを実行してRBC検出部のつまりを除去することができる。RBC検出部つまり除去シーケンス実行中は図26に示すRBC検出部つまり除去中ダイアログを表示する。これはRBC検出部つまり除去シーケンスが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「フローセル洗浄アイコン」211dを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりフローセル洗浄シーケンスが実行される。フローセル洗浄では、フローセル洗浄シーケンスを実行し光学式検出部フローセルの汚れを洗浄することができる。フローセル洗浄シーケンス実行中は図27に示すフローセル洗浄中ダイアログが表示される。これはフローセル洗浄シーケンスが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Cancelボタン:
フローセル洗浄シーケンスを実行せず、フローセル洗浄シーケンス実行ダイアログを閉じる。フローセル洗浄シーケンスが実行中はdisable(使用不可)となる。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「排液チャンバ排出アイコン」211aを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより排液チャンバ排出シーケンスが実行される。排液チャンバは廃液処理部30に含まれる。排液チャンバ排出では、排液チャンバ排出シーケンスを実行し排液チャンバ内に溜まった排液を排出することができる。排液チャンバ排出シーケンス実行中は図28に示す排液チャンバ排出中ダイアログを表示する。これは排液チャンバ排出シーケンスが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「ラック送込みアイコン」211lを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより、サンプラにおけるラック送込みの動作テストが実行される。ラック送込み中は図29に示すラック送込み中ダイアログが表示される。これはラック送込み動作が終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
ラック横送りでは、サンプラにおけるラック横送りの動作テストを行うことができる。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「ラック横送りアイコン」211nを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりラック横送りの動作テストが実行される。ラック横送り中は図30に示すラック横送り中ダイアログを表示する。これはラック横送り動作が終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
ラック送出しでは、サンプラにおけるラック送出しの動作テストを行うことができる。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「ラック送出しアイコン」211mを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりラック送出しの動作テストが実行される。ラック送出し中は図31に示すラック送出し中ダイアログが表示される。これはラック送出し動作が終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「キャップピアサアイコン」211eを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりキャップピアサの動作テストが実行される。キャップピアサは、自動吸引部18に含まれる。「試験管転倒位置異常」、「ハンド初期位置異常」、「ハンド上昇位置異常」、「ハンド動作位置異常」、「ハンド下降位置異常」および「試験管が保持できません」のエラーが発生した場合、キャップピアサの動作テストを行うことにより、テストの結果が正常であればエラーを解除することができる。キャップピアサユニットの動作テスト中は図32に示すキャップピアサユニットの動作テスト中ダイアログが表示される。これはキャップピアサのテスト動作が終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「RBCシースシリンジアイコン」211iを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりRBCシースシリンジの動作テストが実行される。RBC シースシリンジは検出部26に含まれる。RBC シースシリンジの動作テストではRBCシースシリンジが上死点へ移動しその後下死点へ移動して停止する。また、「RBCシース用モータ異常停止」のエラーが発生した場合、RBCシースシリンジの動作テストを行うことにより、テストの結果が正常であればエラーを解除することができる。RBCシースシリンジの動作テスト中は図33に示すRBCシースシリンジテスト中ダイアログを表示する。これはRBCシースシリンジテストが終了後、自動的に閉じます。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
FCM シースシリンジでは、FCMシースシリンジの動作テストを行うことができる。FCMシースシリンジは検出部26に含まれる。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「FCM シースシリンジアイコン」211jを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりFCM シースシリンジの動作テストが実行される。FCM シースシリンジの動作テストではFCMシースシリンジが上死点へ移動しその後下死点へ移動して停止する。また、「FCMシース用モータ異常停止」のエラーが発生した場合、FCMシースシリンジの動作テストを行うことにより、テストの結果が正常であればエラーを解除することができる。FCMシースシリンジの動作テスト中は図34に示すFCMシースシリンジ動作テスト中ダイアログを表示する。これはFCMシースシリンジテストが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「洗浄スピッツアイコン」211gを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより洗浄スピッツの動作テストが実行される。洗浄スピッツは手動吸引部20に含まれる。洗浄スピッツモータの動作テストでは洗浄スピッツモータが上死点へ移動しその後下死点へ移動して停止する。また、「洗浄スピッツ用モータ異常停止」のエラーが発生した場合、洗浄スピッツモータの動作テストを行うことにより、テストの結果が正常であればエラーを解除することができる。洗浄スピッツの動作テスト中は図35に示す洗浄スピッツ動作テスト中ダイアログを表示する。これは洗浄スピッツテストが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「全血吸引モータアイコン」211kを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより全血吸引モータの動作テストが実行される。全自動吸引モータは定量ポンプ部24に含まれる。「全血吸引用モータ異常停止」のエラーが発生した場合、全血吸引モータの動作テストを行うことにより、テストの結果が正常であればエラーを解除することができる。全血吸引モータの動作テスト中は図36に示す全血吸引モータテスト中ダイアログが表示される。これは全血吸引モータテストが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
SRVでは、サンプリングバルブ28の動作テストを行うことができる。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「SRVアイコン」211fを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりSRVの動作テストが実行される。SRVの動作テストではSRVが初期位置へ移動し、定量動作を行った後、初期位置に戻る。SRV動作テスト中は図37に示すSRV動作テスト中ダイアログが表示される。これはSRVテストが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「攪拌モータアイコン」211hを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことによりMixing Motorの動作テストが実行される。撹拌モータは検出部26に含まれる。撹拌モータの動作テストでは撹拌モータが回転する。撹拌モータ動作テスト中は図38に示す撹拌モータテスト中ダイアログが表示される。これは撹拌モータテストが終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
図9のメンテナンスウィンドウ210において「排液チャンバ洗浄アイコン」211bを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより排液チャンバ洗浄シーケンスが実行される。排液チャンバ洗浄シーケンス実行中は図39に示す排液チャンバ排出中ダイアログを表示する。これは排液チャンバの洗浄が終了後、自動的に閉じる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Cancelボタン:
排液チャンバ洗浄シーケンスを実行せず、排液チャンバ洗浄実行ダイアログを閉じる。排液チャンバ洗浄シーケンスが実行中はdisable(使用不可)となる。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「バーコードリーダアイコン」211sを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図40に示すバーコードリーダダイアログが起動する。バーコードリーダダイアログでは、ラックにセットされた試験管に貼られたバーコードおよびラックに貼られたラック番号のバーコードを、バーコードリーダ14によって読取らせるテストを行うことができる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り、ダイアログは表示されない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Tube Position:
ラック上の試験管位置を表示する。Rack No.はラック番号を表示する。
Rack/Sample No.:
読取ったラック番号もしくは検体番号を表示する。
Check Digit:
読取ったラック番号もしくは検体番号のバーコードのチェックデジットを表示する。
Type:
読取ったラック番号もしくは検体番号のバーコードの種類を表示する。
ここでは以下のバーコード種類が表示される。
NW7、ITF、JAN、CODE39、CODE128
Startボタン:
ラックの送込み動作を開始し、テストを開始する。開始と同時に前回テストにて表示されている内容はクリアされる。
テスト中はdisable(使用不可)の表示となり、押すことはできない。1ラック分のテストが終了すると再びenable(使用可能)の表示となる。
Close ボタン:
バーコードリーダ ダイアログを閉じる。テスト中はdisable(使用不可)の表示となり押すことはできない。
図9に示すメンテナンスウィンドウ210において「アラーム音設定アイコン」211tを選択し、マウスにてダブルクリックするかもしくはキーボードにてエンターキーを押すことにより図41に示すAlarm Soundダイアログが起動する。Alarm Sound ダイアログでは、エラー発生時のアラーム音(エラー音)を選択することができる。アラーム音はアラームブザー38によって発せられる。
但し、測定部10が"スタンバイ"の状態でなければならない。それ以外の状態では測定部10にてエラー音("ピーッ")が鳴り画面は開くことができない。
以下はダイアログに表示される内容についての説明である。
Alarm Sound 1:
装置にエラーが発生した時に鳴らすアラーム音をAlarm Sound1とするときに選択する。
Alarm Sound 2:
装置にエラーが発生した時に鳴らすアラーム音をAlarm Sound2とするときに選択する。
Alarm Sound 3:
装置にエラーが発生した時に鳴らすアラーム音をAlarm Sound3とするときに選択する。
Testボタン:
選択したアラーム音を鳴らす。
Alarm Clearボタン:
Test中のアラーム音をクリアする。
OKボタン:
選択したアラーム音を装置に反映しダイアログを閉じる。
キャンセルボタン:
選択したアラーム音を破棄し、ダイアログを閉じる。
2:検体ラック
3:検体容器
4:バーコード
10:測定部
12:サンプラ
14:バーコードリーダ
16:検体取り出し部
18:自動吸引部
20:手動吸引部
22:試薬収納部
24:定量ポンプ部
26:検出部
28:サンプリングバルブ部
30:排液処理部
32:空圧源
12S〜32S:センサ
34:測定部制御装置
36:インターフェース
40:通信回線
50:システム制御部
52:制御本体部
54:表示部
62:メインボード
64:CD-ROM
66:フロッピーディスクドライブ
68:ハードディスクドライブ
70:キーボード
72:マウス
74:インターフェース
102:測定部各部
104:測定部制御装置
106:センサ
202:第一表示区画
203:基本操作アイコン
204:第二表示区画
205:機能選択アイコン
205h:メンテナンスアイコン
206:第三表示区画
208:メニューウィンドウ
210:メンテナンスウィンドウ
211:細分機能選択アイコン
302:画像部
304:文字部
310:測定部名称表示エリア
312:検体番号表示エリア
314:トラブル表示エリア
502:入力部
504:表示画面
506:第一表示区画表示部
508:第二表示区画表示部
510:第三表示区画表示部
512:基本操作アイコン表示部
514:機能選択ウィンドウ表示部
516:細分機能選択ウィンドウ表示部
520:エラーウィンドウ表示部
522:ガイド表示部
530:アイコン記憶部
540:アイコン結合部
550:コマンド抽出部
552:コマンド実行判断部
554:警告部
556:機能制御部
558:装置状態情報処理部
560:ガイド情報記憶部
Claims (2)
- 複数のコンポーネントからなり生体試料の測定を行うとともに、少なくとも一部のコンポーネントにはトラブルを検出するためのセンサが取り付けられた測定部と、
測定部との間で情報を送受することにより測定部の制御を行うシステム制御部とからなる生体試料分析装置であって、
システム制御部は、
各種情報を表示するための表示画面と、
測定部のセンサがトラブルを検出した時に測定部から送られるエラー情報を監視・処理する装置状態情報処理部と、
装置状態情報処理部が監視・処理するエラー情報を列挙表示するためのエラーウィンドウを表示画面に表示するエラーウィンドウ表示部と、
エラーウィンドウに表示されたエラー情報の選択操作を含む入力を行う入力部と、
エラー情報に関するエラー解除のためのガイド情報を記憶するガイド情報記憶部と、
入力部により少なくとも1つのエラー情報が選択された際に、選択されたエラー情報に関するエラー解除のためのガイド情報を表示画面に表示するガイド表示部とを備えたことを特徴とする生体試料分析装置。 - 複数のコンポーネントからなり生体試料の測定を行うとともに、少なくとも一部のコンポーネントにはトラブルを検出するためのセンサが取り付けられた測定部と、
必要な入力を行うための入力部と、各種情報を表示するための表示画面とを備え、かつ、測定部との間で情報を送受することにより測定部の制御を行うシステム制御部とからなる生体試料分析装置のシステム制御部に処理を実行させるためのプログラムであって、測定部のセンサがトラブルを検出した時に測定部から送られるエラー情報を監視・処理し、装置状態情報処理部が監視・処理するエラー情報を列挙表示するためのエラーウィンドウを表示画面に表示し、エラーウィンドウに表示されたエラー情報の選択操作を含む入力を行い、エラー情報に関するエラー解除のためのガイド情報を記憶し、入力部により少なくとも1つのエラー情報が選択された際に、選択されたエラー情報に関するエラー解除のためのガイド情報を表示画面に表示する処理を前記システム制御部に実行させることを特徴とする生体試料分析装置のためのプログラム。
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