JP2006069990A - 口腔用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】フッ化カルシウムが効率的に歯に吸着する口腔用組成物を提供する。
【解決手段】(A)カルシウムイオン供給化合物を含有する第1組成物と(B)フッ素イオン供給化合物を含有する第2組成物を含む多組成物系とし、該多組成物系にさらに(C)リンゴ酸イオン供給化合物及び(D)モノフルオロリン酸イオン供給化合物を含有させる。組成物(A)、組成物(B)、成分(C)及び成分(D)は口腔内で又は口腔内導入直前に混合するのが好ましく、組成物(A)と組成物(B)とが、非接触状態で容器に充填するのが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】(A)カルシウムイオン供給化合物を含有する第1組成物と(B)フッ素イオン供給化合物を含有する第2組成物を含む多組成物系とし、該多組成物系にさらに(C)リンゴ酸イオン供給化合物及び(D)モノフルオロリン酸イオン供給化合物を含有させる。組成物(A)、組成物(B)、成分(C)及び成分(D)は口腔内で又は口腔内導入直前に混合するのが好ましく、組成物(A)と組成物(B)とが、非接触状態で容器に充填するのが好ましい。
【選択図】 なし
Description
本発明は、フッ化カルシウムが効率的に歯に吸着する口腔用組成物に関する。
歯のエナメル質は、ハイドロキシアパタイトを主成分とし、口中においては通常、リン酸イオンやカルシウムイオンの溶出(脱灰)と、リン酸カルシウムやハイドロキシアパタイトへの結晶化(再石灰化)が平衡状態にある。フッ素イオンは脱灰を抑制し、カルシウムイオンとリン酸イオンの供給・結晶化、すなわち、再石灰化を促進することにより、う蝕の発生が予防できる。従って、フッ素イオンとカルシウムイオンを口腔内に供給すると歯の再石灰化を促進させることができる。
しかし、組成物に予めフッ素イオンとカルシウムイオンとを配合すると、組成物中でフッ化カルシウムが析出してしまう。このように予め生成したフッ化カルシウムは粉末状(平均粒子径:数μm)のものであり、これを口腔内に供給しても、粒子径が大きすぎるため、ほとんど歯には吸着されず、歯の再石灰化促進効果はほとんど認められない。
かかる観点から、カルシウムイオン源とフッ素イオン源とを別の組成物とし、口腔内で又は口腔への適用直前に当該2つの組成物を混合することにより、口腔内でフッ化カルシウムを生成させる形態の口腔用剤が提案されている。例えば、カルシウムイオン源とフッ素イオン源とカルシウム金属イオン封鎖剤を含有する口腔衛生用製品(特許文献1、特許文献2)がある。しかし、この口腔用剤においては、カルシウム金属イオン封鎖剤が含まれているため、前記金属イオン封鎖剤によって歯へのフッ素吸着がかえって阻害されるという問題がある。
また、特許文献3には、フッ化カルシウムが急速に析出されることが可能であることが開示されている。しかし、この場合、析出後のフッ化カルシウム微粒子(一次粒子)はその凝集速度の制御ができないため、一次粒子の形成後自己凝集が急速に進行し二次粒子が形成される。このように形成されたフッ化カルシウムの二次粒子は、粒子径が大きく成長しすぎて歯への吸着量が低下してしまうという問題があった。
ここで、一次粒子は、フッ素イオンとカルシウムイオンによって形成されたフッ化カルシウムの結晶子である。二次粒子は、前記一次粒子が凝集して(例えば、自己凝集など)形成された粒子である。
さらに、特許文献2には、嗽剤、歯磨き及びゲルにおけるフッ化カルシウム形成を制御することが開示されている。すなわち、フッ化カルシウムの形成を制御するために、カルシウムイオンとフッ素イオンとの混合後少なくとも約5秒までフッ化カルシウムの沈殿を遅延させるフッ化カルシウム阻害剤を配合することが提案されている。このフッ化カルシウム阻害剤が配合された結果、フッ化カルシウムの凝集(二次粒子の形成)の遅延を達成することができたが、前記阻害剤の存在がフッ化カルシウムの生成反応(一次粒子の形成)をも阻害してしまい、一次粒子としてのフッ化カルシウムの生成量が低減する問題があった。
従って、より効率のよい再石灰化の促進を実現するためには、フッ化カルシウムの生成(一次粒子の形成)には影響することなく、かつ、フッ化カルシウムの凝集(二次粒子の形成)速度を制御することができるものが望まれていた。このようなフッ化カルシウムの凝集速度を制御した口腔用組成物の1つとして特許文献4記載の口腔用組成物がある。
本発明の目的は、より多くのフッ化カルシウムの一次粒子を形成することができ、かつ、フッ化カルシウムの凝集(二次粒子の形成)速度を制御することができ、より多くの微粒子状のフッ化カルシウムを歯などに吸着させやすくすることにより、歯の脱灰抑制効果や再石灰化促進効果に優れた新たな口腔用組成物を提供することにある。
本発明者らは、リンゴ酸イオンは、フッ化カルシウムの一次粒子を小さくし、更に一次粒子の凝集(二次粒子の形成)を抑制することにより、フッ化カルシウムの二次粒子(フッ化カルシウムの凝集物)の粒子径を制御することができることを発見し、本発明を完成した。
すなわち、本発明者らは、(A)カルシウムイオン供給化合物を含有する第1組成物と、(B)フッ素イオン供給化合物を含有する第2組成物とを含む多組成物系に、(C)リンゴ酸イオン供給化合物及び(D)モノフルオロリン酸イオン供給化合物を含有する口腔用組成物を用いることにより、フッ化カルシウム一次粒子の形成を促進し、効率的に歯に吸着させることができた。
本発明の口腔用組成物を用いれば、フッ化カルシウムの粒子径を制御することにより、効率的に歯にフッ化カルシウムを吸着させることができ、優れた歯の脱灰抑制効果や再石灰化促進効果が得られる。
フッ化カルシウムの二次粒子として、フッ化カルシウムと共にリンゴ酸塩を含有する複合粒子が形成される場合には、該複合粒子に含まれているリンゴ酸塩のpH緩衝能によって残留歯垢のpHの低下を抑制することができ、その結果、未然にう触を予防することができる。
さらに、フッ化カルシウムの微粒子、モノフルオロリン酸類及びリンゴ酸塩が複合粒子となって二次粒子に存在する場合には、これらのものの相乗効果により、残留歯垢によるpHの低下が抑制され、歯の脱灰が抑制され、再石灰化が促進されることがより効果的に行われ、う蝕の予防がより効果的になる。
本発明において組成物(A)に用いられるカルシウムイオン供給化合物としては、ポリオールリン酸カルシウムないし糖リン酸カルシウム、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、乳酸カルシウム、硝酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、イソ酪酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、サリチル酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト及びそれらの混合物が挙げられる。ポリオールリン酸カルシウムないし糖リン酸カルシウムとしては、グリセロリン酸カルシウム、グルコース-1-リン酸カルシウム、グルコース-6-リン酸カルシウムなどが挙げられる。味のよい観点から、好ましいカルシウムイオン供給化合物として乳酸カルシウムやグリセロリン酸カルシウムなどが挙げられる。
前記組成物(A)中のカルシウムイオン供給化合物は、口腔内で効率的にフッ化カルシウムを生成させる点から、組成物(A)中にカルシウムイオンを10〜16000ppm、より好ましくは50〜12000ppm、特に200〜8000ppm供給することが好ましい。本発明に係るカルシウムイオン供給化合物としては、イオン化するカルシウムイオン供給化合物を用いることが好ましい。前記組成物(A)と組成物(B)の使用量を同量(質量換算)とした場合には、組成物(A)中にこれらのカルシウムイオン供給化合物を0.25〜400μmol/g、更に1.25〜300μmol/g、特に5〜200μmol/g含有させるのが好ましい。
本発明において組成物(B)に用いられるフッ素イオン供給化合物は、モノフルオロリン酸イオンを供給する化合物以外のフッ素供給化合物であって、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ、フッ化カリウム、フッ化亜鉛、フッ化ベタイン、フッ化第一スズアラニン、フルオロケイ酸ナトリウム、フッ化ヘキシルアミン及びそれらの混合物が挙げられる。好ましいフッ素イオン供給化合物は、フッ化ナトリウム又はフッ化第一スズである。
前記組成物(B)中のフッ素イオン供給化合物は、口腔内で効率的にフッ化カルシウムを生成させる点から、組成物(B)中にフッ素イオンを5〜4000ppm、更に25〜2000ppm、特に100〜1000ppm供給することが好ましい。フッ素イオン濃度をこの範囲になるようにするには、例えば、組成物(A)と(B)の使用量を同量(質量換算)とした場合には、組成物(B)中にこれらのフッ素イオン供給化合物を0.065〜210μmol/g、更に0.325〜158μmol/g、特に2.6〜105μmol/g含有させるのが好ましい。
カルシウムイオンとフッ素イオンは1:2(モル比)で反応してフッ化カルシウムを生成する。本発明の口腔用組成物におけるカルシウムイオン供給化合物(カルシウム換算)とフッ素イオン供給化合物(フッ素換算)の含量比(モル比)は、使用時に効率的にフッ化カルシウムを生成させる観点から、1:8〜4:1が好ましく、特に1:4〜2:1が好ましい。
本発明において成分(C)として用いられるリンゴ酸イオン供給化合物は、リンゴ酸及び/又はその塩であり、リンゴ酸、リンゴ酸ナトリウム、リンゴ酸カリウム等を挙げることができる。その含有量は、組成物(A)と組成物(B)の使用量を同量(質量換算)とし、組成物(A)中にのみ成分(D)を含有させた場合には、組成物(A)中に0.02〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%である。この範囲であれば、微粒子化による凝集、再石灰化促進、フッ化カルシウム形成促進が起こる。
成分(C)であるリンゴ酸イオン供給化合物は、上記組成物(A)及び上記組成物(B)のいずれか一方又は両方に含有されていても良いし、組成物(A)及び組成物(B)とは別個に第三の成分として又は第三の組成物に含まれる一成分として存在していても良い。
本発明において成分(D)に用いられるモノフルオロリン酸イオン供給化合物としては、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸マグネシウム、モノフルオロリン酸カルシウム等が挙げられるが、モノフルオロリン酸ナトリウムが好ましい。モノフルオロリン酸イオンは、口腔内、特に歯垢などに残留し、唾液や歯垢中のホスファターゼなどで徐々に分解され、持続的にフッ素イオンを歯に供給する。モノフルオロリン酸イオンの含有量は、組成物(A)と組成物(B)の使用量を同量(質量換算)とし、組成物(A)中にのみ成分(D)を含有させた場合には、組成物(A)中に0.065〜210μmol/g、更に0.325〜158μmol/g、特に2.6〜105μmol/gが好ましい。
成分(D)であるモノフルオロリン酸イオン供給化合物は、上記組成物(A)及び上記組成物(B)のいずれか一方又は両方に含有されていても良いし、組成物(A)及び組成物(B)とは別個に第三の成分として又は第三の組成物に含まれる一成分として存在していても良い。
本発明の口腔用組成物において、組成物(A)、組成物(B)、成分(C)、及び成分(D)は、口腔内で又は口腔内導入直前に混合されることが好ましい。さらに、本発明の口腔用組成物は、組成物(A)と組成物(B)とが非接触状態で容器に充填され、口腔内で又は口腔内導入直前に混合されることが好ましい。
また、本発明においては、組成物(A)と組成物(B)とを使用時又は使用直前まで非接触状態で保存し、多組成物系の形態をとることが好ましい
多組成物系の形態とするためには、組成物(A)と組成物(B)とをそれぞれ別個の容器に充填してもよく、また組成物(A)と組成物(B)が非接触状態で一の容器に充填されていてもよい。非接触状態で充填するための容器としては、例えば、チューブ内に隔壁を設けたもの、チューブ内にチューブを挿入したもの、別々のチューブを口部で一緒になるように接合したもの等が挙げられる。
多組成物系の形態とするためには、組成物(A)と組成物(B)とをそれぞれ別個の容器に充填してもよく、また組成物(A)と組成物(B)が非接触状態で一の容器に充填されていてもよい。非接触状態で充填するための容器としては、例えば、チューブ内に隔壁を設けたもの、チューブ内にチューブを挿入したもの、別々のチューブを口部で一緒になるように接合したもの等が挙げられる。
本発明の多組成物系における前記組成物及び前記成分の組み合わせは、例えば次の組み合わせが挙げられる。
<二組成物系>
(1)成分(C)及び(D)が配合された組成物(A)と組成物(B)の組み合わせ
(2)組成物(A)と成分(C)及び(D)が配合された組成物(B)の組み合わせ
(3)成分(C)が配合された組成物(A)と成分(D)が配合された組成物(B)の組み合わせ
(4)成分(D)が配合された組成物(A)と成分(C)が配合された組成物(B)の組み合わせ
(1)成分(C)及び(D)が配合された組成物(A)と組成物(B)の組み合わせ
(2)組成物(A)と成分(C)及び(D)が配合された組成物(B)の組み合わせ
(3)成分(C)が配合された組成物(A)と成分(D)が配合された組成物(B)の組み合わせ
(4)成分(D)が配合された組成物(A)と成分(C)が配合された組成物(B)の組み合わせ
<三組成物系>
(5)成分(D)が配合された組成物(A)と組成物(B)と成分(C)が配合された組成物の組み合わせ
(6)成分(C)が配合された組成物(A)と組成物(B)と成分(D)が配合された組成物の組み合わせ
(7)組成物(A)と成分(D)が配合された組成物(B)と成分(C)が配合された組成物の組み合わせ
(8)組成物(A)と成分(C)が配合された前成物(B)と成分(D)が配合された組成物の組み合わせ
(5)成分(D)が配合された組成物(A)と組成物(B)と成分(C)が配合された組成物の組み合わせ
(6)成分(C)が配合された組成物(A)と組成物(B)と成分(D)が配合された組成物の組み合わせ
(7)組成物(A)と成分(D)が配合された組成物(B)と成分(C)が配合された組成物の組み合わせ
(8)組成物(A)と成分(C)が配合された前成物(B)と成分(D)が配合された組成物の組み合わせ
<四組成物系>
(9)組成物(A)と組成物(B)と成分(C)が配合された組成物と成分(D)が配合された組成物の組み合せ
組成物(A)、組成物(B)、成分(C)及び成分(D)を混合するとき、フッ化カルシウムが生成するが、その一次粒子は、微粒子、すなわち平均粒径0.3〜15nmであることが好ましく、さらに好ましくは0.3〜12nmであり、特に好ましくは0.3nm〜9nmである。
(9)組成物(A)と組成物(B)と成分(C)が配合された組成物と成分(D)が配合された組成物の組み合せ
組成物(A)、組成物(B)、成分(C)及び成分(D)を混合するとき、フッ化カルシウムが生成するが、その一次粒子は、微粒子、すなわち平均粒径0.3〜15nmであることが好ましく、さらに好ましくは0.3〜12nmであり、特に好ましくは0.3nm〜9nmである。
微粒子状フッ化カルシウムの凝集物である二次粒子には、モノフルオロリン酸類を含有してもよく、凝集物におけるモノフルオロリン酸類の含有量は0.05〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは、前記含有量が0.1〜15質量%で、特に好ましくは、前記含有量が0.5〜10質量%である。また、微粒子状フッ化カルシウムの二次粒子には、リンゴ酸塩をも含有することができ、凝集物におけるリンゴ酸塩の含有量は0.05〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは、含有量が0.1〜15質量%で、特に好ましくは、0.5〜10質量%である。さらに、モノフルオロリン酸類及びリンゴ酸塩を同時に含有してもよく、モノフルオロリン酸類とリンゴ酸塩との複合粒子であってもよい。複合粒子におけるモノフルオロリン酸類とリンゴ酸塩との合計含有量は0.1〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは、合計含有量が0.2〜30質量%で、特に好ましくは、1〜20質量%である。
本発明の口腔用組成物には、使用直前の混合物中濃度として10〜70質量%の糖アルコールを含有させることが好ましい。ここで、糖アルコールとしては、例えば、ラクチトール、イソマルチトール、マルトトリイトール、イソマルトトリイトール、パニトール、イソマルトテトライトール、エリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール等が挙げられる。かかる糖アルコールはD体、L体のいずれであってもよく、またその混合物であってもよい
また、これらの糖アルコール中には、キシリトールを含有するのが好ましく、当該糖アルコール中のキシリトール濃度は、好ましくは1〜40質量%、更に好ましくは2〜20質量%である。
また、これらの糖アルコール中には、キシリトールを含有するのが好ましく、当該糖アルコール中のキシリトール濃度は、好ましくは1〜40質量%、更に好ましくは2〜20質量%である。
本発明においては、口腔用組成物に一般に用いられるアニオン界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシネート塩等のN−アシルアミノ酸塩等を含有してもよい。また、口腔用組成物に一般的に用いられている、無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等の研磨剤、グリセリン、ポリエチレングリコール等の湿潤剤、発泡剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン等の粘結剤、サッカリンナトリウム等の甘味剤、着色剤、パラオキシ安息香酸メチル等の保存剤、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤、β-グリチルレチン酸、トコフェロール等の抗炎症剤、香料等を添加することができる。これらの成分は、組成物(A)及び組成物(B)の両方に配合してもよいし、いずれか一方に配合してもよい。
本発明に係る口腔用組成物を用いると、より多くのフッ化カルシウムの一次粒子を形成させることができる一方、フッ化カルシウムの凝集(二次粒子の形成)速度を制御することができる。その結果、より多くの微粒子状のフッ化カルシウムを歯などに吸着させやすくすることができ、口腔内の歯表面などへの吸着性に優れ、歯の脱灰抑制効果や歯の再石灰化促進効果に優れた口腔用組成物が得られる。
また、リンゴ酸塩が含まれる本発明に係る口腔用組成物を用いると、フッ化カルシウムの二次粒子の形成に際し、フッ化カルシウムの微粒子とリンゴ酸塩とが複合粒子となって二次粒子に存在することが可能になる。該複合粒子に含まれているリンゴ酸塩のpH緩衝能によって、残留歯垢(特に歯磨き後の残留歯垢)のpHの低下を抑制する働きをし、その結果、歯垢のpHの低下に起因する歯のう蝕を未然に予防することができる。また、二次粒子は、フッ化カルシウムの微粒子とモノフルオロリン酸類とが複合粒子となって二次粒子に存在する場合、モノフルオロリン酸類による歯の脱灰抑制を向上させる効果や、歯の再石灰化を促進する効果が高くなり、これらの効果によっても、う蝕が予防される。
本発明の口腔用組成物は、粉歯磨剤、潤性歯磨剤、練り歯磨剤、液状歯磨剤、洗口剤等として用いることができる。
A. 洗口液
1.洗口液の調製
表1の組成に従い、それぞれ組成物(A)及び組成物(B)の二剤を調製し、各々等量で隔離された容器に充填した。
1.洗口液の調製
表1の組成に従い、それぞれ組成物(A)及び組成物(B)の二剤を調製し、各々等量で隔離された容器に充填した。
2.測定方法
a.ヒドロキシアパタイト(HAP)ペレットへのフッ素吸着量の定量
HAPペレットを、それぞれ10mlの組成物Aで30秒間処理し、次に10mlの組成物Bで30秒間処理する。この処理を交互に3分間行った。このような処理によって、HAPペレット表面に吸着したフッ化カルシウム微粒子を塩酸で抽出し、HAPペレット表面に吸着したフッ素を、フッ素イオン電極(inplus-Fluoride(ORION社製)を用い、イオンアナライザー(Expandable ion Analyzer EA940(ORION社製))を使用して、定量した。
a.ヒドロキシアパタイト(HAP)ペレットへのフッ素吸着量の定量
HAPペレットを、それぞれ10mlの組成物Aで30秒間処理し、次に10mlの組成物Bで30秒間処理する。この処理を交互に3分間行った。このような処理によって、HAPペレット表面に吸着したフッ化カルシウム微粒子を塩酸で抽出し、HAPペレット表面に吸着したフッ素を、フッ素イオン電極(inplus-Fluoride(ORION社製)を用い、イオンアナライザー(Expandable ion Analyzer EA940(ORION社製))を使用して、定量した。
b.フッ化カルシウム一次粒子のサイズの測定
HAP粉末および表1に示す実施例1及び比較例1の組成物で処理したHAP粉末試料を粉末X線回折法で(装置:理学電機 RINT2500VPC、Cu:Kα、40kV,120mA、発散スリット 1°、発散縦制限スリット 10mm、散乱スリット1.25mm、受光スリット0.3mm、スキャンスピード 1.000° /min)、2θを2.5〜75°
の範囲で測定した。
HAP粉末および表1に示す実施例1及び比較例1の組成物で処理したHAP粉末試料を粉末X線回折法で(装置:理学電機 RINT2500VPC、Cu:Kα、40kV,120mA、発散スリット 1°、発散縦制限スリット 10mm、散乱スリット1.25mm、受光スリット0.3mm、スキャンスピード 1.000° /min)、2θを2.5〜75°
の範囲で測定した。
c.フッ化カルシウムの二次粒子の成分解析
イオンクロマトグラフィーにより実施例1の組成で処理したHAP粉末試料中の各剤の同定・定量を行った。試料調製はHAP粉末試料をビーカーに0.1g精秤し、超純水を40ml投入し、0.01mol/l-HClを0.5ml添加し、1時間攪拌した。スラリーを45μm径のメンブランフィルターで濾過し、最初の5mlを破棄し、その後の溶液をイオンクロマトグラフ測定溶液とした。イオンクロマトグラフ測定は、ダイオネクス製DX-320(EG-40装備)を用いて、モノフルオロリン酸、リンゴ酸の標準物質との保持時間の比較から同定を行い、検量線法によりピーク面積から定量を行った。
イオンクロマトグラフィーにより実施例1の組成で処理したHAP粉末試料中の各剤の同定・定量を行った。試料調製はHAP粉末試料をビーカーに0.1g精秤し、超純水を40ml投入し、0.01mol/l-HClを0.5ml添加し、1時間攪拌した。スラリーを45μm径のメンブランフィルターで濾過し、最初の5mlを破棄し、その後の溶液をイオンクロマトグラフ測定溶液とした。イオンクロマトグラフ測定は、ダイオネクス製DX-320(EG-40装備)を用いて、モノフルオロリン酸、リンゴ酸の標準物質との保持時間の比較から同定を行い、検量線法によりピーク面積から定量を行った。
モノフルオロリン酸とリンゴ酸の定量条件は、日本ダイオネクス社製分離カラムIonPacAS-16、ガードカラムIonPacAG-16、溶離液KOH(EG-40 Eluent generator 使用)、流量1.0ml/min、グラジェント 10mmol/l−70mmol/l (0-25min)、サプレッサーASRS‐ULTRA 4mm(200mA)、検出器は電気伝導度検出器とした。
3.結果
a.HAPペレットへのフッ素吸着量及び吸着状態
表1に示されたように、実施例1のリンゴ酸、乳酸カルシウム及びモノフルオロリン酸ナトリウムからなる組成物Aとフッ化ナトリウム配合の組成物Bの交互処理したHAPペレットへのフッ素吸着量は1.25μg/cm2であった。
a.HAPペレットへのフッ素吸着量及び吸着状態
表1に示されたように、実施例1のリンゴ酸、乳酸カルシウム及びモノフルオロリン酸ナトリウムからなる組成物Aとフッ化ナトリウム配合の組成物Bの交互処理したHAPペレットへのフッ素吸着量は1.25μg/cm2であった。
つまり、実施例1の場合は、リンゴ酸の存在により、モノフルオロリン酸ナトリウムによって形成されたフッ化カルシウム微粒子(一次粒子)から二次粒子への形成が抑制され、その結果、一次粒子の状態にあるフッ化カルシウム微粒子が効果的にHAPペレットに吸着できたため、HAPペレットへのフッ素吸着量が1.25μg /cm2であった。
また、実施例2の組成物Aが乳酸カルシウム及びモノフルオロリン酸ナトリウム、Bがリンゴ酸及びフッ化ナトリウムである場合、組成物A,組成物Bの交互処理によるHAPペレットへのフッ素吸着量は1.46μg/cm2であった。
これに対し、比較例1のA剤が乳酸カルシウム及びモノフルオロリン酸ナトリウム、組成物Bがフッ化ナトリウムである場合、組成物A,組成物Bの交互処理によるHAPペレットへのフッ素吸着量は0.69μg/cm2であった。リンゴ酸を含有しない場合には吸着量が低下することが明らかである。
比較例2のモノフルオロリン酸ナトリウムを含有する組成物Aとフッ化ナトリウムが配合される組成物Bの交互処理した場合、カルシウムを含まないためフッ化カルシウムは形成されず、フッ素吸着量は0.14μg/cm2であった。
また、比較例3のようにリンゴ酸及びモノフルオロリン酸ナトリウムを含有する組成物Aとフッ化ナトリウムが配合される組成物Bを交互処理した場合もフッ素吸着量は0.12μg/cm2と比較例2同様の低い結果であった。
また、比較例3のようにリンゴ酸及びモノフルオロリン酸ナトリウムを含有する組成物Aとフッ化ナトリウムが配合される組成物Bを交互処理した場合もフッ素吸着量は0.12μg/cm2と比較例2同様の低い結果であった。
b.フッ化カルシウム一次粒子(結晶子)径のX線回折による解析
CaF2( PDFNo.35-0816)の回折ピークd=3.1546(111)、d=2.7314(200)、d=1.9316(220)のピークにてCaF2の存在を確認することができた。最もヒドロキシアパタイトのピークと重なることなく分離が容易であるCaF2のd=3.1546(111)の部分に着目し、各種処理したHAP粉の回折ピークと未処理HAP粉(対照区)の回折ピーク強度を2θ=26.0°〜31. 0°の範囲において、それぞれ差分をとりCaF2のみのピークを分離した。この分離ピーク(CaF2)の回折角、半値幅(ピーク高さの1/2における幅)を用いてScherrer式( D=Kλ/(B・cosθ))により結晶子サイズ(Å)を計算した。ここで、係数K=0.9、 CuKα λ=1.54056Å、B:ピーク半値幅(ピーク高さの1/2における幅(rad))、θ:回折角(ピークトップ位置)である。
CaF2( PDFNo.35-0816)の回折ピークd=3.1546(111)、d=2.7314(200)、d=1.9316(220)のピークにてCaF2の存在を確認することができた。最もヒドロキシアパタイトのピークと重なることなく分離が容易であるCaF2のd=3.1546(111)の部分に着目し、各種処理したHAP粉の回折ピークと未処理HAP粉(対照区)の回折ピーク強度を2θ=26.0°〜31. 0°の範囲において、それぞれ差分をとりCaF2のみのピークを分離した。この分離ピーク(CaF2)の回折角、半値幅(ピーク高さの1/2における幅)を用いてScherrer式( D=Kλ/(B・cosθ))により結晶子サイズ(Å)を計算した。ここで、係数K=0.9、 CuKα λ=1.54056Å、B:ピーク半値幅(ピーク高さの1/2における幅(rad))、θ:回折角(ピークトップ位置)である。
その結果、実施例1、2の結晶子のサイズ(粒子径)は5nm、4nmであった。比較例1の結晶子のサイズは7nmであり、比較例2、3はフッ素の取り込み量が少ないため測定ができなかった。
e.フッ化カルシウムの二次粒子の成分解析
イオンクロマト法による定量値は実施例1はリンゴ酸が0.5質量%、モノフルオロリン酸が1.1質量%、実施例2はリンゴ酸が0.6質量%、モノフルオロリン酸が1.4質量%、であった。比較例2,3では吸着しているリンゴ酸やモノフルオロリン酸の量が定量限界以下であった。
イオンクロマト法による定量値は実施例1はリンゴ酸が0.5質量%、モノフルオロリン酸が1.1質量%、実施例2はリンゴ酸が0.6質量%、モノフルオロリン酸が1.4質量%、であった。比較例2,3では吸着しているリンゴ酸やモノフルオロリン酸の量が定量限界以下であった。
B.歯磨剤
1.歯磨剤の調製
表2の組成に従い、二剤を調製し、チューブ内に隔壁を設けた歯磨容器に、各々等量充填した。
1.歯磨剤の調製
表2の組成に従い、二剤を調製し、チューブ内に隔壁を設けた歯磨容器に、各々等量充填した。
HAPペレットへのフッ素吸着量の定量
HAPペレットを、2倍希釈した10mlの組成物Aで30秒間処理し、次に2倍希釈した10mlの組成物Bで30秒間処理する。この処理を交互に3分間行った。このような処理によって、HAPペレット表面に吸着したフッ化カルシウム微粒子を塩酸で抽出し、HAPペレット表面に吸着したフッ素を、フッ素イオン電極(ionplus-Fluoride(ORION社製)を用い、イオンアナライザー(Expandable ion Analyzer EA940(ORION社製))を使用して、定量した。
3.結果
表2に示されたように、実施例3のリンゴ酸、乳酸カルシウム及びモノフルオロリン酸ナトリウムからなる組成物Aとフッ化ナトリウム配合の組成物Bの交互処理したHAPペレットへのフッ素吸着量は1.12mg/cm2であった。また、実施例4の組成物Aが乳酸カルシウム、及びモノフルオロリン酸ナトリウム、Bがリンゴ酸及びフッ化ナトリウムである場合、組成物A,組成物Bの交互処理によるHAPペレットへのフッ素吸着量は1.35μg/cm2であった。
表2に示されたように、実施例3のリンゴ酸、乳酸カルシウム及びモノフルオロリン酸ナトリウムからなる組成物Aとフッ化ナトリウム配合の組成物Bの交互処理したHAPペレットへのフッ素吸着量は1.12mg/cm2であった。また、実施例4の組成物Aが乳酸カルシウム、及びモノフルオロリン酸ナトリウム、Bがリンゴ酸及びフッ化ナトリウムである場合、組成物A,組成物Bの交互処理によるHAPペレットへのフッ素吸着量は1.35μg/cm2であった。
比較例4はフッ素吸着量0.58μg/cm2、比較例5は0.11μg/cm2、比較例6は0.12μg/cm2といずれの比較例も、フッ素取り込みが低かった。
Claims (6)
- 次の組成物(A)と組成物(B)とを含む多組成物系であって、前記多組成物系には、更に次の成分(C)及び(D)を含有する口腔用組成物。
(A)カルシウムイオン供給化合物を含有する第1組成物
(B)フッ素イオン供給化合物を含有する第2組成物
(C)リンゴ酸イオン供給化合物
(D)モノフルオロリン酸イオン供給化合物 - 組成物(A)、組成物(B)、成分(C)及び成分(D)は口腔内で又は口腔内導入直前に混合される請求項1記載の口腔用組成物。
- 組成物(A)、組成物(B)、成分(C)及び成分(D)を混合するとき、微粒子状フッ化カルシウムが生成する請求項2記載の口腔用組成物。
- 微粒子状フッ化カルシウムが二次粒子を形成し、その二次粒子には、モノフルオロリン酸類及び/又はリンゴ酸を含有する請求項3記載の口腔用組成物。
- 二次粒子におけるモノフルオロリン酸類の含有量が0.05〜20質量%であり、リンゴ酸の含有量が0.05〜20質量%である請求項4記載の口腔用組成物。
- 組成物(A)と組成物(B)とが、非接触状態で容器に充填されている請求項1〜5いずれか記載の口腔用組成物。
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JP2008037802A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Kao Corp | 歯の美白方法 |
WO2009100268A3 (en) * | 2008-02-08 | 2009-11-05 | Colgate-Palmolive Company | Dual component oral care product |
-
2004
- 2004-09-03 JP JP2004257714A patent/JP2006069990A/ja not_active Withdrawn
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