JP2006063909A - カスケード装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 小型平板型カスケードポンプは、流体の吸入用パイプ(17)と吐出用パイプ(18)とに連結され、これらのパイプに連通するインペラ室(42)を有し、中央部に円柱形の固定シャフト(41)が形成された平板型ケーシングと、ケーシングのインペラ室に固定シャフトの周りに回転自在に配置され、外周部に流体を送るための複数のブレードを有し、円板状の磁石を有する円板状のインペラ(30)と、ケーシングの一方の面に沿って配置され、インペラに回転力を与えるため、インペラの回転軸と垂直方向の面に沿って薄板状に巻回された複数のステータコイル(53)を有する円板状のステータ(50)とを備え、吸入ポート(13)から流体を吸入し、吐出ポート(14)から流体を吐出する。
【選択図】 図1
Description
宇宙機で用いられるポンプ装置は、小型軽量のものが望まれている。宇宙機で用いられる機器は、部品の交換が困難であり、高い耐久性が要求される。このような機器に用いられるメカニカルポンプは故障を少なくし、メンテナンスを容易にするため、部品点数を減らし、構造を簡単にする必要がある。また、潤滑剤が不要な構造が望まれる。
更にまた、医療分野における人工透析器や人工心臓へ等に使用される輸液ポンプ等の輸液装置にも、小型、平板型のポンプの要望がある。
ギア組立体を用いずに簡単な構造で液送できる小型、平板型のポンプが望まれていた。
本発明の他の目的は、潤滑剤が不要の軸受構造を備えるカスケードポンプを提供することである。
本発明の他の目的は、耐圧性能の高い薄型のカスケードポンプを提供することである。
前記ケーシングの前記インペラ室に前記固定シャフトの周りに回転自在に配置され、外周部に流体を送るための複数のブレードを有し、一方の面に沿って円板状の磁石を有する円板状のインペラ、及び
前記ケーシングの一方の面に沿って配置され、前記インペラに回転力を与えるため、前記インペラの回転軸と垂直方向の面に沿って薄板状に巻回された複数のステータコイルを有する円板状のステータ、を備え、
前記吸入ポートから流体を吸入し、前記吐出ポートから流体を吐出する。
固定シャフトの周りにインペラが回転するという機構により、円滑に回転力を伝達することができる。
前記上蓋に密着して配置され、一方の面に前記インペラを回転自在に収容するため凹状の前記インペラ室が形成され、前記インペラ室の中央部に前記インペラの回転軸を軸とする前記固定シャフトが形成され、前記インペラ室と反対側の面に前記ステータを収容するステータ室が形成されたフレームとを備えることが好ましい。
上蓋に、吸入ポートと吐出ポートとを設けることにより、ケーシング内の流体の流路が単純になり、構造が簡単になり、部品点数を減らすことができる。
前記固定シャフトの先端部は、前記上蓋に形成された凹部と勘合することが好ましい。固定シャフトをフレームと一体に設けることにより、固定シャフトを確実に固定し、部品点数を減らすことができる。
インペラとステータとの間のケーシング部分は、区画壁により補強されるので、インペラとステータとの間の肉厚を薄くして、インペラとステータとの間の距離を短くしても高い耐圧性能を得ることができる。従って、モータ効率を高くすることができる。
これにより、耐圧強度を高めることができる。
固定シャフトの周りに円板状のインペラが回転するという機構により、簡単な構造で円滑に回転力を伝達することができる。
インペラにアモルファスカーボンを使用することにより、潤滑剤が不要の軸受構造を備えるカスケードポンプを得ることができる。
また、ステータ室を区画する区画壁は梁構造として作用し、更に下蓋により補強されるので、インペラとステータとの間のケーシング部分の肉厚を薄くしても耐圧性能を保持することができる。そのため、モータ効率と耐圧性能を高く保持したままポンプを更に薄型化することができる。
カスケードポンプは、またケーシング10の下側に、インペラ30に回転力を与えるためのステータ50を備える。インペラ30と、ステータ50とにより、モータが構成される。また、ステータの下側に、下蓋55を備える。
上蓋11は、ボルト16によりフレーム40に固定される。下蓋55は、ボルト16によりフレーム40に固定される。
上蓋11の上面には、吸入用パイプ17と、吐出用パイプ18とが接続されている。
図示する本発明の実施の形態による上蓋11に接続される吸入用パイプ17と吐出用パイプ18は、上蓋11から上方向に延びるが、吸入用パイプ17と吐出用パイプ18は、上蓋11を出た位置ですぐに方向を変え、上蓋11の面に平行な方向に延びるようにすることもできる。
上蓋11の下面の中心部には、後述する固定シャフト41の上端部を受入れるための凹部12が形成されている。
上蓋11の外周部には、複数(図示の例では8個所)の通孔15が上面から下面へ貫通している。通孔15の上面に近い部分は径が大ききなり、ここにボルトの頭を受けることができるようになっている。
中央部下面44の外側には、ステータの配線部52を受入れるための段部45が形成されている。中央部下面44を取り囲むように、ステータの各ステータコイル53を収容するステータ室46が形成される。ステータ室46は、各ステータコイル53をそれぞれ1つのステータ室46に収容することのできるように、中央部から放射状に延びる区画壁47により区画されている。各々のステータ室46は、1つのステータコイル53を収容することのできる形状と大きさになっている。インペラ室42とステータ室46との間の部分は、比較的肉圧が薄くなっている。
フレーム40は、透磁性の材料で出来ている。
フレーム40は、区画壁47により補強されるので、インペラ室42内部の圧力が高くなっても、フレーム40は変形しにくい。
カスケードポンプ内部には、吸入ポート13から、インペラ室42、吐出ポート14と連なる流路が形成される。
カスケードポンプを組み立てた状態では、ステータ50の各ステータコイル53は、フレーム40の下面の区画壁47により区画された各ステータ室46に収容され、配線部52は段部45の内側に入り、下蓋55の上面は、フレーム40の下面に密着する。
図13は、インペラ30の上面図、図14は14−14線に沿った断面図、図15は下面図である。インペラ30は、インペラ基板31と、磁石34と、ヨーク34aからなる。インペラ基板31は円板状で中心部に固定シャフト41を受入れるため、上面から下面まで貫通するベアリング部32が形成される。ベアリング部32の内径は固定シャフト41の外形より僅かに大きく、インペラ30は固定シャフト41の周りを回転することができる。
インペラ基板31の上面外周部には、一定間隔で溝状になり、液体を送るためのブレード33が形成されている。
インペラ基板31の下面には、磁石34とヨーク34aを収容するための環形状の磁石収容部が形成される。
インペラ基板31はアモルファスカーボン(AC)で出来ている。又は、インペラ基板31のベアリング部32のみをACとし、他の部分はAC以外の材料で作ることもできる。
インペラ基板31のベアリング部32の周りの下面をインペラ基板31の外周部の下面より若干厚くして、インペラ基板31の外周部の下面がインペラ室42の面に接触しないようにすると、インペラ30はより滑らかに回転する。
N極とS極との数は、それぞれ2個に限定されず、4個とすることも出来、複数個であれば良い。
ヨーク34aは、珪素鋼板製であり、磁石34の上面に配置される。ヨーク34aは磁束の発散を押え、コイルからの磁束を集中させる作用をする。そのため、モータ効率を向上させることができる。
インペラ30は、インペラ室42内に固定シャフト41の周りに、回転自在に収容される。
このようにカスケードポンプを駆動すると、流体は、吸入用パイプ17を通り、吸入ポート13からインペラ室42に入りインペラ30のブレード33により液送されて、吐出ポート14から出て、吐出用パイプ18を通って出ていく。
本発明の実施の形態のカスケードポンプをギアポンプと比較すると、本発明の実施の形態のインペラ30は、ステータ50により回転力を与えられるというロータの役割と、ブレード33により液送するというギア組立体の役割とを果たしている。
11 上蓋
12 凹部
13 吸入ポート
14 吐出ポート
15 通孔
16 ボルト
17 吸入用パイプ
18 吐出用パイプ
19 溝部
29 Oリング
30 インペラ
31 インペラ基板
32 ベアリング部
33 ブレード
34 磁石
34a ヨーク
40 フレーム
41 固定シャフト
42 インペラ室
43 環状溝
44 中央部下面
45 段部
46 ステータ室
47 区画壁
48 ネジ孔
49 溝部
50 ステータ
52 配線部
53 ステータコイル
54 リード線
55 下蓋
56 通孔
Claims (6)
- 流体の吸入ポートと吐出ポートと、これらのポートに連通するインペラ室を有し、中央部に円柱形の固定シャフトが形成された平板型ケーシング、
前記ケーシングの前記インペラ室に前記固定シャフトの周りに回転自在に配置され、外周部に流体を送るための複数のブレードを有し、一方の面に沿って円板状の磁石を有する円板状のインペラ、及び
前記ケーシングの一方の面に沿って配置され、前記インペラに回転力を与えるため、前記インペラの回転軸と垂直方向の面に沿って薄板状に巻回された複数のステータコイルを有する円板状のステータ、を備え、
前記吸入ポートから流体を吸入し、前記吐出ポートから流体を吐出することを特徴とする小型平板型カスケードポンプ。 - 前記ケーシングは、
前記吸入ポートと前記吐出ポートとを有する上蓋と、
前記上蓋に密着して配置され、一方の面に前記インペラを回転自在に収容するため凹状の前記インペラ室が形成され、前記インペラ室の中央部に前記インペラの回転軸を軸とする前記固定シャフトが形成され、前記インペラ室と反対側の面に前記ステータを収容するステータ室が形成されたフレームとを備える請求項1に記載のカスケードポンプ。 - 前記固定シャフトの先端部は、前記上蓋に形成された凹部と勘合する請求項2に記載のカスケードポンプ。
- 前記ステータ室は、前記ステータの個々のステータコイルを個別に収容するように区画壁により区分されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のカスケードポンプ。
- 前記ステータが取付けられた円板状の下蓋を有しており、前記ステータ室の中央部には突状の中央部下面が形成されており、前記中央部下面が前記下蓋の中央部に当接し、これによって前記フレームの変位を規制していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のカスケードポンプ。
- 前記インペラのインペラ基板の少なくとも前記固定シャフトに接触する部分は、アモルファスカーボンで出来ている請求項1乃至5の何れか1項に記載のカスケードポンプ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI685617B (zh) * | 2018-12-26 | 2020-02-21 | 建準電機工業股份有限公司 | 薄型泵浦 |
Citations (3)
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JPS6196778U (ja) * | 1984-11-28 | 1986-06-21 | ||
JP2003161284A (ja) * | 2001-11-27 | 2003-06-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム |
JP2003172287A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-06-20 | Toshiba Corp | 流体ポンプ及び冷却装置並びにノート形パーソナルコンピュータ |
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